30日間の断食に挑んだミスタービーストは、なぜ14日目で食べたのか

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概要

ミスタービーストことジミーが「今日から30日間、何も食べない」と宣言して始めた企画の記録である。開始時の体重は約100キロ。口にしてよいのは水だけで、どんな理由であれ何かを食べたら友人のクリスに頭を剃られるという罰ゲームがつく。ジミーはこの企画を「今までの人生で一番自分の体を酷使した企画」と振り返り、視聴者には絶対に真似しないよう繰り返し呼びかけている。毎日医師に診てもらい、さまざまな項目を確認して心臓発作などが起きないようにしたうえでの挑戦だった。

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動画は、断食そのものよりも、仕事の撮影を続けながら空腹と体力の低下にどう向き合ったか、そして周囲の友人がどれほど誘惑してきたかを中心に進む。結論を先に書くと、挑戦は30日に届かず14日目で終わっている。

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家から食べ物を一掃して始まる

初日、ジミーは家中の食べ物を友人たちに持ち出させた。「1カロリーもこの家にはいらない」と言い切る。友人から「口を開けたときにハエが入って飲み込んだら食事になるか」と聞かれ、ジミーが「たぶん」と答える場面もあり、ルールを厳しく運用するつもりだったことがわかる。友人たちが帰った後のキッチンは空っぽになり、ついでにクリスが電子レンジを壊していた。寝る前にお菓子を食べないことが変な感じだ、とジミーは初日の夜を締めくくる。

翌朝、いつもなら真っ先に朝食をとるところを我慢し、体重計に乗ると99.3キロ。ジミー自身「正直変わってないと思う」と予想していたとおりで、大きな変化はまだない。

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空腹のまま撮影を続ける負担

この日は別の動画「この人がこの円の中で100日過ごせるか」の撮影があった。ジミーはカメラに向かって、円の中で100日と食べずに30日のどちらが難しいかと問いかけている。空腹での撮影は実際にかなり大変で、4〜5時間撮った時点で「もう寝たい」と疲れを口にした。横では友人のチャンがマクドナルドを食べ、匂いをジミーのほうへ吹き付けてからかっている。2日目の終わりには、ジミーは「めっちゃお腹空いてる」と正直に認めている。

3〜6日目が一番きついと聞いていたが、ジミーの実感では「おおむね大丈夫」で、少し鈍感になって疲れを感じる程度だったという。断食開始後初めての排便があり、2日間で1.1キロ減った。ジミーは驚きつつも、排便を理由に納得している。

同じ時期に、自身のお菓子ブランドの撮影もあった。カメラマンはチョコをかじっている写真を撮りたがったが、ジミーが「吐き出すから」と確認すると、クリスは「やったとしたら坊主で撮影だね」と返す。結局その場面はカットし、「噛んでない」とジミーは念を押している。朝は大変ではないと思っていたが、この撮影の頃には食べ物に飢えていたと語る。

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友人たちの「拷問」

友人たちからのサプライズは、ジミーの言葉を借りれば「拷問しに来る」ことだった。友人たちはアイスクリームトラックを借り、音楽を鳴らしながら家の前にやってきた。費用はジミーのカードで払っている。さらにアイスを窓に投げつけ、窓ガラスが割れた。その家は友人から借りている家だった。窓が開いた状態では安全ではないと考え、ジミーはその夜を友人の家で過ごしている。この時点でジミーは、チャレンジ中ずっとこの友人たちに誘惑され続けることになると気づいたと話している。

翌朝は頭痛があった。医師からは1〜2日で消える普通の症状だと言われたという。この日は何もせずベッドで過ごすことにしたが、体重計までは行き、さらに200グラム減っていた。

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数値の記録と、断食の「証明」

5日目は病院、円の中の人の様子見、TikTokの撮影、島の買い方の調査と予定が詰まっていた。体重は96.2キロで、24時間で1.3キロ減った。本人も理由はわからないという。

この日、クリスたちに本当に食べていないことを証明するため、血液検査を受けた。検査担当者によれば、主にレプチンというホルモンに注目し、食べているかどうかがわかるが、結果が出るまで数日かかるとのことだった。

6日目、ジミーは「なぜかめちゃくちゃ体調がいい」と話す。あと24日残っているので控えめに言うが、達成できそうな気がする、とも。体重は95.3キロ、ちょうど210ポンドで、その急な下がり方をジミーは「ビットコインの景気みたい」とたとえた。円の中の男性を訪ねる撮影では長時間大声で話して疲れ、昼寝をしている。夜中に友人に誘われて外出すると、友人たちはナチョスを食べていた。ジミーは「髪を剃ってナチョスを食べようか悩んでいる」と漏らすが、「食べなよ」と勧められても水を選んだ。

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1週間の節目と、体力の低下

7日目の朝、ジミーは「とっても元気」と答え、最後の食事から7日が過ぎたことを氷で「祝った」。1週間で減量はもうすぐ6キロに届く見込みだった。

この日も忙しかった。スタジオでの健康チェックでは、誰かが置いていった食べ物に手を伸ばしかけ、従業員に止められる。ジミーは代わりに従業員に食べてもらい、その様子を眺めた。その後は建設中のセットを見に行き、カールとQuackityとの動画も撮影した。その撮影では「どうやったらこれが才能と言えるんだ」という問いに「精神の強さは才能だ」と答え、7日間断食していることを明かしている。

建設中だったのはチョコレート工場のセットで、チョコの滝を満たすには大量のチョコが必要だという。お菓子を見ているとお腹が空いてきて、ジミーは「なんで撮影の時期が今なんだ」とこぼした。

同じ頃、友人たちとのバスケットボールにも参加した。行かないほうがいいと思いつつ行ってみると、最初のシュートはひどく、ノーランからは「力がいつもよりない」と指摘される。ジミーはこれほど体が弱っているとは知らなかったと言いながらも、得点は決めている。

9日目、1週間以上ぶりに排便があった。調べてみたら普通のことらしいが、とても変な感覚だったという。この日のリアクション動画の撮影ではかなり体力を奪われた。カロリーが足りずエネルギーがないうえ、前夜よく眠れなかったこともあり、スタジオのソファで何度も寝落ちしている。

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ニューヨークでのスピーチと、食べ物で埋め尽くされた家

10日目、ジミーはマーク・ローバーに会うためニューヨークへ飛んだ。二人は多くの要人の前でスピーチをする予定だったが、ジミーは断食でヘトヘトだった。マークは、科学的にそんなに長く続けるのは不可能だと思っていたと話している。スピーチでは、1万4千トン以上のゴミを海から除去したこと、最近チョコレートの販売を始めたのでみんなにも配ろうと思ったことを語った。ジミーによればスピーチはうまくいったが、終わった後はすぐに寝ている。

その間、家では友人たちが計画を進めていた。ジミーの留守中に忍び込み、家を食べ物で埋め尽くすというものだ。11日目に帰宅したジミーは、部屋中に食べ物が置かれ、ベッドの上にまであることに気づく。タレクは「撮影しただけ」と言い訳した。ジミーは「どんだけ剃りたいんだ」とあきれている。それまで腹痛は感じていなかったが、このときは「今はやばい」と空腹の苦しさを訴えた。

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「下り坂」と医師の判断

チョコレート工場の撮影は、周りのみんなが食べている中で行われた。最後の食事から12日か13日、本人ももう数えられなくなっていた。ジミーはここからを「下り坂だった」と振り返る。気分が悪く、休憩なしでは20分以上撮影を続けられなかった。吐き気があり、力が出なさすぎてチョコレート工場の動画をお蔵入りにしかけたという。最後には気絶するかと思い、そのまま医師のもとへ向かった。

医師の報告では、ホルモン検査の結果から、ちゃんと断食していることが確認された。ジミーは、1日に8回も寝ていたのだから信じてほしいと付け加えている。医師によれば、電解質の状態はよいが、エネルギーには少し不安がある。悪化するなら断食をやめても安全だ、という見解だった。ここでジミーは、長く断食するときにはこのように医療の力が必要であり、自分は素人なので医師に従う、と話している。

10:15

ゴードン・ラムゼイのスクランブルエッグ

13日目は出張のため、出発前に家で体重を測った。挑戦を始めて2週間で8キロ減っていた。行き先はラスベガスで、ゴードン・ラムゼイに会うためだ。飛行機はかなり疲れるといい、客室乗務員に勧められたピーナッツも断った。深夜0時50分、14日目に入り、最後の食事から2週間が経った。ホテルの部屋にはお菓子がたくさんあり、ノーランがずっと食べていた。

ラムゼイとの撮影中、ジミーは元気に振る舞おうとしたが、中身はもう死にそうだったと振り返る。自分たちのチャンネル用の撮影の後、ラムゼイがジミーに料理を振る舞いたいと言い出した。世界的に有名なシェフの料理を食べないのは最悪だが、カールが代わりに味見すればいい、とジミーは考えていた。

ラムゼイの「大好きなスクランブルエッグを作るコーナー」にゲストとして出演したジミーは、30日断食の動画を撮っていて、罰ゲームが断髪なので食べないように頑張ると説明する。ラムゼイは「サンドイッチを作るってのに食べないだと?」と苛立ち、かじればいいだろうと迫った。30日もどうやって続けるのかと聞かれると、ジミーは医者じゃないからわからないと答えている。料理の匂いに「泣きそう」になりながら、ラムゼイから「1口でいい」「作った料理を食べない人間は僕のキャリアで唯一だ」と頼み込まれる。

ジミーは最初、固形物に慣れていないので吐き出すが味わいたい、と1口だけ受け入れた。しかしその直後、「断食をやめる」と宣言する。食べた感想は「めちゃうまい」「今までの人生で食べた中で一番」。一方で、14日も断食した後にいきなり食べるのは良くない、とも付け加えている。食べた後は元気が出た気がすると話した。

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約束どおりの断髪

「このおっさんのせいで坊主だ」「約束は約束だ」と言い、ジミーはクリスにバリカンを渡した。友人たちが交代で刈り、「ユニコーンみたいにする」といった悪ふざけも入る。刈った毛の量に驚き、サイドの薄さを嘆いたところで、ジミーは撮影を切り上げた。結局クリスは信用できず、仕上げは理容師に任せたという。

動画の最後にジミーは、こんな髪型の自分を見るのはこれが最後で、今後5か月は帽子を被ると述べている。30日を目標にした断食は14日目で終わり、約8キロの減量と坊主頭が結果として残った。