スーパーの食料430万カロリーを4人で食べ尽くせば100万ドル:200日を超えた挑戦の記録

YouTubeで開く ↗
概要

MrBeast(ジミー)は、スーパーマーケットを1店まるごと買い取り、そこに残った4人の挑戦者に条件を出した。店内の食料をすべて食べ尽くせば賞金100万ドルを渡す、というものだ。挑戦者はエルディン、レイハン、ジャクソン、フアンの4人で、店から一歩も出ずに数百万カロリー分の食料を消費しなければならない。動画は、この4人が200日以上かけて店を空にするまでを追っている。

16分で読めます

前回の挑戦からの続き

4人がこの店に来たのは初めてではない。もともとは別の動画で、見知らぬ買い物客同士が店に閉じ込められ、25万ドルを懸けて競う企画に知らないうちに参加させられていた。ジミーはこれを「最もカオスな動画」になったと振り返っている。その企画で67日目になっても誰も諦めなかったため、ジミーは賞金を4倍にした再チャンスを与えた。条件は、店の商品を完全に補充し直したうえで、それをすべて食べることだった。

挑戦の告知を受けた4人は「不可能だ」「1年くらいかかるかも」と反応した。好きな通路を選ばせると、ある通路の商品は賞味期限が2028年までと分かり、のり(海苔)が大量にあることも確認された。食べたことはないが、やるしかないと話していた。

在庫の計算と最初の作戦

4人はまず店全体の在庫を調べ、総カロリーを計算した。食パン105個、洋梨34缶、V8が96本、ツナ缶271個、調味料400缶、サルサ22個といった具合で、合計は430万カロリーになった。ジミーの説明によれば、1人が1日2000カロリー食べたとしても、すべて食べ終えるには1年以上かかる量である。

ルールにはペナルティもあった。食料を無駄にした場合は1カロリーにつき賞金から1ドルを差し引く。つまり店の在庫の25%以上を無駄にすれば、賞金はすべて消える。さらに、店の出口に引かれた赤い線をまたいだら失格になる。

傷みやすい生鮮品から片付けるという方針で、4人は最初にバナナを食べ、果物と野菜を冷凍庫に移した。作業中にベリーを床に落としてしまい、80カロリー、つまり80ドル分の損失になりかけたが、メンバーの1人は「腹を壊すぞ」という声をよそに拾って食べ、「床に落ちたベリーだけど結構うまい」と話した。初日の夕食は好物だというチーズステーキで、ピーマンも使った。ただし初日に食べたのは430万カロリーのうち約1万カロリーにすぎなかった。

2:54

保存と役割分担、続く体調管理

2日目からは役割が決まった。ジャクソンはオレンジジュース作り、レイハンとフアンはカリフラワーの冷凍を担当し、その間にパンを腐らせないようほぼすべて冷凍した。パンは高カロリーなので、10セントも失いたくないという考えだった。

3日目には保存はうまくいっていたが、食べた量は全体の1%にも届いていなかった。4人はやる気を保つため、あえて嫌いな物から食べることにし、玉ねぎが嫌いなメンバーは「もうやめたい」とこぼした。運営側は、彼らが勝手に食料を捨てないよう、24時間体制で店内各所を監視していた。

4人は運動によってカロリーを消費し、その分多く食べるという考え方を取った。この時点で6万5941カロリーを消費したと計算している。ジミーは健康維持も重要だとして、プロテインやシリアルを高品質な物に替えるなど、店内の食品全体を健康的な物に入れ替え、専属トレーナーも呼んだ。

生活のリズムもできていった。フアンは店の外に集まるファンにあいさつし、ジャクソンは特製スムージーを作り、レイハンは料理本を読んで何を作るか考えた。一方でエルディンは食べるのが遅く、「430万カロリーを食べるより前の対決に戻りたい」と弱音を吐き、筋トレをやめ、時には食事も拒んだ。そこでジミーが訪ね、一緒に筋トレをした。エルディンは「ジミーと筋トレできていい気分だ」と話し、早く食べれば早く出られると前向きになった。最初の1週間、4人は1カロリーも無駄にしなかった。

10日目:目隠しのカート企画は空振りに

10日目、ジミーとスタッフのノーランが目隠しをして店内を歩き、4人が1分間でカートに入れる物を指示するゲームが行われた。うまくやれば10万カロリーほど入るとされ、カートに入れた物はすべてボディビルダーが食べてくれるという仕組みだった。しかし「俺から見た右?」と左右が混乱するなど指示は通らず、集まったのは少量だった。ボディビルダーは「俺ならカラにできた」と言い、ナレーションも、期待したほどの貢献はできなかったと伝えている。

10日目までに4人が食べたのは20万カロリー分で、生鮮食品は片付いたものの全体の5%にも達していなかった。

11日目:店での生活100日目と家族への贈り物

11日目は、前回の企画から通算して店での生活100日目にあたり、ジミーの誕生日でもあった。ジミーは記念に4万ドルを用意し、家族と離れている4人に、家族の生活のためとして1人1万ドルを渡した。翌日が誕生日の妻に渡すという人、母に休暇を楽しんでほしいという人、育児をしている妻に感謝しているという人がいた。

隔離された生活の中で、4人は家族のような関係になっていた。母の日のカードを作り、スペイン語版も用意した。家に帰りたがっていたレイハンは全員分の料理を担当するようになり、エルディンは「床屋」を開いてフアンの髪を切った。

12:02

20日目〜30日目:消費カロリーを寄付に換える

20日目、ジミーは新しい企画を出した。この先10日間で4人がトラッカーで計測した消費カロリーと同じ量の食料を調理し、30日目に困っている人たちに配るというものだ。トレーナーも同席し、ジミーは安全第一で、休憩を指示されたら必ず従うよう念を押した。

翌朝6時から皆が運動していたが、エルディンは寝坊を続け、他の3人より2時間遅く運動を始めていたため、消費量は5000カロリー少なかった。他の3人は1日4000カロリー以上を消費し、ナレーションによれば意外にも最年長のフアンがトップで、5時間も跳び続けていた。

この間も「食べ物は一切無駄にしていない」と4人は話していたが、ジミーが連れてきた食品衛生の専門家は、冷凍庫に長く置きすぎた野菜は食べられないと判断した。4人は「平気だろ」と反論したが、病気になっては困るとして廃棄が決まった。そのカートは6614カロリー分で、賞金から6614ドルが差し引かれた。「あれだけ頑張ったのに金を失った」と落ち込む4人を、ジミーは「誰の責任でもない」と慰めた。

その後、別の動画を撮影中のアリソンが助っ人としてやってきた。彼女は5日ごとに別の人と鎖でつながれる企画に参加しており、今回の相手はフアンだった。4人と同じくらい食べたと評されている。

30日目の消費カロリーの合計は20万1768カロリーだった。4人は焼く、炒める、ゆでる、ノンフライヤーで揚げると料理を続け、メンバーの1人は「俺たちは欧州からの移民で、食べ物も金もなかったが、こうして地域の人々に恩返しできる」と話した。食事は300人以上に配られ、20万カロリー分が寄付された。

帰れない日々とレイハンの焦り

アリソンが去ると店は静かになり、退屈な日々が戻った。レイハンは息子から「パパ、赤い線をまたいで」と頼まれたが、すぐに帰るとしか言えなかったと語った。彼は1日4食をひたすら作り続け、満腹だと言う仲間にも「食べろ」と迫った。ある日は3万7000カロリーを食べ、「1杯飲めば4万」と言いながら、冷蔵庫と冷凍庫の半分は空になったがもう半分は満タンだと示した。仲間との意見は割れ、「もう限界だ」「赤ん坊みたいなマネはよせ」という言い合いにもなった。まだ数百万カロリーが残っていた。

気晴らしを求めたレイハンは、店の種を使って搬入口に鳥の餌台を作り、毎朝鳥の声を聞こうとした。ほぼ一日待ったが、鳥は来なかった。

21:23

フアンの手紙と、視聴者への還元

レイハンはある日、レジでフアンに英語が読めるか、書けるかと尋ねた。どちらも「いや」と答えたフアンに、レイハンはペンを持たせ、単語クイズを始めた。間違えても落ち込むなと励まし続けた結果、フアンは完璧ではないが以前よりずっと書けるようになり、レイハンに感謝の手紙を書いた。レイハンは「文章を書けなかった男が感謝の手紙をくれた」「一生大切にする」と語った。ナレーションは、自分と家族のことばかり考えていたレイハンが、この手紙で他人を助けることの喜びに気づいたと伝えている。

ジミーはこれを受けて、4人を支援したいという視聴者の声に応え、4人それぞれの顔をあしらったTシャツを作り、売上の半分を本人たちに渡すと発表した。店の外には毎日多くの人が訪れていた。

23:59

40日目:アメフト選手を助っ人に

40日目、ジミーは芝生を店内に持ち込んだ。4人が100日間芝生を見ていなかったからだ。ゲームは、10ヤードライン上のカートの位置にいる受け手へボールを投げ、キャッチできればアメフト選手1人が24時間仲間になるというもの。10ヤードごとに追加で獲得でき、うまくいけば10人の選手が加わる。選手1人が2万カロリー食べるとすれば、10人で1週間早く帰れる計算だった。

アメフト未経験で緊張していたフアンが最初に成功し、2投目も決まった。6人獲得がかかった投球ではQBのミッチが投げたが失敗。残るジャクソンの番では助っ人が3人の状態から、成功すれば7人になる距離に挑み、QBが決めた。4人は食欲旺盛な体の大きな選手を選んだが、選手たちは食べ過ぎて眠くなり、24時間が来るとコーチに連れられて店を出ていった。

続いてフアンが別の動画に一時連れ出され、残る3人は「フアンがいないとキツい」と見守った。戻ったフアンで活気が戻り、店の棚が完全に空になった区画も出てきた。

50日目:家族との24時間

50日目には家族が店に招かれ、24時間を一緒に過ごした。ただの面会ではなく、家族も毎時間食べ、スムージーも飲む。妻の手料理を食べたメンバーは「ここ4か月で一番うまい」と言った。ナレーションによれば、他の誰よりも家族が一番多く食べた。

再会で4人は奮い立った。家族の夢をよく見る、娘の声が聞こえるというメンバーは「140日前にここに来た。必ず家族を喜ばせる」と語った。4人はカロリーを消費して大量に食べるという作戦で、交代で走り続けた。

30:27

フアンの負傷と「外」の再現

しかしフアンはやりすぎ、足首を痛めた。それでもメンバーに迷惑をかけまいと全力で食べると言い、冷やせ、横になれという仲間の言葉を聞かなかった。足は腫れ、トレーナーは2〜3日体重をかけないよう指示し、トレッドミルを禁止したが、フアンは松葉づえで動き回った。仲間は彼をカートに乗せてキッチンへ運んだ。3人は一生の友達になり、フアンは「新しいおじさん」、レイハンたちは兄弟のような関係になったとナレーションは語る。

その頃、4人が気に入っていた場所の扉がなぜか施錠され、彼らは日光を浴びたい、外に出たいとこぼしていた。ジミーはその理由を明かす。数日前に彼らが日光を浴びたいと言っていたため、赤い線を外側に移動させ、屋外にグリルのある空間を用意したのだ。新しい線に触れれば失格という条件付きだった。4人は「最高だ、満点だ」と喜んだが、ジミーは「60日目はキツくなるかも」と予告した。

フアンの回復のため、仲間は彼を座らせてスムージーを作り、プールまで用意した。本人たちなりの水治療法で足は回復に向かった。この時期、豆の缶詰だけで6万3000カロリーあった。

34:18

60日目:黄金のトレッドミルで160キロ

60日目、ジミーは「黄金のトレッドミル」を出した。店内には残り240万カロリーがあり、24時間タイマーが動き出すとその数字は減っていく。24時間以内に160キロを走り切れば、その時点で残っている数字分のカロリーを寄付する。走り切れなければ寄付は一切ない。完走が早いほど寄付は多くなり、時間がかかるほど減る仕組みだ。この企画ではKizikの靴が提供されている。

4人は基本的に1人が1.6キロずつ走り、残りが休む交代制を取った。補給所に水や軽食も用意され、安全のためトレーナーも呼ばれた。あるメンバーは「48キロまではいけるが、これはマラソン4回分だ。80キロで限界が来る」と予想し、その予想は当たった。半分を過ぎて疲労でペースが落ち、膝の痛みや足のつりを訴える者も出た。1人は、1.6キロを走ったのも数日前が初めてだったと明かしている。

カウンターはついに100万カロリーを切り、ゼロになれば苦労が無駄になる状況になった。メンバーは家族からのメッセージ、たとえば「パパ、ターザンは走り続けたよ」という子供の声を支えにし、マッサージを受けながら最後の1.6キロを走り切った。ジミーによれば、アスリート級の挑戦者でも35万カロリーだったところを4人は大きく上回り、記録を塗り替えた。結果として60万カロリー分の食料が困っている人々に提供され、店内から一気に消えた。4人は「食べきれない、2か月はかかる量だった」「食料を配れたし目標にも近づいた」と喜んだ。

39:24

外の世界とのずれ、フアンの喪失感

その後、別企画でランボルギーニに乗って世界一周中のジムとモニカが、車ごと店内にやってきた。2人は1万カロリーを食べなければ帰れず、5000カロリーのスムージーや店の特製料理、パスタを次々に出された。エルディンがランボルギーニを運転する間、3人が料理を担当した。

一方で、4人は外の世界が変化していることを思い知らされた。フアンの国では毎年7月4日にサッカーをする習慣があり、彼は25年間続けて参加していたが、前日初めて参加できなかった。「すごくつらい、友達が恋しい」と話したフアンは仲間から離れ、食事もしなくなった。150日を超える挑戦の中で、失ったものに気づいたからだとナレーションは説明している。

ジミーは彼のために母国の友人たちを店に呼び、店内でサッカー大会を開いた。大会後の食事で友人たちは5万5000カロリーを減らし、フアンは「この時間に感謝する」と話した。それでも残りは多く、寄付したのに豆が大量に残っていた。4人は嫌いな物も食べ始め、「ロッカーのにおい」がする玉ねぎジュースを飲み、ジミーもカボチャプロテイン、ライスケーキ、シロップ5杯、チョコバー入りのスムージーを一緒に飲んだ。

43:25

ジョーイ・チェスナットとの対決と新車

4人が好きな車の話をしていたのを聞いたジミーは、それぞれが話していた車を店に持ち込んだ。子供が増えたらSUVが要ると言っていたレイハンは「子供たちを乗せるよ」と喜んだ。ただし車を勝ち取るには、フードファイターのジョーイ・チェスナットとの対決に勝つ必要があった。4人にジミーを加えた5人は3.6キロの豆、ジョーイは世界記録にあたる7.3キロの豆を食べ、ジョーイが食べ終えた時点で5人側に残りがあれば負けというルールだ。

ナレーションによればジョーイは「別の次元で戦っていた」とされ、また世界記録を更新したが、5人はそれより先に食べ終えて勝ち、4人は新車を手に入れた。この時点で店内のカロリーは100万を切り、全体の75%を消費したことになった。棚を撤去して車の駐車スペースも作られた。

4人はチームのきずなを口にした。フアンは常に元気で掃除をしてくれる、彼がいなければここは回らない。ジャクソンは常に筋トレを頑張る尊敬できる存在で、エルディンはいつも笑わせてくれる。全員が役割を果たしていると話している。

挑戦100日目:最初の挑戦者たちの帰還

挑戦開始から100日目、ジミーは最初の動画に出た挑戦者たちを全員呼び戻した。189日前、見知らぬ人々としてこの店に入った人たちである。1時間、全員が料理やテーブル作りで4人を手伝った。最初の動画で「フォート・フリージー」と呼ばれた場所は今やジムになり、かつて誰かが住んでいた通路も面影がなくなっていた。旧メンバーは「マッチョになった」と4人の変化を口にした。

前回の挑戦者たちを見て4人は気づいた。滞在日数は100日ではなく、実際には190日だった。補充の間、22日間待機していたためだ。早く店を出るべきだと実感した4人は、ブレンダーの最終日を迎え、冷凍卵や最後のエビといった嫌いな物も食べ進めた。4か月前に「ステーキが最後」と言っていたメンバーは、その夜の夕食としてステーキを用意した。

ジャクソンの決断と指輪

ゴールを目前に、ジャクソンは長い間ここで考えた末、恋人にプロポーズすると決めたと仲間に打ち明けた。ただし彼女の両親の許可がまだで、ずっと先延ばしにしていた。ジミーが電話をつなぎ、ジャクソンは緊張しながら「お嬢さんはかけがえのない人です。結婚を許してもらえますか」と尋ね、即答で「もちろん」と返された。指輪はオーバルの個性的なものを選んだ。指輪を持っていないというフアンには、ジミーが奥さん用の指輪を贈った。

トラッカーの記録と最後の食事

4人は挑戦中ずっとトラッカーを着けており、そのデータに基づいて表彰が行われた。消費カロリー1位はジャクソンで45万1299カロリー。睡眠時間1位はエルディンで1054時間4分。アプリで撮影やスキャンをして記録した調理カロリーの1位はレイハンで、201万1555カロリー分を調理した。歩数1位はフアンで273万5000歩だった。全員にはGoogle Health Premiumの生涯利用権も贈られた。

残りは5万カロリーを切り、あと2日となった。ここまでに430万カロリーを摂取し、損失は6614ドルのみだった。最後の1日分の食材で、メンバーの1人は母に教わったパンを焼いた。4人は店内で食べ物を投げ合ったが、ナレーションはこれを退屈しのぎではなく、自分たちの原点と経験を思い出すためのオマージュだと説明している。

200日を超えて迎えた最終日、店の外には雨の中、多くのファンが集まっていた。残りは3882カロリー。202日前、食料を買いに店に入った4人は、90人以上に勝ち残って最後の食事を迎えた。「食べて」という声援の中、子供の前で最後の一口を食べ終え、4人は店を出た。

店を出たあと

最後の夜、4人は「毎日24時間ずっと一緒にいるなんて、この4人だからできた」「赤の他人だったけど今じゃ相棒だ」と語り合っていた。ジミーはこの企画を、他人同士がスーパーに閉じ込められ勝負したらどうなるかという「社会実験」だったと振り返り、残った4人は食べ尽くす道を選んだと述べた。

外に出た4人には100万ドルの獲得が告げられ、子供は「パパ、もう帰る?」と尋ねた。ジャクソンは恋人に、かつてお金がなくて指輪を返品したことを覚えているかと問いかけ、今なら渡せると言ってプロポーズした。返事は「イエス」だった。