ガーナの空き地に村を建てる:児童労働から子供を遠ざけるためのMrBeastの1年計画

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概要

この動画は、何もない野原を学校、住宅、井戸、農場、市場を備えた村に変えるまでを記録したものだ。進行役のMrBeastは、この地域では子供が違法な労働を強いられていると述べ、今後1年間で1000万ドルをかけて「子供を救うため」に街を作ると宣言する。話者が動画の中で繰り返すのは、子供が学校に通い続けられる環境を整えれば農園で働く子供が減る、という考え方である。村の名前の場面では「アブナ・ダコア村」と呼ばれ、会話の中でこの場所がガーナであることにも触れられる。

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空き地に最初の家を建てる

作業は一軒の家から始まる。コンクリートを流して何十年ももつ強固な基礎を作り、その上に厚みのある壁を立て、窓を入れ、屋根を張る。話者は一人で家を建てれば1年かかると言い、応援を呼んで作業を進める。街全体を作るため、動画の中では家がかなり早く建っていくように見えると断ったうえで、同じ工程を9回繰り返せば街の骨格ができると説明する。

ただし話者は、学校ができて初めて「本当の完成」だと位置づける。この時点では最初の家が誰のためのものかは明かされず、後半になって、移住してくる教師用の住宅だったことが明らかになる。

なぜ学校が中心なのか

新しい学校の基礎を大量のコンクリートで打ち、最初の壁が立ったところで、動画は既存の学校の様子を映す。話者が生徒数を尋ねると325人だという答えが返り、それが1つの建物に収まっていることに驚く。関係者によれば、雨が降ると浸水するため生徒は登校できない。生徒は何キロも歩いて通い、蒸し暑く汚れた教室で学んでいると説明される。

話者はここで計画の論理を示す。子供が学校にいれば農園での労働はなくなり、出席率が上がれば児童労働が減る。300人以上の生徒がいるので、その全員の将来を支えられる規模の学校にする、というのが話者の方針である。

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雨と洪水:水路を広げて登校路を守る

建設はすぐに天候の影響を受ける。コンクリートを打っている最中に激しい雨が降り、流したコンクリートが滴り落ちて、後でやり直しになった。話者はこの雨を、洪水が起きると子供が登校できなくなるという問題の実例として示す。

建設中の村と周辺地域の間には川があり、道の下のパイプを水が流れている。しかしパイプが狭いため水がはけず、逆流して周囲が浸水し、地域が分断されていたという。既存の水路の幅は90センチで、チームは120センチのものを新たに2本設置した。雨の中で2週間作業した末に橋を修復し、話者は「もう洪水は起きない」と述べる。地元の人は、これで毎日の登校が楽になると喜びを語った。

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住民の要望を聞く

洪水対策の後、学校の建設に戻る。壁は100枚以上あり、何週間もかかる作業だと話者は言う。翌朝早く作業するためにチームが車中泊する場面も挟まれる。

ある日の昼休み、話者は将来の住人を集め、ほかに何が必要かを尋ねた。挙がった要望は、多目的施設、農場、集会所、市場、安全な飲料水である。全部実現したら喜ぶかという問いに住民は「もちろん」と答え、話者は数か月後にまた来ると約束する。その後の数か月は学校建設に集中し、学校はついに完成した。以降の作業は、この要望リストを一つずつ形にしていく流れになる。

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井戸と太陽光発電

要望リストの最初は水だった。井戸を掘ると水脈に当たり、水が噴き出す。話者は、すべての井戸で水が噴き出すわけではないと付け加える。

話者が「ここからがすごい」と強調するのは、その後の仕組みである。井戸をソーラーパネルに接続し、給水塔のタンクまで水を送る。タンクの容量は、話者の説明ではペットボトル1万本以上に相当し、2基目も設置した。昼間に太陽光で満水にしておくため、夜にパネルが動かなくてもシャワー、皿洗い、トイレに水を使えるという。以前は飲料水が汚く、深刻な割合で住民が病気になっていたと話者は語る。

さらに街全体にソーラーパネルを設置し、電気も通した。家のキッチンでは水道から水が出て、井戸水がシャワーやシンク、村全体につながっていることを話者は実演してみせる。お湯の湯気でカメラのレンズが曇る場面もある。

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サッカー場、農場、古いトイレの撤去

続いてサッカー場を作る。話者は冗談めかして、未来のロナウドやメッシが出てほしいと話す。そのうえで、子供が育つには食料を生む農場が必要だとして農場づくりに移る。動物から作物を守るため、農場全体で100本の柱を立ててフェンスを張り、ニワトリ小屋も建てる。話者は、農場が完成すれば何万人分もの食料を長期間供給できると述べる。

一方で、既存の共同トイレも問題として取り上げられる。地元の人によると、そこにはヘビやネズミがいて、危険な動物も見かけるという。話者は重機でこのトイレを取り壊し、子供がここを使うことはもうないと言う。

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5か月時点の中間地点と残りの作業

ここで動画は冒頭の空き地に戻り、ビフォーとアフターを並べて「5か月の成果」を見せる。ただし話者は、まだやることがあると続ける。画面には1月から8月という期間が示され、数日後には新学期が始まる時点まで作業は続いた。

仕上げの段階では仲間のYouTuberたちが加わり、ペンキ塗り、学校への机の搬入、図書館への本の搬入、ニワトリの準備を行う。はしごがなかったため、カットを肩車してアダムの背中に乗せて高い場所を塗るという危なっかしい場面もある。動画ではスポンサー企業の創設者2人も壁塗りに参加しており、話者によれば2人はガーナ滞在中に裏方として支援し、2つ目の村にも出資しているという。

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子供と一緒に遊び場を設計する

学校の仕上げと並行して、話者は遊具の設置について「専門家」に相談する。その専門家は地元の子供である。円形の敷地を示して何を置くか尋ねると、子供はメリーゴーラウンドを挙げ、右側に置いてほしいと指示する。ブランコとシーソーも希望どおり加わり、遊び場は注文どおりに完成した。

9:46

教師アイザックの家

後半では教師のアイザックが紹介される。話者はここで、冒頭で建てていた家が、移住してくる教師のための住宅だったことを明かす。アイザックの現在の住まいを訪ねると、夫婦と3人の子供が2部屋を共有しており、子供は夫婦のそばで寝たり、末っ子は別の場所で寝たりしている。同じ建物には他の家族も住んでいる。

この暮らしを見た話者は、アイザックが夢見る家を贈ろうと考えた。目隠しをしたアイザックに理想の家を尋ねると、白い床がいい、白が好きなので家全体を白くしたい、浴室と寝室、キッチン付きのリビングが欲しい、という答えが返ってきた。話者は数か月後にまた来ると告げる。

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完成した農場と「不可能だ」と言われた計画

農場が完成し、トウモロコシ、ヤムイモ、キャベツ、トウガラシ、豆類などの野菜を育てられるようになった。いけすもあり、魚を育てるだけでなく、魚のフンと水を混ぜて肥料を作っていると話者は説明する。貯水タンクの水をパイプで流し、植物に適した量の水を与える仕組みも備える。

この場面で話者は計画を振り返る。最初は多くの人から無茶だ、不可能だと言われたが、子供を違法労働から助け、村の発展を手伝いたかった。このパイプのような小さな積み重ねをしたいと話者は言う。8か月にわたってみんなで働き、施設が現実になった。話者は、10億人規模の慈善活動会議(1 Billion Followers Summit)をきっかけに2つの団体とつながり、その支援が構想の実現に不可欠だったと述べる。1年間の計画と建設、作業員やボランティアによる何千時間もの作業を経て、空き地は村になった。

12:21

開村:学校、給食、市場、医療センター

リボンカットで村が正式にオープンする(一度目は切れなかった)。学校には何百人もの生徒が学べる新しい教室が10室あり、教師は扇風機も電気もあってすべてそろっていると評価した。

話者はさらに、今後5年間、登校日には全員に食事を提供すると発表する。1人あたり年200食を5年間という計算である。話者は、これは善行だけが目的ではなく「データが理由」だと説明する。学校で食事を出せば出席率が上がり、学校で学んでいれば農場では働かない、という論理だ。

古いトイレを使っていたハンナは新しいトイレを見てとてもうれしいと答え、子供に使わせたいと話す。市場ではプランテンチップス、卵、トマト、パーム油が売られ、店も開いた。話者は、これで何時間もかけて買い出しに行かずに済むと言う。要望のあった多目的施設には集会所があり、図書館と医療センターも完成した。農場では200羽のニワトリを飼え、1日に120個の卵が取れるという答えが返ってくる。話者はこれを地域の食料源と位置づける。

遊び場を設計したアルフレッドに感想を聞くと「満足してる」と答えた。話者はサッカー場も好評だとしたうえで、一見重要には見えないが、人々が楽しみ交流できる場所であり、自分たちは街だけでなく地域社会を作っているのだと語る。

15:09

アイザックの新居と教員住宅

アイザックは初めて新居に足を踏み入れ、完全に無料だと告げられて涙を見せる。キッチンにはコンロ、水道、冷蔵庫があり、以前は毎日は浴びられなかったシャワーも毎日使える。寝室にはベッドとクローゼットがあり、白いタイルと白い壁は本人の希望どおりに仕上げた。話者は、30年使えるソーラーパネルがあり、電気代も家賃もかからない「100%君の家」だと説明する。アイザックは「人生で最高の日だ」と喜んだ。さらに全教員が住める10軒の家が用意され、教師たちも感謝を述べた。

最後に住民が村の名前を決め、「アブナ・ダコア村」と名付けられた。

17:14

結び:チョコレート業界と消費者への訴え

話者は冒頭の空き地を振り返り、何もなかった場所が機能的で自立した村に生まれ変わったと述べたうえで、目的は子供を違法な労働から救うことだったと改めて強調する。

そして話者の主張は、村づくりからカカオ産業の問題へと移る。話者によれば、西アフリカでは150万人以上の子供が違法な労働を強いられており、大手チョコレート企業は何十億ドルもの利益を上げている。消費者も違法労働に加担しているというのが話者の見方である。自身のブランドであるフィースタブルズについては、児童労働に反対し、農家に常に生活所得基準価格を支払い、さらに奨励金を払って児童労働の是正に取り組み、地域開発企画も行っていると説明する。

話者は、この動画が不当な現状を知るきっかけになってほしいと言い、チョコレート会社に勤める人がいれば幹部に動画を送り、なぜ子供を犠牲にして利益を上げ続けるのかを問うてほしいと呼びかける。みんなが行動しなければ大企業は児童労働をやめない、倫理的な調達が実現せず自分の声で関心を集められなければこの問題は解決できない、というのが話者の認識だ。生活所得基準価格や奨励金を支払う倫理的なカカオを求めてほしいと訴え、動画は「あなた次第」という言葉で締めくくられる。