1分ごとに1人が脱落する:『ビーストゲーム』敗退者20人による50万ドル争奪戦

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概要

MrBeast(ジミー)が集めた20人には共通点がある。全員が、彼の制作した番組『ビーストゲーム』に出場し、途中で脱落した人たちだ。今回、彼らは再び50万ドルをかけて争う。ルールの基本は単純で、1分ごとに誰か1人が脱落する。誰を落とすかを自分たちで決められなければ、運に任されることになる。動画は、投票、電話での交渉、道連れ、ブロック積み、即金ボタンと形式を変えながら人数を減らしていき、最後の2人が「どちらかが手を離さなければ賞金が消える」ボタンの前に立つまでを追う。

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説明なしで始まった最初の投票

最初のラウンドで挑戦者たちに与えられたのは、タブレットに表示された情報だけだった。「投票しろ」という指示に対して、「残る人と消える人、どっちに入れるの?」「説明もナシかよ」と戸惑う声が続き、誰も方針を決められないまま時間切れになる。明かされたルールは、過半数の票を集めた人がいなければ脱落者はランダムに決まるというものだった。最初の脱落者は抽選で選ばれた。

次のラウンドでは、「誰も投票しなかったらランダムになる」「脱落させるには過半数が要る」という理解が共有され、今度は話し合いで決めようとする動きが出る。ナレーションは、プレッシャーの中で下す決断が50万ドルを得られるかどうかを左右すると強調する。

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標的になった「ビーストゲームで得をした人」

話し合いの軸になったのは、ビーストゲーム本編での振る舞いだった。本編では、目先のお金のために他の挑戦者を裏切った人もいた。ある挑戦者が「ビーストゲームでお金を獲得した人たちに投票する」と提案し、17番、12番、2番の3人を名指しする。「賄賂を受け取った人が脱落するべきだ」という声も上がり、票は17番に集中して過半数に達した。落ちる17番には「落ちる気持ちが分かったでしょ」という言葉がかけられた。

次に狙われたのは、本編で10万ドルの賄賂を受け取った12番だ。本人は「なんで俺のことばっか言うんだ」と抗議したが、「自業自得だろ」と票を入れられる。ナレーションによれば、この後の数分間は挑戦者たちが連携して「裏切者への制裁」を続け、6人が脱落した。

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キューブでの電話交渉とニセ同盟

ここでジミーは趣向を変える。挑戦者たちは再びフードをかぶせられ、ビーストゲームのエピソードに登場した「キューブ」の部屋に移された。各キューブには電話があり、他の挑戦者と1対1で通話できる。ジミーは、同盟や味方を作って脱落を避けるよう促し、1対1で話せるのはこの時間だけかもしれないと告げた。

10番のジェニーは「騙し合いは苦手」だとして誰にも電話をかけなかった。その戦法で勝てるかと問われると、本人も「ムリ」と答えている。ナレーションによれば、この選択のせいで10番は最初の標的になった。14番は電話で「手始めに10番だ」と同盟を持ちかけ、その話を広めていく。電話を受けた側からは「ジェニーには何の恨みもないけど、みんなが彼女に入れるらしい」という声も出た。

一方、19番はまったく別の戦略をとっていた。ある相手には「みんなで8番に入れる」と言い、別の相手には「10番に投票しましょ」と言う。本人はカメラに向かって、ニセ同盟を作るために適当なことを言ったと認め、「最初は8番、次が10番、次が9番」という順番も口にしていた。挑戦者同士を対立させることについては「別に友達でもないしいいでしょ」と話している。

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道連れルールが生んだ抑止力

元の部屋に戻っての投票では、10番が脱落に決まった。ただし今回から新しいルールが加わる。落とされる人は、この中から一緒に落ちる人を1人自由に選べる。10番は「どうせあとで痛い目見る」と言い残して台から落ちた。

続くラウンドはほとんど会話がないまま進んだが、8番に全員の票が入った。8番は誰も巻き込まずに1人で落ちることを選び、残りは12人になる。ある挑戦者は、この仕組みを「誰かを道連れにできる権利が、自分を守る抑止力になる」と説明している。

次に最多票を集めた9番は、道連れの権利を使った。ジミーに、キューブの中で自分を狙っていた人に気づいていたかと聞かれ、「ああ、最初から」と答えている。9番は「復讐は忘れたころにかますのがベストだ」と言って3番を指名し、2人は一緒に落とされた。ナレーションは、この脱落の連続を経て2人のリーダーが生まれたとまとめる。キューブで最も多く発言した19番と、投票を仕切っていた14番である。

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ブロック積み:倒せば脱落、積めば決定権

次のゲームは、ビーストゲームのエピソード1で行われたブロック積みだ。挑戦者は赤いブロックの上に他のブロックを積んでタワーを作る。タワーを倒したらその時点で脱落する。制限時間は1分で、全部のブロックを使う必要はなく、タワーを作らなくてもよい。ただし1分後に誰も脱落していなければ、最も多く積んだ人が決定権を持ち、誰か1人を脱落させる。

1回目、ナレーションによれば多くの挑戦者は慎重に積みながら同盟の力で乗り切ろうとした。同盟を結ぶ仲間のいない1番だけは、勝ち進むには高く積むしかなかった。結果は失敗で、タワーは倒れた。1番は、投票になれば負けると思ったこと、みんなが同盟を組む中で入り損ねたと感じていたことを認めている。これに対し他の挑戦者からは「次に投票で脱落するのは彼女だとみんな同意した」という声が上がった。「電話したろ、あれイタズラか?」と話がかみ合わない場面もあった。1番はその場で妊娠していることを明かし、安全のため台からは落とされず、正面ドアから退場した。

2回目は全員のタワーが無事だった。最多は19番と14番の8個で並んだ。2人は同盟関係になく、対立する2人が脱落者について意見を合わせなければならない。大声で番号を叫べば今後の立場が危うくなるが、ひそひそ話しても会話は全員に聞こえてしまう。そこで、視線を送って誘導するといった、さりげない意思表示が求められた。指差しの直前には、周囲の挑戦者が「彼女は最初から君を選ぶつもりだった」と揺さぶったり、「俺たちで同盟を組もう」と持ちかけたりしたが、断られている。

3回目では19番が10個を積み、自己記録を更新した。14番も10個で、2人はまた同数になる。今回は、標的にされた人の同盟相手に何らかのメッセージが届いたようだと、ナレーションが伝える。狙われた挑戦者は同盟相手のシフに「俺に入れるのか?」と詰め寄った。周囲の意見は割れた。ゲームを仕切っているという理由で4番を推す声がある一方、「13番に変えない?」「このゲームをやったことない人を選んだら?」という提案もあった。最終的に14番は「すまないな」と言って4番を指名し、19番は他の提案に耳を貸さずにケイデンを落とした。残りは7人になった。

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押せば即金、ただし脱落する

次は、ジミーによれば「ビーストゲームで一番視聴回数が多かった」ゲームの再演だ。スクリーンのカウンターは時間とともに増えていく。最初にボタンを押した人はその金額をすぐに受け取れるが、脱落する。タイマーがゼロになるまで誰も押さなければ、全員が次に進める。開始直前には、押した人が受け取った額は賞金から差し引かれるというルールも追加された。

事前の会話では判断が割れた。最近子どもが生まれたという挑戦者は、10万ドルになったら押すつもりだと話した。パムは「絶対押さない」と言った。別の挑戦者は、50万ドルなら押す、40万ドルでも多分押すと迷いを見せた。

カウントが始まると、金額は1万8千ドル、2万1千ドル、3万ドルと速く上がっていく。「家の頭金にできるぞ」とあおる声の中で、13番が「私押すわ」と言い出し、11番も悩み始めた。結局ボタンを押したのは、6万5千ドルを超えたところで周囲から「押して」と声をかけられたパムで、金額は6万9千ドルだった。賞金は43万1千ドルに減った。

押した後のやり取りで、押すと言っていた挑戦者に実は押すつもりがなかったことが分かる。パムは、その人が押すと言ってきたので、先に押されてしまう前にと焦ったと話している。

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残った6人が語った参加の理由

残った6人は、それぞれ参加の動機を語った。ある挑戦者は、ビーストゲームでの振る舞いへのちょっとした償いのために来て、それはもう達成できた気がすると話した。別の挑戦者は、2年前に死にかけたことを初めて明かした。立ち直るまで長い道のりだったこと、孫にまだ会いたいと強く思ったことが参加のきっかけだったという。

ほかにも、社会にプラスの影響を与えて困っている人を助けたいという人や、息子に「どのゲームでもかっこいい」と言われたいという人がいた。ステージ3のがんを克服した挑戦者は、がん患者向けの移動式サロンを始めたいと語っている。ベッドから出たくない日もある患者を笑顔にしたい、というのがその理由だった。

21:59

赤いボタン:自分を犠牲にして誰かを最終ゲームへ

次のゲームでは2人がランダムに脱落する。ただし、赤いボタンを押した人は自分が脱落する代わりに、他の5人から1人を選んで最終ゲームまでスキップさせられる。ジミーはこれを「コイントスのチャンスをあげるようなもの」と表現し、1分で決めるよう求めた。

「俺を行かせてくれたら面倒みてやる、約束する」と頼む挑戦者もいた。ボタンに手を伸ばしかけた人もいたが、誰も押さなかった。その人は後で「そうすれば良かった」と振り返っている。抽選で脱落が決まった仲間に対しては、「君のために押せばよかった、ごめんよ」と謝る声もあった。残り5人から再び抽選が行われ、7番が脱落してトップ4が決まった。

25:15

2つのキューブ、2通りの決着

4人は理由を知らされないままパートナーを指差してペアを組み、再びキューブに入れられた。ビーストゲームのエピソード3と同じく、壁には手錠がある。手錠をかけられた方が脱落し、もう1人が先に進む。キューブ内の電話では、決断を助けるものなら何でもリクエストできる。

一方のキューブでは、がんを克服した挑戦者が化学療法で髪も眉毛も失った経験を話し、「とにかく恩返しがしたい」と涙を流していた。ナレーションは、このペアは何が問題かを理解していたと伝える。このキューブが要求したのは現金だった。50万ドルは届けられるがキューブからは持ち出せないと言われ、40万、30万、20万、小切手と交渉を重ねたが通らず、最後はジャンケンで決着をつけることになった。ジャンケンに負けた男性の脱落が決まった。

もう一方のキューブでは、プランクで勝負しようという提案に相手が「木切れでしょ」と答えるなど、意思疎通に苦労していた。結局、仰向けに寝てダンベルを持ち続ける耐久戦を選んだ。パムは「私は年だけどまだやれる」と応じた。早く決着をつけたいという要望でダンベルの重量が2倍にされ、パムは力尽きて「あなたの勝ち」と負けを認めた。

31:07

最終ゲーム:どちらかが手を離さなければ賞金は消える

最終ゲームは11番と19番の対決になった。11番は、賞金を病院のがん患者を支援するバスサロンに使い、それで世界を旅したいと語った。19番は、自分にはそんなすごい話はないとしたうえで、ワイナリー事業を始めたいと答えた。

ルールはこうだ。2人は片手でボタンを押し続ける。どちらかが手を離せば、もう1人が43万1千ドルを獲得する。タイマーがゼロになったときに2人とも押したままなら、賞金は台から落ち、2人とも何も得られない。

タイマーが動き出すと、19番は「あなたの事業に投資する、約束よ」と持ちかけた。金額を聞かれると「いくらって言われても分ける」「私の望みは移動バスサロンだけ」と答え、「神に誓う」とまで言った。ジミーは、賞金を持って帰れるのは1人だけだと念を押し、「ウソをついているかも?」とも揺さぶる。11番は「ずっとあなたを信頼してきた」と迷いを見せた。残り13秒で11番が手を離し、19番が勝者になった。

ジミーは11番に、何千人も見てきた中で、これまでの動画で一番思いやりのある行動だったと伝えた。理由を問われた11番は、他のゲームは全部勝ってきたので、お金を渡すことが勝ちだと思えたと答えている。その場では、がんを克服してがん患者に恩返しをしようとする人の方がふさわしい、という趣旨の言葉も交わされた。19番は「このチャンスを大事にしなきゃね」と言われ、「ええ、わかってる」と応じて、改めて約束を誓った。動画は、19番が43万1千ドルを獲得する場面で終わる。19番が約束どおり11番の事業に投資したかどうかは、動画の中では示されていない。