1年で45キロ減量すれば25万ドル:マジドの178日間の挑戦とコーチ・ウォールとの別れ

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概要

MrBeast(ジミー)が友人のマジドに「1年間で45キロ痩せたら25万ドルを渡す」と持ちかけた企画である。マジドは専用のジムと健康的な食事が用意された家に住み込み、敷地を囲む赤い線を45キロ減量の前に踏み越えれば、賞金ゼロで挑戦終了となる。動画は減量の経過だけでなく、途中で追加される体力チャレンジ、マジドが抱えていた父親の死、そしてトレーナーであるコーチ・ウォールの急逝を追っていく。ジミーは冒頭で、これまでで最も長い期間の企画になるかもしれないと述べている。

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スクワットもできない状態からの出発

開始時のマジドの体重は147キロだった。初日の朝食はオムレツ、ピーナツバターとジャム、エナジードリンクという内容で、運動を始めてもすぐに音を上げた。そこでジミーはパーソナルトレーナーとしてコーチ・ウォールをつけた。ナレーションは、マジドはスクワットのやり方すら知らなかったと紹介している。

マジドは痩せる理由を問われ、「もっと幸せになれるし、長生きできる」と答え、家族や甥・姪とずっと一緒にいたいと語った。コーチのプランでは、1日最大1万8千歩を歩き、週5日トレーニングしながら、摂取は1日2,500キロカロリーに抑える。マジドはコーチからグリルの仕方など健康的な食事の作り方を初めて教わり、以前は高カロリーなもので腹を満たしていたが、今は違う食事をしていると話している。体重測定は月に一度だけで、マジド自身はどれだけ減っているか分からないまま最初の1ヶ月を過ごした。

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30日目の測定と、追加チャレンジの仕組み

30日目の測定でマジドは9キロ減っていた。ジミーはこれを、目標45キロの20%にあたると説明した(動画終盤の振り返りでは、30日目は10キロ減の137キロと紹介されており、数字に食い違いがある)。

この日ジミーは、毎月の測定の後に賞金を増やせるチャレンジを用意すると告げる。初日の腕立て伏せはほとんどできなかったため、最初のチャレンジは60日目に腕立て伏せ1回につき1,000ドルを賞金に加えるというものだった。100回なら10万ドルになる。コーチは、次の1ヶ月は摂取カロリーを徐々に減らし有酸素運動を増やしていくので、今よりきつくなると予告した。マジドは「9キロ痩せた」ではなく「45キロ減量」が目標だと言い、同居するチャンドラーの助けも借りながら腕立て伏せの練習を重ねた。本人は50回できれば5万ドルだと意気込んでいた。

生活は、朝食を作り、トラックを歩き、バスケットボールをするという毎日同じことの繰り返しだったが、マジドは楽しく感謝していると話している。毎日限界まで追い込むのは健康的でないとして休養日を設け、毎週医師の診察も受けた。医師は状態は良好でスタミナも上がっているとして、減量の継続を勧めた。

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服のサイズダウンと、やる気の喪失

50日目、ジミーは1日8キロ歩いているマジドへのご褒美として、ワンサイズ小さい服を贈った。開始時の3XLからXXLへのサイズダウンで、ナレーションはこれが大きな自信になったと伝えている。この時点で腕立て伏せは少なくとも2万ドルを取れるペースだったという。

ところが数日後、マジドは急にやる気を失う。コーチが不在の日で、外は雪が降っており、本人は「全然楽しみじゃない」「疲れた」と漏らした。やがて理由が明らかになる。ちょうど1年前に父親を亡くしていたのだ。マジドは以前にも何キロか痩せたことがあり、そのとき父親とFaceTimeで話すと「すごくいい感じだ」と喜んでくれたという。その後、123キロまで落ちていた体重は数ヶ月で147キロに戻っていた。マジドはここまで来られたことを誇りに思い、父をがっかりさせないと語る。コーチはフィットネス以外の面でも彼に寄り添い、「いい息子だ」と声をかけた。ナレーションは、マジドが前進する力を見つけたようだと伝えている。

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60日目:130キロ、腕立て伏せ31回

2ヶ月目の測定では130キロとなり、目標の38%まで到達した。続く腕立て伏せチャレンジで、マジドは31回を記録し、3万1千ドルが賞金に加わった。ジミーは、体重が減り腕立て伏せも前回の2倍以上できたと評価している。

次のチャレンジも発表された。お金を持って建物を一周し、運びきった額を賞金に加えるというものだ。欲張って大金を持てば最後まで運べずに失敗する、という駆け引きがある。

この日の締めくくりには、母親、姉、ダニーら家族がサプライズで訪れた。家族は数日間滞在してジムの掃除や食事の準備を手伝い、マジドがトレーニングに集中できるよう支えた。マジドは握力と持久力、肩と背中の強化に取り組み、コーチはお金の詰まったカバンを持って歩く場面を想定した練習を組んだ。マジドの誕生日も祝われ、ナレーションはコーチが家族同然の存在になっていたと述べている。

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コーチ・ウォールの死

その後数週間、ジミーは海外で撮影をしており、その間もコーチとマジドの絆は強まっていった。コーチはマジドにメッセージを送り、一緒にゴールを目指せてうれしい、友情が深まって最高だと伝え、この数ヶ月でマジドが親切で優しく思いやりのある人だと分かった、きっと何百万人にいい影響を与えると書いていた。

ジミーが国外にいたため、知らせはプロデューサーのウィルが伝えることになった。コーチ・ウォールは前日に自宅で亡くなっていた。マジドは「ウソだ」と繰り返し、冗談だと言ってほしいと訴えた。

それから数日間、マジドは続けるかどうか悩み、多くの人が一緒に悲しみを乗り越えようと訪れた。ジミーは撮影を続けるかは本人次第だとし、帰国後すぐに会いに行って、続けたくなければすぐに終わらせてもいいと伝えた(その会話自体は公開されていない)。マジドの答えは「撮影は中止しない」だった。がっかりさせたくない、自分のためでもありコーチのためでもある、という理由である。マジドは指導者であり友人でもあったコーチへの敬意から、他のトレーナーを雇わなかった。

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100日目:半分到達と4万ドルの運搬

100日目のチャレンジの前に、ジミーはコーチの写真を贈った。マジドはそれをジムの入口のそばに飾り、見るだけでモチベーションになると話した。測定では開始時から23キロ以上減っており、ナレーションはチャレンジの半分をクリアしたと伝えている。

運搬チャレンジでは10万ドルが用意され、一つでも落とせば全額を失うルールだった。マジドは5万ドルに挑むか問われて断り、4万ドルを持って「コーチに捧げる」と宣言してスタートした。チャンドラーが赤い線を踏まないよう付き添い、途中でカバンが閉まっているか怪しまれる場面もあったが、休まずに歩き切った。賞金総額は32万1千ドルとなった。

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130日目:1.6キロを8分4秒で

初日、マジドの1.6キロのタイムは17分1秒だった。ジミーは30日後に8分30秒以内、つまり初日の半分で走れたら2万5千ドルを加えると告げる。マジドは当面10〜11分台を目標にしたが、最初の計測は12分50秒で、有酸素運動も週2回しかしていないと不安を口にした。このあとスポンサー企業からランニングシューズやサプリメント、トラックスーツなどが届けられ、マジドは新しい装備で練習を続けた。

途中、ジミーはさらにワンサイズ小さい服を渡し、開始時の3XLからXLまで落ちたことを確認している。130日目、7周のコースでマジドは後半にペースを落としながらも、周囲が並走して励まし、8分4秒でゴールした。誰のために走ったかと問われ、マジドは「コーチ・ウォールだ」と答え、今も支えてくれていると語った。

同日の体重は、振り返りによれば30日目137キロ、60日目130キロ(7キロ減)、100日目123キロ(さらに7キロ減)と推移し、この日は開始時から32キロ減となっていた。

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ぶら下がりと懸垂への挑戦

初日、マジドはバーに6秒しかぶら下がれなかった。ジミーは30日後に1秒につき1,000ドルのぶら下がりチャレンジを行うと発表し、ボディビルダーを指導するトレーナーのジェフを連れてきた。ジミーは彼を、生物化学の学位を持つ、自分の知る限り最もスマートなスポーツ系インフルエンサーだと紹介している。ジェフは懸垂もできるようになると見立て、ジミーは懸垂が1回でもできれば1万ドルを出すと約束した。

トレーニングは上半身中心に切り替えられた。ジェフの指導はわずか3日でぶら下がりを45秒ほどに伸ばし、一週間も経たないうちの変化にマジドは驚いた。残り27日となったところでジェフは去り、ここからは一人での練習になった。マジドは腹筋に線が入ってきたと体の変化を実感し、1日の摂取を1,800キロカロリーに減らし、夜10時までに食べて12時に寝るという睡眠管理も始めた。数十秒のぶら下がりを3セットずつ繰り返し、記録を伸ばしていった。

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161日目:106キロ、地上30メートルで1分1秒

161日目の測定で、マジドは112キロと予想していたが、結果は106キロだった。1日1万歩を歩き、食事管理は完璧で、トレーニングはここまで一日も休んでいないとナレーションは伝える。目標まで残りは4キロで、このペースならあと30日で終わる見込みとされた。

ぶら下がりチャレンジは、クレーンで地上30メートルに吊られたバーで行われた。ジミーは下を見るよう煽ったり、食事制限をやめても赤い線の外に出てもいいと揺さぶったりした。マジドは呼吸に集中し、腕が震えながらも耐え続け、途中で、一番つらかったのはコーチとのつながりを失ったことだと口にした。記録は1分1秒で、初日の6秒から10倍に伸びた。さらに懸垂にも挑み、3回以上をこなした。この日だけで賞金に7万1千ドルが加わり、総額は当初の25万ドルから41万7千ドルになった。ジミーはこれが最後の追加チャレンジで、以後は毎日体重を測り、あと4キロ減れば終了だと告げた。

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最後の数週間と「昔の体」

マジドは、半年足らずでここまで来たことが信じられない、鏡に映るのが別人のようだと語った。赤い線の中で全てから遮断されてきたが、この経験ができたことに感謝していると言い、コーチには安らかに眠って見守っていてほしいと述べた。ナレーションは、コーチは45キロ痩せるのに必要なことを全て与えたが、ここを去ったあと学んだことを日常に活かせるかは本人次第だと指摘する。マジド自身も、本当のチャレンジはここを出てからだと話している。

マジドが初日の服を着てブカブカなのを見たジミーは、体をスキャンして落とした脂肪を再現した44キロのボディスーツを用意し、175日目のマジドに着せて一周歩かせた。初日の体と今の体のどちらがいいかと聞かれ、マジドは「175日目に決まってる」と答えた。

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178日目の最終測定

毎日の測定で体重は減り続け、目標の102キロまであと0.2キロとなった。ナレーションによれば、マジドは半年間で1日の摂取カロリーを600キロカロリー減らし、体脂肪を50%以上落とし、腕立て伏せを3,950回、バスケットボールのシュートを1万7,600本決めた。医師は、この体型を保てば寿命が5年ほど延びるとの見方を示したという。

最終測定の前には、初日のマジドが自分に宛てて録ったメッセージが流された。そこで初日のマジドは、この状態には二度と戻りたくないはずだ、壁を乗り越えたならそのまま突き進め、これは一生かけて取り組むことだと語りかけ、「絶対に君を諦めさせない」と結んでいた。

開始から178日目、マジドのファンだというデヴィッド・レターマンも駆けつける中で最終測定が行われ、目標を達成した。身だしなみを整えて変身した姿を見たマジドは、「これなら結婚もできるかも」と喜び、半年ぶりに外の世界に出て家族と再会した。最後にマジドは、コーチ・ウォール抜きにはこれは達成できなかったと語り、コーチが一緒に取り組めてうれしいと言ってくれたことに触れて、今日自分たちは2人でやり遂げたのだと締めくくった。