1年で45キロ減量すれば25万ドル:マジドの178日間の挑戦とコーチ・ウォールとの別れ
MrBeast ミスタービーストMrBeast(ジミー)が友人のマジドに「1年間で45キロ痩せたら25万ドルを渡す」と持ちかけた企画である。マジドは専用のジムと健康的な食事が用意された家に住み込み、敷地を囲む赤い線を45キロ減量の前に踏み越えれば、賞金ゼロで挑戦終了となる。動画は減量の経過だけでなく、途中で追加される体力チャレンジ、マジドが抱えていた父親の死、そしてトレーナーであるコーチ・ウォールの急逝を追っていく。ジミーは冒頭で、これまでで最も長い期間の企画になるかもしれないと述べている。
スクワットもできない状態からの出発
開始時のマジドの体重は147キロだった。初日の朝食はオムレツ、ピーナツバターとジャム、エナジードリンクという内容で、運動を始めてもすぐに音を上げた。そこでジミーはパーソナルトレーナーとしてコーチ・ウォールをつけた。ナレーションは、マジドはスクワットのやり方すら知らなかったと紹介している。
マジドは痩せる理由を問われ、「もっと幸せになれるし、長生きできる」と答え、家族や甥・姪とずっと一緒にいたいと語った。コーチのプランでは、1日最大1万8千歩を歩き、週5日トレーニングしながら、摂取は1日2,500キロカロリーに抑える。マジドはコーチからグリルの仕方など健康的な食事の作り方を初めて教わり、以前は高カロリーなもので腹を満たしていたが、今は違う食事をしていると話している。体重測定は月に一度だけで、マジド自身はどれだけ減っているか分からないまま最初の1ヶ月を過ごした。
30日目の測定と、追加チャレンジの仕組み
30日目の測定でマジドは9キロ減っていた。ジミーはこれを、目標45キロの20%にあたると説明した(動画終盤の振り返りでは、30日目は10キロ減の137キロと紹介されており、数字に食い違いがある)。
この日ジミーは、毎月の測定の後に賞金を増やせるチャレンジを用意すると告げる。初日の腕立て伏せはほとんどできなかったため、最初のチャレンジは60日目に腕立て伏せ1回につき1,000ドルを賞金に加えるというものだった。100回なら10万ドルになる。コーチは、次の1ヶ月は摂取カロリーを徐々に減らし有酸素運動を増やしていくので、今よりきつくなると予告した。マジドは「9キロ痩せた」ではなく「45キロ減量」が目標だと言い、同居するチャンドラーの助けも借りながら腕立て伏せの練習を重ねた。本人は50回できれば5万ドルだと意気込んでいた。
生活は、朝食を作り、トラックを歩き、バスケットボールをするという毎日同じことの繰り返しだったが、マジドは楽しく感謝していると話している。毎日限界まで追い込むのは健康的でないとして休養日を設け、毎週医師の診察も受けた。医師は状態は良好でスタミナも上がっているとして、減量の継続を勧めた。
服のサイズダウンと、やる気の喪失
50日目、ジミーは1日8キロ歩いているマジドへのご褒美として、ワンサイズ小さい服を贈った。開始時の3XLからXXLへのサイズダウンで、ナレーションはこれが大きな自信になったと伝えている。この時点で腕立て伏せは少なくとも2万ドルを取れるペースだったという。
ところが数日後、マジドは急にやる気を失う。コーチが不在の日で、外は雪が降っており、本人は「全然楽しみじゃない」「疲れた」と漏らした。やがて理由が明らかになる。ちょうど1年前に父親を亡くしていたのだ。マジドは以前にも何キロか痩せたことがあり、そのとき父親とFaceTimeで話すと「すごくいい感じだ」と喜んでくれたという。その後、123キロまで落ちていた体重は数ヶ月で147キロに戻っていた。マジドはここまで来られたことを誇りに思い、父をがっかりさせないと語る。コーチはフィットネス以外の面でも彼に寄り添い、「いい息子だ」と声をかけた。ナレーションは、マジドが前進する力を見つけたようだと伝えている。
60日目:130キロ、腕立て伏せ31回
2ヶ月目の測定では130キロとなり、目標の38%まで到達した。続く腕立て伏せチャレンジで、マジドは31回を記録し、3万1千ドルが賞金に加わった。ジミーは、体重が減り腕立て伏せも前回の2倍以上できたと評価している。
次のチャレンジも発表された。お金を持って建物を一周し、運びきった額を賞金に加えるというものだ。欲張って大金を持てば最後まで運べずに失敗する、という駆け引きがある。
この日の締めくくりには、母親、姉、ダニーら家族がサプライズで訪れた。家族は数日間滞在してジムの掃除や食事の準備を手伝い、マジドがトレーニングに集中できるよう支えた。マジドは握力と持久力、肩と背中の強化に取り組み、コーチはお金の詰まったカバンを持って歩く場面を想定した練習を組んだ。マジドの誕生日も祝われ、ナレーションはコーチが家族同然の存在になっていたと述べている。
コーチ・ウォールの死
その後数週間、ジミーは海外で撮影をしており、その間もコーチとマジドの絆は強まっていった。コーチはマジドにメッセージを送り、一緒にゴールを目指せてうれしい、友情が深まって最高だと伝え、この数ヶ月でマジドが親切で優しく思いやりのある人だと分かった、きっと何百万人にいい影響を与えると書いていた。
ジミーが国外にいたため、知らせはプロデューサーのウィルが伝えることになった。コーチ・ウォールは前日に自宅で亡くなっていた。マジドは「ウソだ」と繰り返し、冗談だと言ってほしいと訴えた。
それから数日間、マジドは続けるかどうか悩み、多くの人が一緒に悲しみを乗り越えようと訪れた。ジミーは撮影を続けるかは本人次第だとし、帰国後すぐに会いに行って、続けたくなければすぐに終わらせてもいいと伝えた(その会話自体は公開されていない)。マジドの答えは「撮影は中止しない」だった。がっかりさせたくない、自分のためでもありコーチのためでもある、という理由である。マジドは指導者であり友人でもあったコーチへの敬意から、他のトレーナーを雇わなかった。
100日目:半分到達と4万ドルの運搬
100日目のチャレンジの前に、ジミーはコーチの写真を贈った。マジドはそれをジムの入口のそばに飾り、見るだけでモチベーションになると話した。測定では開始時から23キロ以上減っており、ナレーションはチャレンジの半分をクリアしたと伝えている。
運搬チャレンジでは10万ドルが用意され、一つでも落とせば全額を失うルールだった。マジドは5万ドルに挑むか問われて断り、4万ドルを持って「コーチに捧げる」と宣言してスタートした。チャンドラーが赤い線を踏まないよう付き添い、途中でカバンが閉まっているか怪しまれる場面もあったが、休まずに歩き切った。賞金総額は32万1千ドルとなった。
130日目:1.6キロを8分4秒で
初日、マジドの1.6キロのタイムは17分1秒だった。ジミーは30日後に8分30秒以内、つまり初日の半分で走れたら2万5千ドルを加えると告げる。マジドは当面10〜11分台を目標にしたが、最初の計測は12分50秒で、有酸素運動も週2回しかしていないと不安を口にした。このあとスポンサー企業からランニングシューズやサプリメント、トラックスーツなどが届けられ、マジドは新しい装備で練習を続けた。
途中、ジミーはさらにワンサイズ小さい服を渡し、開始時の3XLからXLまで落ちたことを確認している。130日目、7周のコースでマジドは後半にペースを落としながらも、周囲が並走して励まし、8分4秒でゴールした。誰のために走ったかと問われ、マジドは「コーチ・ウォールだ」と答え、今も支えてくれていると語った。
同日の体重は、振り返りによれば30日目137キロ、60日目130キロ(7キロ減)、100日目123キロ(さらに7キロ減)と推移し、この日は開始時から32キロ減となっていた。
ぶら下がりと懸垂への挑戦
初日、マジドはバーに6秒しかぶら下がれなかった。ジミーは30日後に1秒につき1,000ドルのぶら下がりチャレンジを行うと発表し、ボディビルダーを指導するトレーナーのジェフを連れてきた。ジミーは彼を、生物化学の学位を持つ、自分の知る限り最もスマートなスポーツ系インフルエンサーだと紹介している。ジェフは懸垂もできるようになると見立て、ジミーは懸垂が1回でもできれば1万ドルを出すと約束した。
トレーニングは上半身中心に切り替えられた。ジェフの指導はわずか3日でぶら下がりを45秒ほどに伸ばし、一週間も経たないうちの変化にマジドは驚いた。残り27日となったところでジェフは去り、ここからは一人での練習になった。マジドは腹筋に線が入ってきたと体の変化を実感し、1日の摂取を1,800キロカロリーに減らし、夜10時までに食べて12時に寝るという睡眠管理も始めた。数十秒のぶら下がりを3セットずつ繰り返し、記録を伸ばしていった。
161日目:106キロ、地上30メートルで1分1秒
161日目の測定で、マジドは112キロと予想していたが、結果は106キロだった。1日1万歩を歩き、食事管理は完璧で、トレーニングはここまで一日も休んでいないとナレーションは伝える。目標まで残りは4キロで、このペースならあと30日で終わる見込みとされた。
ぶら下がりチャレンジは、クレーンで地上30メートルに吊られたバーで行われた。ジミーは下を見るよう煽ったり、食事制限をやめても赤い線の外に出てもいいと揺さぶったりした。マジドは呼吸に集中し、腕が震えながらも耐え続け、途中で、一番つらかったのはコーチとのつながりを失ったことだと口にした。記録は1分1秒で、初日の6秒から10倍に伸びた。さらに懸垂にも挑み、3回以上をこなした。この日だけで賞金に7万1千ドルが加わり、総額は当初の25万ドルから41万7千ドルになった。ジミーはこれが最後の追加チャレンジで、以後は毎日体重を測り、あと4キロ減れば終了だと告げた。
最後の数週間と「昔の体」
マジドは、半年足らずでここまで来たことが信じられない、鏡に映るのが別人のようだと語った。赤い線の中で全てから遮断されてきたが、この経験ができたことに感謝していると言い、コーチには安らかに眠って見守っていてほしいと述べた。ナレーションは、コーチは45キロ痩せるのに必要なことを全て与えたが、ここを去ったあと学んだことを日常に活かせるかは本人次第だと指摘する。マジド自身も、本当のチャレンジはここを出てからだと話している。
マジドが初日の服を着てブカブカなのを見たジミーは、体をスキャンして落とした脂肪を再現した44キロのボディスーツを用意し、175日目のマジドに着せて一周歩かせた。初日の体と今の体のどちらがいいかと聞かれ、マジドは「175日目に決まってる」と答えた。
178日目の最終測定
毎日の測定で体重は減り続け、目標の102キロまであと0.2キロとなった。ナレーションによれば、マジドは半年間で1日の摂取カロリーを600キロカロリー減らし、体脂肪を50%以上落とし、腕立て伏せを3,950回、バスケットボールのシュートを1万7,600本決めた。医師は、この体型を保てば寿命が5年ほど延びるとの見方を示したという。
最終測定の前には、初日のマジドが自分に宛てて録ったメッセージが流された。そこで初日のマジドは、この状態には二度と戻りたくないはずだ、壁を乗り越えたならそのまま突き進め、これは一生かけて取り組むことだと語りかけ、「絶対に君を諦めさせない」と結んでいた。
開始から178日目、マジドのファンだというデヴィッド・レターマンも駆けつける中で最終測定が行われ、目標を達成した。身だしなみを整えて変身した姿を見たマジドは、「これなら結婚もできるかも」と喜び、半年ぶりに外の世界に出て家族と再会した。最後にマジドは、コーチ・ウォール抜きにはこれは達成できなかったと語り、コーチが一緒に取り組めてうれしいと言ってくれたことに触れて、今日自分たちは2人でやり遂げたのだと締めくくった。
彼は友人のマジド。もし1年間で45キロ痩せたら、25万ドルをあげよう。
マジドの新しい家だ。ここには彼専用のジムがあり、ヘルシーな食事や、痩せるのに必要なものがすべてある。
マジで…スゲえな。
喜ぶのは早い。45キロ痩せる前に、この赤い線を踏んだら、賞金ゼロでチャレンジ終了。
45キロ痩せられたら、マジでスゴい変身になる。1年間ここに住む。ガチでヤバいな。見て!俺のジム!25万ドル、待ってろ。
痩せるのに必要なものは揃ってる。過去イチ時間かかる、1番長いチャレンジかも。この動画の中で、マジドが経験したことは本当に特別なものになった。最後まで見てくれたら、みんなの記憶にも強く残ると思う。
ワクワクしてる。あと364日。それじゃあ、また明日。
おはよう、2日目だ。朝食どうしよう?オムレツかな。ピーナツバターとジャム、エナジードリンクと…これ!これが最初の朝食だ!
運動でもする。1…始めたばかりなのに寝ちゃったかな。
見ての通り大変そうだから、トレーナーをつける。紹介するよ。パーソナルトレーナーのコーチ・ウォールだ。
「細くなる?」「ああ」「この腹でも?」「ああ」。早く見たいよ、細マッチョになるの。行くぞ!
面白いのは、マジドがスクワットのやり方すら知らないってとこ。でも最後には、普通にできるだろうね。
お尻をおろして、のばす。力んだら漏れるかも。
痩せたら人生変わると思う?もっと幸せさ、長生きできる。家族と、甥や姪と、ずっと一緒にいたい。
今回のチャレンジ、マジドは素晴らしいスタートを切った。彼は毎日アクティブに過ごした。
5、そう、いいぞ。
ただ測定は月に一度だけ。どれだけ達成してるかは分からなかった。
45キロだろ。全然わからないよ。
コーチから初めて、健康的な食べ方も教わった。
今日はコーチの料理だ。グリルのやり方を教えてくれる。「うまいか?」「ええ」。
トレーナーのプランだと、1日最大1万8千歩歩いてる。週5でトレーニングしてるのに、1日2千5百キロカロリーしか食べてない。健康的に痩せたい。今まではこういうので腹いっぱいにしてた。生まれ変わったマジドはこれ。前とは違う。
最初の1ヶ月は朝起きた瞬間から、毎日減量に全力を注いだ。健康的な食事を自分で作ったり、コーチが用意したメニューをこなしたり。正直、素晴らしかった。
これが望んでやってる顔だ。「いい感じだ」「ありがとう」。嬉しいよ。
マジドが減量を始めてから30日が経った。どれくらい体重が減ったのかわからない。確認しよう。
1ヶ月経った!よっしゃー!元気か?汗だくだな。見たかったのはコレだ!頑張ってる証拠。
ここに来て1ヶ月。初めての月1測定の時間だ。45キロ痩せるまで毎月測定を続けていく。マジド、準備ができたら体重計に乗って、どのくらい減ったか見せてくれ!
行くぞ!動画を始めた時は147キロあった。今は…「マジか…マジド」「スゲえ」。9キロ減った!イエーイ!ヤバすぎる!9キロだ!「スゴいぞ、おめでとう」「やったよ!」。
マジドがこの動画で減らすべき体重の20パーセントだ。今日の予定は測定だけじゃない。
他に何を?
毎月、賞金を増やせるチャレンジに挑戦できるんだ。初日に腕立て伏せをしたけど、全然ダメだった。だから最初のチャレンジは、60日目、2回目の測定の後、腕立て伏せ1回につき、1000ドルを賞金に追加する。100回できたら10万ドルゲットできるってこと。
マジか。ヤバい、スゴい金額。それじゃあ、次の測定で。じゃあな、どうも。
次の1ヶ月はどんな感じ?徐々に摂取カロリーを減らして、有酸素運動を増やしていく。動画が進むほど苦しくなりそう。今も苦しいだろう、でももっとキツくなる。このあとも体重が9キロずつ減っていけば、見た目にもハッキリ変化が出てくるだろう。
9キロ痩せたのはスゴいけど、「9キロ痩せた」じゃなくて目標は「45キロ減量」だ。コーチの力を借りてきっと成功できる。有言実行だ。
スゴいな!いいぞ!22…23…。
マジドの決意は固かった。
25。
コーチだけじゃなくチャンドラーの助けもあった。
刺激しあっていいね。ジミーがチャンスをくれた。腕立て伏せで50回できたら5万ドル貰える。予想外だった。
1…2…3…4…。
よし、人生初のスムージーだ。マジで初めて作るよ。プロテイン投入。これでいいと信じよう。これ結構いい感じ。これからはフルーツボウルにしよう。
腕立て伏せだけでは、体重を落とし続けるのは難しかった。だからこうやって毎日、コーチ・ウォールが支えてくれてたんだ。
「やってるか?」「どうだ?」。頑張ってる?調子はどう?なんて日だ、もうすぐ終わっちゃう。「もう少しだ」「マジ!」。悪いな。いや、いいよ。
毎日朝食を作って、トラックを歩いて、バスケをする。同じことの繰り返しだ。ホントに毎日同じ。こんな感じでね!楽しいし、感謝してる。
ズボンをあげてるのは、間違ってないって証拠だ。昨日は1万5千歩だった。「1万5千?」「やらなきゃだろ」。そうだな。
今日はステーキに卵、チーズ。いい感じだろ?ガチで毎日、驚くよ。
毎日限界まで追い込むのは健康的じゃない。そこで休養日を作って、毎週医師の診察を受けて経過を見守った。
状態は良好、スタミナもアップしてます。減量はこのまま続けましょう。スゴいな、ありがとうございます。
バスケのシュートを決めて、腕立て伏せ20回、マシーンを20分やるだけ。楽勝だよ。
休養日の後でも、マジドは集中力を維持していた。
毎朝起きて、向かうべき目標がある。毎朝、勝つことを選ぶ。自分を心から信じてる。思い描いたことを達成できないとは、微塵も思わない。
今週もよくやった。過去最高かも。進み具合、成長、あらゆる面で。腕立て伏せがかなり楽になった…とだけ言っておくよ。
50日目、マジドにスペシャルプレゼントだ。
「マジド!」「何だ?」。頑張ってるね。食事制限を守って、トレーニングも欠かさず、1日8キロ歩いてる。お祝いにプレゼントを持ってきた。マジで!服だ!
かなり痩せたから、ワンサイズ小さい服を用意したんだ。ワンサイズ小さいの?合わせてみたら。いいね、いいね。どう?合うかい?イエーイ!いいね。次はXL、L、Mに。ああ。「順調だ。やったね!」「やった!」。ちょっとやめて…。
次の測定は10日後。そして腕立て伏せチャレンジ。「覚悟は?」「もちろん」「じゃあまた」「また」。腕立て伏せはほどほどで。お金を全部奪う気だけどね。
この時点で少なくとも2万ドルを勝ち取るペースだった。
よくやったな。XXLだなんてスゴい。「ありがとう」「ああ」。卒業だ。
服がワンサイズダウンしたのは、大きな自信となった。
「XXLはどう?」「いいよ」「スゴく似合ってる」「どうも」。ホントすごい大きな一歩だ。
これでちょっと調子にのっちゃったのか、数日たつと、マジドは目標へのやる気を無くしてしまったようだった。
全然楽しみじゃない。サイアク。
コーチがいないからなのか…。
コーチは今日のトレーニングには来ない。
天気のせいか…。
ガチで雪が降ってる!
とにかくマジドはやる気がなかった。
疲れたよ。
そして彼がこんなにも落ち込んでいる理由がはっきりした。
実は、1年前、父親が亡くなった。ちょうど1年前、人生が変わった。何キロか痩せて父とFaceTimeで話したんだ。喜んでくれた。「すごくいいよ、いい感じだ」って。親とか身近な人を亡くすのは本当にツラい。123キロに痩せたのが147キロまで戻った、数ヶ月で。ここまで来られたのを誇りに思うし、父のこと、がっかりさせない。一緒にいる、見守ってる。
有り難いことにコーチはフィットネス以外でも彼に寄り添って…。
大好きだよ、父さん…。
彼の人生に大きな影響を与え始めていた。
いい子だ、いい息子だ。ありがとう。ホントに。わかったよ。話してくれてありがとう。
マジドは前進していく力を見つけたようだ。
チャレンジを始めて2ヶ月経った。測定後にサプライズがある。
「ジミー!」「やあ」「ゲームの時間だね」「元気か?」「腕立て伏せの前に…」「やろう!」「体重は?」「さあな」「計ってみよう!」「よし!」。
2ヶ月が経った。前回は138キロだったけど、今回はどうかな…。マジか。何キロだ?俺も見たい。130キロだ!イエーイ!2回目で、目標の38パーセントまでいった。
待って、どこ行くんだ?やった!すごく嬉しいってことだろうね。さあほら!腕立て伏せチャレンジ!腕立て伏せ!腕立て伏せ!
約束通り、腕立て伏せ1回につき賞金に1000ドル追加していく。準備して。チャレンジ初日、君は腕立て伏せが苦手だった。今は何回できる?やってみよう。準備はいいか。
千ドル、2千ドル、3千ドル、4千ドル、5千ドル。大金持ちだ。1万1千、1万2千、ヤバいぞ!1万8千、1万9千…。「1万9千」「2万…」。2万ドルまでいった。
まだいける。よし、あと何回いける?まだいける、いけるよ…。まだいける?ねえこれ見てよ。賞金に追加される。行け!
2万5千、2万6千、2万7千、2万8千。2万9千。3万ドル!信じてるぞ!3万1千。3万2千いくか?
記録は31回、つまり3万1千ドルが賞金に追加される。
目が真っ赤だ。よく頑張ったね。すごかったよ。体重は減り、腕立て伏せは前回の2倍以上できた。自分をほめて。ありがとう、本当に。
ついてきて。次のチャレンジに行こう。待って。「何で外に?」「すぐわかる」。
次のチャレンジは、お金を持って建物を一周し、運べた額を追加できる。オッケー、いけそうだ。それはどうかな。欲張って50万ドル持ち歩こうとしたら、最後まで運べずに失敗する。悩ましいね。
今日の締めくくりに、素敵なサプライズがある。中に入って、家族に会ってきて。
ママ!ウソだろ!ママ、姉ちゃん、ダニーまで!
家族と楽しんで。好きなだけいてもらっていい。「ホントに?」「ああ」。ママ、よく来てくれた。
それから数日間、マジドの家族はできるかぎり彼をサポートしてくれた。ジムの掃除や食事の準備も、トレーニングに集中できるように。
今は握力と持久力に重点を置いてる。コーチが言ってくるんだ。「シミュレーションしよう、お金の詰まったカバンを持ったらどうなるのか」って。
覚えておいて。速く歩くほど早く終わるって。肩と背中も鍛えるんだ。このトレーニングで、チャレンジ成功のための体力をつける。
マジドが成長するにつれて、コーチはマジドの人生に影響を与え、家族同然となった。
(アラビア語)ハッピーバースデー、ディア・マジド。
本当にありがとう。よくやってくれてる。
家族との時間が終わったころ…。
じゃあね。
俺は地球の裏側で撮影してた。それから数週間、コーチとマジドの絆はさらに強くなっていった。
1件の新規メッセージ。相棒、一緒にゴールを目指せてうれしいよ。それに友情も深まって最高だ。ここ数か月で分かった。君はすごく親切で、優しくて、思いやりがある。きっと何百万人にいい影響を与えることになる。
そこまで考えてなかった。
考えたんだけど、あそこに飛び込むのってどんな感じ?
コーチの番だ。
ここから出たくない。どうした?こちらコーチ、君は?
2人の絆が深いからこそ、この後のことは、すごく悲しい出来事になった。俺は国外にいたから、プロデューサーが伝えることになった。
やあ。「調子はどう?」「ウィルだよな」。ああ、元気か?
元気か? 俺はクビだって? いや。マズいな。いや、そう言えたらいいなと思うけど、ほんとに。でも、とても残念なニュースがあるんだ。こんなことを伝えることになるなんて…。コーチ・ウォールが昨日自宅で亡くなった。
まさか…。ウソだ。信じるもんか。ウソって言ってくれよ。そんな冗談言わない。
なんでだ…。ウソだウソだウソだウソだウソだ。頼むから冗談だって言ってくれ、ありえないよ。こんなことって…。
それから数日間、マジドは続けるかどうか悩んでいた。ただ、一緒に悲しみを乗り越えようとたくさんの人が訪れた。最終的に、この撮影を続けるかどうかは彼次第だ。
愛する人を亡くす時はいつも、雪が降ってる。
相棒、一緒にゴールを目指せてうれしいよ。一緒にゴールを目指せてうれしいよ。
コーチ? ドアを見た、コーチが…。来てくれたらいいのに。
コーチは隣にいてくれた。今はもういない。いい人だった。君のことを褒めてたし、君を信じてた。
アメリカに戻ってすぐマジドに会いに行った。その時の会話は流さない。でも彼には伝えたかった。深く悲しんでいて、もし撮影を続けたくないなら、すぐに終わらせてもいいって。
撮影は中止しない。ああ。ガッカリさせたくない。自分のためでもコーチのためでもある。
指導者であり友人でもあるコーチに敬意を表し、マジドは他のトレーナーを雇わなかった。そして次のチャレンジに向け、持てる力のすべてを振り絞って、1つ1つのトレーニングに向き合った。だからこそ次のチャレンジでマジドに、大切な友人を称えるものを贈ろうと思った。
100日目のチャレンジの前に、特別なプレゼントを渡すよ。壁に飾ってほしい。
コーチ…。すばらしい人だった。一緒に過ごせたことを心から感謝してる。
写真はどこに飾る? 入口のすぐそばに。コーチ、元気か? これを見るだけでモチベーションになるよ。ありがとう。いいんだ。
どれだけ痩せたか確認しよう。100日前、マジドの体重は147キロだった。今は…量ってみよう。23キロ以上痩せたぞ。イエー! つまりマジドはチャレンジの半分をクリアした。
次はもう分かってるね。お金を運んでもらおう。ここに10万ドルを用意した。運べるかな。落ちちゃった。お金は好きなだけ持っていっていいけど、1つでも落としたら、すべてパーになる。分かった。
どうだい? いい感じ、軽く感じる。1万5千ドルだ。もっと? じゃあもう1つ。腕にかけたな。これで4万ドル、5万ドル目指す? いや。4万ドルで挑戦。コーチに捧げる。いくぞ。準備できたら、スタートラインを越えて。
いい感じ。スタートした。君ならできる。うまくいってるね。この状態で走ってる。4万ドルだ。気絶するなよ。フー! チャンドラー、赤い線を踏ませるな。そうなる前に押し返す。コーチ・ウォールのため! 4分の1まで来た。
たった1袋、たった1ドルでも、道に落ちたら…。1ドル? すべて失う。カバンは閉まってる? 多分。うわー!
休憩してもいいんだぞ。休むな。もちろん。そのまま歩いて。4分の3まできた。マジで疲れたよ。もう無理って? あと少しだ、10歩もないよ。越えて。やったぞ。
成功したから、賞金が32万1千ドルにまで増えた。よっしゃー! 一儲けしてやった。上乗せだ。イエー!
初日のこと覚えてる? 1.6キロのタイムは? 17分1秒。ヤバい。次のチャレンジで、1.6キロのタイムが8分30秒以内、つまり初日の半分で走れたら、賞金に2万5千ドル追加する。30日後に会おう。まだまだ縮められるな。
8分30秒って結構厳しい。でも乗り越える。全力を尽くすよ。
すぐにトレーニングを開始した。今のタイムを計る。1.6キロのタイムを調べるんだ。チャレンジのタイムは8分30秒。とりあえず目標は10分か11分台に設定しようと思う。よし、1周。ヤバい。
1.6キロ走った。12分50秒だ。足が痛い。5分もタイムを縮めなきゃ、大変だよ。有酸素運動は週に2回しかやってない。しかも今やってるのは、こんなんじゃない。
マジドが苦戦していたから、役立つものをシェアするため会いに行った。Shopifyが君の減量チャレンジを知って、協力したいと言ってくれた。中身はトレーニングに役立つものだ。目標のクリアを手助けしてくれる。
ランニングシューズ、サプリメントにトラックスーツ。いい服、いいギア。これはボール、分かってくれた? 君のタイムを縮めるのに役立つものがたくさん詰まってる。すべてShopifyで立ち上げたブランドだ。ありがとう。
レースまで20日。Shopify、俺、世界中が応援してるよ。行くぞー! 8分30秒以内だぞ。
マジドは新しいギアでトレーニングを始め、新しいアイデアも思いついた。行っけ~! がんばれよ、君ならできる。俺に負けるな。勝負はもらった。
役に立ったか微妙だけど、マジドはかなりはりきっていた。俺たちも彼の変化に気づいてた。
マジェローニ。よう、ジミー。気づいたんだけど、服がゆるくなってる。おい、いいのか? ああ、バナナをおろして。開けてみて。ワンサイズ小さい服だ。動画の最初では3XLだったけど、これが合えば、XLまで痩せたってことだ。わー! おめでとう。10日後、1.6キロ走ってもらう。
マジドはまたすぐに取り掛かった。時には警官と犯罪者を一緒に閉じ込めたセットに向かって叫んだりもしたけど…。なあ、おーい! おーいー! しっかり集中してた。でも結果はまだわからない。
ついに130日目だ。いいぞいいぞ。準備はいいか~? イエー! 着替えよう。白シャツを着てない姿を見たの130日ぶりだ。
この撮影を始めたころ…1.6キロに17分かかってた。あれから130日が経って、8分30秒以内で走らなければならない。準備はいいか? こい! 3, 2, 1…ゴー!
2万5千ドルの勝負だ。ゲットできるかな。いいぞ。7周のうち1周が終わった。マジドは2周目をすごいスピードで走ってる。たった130日でここまで成長するなんて。
マジドが減量をどう始めるか悩んでた時、手助けした。新規事業の始め方に悩む起業家をShopifyが支援するようにね。どう減量すればいいか分からなかった時のこと覚えてる? もちろん。まさに起業家が感じる感情だ。だからこそShopifyは企業を支援するために存在してる。
あきらめるな。いいぞ!
Shopifyはフィースタブルズの立ち上げも支援してくれた。店の立ち上げ方や受注法なんて、知らなかった。でも、何百万本も販売できた。
水、水、水、水。どうも。急げマジド、時間がない。もう2分しかないよ。走るペースがかなり落ちてる。時間が足りない。一緒に走ろう。あと1周、力を振り絞れ! 俺たちも。
見てくれてるみんな、思い描いてたビジネスを始めてみないか? Shopify.com/MrBeastだ。オンラインビジネスの立ち上げは、想像より簡単だよ。
もう少し。行け! やったー! やったよ。マジド、君のタイムは8分4秒だ。おめでとうマジド。ありがとう、励ましに応えたくて。誰のため? コーチ・ウォールだ。彼は今も支えてくれる、だからがんばるんだ。おめでとう、2万5千ドルだ。
もっと大事なのは…体重はどうなったか。行くぞー! 電気を消して。初日の体重は147キロだった。30日目は、10キロ減で137キロ。60日目は、7キロだけ減って130キロ。100日目も、そこから7キロ減って123キロ。そして今日、果たして体重は?! なんと32キロも減っていた!
はいはい、分かった。おい、押すなよ。胴上げは最後にしよう。
6秒しかぶら下がれなかった。今日から30日後、ぶら下がりチャレンジをやる。一秒ごとに一千ドルだ。ウソだろ。だけど、前回のタイムはかなり…ひどかった。そこで、ボディビルダーを受け持つトレーナーを連れてきた。彼は生化学の学位を持っていて、俺が知る限り最もスマートなスポーツ系インフルエンサーだ。よく来てくれたな、ジェフ。いくぜーーー!
走ったからアドレナリンが出てる。見た感じ、懸垂もできるようになるよ。懸垂やってみたかったんだ、たった一回でもいいから。成功すれば、俺から1万ドルだ。本気か? ああ。30日後に? 大金だぞ、頑張らないと。ああ、重要だ。
ランニングチャレンジ成功を祝って、マジドとジェフは特別なものを分かち合うことにした。フィースタブルズのチョコ! いいね。ずっとこれが食べたかったんだ。頑張ったかいがあったな。夢に見た瞬間だよ。じゃあ乾杯。最高。本物のピーナッツバターみたいだ。だよな。
懸垂どころか、マジドが一分間ぶら下がっていられるようになるためには、上半身に重点を置いたトレーニングに変更しなければならなかった。
グリップはこう。なるほど。こうすれば簡単に懸垂できる。分かるかい? マシンが手伝ってくれる。分かった。ジェフ! マジでごめん!
俺の目標はやり遂げること、45キロ痩せること、コーチの影響力を世界中に知ってもらうこと。成功させてみせる!
わずか3日で、ジェフはマジドに変化をもたらした。俺の財布的にはピンチになったけど。すごい、まるで野獣だ。何秒だと思う? 37秒くらい。45秒? ウソみたいだ。一週間も経ってないのに。いけるぞ!
残り27日間となった日、ジェフはマジドにすべてを託して去っていった。ここからが本当のチャレンジ。一人きりだ。
マジドは、自分の体の変化を実感していた。ここ、線が入ってきた。そして本気でトレーニングに集中し始めた。見たか?
一日の食事は1800キロカロリー。今日から1800キロカロリーにするぞ。さらに睡眠も厳しく管理した。10時までに食べて、12時に寝る。
マジドはチャレンジ成功を目指して、黙々とトレーニングに励んだ。準備完了。3セットずつ、数十秒ぶら下がる。来る日も来る日も、記録を伸ばしていったんだ。
チャレンジ当日は、いざとなったら、親指が取れるまで踏ん張るつもりだ。あと少しだった!
彼の頑張りと変化は、人が本気で打ち込めば不可能はないことを示していた。懸垂したり、時間内に1.6キロ走ったり、大金を持って歩いたり、腕立てを40回やったり、信じられないよな。いよいよ明日だ!
161日目だ。マジドはどうしてるかな? 走れー! 動かない、アクセル全開なのに。マジドー! 測定するぞ! なんだ! ドア壊したぞ。なんだよ!
さあやるぞ! 準備はいい? ああ、準備万端、ばっちりだ。こいつは楽しみだ。まず始めに、体重を測定しよう。予想だと、もうチャレンジ終了目前みたいだけど。俺もそう思う。そのあと、上空30メートルで宙づりにする。はあ?!
一秒耐えるごとに、1千ドルだ。分かった、ちょっと待てよ。クレーンにぶら下がる? 心配するな、ほら来て。マジか…。
何キロって出ると思う? 112キロ。マジドは一日一万歩歩いてる。食事管理は完璧で、トレーニングはここまで一日も休んでない。乗って。さあ来ーい! 3, 2, 1…体重は?!
結果106キロだ! マジか?! やったぜ~! うわ! ちょっと! あと4キロ減量すれば、この動画は終了だ。このままいけば、あと30日で終わる。ありがとう。ああ、本気でやれよ? やるぞー! 外に行こう。
ついに挑戦だ、どれだけぶら下がっていられるか。ジミーが何を用意しているか見当もつかない。分かっているのはクレーンと、足場と、ぶら下がるバーがあることだけ。上空30メートルに吊るされ、一秒耐えるごとに、一千ドルが追加される。
マジド、準備はできてるか? 3, 2, 1…。始まったぞ。さあ、チャレンジスタートだ。4秒経過、5秒経過。
4秒経過、5秒経過。下を見て、ほら下だ。なあ、ビビった? 全然。ヤバいな、足元映して、すごい光景だ。
スタートから15秒経過。すでに初日の倍のタイムだ。もう2万ドル獲得したことになる。君なら余裕のはず。諦めるな! まだいけるぞマジド。もうちょっと頑張れ。
俺はやり遂げる! 30秒経過! 呼吸に集中して、ジミーは無視だ。疲れてきただろ、顔が真っ赤だ。絶対、後悔するなよ!
おい、見てないと思ったか? 40秒経過! いつでも見てるからな。踏ん張れ! 諦めるな! 50秒経過!
食事制限をやめてもいい、赤い線の外に出てもいい。こんなことしなくていいのに、君がやると決めたんだ。
いいぞマジド! すでに賞金は40万ドル。腕が震えてる。頑張れ。見てられない。60秒経過!
一番つらかったのは、コーチとのつながりがなくなったことだ。キツかった、すごく親しかったのに…。
ついに落ちた。記録は一分だ! すげえ揺れてる。6秒から、60秒まで伸びた。10倍だ! もしもし? 60万ドルだ! 頑張ったな。やってやったぜ!
挑戦の結果、記録は一分一秒。よっしゃー! でも、これで終わりじゃない。前回の話で…懸垂できたら、1万ドル渡すよ。やろうぜ。
準備は? できてる。息を吸って。そしたら思いきり、持てる力を込めて、引き上げる。
いけるぞー! おお~! そうだー! おお~! まだ行く気か?! 3回目! いいぞ! いけ、いけ! いけ! おいマジか。
賞金のところに持っていこう。あんなにうれしそうなの初めてだ。よしやってやったぞ。さあこれで賞金総額に7万1千ドルが追加されたぞ。どうなってんだ?
この上なく幸せで、人生最高の日だろ? でもお知らせがある。さっきのが、最後のチャレンジだ。
減量チャレンジが残ってる。そうだけど、それは、おまけみたいなもんだ。そうだな。だから…ここからは毎日測定する。よしきた! 君があと4キロ減量すれば、終了だ。それじゃ頑張って。ありがとう。
マジドの減量が成功するまで、残り4キロ。このままいけば、一カ月以内には目標に到達する見込みがあると明らかになった。
25万ドルが41万7千ドルになった、ウソみたいだ。残るはたった4キロだけ。ゴールが目前に迫ってる。最後の数週間になると思うと、半年足らずでここまで来たなんてどうかしてる。
鏡に映るのが別人みたいだ。昔の俺が今の俺を見たら、誰って言うだろうな。季節もすっかり変わった。おい! 見ろよ!
今日までずっと赤い線の中にいて、全てから遮断されていた。だけど、感謝してる、こんな経験ができたことに。コーチのことは衝撃だった。安らかに眠って、見守っていてほしい。彼は言ってくれた。一緒に取り組めて本当にうれしいって。
コーチはマジドに、45キロ痩せるのに必要なことを全て与えた。でもマジドがここを去ったあと、学んだことを日常生活に応用できるかは彼次第だ。
いよいよだ。もう終わりが見えてるけど、本当のチャレンジはここを出てからだ。初めてここに来た日の服を取っておいたんだ、今から着てみよう。ちょっとは…痩せたみたいだな。見ろよ、ブカブカ。
マジドが昔の服を着ているのを見て思いついた。昔の体を着てみるってのはどうだ? このボディスーツは、チャレンジ一日目のマジドの体型と同じものだ。君の体をスキャンして、落とした脂肪を正確に再現して作った。
おいウソだろ。こんな姿だったなんて。完全に別の人間だ。じゃあ着てみよう。着るのか?! 175日前、君は毎日着てた。なんてこった。鏡で見てみないと。ウソだろ?! なんだこれ!
このボディスーツは、44キロの重さで作ってある。初日の体重に戻ったんだ。当時の感覚は忘れてるだろ? 外を歩こう、そしたらどれだけ自分が変わったのか実感するはず。よし、一周しよう。
これが初日にここを走った時の映像だ。大げさに見えると言うなら、実際に44キロ戻して、走ってみればそのキツさが分かる。
お疲れ。初日と175日目、どっちの体がいい? そりゃ175日目に決まってる。
毎日体重を測るようになって、彼は日に日に体重を減らしていき、ついに、目標の102キロ達成まで、あと0.2キロとなった。
すごいな。驚くと思うよ。どうかな、見ていい?
今までのマジドの変化を見ていれば、これが最後の体重測定になるのは明らかだった。
今日が最後かもな。信じられない。6カ月、半年だぜ。苦労がついに、報われる。でも数グラムオーバーかも。
マジドは半年間、一日の摂取カロリーを600キロカロリー減らし、体脂肪を50%以上減らした。さらに腕立て伏せを3,950回、バスケのシュートを1万7,600本決めた。医者によると、このまま体型を保てば、寿命が5年ほど伸びるらしい。
運命の体重測定の前に、マジド本人からのメッセージがあった。初日に録った映像だよ。流して。
マジド、初日のマジド。ずいぶん痩せた。健康そうだ。ハゲちゃいるけど、ステキじゃないか。何よりもうこの時の自分には、戻りたくないだろ。この状態は、二度と味わいたくないはずだ。
一度壁を乗り越えたなら、そのまま前進して突き進め。この姿はもうごめんだろ。これからも一生かけて取り組むことなんだ。俺は、絶対君を諦めさせない。絶対にだ。
あれから178日。ヤバい、ほんとすげえよ。
マジド、さあ時間だ。君の親友たちにも来てもらった。デヴィッド・レターマンもいる。デヴィッド・レターマン! すげえ! 彼の番組のファンだって言うから、来てもらった。幸運を祈るよ。
最後の体重測定となるか。これが最後だ。
果たして結果は?!
やったぞー!
家族と再会する前に、ちょっと趣向を変えて、マジドが大変身する様子を紹介しよう。
いいぞ。これが半年後の君の姿だ。おお~! すげえ! これ結婚もできるかも!
半年ぶりの外の世界だ。さあもう見ていいよ。みんなに来てもらった!
母さん愛してるよ。コーチ・ウォール抜きには達成できなかった。彼は一緒に取り組めてうれしいと言ってくれた。そして今日俺達は、2人でやり遂げた。
ご視聴ありがとう!
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