地下の洞窟で7日間:激流を越えて「ツチボタルの部屋」を目指した記録
MrBeast ミスタービーストジミー(MrBeast)と仲間のカール、マック、ショーンは、ロープで数十メートル下の洞窟へ降り、そこで7日間を過ごす企画に挑んだ。サバイバルガイドのジョエルに付き添われながらベースキャンプを作り、冷たい地下の川を遡って洞窟の最奥を目指す。ジミーは冒頭で、この7日間が「これまでの人生でも断トツでキツイもの」になったと振り返っている。
降下地点を離れ、高台にベースキャンプを作る
洞窟の規模について、冒頭では地下5キロメートルの深さまで伸びていると説明され、別の場面では深さ2.5キロと語られている。いずれにせよ一行が最初に優先したのは、降りてきた地点からできるだけ離れることだった。嵐が来ればその場所は激流にのまれ、全員が溺れかねないからだ。
洞窟に入ると、激流から身を守れる高さのある平地が見つかった。ジミーは「キャンプには完璧」と言うが、仲間からは「そこそこ」だと返される。初日の残りは、一緒に下ろされた物資をキャンプまで運ぶ作業に費やされた。袋は1つ40キロあり、足場の悪い場所を越えながら、すべてを運び終えるまでに4時間かかった。その後、岩にロープを通す穴を開け、ジョエルの助けを借りてハンモックを吊るし、夕食をとって非常に寒い夜に備えた。ハンモックは予想より快適だったという。
絶えず落ちる水滴とタープのシェルター
2日目の朝、よく眠れたかと聞かれた面々は「あんまり」「全然」と答えている。洞窟の天井からは絶えず水滴が落ちてくるためだ。ジミーはタープをつなげて寝ている間に濡れないシェルターを作ることを思いつき、ショーンと一緒に結束バンドでタープを継ぎ合わせて巨大な屋根にした。レンタルした寝袋が尿の臭いがしたことから、「寝袋はレンタルするな」という教訓も出ている。
焚き火は見つけた小さな岩の窪みに移された。ジミーによれば、この岩が熱を閉じ込め、上から落ちてくる水も防ぐ。雨ではないが雨のように落ちてくるこの水を、一行は冗談で「岩のおしっこ」と呼ぶことにした。この日の夜、一行は濡れずに眠ることができた。
カールとマックの独断の探検
ジミーとショーンがタープを張っている間、カールとマックはキャンプ近くの穴がどれほど危険かを確かめに行った。ジミーはあとで、その穴の深さが約12メートルあったことを知ったと語っている。洞窟の中はどこも同じように見え、2人を追跡するのは難しい。映像では地図を使って、キャンプから2人がどれだけ離れたかが示された。
穴の底までたどりついた2人は、戻る途中でどこまで深く進めるかを試したいと言い出し、川を渡ろうとする。ナレーションは、この川が洞窟全体に流れ込んでおり、一行はこの後しばらくその川の中で過ごすことになると予告している。
最初の挑戦:ウェットスーツで冷たい川へ
翌日、一行はジョエルの案内で洞窟の奥を目指した。目標は洞窟を無事に通り抜けることで、ここはまだ入口にすぎないと念を押されている。急な斜面を下り、岩の割れ目を体がやっと通るような狭い場所を抜けると、次の瞬間には巨大な空間に出る。照明を使わなければ全体が見えないほどの広さだった。
やがて一行はウェットスーツに着替える。前日にカールとマックが冗談で言っていた「泳ぐ」が現実になり、残りの行程は非常に冷たい川の中を進むことになった。ウェットスーツなしでは低体温症になるという。洞窟のゴールにたどり着くには、川に入り、激流に逆らいながら小さな隙間を通り抜けなければならない。冷たい水に浸かり続けると岩をつかむこと自体が難しくなる、とジミーは語っている。
苦労して最初の難所を越え、喜んだのもつかの間、ジョエルから「まだ10%の地点」だと告げられる。ゴールまでは残り2キロあった。ゴールに近づくほどキャンプからは遠ざかるという問題もあり、体温を奪われながら進み続けたが、3時間後、ジョエルは水位が高すぎ、時間もかかりすぎたとして引き返しを決めた。ジミーは「断固拒否する」と言うが、専門家の判断に従うしかなかった。ジミー自身、撮影に時間をかけすぎ、ふざけすぎたことを原因として挙げている。この日の達成率は20%だった。キャンプに戻ると、残っていたショーンがシェルターに電飾を付けていた。一行は4日目を休養に充て、5日目に再挑戦すると決めた。
休養日:川でのシャワーと作戦会議
最後にシャワーを浴びてから3、4日が経ち、一行は温かいシャワーのことで頭がいっぱいになっていた。しかし洞窟でシャワーを浴びるのは簡単ではなく、川まで行くにはロープで降りた地点まで戻る必要があった。冷たい水を頭から浴びた後は、ドローンの風で体や髪を乾かしている。
その後、ジョエルが洞窟の地図を使って作戦を説明した。前日は水流が激しすぎて中断したが、雨は弱まってきており、明日なら最後まで行けるかもしれない。まず前回と同じ激流を越え、次に岩場を避けながら崖を飛び降りる。それらを乗り越えた先がゴールの「ツチボタルの部屋」だという。ジミーは詳細を聞くのを断り、自分の目で見たいと言っている。
再挑戦:渦と崖を越えて
5日目、一行は3日目の反省を生かして撮影を最小限にとどめ、良いペースで進んだ。安全性を高めるため、ジョエルに加えてもう1人の専門家も同行した。前回引き返した地点を過ぎると、通路はさらに狭くなり、水流も強くなる。足が底につかない状態で壁をよじ登りながら進む区間では、手を離せばすぐ下の激流に飲まれてしまう。ジョエルは手をかける位置を指示し、岩の穴に入るよう誘導した。
これまでで最も深い地点で待っていたのは渦だった。ジョエルによれば、落ちれば川底に引き込まれて上がってこられず、命の危険がある。ジミーは川について、この洞窟を作ったのがこの川なのだから最強だと語り、人間は弱く自分はその中でも最弱だと言いながらも、隊を率いるのがジョエルであることに安心している。
ジョエルは崖から川へ飛び降りてみせ、仲間の1人もそれに続いた。その人物は、ジミーにさんざん鍛えられたからこれはそれほど怖くないと話している。ジミー自身は、先に進まないとゴールできないとして飛ばなかった。その先も流れに逆らって進む区間が続き、水中の見えない鋭い岩に足を取られないよう注意が必要だった。洞窟はさらに暗く狭くなり、一行はゴールにたどり着けるのか疑い始めていた。
ツチボタルの部屋
険しい道をさらに進み、一行はついにツチボタルの部屋に到着した。天井を覆う光はすべて小さなツチボタルによるもので、ジミーたちは「地球じゃないどこかみたい」「天の川みたい」と驚いている。この景色は苦労して来た価値がある、というのが一行の感想だった。
帰路と7日間の振り返り
しかし旅はそこで終わらず、ベースキャンプまで戻らなければならなかった。帰りは流れに乗れるので楽だったが、それでも時間がかかり、キャンプに着く前に6日目に入った。1人で待っていたショーンは、誰も帰ってこないことを心配していた。一行は焚き火で体を温めて食事をとったが、肉体的には消耗しきっているのにほとんど眠れなかったという。
ジミーはこれまで独房で7日間、生き埋めで7日間、いかだで7日間を過ごしてきたが、正直に言えば今回が一番キツかったと語る。常にずぶ濡れで寒く、硬い岩に体をぶつけ続けて痛かったからだ。9割の時間は悲惨だったとしつつ、地下90メートルを超える激流を制覇したことやハンモックでふざけ合った時間を挙げ、仲間と一緒なら悲惨な洞窟も人生で一番美しい旅に変わると述べている。
最終日は、すべてを片付けるまで洞窟から出られないというルールのもと撤収を行った。入口まで戻って空が見えたところで、ジミーはジョエルに感謝の印として5万ニュージーランド・ドルを渡した。5人全員が無事だったので1人につき1万ドル、という計算である。こうして一行は長い7日間を終え、洞窟を後にした。
いつもと違うオープニング、洞窟を何十メートルも降りているところなんだ。この洞窟は地下5キロメートルの深さまで伸びている。
好きか嫌いか関係なく、地面に着いた瞬間から…これから7日間、俺たちはここで過ごすことになる。今までで一番怖かったかもしれない。
最優先でやるのはあの降りた地点からなるべく離れること。何で? 嵐が来たら、この場所じゃ激流にのまれて、全員が溺れてしまうことになるからだ。だから洞窟の奥にベースキャンプを設営する。おー、それ最高。
まるで別世界だよな。この洞窟の入り口はきれいだけど、見た目にダマされることもある。今は知るよしもないが、この7日間はこれまでの人生でも断トツでキツイものになった。こんなの最悪だ!
よし、あと数時間で暗くなるし、キャンプがなきゃ困ったことになるぞ? 一体どこに行くんだ。キャンプを設営できる平地だよ。
洞窟に入ると、どんな激流からも身を守れるように高さのあるエリアを偶然発見した。つまり、キャンプには完璧ってこと。完璧は言いすぎじゃない? 俺ならそこそこって言う。
初日の残りは一緒に下ろされた物資を集めるのに使った。この袋は1つ40キロだ。映像から分かるように、俺たちは4時間かけて…ここを越えるのはマジ大変…すべてをベースキャンプに持ち帰った。
ここに明かりがついた。ようやく物資が基地に到着した。あっちにカメラを向けると…暗闇が見える。一日かかった。
で、キャンプに最低限必要なものを準備した。ロープを吊るす穴を開け…掴んで、体を上げろ。ロープはハンモックを支えられそうだ。サバイバルガイドのジョエルの助けを借りて、ハンモックを吊るした。この細いロープがハンモックを支えてるって? ああ。
夕食を食べて、めちゃくちゃ寒い夜に備えた。正直言って、このハンモックは思ってたよりもずっと快適だよ。おい、マジかよ。何で頭がこんなデカいんだ?
この洞窟は深さ2.5キロで、ベースキャンプは入り口。明日から探検が始まる。
よく眠れた? あんまり。全然。かなり厳しい環境だ。洞窟の上から絶えず水滴が落ちてくる。タープをかぶせたけど、
思いついた。シェルターを作る。ちゃんとしたヤツ。タープを繋げておこうと思う、寝てる間、濡れないようにね。マジ天才だよ。ただのユーチューバーじゃないんだ。俺のハンモックがはみ出してる。
マジかよ、ここで起きることになるんだぞ。その時は気づかなかったけど、この穴の深さは約12メートル。ショーンと俺がタープを張ってる間、2人はこの穴がどれほど危険かを確かめに行った。上のハンモック見える? あそこで寝てた。これを見ろよ。
どこも同じように見えるし、洞窟で俺たちを追跡するのは難しい。この地図でキャンプと2人がどれだけ離れているか分かる。よしマック、じゃあな。これはヤバいって。
2人が探検してる間に、俺とショーンでキャンプの準備をしよう。なんで寝袋がここにある? あー、おしっこの臭いがするから。教訓その1、寝袋はレンタルするな。何でレンタルしたんだよ? 何で寝袋買わなかったんだ?
タープを結束バンドで繋ぎ合わせて巨大タープを作る。このロープに命を託してもかまわない。
一方、マックとカールはまだ穴の中。マジかよ、マック。そしてついに2人は底までたどりついた。キャンプの作業をするはずだったのに。キャンプがどれほど危険かってことを見せたかった。落ちるなよ、ダサいぞ。おー分かった。
カールとマックは戻る途中だったのに、どこまで深く進めるか確かめたいって言い出した。いかにもヤバそうだ。川を渡り切れるかな?
2人は知らないけど、この川は洞窟全体に流れ込んでいて、しばらく川の中で過ごすことになるんだ。
あそこにいるぞ。うまくいったのか。上出来だ。そうだな。新しい家、そうだろ? 行こうぜ。屋根ができた。マジな話、やってくれたな。
見つけた小さなほら穴に火床を移した。どうだ? あったかいね。いい感じ。この岩はここで熱を閉じ込めて、上の岩からのおしっこを防いでる。おしっこじゃない。何て呼べばいい? さあね、雨か何かかな。でも雨じゃない、岩だ。上を向いて。雲が見えるか? いや、岩だ。岩のおしっこ。岩のおしっこか。よし、岩のおしっこだ。
俺たちは濡れずに一晩眠り、サバイバルのエキスパートであるジョエルに洞窟の端まで行くのを手伝ってもらうことに。洞窟。ど~くつ! 洞窟。ど~くつ! 洞窟、洞窟。ど~くつ!
どこまで進めるか確かめよう。この巨大洞窟のまだ入口にいるだけだってことを覚えておいて。目標は洞窟を通り抜けること、もちろん無事にね。マジかよ、かなり急だな。まだまだこれからだぞ。
洞窟の奥深くに進んでく。よしみんな、気を引き締めろ。ここは狭くなってる。通り抜けられるワケないよな。
洞窟探検のおもしろいところは、岩の割れ目を通り抜けるので精一杯ってこと。ヤバい、マジで狭いぞ。次の瞬間、巨大な部屋に入る。デカすぎるから全体を見るためにこうするしかなかった。
フー! やっと見えるようになった。すごいぞ。明るいな。これってヤバいよな。イエー! まぶしくて見えないよ。目がくらみそうだ。ちょっと。やべっ。思い返すと、あんまり役に立たなかったかもしれない。
案内して。そして、進み続けた。リラックスだ、上にちょうどいい取っ手がある。足を回してこの上に登れるよ。イエー、うん完璧。ジョエルって最高の洞窟ガイドだな。まだみんな無事だ。
よしみんな、ここからがおもしろいんだ。えっ…これは何? じゃあここからはウエットスーツを着る。泳ぎに行くぞ。昨日、マックとカールは泳ごうと冗談で言ってた。でも残りの洞窟探検は超冷たい川でやることになる。
マジでこれはヤバいよ! この先はウェットスーツがないと低体温症になってしまう。何でこんなことを? 一生に一度の思い出になる。思い出作っても帰れなきゃ意味ないだろ!
洞窟のゴールにたどり着くには、川に飛び込み、激流に逆らいながらもこの小さな隙間をなんとかして通り抜けなきゃいけない。慎重に。足元が流れに取られやすくなってる。よーし、川に入るぞ〜。この壁に沿って端まで進んで。めっちゃ冷たい! その調子だ。
あ〜! 通れないかも! ジミー、その先は川から上がって進むんだ。ヤバいよ! 何がいちばんヤバいかって…寒すぎる〜! キンキンに冷えた水の中にずっと浸かってると、岩をつかむのが本当に大変なんだ。
ああ〜、マジでやばかった。マック、カール! がんばれ! 怖すぎるよ〜。大丈夫だ! そのまま行け! これヤバすぎるって。この超難関ですら、まだ序の口に過ぎなかった。
やったぞ〜! 洞窟!洞窟!洞窟!洞窟! おい、待て! まだ10%の地点だ。つまりこの冒険はまだまだ始まったばかりで、俺たちが目指すゴールまで残り2キロもあるってこと。
ご覧のとおり、この洞窟では1日中雨だ。だから雨をしのげてマッタリできる空間を作ってる。俺がいなけりゃここはどうなってたか。濡れた岩の上で寝るしかなかっただろうな。
とにかく止まらずに前に進み続けるんだ。分かった。水の中は体温が奪われる。過酷すぎる。
最悪なことに、ゴールに近づくほどキャンプからは遠ざかってることになるんだ。やっと水の中から脱出できたけど、険しい道のりはまだまだ続く。
おい、まさかクモの巣? どこだ? クモはどこ? 俺たちについてるかも。ジミー、お前についてる! 意地悪め。今まで作った動画を思い出すよ。進めば進むほど難易度が増す。正直言って、ジョエルがいなけりゃ今ごろ死んでる。
そして3時間後、ジョエルから悪い報せが。水位が高すぎるし、時間もかかりすぎた。残念だけど今日はベースキャンプに引きかえそう。断固拒否する! 専門家の意見を拒否するな! 断固拒否する! まあ、従うしかない。
どうやら俺たちは撮影に時間をかけ過ぎたし、火遊びもし過ぎた。てことで、日を改めてまた振り出しから始めることになった。
ショーン、帰ったぞ! 1人で何してたんだ? これでもう濡れないぞ。電飾なんてあったんだな。ああ、いい感じだろ?
残念ながら今日の達成率は20%。でも見とけよ。俺たちは必ず、やり遂げるんだ。どうかな。ムリだよ、不可能だ。4日目は休もうと思う、そして5日目、洞窟の最果てに再挑戦だ、何があるかな? 今日は楽しかった、続きはまた明日。
そうして洞窟で過ごす3日目の夜も明け、俺たちの頭はあることでいっぱいになった。あったかいシャワー…文字どおり、生き返るだろうな。最後のシャワーは3…4日前だ。
ご想像のとおり、洞窟でシャワーは簡単じゃない。川へ行くためにはロープで降りた地点まで戻る必要があった。やばすぎる! 脳天直撃だ。初めての経験だよ。おでこが凍りそうだ。
ドローンを使って乾かそう。こっちだ、止まれ止まれ。案外わるくないな。ああ、うまくいってる。ドローンは髪まで乾かせる。
髪も乾いたし、お次はジョエルと作戦会議だ。これは何だ? 洞窟の地図だ。昨日は水流が激しすぎて中断したけど、雨は弱まってきてる。明日には最後まで行けるチャンスがあるかもしれない。
まず、昨日と同じであの激流を越えないといけない。そのあと崖を飛び降りる、岩場を避けながらね。それらを全部乗り越えたら、そこがゴールさ。美しい「ツチボタルの部屋」だ。ネタバレはダメだよ、この目で見てやりたい。俺たち行けるかな? その話はよそう、とにかく行くぞ。
作戦会議も無事終了ってことで、フィースタブルズ・スモアで英気を養った。みんな、乾杯。ジョエルは初めてのフィースタブルズ・スモアだ。正直に答えろよ。ウマいよ。忖度ナシ? 忖度ナシだ。これもっと早くやればよかったよ。楽しさも10倍だ。マジな話、フィースタブルズのスモアを食べたことないなんて損してる。
明日、洞窟を完全制覇する。ゴールで会おう。その夜はできるだけ休み、洞窟の最果てへの再挑戦に備えた。
人生最大の冒険へと出発だ。3日目の教訓を生かし、撮影はそこそこに切り上げた。おかげで途中経過も良好だった。フー、水が冷たい。この前と同じだ。いいぞ、ゆっくり。
さらに安全性を高めるため、ジョエルだけでなくもう1人専門家に来てもらった。3日目はここで引き返したけど現状はどう? かなりいいペースだ。後ろは真っ暗だ。次はどこへ? ここからもっと狭くなる、水流も強い。だから壁をよじ登りながら進んでいこう。
さあ行くぞ。やるぞ。そうだ、まずはその岩だ。その角のほうにつかみやすい岩がいくつかあるぞ。真っ暗だよ。すごく深い。足が地面についてないよ!
足がつかない状態で、もし手を離してしまったら、すぐ下にある激しい水の流れに飲まれてしまう。ジョエル、どうしよう? 僕ならここをつかむ、順調だよ。前が全然見えないよ。流れに飲まれそうだ。どうしよう… 大丈夫、そこだ。そこに入って、だいぶラクになるはずだ。この中に? そう、その穴だ。そうだ、よくやった。
人生ブッ飛んだ経験だ。これまでで一番深い位置までやってきた。ここで最大の難関が待ち受ける。簡単に言うと渦巻が発生している。もしそこに落ちたら川底に引き込まれ、上がってこられない。落ちたら、終わり? そう。なるほど、命の危険がある! こんな…つもり、じゃあ、なかったんだけどなあ。
いいぞ、そう! そこだ。次は足をここに? そう、正解! よーし。よっしゃ、フー!
洞窟は思ってた以上に過酷だ。この川は最強だよ、なんてったってこの洞窟を作ったんだ。そもそもな、俺たち人間は弱いんだ。俺はその中でも最弱だ。だけどラッキーなことに、この探検隊を率いるのはカールじゃなくて、正真正銘のアベンジャー、ジョエルだ。
自分がエキスパートだと証明するために、なんとジョエルは俺たちの前で崖から飛び降りたんだ。フゥ! おいウソだろ。ヤバい奴はほかにもいるだろ? やる気満々の男がいるはず。俺がやるー! マジで、無理はするなよ。何言ってんだよ、今すぐ飛んでやるぜ、ほら行くぞジョエル! 成功を祈るぞ! 散々ジミーに鍛えられたから、これはそんなに怖くないよ。3、2、1。
ジミーもやる? いや、もう先に進まないとゴールできない。うわ、すごいな。
下流に行くのか? なんでずっと流れに逆らってんだ? 俺もう置いていかれそう、ギブアップするかも。水の中の岩で切らないように、見えなくても足元には気を付けてくれ。キツいな。どんどん深くなる。無理だ、何かに足をかけないと。
変なのは鋭利な岩場を歩く時だけじゃない、一歩進むごとにこんな感じ。うおっ、何にも見えない、怖いな。洞窟はさらに暗く、きつく、過酷さを増して、俺たちはゴールにたどり着けるのかどうか疑い始めてた。
くたくた。ここからさらに厳しくなる。見せたいものがあるんだ。ジョエル、バッグを。ありがとう。何を持ってきたと思う? 何が入ってたんだ? それはこの、ミスタービースト・ラボ・スウォームだ。
正直言って、この5時間、道のりがハードすぎて、とても新商品を紹介できる状態じゃなかった。だからこの撮影の一カ月後、洞窟のセットを作り「未来のジミー」として説明することにした。
俺は未来のジミー、今回は新商品を紹介するよ、ミスタービースト・ラボ・スウォームだ。ユニークなデザインのキャラクターフィギュアを119種類以上コレクションできる新登場の玩具シリーズだ。何がすごいって、どのキャラが出たか確かめるには、付属のチューブに水を注いで振るんだ。すると君の目の前にスウォームが現れる。
デモンストレーションのため、今回は実物大スウォームチューブを作ってみた。チューブの中に水を入れて…実際はこんなにいらないよ、これはデカすぎるから… よし、水をいっぱいまで入れたら、マックに軽く振ってもらおう。
これで混ざったか? ああ、充分混ざったはず。あとは水を捨てる、ジョエルお願い。すると水の中から、2体のスウォームが現れた。これは一番レアなやつだよ、全世界に千個だけ。ジョエルに。マックはこっち。カールの分は? あー、2つしかない。
スウォームだけじゃない、ケースに入ったパンサーのアクションフィギュアも作ったし、このミューテーターもスウォームと同じくかなりカッコいい仕上がりになってる。どこで買える? よくぞ聞いてくれた。ミスタービースト・ラボの商品は、世界中のおもちゃ屋さんにあるよ。全て発売中、チェックしてね。
洞窟の険しい道のりをさらに進むと、ついにツチボタルの部屋に到着した。おお、ここはすごそうだ。よーしみんな、ツチボタルの部屋へようこそ。
うお~! すごいな。マジで地球じゃないどこかみたいだ。ここに映ってる光は、全て小さなツチボタルによるものなんだ。すごい光景、天の川みたいだ、ワーオ。この時間と、この景色は、本当に、苦労して来た価値がある。
ツチボタルの部屋に行けたのは最高だったけど、旅はここで終わりじゃない。俺たちはまたベースキャンプまで戻らないといけなかった。
もうすぐ6日目。みんな戻らないし、俺も疲れきってる。でも眠れるかどうか。みんな帰ってこないから心配だ。
帰りは流れに乗っていけばいいからずっと楽だ。さあ、みんな見慣れてきただろうから、帰りは省略するけど、真面目な話、戻りはかなり時間がかかって、キャンプに着く前に6日目に突入した。
ショーン。戻ったか、心配してたんだよ。6日目だな。ああ、頑張ろうぜ。残る力でなんとか焚き火のそばで温まって、食事を済ませた。すごい冒険だったな、また明日会おう。ってもう今日か、6日目だもんな。今日が正しいか? 分かんないけど。
長時間の過酷なハイキングで肉体的には消耗しきってるのに、全然眠れなくて、寝付くのにかなり苦労した。
これまで独房で7日間、生き埋めで7日間、いかだで7日間過ごしたけど、正直言って、今回が一番キツかったと思う。常にずぶぬれで寒いし、硬い岩に体をぶつけ続けてマジで痛いんだ。9割の時間は悲惨だったけど、でもここだけの話…
ジミー! よー! カール、俺が見えるか? 世界一明るい懐中電灯。楽しい瞬間もあった。地下90メートル越えの激流を制覇して、ハンモックに揺られながらふざけ合ったり。
どんな辛いことだって…仲間たちと一緒なら… クジラの鳴き声だ。ずぶぬれで寒くて岩だらけの悲惨な洞窟が、いとも簡単に変わる、人生で一番美しい旅にね。
全て片付けるまで、ここから出ることはできないぞ。ここで言う「全て」は、マジの「全て」だからな。
さあ帰ろう。洞窟の入り口まで戻ったところで… おお、空が見えるぞ。ジョエルにもう一つサプライズを用意した。帰る前に、ジョエル、感謝の印として、5万ニュージーランド・ドルを渡したいんだ。5人とも無事だったから1人につき1万ドル。そんな、本当にありがとう。ありがとなジョエル! 最高だったよ! それじゃそろそろ出発しよう!
長い7日間だったけど、ようやく帰れるぞ!
記事公開 · 更新
