1ドルから10億ドルまで:MrBeastが見て回った「未来の技術」

YouTubeで開く ↗
概要

この動画でMrBeast(ジミー)は、1ドルのライトから10億ドルのロケットまで、値段の安い順に「未来の技術」を訪ね歩く。脳に埋め込むチップ、義手、空飛ぶ車、培養肉、絶滅動物の復活、閉鎖型の居住施設、そしてスペースXのスターシップが登場する。ジミーは最後に、SNSやニュースが見せる悲観的な未来とは違う、希望のある未来をこれらの技術に見たと語る。

10分で読めます
0:33

1ドルのライトから始まる価格の階段

最初に紹介されるのは1ドルのライトだ。ジミーは、これを何百万個も組み合わせれば人類の未来や火星を表現できると説明する。ここから金額を上げながら技術を紹介していく構成で、最後に10億ドルのロケットが待っている。

0:53

ニューラリンク:思考だけで文字を打ち、ゲームで勝つ

1万ドル規模の技術として紹介されるのがニューラリンクだ。首から下がまひしたノーランドは、手術で脳にコンピューターチップを埋め込んだ。まひしてから8年間、人生の目的を見つけようともがいたというノーランドは、今はパソコンを通して何でもできると話す。

仕組みについては、脳内で活性化するニューロンを利用して信号を動きに変えていると説明される。ノーランドは手を使わず、考えるだけでメッセージを打ってみせた。続いてジミーとゲームで対戦する。「左」と思えば左に曲がるというゲームで、ノーランドは思考だけでジミーを打ち負かした。ジミーは、こんなことができるようになるとは思わなかったと驚いている。

1:42

2万5000ドルの義手を12歳のカイに

ジミーは、技術は心だけでなく体も救えると話し、次の例として12歳のカイを紹介する。カイは生まれつき腕がなく、中国から養子に迎えられた。カイは予定していた義手を付けるつもりで診察室に来るが、この診察室は撮影用の偽物だった。ジミーはそこで、スーパーヒーロー映画に出てきそうな2万5000ドルの最先端の義手をプレゼントする。

この義手にはセンサーが入っていて、何かを引っ張らなくても神経の動きを読み取る。カイは力を入れて板をつかみ、ジミーと握手もしてみせた。義手に付いたビーストのマークは外せると言われても、カイはずっと付けておくと答え、「人生最高の日」だと喜んだ。

3:17

15万ドルの空飛ぶ車と通勤レース

次は15万ドルの空飛ぶ車だ。空飛ぶ車と普通の車のどちらが早く目的地に着くかを競い、空飛ぶ車が負けたら100万ドルを払うという条件でレースが始まる。空飛ぶ車は海の上へ飛んでいき、道路を必要としない。一方、ジミーたちの車は一時停止などの交通ルールを守る必要がある。

ジミーは、通勤時間が半分になればどれだけ無駄な時間が減るかと話す。仲間の一人が「年間1000時間?」と言うと、それは言い過ぎだとすぐに否定される場面もあった。結局、空飛ぶ車はジミーたちより10分早く到着した。ジミーは賞金について、自分があげるとは一言も言っていないと冗談で返している。

4:51

ジェットパックと逆さに走る車

移動手段としては、50万ドルのジェットパックも登場する。時速135キロ以上で飛べて、飛行距離は約5キロだと紹介され、仲間の一人がこれで出勤した。

ジミーは、移動手段の未来は空だけでなく地上にもあると述べ、100万ドルの「世界最速の車」に乗る。この車は加速が速いだけでなく、2つの強力な真空ファンで路面に吸い付き、逆さまでも走れる。ジミーは実際に逆さの状態を体験し、頭に血が上るのを感じると話した。ただし「少しだけね」と付け加えており、逆さで長く走ったわけではない。

6:10

メルセデスの「生きる車」

メルセデスのコンセプトカーは推定価格1000万ドルとされる。担当者によれば、数百年後の未来の車をイメージし、映画「アバター」の世界観から着想を得た「生きる車」だという。車体に触れると反応し、なでると「喜んでいる」と説明された。

操作はボタンを押せば走り出し、後ろに引けば止まり、ひねれば斜めにも進む。心拍数やバイタルサインを読み取って、温度などを自動で調節するという。ジミーは片手で運転しながら、妙な感覚だと感想を述べている。

7:53

アップサイド・フーズ:ニワトリを殺さない鶏肉

2億ドル規模の技術として訪ねたのがアップサイド・フーズだ。動画では、世界で毎日2億2000万羽以上のニワトリが食肉用に殺されていると紹介される。アップサイド・フーズは2億ドル以上を研究開発に投じ、ニワトリを1羽も殺さずに鶏肉を作る技術を開発した。

工程の説明はこうだ。2018年に卵を割ってごく少量の細胞を採取し、マイナス80度で凍結した。その細胞をゆっくり解凍し、体内を再現した環境で増やす。十分な量になると、タンパク質、脂肪、糖分を「エサ」として与え、さらに増やして鶏肉にする。エサは工場内に張り巡らされたパイプを流れ、最終的に容器に入る。容器をのぞくとニワトリの細胞が泳いでいるのが見えるという。担当者によれば、この設備で2秒ごとに1羽分の鶏肉ができる。病気にかからないので感染症の心配がなく、病気の肉を食べることもないという利点も挙げられた。

ジミーたちはシェフのニック・ディジョバンニに、普通の鶏肉とラボの鶏肉でチキンサンドを1つずつ作ってもらい、どちらか知らされないまま食べ比べた。どちらも「チキンだ」という感想で、どちらがラボの肉かを当てようとした推測は外れた。ジミーは、近い将来ニワトリだけでなく多くの動物の命が救われるかもしれないと話す。

10:18

コロッサル:マンモス復活への工程とDNAの保管

4億ドル規模の技術として登場するのがコロッサルだ。動画では、コロッサルがダイアウルフの復活に成功し、次にケナガマンモスとドードーに取り組んでいると紹介される。ジミーは「資格はないけど」と言いつつ、研究員として復活の工程を手伝うことになる。

マンモスは数万年前に大陸を支配していたが、氷河期の終わりに絶滅し、化石になった牙にDNAが残った。ジミーは4万3000年前の本物の牙の一部を削り、DNAサンプルを採取した。マンモスの復活まであと何十年かかるかと聞くと、責任者は10年で復活させると答えている。

次はクローン化の工程だ。レーザーで細胞に穴を開け、そこにDNAを移植する。ジミーはペダルを踏み、右手でピペットを動かして、レーザーで開けた穴にDNAを入れる作業に成功した。ところが2回目の挑戦では力を入れすぎ、「想定とは逆の結果」になって練習が必要だと言われている。

コロッサルはマンモスの前段階として、マンモスとマウスのDNAを混ぜて「ウーリーマウス」を作り出した。数年以内に同じ技術でマンモスを復活させようとしている、と紹介される。ジミーは、動物管理チーム以外で初めてウーリーマウスのデイルに触らせてもらい、ふわふわだと感想を述べた。

コロッサルは絶滅した動物を復活させるだけでなく、今いる動物を絶滅から守る取り組みもしている。保管庫には1000種以上の生物が保管され、絶滅危惧種も何十種と入っている。何百年も保管でき、もし絶滅してもDNAを取り出してクローン化できるという。ジミーはラベル貼りを手伝い、この取り組みはもっと知られるべきだと話した。

最後にジミーは、肉でできたケーキをダイアウルフに与えるところを撮影してほしいと頼んだ。機密であることは承知のうえの頼みで、ベンが撮影してくれた。映像には、宇宙に2匹しかいないとされるダイアウルフがケーキを食べる姿が映っている。

14:04

5億ドルのバイオスフィア:1日だけの「火星人」体験

ジミーは、動物を救う技術と人類を救う技術の差は1億ドルらしいと言い、5億ドルを投じたバイオスフィアに向かう。ここは人類が他の惑星で暮らす未来に向けたモデル施設で、火星で生きるには酸素、水、自給できる食料が必要だと説明される。施設は完全に密閉されており、内部ではスーツを脱げる。案内役は、地球に住めなくなったときにバイオスフィアが人類を救うかもしれないと語り、自分だけのミニ地球をどの惑星にも置ける「スノードーム」にたとえた。

内部にはマイクラのような5つのバイオームがある。熱帯雨林には30年以上生育している植物があり、実際に雨も降る。サバンナは食料栽培に理想的な気候なので、最も重要なバイオームだとされる。一行はここでゴーストペッパーを試食し、仲間のノーランが辛さに苦しんだ。砂漠バイオームでは風が吹いていて、この風が木を強くするために重要だという。案内役はこれを、バイオスフィアの研究から得られた数多くの発見の一つとして紹介した。湿地帯にはポテトチップスのような塩味の植物があり、火星で料理するときに塩気を足せるという。最後のバイオームは海で、ビーチまである。

一行は、1ヘクタールの農地と同じ量の食料を栽培できる庭園で育てたものと、アップサイド・フーズの鶏肉を使って「火星ディナー」を作った。

18:09

スターシップ工場:何千機もの宇宙船で人類を複数の惑星へ

最後はスペースXのスターシップで、10億ドルの技術として紹介される。何千機ものスターシップを打ち上げて人類を複数の惑星で暮らす種族にする、という計画を見学する。スターシップは世界最大規模の建物で造られている。建物が巨大なのは、一方から原料が入り、反対側から宇宙船が出てくるからだという。

副社長の説明によれば、スターシップは数年後に人類を月に送り、その後は火星に向かう。一度に何千機も送り出す予定で、1機に100人が乗れる。ジミーが、宇宙で未確認物体に遭遇したことはあるかと尋ねると、答えは「ない」で、カメラがなければ答えが変わるかという追加の質問にも「変わらない」と返された。ジミーは、工場で働く人たちがごく普通に仕事をしていてロケットを造っている雰囲気がないことに、かえって驚いている。

19:47

遮熱タイルのバーナー実験と取り付け

スターシップは再利用が前提で、大気圏に再突入するときは溶岩より高い温度に耐えなければならない。そのために特注の遮熱タイルが開発され、1機に1万8000枚が取り付けられる。タイルは持ってみると非常に軽い。

ジミーは、タイルの上に手を置いて反対側からバーナーを当てても大丈夫かと尋ねた。担当者は自信を見せ、同意書も不要だと答える。実際に試すと、タイルがオレンジ色になるまで熱しても、ジミーは手に何も感じなかった。動画ではこのときの温度を2000度以上と説明している。加熱直後に触ったらどうなるかという質問には、担当者は「おそらくやけどはしないでしょうが」と慎重に答えていた。

スペースXは数百機のスターシップを同時に建造しており、担当者もまさに自動車工場のような大量生産だと認めている。ジミーはさらに、訓練を受けていない人が一度もしたことのない作業として、実機のタイル取り付けを許された。条件はチャンスが一度だけであることで、失敗すればタイルを壊して取り外すことになる。ジミーは一度端の向きを間違えかけたものの、押し込んで取り付けに成功し、タイルに「MB」とサインした。うまくいけばこのタイルは宇宙まで飛んでいく。

見学の最後に、ジミーは組み上がったスターシップの全体と、敷地内で打ち上げを待つ機体を見せてもらった。カメラに収まりきらないほど巨大で、いつかこれに乗って他の惑星に行ける可能性は十分あるとジミーは話す。

22:25

結び:悲観ではなく希望

ジミーは、SNSやニュースは未来を悲観的に見せることがあるが、今回見たものは希望をくれたと振り返る。技術が障害を持つ人に新しい人生のチャンスを与え、空飛ぶ車が移動の常識を変え、DNAの技術が動物を苦しみや絶滅から救い、他の惑星での生活と移動手段が不可能と考えられていた世界へ人類を進める、とジミーは語る。自分にとってはワクワクだらけの未来だと述べ、動画は火星行きのチケットに登録しようという呼びかけで終わる。