1ドルから10億ドルまで:MrBeastが見て回った「未来の技術」
MrBeast ミスタービーストこの動画でMrBeast(ジミー)は、1ドルのライトから10億ドルのロケットまで、値段の安い順に「未来の技術」を訪ね歩く。脳に埋め込むチップ、義手、空飛ぶ車、培養肉、絶滅動物の復活、閉鎖型の居住施設、そしてスペースXのスターシップが登場する。ジミーは最後に、SNSやニュースが見せる悲観的な未来とは違う、希望のある未来をこれらの技術に見たと語る。
1ドルのライトから始まる価格の階段
最初に紹介されるのは1ドルのライトだ。ジミーは、これを何百万個も組み合わせれば人類の未来や火星を表現できると説明する。ここから金額を上げながら技術を紹介していく構成で、最後に10億ドルのロケットが待っている。
ニューラリンク:思考だけで文字を打ち、ゲームで勝つ
1万ドル規模の技術として紹介されるのがニューラリンクだ。首から下がまひしたノーランドは、手術で脳にコンピューターチップを埋め込んだ。まひしてから8年間、人生の目的を見つけようともがいたというノーランドは、今はパソコンを通して何でもできると話す。
仕組みについては、脳内で活性化するニューロンを利用して信号を動きに変えていると説明される。ノーランドは手を使わず、考えるだけでメッセージを打ってみせた。続いてジミーとゲームで対戦する。「左」と思えば左に曲がるというゲームで、ノーランドは思考だけでジミーを打ち負かした。ジミーは、こんなことができるようになるとは思わなかったと驚いている。
2万5000ドルの義手を12歳のカイに
ジミーは、技術は心だけでなく体も救えると話し、次の例として12歳のカイを紹介する。カイは生まれつき腕がなく、中国から養子に迎えられた。カイは予定していた義手を付けるつもりで診察室に来るが、この診察室は撮影用の偽物だった。ジミーはそこで、スーパーヒーロー映画に出てきそうな2万5000ドルの最先端の義手をプレゼントする。
この義手にはセンサーが入っていて、何かを引っ張らなくても神経の動きを読み取る。カイは力を入れて板をつかみ、ジミーと握手もしてみせた。義手に付いたビーストのマークは外せると言われても、カイはずっと付けておくと答え、「人生最高の日」だと喜んだ。
15万ドルの空飛ぶ車と通勤レース
次は15万ドルの空飛ぶ車だ。空飛ぶ車と普通の車のどちらが早く目的地に着くかを競い、空飛ぶ車が負けたら100万ドルを払うという条件でレースが始まる。空飛ぶ車は海の上へ飛んでいき、道路を必要としない。一方、ジミーたちの車は一時停止などの交通ルールを守る必要がある。
ジミーは、通勤時間が半分になればどれだけ無駄な時間が減るかと話す。仲間の一人が「年間1000時間?」と言うと、それは言い過ぎだとすぐに否定される場面もあった。結局、空飛ぶ車はジミーたちより10分早く到着した。ジミーは賞金について、自分があげるとは一言も言っていないと冗談で返している。
ジェットパックと逆さに走る車
移動手段としては、50万ドルのジェットパックも登場する。時速135キロ以上で飛べて、飛行距離は約5キロだと紹介され、仲間の一人がこれで出勤した。
ジミーは、移動手段の未来は空だけでなく地上にもあると述べ、100万ドルの「世界最速の車」に乗る。この車は加速が速いだけでなく、2つの強力な真空ファンで路面に吸い付き、逆さまでも走れる。ジミーは実際に逆さの状態を体験し、頭に血が上るのを感じると話した。ただし「少しだけね」と付け加えており、逆さで長く走ったわけではない。
メルセデスの「生きる車」
メルセデスのコンセプトカーは推定価格1000万ドルとされる。担当者によれば、数百年後の未来の車をイメージし、映画「アバター」の世界観から着想を得た「生きる車」だという。車体に触れると反応し、なでると「喜んでいる」と説明された。
操作はボタンを押せば走り出し、後ろに引けば止まり、ひねれば斜めにも進む。心拍数やバイタルサインを読み取って、温度などを自動で調節するという。ジミーは片手で運転しながら、妙な感覚だと感想を述べている。
アップサイド・フーズ:ニワトリを殺さない鶏肉
2億ドル規模の技術として訪ねたのがアップサイド・フーズだ。動画では、世界で毎日2億2000万羽以上のニワトリが食肉用に殺されていると紹介される。アップサイド・フーズは2億ドル以上を研究開発に投じ、ニワトリを1羽も殺さずに鶏肉を作る技術を開発した。
工程の説明はこうだ。2018年に卵を割ってごく少量の細胞を採取し、マイナス80度で凍結した。その細胞をゆっくり解凍し、体内を再現した環境で増やす。十分な量になると、タンパク質、脂肪、糖分を「エサ」として与え、さらに増やして鶏肉にする。エサは工場内に張り巡らされたパイプを流れ、最終的に容器に入る。容器をのぞくとニワトリの細胞が泳いでいるのが見えるという。担当者によれば、この設備で2秒ごとに1羽分の鶏肉ができる。病気にかからないので感染症の心配がなく、病気の肉を食べることもないという利点も挙げられた。
ジミーたちはシェフのニック・ディジョバンニに、普通の鶏肉とラボの鶏肉でチキンサンドを1つずつ作ってもらい、どちらか知らされないまま食べ比べた。どちらも「チキンだ」という感想で、どちらがラボの肉かを当てようとした推測は外れた。ジミーは、近い将来ニワトリだけでなく多くの動物の命が救われるかもしれないと話す。
コロッサル:マンモス復活への工程とDNAの保管
4億ドル規模の技術として登場するのがコロッサルだ。動画では、コロッサルがダイアウルフの復活に成功し、次にケナガマンモスとドードーに取り組んでいると紹介される。ジミーは「資格はないけど」と言いつつ、研究員として復活の工程を手伝うことになる。
マンモスは数万年前に大陸を支配していたが、氷河期の終わりに絶滅し、化石になった牙にDNAが残った。ジミーは4万3000年前の本物の牙の一部を削り、DNAサンプルを採取した。マンモスの復活まであと何十年かかるかと聞くと、責任者は10年で復活させると答えている。
次はクローン化の工程だ。レーザーで細胞に穴を開け、そこにDNAを移植する。ジミーはペダルを踏み、右手でピペットを動かして、レーザーで開けた穴にDNAを入れる作業に成功した。ところが2回目の挑戦では力を入れすぎ、「想定とは逆の結果」になって練習が必要だと言われている。
コロッサルはマンモスの前段階として、マンモスとマウスのDNAを混ぜて「ウーリーマウス」を作り出した。数年以内に同じ技術でマンモスを復活させようとしている、と紹介される。ジミーは、動物管理チーム以外で初めてウーリーマウスのデイルに触らせてもらい、ふわふわだと感想を述べた。
コロッサルは絶滅した動物を復活させるだけでなく、今いる動物を絶滅から守る取り組みもしている。保管庫には1000種以上の生物が保管され、絶滅危惧種も何十種と入っている。何百年も保管でき、もし絶滅してもDNAを取り出してクローン化できるという。ジミーはラベル貼りを手伝い、この取り組みはもっと知られるべきだと話した。
最後にジミーは、肉でできたケーキをダイアウルフに与えるところを撮影してほしいと頼んだ。機密であることは承知のうえの頼みで、ベンが撮影してくれた。映像には、宇宙に2匹しかいないとされるダイアウルフがケーキを食べる姿が映っている。
5億ドルのバイオスフィア:1日だけの「火星人」体験
ジミーは、動物を救う技術と人類を救う技術の差は1億ドルらしいと言い、5億ドルを投じたバイオスフィアに向かう。ここは人類が他の惑星で暮らす未来に向けたモデル施設で、火星で生きるには酸素、水、自給できる食料が必要だと説明される。施設は完全に密閉されており、内部ではスーツを脱げる。案内役は、地球に住めなくなったときにバイオスフィアが人類を救うかもしれないと語り、自分だけのミニ地球をどの惑星にも置ける「スノードーム」にたとえた。
内部にはマイクラのような5つのバイオームがある。熱帯雨林には30年以上生育している植物があり、実際に雨も降る。サバンナは食料栽培に理想的な気候なので、最も重要なバイオームだとされる。一行はここでゴーストペッパーを試食し、仲間のノーランが辛さに苦しんだ。砂漠バイオームでは風が吹いていて、この風が木を強くするために重要だという。案内役はこれを、バイオスフィアの研究から得られた数多くの発見の一つとして紹介した。湿地帯にはポテトチップスのような塩味の植物があり、火星で料理するときに塩気を足せるという。最後のバイオームは海で、ビーチまである。
一行は、1ヘクタールの農地と同じ量の食料を栽培できる庭園で育てたものと、アップサイド・フーズの鶏肉を使って「火星ディナー」を作った。
スターシップ工場:何千機もの宇宙船で人類を複数の惑星へ
最後はスペースXのスターシップで、10億ドルの技術として紹介される。何千機ものスターシップを打ち上げて人類を複数の惑星で暮らす種族にする、という計画を見学する。スターシップは世界最大規模の建物で造られている。建物が巨大なのは、一方から原料が入り、反対側から宇宙船が出てくるからだという。
副社長の説明によれば、スターシップは数年後に人類を月に送り、その後は火星に向かう。一度に何千機も送り出す予定で、1機に100人が乗れる。ジミーが、宇宙で未確認物体に遭遇したことはあるかと尋ねると、答えは「ない」で、カメラがなければ答えが変わるかという追加の質問にも「変わらない」と返された。ジミーは、工場で働く人たちがごく普通に仕事をしていてロケットを造っている雰囲気がないことに、かえって驚いている。
遮熱タイルのバーナー実験と取り付け
スターシップは再利用が前提で、大気圏に再突入するときは溶岩より高い温度に耐えなければならない。そのために特注の遮熱タイルが開発され、1機に1万8000枚が取り付けられる。タイルは持ってみると非常に軽い。
ジミーは、タイルの上に手を置いて反対側からバーナーを当てても大丈夫かと尋ねた。担当者は自信を見せ、同意書も不要だと答える。実際に試すと、タイルがオレンジ色になるまで熱しても、ジミーは手に何も感じなかった。動画ではこのときの温度を2000度以上と説明している。加熱直後に触ったらどうなるかという質問には、担当者は「おそらくやけどはしないでしょうが」と慎重に答えていた。
スペースXは数百機のスターシップを同時に建造しており、担当者もまさに自動車工場のような大量生産だと認めている。ジミーはさらに、訓練を受けていない人が一度もしたことのない作業として、実機のタイル取り付けを許された。条件はチャンスが一度だけであることで、失敗すればタイルを壊して取り外すことになる。ジミーは一度端の向きを間違えかけたものの、押し込んで取り付けに成功し、タイルに「MB」とサインした。うまくいけばこのタイルは宇宙まで飛んでいく。
見学の最後に、ジミーは組み上がったスターシップの全体と、敷地内で打ち上げを待つ機体を見せてもらった。カメラに収まりきらないほど巨大で、いつかこれに乗って他の惑星に行ける可能性は十分あるとジミーは話す。
結び:悲観ではなく希望
ジミーは、SNSやニュースは未来を悲観的に見せることがあるが、今回見たものは希望をくれたと振り返る。技術が障害を持つ人に新しい人生のチャンスを与え、空飛ぶ車が移動の常識を変え、DNAの技術が動物を苦しみや絶滅から救い、他の惑星での生活と移動手段が不可能と考えられていた世界へ人類を進める、とジミーは語る。自分にとってはワクワクだらけの未来だと述べ、動画は火星行きのチケットに登録しようという呼びかけで終わる。
こいつは10億ドルのロケットだ。これがいつか君を火星まで連れていき、5億ドルのバイオスフィアで暮らすことを可能にしてくれる未来の技術だ。すごい。
今回は未来の世界を見せていくぞ。絶滅した生物を復活させたり、これぞ未来だ。空飛ぶ車も登場する。ほかにも色々。ウソみたい。
まずはこの1ドルのライト。何百万個も組み合わせれば人類の未来を表現できる。火星もね。この動画で先進的なテクノロジーを紹介できるなんて最高だ。
次はニューラリンク、1万ドル規模の技術だ。手術で脳に埋め込んだコンピューターチップで、ノーランドは再び世界とつながることができた。首から下がマヒしてるの? そう。人生の目的を見つけようと8年間もがいたよ。それがニューラリンクによってどう変わった? パソコンを通して何でもできるんだ。
彼は脳を使って操作するんだ。思考だけで動かせるの? そういうこと。メッセージを送ってみて。いいよ。マヒしてるからもちろん手は使ってない。脳内で活性化するニューロンを利用して信号を動きへと変えてるんだ。思考だけで文字を打った。すごいと思わない?
でもこれだけじゃない。左って思えば左に曲がるのか。左、右、死ぬなよ。うわ! クソ! 思考するだけで俺を打ち負かした。まさかこんなことができるようになるとはね。
テクノロジーは心だけでなく体も救うことができる。例えば彼だ。12歳のカイは生まれつき腕がなく置き去りにされた。これを付けようと思ってるけど… きついな。診察室はニセモノ。最先端の義手をプレゼントしよう。スーパーヒーロー映画に出てきそうな2万5000ドルの代物だ。驚くぞ。
カイ君か。はい。自己紹介してくれるかな? 12歳で中国からの養子です。まだジミーに気付いてない。あるチャンネルの大ファンだって聞いたよ。ウソでしょ。そう、これを受け取る予定だったよね。でも、もっといいのがある。君にプレゼントだ。マジで。
最先端の技術が詰まった義手だ。運動が好きだって聞いたから、これでやりたいことがもっと簡単にできる。ウソみたいだ。この腕にはセンサーが入っていて、何かを引っ張ったりしなくても神経の動きを読み取ってくれる。カッコいいだろ? うん!
力を入れて。すごいな。この板をつかめる? できた! どう? すごいだろ。じゃあ俺と握手だ。おお、すごいぞ。握手もできる。ビーストマークが嫌だったらいつでも外せる。ずっとつけとくよ。いいね。人生最高の日だよ。ほんと… 彼が大勢助けてるのを見てきたけど、僕にもくるなんて。よかった。
すごい義手のお次は、15万ドルの空飛ぶ車を紹介するぞ。俺より早く出勤できる? もちろん。負けたら100万ドルあげるよ。勝てば100万ドル? そうだ。よし、早速やろう。空飛ぶ車と普通の車、どっちが早いのか勝負だ。
よし、レース開始だ。いくぞ。おお! すぐそこだ。マジで飛んだ。はあ? 海上に突っ込んでった。道路いらないからな。ずりい! ちゃんと勝負するために交通ルールを守らなきゃ。ほら“止まれ”だ。よし、行こう。でも空飛ぶ車ならノンストップだ。
ほんと、みんながずっと夢見てる未来って、まさにああいうことだよな。おい、いたぞ。あそこだ。待って、もうあそこか? かなり先だよ。急ごう。
通勤時間が半分になれば、どれだけムダな時間が減ることか。空を移動できるようになれば分かるぞ。年間1000時間? それは言い過ぎ。計算苦手。でも15万ドルの空飛ぶ車でさえ、このあと登場する10億ドルのロケットには敵わない。もっとすごいぞ。
あっという間に来た。こっちだ。うわっ、ここビーチだった。かなり差を付けたな。賞金はもらえないね。でも、俺があげるとは一言も言ってない。もらうのを逃しただけ。
ひかないように気を付けなきゃ。おっ、いたな。いつ頃着いた? 10分前。10分前だって? そうさ。マジかよ。いつかこれを運転する日を楽しみにしてるよ。
まだワクワクしないって人は、このジェットパックで出勤しよう。この50万ドルのジェットパックは… 時速135キロ以上で、飛行距離は約5キロ。最高の通勤手段だ。仕事大好き。
よく来たな。移動手段の未来は空だけじゃなく地上にもある。100万ドルの… 世界最速の車だ。早速、乗ってみよう。ただ速いだけじゃないぞ。おお… 加速がめちゃくちゃ速いよ。すごい吸着力で逆さでも走れる。
おお… いいぞ。すげえ、ジミーが逆さまになってる。これはかなり怖い。普通の車だったらこうなってる。どうなってるんだ。重力に逆らってる。頭に血が上ってるのを感じるぞ。2つの強力な真空ファンのおかげで逆さでも走れるんだ。まあ、少しだけね。
一方、メルセデスが作っているのは推定価格1000万ドルのこのコンセプトカーだ。こちらは数百年後の未来の車をイメージしています。「アバター」の世界観に着想を得た生きる車です。じゃあ、ここに触れたら… 反応しますよ。なでたらどうなる? ほら、喜んでます。すごいな。
乗ってみてもいい? ええ。さあ、走ろう。これを押すだけで走り出すぞ。マジで? ヤバいよな。後ろに引けば止まる。ここをひねれば斜めにも走れる。何だ、これ! 心拍数やバイタルサインを読み取って、温度から何から全部自動で調節してくれる。見てて。
これ俺でも運転できる? もちろん。1000万ドルするけどな。マジで? 片手で運転してる。すげえ。なんか妙な感覚。
妙といえば、あのドローンが見える? 見えるよ。あれはウイングだ。未来の配達って感じだよ。見てて。ヤバい、もう行っちゃった。超便利だ。たった数分で荷物が届く。
検証のため、荒野でのチャレンジの撮影中、ウイングのアプリでスモアの材料を注文した。通常は玄関への配送だけど、特別に森に届けてくれた。どの配送サービスよりも速かったよ。普通、何時間もかかるけど、森の真ん中にたった数分で到着。ほら見て。必要な物が数分で届くんだ。
ウイングは玄関や庭まで配送してくれる。何だ、あれ? 荷物が飛んでる。未来の話じゃない。ウイングはすでに75万個以上の荷物を配達してる。どうも、ジミー。詳しくはウイング・ドットコム・スラッシュ・ミスタービースト。
次は2億ドルのテクノロジーを見に行こう。アップサイド・フーズに着いた。ここではなんと、ニワトリを1羽も殺さずに鶏肉を生産してきた。世界では2億2000万羽以上のニワトリが食肉のために毎日殺されている。アップサイド・フーズは2億ドル以上を研究開発費に投じてこの技術を開発した。
仕組みを見せよう。頼むよ、わけ分かんない。2018年に細胞を採取した。卵を割ってほんの少し細胞を取り出し、マイナス80度で凍結した。その細胞から鶏肉を作り出したってこと? ステップ2で細胞を取り出し、ゆっくり解凍。すごい。体内を再現してて細胞が増えてる?
十分な量になればステップ3だ。これはタンパク質、脂肪、糖分。つまり細胞にエサをやることで細胞が増えて鶏肉に。そのとおりだよ。エサがこの容器に入ると、工場内に張り巡らされたパイプを流れて、最後はここに入るんだ。のぞいてみて。ニワトリの細胞が泳いでいるのが見えるはず。信じられない。これで2秒ごとに1羽分の鶏肉ができる。ああ、たった数秒だ。
アップサイド・フーズにはニワトリを救う以外にもメリットが。病気にかからないから、感染症の心配もないし、その肉を食べることもない。すごくいい話だ。じゃあ食べてみる? ぜひ食べてみたい。確かめよう。
できたばかりの肉を食べてみよう。どうぞ。俺が知る限り最高のシェフを呼んだ。ニック・ディジョバンニだ。彼がチキンサンドを2つ作った。普通のニワトリで作ったチキンサンドと、もう1つはラボの鶏肉で作ったものだ。どっちがおいしいと思う? 正直、違いは分からないかも。なるほど、いい検証だね。
2種類のチキンサンドをもらった。まずこれを食べるけど、どっちの肉か俺たちは知らない。乾杯。いくぞ。うん、チキンだ。だね。次はこっちだ。どっちの肉かは知らない。乾杯。
全然分からない。似すぎてて怖いな。どっちもチキンだ。どっちもマジでおいしいよ。こっちがラボだ。違うよ。ウソだろ。こっちがラボだよ。正直、分からないって。すごいな。近い将来、ニワトリだけじゃなく多くの動物の命が救われるかも。
次に来たのはコロッサル。4億ドル規模の技術を使ってダイアウルフの復活に成功。次に挑戦してるのはケナガマンモスとドードーだ。彼が動物を絶滅から救うプロジェクトの責任者だ。研究員として参加してもらう。復活させる全工程を手伝うんだ。資格はないけどやるぞ。
数万年前、マンモスは大陸を支配していた。でも氷河期の終わりに絶滅する。そして化石となった牙にDNAが残された。本物の牙だ。4万3000年前のものが出た。世界で一番すごいかも。そのとおり。これがマンモスの復活につながる。マンモス復活にあと何十年かかる? 10年で復活させるよ。すごいな。
俺もマンモスのDNAサンプルを採取させてもらった。いいね、完璧、大成功だ。4万3000年前のマンモスの牙の一部を削った。これが復活させるための第一歩となる。
次はDNAをクローン化。レーザーを使い細胞に穴を開け、DNAを移植しクローンを作る。暗証番号押させて。よし。1、2、3、4。最悪だ! 入りたい人は言って。こんな簡単なわけない。
オレンジのペダルを1回踏んで。できた。次は右手でピペットを動かして、レーザーを使って細胞に開けた穴に入れる。そう… そうだ。よし。そっとだ。できるわ。ああ。いいぞ。できた? やったな。DNAの抽出に成功したぞ。
別のもやってみたい。彼がやっていいの? ああ、もちろん。今のがクローン技術だ。俺は職人だ。次は… 分かった、大丈夫だ。ここに入れればいいんだよね。ええ。やりすぎた。想定とは逆の結果だ。練習が必要だね。
コロッサルはケナガマンモスの前に、マンモスとマウスのDNAを混ぜてウーリーマウスを作り出した。数年以内にこれと同じ技術を使って、絶滅したマンモスを復活させようとしている。無茶なお願いだけど、触っても? ああ。動物管理チーム以外でウーリーマウスに触るのは君が初めてだ。俺ですら触ったことない。
最近まで歴史に存在しなかった動物を触らせてもらうことになった。デイルだ。ふわふわだ。マンモスのDNAだ。欲しい人いる? ダメダメ、手を洗わせて。
コロッサルは動物たちを復活させるだけじゃなくて、絶滅から守っている。この保管庫だけでも1000種以上の生物を保管してる。絶滅の危機にひんした時に、その生物のDNAが保管されていれば復活できるんだ。
ベンがラベルを貼らせてくれた。これは保管庫で何百年も保管できる。絶滅危惧種が何十種も入ってる。ここに入れるよ。閉じてね。オーケー。ここに何十年も入ってる。もし絶滅したとしても、DNAを取って… クローン化できるよ。もっと知られるべきだ。すごすぎる。
帰る前にサプライズを用意した。1つ頼んでいい? もちろん。タレク、いいか? これは肉でできたケーキ。君はダイアウルフを2匹復活させたよね。機密なのは分かるけど、これを渡すから、ダイアウルフにケーキあげるのを撮ってくれる? もちろんやるよ。よし、そうこなくちゃ。
ベンは撮ってくれた。これが、宇宙でたった2匹しかいないダイアウルフが過去からよみがえった姿で、特製ケーキを食べているところだ。
こうやって動物を救うか人類を救うか、その差は1億ドルらしい。次は5億ドルを投じたバイオスフィアに来た。ここは人類が他の惑星で暮らす未来に向けたモデル施設だ。1日だけ火星人になろう。いくぞ。
この施設が火星での未来のすみかになるかも。そこで生きるために必要なのは、酸素、水、自給できる食料だ。入って。ドアはしっかり閉めてくれ。バイオスフィアは完全に密閉されてるから、スーツを脱いでもいい。鼻のところ優しくね。了解。大丈夫? まあ。よかった。オーケー。宇宙飛行士って想像よりずっと大変。
火星で過ごす一日が始まるぞ。今は地球にいるけど、もし住めなくなったら、バイオスフィアが人類を救うかも。ここには生きるのに必要な物が全部そろっている。俺の彼女も? ここはバイオスフィアで神じゃない。奇跡は起きない。
ここにはマイクラみたいな5つのバイオームがある。スゴい場所に連れて行こう。熱帯雨林だ。知ってるか? ここには30年以上生息してる植物もある。タレクより先輩だ。違うだろ。そっか、同い年か?
ここまで歩いてくると熱帯雨林に… 雨だ。ガチの雨だ。バイオスフィアの左側だけ降るように頼んだ。だからそっちだけ濡れる。寒い? 凍えそう。降ってないぞ。マジで降ってない。
スノードームって知ってる? ああ。それがバイオスフィアだ。太陽系のどの惑星にも置ける自分だけのミニ地球。現実と一緒で熱帯雨林だけじゃない。次はサバンナへ向かおう。サバンナは食料栽培に理想的な気候だから、バイオームの中で最も重要だ。
ゴーストペッパーだ。見て。ノーラン試す? ああ。ヤバい、マジで水が欲しい。ゴーストペッパーだ。火星じゃ水は貴重だ。ムダにするな。牛乳が効くって。新発売のフィースタブルズは? 黙って口に入れて。
今のノーランと同じ、灼熱の砂漠バイオームに来てる。立ち入り禁止は無視だ。風を感じる? 感じてる。こういう風が木々を強くするために重要なんだ。これはバイオスフィアから得られた無数の発見の1つ。研究の成果だ。
みんな、ここは湿地帯だ。ここの面白いところはこの植物。何? ポテトチップスの味がする。どう? カリッとしてる。塩味。そう、火星で料理する時にこれを入れると塩気を感じる。なんかスゴい。
最後のバイオームに着いた。海だ。見て。すごい水の量。ビーチだ。バイオスフィアのまさにビーチだ。生き抜くのに必要なものはこれで全部そろったから、火星ディナーだ。ゴーストペッパー抜き? いや、むしろ加える。行こう。
1ヘクタールの農地と同じ量の食料を栽培できる庭園だ。20年前だと、この庭園をビジネスにしようと思ってもほぼ不可能だったろう。でもショッピファイのおかげで、かなり簡単になったんだ。動画で紹介した技術が世界を変えるように、ショッピファイのおかげでビジネスを始めることが容易になった。26秒で1件の売り上げが発生してる。
カール、レモン欲しい? 欲しい。新ツール“サイドキック”はAI共同創業者のようなもので、ウェブサイトの作成、プランの立案、日常業務の時間を節約する。かなりスゴい。ゴーストペッパーいる? 小さいよ。もう入った。
レモンとゴーストペッパーだけじゃ味気ないから、これも使おう。鶏肉だ。アップサイド・フーズの、ニワトリを殺さない鶏肉。バイオスフィア。もともと全て誰かの頭の中にあったアイデアだ。ショッピファイなら君も未来作りに参加できる。頭の中のアイデアを実現できるんだ。QRコードを読むかサイトにアクセスするだけで、夢を現実のビジネスに変えられる。今日寝る前にサクッとできちゃうよ。
全部未来の技術で驚きだけど、難しい話じゃない。ある女性とノーランとでできた子どもが火星で育つっていう未来が実現するかも。動画の内容は実現する。そう、夢はでっかくね。
ここにある物は火星にワープはできないから、ロケットで運ばなきゃ。そのロケット船がスターシップだ。スペースXによって実現した10億ドルの技術で、何千ものスターシップを打ち上げ、人類を複数の惑星で暮らす種族にする計画を見学する。
スターシップは世界最大規模のこの建物で造られてる。なんでこんなデカいの? 一方から原料が入って、もう一方から宇宙船が出てくるから。あれとか? そう、あちこちに宇宙船の部品がある。ここで開発してる技術が人類の未来をどう変えるか、副社長が説明してくれる。
スターシップの内部です。数年後には人類を月に送り、そのあとは火星へ。火星行きチケットは? あとで案内を。先行だ。一度に何千ものスターシップを送り出す予定? ええ、そうです。1機に100人乗れる? ええ。マジか。みんな、未来ってヤバいぞ。ワクワクする。
この建物の中でスゴいものばかり見学しているうちに、踏み込んだ質問をしたくなった。スターシップは宇宙で未確認物体と遭遇したことはあるの? ないです。お話ししましょうか。カメラがなければ答えは変わる? いいや。とにかく続けよう。
ここにいる人が普通すぎてヤバい。みんな一生懸命働いてるけど、ロケットを造ってる感じがない。おかしいって。ロケットに関わってる自覚あるよね? ガチでヤバくない? 気づいてなかったらホラーだよ。
ここで造ってるのは再利用可能なスターシップだ。大気圏に再突入する際、溶岩以上の温度に耐えないといけない。そこで特注のシステムを開発した。遮熱タイルの話をしましたが、これが実物です。どうです? これが遮熱タイル? ええ、本物です。すごく軽いぞ。持ってみる? 1万8000個つけますから。
相当熱くなる? 熱くなったとしても、バーナーでも通しません。ここに手を置いて、こうしてバーナーを当てたら? やってみますか。そんなに自信あり? あります。試してみよう。バーナーを。同意書書く? 不要です。バーナーがスターシップみたい。会社の熱意だね。本物かどうか確認を…
見て。カールがこれ… 分かった。俺はこっち。ちょっと待って。まだ早い。ごめん。オレンジ色になってきた。2000度以上あるのに、手には何も感じない。科学ってすごい。今、触ったら? おそらくやけどはしないでしょうが… バカだなって顔だ。
スペースXは同時に数百ものスターシップを建造してる。まるで車のように大量生産してる。そうです、まさに自動車工場のようにね。その後、一般人にはできないことをさせてもらう許可を得た。
ここが可動パネルで、ちょうどタイルを付けてる。付けてもいい? 確認します。爆発は避けたい。もちろん。訓練を受けてない人が部品を設置したことは一度もなくて。これが遮熱タイルです。装着し、端を折り上げてタイルをはめ込む。それをしてもらいます。いいの? ただし一度だけ。やり直しはできない。失敗したら取り外すために壊します。マジ? プレッシャーはかけない。かなりのプレッシャーだ。
俺はロケットエンジニア。うまくできれば宇宙まで飛んでいく。失敗したら… やり遂げなきゃだな。ああ、明らかに… 違う? 端が違う? やっぱり訓練しなきゃ。これで押せる。押すだけ? いいですね。よし。できた。タイルにサインするよ。MB、ミスタービースト。
このタイルのせいでロケットが爆発したら… 今見てるのは全部AIだ。現実とは証明できない。俺、目撃者。君もAIだ。もし爆発したらね。
このロケット工場は巨大だけど、スターシップ建造の最終段階だとまだ足りない。これがスターシップの全貌だ。今まで見てきた全てを組み立てると、この大きさになる。カメラでは映りきらない。マジで巨大だ。いつかこのロケットに乗って他の惑星に行ける可能性は十分ある。ヤバいね。
この見学の最後には、敷地内にある、宇宙へ飛び立つのを待つスターシップを全て見せてもらった。
SNSやニュースは未来を悲観的に見せることがある。でも今回見たものは希望をくれた。スゴい技術が障害を持つ人々に新たな人生のチャンスを与え、空飛ぶ車は世界中への移動手段の常識を変え、DNAの技術は動物を苦しみや絶滅から救う。他の惑星での生活と移動手段を手に入れ、不可能と考えられていた世界へ人類を押し進める。俺からしたらワクワクだらけの未来だ。火星行きのチケットを登録して!
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