妊婦に水をやり、グースの木を伸ばす:『Tingus Goose』全17章プレイ記

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概要

『Tingus Goose』は、奇妙なグースの「木」を育てるクリックゲームである。実況者は普段、ヤクザや魔王、悪魔と戦うゲームばかり遊んでいるので、たまにはクリックゲームでも眺めて休もうという動機でこの作品を選んだ。ところが全17章を遊び終えた実況者の評価は、「チルなインクリメンタルゲームかと思いきや意外と奥深い」というものだった。本記事では、エンディングまでのプレイの流れと、実況者がつかんだ攻略の考え方をたどる。

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基本ルール:水をかけ、赤ちゃんを転がして稼ぐ

第1章はチュートリアルで、まず寝台の妊婦のお腹に水をかける。するとグースが発芽し、そこから赤ちゃんが吐き出されるようになる。水をかけ続けてグースの木を伸ばすと、ときどき枝が生える。枝は他の枝と重ならない範囲で自由に位置を変えられる。

お金を稼ぐのは赤ちゃんである。落ちてくる赤ちゃんが枝に当たるほど収入が増える。そのため、できるだけ長いピタゴラスイッチを組み、木をさらに伸ばすための水代を稼ぐ、というのがゲームの骨格だと実況者は説明している。

第1章で使えたのは、赤ちゃんを飲み込んで尻から2匹出す枝、内側や外側へはじく枝、逆側へはじく枝などだった。これらを組み合わせてお金を貯め、木の頂上に着くと恋人グースが待っている。二人がキスをして章が終わる。

本作は全17章で、章が切り替わるたびにアニメーションが入る。第1章の最後ではグースが爆散し、次の章では別の人間に水をやって再びグースを発芽させる。そこへまた恋人グースが現れる。この流れが各章で繰り返される。

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進化の仕組みと、序盤に固まった戦法

第2章では、赤ちゃんを3つまで入れられる容器が初めて登場する。同じ種類の生き物が3つ近くに集まると進化が起こり、明らかに多く稼ぐ上位の生き物に変わる。実況者は、木の上部で赤ちゃんを進化させ、その後に「もぐもぐして増やす」枝で数を増やす作戦をとり、問題なく恋人グースまでたどり着いた。

オフィスがテーマの第3章でも、初期に置ける枝に「もぐもぐして増やすやつ」があった。実況者はこれを上部に置いて赤ちゃんを増産し、その下で尻のバウンドを使って赤ちゃんを滞留させ、その間に3体を近づけて進化させた。稼いだ水で木を伸ばし、「産めよ増えよ地に満ちよ」の精神で拡大を続けて、ゴールのホットドッググースに到達した。

クリックで稼ぐ要素もあるが、実況者によれば実際には枝の配置が意外と忙しく、クリックしている暇はほとんどないという。

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地形ギミックとショップの登場(第4章・第5章)

第4章も寝台の妊婦からの発芽だが、上部に穴の空いた構造物が見え、実況者は厄介なギミックが来ると予感した。実際に木を伸ばすと、赤ちゃんは穴の部分からしか落ちてこず、床になっている部分には枝を置けないことがわかった。実況者は空間の隙間を縫って枝を配置した。

このあたりから、店で枝をランダムに買えるようになる。ギミックに合った枝を選ぶ楽しみが生まれた、と実況者は話す。床に苦労しながらも執事グースまで到達し、この章は本棚の掃除がテーマだったことがわかる。

第5章は豚と鶏の両方の性質を持つ章で、目玉焼きやベーコンなどの料理がテーマのようだ。豚の枝は赤ちゃんを左右どちらにも跳ね返す。ベーコンからまれに出てくる豚は、赤ちゃんを連れ去ってしまう。用意された枝そのものが複雑な挙動を持つ章である。実況者は上手くやれたとは言えないと認めつつ、木の下部では豚たちに遊ばせ、上部では赤ちゃんを容器に詰めて1段階進化させてから何度か増殖させる作戦で、紳士グースまで到達した。

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どの章にも共通する基本設計(第6章)

酪農がテーマの第6章では、自然に生えてくる枝が牛だけになる。真上に蹴り上げるだけの牛の脚や、何度か叩くとクソを生み出す牛などがある。

ここで実況者は、それまでの経験から攻略の考え方を整理している。結局いちばん稼ぎがスケールするのは赤ちゃんの合体である。だから、赤ちゃんの数を増やせるレアな枝が店に並ぶまで耐え、数を増やしつつ上手く進化させられる場をつくる。これがどの章にも共通する基本設計だ、と実況者は感じている。

この章では「もぐもぐして増やすやつ」の引きがやけに良く、赤ちゃんの数を一気に増やせた。3段階進化した赤ちゃんが1兆ほど稼いだため、余裕をもってゴールに着いた。

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強い枝が配られると章が一瞬で終わる(第7章・第9章・第10章・第12章)

いくつかの章では、配られた枝の強さが攻略を決めていた。

第7章では、牛由来のフラペチーノを飲んだ人間からグースが発芽する。ここで初登場するジュースの容器が非常に優秀で、最上部に3つ置くだけで赤ちゃんが3回進化し、大量に稼げるようになる。初登場の枝なので章の開始時点で何個か持たされており、これを使うだけでこの章は一瞬で飛ばせる、と実況者は言う。

第9章はピザからの発芽で、初登場の手羽先が活躍した。初手に配られる手羽先を縦に並べるだけで、滞留時間が長いので赤ちゃんが2段階ほど進化し、ヒット回数も多いのでノルマを簡単に稼ぎきってくれる。一方、初期手札の串やワインは意外と空間効率が悪い。実況者は、弱そうな枝は遠慮なく捨てるのが近道だと感じている。

第10章は蜂の巣からの発芽で、クマも養分にされている。今回は初期手札の新しい枝がどれも扱いづらかった。実況者はそれらも混ぜつつ、基本的には店で買える既出の枝を使った。前章の手羽先が非常に優秀だったので、店に並ぶたびに買い溜めて並べ、手羽先の稼ぎでなんとか頂上に到達した。待っていたのはハンドグースである。

第12章はカエルからの発芽で、初期手札にグースを増殖させる枝が含まれていた。この枝は中央で赤ちゃんを食べて増やしてから吐き出すので、吐き出された赤ちゃんを適当な枝で受け止めて中央に戻すだけでよい。これをひたすら積み上げるだけで楽にクリアでき、実況者は「いい枝が配られる章はとってもイージー」とまとめている。

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扱いの難しい新ギミック(第8章・第11章・第13章)

逆に、新しい枝の癖に対応する必要がある章もあった。

第8章は舌から発芽したグースに水をやる章で、テーマは歯である。前章のフラペチーノから一転して歯になる流れに、実況者はなんとなくストーリーを感じている。新登場の歯の枝は、赤ちゃんが当たると歯が落下し、落ちた歯が赤ちゃんを回収してさらにお金を増やす。ダウンタイムがあるので調整は難しめだった。実況者は大雑把に並べて地上を歯で覆い、その稼ぎで軌道に乗ってからは、いつも通り木の上部で進化と複製を重ねた。しばらく待つと執事グースのところに着いた。

第11章では、凝った演出の「BEEF NOODLE」は特に関係なく、羽化した虫からグースが発芽する。初期手札は難しめで、大きな稼ぎを生むレアな枝が配られるが、ダウンタイムがあるうえに跳ねる方向がランダムだった。実況者は左右に脚を仕込み、赤ちゃんを元の位置に戻すことでランダムさを補正しようとした。初登場のこの脚は任意の方向に蹴飛ばせるため、狭い場所では意外と便利で経路づくりがはかどる。おかげで狭い空間でも進化や増殖ができ、脱獄グースのところにたどり着いた。

第13章は西部開拓時代のノリなのか、馬からの発芽である。新登場のメリーゴーランドの枝には、赤ちゃんをウンコに変換する機能がある。頂上で待つのがムカデグースなので、ステージのあちこちにムカデの体が置かれている。赤ちゃんをムカデの上に滑らせるだけで意外と稼げるため、空いたスペースでは赤ちゃんの増殖だけを狙えばよかった。

実況者はこの章で、店には過去に登場した枝がランダムに並ぶので、後半に進むほど使える枝が増え、だんだん楽になってきたと述べている。

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後半:設計手法の確立(第14章〜第16章)

第14章のテーマは筋トレである。新登場の枝は、ポンポンと外側に跳ねたり内側に運んだりするだけのシンプルなものだった。画面上では6段階進化した赤ちゃんが大きく稼ぎながら運ばれていく。特に技巧的な部分もないとして実況者はプレイを割愛し、頂上で久しぶりにホットドッググースと再会した。

第15章について、実況者は「グースに水をやるだけのこの地獄があとどれほど続くのか」と視聴者の気持ちを先回りし、残り3章だと告げる。地表を見ると列車がテーマに見えるが、上空には飛行機が飛び交っている。飛行機は接触した赤ちゃんを勝手に連れ去り、思わぬ場所に運んでしまう。今回はワープポータルという便利な枝を引けたので、下まで運んだ赤ちゃんを再び上に戻す機構を作れた。最終的に赤ちゃんを最終形態まで進化させ、「赤ちゃんのバケモノ」を生み出した。このバケモノ1体がとんでもない額を稼ぎ、隊長グースまで余裕で到達した。

第16章はキリンからの発芽で、派手な輪っかの枝が新登場する。場所は取るものの、相当な効率でヒット数を稼いでくれる。この頃には設計手法も確立されていたので、実況者は過去の枝も使ってさっとクリアした。

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最終章:雷と5秒ルール

最終章は厳かな雰囲気で、前章に出てきた「腰が歯になっちゃった人」に水をかけていく。この章では常に雷が降り注ぎ、5秒間なにかに触れていない赤ちゃんは即死する。

実況者は対策として、教会の上空をドラムセットで埋め尽くした。ただし同じ枝には1度しか当たれないという制約があるため、跳ね方によってはこれでも結構死んでしまう。それでもかなり延命できるようになった、と実況者は評価している。あとは経路をしっかり埋め、上空で赤ちゃんの進化に励み、最終進化形態を量産できるところまで育てた。厄介なギミックだったが頂上に着き、神グースといつもの挨拶を交わした。

すべてを吸い終えたグースが次に向かうのは宇宙である。すべての恋人グースに出会ったグースは、新たな惑星を目指して宇宙に出航し、ゲームは終わる。

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実況者の感想

実況者の評価は、チルなインクリメンタルゲームだと思っていたら意外と奥が深く、各章にしっかり抑圧と解放の瞬間があり、想像以上に楽しめたというものだ。章の合間に流れる「きしょすぎる」アニメーションも絶賛している。熱にうなされた日に見る悪夢のような見た目なのに、どこか可愛げがあり、不思議と心地よさも感じたという。

最後に実況者は、動画化についての考えも話している。この手のゲームはハイライトと呼べる瞬間が少ないため、遊んでも動画にするのを避けがちだった。しかし遊んだゲームの動画を見返すのはやはり楽しいので、今後は細かいことを気にせず気楽にやっていきたい、と述べて締めくくった。