小田切ヒロが選ぶ、夏に崩れにくいベースメイクのアイテムと2つの組み合わせ

YouTubeで開く ↗
概要

ヘア&メイクアップアーティストの小田切ヒロが、「夏に絶対ベースメイクを崩したくない人」に向けて、下地、ファンデーション、コンシーラー、パウダー、フィックススプレーを紹介する回である。小田切の立場ははっきりしていて、夏のベースメイクは優れた商品を1つ選ぶだけでは足りず、アイテムを重ねることで効果が出るという。前半では個々のアイテムの特徴と使い方を、後半ではそれらを「オフィスなど室内で過ごす人」と「一日中外で活動する人」の2パターンに組み直して提案している。

13分で読めます
0:22

下地を省かない理由と、日焼け止め下地2品

最初に取り上げるのは下地である。小田切によれば、下地はファンデーションやコンシーラーを肌にフィットさせる役目を持つ。そのため普段は下地を使わない人にも、崩れやすい夏は使ってほしいと勧める。

1品目はアリィーの「クロノビューティ フラットスムースフィルターUV」だ。これまで何度も紹介してきたという日焼け止め下地で、SPF50+・PA++++の紫外線防御力を持ちながら、肌表面の凹凸を滑らかに整える効果があると説明する。小田切は「肌に凹凸があると日焼けしやすいと言われている」と述べ、その凹凸をフラットにすることを日焼け対策の一部として位置づけた。特に評価したのはクリームイエローの色で、肌の色ムラを整えるという。伸び広がりが良く肌質を問わず使える点も挙げ、この春から夏にかけてとにかくおすすめだとした。

2品目はエスティ ローダーの「UVフィニティ ダイナミック ディフェンス プライミング ミルク」である。振って使うミルクタイプで、ベタつきがなく乳液のように伸び、ピタッと密着する。小田切はミルクタイプを勧める理由として、クリームよりもフィット力が高いことを挙げる。ミルクでは乾燥するという人には一般的にはクリームタイプを勧めるとしつつ、この製品は透明感と潤い効果が高いので、ミルクが苦手な人でも一度使えばリピートするはずだと話した。

2:17

毛穴と部分的な皮脂への対策

夏は毛穴が開きやすく、何をしても毛穴が目立つ、ファンデーションが毛穴落ちするという人に向けて紹介したのがTFITの「アイシーブラーアートプライマー」である。伸ばすたびに少しスーッとする感触がある。小田切の説明では、毛穴は皮脂や温度によって開きやすくなるため、このひんやりとした効果で毛穴目立ちを少し軽減できるという。ただしクーリング効果といっても強い清涼感ではなく「なんとなく冷たいかな」という程度なので、使いやすいと評価した。

続くプリマヴィスタの「ピンポイントセバムオフ スティック」は、部分的な皮脂を抑えるスティックである。皮脂は顔全体ではなく、おでこやTゾーン、小鼻のあたりなど部分的に出やすいことが多い。そうした箇所にスティックを直接滑らせるか、指でトントンと置くと、その部分だけ皮脂を抑えられるという。小田切自身は眉毛の上だけがどうしても光ってしまうが、このスティックをポイントで使うと光らなくなると話す。動画でいつもクリーンな印象に見えるのは、こうしたアイテムで細かくカスタマイズしているからだとし、カスタマイズすることが均整の取れたシンプルな美しい肌につながると述べた。

3:48

ファンデーション(1)エスティ ローダー ダブル ウェアと「崩れ方」の考え方

夏はファンデーションを使わないという人もいるだろうが、それでも肌はきれいに見せたい。小田切がそこで勧めるのが、エスティ ローダーの「ダブル ウェア ステイ イン プレイス メークアップ」である。素肌のような膜を形成し、重ねてもカバーはしつつ素肌感のある仕上がりになり、付け方次第ではすっぴんのような質感にもできるという。

使い方の説明が具体的だ。量はごく少量でよく、伸びが良いので、まず目の下、小鼻、鼻の周りをカバーする。そのうえで気になる部分があれば、顎回りや口回りなどを足していく。小田切は、このようにカバーする順番をきちんと押さえることで、時間が経っても素肌のような膜とともに美しく崩れていくと説明した。

この節で小田切が語った考え方は、動画全体の前提にもなっている。「夏場のファンデーションは必ず崩れる。けれども、その崩れ方が美しいとすごく素敵な余韻になる」というものだ。崩れないことだけでなく、崩れ方をどう美しくするかを重視している。

4:57

ファンデーション(2)NARS、M·A·C、カネボウ

NARSの「ナチュラル ロングウェア ファンデーション」は、シアーマットな肌に仕上がるエアリーなリキッドファンデーションとして紹介された。小田切の言う「エアリー」とは、カバーはしているのに素肌に見え、付けていることを忘れるほど軽いという意味である。ファンデーションは普通、重ねるほど足し算になって厚みが出るが、この製品は重ねても足し算にならず「引き算」になり、エフォートレスな素肌になるという。どれだけ付けても薄さを保てるので、夏にこそ勧めたいとした。

M·A·Cの「スタジオ フィックス ロングウエア クッション ファンデーション」は、しゃれ感のあるベルベット肌になるファンデーションである。小田切によれば、ベルベットな肌は健やかでありながら涼しげで軽やかに見える。夏は春より崩れやすいため、持ち歩けるクッションコンパクトが便利だという。夏に崩れやすい目頭、目尻、小鼻の周りには、角のあるパフが使いやすいと勧めた。ベルベット肌とは、さらっとしてピタッと密着する質感のことだと説明し、皮脂が出やすい場所にぬめっとしたツヤ系ファンデーションを乗せると「速攻崩れる」と注意する。だからこそ崩れやすいパーツにはさらっとしたベルベット質感のものを使うことで、涼やかで清潔感のある肌が保てるとした。

カネボウの「メルティフィール ウェアII」はパウダーファンデーションだが、小田切は「これまでのパウダーファンデーションの概念が覆される」と表現する。ジェルでコーティングされたパウダーで、付けると潤いを感じるような質感があり、粉っぽさがないという。専用ブラシに取って大胆に付けても粉っぽくならないのが特徴で、軽やかで涼しげな肌にしたいときは単体でも役立つ。これも「崩れ方が美しいファンデーション」として勧めた。

7:32

コンシーラー2品:高カバーのリキッドと、境目の消えるスティック

TFITの「アイドルカバーコンシーラー」は、韓国アイドルの肌作りに欠かせないと言われているリキッドコンシーラーだと紹介された。スーパーハイカバーでありながら密着して崩れにくく、薄く付けても、さらに薄くしてもきちんとカバーされるという。夏の猛暑や汗の中でもキープできると小田切は話し、潤い効果も高いので大人にも勧めたいとした。

THREEの「アドバンスド コンシーラーワンド」は、小田切の言葉では「あの消える粉から生まれたと言われている」スティックタイプのコンシーラーである。直接付けるとしっかり色が出るが、指でトントンとなじませると、付けたところの境目がほとんどわからなくなる。特に勧める色はピーチ系の「OR」で、目元のクマや小鼻周りのくすみを軽減できるという。小田切は、崩れることを考慮しながらこのコンシーラーを使うと、肌のネガティブに感じていた部分が逆に色気に変わったり、いい感じに見えたりすると述べ、今年の夏に活躍するアイテムだとした。

9:20

ルースパウダー:乾燥を心配する人への説明

パウダーについて、小田切は夏はプレストよりもルースパウダーが良いと考えている。夏の大敵である皮脂を抑えることが美肌につながるからだという。

クレ・ド・ポー ボーテの「プードルトランスパラントn」は、パフに直接付けてもよいが、ブラシに取ってふたの上で量を調整し、プレストパウダーより少し多めに使ってほしいと話す。これだけ粉を使うと乾燥する、カサカサになると心配する人に対して、小田切は、夏は内側から皮脂や汗が出るので、付けた瞬間は少しマットでも時間の経過とともに潤ってくると説明した。パウダーも年々アップデートされていて、この製品も付けた直後はソフトマットに仕上がり、時間が経つと素肌のような潤い感に変わるという。フェイスパウダーを味方にした人こそ夏も美肌でいられる、というのが小田切の見方である。

エレガンスの「ラ プードル オートニュアンス リクスィーズ」の9番は、イエロー、ラベンダー、ピンク、ホワイトの4色が入ったパウダーである。小田切の説明では、イエローで肌の色を均一に整え、ラベンダーで透明感を上げ、ピンクで血色感を足し、ホワイトでさらに透明感を引き出す。この4色の構成が夏に向いているという。夏の肌としては、エネルギッシュで格好いい日焼け肌ももちろん素晴らしいとしたうえで、涼やかで透明感のある洗練された肌を夏に演出すると特別感が出ると話した。

11:19

フィックススプレーをスポンジに使う方法

メイベリンの「SPステイ ダブルフィクサー スプレー」は、3つの被膜形成成分が配合されたフィックススプレーとして紹介された。肌にひと吹きベールをかけると、内側から出てくる皮脂や汗を抑え、わずかに潤いのある膜を張ったような印象になるという。

小田切はそのまま顔に吹きかける方法に加えて、自身の使い方も実演した。リキッドファンデーションを塗った後、ファンデーション用のスポンジにスプレーを吹きかけ、少し湿り気が出る程度にしてから、顔全体をトントンと押さえていく。こうするとリキッドファンデーションがいつもよりピタッと密着するという。小田切は、夏はアイテム選びも重要だが、テクニックを少しひねるだけで仕上がりの印象がまったく変わると述べ、ファンデーションやコンシーラーなどカバーするアイテムの後に、スポンジとフィックススプレーを使うことを勧めた。

12:28

オフィス・室内向けのセット

紹介したアイテムの中からどれを使えばいいのか迷う人も多いだろうとして、小田切は2つの組み合わせを提案した。1つ目は、冷房の効いた室内や電車の中など、温度や湿度を自分で調整しにくい環境にいる人向けのセットである。

下地はエスティ ローダーのUVミルクを選ぶ。外から室内に入ると寒暖差が大きく、オフィスでは誰かの都合で温度を変えられないこともある。そういうときのために、薄い膜で密着し潤いの膜を作るこの下地を仕込んでおくとよいという。色がピーチトーンでわずかに血色感を与える点も理由に挙げ、冷房がずっと効いている部屋にいると血色がなくなってくるからだと説明した。

次にプリマヴィスタのスティックを使う。外では毛穴がぐわっと開き、室内に入ると閉じる、その繰り返しで開きやすくなった毛穴に、小鼻の周りやおでこ、Tゾーンなどピンポイントで塗る。それだけでベースの美しさがまったく違うものになるという。

ファンデーションはNARSである。肌が主役にならず「引き算」になるので厚ぼったさが出ない。外と室内を行き来し、朝の電車で汗をかいてから出勤するような日はベースメイクがよれやすいが、塗り広げても薄い膜が保たれるため、崩れた感じが出にくいと小田切は説明した。

TFITのリキッドコンシーラーは、朝には使わなくてもよいとする。潤いタイプのリキッドなので、仕上げたベースメイクの上から足せるからだ。小田切は、夏は崩れていく前提でメイクをしてほしいと話す。朝は下地、スティック、ファンデーションの3点で仕上げ、オフィスに着いたとき、午後の休憩、夕方にデートやアフター5の予定があるときなどに、このコンシーラーを部分的に足す。そうすると朝の完璧さとは種類が違うが、いい感じの状態を一日キープできるという。メイク直し用としても優秀だとした。

パウダーはエレガンスを選ぶ。職場で求められるのは好印象であり、特別感は必要ないと小田切は言う。職場での軽やかな好印象とは季節感を出すことで、この季節の空気に合う清潔感と品格のある肌に仕上げてくれるのがこのパウダーだとして、デイリーに使いやすいとした。

15:47

一日中外で活動する人向けのセット

2つ目は、ずっと外にいる人や、仕事に限らず遊びやデートで外に出る人向けのセットである。

下地はアリィーだ。小田切によれば、アリィーは太陽の日差しと相性が良く、外の太陽光を味方につけてくれる下地なので、外で活動する人には必ずこれを勧めるという。

ファンデーションには、意外に思われるだろうと前置きしたうえで、エスティ ローダーのダブル ウェアを挙げた。室内や、きちんとしたお出かけ向けで重いと思われがちだが、素肌のような膜を形成し、素肌をアップデートしてくれるという。ストレッチ効果が高く、ただ肌がきれいに見えるだけでなく、幸せそうな表情を演出してくれるので「幸運を引き寄せてくれる」と表現した。ただし基本は、リキッドファンデーションは限りなく薄く、エフォートレスに仕上げることだとしている。

そうして薄く仕上げた肌に物足りなさを感じる人には、カネボウのパウダーファンデーションを重ねる。リキッドで薄く作ったベースの上に、ベールをかけるようにさっと払う。こうすると自然光の下でも美しく、素肌感がありながらきちんと仕立てられたような端正な肌になり、太陽光の下でも美しい肌に整えられるという。

コンシーラーはTHREEのスティックである。付けていることがわからないコンシーラーで、太陽光との相性も良いとする。クマやくすみ、色素沈着など色の濃い部分に薄く乗せると、ファンデーションの量が少なくて済むと説明した。

パウダーはクレ・ド・ポー ボーテである。外でも室内でも優秀だが、外に出ることは常に皮脂と汗との戦いであり、その戦いに勝てるのがこのパウダーだという。皮脂を吸着する効果を最大限に引き出すためにルースタイプが良く、夏はパフで付けるのが良いと小田切は考えている。顔全体に付けるとさらっとしたソフトマットになるが、夏にフェイスパウダーが役立つのは顔だけではないとして、耳、耳の裏、首、襟元まで付けるよう勧めた。首元の皮脂や汗も抑えられるという。

最後にメイベリンのフィックススプレーを使う。小田切によれば、以前はパウダーを付けた後に手を温めてハンドプレスでなじませるのがルールだった。近年はベースメイク作りにアップデートがあり、手の熱の代わりにフィックススプレーを使うことが新しい常識として登場したという。実演では、ハンドプレスをした後にスプレーを上から吹きかけ、顔だけでなく耳や首、デコルテなど、パウダーを乗せたところ全体にかけていた。湿度が高く汗をかきやすい夏は粉っぽさが出がちだが、それでも粉は必要である。その粉をきちんと肌に密着させるためのスプレーなので、外で活動する人はセットで持っておいてほしいと話した。

19:41

夏にレイヤリングが必要だという結論

締めくくりに小田切は、夏は四季の中で最もベースメイクが崩れやすい季節だと改めて述べた。寒暖差があり、皮脂の分泌が多く、汗をかきやすく、むくみやすく、ホルモンのバランスも整えにくくなる季節だという。だからこそベースメイクのレイヤーが必要になる。たった1つの素晴らしい商品を選ぶのもよいが、ベースメイクのアイテムは重ねることで効果を発揮するとして、気になる組み合わせがあれば試してほしいと視聴者に呼びかけた。なお小田切は、夏に勧めたいアイテムは実際にはもっとあり、今回はその中から厳選したものだとも話している。