小田切ヒロが選ぶ2026年春夏のプチプラ&ミドルコスメ15品:崩れ・乾燥・毛穴への答え

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概要

ヘア&メイクアップアーティストの小田切ヒロが、2026年春夏に向けて「プチプラ」と「ミドルコスメ」から15品を選んで紹介した。小田切によれば、今期はこの価格帯に優れた新製品が多く出ている。そのなかから、自身が1点ずつ「いい」と判断したものを集めたという。

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用語について、小田切は次のように整理している。プチプラはプチプライスのアイテムのことだ。ミドルコスメはプチプラとデパコスの中間にあたり、ドラッグストアやバラエティショップに並ぶような商品を指す。近年はこのミドルコスメに優秀なものが多いため、今回は両方を混ぜて選んだ。以下、ベースメイク、アイメイク、眉、チーク、リップ、仕上げの順に、小田切が挙げた理由をたどる。

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外的刺激から守りつつ肌を整える下地

最初はラ ロッシュ ポゼの新製品「UVイデア XL プロテクショントーンアップ ティント」のベージュである。小田切はこれを、ファンデーションが要らないほどのカバー力がある下地だと評価する。全体に伸ばすと、自然なトーンアップと健康的な印象が得られるという。

この時期に勧める理由として、小田切は花粉症の季節であることを挙げた。PM2.5や排気ガスといった外からの刺激を防ぐ効果があるうえ、見た目にも透明感や立体感が出る。そのため、肌が敏感になっている人や、肌に多くを重ねるのが苦手な人に向くという。ティントタイプなのでベージュの色が肌に定着し、軽やかさを保ったまま夜まで仕上がりが続く。

小田切がとくに評価したのは紫外線への対応だ。紫外線防御力が最大でありながら、肌の奥まで届くロングUVAまで防げる製品は少ないと小田切は言う。そのうえ、ブルーライトなど肌に有害な光をカットする効果もあると紹介し、今こそ多くの人に使ってほしい下地だと述べた。

次はアリィーの「クロノビューティ フラットスムースフィルターUV」である。小田切の見方では、UVをカットすることも肌をきれいに見せることも、今の下地では当たり前になった。この製品はその上をいくという。毛穴の凹凸をフラットに見せる技術が搭載されており、ぽこぽこした毛穴を平らに整えて見せる。色はクリームイエローで、肌の色ムラを均一にする。

テクスチャーはUVジェルなので厚ぼったさがなく、よく伸びて肌にぴたっと密着する。厚みが出ないため、上からファンデーションやコンシーラーを重ねても問題はない。むしろ下に仕込むとフィット力が高まり、ベースメイクの持ちがよくなると小田切は説明する。小田切はこの点を今回のアップデートと捉えており、これからの暑い季節と相性がよいとした。

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毛穴を「黙らせる」部分用スティックとクリーム

プリマヴィスタの「ピンポイントセバムオフ スティック」について、小田切は「いつか出るんじゃないかと思っていたら、とうとう出た」と語った。毛穴を補正する透明のスティックで、指に取ってトントンとのせてもよいし、大きな毛穴に直接すっと塗って馴染ませるだけでもしっかりフィットするという。

どう頑張っても皮脂が出る人や毛穴が開く人に向けて、小田切はこれを使えば悩みを一掃できると勧める。塗った部分だけが本当にさらさらになるそうだ。顔全体に使っても問題はないと思うとしつつ、本来はピンポイント用だと位置づけている。肌のなかで「きれいに見えないノイズ」になっている部分にだけ、さっと仕込む使い方だ。肌のテクスチャーが均一にならない人は、ベースに仕込んでみてほしいという。使いやすさと効果の両面で、さすがプリマヴィスタだと評価した。

フジコの「毛穴おだまり!クリーム」については、小田切は「説明不要、名前の通り」と紹介した。毛穴に黙りなさいというクリームだという。季節や年代を問わず毛穴は気になるものだとし、小田切自身も毛穴がすごく気になると明かしている。

実演では、スパチュラで取って肌にのせた。するとムースのような柔らかい質感になる。わずかにベージュの色がついているため、肌の色味も均一に見える。顔全体にのせてもよく、さらさらになるのに乾かないのがポイントだと小田切は強調した。仕上がりはファンデーションが要らないほどだという。下地としてもファンデーションとしても使え、肌の状態に応じて量や塗る範囲を変えてよい。ベースに入れると毛穴が「なかったことになる」と小田切は表現した。肌色、年齢、ジェンダーを問わず使える点も評価しており、小田切自身も小鼻に使っているそうだ。

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パーツを引き立てるさらさらのリキッドファンデーション

ケイトの「エアリーチェンジリキッド」は、さらっとした質感のファンデーションである。リキッドのなかでは少し固めのテクスチャーで、手を傾けても下に垂れない。それでも伸ばしてみると水っぽいテクスチャーで、どこまでも広がり、しっかり肌にフィットすると小田切は実演しながら説明した。

塗りたてはつやつやしているが、伸ばし切って数秒経つとさらさらに変わる。写真や動画での映りが良いのに、肌は潤うという。仕上がりがつやつやではなく、柔らかくさらっとしている点を、小田切はパーツメイクとの関係で評価した。アイシャドウ、チーク、リップにトレンドの色を使うとき、その質感を前に出して「おしゃれな顔」にしたいなら、このファンデーションが合うという。しっかりカバーしながら肌が軽く見えるところを、小田切は「スペシャル」と呼んだ。

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アイメイク:多用途パレット、ハイライトスティック、マスカラ

ウェイクメイクのハローキティコラボのアイパレット「ソフトブラーリングアイパレット 29 ソイピンクブラーリング」は、ミュートトーンのピンクで構成されている。小田切はウェイクメイクのパレットを過去に何度も紹介しており、今回も使いやすさを理由に選んだ。アイシャドウとしてだけでなく、チーク、シェーディング、眉にも使える。色がふわっとしていて扱いやすく、濃い色は眉にちょうどよいという。キティとのコラボ品なので、すでに売り切れている可能性もあると小田切は断ったうえで、それでも勧めたかったと述べた。

3CEの「アイスイッチスティック」のダブルノートは、繰り出し式のアイシャドウ兼ハイライトスティックである。先端が平らで角があるため、ハイライトの線が引ける。面でざっと塗ればアイシャドウベースにもなるという。指で簡単にぼかせるうえ、塗るとベースは透けて、きらめきだけが肌に残る。ラメが下に落ちない点も小田切は強調し、「こんなシャドウスティックを待っていた」と語った。まぶたは濡れたように仕上がる。ピンク、ブルー、ホワイトなど複数のパールで構成されており、透明感のある分かりやすいラメで、遊びが効いたポップな印象になるという。

エテュセの「マスカラ エクストラ ロング」01 ちゅるんブラックでは、コームの構造を取り上げた。下側はやや大きめの粒々のコームで、とかすだけできれいな束感が作れる。上側は繊細なコームで、とかすと細かくセパレートし、ふさっとしたまつ毛になる。1本のマスカラで、使うコームによって「ふさっ」と「束」を使い分けられるわけだ。

マスカラ液は黒だが、少し透けたグレーのように見える。小田切はその仕上がりを、透明マスカラできれいに整えたように見えるのに印象は強くなる、と表現した。「きれいにマスカラをつけたのかな」と思わせる程度のまつ毛が今のトレンドであり、その意味で非常に使えるという。誰でも簡単にきれいに仕上がるため、初心者に勧めたいと述べている。

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眉:1本ずつ描くペンシルと、ふんわり立てるムース

ケイトの「アイブロウペンシルスーパースリム0.8」GY-1 ナチュラルグレーを、小田切は「本当に革命的」と評した。先端に保護パイプが付いているのが特徴である。極細の芯は1本ずつ描くのに向く一方、描こうとするとポキッと折れやすく、実は扱いが難しい。保護パイプがその芯を守るので、実演のように1本1本を簡単にきれいに描けるという。

背景にはトレンドの変化がある。小田切によれば、1本ずつ毛を描き足す「3Dフェザーブロウ」が近年のトレンドで、パウダーでしっかり埋める眉は少し古い印象になってしまう。細くて折れないペンシルはその描き方に適している。GY-1のグレーは地毛の色を問わず、どんな人にもベースとして使ってほしい色だという。まずこのグレーで下地を作り、普段使っているカラー眉製品を重ねると、本当にリアルな眉が作れると小田切は勧めた。

メイベリンの「SP フラッフ ブロウ ムース」02 アッシュブラウンは、眉マスカラをムース状にしたもので、小田切は新しい質感だと紹介した。眉のトレンドは近年いろいろあるが、共通するのは立体感であり、なかでも毛の質感がふわっとしていることが今のトレンドだという。アッシュブラウンは洗練されたスタイリッシュな色なので、垢抜けたい人に向く。ムースの質感で立体感を出しつつ、1本1本がファーのような柔らかい毛に仕上がる。

小田切は、去年までと今期の違いも説明した。去年までは1本1本に艶があるシャープな立体眉がトレンドだった。今期はふわっとしたフェザー状の3D眉に移っており、それをこの眉マスカラで作れるという。誰が使っても簡単に自然な眉になるとして、02をかなり勧めた。

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チーク:ワントーンにもクマ対策にも使うピーチ

フジコの「どこでもチーク」03 売れっ子ピーチは、ピュアなピーチ色だ。ピーチのなかでもハイトーン寄りで、ピュアでポップな印象になるという。名前の通りチークだけでなくアイシャドウやリップにも使えるので、ワントーンで仕上げてもかわいいと小田切は言う。

小田切が勧めるのは、これをベースに仕込む使い方である。そうすると立体感が強く出るので、頬の高い位置やCゾーンにのせる。小田切自身は、目の下のクマにふわっとのせて使っているそうだ。とくに茶色っぽいクマと相性がよく、これを下に敷いてからファンデーションを重ねると、目の下が驚くほどきれいになると語った。のせた瞬間にぼかし効果が出て、毛穴やキメの乱れも整い、塗った部分だけ肌がきれいに見える。毛穴が気になる人の補正にも使えるとしている。

13:20

リップ:唇のベース作り、ヌーディカラー、季節感のグロス

ラネージュの「ジュースポップボックスリップティント」ローファイモーヴについて、小田切は「まさに粘膜色」と表現した。唇の内側をめくると、とてもピュアできれいなピンクをしている。一方、外側の表面は空気や摩擦にさらされて、少しくすんでいる。このティントはそのくすみを消し、内側の色がそのまま出ているような粘膜色を作るという。しっかり塗るとモーヴカラーだが、むぎゅっと伸ばすとピュアな粘膜色になる。ティントなので色が定着し、つるっとした感じが長時間続くのも特徴だとした。

小田切はこれを、唇のベースとしても提案した。モデルやビジュアルで使われていたリップを買ったのに同じ色が出ない場合、自分の唇がくすんでいたり、赤みが強かったりする可能性がある。そういう人は、まずこのティントをベースに塗り、軽くティッシュオフしてから目当ての色を重ねるとよいという。理想の色を引き出せるかもしれない、というのが小田切の言い方だ。ベースを整えることが大切なのはファンデーションに限らず唇も同じだ、と小田切は強調した。

Betty cosmeticの「ディアモーメントリップ」01 ザ ファーストタイム キスは、新しいブランドの製品だ。小田切は「大好き」で、パッケージのコロンとしたかわいさに惹かれて買ったという。ポップでキュートな見た目も、リップメイクを楽しむポイントの一つだとしている。色は少しロートーンでくすみがかったヌーディカラーで、シックでかわいらしく発色する。色名は初めてキスしたときの色をイメージしたもので、「ファーストキスのときってこんな感じだった?」と会話のきっかけにもなると小田切は話した。使う本人を楽しませてくれるリップだという。

エクセルの「パンプフルドロップ」FD03 マンゴーグラッセは、小田切が大好きだというマンゴーカラーである。透けるタイプなので、オレンジのニュアンスがほんのりつく程度のリップグロスだ。オレンジといっても、ポップな色がはっきり出るのではなく、唇を健康的に見せる方向の色だという。プランプ効果でぷるんとした立体感が出て、瑞々しい質感とマンゴーの色が初夏を感じさせる。

小田切は、季節感は必要だと語った。服を着替えるようにリップグロスも替え、グロスで初夏をイメージしてほしいという。そうすると軽やかで瑞々しく、涼しげな印象になる。季節の空気そのものがメイクを引き立てるので、それに合うグロスを選ぶこともコスメ選びの醍醐味ではないか、と小田切は述べた。

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仕上げ:フィックススプレーは「ファンデーションの直後」に

最後はメイベリンの「SPステイ ダブルフィクサー スプレー」である。小田切は「メイベリンからフィックススプレーが出たわよ」と喜びを表した。フィックススプレーは近年さまざまなブランドから出ていて、使い分けている人もいるだろうという。

今の季節は皮脂が出やすく、汗をかきやすく、毛穴も開きやすい。小田切は、スプレーを使うタイミングを細かく入れることを勧めた。下地やファンデーションを塗ったら、スポンジにシュッと吹きかけて、肌をトントンと押さえる。これで肌にぴたっと密着させてから、パウダーで固定したり、カラーメイクに進んだりする。最後に全体へスプレーする使い方もあるが、小田切自身はファンデーションを塗った直後に使うと持ちが格段によくなると感じたという。そのためこのタイミングを試してほしいと述べ、数あるフィックススプレーのなかでもこの製品を勧めた。

結び

小田切は締めくくりに、今回の15品はどれも1点ずつが主役になる製品だと振り返った。それぞれの生活に寄り添い、「過酷な環境の季節」をうまく乗り越える助けになるものを選んだと語り、どれを選んでも間違いないとして、気になるものがあれば手に取ってみてほしいと呼びかけた。