手作りのいかだで島を脱出できるか:1週間の準備と12時間の航海、残り800メートルでの失敗

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概要

太平洋の真ん中の島に取り残された仲間たちが、島にある材料と漂着したゴミだけでいかだを作り、海を越えて向こうの島を目指す。企画の動機について、彼らは「友達と島に残されたら脱出できるか気になったから」と語る。しかし、いかだを作った経験があるのは呼び寄せたヘイズだけで、ジミー、チャンドラー、ノーラン、ダリウスには経験がない。動画は、約1週間の準備と、1日がかりの航海の結果を記録している。

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拠点づくりと、経験者ヘイズの模型

最初に取りかかったのは、いかだではなく生活の拠点だった。脱出までの期間が読めないため、植物を使ってシェルターを作った。支給された箱に入っていたのは最低限のサバイバル用品と水で、脱出まで水が持つかどうかは初日から不安材料だった。高い位置で結ぶ作業に苦戦し、メンバーは「これは相当長引くぞ」とこぼしている。

2日目の朝、ヘイズは一人で船の模型を作っていた。船体を2つ並べ、その上に横木を渡し、中央にマストを立てる構造である。帆にはノーランのシャツを使った。模型は水に浮いたが、実際に必要なのはこの約40倍の大きさで、450キロを積んで向こうの島まで行ける船だと説明された。

竹と漂着ゴミという材料

主な素材は竹である。竹は軽く浮力があるため船に最適だとされたが、生えているのはジャングルの奥だった。ヘイズは入る前に、フェルドランス、マツゲハブ、バナナグモといった危険な生き物に注意するよう呼びかけた。メンバーは服にアリが入るなどの目に遭いながら竹を集めた。

もう一つの材料が、大型船から出て海を渡り、島に流れ着いたゴミである。彼らは浜で箱や容器を拾い集め、ヘイズは「密閉容器は金より価値がある」と評価した。浮きとして使えるからだ。ゴミを再利用すれば島もきれいになり、脱出もできるという考え方である。ただし、見つけた青い容器が完全に壊れていたこともあり、使えるものばかりではなかった。

この日は暑さで体力を奪われ、成果は少なかった。メンバーの一人は「これじゃ1カ月かかる」と漏らした。夜にはノーランの寝袋に大きなクモが現れ、騒ぎになっている。

暑さとの戦い、組み上がる船体

翌日は作業場所を日陰に移した。島の暑さは厳しく、日陰でなければ1日に数時間しか作業できないという。移動中にも容器を見つけ、いかだを作れるだけの竹と木材がそろった。

組み立てでは、ダリウスがいかだ作りに、チャンドラーが撮影などの裏方に回った。結び目が一つでも緩めば海に沈む、という緊張感のなかで形ができていった。竹の部分が甲板になり、船尾の「プープデッキ」をめぐる冗談も交わされている。

翌朝、ヘイズは潮の流れから一つの作戦を考えた。潮の満ち引きで海面が低くなるタイミングに乗れば、一気に沖に出られる。一方で、風向きや潮流が悪ければ、モーターを積んでいても向こうの島には着けないという。ヘイズは「みんな俺が頼りだ」と責任を口にし、航海経験のないジミーたちと脱出できれば一生の思い出になると語った。

容器探しで倒れかけたノーラン

作業の途中で、容器が1個足りないことが分かった。1個欠けるとバランスが崩れるため、ノーランとチャンドラー、ダリウスは気温38度前後のなかを探し回った。2時間歩いてようやく見つけたものの、水を持たずに出たため、ノーランは指先のしびれや視界の狭まりを訴えるほど消耗した。ダリウスも容器と舵になるものを持ち帰り、ノーランは仲間に水を飲ませてもらって休んだ。語りでは、脱出には全員の力が必要だと改めて感じたと振り返っている。この時点で水はすでに半分以上使っていた。

別の場面では、見つけた金属の物体の下で火をたき、プラスチックを熱してパドルを作ろうとした。しかしプラスチックは溶けず、失敗に終わった。「水は沸騰していたのだから理屈ではプラスチックも同じはず」と首をかしげるメンバーに、別のメンバーは「だからマーク・ローバーを見るんだ」と返している。

浮力テストと、企画への思い

容器を土台に固定し、17本の横木を同じ結び方で両側とも結んでいった。このロープが海を渡るあいだの頼みの綱になる。ここでヘイズは、このまま完成させるか、いったん作業を止めて海に浮かべて確かめるかを仲間に選ばせた。本番で壊れたら終わりだからだ。一行はテストを選び、いかだは浮いた。メンバーの一人は、ここで初めて島から脱出できるかもしれないと思えたと話している。

このころ、ある出演者はカメラに向かって、巨大なセットを作り何百人も集めて大金を配る企画を数多くやってきたが、たまには仲間と島に放り込まれて一緒に頑張るのもいい、と語った。暑さや虫で楽ではないとしつつも、以前はこういう動画ばかりだったのになぜやめたのだろう、今回は楽しいと振り返っている。

帆・パドル・スケグの完成

残る大きな課題は帆だった。水は減り、ノーランの体調は悪く、ある出演者は腕と手だけで60か所以上虫に刺されていた。明日出られなければどれだけ持つか分からないとして、翌日の出発を目標に作業を続けた。

ヘイズは、船をまっすぐ進ませるための「スケグ」を作った。パドルは板を横向きに固定する形で試作し、「パドルというより旗みたいだ」と言われながらも4本完成させた。帆は、古代ポリネシア人と同じだというクラブセイルを採用し、細くて丈夫な竹で組んだ。帆の穴開けは失敗すれば帆が壊れる工程だったが、全員が役割を持ち、うまく回るチームになっていったと語られる。

最終日の作業が重要だったのは、翌日が新月で潮が強く、満潮から干潮に向かうタイミングなら一気に沖へ流されて島に向かえるからである。残り12時間もないなかで帆を取り付けると風を受けて動き、風向きが悪ければロープを引いてすぐにたためることも確かめた。作業は夜まで続き、チャンドラーは自分が何をしていたか思い出せないほど疲れていた。

出航:潮に乗った序盤

出発の朝、1週間かけて完成したいかだを前に、一行は「疲れたらどうする?」「漕ぎ続ける」と掛け合いで誓った。引き潮に乗って岸を離れ、潮が運んでくれる序盤は順調だった。ただ、数時間後には海峡に入り、そこでは横に引っ張られて外洋に流される恐れがある。それまでにできるだけ島に近づく必要があった。

帆を開いて風に乗ったものの、目的の島は8キロ以上先で、まだ見えなかった。20分後には船酔いを訴える者が出た。ヘイズは漕ぎ方を改め、15分交代で1人ずつ休む体制にし、右側に3人を配置した。出発から45分で進んだのは20%ほどだと見積もられている。

海峡が近づくにつれて状況は悪化した。パドルが壊れ、いかだは横向きになって進路を外れたが、全員で漕いで向きを立て直した。

海峡での消耗と停滞

出発から約2時間。6日間、1日12時間作業を続けてきた疲れに日差しが重なり、チャンドラーは顔色が悪くなり、水も足りなくなった。語りによれば、海峡の潮流は非常に強く、捕まれば数分で外洋へ横向きに流されるという。

海峡に入ると波が高くなり、いかだは横に押し出された。ダリウスは5秒でも漕ぐのをやめれば危ないと漕ぎ続け、そのおかげで南に流されずに横断できていると仲間に評価された。潮流は何時間も左右にいかだを振り回し、やがて一行は、いかだがほとんど進んでいないことに気づく。引き返すには遠すぎ、進むのはさらに絶望的な状況だった。

休みながら6時間漕いだ時点で、ジミーは船酔い、チャンドラーは動けなくなり、語りでは「俺とチャンドラーが使いものにならなくなり」、任務はヘイズ、ノーラン、ダリウスに託されたと説明される。島まで5.6キロ。7時間が過ぎ、漕ぐのをやめた途端に後退するなかで、照明弾を撃つ(救助を求める)かどうかが話し合われた。「こんなに近いのに、すごく遠い」という声も出た。

潮が変わり、再び島へ

限界に近いなか、出航前の「漕ぎ続ける」という約束や、2日前の「たまにはこういうのもいい」という言葉を思い出していたところで、状況が変わった。何もしていないのに島の方へ動いていたのである。潮が満ちてきて陸へ引き寄せられており、一行は気づかないうちに海峡を抜けていた。

残り4.6キロ。もう一度やってみないかという呼びかけに全員が応じた。漕ぎ始めて8時間以上、日焼けと空腹と喉の渇きのなかで距離は4キロ、2.7キロと縮み、1.6キロほどという見積もりを経て、0.9、0.8、0.7、0.6と読み上げていった。

最後の潮の変化と、残り800メートル

しかしゴールの手前で、最後の潮の変化が待っていた。潮が引くまで残り20分。残りは500メートルほどと見積もられたが、流れに任せていてはたどり着けない。乗船から11時間、進捗は95%ほどに達していた。

そこで風向きが変わり、横風が吹き始めた。帆のせいで南に流されていないか、帆がなければ風に勝てない、と意見は割れ、帆を下ろすかどうかも決めきれなかった。残り5分、4分、3分とカウントダウンするなか、パドルのない者は手で漕ぎ、大波にも見舞われた。それでも、後ろから押してくれていた波が今度は前から押し返してくるようになり、なすすべがなかった。

島までの距離は800メートルで止まった。「泳いで行けたかも」という声も出たが、一行は挑戦の終了を決めた。メンバーは「悔しすぎる」「こんなに頑張ったのに」と口々に漏らした。手作りのいかだで12時間漕ぎ、あと20分早ければ島に着けたという振り返りもあった。

照明弾を撃つ前、ある出演者は、これがこのチャンネルで一番大変なチャレンジで、最後の5%で潮の流れが変わって難しくなったと説明した。負けるのも、こんな気分になるのも嫌だとして視聴者に謝り、次のチャレンジ動画では失敗しない、ヘリコプターに乗るから、と冗談を添えて動画を締めくくっている。