借金42万8000ドル、固定費は手取りの154%:ラミット・セティが「未来のお金」で暮らす夫婦をコーチング

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概要

アディソン(39歳)とジェームズ(43歳)は結婚して1年あまりだ。年収は約13万8000ドル、貯金はゼロ、借金は42万8000ドルを超える。2人の「意識的支出プラン(Conscious Spending Plan、CSP)」では、固定費だけで手取り収入の154%に達している。ラミット・セティはこれを「これまで見た中で最も高い数字の一つ」と呼ぶ。アディソンが番組に送った応募書類には、このままでは2人はおそらく離婚するだろうと書かれていた。

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夫婦は、自分たちが困った状況にあることをすでに分かっている。本を読み、エピソードを観て、スプレッドシートも作ったが、何も変わらなかった。ラミットの見立てでは、2人が抱えているのは情報の問題ではない。行動の問題であり、それを固定しているのが2人の関係性の力学と、子ども時代からのお金に関する思い込み(マネースクリプト)だ。彼はまずそうしたパターンを明らかにし、そのうえで支出プランを一から組み立て直そうとする。

1:51

会話の前に数字が示していたこと

夫婦と話す前に、ラミットは2人の取引履歴に目を通した。履歴は番組のために家計管理アプリ「Monarch」に連携されていた。ある月、2人の収入は2,690ドル、支出は7,889ドルだった。7月までさかのぼると、固定費は1万4659ドルで、手取りの154%にあたった。彼の言葉を借りれば、2人は固定費だけで毎月収入以上を使っており、「100%どころか、154%」だった。

いくつかの項目が彼の目に留まった。その月のペット関連の支出は2,667ドル。2人分の食料品の予算は月3,363ドルだった。ラミットはこれを、2人が全体像を見ておらず、お金を何に使うべきかという感覚を失っている兆候だと受け取った。また、借金の返済には月1,798ドルを充てる予定だった。目に見えるクレジットカードの借金は4,882ドルだけだったため、表に出ていない借金が数万ドルあるのではないかと彼は疑った。

3:49

午前4時に書かれた応募書類

ラミットはまず、アディソンの応募書類を本人に読み聞かせた。6年前、交際を始めた頃、ジェームズは彼女に「僕はお金の管理が苦手なんだ」と言った。アディソンは、今ならその意味が分かるが、ここまでひどいとは知らなかったと書いていた。別の箇所では、自分のキャリアを犠牲にしてジェームズのキャリアを支えるために、仕事を増やし、学生ローンも増やしてきたこと、そして今これを解決しなければ2人は「老後にホームレスになる」と書いていた。

アディソンによれば、これを書いたのは午前4時ごろ、「追い詰められた瞬間」だったという。2人は家賃を期日どおりに払うのにも苦労していた。以前のジェームズは、自信が持てて手元にお金があるときでなければ、お金の話をするのを拒んでいた。そのため家計の管理も家の切り盛りも彼女が担うことになった。自分にはパートナーがいるのか、それとも自分のことは顧みられない世話役なのか、と彼女は自問した。

2人は付き合い始める前の約20年間、同じ交友関係の中にいた。子どもはおらず、犬が2匹いる。ジェームズはガレージドアの販売・サービスの仕事をしている。アディソンは学術研究者兼コンサルタントで、会話の後半では、1クォーターにつき2クラスを教える博士課程の学生だと語っている。

ジェームズは、応募書類を読んで罪悪感を覚えたと語った。自分が希望的観測でやり過ごし、それを根拠に約束をしてきたこと、そしてそれが関係の土台を蝕んでいることに向き合わざるを得なかったという。彼は何年も、完全歩合制の訪問販売で太陽光発電を売っており、大当たりは常にすぐそこにあると信じながら「浮き沈みの激しい臨時収入」で暮らしていた。そのやり方を今どう思うかと聞かれると、彼は「本当に愚かでした……ノリで人生の計画は立てられません」と答えた。アディソンの安定した収入に頼っていたことも認めた。応募以降の彼の主な変化は、安定収入のある仕事に就いたことで、その代わりに週60時間働いている。彼はその安定した収入を自分の貢献だと考えていた。

8:56

長続きしない善意

アディソンによれば、2人のお金との向き合い方は大きくは変わっていない。応募後、彼女はスプレッドシートとCSPを作り、毎週のマネーミーティングを呼びかけた。2人ともそれまで支出を記録したことがなかったので、目にしたものに衝撃を受けた。ある週は、食料品を150ドル未満に抑えるという目標に挑戦した。達成はしたものの、買い物に2〜3時間かかり、アディソンはそんな時間はないと言う。翌週はコストコ、ターゲット、トレーダー・ジョーズにまたがって約500ドルを使った。

ラミットが何に気づいたかと尋ねると、アディソンはそれを一つの傾向だと言った。まったく持続不可能なやり方で決意しては、それを投げ出す。外食を減らすことや、犬を連れてのビアガーデン通いを減らすことも同じ道をたどった。彼女は在宅勤務で外に出る必要があり、ジェームズは週60時間働き、2人とも疲れている。だから自分たちにはそれくらい許されると言い聞かせる。「まったく払う余裕のない便利さです」と彼女は言った。

Monarchはビアガーデンを定期的な支出として検出していた。アディソンは、ドッグパークとビアガーデンと手羽先を中心に回る人生は望んでいないと言った。ジェームズは、生活のその部分は好きだが、減らすことは受け入れると言った。ラミットは踏み込んだ。「2人とも、何が起きているのか正直に言ってくれないと、これ以上先に進めません」。アプリが固定費として扱うほど支出が定期的なら、それは2人がそれを大好きだということだ、と彼は言う。それが自分たちの望みに合わない、あるいは払えないと判断することはできるが、まずは正直になることから始めるべきだと。するとアディソンは、自分も楽しんでいること、そして2人が「身の丈をはるかに超えた暮らし」をしていることを認めた。

セッションの目標として、ジェームズは2人で一緒に使える、お金を理解するための新しい枠組みを求めた。アディソンは2人の心理、つまり「どうしてこうなったのか」を理解したいと言った。

16:48

夢見る人とセーフティーネット

ラミットは、最近のお金をめぐる口論について尋ねた。ジェームズは新しい仕事を始めた頃のことを話した。最初の数か月は追加のシフトに入るつもりだったので、アディソンが提案したコンサートのチケットや週末旅行にイエスと言った。研修が終わると、仕事は予想よりはるかにきつく、追加シフトは現実的ではなくなった。約束したお金は結局入ってこなかった。

ラミットは2人に、そのときの電話のやりとりをロールプレイさせた。アディソンは本人役として、約600ドルでマウント・プリンストンの温泉旅行、次にキャンプ、さらに交通の便が悪いため800ドルの宿泊費がかかるコンサートチケットを提案した。ジェームズはそのすべてに同意した。「なんていうか、絶好調なんだ」。アディソンはその後の展開を説明した。彼女は費用を折半し始めたいと思っていて、ジェームズはこの旅行は自分が払えると言った。結局、彼女が全額を払った。彼女はこれを交際当初への逆戻りだと表現した。当時、彼女は彼のキャリアを支えるセーフティーネットで、彼は返すと言いながら一度も返さなかった。彼女の見積もりでは、これまでに旅行、家賃、各種の支払いで約3万ドルを肩代わりしてきた。2人は旅行中ずっとけんかをしており、アディソンは「開き直りと言い訳にはもううんざり」だったと語った。

アディソンは、今回は仕事が新しく、研修中も給料が出ていたので彼を信じたと言った。同時に、ジェームズは現実以上に楽観的になりがちなので「分かっているべきだった」とも認めた。ラミットは、パートナーの言葉をそのまま信じられない関係など誰も望まないと述べた。

ジェームズは、内心は自信がなくても、お金について自信があるように振る舞うことが「あまりにも多い」が、その理由は分からないと言った。アディソンの説明は、彼女がセーフティーネットだからいつも何とかなり、本当の意味での結果を被ったことが一度もない、というものだった。ラミットはこのパターンに名前を付けた。ジェームズは「夢見る人」で、彼にとって成功はいつもすぐそこにある。そして「夢見る人がそうしていられるのは、ほとんどの場合、誰か他の人に支えられているからだ」。ジェームズは、アディソンがいなければ自分の支出を根本的に変えるだろうと認めた。アディソンは、自分が援助をやめたら、2人は立ち退きになるか、自分の信用が崩壊するかもしれないと言った。

23:35

「その言葉を、ずっと間違って使ってきたんだと思う」

何を変える必要があるかと聞かれたジェームズは、お金を理解する必要がある、「特に『余裕がある(afford)』という言葉。それが何を意味するのか、自分は分かっていないと思う」と答えた。ラミットはこれを、これまで聞いた中で最高の答えの一つだと評した。彼はロールプレイに立ち戻った。余裕があると言ったあと、ジェームズは「頑張って働いているから」と付け加えていた。ラミットがそれはどういう意味かと尋ねると、ジェームズは「まだ手元にないお金に賭けている、ということです」と答えた。自分で認めるのはつらいが、心の底では分かっていた、と彼は言った。ラミットは、根本的な変化にはこうした居心地の悪いことを認めることが必要だと告げた。

アディソンは、自分がどんな人生を送りたいのかを明確にし、今日の選択がもたらす長期的な結果に向き合う必要があると言った。そうしないと、口座にお金が入ってきたとき、ストレスの多い一週間の後には自分へのご褒美が当然だと感じて、目先の満足に使いたくなってしまう。ラミットは、彼女自身もこの力学を共に作り出し、持っていないお金を使っていることを認めてくれたことに感謝した。

25:39

ジェームズの口にしなかった不満

ラミットはジェームズに、アディソンの支出に不満を感じたことはあるかと尋ねた。あった。学生ローンのお金が四半期ごとに入ってくる。直近では3万5000ドルのローンだった。2匹目の犬を迎えたとき、ジェームズは反対したが、たいしてお金はかからないと約束された。後になって、アディソンが6,000ドルを使っていたこと、それがすべてローンのお金だったことを知った。ローンは収入ではないのに、口座にローンのお金があると、彼女が自由に使ってよい「白紙委任状」を得たかのように見えることに苛立っていた、と彼は言った。

彼はそれを彼女に一度も伝えていなかった。ラミットはその理由を推測した。ジェームズは自分の支出について強い罪悪感を抱いているので、自分には何かを言う資格がないと思っている。そしてお金の話を持ち出せば、矛先が自分に向けられると考えている。ジェームズは「図星です」と言った。彼は自分の過去の失敗が話題になるたびに、頭の中で「前回の事故から○日」という掲示板を掲げていて、それがゼロにリセットされかねないことは何でも避けていると語った。

ラミットはこれを「流砂のようなお金の力学」と呼んだ。どちらも本当にまずい判断をしてきたため、この話題はデリケートすぎて持ち出せなくなり、役割が固定されたままになる。彼はまた、カップルはただコミュニケーションを取ればいいという定番のアドバイスも退けた。彼の考えでは、コミュニケーションだけでうまくいくことは決してない。今の2人は、お金についてでも、何らかのビジョンに向けてでもなく、お互いのことを「2人のボクサーのように」言い合っている。アディソンは、2人に共有するビジョンがないことに同意した。次の支払いをどうするかという危機対応ではなく、お金の話を楽しくワクワクするものにしたい、と彼女は言った。

29:22

CSPに隠れていた秘密

アディソンは、2人でCSPを作る作業は衝撃的でつらかったと言った。新しいことを次々と知ったからだ。ジェームズの個人ローンのことは知っていた。だが、彼がクレジットカードを3枚持っていることや、連邦税の滞納が約5万ドルあることは知らなかった。後者を知ったのはCSPを提出した翌日だった。ラミットは、彼女が「犬の6,000ドルをさらっと流した」と指摘した。アディソンは、その合計額には自分も衝撃を受けたと言った。犬自体は無料で、感情的な理由で引き取った。その犬は、数年前にがんで亡くなった1匹目の犬の父親で、年老いていたため誰も引き取りたがらなかったのだ。

視聴者に向けてラミットは、おなじみの戯画を受け入れるのは簡単だろうと語った。お金の話をしようとしない無責任な夫と、向き合ってくれと懇願する忍耐強い妻、という構図だ。しかし掘り下げてみると、アディソンも多額のお金を使っていることが分かった。2人とも、今日お金を使うのが大好きで、明日のことは考えない、と彼は言う。彼の問いは、そのパターンがどこから来ているのか、だった。

34:54

バランスシートの全体像

CSPを読み上げながら、アディソンは資産2万780ドル、投資1万4227ドル、貯蓄0ドル、負債42万8263ドルと報告した。負債は実際には約2万2000ドル多いはずだという。純資産はマイナス39万3256ドル。そのうち約35万ドルは彼女の学生ローンだ。ほかの残高は、クレジットカードが約1万5000ドル、個人ローンが約2万5000ドルに修正された。ジェームズは自分の税金滞納額を4万ドルとした。

アディソンは卒業後、15万〜20万ドルを稼ぐ見込みだ。彼女は30年の返済プランに入っており、自分で計算した返済額は月約1,000ドル。30年後に残高は免除される。

2人の世帯の月額総収入は1万1550ドル、年間で約13万8600ドルだ。2人ともそれを知らなかった。ジェームズは、アディソンがフルタイムで働けば20万ドル近くになると思っていた。アディソンは、ジェームズの新しい仕事がまだ歩合制であることもあって、まったく見当がつかなかったと言う。2人とも、13万8600ドルは多くないと言った。

ラミットは154%が何を意味するのかをはっきり説明した。2人は毎月借金を深めており、「すべてを失うのは文字通り時間の問題」だ。巨額の学生ローンが危険を見えにくくしている、と彼は言う。それが別物で、実際には数に入らないように感じられるからだ。その一方で、クレジットカード、個人ローン(高金利だと彼は賭けてもいいと言った)、税金の滞納は膨らみ続けている。

37:37

Uber、ガソリンスタンド、その他の便利さ

固定費には、光熱費700ドル、保険500ドル、そして1,353ドルの「車のローン」という項目が含まれていた。この項目は、約638ドルの車のローンに加えて、Uberと電車の費用も含んでいた。夫婦はショーに行くとき、駐車を避けるため、そして飲酒時の飲酒運転を避けるためにUberを使う。ラミットはこれを、トレーラーを牽引するのに必要だと言って高額なトラックのローンを正当化した過去のゲストになぞらえた。ジェームズは「僕たちは全能なる便利さを過大評価している」と応じた。アディソンは、そもそもショーに行くべきではないと言った。「持っていないお金を使うために、お金を使っているんです」。ラミットはこれを、7万5000ドルのクレジットカードの借金を抱えた人が安いカジノを選ぶことになぞらえた。「そもそも今ネバダにいるべきじゃない」。

彼は2人に、154%の状況では携帯電話代を20ドル削っても何の意味もないと告げた。必要なのは「内側から外側まで、ライフスタイルを完全に変えること」だ。持続不可能なことはしばらく前から分かっていたとジェームズが言うと、ラミットは、分かっていても何も変わらないなら、分かっていることは鍵ではないと答えた。野菜をもっと食べるべきだとは誰でも知っている。重要なのは目に見えないスクリプト、つまり深く根付いた信念と、ビアガーデンには二度と行かない、毎週200ドルを自動で貯金する、といった行動ルールだ。

その他のカテゴリー:

  • 衣類とパーソナルケア: 月1,000ドル超。アディソンはアメリカ横断の引っ越しの後にワードローブを買い揃え直し、ヘア用品を買い、ネイルもしている。
  • ペット: プラン上は月1,029ドル。アディソンは「Chewyでちょっとやりすぎた」と認めた。
  • サブスクリプションと娯楽: 1,754ドル。

ラミットは、借金を抱えた親たちに、子どもは贅沢品に「値する」わけではないと何度も言ってきたが、犬についてそれを言うのは初めてだと述べた。固定費154%の状況で、「あなたの犬は、月1,029ドル分のフード、おやつ、おもちゃに値しない」。彼は夫婦に2匹のバーニーズ・マウンテン・ドッグ、Baka(チューバッカの略)とレインボーをカメラの前に連れてこさせ、厳しいダイエットが始まると2匹に告げた。

固定費の下の欄で、CSPは投資0ドル、貯蓄0ドル、罪悪感のない支出マイナス5,000ドルを示していた。アディソンは、2人は今この瞬間を生きている、お金は入ってきては出ていく、と言った。ジェームズは「YOLO(人生一度きり)」が2人のやり方になっていたと言い、それから言い直した。「決断と呼べるほど考えてはいなかったと思う」。ラミットも同意した。決断などなく、ただ次から次へとカードを切っていただけだった。

取引履歴の中に、ラミットはUberの利用が2日分で111ドル(4回の乗車)と106ドルあるのを見つけた。ジェームズが頻繁に立ち寄るサークルK、セブン-イレブンなどのコンビニでの買い物は、主にゲータレード、水、エナジードリンクで、ときどきスナックやホットドッグもあった。彼は家から飲み物を持っていくが、足りなくなる。なぜもっと持っていかないのかと聞かれると、エアコンの効いた店内での一息を楽しんでいて、ご褒美をもらうだけの働きをしたと感じていることを認めた。アディソンも似たようなことをしていると言う。お気に入りの緑茶を家に1ポンドも置いているのに、家から出るためにコーヒーショップでそれを買ってしまう。ラミットは、同じように外出が好きな人たちは、どうやって借金を避けているのかと尋ねた。アディソンは分からないと答えた。ラミットは、ほかの人がどう暮らしているのかについて2人がまったく好奇心を持っていないことが印象的だったと言い、何百万もの家庭が食費に月3,000ドルも使っていないことを指摘した。

その月のペットのカテゴリーは2,667ドルで、1,500ドルの動物病院の請求が含まれていた。アディソンは、おそらく2匹目の犬を飼う余裕はなかったし、何の計算もしていなかったと言った。その犬が欲しかったし、2人とも安心させる必要があったので、フードが1袋増えて、健康診断が何回か増えるくらいだと自分に言い聞かせていた。「これが欲しい、だからもっともらしい理由を見つけよう」というパターンに当てはまる決断がどれくらいあるかと聞かれ、彼女は「大半です」と答え、2人は互いの正当化を支え合っていると付け加えた。

50:42

1つの記憶に残る体験か、5つの忘れられる体験か

300ドルの夕食は、誕生日と記念日を兼ねた食事だったことが分かり、ジェームズはとても良かったと言った。そうした機会をどう計画するのかと聞かれ、彼は決断は「メニューで決めていて、値段で決めたことは一度もない」と答えた。ラミットは、当然出てくる反論を自ら口にした。値段で選ぶ人生は、記念日にウェンディーズに行くようなもので、気が滅入りそうに聞こえる。ジェームズは気が滅入りそうだと同意した。アディソンは別の見方を示した。支出を見直してみて、本当に「ちょっと最悪」なのは、平凡なレストランに何百ドルも使い、頻繁にビアガーデンに行くことだ。それよりは、余裕があるなら、四半期に一度、素晴らしいレストランに行くほうがいい。ラミットは、「5つの忘れられる体験より、1つの記憶に残る体験」のほうがいいと述べ、支出削減がうまくいくのは、そのプロセスに喜びと意味を見いだせる場合だけだと言った。

買い物の取引(Amazon、メイシーズ、コストコ、ホームデポ、IKEA、さらに多くのガソリンスタンド)について、一方からは「無意識」、もう一方からは「無謀」という言葉が出た。ラミットは、何の焦点もない場当たり的な支出が1日50ドル以上あることを指摘した。お気に入りの寿司屋で奮発するのであれば、少なくとも2人が何を大事にしているかは分かる。また、その多くはアディソンの支出だとも言い、彼女はそれを認めた。家庭の支出の大半は彼女が担っている。

彼女が、買ったものすべてが必要なわけではないと付け加えると、ラミットは、なぜそれを自分に言うのかと尋ねた。彼女は、自分自身とその場にいる全員に対して正当化するためだと答えた。ラミットは、2人とも常に説明し、正当化していると言った。「犬のために必要なんです……一日中家にこもっていたので」。自分は自分の買い物について説明しない、とラミットは言う。ずっと前に計画を立て、そのためのお金を取り分けてあるからだ。気づいたら説明を始めているなら、それは道を間違えたというサインだ。

55:33

ジェームズの子ども時代:「そんな余裕はない」

ジェームズは1990年代に育った。父親はフォーチュン500企業の製薬会社でトップセールスマンとして42年間働いた。食卓には食べ物があり、休暇旅行もあったが、業界で合併が相次いだ時期のお金のストレスをジェームズは覚えている。父親がテーブルを叩き、両親が予算を見直していた。10代後半か20代前半の頃、両親は彼に封筒式の家計管理法を授けた。彼は少しの間それに従ったが、やがて元のやり方に戻った。ラミットはこれを、ジェームズがアディソンの家計ファイルに1週間ほど従って、その後やめてしまったことと結びつけた。ジェームズは、両親のストレスを見てきたことで、ぎりぎりやっていけるだけ稼げば「気楽に過ごせる」という結論に至ったのではないかと推測し、それが「正気じゃないように聞こえる」と認めた。

両親は引退していて、経済的には問題なく暮らしている。彼は「プライドと恥」から、両親とお金の話をしない。40代半ばで、長いあいだ取り繕ってきたのにすべてを台無しにしたと認めたくないし、両親を失望させるのが怖い。ラミットは、それはアディソンとのお金の話を避けるのと同じ理由だと指摘した。ジェームズは、彼女に打ち明けることを「さっさと絆創膏を剥がす」必要があると表現した。ラミットは、その言い回しは傷があることを前提にしていると指摘し、別の捉え方を実演してみせた。お金に対する苦手意識が家族を傷つけてきたと認め、本やセラピスト、コーチを通じてスキルを身につけると約束し、ジェームズが進行役を務める土曜日の定例マネーミーティングを設け、半年ほどでそれが心地よく感じられるようになると見込む、というものだ。ジェームズは、頭の中では何度もそう自分に言い聞かせてきたが、声に出したことは一度もなかったと言った。

ラミットは、特に多くの男性が、妻にお金の問題で「負担をかけたくない」と考えると付け加えた。彼はこれを、実は相手を見下している有害な男らしさの考え方だと呼んだ。妻を難しい話に対処できない存在として扱っているからであり、しかも一人で重荷を背負う側は、たいていそれが得意ですらない。

アディソンは、ジェームズから聞いた話を持ち出した。子どもの頃の狩猟旅行で、彼はガソリンスタンドで父親にソーダとポテトチップスをねだったが、そんな余裕はないと言われた。ジェームズは少し前に父親の数千ドルの給与明細を目にしたばかりで、それだけのお金があるのになぜ買えないのか理解できなかった。「結局、その答えは分からないままだったかもしれない」と彼は言った。今では、両親の厳しい予算に、その月はガソリンスタンドでの買い物の余地がなかったのだろうと考えている。アディソンは、両親が規律ある計画のおかげで湖畔の家で引退生活を送っており、夫婦もそこを訪れていると述べ、自分とジェームズは「彼らのやり方をまったく見習っていない」と言った。

ラミットの見方は違った。お金の扱いが上手であることのしるしの一つは子どもに教えることであり、ジェームズの両親はそれをしなかった、と彼は主張した。「そんな余裕はない」は、混乱を招く矛盾したメッセージを送る。狩猟に行ってロッジに泊まったばかりなのに、ポテトチップスは買えないのか、と。その言葉を何度も聞かされた子どもは、お金を嫌な感情と結びつけ、「余裕がある」かどうかなどでっち上げだと結論づけるようになる、と彼は考えている。彼は親たちに、代わりに「それは私たちの計画に入っていない」「うちでは300ドルの靴にはこだわらない」「お金を貯めて3年後にやろう」と言うよう促した。また、そうやって育った大人たちに、親を変えることはできないのだから、今は自分自身の経済生活に責任を持つ必要があると語った。

1:08:36

アディソンの子ども時代:貧困と借金でまかなったクリスマス

アディソンは農場で「ものすごく貧しく」育った。お下がりばかりで、お金をめぐるけんかが頻繁にあり、「私たちは貧乏なまま死ぬんだ」という諦めの空気があった。食べ物がほとんどない時期もあった。周りと比べて、また両親がはっきりそう言っていたので、自分が貧しいことは分かっていた。それでも母親は、周りに見劣りしないようにクレジットカードや取り置き分割払いで物を買い、子どもたちには素敵なクリスマスが「ふさわしい」からと、クリスマスもお金を借りてまかなった。アディソンは自分の中にも同じパターンを見ている。両親は今ではお金のことをほとんど話し合わない。母親がすべてを管理し、父親は秘密主義でプライドが高い。アディソンがジェームズのことで母親に助言を求めると、母親は、父親も同じだから力になれない、もし答えが見つかったら教えてほしい、と言った。

アディソンは貧しく育ったことを恨み、大学に行ってここから抜け出すと両親に宣言した。彼女は家族で初めて大学に進学し、ラミットは、その生い立ちを考えれば、博士課程に進み教壇に立っていることは非常に立派だと評した。しかし彼女は、自分は「場所が変わっただけで同じことをしている」、もしかしたら物が少し高級になっただけかもしれないと言った。401(k)の残高はごくわずかで、学業のためのアメリカ横断の引っ越し費用を払うために、いくつもの401(k)を解約して現金化してきた。彼女は自分に失望し、苛立っていると語った。

ラミットは、彼女の苛立ちが表に出るのは、年に3回ほど2人の数字を引っ張り出したときか、家賃や医療費のお金が足りなくなったときだけだと指摘した。それ以外のときは2人は楽しんでいる。2人とも計画を立てない、と彼は言うが、それは普通のことだ。ほとんどのアメリカ人は1か月より先の計画を立てないので、40年にわたる複利の話は「火星語で話しているようなもの」なのだ。視聴者への余談として、彼は自分が育った階級構造から抜け出すのがいかに難しいかに触れた。博士号を取っただけでは、お金をめぐる心理は変わらない。

そもそもなぜ変わるのか

なぜこんな思いをしてまで取り組むのかと聞かれ、アディソンは、離婚したくないし、ホームレスになりたくないし、どちらの実家にも戻りたくないし、永遠に働き続けたくもないと答えた。ジェームズは、浮き沈みと不安と気まずさの繰り返しが、アディソンと出会う前から何度も「ひどい結果」を生んできて、今では結婚生活まで脅かしていると言った。「抜け出す準備はできています」。アディソンは、怯えてけんかするのではなく、ワクワクして誇りを持ってお金の話ができるようになりたいと付け加えた。

再構築に入る前に、ラミットはMonarchによる過去1年の分析を見せた。最大のカテゴリーは買い物で、支出の30%を占めていた。ジェームズが店名を読み上げた。Amazon、ターゲット、Etsy、コストコ、メイシーズ、またAmazon。ラミットはアディソンに手のひらを差し出させ、それで何を手に入れたのかと尋ねた。彼女は、空っぽに感じると言った。買ったものの中には思い出せないものもあり、必要なかったからだ。ラミットは、支出そのものには、たとえ多額であっても、それが意味のあるものなら何の反対もないと述べた。

1:17:07

プランの再構築:154%から63%へ

目標は、固定費を154%から60%に下げることだった。ラミットはまず、ペット関連の支出を1,029ドルから800ドルに減らしても、割合は約2ポイントしか動かないことを示した。夫婦は、大胆に削るしかないと結論づけた。

2人は基本方針を決めた。ジェームズは「お金に敬意を払う」。アディソンは、お金は時間と同じように有限の資源だと言った。ルールは、貯蓄が1万ドルに達するまで不要な支出はしない、というものだった。ラミットは「不要」を定義するよう迫った。アディソンが、音楽が流れるジャイロの店にはたまに行きたいと言うと、彼は「40万ドルの借金を抱えたカップルで、週1回ビアガーデンに行ってタコスを食べていたカップルには会ったことがない」と返した。

削減内容を順に、それぞれの後の固定費比率とともに示す:

  1. 飲食(外食をすべて含む): 3,363ドル→800ドル。いつもの日曜ブランチの代わりに、日曜日に作り置きをして対応する(127%)。ラミットは、作り置きに費やす1分1分が、買い物に費やさない1分になる点を気に入った。
  2. サブスクリプション: ChatGPT、YouTube、Adobe、そして「Doodle」のサブスクリプションに絞り、55ドルに。コンサートやショーはやめ、市の無料の娯楽を楽しむ。
  3. ペット: フードとしつけ用のおやつで月250ドル(101%)。
  4. 車と交通費: 約1,000ドル。Uberは使わず、借金は返済していく(98%)。
  5. 衣類とパーソナルケア: 300ドル(89%)。
  6. 光熱費: 2人で携帯電話が4台あるにもかかわらず500ドル(87%)。
  7. 雑費: 300ドル。分類されていないずさんな支出があり、一行ずつ精査する必要があるため、ラミットはこれを残した(83%)。

夫婦が、特に友人や家族が訪ねてきたときに外食をすっぱりやめられるか心配すると、ラミットは、2人が家族や犬、外に出る必要性を「政治的な盾」として使っていると指摘した。誰もそれに反論できないからだ。散発的な「もしも」ではなく、自分たちが実際にやることに向けて計画すべきだ。家族が来て外食したがったら、それは計画に入っていないと言えばいいだけで、代わりに散歩に行けばいい。アディソンは同意し、アパートの共用設備のおかげでそれは簡単だと言った。

彼はまた、老後資金と犬の将来の医療費、どちらにお金を回したいかと尋ねた。アディソンが両方はできないかと聞くと、ラミットはそれを、彼女自身が決めたルールからうまく逃れようとする試みだと言った。彼女は引き下がらなかった。犬は子どものような存在だから、両方の余地を作るためにほかを削りたい、と。ラミットは後に、その反論が大好きだったと語った。

最大の変化は収入面でもたらされた。アディソンがフルタイムの仕事に戻り、月の手取り収入が4,000ドルから7,100ドルに増える。これで固定費は63%になり、ラミットは2人が支出を半分以上削減したことを指摘した。

1:30:22

残ったお金の行き先

これで月4,697ドルが残った。ラミットは、お金を口座に置いておけば2人は使ってしまうと警告した。貯蓄がゼロなので、彼はまず貯蓄に多く回すことを支持した。理想を言えば、月の支出が約8,000ドルなら、少なくとも5万ドル、つまりおよそ6か月分を、何年もかけて貯めておくべきだと彼は言う。2人は貯蓄に月約3,000ドルを充てることにした。

アディソンは自分の返済スケジュールを把握していた。学生ローンを除けば、2031年までにすべて完済し、2026年、2027年、2029年にかけて月約1,000ドルが浮いてくる。彼女はそのお金を、大きく出遅れていると感じている老後資金に回したいと考えている。ラミットは、さらに積極的になる必要があると言った。彼は彼女が返済計画を把握していることを称賛し、それができている人は5%に満たないと述べた。ジェームズはそれを知らず、ラミットは、もうアディソンだけがこうした数字を把握しているわけにはいかないと言った。

その他の変更:

  • 老後資金: 月500ドル。
  • セルフケア: アディソンはネイルをやめ、パーソナルケアは約70ドルに。ジェームズの5〜6週間ごとの60ドルのヘアカットとその20%のチップは、約30〜40ドルに削減(「スーパーカッツ、今行くよ」)。ラミットの言いたかったのは、当たり前だと思っていることは思い込みにすぎない、ということだった。
  • 税金の滞納とクレジットカード: ジェームズが電話をかけ、両方について交渉を試みる。

罪悪感のない支出には12%(1,457ドル)が残ったが、ラミットは多すぎると考えた。犬について、アディソンは最初に月100ドルを提案し、その後、医療費を年2,000ドルと見積もった。ラミットは、上限のない支出については保守的に計画すべきだと主張した。例として、彼は住宅の維持費について、一般的な年1〜3%のうち高いほうを想定しているという。アディソンは、ペット保険で約90%がカバーされることを踏まえて年5,000ドルに落ち着き、別の「犬の医療費」用の貯蓄口座に月400ドルを積み立てることにした。

それでもまだ約1,057ドルが残った。ラミットは通常、罪悪感のない支出に20〜35%を勧めているが、2人はこの時点で8%だった。2人の習慣が「少し許せば、際限なく求める」ことを示しているため、彼はさらに下げることを勧めた。アディソンは、遊ぶお金はもう前もって使ってしまったのだからとゼロを提案した。ラミットは、これを罰にはしたくないと言った。彼はそれを敬意として位置づけた。限られたお金を「容赦なく、徹底した力で」大切なものに振り向けるということだ。彼は800ドルを投資に回し、月257ドルを楽しみのために残すことを提案した。つまり、ゲータレードではなく水を飲み、ショーには行かず、せいぜい月1回、計画したうえでブルワリーに行き、ビールは1杯だけ、ということだ。最終的なプランでは、貯蓄は約27%になる。アディソンは、1万ドルの貯蓄目標を達成したら、もう少し自分たちにご褒美をあげてもいいのではと提案した。ラミットは、これほど少ない遊びの予算なら、2人は計画を立て、それについて話し合わざるを得なくなり、そうした外出をもっとありがたく感じるようになるだろうと予測した。

2人の反応とラミットの所見

ジェームズは、自分はもっと抵抗すると思っていたと言った。大人になってからの26年間、自分の決断によって「身にしみて罰せられてきた」だけに、救いの可能性があることが心地よく感じられた。アディソンは、恥をかかされると思っていたが、具体的な計画を手にすることができ、緊急資金と老後の蓄えを持てることにワクワクしていると語った。

ラミットは、これらをポッドキャストで行われた中でも最大級の変化の一つだと評した。もし2人がこのプランを、これまでの生活が「指を1本ずつ」引き剥がされていくものとして受け止めれば、絶望的に感じるだろう。しかし彼が気づいたのは、2人が何かに向かって動き始めていたことだった。基本方針、ルール、そして目標だ。彼は2人に3つの所見を伝えた:

  • 説明しすぎるのは、気づくべき警告サインだ。
  • 2人は心地よさとごまかしの言葉に頼っており、心地よさこそが過去の自分たちを導いてきたものだと正直に認めるべきだ。
  • プランの成否は、2人がチームメイトになれるかどうかにかかっている。彼は2人の現在のパターンを、彼は働いて関わりを断ち、彼女は明確な配分のないままスプレッドシートで管理し、2人がけんかになり、彼が引っ込む、というものだと表現した。

事後のコメントで、ラミットは会話の序盤が少し喧嘩腰だったと言い、その責任の一端は自分にもあると認めた。彼は、2人ともが責任を引き受け、将来について考え始めた転換点があったと見ていた。彼は、2人が本格的な変化を起こすだろうと予測した。その理由の一つは、家族が訪ねてきても外食しなくていい、といったいくつかの考え方が、2人にとって単純に新しいものだったからだ。一方で、子ども時代のスクリプトが正当化の形で再び頭をもたげるだろうとも予想した。たとえば「8,000ドル貯まった。1万ドルにかなり近い。外に出てお祝いしよう」というように。2人の見込みは、そうした声を「昨日の声」だと認識できるかどうかにかかっている、と彼は言った。

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2人の振り返りと1か月後の近況

セッション後のコメントで、アディソンは、最も驚いたのは、結婚式やアメリカ横断の引っ越しといった大きな一時的出費以外の、無意識の支出の多さだったと語った。彼女が得た教訓は、心地よさや喜びを味わうのにお金を使う必要はないこと、そしてストレスとけんかのせいで、2人の支出は実際にはそのどちらも減らしていたということだった。ついに2人の足並みがそろったので、削減は犠牲のようには感じなかったと彼女は言った。

ジェームズは、細々とした便利な買い物について、自分の認識と現実のギャップに衝撃を受けたと言った。2人とも「本当は認めたくないほどの特権意識」を持って暮らしていたと気づかされたのは、身の引き締まる思いだったと語り、表面的な変化だけでなく、なぜそうしてしまうのかを理解する必要があると述べた。彼は、コンビニでのご褒美をやめる、外食をしない、献立を計画する、食料品の予算を立てる、緊急資金を作る、クレジットカードの返済を進める、IRAを始める、といったことを挙げた。

1か月後の近況報告で、夫婦は、Monarchのカテゴリー分けがかつてないほど整理されていると語った。今では変動する収入に合わせてCSPを毎月作り直し、毎週マネーミーティングを開いている。税金の滞納については公認会計士を雇った。すべてを透明にするために共同口座を開設し、共通の目標と、必要な支出と不要な支出についての共通の定義を持っていると言う。情報もツールも以前から持っていたが、このセッションがなければ実践には移せなかったと思う、と2人は語った。彼らの言葉を借りれば、「まだ始まったばかり」だ。ラミットが投げかけた問いは残されたままだ。最初の貯蓄目標が視野に入ったとき、昔のスクリプトが2人にプランを諦めさせてしまうのかどうか。