卵子凍結を考える前に、20歳で自分の体を知る:岡田有香院長に聞く助成金・AMH・年齢と出産の確率
lumily働く女性向けのYouTubeチャンネル「lumily」で、聞き手の愛沢えみりさんが、グレイス杉山クリニックSHIBUYA院長の岡田有香医師に卵子凍結について聞いた。SNSやニュースで「選択肢を広げる手段」として語られることが増えた卵子凍結について、岡田院長は凍結するかどうかより先に、若いうちから自分の体の状態を知り、そこからライフプランを考えることが大事だと繰り返し語っている。
岡田院長の経歴
岡田院長は産婦人科医として11年目になる。聖路加国際病院で産婦人科全般に携わり、がん患者の卵子凍結などにも関わった。その後、杉山産婦人科で不妊治療を学び、現在はグレイス杉山クリニックSHIBUYAの院長を務めている。愛沢さんと院長は同い年で、対談では二人とも自分自身の状況を例に話を進めている。
東京都の助成金と、卵子凍結を選ぶ人の増え方
卵子凍結を選ぶ女性は増えているのか。岡田院長によると、東京都の助成金が始まってから「少し増えた」程度で、爆発的に増えたわけではない。助成金の開始前後を比べると、院長の感覚ではおよそ20%の増加だという。もともと卵子凍結を考えていた人が、助成金をきっかけに実際に踏み切ったケースが増えたと院長は見ている。
助成金は前年10月に始まり、対象は18歳から39歳の女性である。注射や飲み薬を始めて卵子を凍結するまでの費用に最大20万円、その後に毎年かかる卵子の保管費用に年間2万円が出る。申請するには、まず東京都のホームページから説明会を必ず受講し、そのうえで実際に凍結すると決めたら自分で申請する流れになる。愛沢さんが、すでに卵子凍結をしている人が保管料だけ助成を受けられるかを尋ねると、院長は対象外だと答えた。助成はこれから凍結する人に向けた制度である。
どの年代の人が来ているのか
岡田院長のクリニックで実際に卵子凍結をしている人のうち、約6割は36歳から40歳だ。一方、相談に来る人には30代前半もかなり多く、20代より30代が中心だという。
何歳まで凍結できるかについて、院長は日本生殖医学会の推奨として39歳までと説明している。18歳からでも可能だが、早く凍結すればそのぶん保管費用が長くかかる。そのため、いつ凍結するかは自分の体の状態を見て考えてほしいと院長は話す。
20歳になったら婦人科へ:エコー検査とAMH検査
卵子凍結を考えるにあたって何から始めればよいか、と愛沢さんが尋ねると、岡田院長はまず、凍結するしないにかかわらず20歳になったら婦人科を受診してほしいと答えた。エコー検査で婦人科の病気がないかを確認し、あわせてAMH(抗ミュラー管ホルモン)という卵子の在庫数の目安を示す血液検査を受ける。同年代より卵子の在庫がかなり少ないとわかれば、妊娠そのものを早めに考える必要が出てくる。院長は、検査結果を自分のライフプランを考えるきっかけにしてほしいという。
院長のクリニックでは、保険診療の婦人科診療に加えて、エコー検査とAMH検査を「プレコンセプションケア」として行っている。いつか妊娠を考える人のための体のチェックという位置づけだ。
AMHが示すもの
AMHの検査で「卵子が何個ある」と数が出るわけではない。院長によると、卵子は生まれる前にしか作られず、生まれた後は減っていく一方である。AMHの値は35歳前後で2〜3程度が平均的だが、0台の人もいる。値がとても低い人は卵子の在庫が人より少ないため、閉経が早まる可能性が高く、院長の言葉では妊娠できる期間が人より短くなるイメージになる。
AMHが低ければ、卵子凍結をしても十分な数が採れない人もいる。また、数値に問題がなくても、年齢的に妊娠・出産が難しくなっていく時期はある。院長は、こうした点も含めて将来子どもが欲しいかどうかを考えてほしいと話した。
院長は、クリニックで使っているAMH検査の指標も示した。同じ年代でも数値の幅はかなり大きく、この値によって1回の卵子凍結で採れる卵子の数がある程度決まる。比較的若い年代でAMHが平均的な4程度なら、1回で採れる卵子は平均12〜15個ほど。平均値は年代とともに下がり、採れる数も変わる。36〜38歳で平均的な2前後なら、1回の採卵で最終的に7〜8個程度になると院長は説明した。若くても値がかなり低い人は、1回で2〜3個しか採れない場合もある。院長は、「卵子凍結をどうしようか」の前に、まず自分の体のことを知るところから始めてほしいと述べている。
エコー検査で見つかる病気:子宮筋腫と子宮内膜症
エコー検査で最も多く見つかるのは子宮筋腫で、子宮にこぶができる病気だ。院長によると約3割の人が持っている。もう一つは子宮内膜症で、生理痛があると発症しやすく、こちらも約3割の人にあるとされる。どちらかに当てはまる人は、合わせると半数ほどになる。
愛沢さんは、妊娠を望んで検査を受けたら病気が見つかって驚いたという話はよく聞くが、半数に可能性があるとは知らなかったと話した。院長は、20代後半から30代前半はこうした病気が出てきやすい年代だと付け加えている。
見つかった場合の治療は、悪化させないことが中心になる。主に低用量ピルを使う。院長は、生理痛は本来ないのが普通で、痛みがある人は背景に病気がある場合が多いと説明する。妊娠を希望する時期までは低用量ピルを飲んで悪化を防ぎ、実際に妊活を始める前にやめる。院長はこの進め方がよいと考えている。
男性も検査を
院長が示した資料には男性向けの案内もあった。院長によると、100人に1人は精子がない「無精子症」で、男性もチェックしておくとよい。女性の卵子と違って精子は新しく作られるため、生活習慣の影響が大きく、改善の余地がある。ただし、何歳でも問題ないわけではない。男性も35歳ごろから少しずつ精子の質が落ち、45歳からはがくっと下がると言われているという。院長は男女ともに若いうちから自分の体を気にかけてほしいと話した。
卵子凍結をするのはどんな人か
実際に卵子凍結をするのは、卵子の質が落ちてくる30代半ばから後半の人が多い。年齢に関係なく、子宮内膜症など不妊になりやすい病気がある人や、AMHが同年代の平均より低く採れる数が少なめの人も凍結を選ぶ、と院長は説明した。
卵子凍結は不妊治療とは別のものだが、年代が上がると不妊になる確率は高くなる。そのため、将来不妊になったときの治療の負担をできるだけ減らしたい人や、子どもを持てない可能性をできるだけ減らしたい人が来院するという。
妊活を始める年齢と、子どもを授かれる確率
院長は、不妊治療をしても全員が子どもを持てるわけではないと強調し、欲しい子どもの数と妊活開始年齢の関係を示す表を紹介した。数字はいずれも、不妊治療の最終段階である体外受精まで含めたものだ。
子どもが1人欲しい場合、35歳までに妊活を始めれば約90%が授かれる。30代後半、39歳ごろに始めると4人に3人は授かれるが、4人に1人は難しい。40代に入ると半分が難しくなる。子どもが2人欲しい場合は、31歳までに1人目の妊活を始めれば90%が2人授かれるというデータだという。
現在36歳で子どもが1人いる愛沢さんの場合、2人とも授かれる確率は75%で、4人に1人は2人目が難しい計算になると院長は説明した。愛沢さんは、ぼんやりと2人欲しいと思っていたが、この数字を20代で知っていれば違ったと振り返った。2人欲しいなら31歳で妊活を始めれば90%だったという事実を知っているかどうかで、判断がだいぶ変わったと感じたという。
院長自身はこのデータを知っていて、将来2人欲しいと考え、30歳で1人目の妊活を始めた。その頃は仕事がとても楽しい時期で、データを知らなければ30代後半から1人目を考えていた可能性が高いと院長は話す。だからこそ20代の人にもこの情報を知識として持ち、動いてほしいと述べた。愛沢さんは、女性は特に逆算して考える必要があると感じたと応じている。
なぜ逆算が必要なのか:卵子の質と年齢
逆算が必要な理由として、院長は卵子の質と数を挙げた。示されたのは、同じ10個の卵子を凍結した場合に、赤ちゃん1人を出産できる確率を年代別に示したデータだ。20代では約80%、30代前半までは約75%とあまり変わらない。その先は約5年でこの割合が半分以下になり、40歳では10個の卵子から赤ちゃんが生まれる確率は30%、その後はゼロに近づく。院長は、この10年間の変化がとても大きいと患者に説明しているという。
愛沢さんの年齢に近い35歳前後では、10個で約70%、20個で約85%だ。これは凍結した卵子を融解して受精させ、最終的に赤ちゃんになる確率である。
愛沢さんは、「35歳まで」という話は神話のように聞いていたものの、20代は仕事が忙しく楽しく、目の前のことに全力で、自分の体と向き合えなかったと話した。卵子が減っていく実感もなかったという。精子が新しく作られる男性との違いも大きいと、二人は確認し合った。
パートナーがいる人・いない人
卵子凍結を考えて来院する人には、パートナーがいない人だけでなく、パートナーはいるが将来どうなるかまだわからない人も多いと院長は言う。子どもを持つかどうかは二人の将来の問題で、相手の意思もある。本人は子どもが欲しくても、パートナーがあまりその方向を向いておらず、結婚もまだ考えていない場合、女性だけで進めるのは難しい。そこで、自分だけで決められる卵子凍結によって出産の可能性をできるだけ高めたいと考えて来院する人もいるという。
卵子凍結と受精卵凍結の違い
パートナーがいて、その人との子どもでよいと決まっている場合は、卵子と精子を合わせた受精卵の状態で凍結する方法がある。院長によると、卵子凍結のデータより高い確率で出産に至れるため、より確実だ。院長のクリニックでも、この条件に当てはまる人には受精卵凍結を勧めている。
採れた卵子がすべて良い受精卵になるわけではなく、その割合も年代で大きく変わる。院長の説明では、20個の卵子から良い受精卵になるのは、30歳前後で8個ほど、35歳を超えると6個ほど、40歳を超えると2〜3個ほどになる。受精卵凍結をすれば、実際に何個の受精卵ができるかもその時点でわかる。この点も、院長が受精卵凍結をより確実な方法として勧める理由の一つになっている。
日本の不妊治療の現状
最後に院長は、日本の不妊治療の件数が、直近で中国に抜かれたものの世界第2位であり、人口比ではずば抜けて1位だと紹介した。それだけ多くの人が国内で不妊治療に取り組んでいるのが現状だという。そのうえで院長は、できる限り出産の可能性を高めたいという人の手助けになりたいと語り、対談を締めくくった。
まずは卵子凍結するしないにかかわらず、20歳になったら婦人科に来ていただいて、エコー検査だったり、婦人科のご病気がないかっていうのをチェックしていただきたいです。35歳までに1人目の妊活をスタートしていただければ90%お子さんを持てますけれども、30代後半に入ってくると、不妊治療をもってしても、やっぱり4人に3人がお子さんを持てる方、4人に1人は難しい。
こんにちは、愛沢えみりです。このチャンネル、lumilyでは、働く女性が知りたいキャリア、妊娠、出産、育児、お金などの情報を対談形式でお伝えするチャンネルとなっております。専門家の知識や実際の体験談を交えながら、私と視聴者の皆様で共に勉強していきましょうというチャンネルになっております。
今回のlumilyでは、卵子凍結についてお話を伺っていきたいと思います。この卵子凍結ということは、最近耳にする機会も増えたと思うんですけども、女性にとってとても気になることだと思います。なので今回は専門家の先生にお話をいろいろ伺っていきたいと思います。とてもためになるお話だと思うので、ぜひ最後までご視聴ください。では本日もよろしくお願いします。
こんにちは、愛沢えみりです。本日のゲストはグレイス杉山クリニックSHIBUYAの岡田有香院長になります。本日はよろしくお願いいたします。簡単に先生のご経歴と自己紹介をお願いしてもいいですか。
私は産婦人科医として11年目になります。もともと聖路加国際病院というところで産婦人科全般ですね、あと、がん生殖と言って、がんの方たちの凍結とかをやっておりました。その後、杉山産婦人科の方で不妊治療も学ばせていただいて、現在はグレイス杉山クリニックSHIBUYAの院長をしております。
ご経歴が、じゃあずっと卵子凍結に携わっていたということですか。そうですね。ちょっとさっき打ち合わせさせていただいて、まさかの年齢も一緒ということで、すごくいろいろ親近感が湧いてしまい。こちらこそありがたいです。よろしくお願いします。よろしくお願いします。
今日の話題は、この卵子凍結ということで、最近SNSでも耳にすることが増えたと思うんですけど、この卵子凍結を選ぶ女性っていうのは、実際に増えてきているんでしょうか。東京都の助成金がスタートして、少し増えたかなという現状です。やっぱりそれでも少しなんですね。そうですね、爆発的に増えたっていうところまでは行ってないですね。
人数的にはどれぐらい増えてる感じですか。助成金の前後で考えると、20%ぐらい増えたかなっていうところになりますね。その助成金っていうのは、昨年から適用されるようになったっていうことですか。そうですね。昨年の10月から東京都が18歳から39歳までの女性に対して、卵子凍結の助成金をスタートしております。
助成金はいくら出るんでしたっけ。実際、卵子凍結に向けて注射とか飲み薬をスタートして、凍結するところまでの費用として20万円が助成金で出まして、それ以降ですね、1年ごとにその卵子を保管する費用というのがかかります。その部分は年間2万円であります。採卵だったり、卵子を取るので最大20万円。で、保管で2万円助成金が下りる。これは結構大きい。大きいですよね。
もともと卵子凍結を考えてらっしゃったんだけど、東京都の助成金が始まって、やっぱりやろうっていう形で来られる方は増えたのかなと思います。じゃあ助成金を申請するっていう方法は難しいんですか。東京都のホームページの方から説明会をまず必ず受講していただいて、そこからご自身で実際されようと思ったら申請をするっていう形でできるかなと。なるほど。じゃあまずは説明会に参加するっていうところから始まるんですね。そうですね。そこからスタートしていただければと思います。
卵子凍結してる方がこの助成金を使って、その毎年の保管料を助成金で賄おうと思った場合も、改めてその説明会に参加するっていうことですか。実はもうすでにされてる方に関しては、保管っていうのは適用にはならないので。ならない。じゃあこれから卵子凍結される方に向けてっていうところなんですね。
実際に岡田先生のクリニックでは、どのような年齢層の方が多いですか。一番多いのは、6割の方が36歳から40歳というご年齢になります。36から40歳。じゃあまさに私世代の、もうちょっと上の世代が、まず卵子凍結を相談に来るっていう形ですよね。実際されてるのが30代後半の方が多いんですけど、相談に来る方は30代前半の方もかなり多いですね。でもやっぱり20代よりは30代の方が多い。そうですね。
これ、卵子凍結自体は何歳から何歳ぐらいまでできるんですか。生殖医学会の推奨では39歳までが卵子凍結ができるご年齢というのをご説明して、もちろん18歳からできるのはできるんですけど、やっぱりその分、保管の費用もかかるので、まずはどのタイミングで卵子凍結をするかっていうのを、ご自身の状態を見て考えていただくって感じですね。
卵子凍結っていうと、皆さんどういうイメージを持たれてるんでしょうかね。センシティブな内容になると思うんですけど、ニュースで取り上げられたりとか、ちょっと先行してしまってる部分だったりとか、いろいろあると思うんですけど。さっき先生のお話でも、まずご自身の体を知るっていうところのお話があったと思うんですけど、卵子凍結するにあたっても、何を順番にしていけばいいとかってありますか。
まずは卵子凍結するしないにかかわらず、20歳になったら婦人科に来ていただいて、エコー検査だったり、婦人科のご病気がないかチェックしていただきたいです。あとは、卵子の在庫数を見る血液の検査っていう、AMHのホルモンを見るものがあるんですけど、そういった検査も事前にやっていただいて、例えば人よりもすごい卵子の在庫が少ないんですっていう方は、妊娠自体ちょっと早めに考えていただきたいとか、そういう部分もありますし。そういったところからご自身のライフプランを考えるきっかけにしていただけるといいのかなと思っております。
20歳になったら婦人科でチェックをする。それは先生のクリニックでもやられてるんですか。当院でももちろん婦人科の保険診療というのもやっておりますし、エコー検査とAMH検査っていうのを、プレコンセプションケアっていう形で、いつか妊娠を考える方に向けたお体のチェックっていう形でやっていますね。このプレコンセプションケア、始めませんか。先生のお勧めは、もう20歳でご自身の体を見てもらう、知るっていうところが大切。
その中でもお話があったこのAMH、これが卵子の在庫数。数が分かるってことですか。そうですね。じゃあ何個ですっていう感じで出るものじゃないんですけれども、大体ご年代で卵子の在庫っていうのは減っていく一方になりまして、生まれる前にしか卵子って作られないので、生まれてからは新たに作られることがないです。それ以降、だんだん減っていきます。
大体35歳前後で、AMHっていうホルモン値は2から3ぐらいの数値になるんですけれども、その数値であれば平均ぐらい。でも逆にすごく数値が低くて、0点台っていう方もいらっしゃる。いらっしゃるんですね。そうするとやっぱり卵子の在庫が人よりも少ないので、早く閉経になってしまう可能性が高くなってきたりとか。そういう意味では、妊娠ができる年齢っていうのが人よりも短くなるっていうイメージにはなってくるかなと。
そうなると、そもそも卵子凍結を考えたときには、自分のこのAMHが少ない状態だと、卵子凍結自体も難しい可能性もあるってことですか。そうですね。本当にやっぱり数が取れないっていう方もいらっしゃいますので、そういう方じゃないかなとか、数値が問題なくても年齢的にはちょっと妊娠・出産が難しくなってくる年齢っていうのもありますので、その辺りも含めて、ご自身の将来、お子さんが欲しいかどうか考えていただければとは思ってます。
この血液検査でAMHが分かる。で、このエコー検査で、プレコンセプションケアだと子宮の自分の状況が分かるっていうこと。病気が分かります。病気がもう分かるんですね。一番多いのは子宮筋腫という、子宮にこぶができる病気です。3割ぐらいの方がそのご病気を持ってると言われています。もう一つ、子宮内膜症っていうご病気も、生理痛があるとなりやすいんですけれども、そういった病気も3割ぐらいの方にあると言われてますので、どちらかに引っかかるのは、合わせると半数ぐらい。
いざ自分が何かのタイミングで検査、それも検査にあらかじめ計画して行ったわけじゃなくて、妊娠したくて検査を受けてみたら引っかかっててびっくりしたっていうのは聞くんですけど、そもそも半分の方が引っかかる可能性があるっていうところは、ちょっと知らなかったので。そうですね。特に今、20代後半から30代前半の方にそういう症状が出てきやすい年代になってますので。
じゃあやっぱりさっき先生がおっしゃった通り、20歳から自分の今の子宮の状態もそうですし、このAMH、卵子の在庫数を知るっていうところがまずは大切ってところですよね。これですね、プレコンセプションケア。このAMHの検査で今のご自身の在庫が分かるっていうのを伺ったんですけど、それももうデータが出てるんですよね。
こちらが当院で使っているAMH検査の指標になりまして、例えば同じご年代でもこの数値はかなりさまざまになってます。なので人によって、数値がすごい高い方は卵子の在庫が多い方で、数値が低い方は卵子の在庫が少ない方になるんですけれども、こちらで何個ぐらいの卵子が1回の卵子凍結で取れるかっていうのも決まってきます。
例えば今30歳の方で、このAMHの数値が4ぐらいの平均値で1回の卵子凍結をするってなったときに、大体12個から15個ぐらいが1回で取れる卵子の数の平均になってきまして。それがご年代ではだんだん平均は減っていきますので、そこで数値が下がると取れる数っていうのもかなり変わってくる。
変わってくる。私だったら36なので、ここですね。36から38歳だとしたら、この2前後の数値になるっていう形になって、もし平均のこの2ぐらいの数値がご自身で出てらっしゃるってことでしたら、1回の卵子凍結のクールで7、8個ぐらいが最終的に取れる数という形になってくるかなと思います。なるほど。じゃあこのAMHの数値でもある程度分かるっていうことなんですね。
そうですね。やっぱりご年代よりもかなり数値が低めですっていう方も中にはいらっしゃるので、そういう方だと若くても1回で取れる数が2、3個だったりとか、そういう場合もございます。この卵子凍結の前に、そこをセットで世の中にもっと知っていただきたいですね。そうですね。まずは卵子凍結どうしようかなじゃなくて、まずは自分の体のことを知るっていうところから始めていただけるといいかなと思います。
なるほど、分かりやすいです。これは先生の病院に置いてあるってことですもんね。でも「男性にも」って書いてありますね。もちろん男性も妊娠に関わりますし、100人に1人は無精子症と言って精子がない方もいらっしゃいますので、そういったところをチェックしていただいていいのかなと思います。
男性もじゃあ早めにチェックするべきですか。そうですね。あとは男性の方は新たに作られるものではあるんですね、精子っていうのは。なので生活習慣とか、そういったところがより関わってくるかなっていうのがあります。それで改善できるっていうところ。なるほど。
さっきお話があった子宮筋腫と子宮内膜症っていうのは、もし仮に引っかかってしまった場合っていうのは、どういうふうに改善していくんですか。基本的には悪くしないようにしていくっていうのがメインの治療になってきます。そちらで使うのはいわゆる低用量ピルになってくるんですね。生理痛っていうのはないのが普通です。あることが、そういうご病気が背景で生理痛が出てくるっていう方が多いので、そこをできる限り悪くしないように、低用量ピルとかを妊娠を希望するタイミングまでは飲んでいただいて、実際に妊活をしようと思う前にやめていくっていうのがいいのかなと思います。
じゃあそうやって改善していくっていうことができるってことですね、早めにすると。もうここまでだけでも、本当に卵子凍結の内容ですごい学びが多すぎて。やっぱりこういうお話をしっかり伺っても、先行してるイメージが強いかもしれないです。バリキャリ女子に向けて卵子凍結、可能性は増えるだったりとか、人生の選択肢が増えるみたいなイメージが強いんですけど、そもそもまず若いうちからご自身の体を知るっていうところが前提ですね。そうですね。
卵子凍結される方っていうのは、どういった方が多いですか。やっぱりご年代的に30代半ばから後半に入って、ちょっと卵子の質が落ちてくる年代の方っていうのと、あとはそうじゃなくても、例えば子宮内膜症とかの不妊になりやすいお病気が背景にあったりとか、AMHという卵子の在庫数がご年代の平均よりも少なくて、取れる数っていうのがちょっと少なめですっていう方が、卵子凍結をされる方になってくるかなと思います。
それは卵子凍結なので、不妊とは違いますもんね。そうですね。不妊とは違うんですけれども、やはり不妊になるっていうのは、ある程度年代が上がるとなる確率が高くなってくるので、そこを、不妊になったときにできるだけ不妊治療の負担を減らしたいって考えられる方だったり。不妊治療をもってしても、最終的にお子さんは皆さん持てるっていうわけではないんですね。
35歳までに1人目の妊活をスタートしていただければ90%お子さんを持てますけれども、30代後半に入ってくると、不妊治療をもってしてもやはり4人に3人がお子さんを持てる方、4人に1人は難しい。40代に入ってくると半分が難しいっていうところになってくるので、お子さんを持てない可能性をできるだけ減らしたい。減らしたいです。それって数字で出てたりするんですか。
こちらが欲しい子供の数と妊活を開始した年齢の表になってまして、これ、不妊治療の最終段階である体外受精を含めてですね。1人お子さんを授かれるというのは、35歳までに妊活をスタートしていただくと、不妊治療の最終段階を含めて90%お子さん大丈夫ですっていうデータです。これが30代後半、39歳になってくると、4人に3人は不妊治療の最終段階を含めてお子さんを授かれるんだけれども、4人に1人は難しいですよっていうところ。
でも、お子さん1人の場合ですもんね。そうですね。もし2人欲しいんだったら、31歳までに1人目の妊活をスタートしていただけると、不妊治療の最終段階を含めて90%がお子さんを授かれますよっていうデータになってきます。
これ、すごく現実を突きつけられてしまうので、見る方によっては結構ショックなこともあると思いますし、この知識を知ってるか知らないかで、もっと早く知ってればっていうこともあったと思うんですけど。今の私で言うと、私は本当にお恥ずかしい話、知識がなかったので。ここですね。
ちょうど2人お子さんが欲しい場合、お2人とも授かれるのは75%になるので、今お1人いらっしゃるということで、そこから考えると、4人に3人は不妊治療を含めお子さん2人授かれます。4人に1人はお2人目、ちょっと難しいかなっていうところです。
そうですよね。私、確かにぼんやりと2人欲しいなと思っていたんですね。それをもっと明確に、2人欲しい。2人欲しいけど授かれない可能性もあるかもしれないけど、2人欲しい道で考えたら、本来この数字で見たら、2人だった場合はやっぱり31歳のときに妊活を始めていれば90%だったっていうところを、これを20代で知ってるか知らなかったかで、だいぶ違ったなっていうのは感じるので。
そうですね。私自身もこのデータっていうのを知っていたので、将来的に2人子供は欲しいなっていうのがありまして、30歳から実際1人目の妊活っていうのを始めたっていうのがありまして。やっぱりその年代ってすごい仕事が楽しい。もしこれを知らなかったら、30代後半からの1人目とかを考えてた可能性は高いなと思うんですけど、やっぱりこれを知っていたからこそ、自分がそういうふうに動いたっていうのがあって。まずは20代の方々でも、こういう情報は知識として知っていただいて、動いていただけると嬉しいなと思っています。
今のご自身の年齢にもよると思うんですけど、こういうデータが出てますっていうところで、そうなると逆算して考えていくっていうのが、女性って特に必要だなっていうのを感じましたね。そうですね。やっぱり逆算する理由っていうところで言うと、卵子の質と数っていうところが関わってきまして。
こちらが、同じ10個の卵子を凍らせて、お1人赤ちゃんを出産する可能性っていうところになるんですけれども、20代ですと10個の卵子から赤ちゃんが生まれてくる確率は80%って言われています。30代前半までですとそれが75%で、ここはあんまり変わらないんですけれども。そこから先ですね、約5年ぐらいでこのパーセンテージが半分以下になります。40歳で10個の卵子から赤ちゃんが生まれる確率は30%で、さらにこの後、0に近くなってくるっていうところで、ここからの10年間っていうのがすごい大きいんですっていうのをご説明しております。
やっぱりこの35歳までにっていうのは、神話のように聞いていたみたいなところがあったんですけど、20代、本当に仕事が忙しくて楽しくて、目の前のことを全力で生きてしまっていると、なかなか向き合えない。自分のことだったり、体のこと、卵子が減っていくっていうこともそうですし、現実味がないと言いますか。卵子って本当に減っていってるんだっていう実感もないので。実感ないですよね。
そこが結構、男性はさっきもおっしゃった通り、新しく精子が作られるっていうところ、そこも違いとしては大きいですね。大きいですね。ただもちろん男性が作られるから何歳まででもオーケーっていうわけではない。ではないですもんね。またそこも。一応35歳ぐらいから男性の方もちょっとずつ精子の質っていうのも落ちて、45歳から男性はガクッと下がるって言われてるので。男性は男性で、またそこもしっかりと。そうですね。まず男性、女性共に、ご自身の体については若いうちから気にしていただけるといいのかなと思います。
今の私で見ると、36歳なので。ちょうど中間ぐらいですね。10個で70%が赤ちゃんとして生まれる確率で、20個で85%になってきます。これは全て赤ちゃんが生まれるまでなので、不妊治療も含めた卵子の数っていうことですよね。そうですね。凍結する卵子の数になるので、実際、じゃあ10個凍結しました。それを溶かして受精をさせて、最終的に赤ちゃんになる確率っていうところですね。
卵子凍結を考えて来られる方は、パートナーさんがいらっしゃらない方っていうのはもちろんいらっしゃるんですけれども、パートナーさんがいても、そのパートナーさんとの将来がどうなるかまだ分からないっていう方も結構いらっしゃるなと思います。これ結構女性が考える部分であるし、なかなか相談しにくい部分かもしれないですね。
そうですね。パートナーさんの意思っていうのもあって、2人の将来のことになってくるので、ご自身だけで決められる卵子凍結っていうので来られる。できる限り出産の可能性を高めたいっていう目的で来られる方もいらっしゃるなっていう感じですね。パートナーがいたとしても、今のパートナーと本当に子供を作る可能性があるのかっていう、将来的に。
あとはやっぱり、本当はご自身はもうお子さんが欲しいんだけれども、パートナーさんがあんまりそこに向いてない。結婚とかもまだ考えてないっていう状態だと、女性だけで進めるっていうのもなかなか難しいので、そういった形で来られるっていう方もいらっしゃいます。
卵子凍結のお話を伺ったんですけど、受精卵凍結との違いっていうところはどういったところでしょうか。パートナーさんがいらっしゃって、その方との将来のお子さんでいいんですっていう場合は、もう卵子と精子を合わせて受精卵っていう状態にして凍らせておくことで、こちらのパーセンテージよりも高い確率で出産に至れるんですね。よりそちらの方が確実になりますので、当院でも来られた方で、もうパートナーさんがいらっしゃる、その方との将来のお子さんでいいっていう場合は、受精卵凍結をやっていただくようにお勧めしています。
受精卵凍結と卵子凍結で、卵子が仮に20個取れたとして、受精卵になるには、20個全部が受精卵になるとは限らないんですよね。そうですね。もともとやっぱりそこの受精卵になる確率っていうのが、ご年代でかなり変わってきます。30歳前後ですと20個の卵子から8個とかぐらいがいい受精卵になるんですけれども、35歳を超えてきますと、そこの数が大体6個だったりっていうところになってきて、40歳を超えてくると2、3個っていう形になってくるので。
そこがどうなるかっていうのも、受精卵凍結にすることによって分かるっていうのもありますので、より確実な方法として、パートナーさんとの将来のお子さんでいいんだったら、そっちでお願いしますっていうのでお伝えをしてます。なるほどです。ありがとうございます。
日本の不妊治療の件数っていうのは、直近でちょっと中国に抜かれたんですけど世界第2位で、人口比で言うと本当にずば抜けて1番になるので、それだけ不妊治療を頑張ってる方がこの日本国内でいるっていうのが現状です。できる限り出産の可能性を高くしたい。高くなれとか思って。できるだけ可能性を高くしたいっていう感じですね。
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