紫外線・食事・睡眠・サプリをどう優先するか:皮膚科専門医・平岡美樹子氏が語る「老けにくい生活習慣」

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概要

ライフスタイルメディア「lumily」の対談企画の第2弾である。ゲストは皮膚科専門医・抗加齢医学専門医で、銀座リシェスクリニック院長の平岡美樹子氏。聞き手はエミリ氏。前回は「スキンケアよりも食事・睡眠・運動などの生活習慣が大切だ」という話が中心だった。今回はそこから一歩進み、限られた時間とお金のなかで具体的に何から手をつければよいかを聞いている。

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平岡氏の立場は対談を通して一貫している。肌の老化には紫外線対策が最も重要である。一方で、食事・睡眠・運動・ストレスはどれも大事で、完璧を目指すより自分が始めやすいところから積み重ねればよい、というものだ。

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肌の老化の8割は紫外線、ただし「全部大事」

老化に影響する生活習慣のうち特に重要なものを問われ、平岡氏は「一つに絞るのは難しい」と前置きした。そのうえで、肌に関しては紫外線を避けることが重要だと答えた。肌の老化の80%は紫外線によって起きると言われているからだ。一方、健康寿命を延ばすことや老化全体をコントロールすることまで考えると、睡眠、食事、運動、ストレスをためないことも大事になるという。

ただし平岡氏が強調したのは、人によって始めやすい入り口が違うという点である。運動が苦手な人に激しい運動を勧めても、始められないし続かない。だから自分に合うところから取り組むのがよいと話した。エミリ氏は、今の自分なら紫外線ケアが入り口になると応じた。完璧ではないがもう少し頑張れそうだから、という理由である。

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メイクをしたまま寝ると何が起きるか

女性に多い老化の要因として、平岡氏は夜更かしやメイクをしたまま寝てしまうことを挙げた。こうした小さな積み重ねが老化につながるという。

メイクを落とさずに寝ると肌がどうなるのか。平岡氏の説明はこうだ。皮脂による毛穴詰まりが進んで毛穴が開き、肌の水分と油分のバランスが崩れていく。その結果、朝には肌の内側から水分が抜けてカラカラなのに、表面はオイリーでべたついた状態になる。さらに表面の油分が空気で酸化すると、炎症の原因になる活性酸素と呼ばれる物質が増え、これも老化につながるという。

平岡氏自身も、疲れてメイクをつけたまま一度ベッドに入ってしまうことがあると明かした。違うのはその後で、しばらくすると必ず起き上がって落とすという。

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座り方ひとつでも積み重ねになる

日常でできる工夫の例として、平岡氏は女優の内田有紀さんの記事を紹介した。50歳でも美しい内田さんは、座るときに膝と腰を常に90度にし、腹筋に力を入れているという。座るだけで腹筋を鍛えることを意識している点に、平岡氏は「綺麗な人には理由がある」と納得したと語った。平岡氏自身も、この記事を読んでから意識して座るようにしているという。

ほかにも平岡氏は、夜9時以降は甘いものを一切食べず水とお茶だけにする、タクシーに乗りがちなところを1駅歩いて帰る、といった例を挙げた。エミリ氏は、会社のスタッフに運動がてら2駅歩いて帰っている人がいると紹介した。そのスタッフは、歩く時間で頭がリセットされ、ストレスを感じにくくなったと話しているという。平岡氏はこれを受け、運動と脳の関係は医学的にも言われていると述べた。体を動かすとストレス発散やリフレッシュになり、うつ病が良くなるという報告もあるという。

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優先順位をつけるならまず食事、DNAのメチル化との関係

あえて優先順位をつけるならどれか。平岡氏は食事を挙げた。誰でも1日1回は食事をとるので、必ず接点がある。甘いものを控える、ご飯の量を減らす、揚げ物を減らすといった意識から始められるという。

食事を重視する根拠として、平岡氏はDNAの話をした。DNAは生まれ持ったもので一生変わらないと思われがちだが、実際は生まれた後も少しずつ書き換えられている。医学的には「DNAのメチル化」と呼ばれ、メチル化がどう起こるかで老けやすさが変わるという。平岡氏によれば、食事の質が高い人と低い人を比べると、15年後に健康でいられる確率が30%以上違うというデータが論文に出ている。その原因として、食事によってメチル化が変わることが挙げられているという。

エミリ氏は97歳の祖母の話をした。元気の秘訣を聞くと「食事が一番大事」と答え、3食を必ず自分で作り、味噌汁は1日1回飲んでいるという。

話はさらに遺伝と環境に進んだ。同じ年齢でも若く見える人と老けて見える人がいる。その差は遺伝要因と環境要因のどちらが大きいのか。平岡氏が論文を調べたところ、遺伝要素は25%にすぎず、残りの75%は環境要因だったという。祖父母が長寿でも毎日マクドナルドばかり食べていれば老けてしまう。反対に、兄弟が早くに亡くなっている人でも、健康に気を配れば長生きできると言われている。平岡氏はこの例で、日々の生活習慣の重要性を説明した。

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お菓子・ケーキ・和菓子をどう考えるか

エミリ氏は、ストレスがたまるとじゃがりこやクッキーなどのお菓子をつい食べてしまうと打ち明けた。平岡氏は「食事の質」という考え方で答えた。じゃがりこや揚げ物は、残念ながら質の悪い食事に入る。お菓子の問題点としては、マーガリンやショートニングに含まれる合成の油、トランス脂肪酸を挙げた。代表例はケーキ、ドーナツ、クッキーだという。

平岡氏自身もケーキが大好きだと話した。一時期、家の近くにおいしいケーキ屋ができて毎日食べていたら、3日目ほどでニキビがいくつかできたので、やめたという。ただし問題は食べすぎであり、完全にやめる必要はないというのが平岡氏の考えだ。我慢しすぎてストレスをためることも老化につながるので、「ほどほど」が大事だと繰り返した。

老けやすい食事として、平岡氏は甘いもの(糖質)のほか、ハムやソーセージなどの加工食品を挙げた。

砂糖が老化につながるという話について、平岡氏は「これはすごく本当」と断言した。砂糖を食べて血糖値が上がると、タンパク質が化学反応で糖とくっつき、AGE(終末糖化産物)と呼ばれる物質ができる。これが老化を進め、動脈硬化、メラニンの増加、コラーゲンの劣化につながる。アルツハイマー病との関連を示す研究もあるという。だから血糖値の急上昇は抑えたい、というのが平岡氏の説明である。

きび砂糖なら良いのかという問いには、ミネラルなどの栄養素は多少含むが基本的には砂糖だと答えた。蜂蜜で代用する人も最近多いが、糖質は糖質だという。

和菓子とショートケーキの比較もあった。ショートケーキは生クリームを多く使うので動物性脂肪が多い。和菓子は動物由来の材料が少ないので、その点ではまだ和菓子のほうが良い。しかし昔ながらの和菓子は糖分が多いものが多く、平岡氏は「どっこいどっこい」と評した。砂糖の量は店や商品によってばらつきがあるという。

では甘いものはほとんど食べないほうがよいのか。平岡氏は、老化のことだけを考えるならなるべく減らしたほうがよいとしつつ、極端な制限には反対した。血糖値が下がりすぎれば人は死んでしまうので、それなりの糖質は必要である。今日から米も甘いものも一切食べないというのは本末転倒であり、ご飯・野菜・タンパク質をバランスよくとるべきだと述べた。

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30代女性に勧めたいのはタンパク質

30代の女性が積極的にとるべきものとして、平岡氏はタンパク質を挙げた。この年代は、子育てで自分の時間がない人、妊娠・出産で子どもに栄養を与えなければならない人、夜遅くまで働く人が多く、十分な栄養をとれていない年代だと言われているという。髪も肌もタンパク質でできているので、不足すると良質な髪や肌が作られない。

選び方としては、脂の多い肉だと脂質も一緒にとってしまうため、ささみのような脂質の少ないものを勧めた。平岡氏の業界では鹿肉が低脂肪でミネラルを含み、アンチエイジングに良いと言われているという。植物性では豆が良く、イソフラボンには女性の体を守る働きもあるとした。発酵食品も良いとされるので、豆を発酵させた納豆は特に体に良いという。

納豆は食べすぎてもよくないのかと聞かれ、平岡氏は基本的にとりすぎて悪いことはないと答えた。ただ、腎機能が悪い人はタンパク質のとりすぎが負担になるので、医師と相談してほしいと付け加えた。

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コンビニで昼食を選ぶなら「自分で味を調整できるもの」

忙しくて自炊できない日にコンビニで昼食を買うなら何を選ぶか。平岡氏の基準は「自分で味付けを調整できるもの」である。市販の食事は塩分が濃いことが多いので、最初から味がついているものは買いたくないという。マヨネーズにたっぷり野菜を浸したようなコールスローは手に取らないと話し、エミリ氏が「手に取っていました」と笑う場面もあった。

タレがついている場合でも、半分しか使わないと自分で決める。それだけでも、やらないよりは良いと平岡氏は話した。ドレッシングで量を調節できるサラダや、タンパク質が豊富で味のついていないゆで卵も勧めた。サラダチキンについては、最近食べてみたら塩分が濃いと感じたといい、もっと塩分控えめのものがあればいいと話した。

21:25

「1日2リットルの水」は嘘ではない

美容のために1日2リットルの水を飲むべきだという説について、平岡氏はこの撮影のために調べたという。2リットル飲まないと絶対にだめだという明確な根拠はそれほどなく、2リットル飲まなくても元気な人は大勢いる。一方で、ヨーロッパの日本でいう厚生労働省のような食品安全の機関が、男性は1日2.5リットル、女性は2リットルの水分摂取を推奨している。その理由として平岡氏が挙げたのは二つだ。腎臓に負担をかけずに尿を作るための量であること、そして食事で得たエネルギーを十分に代謝するのに必要な量であること。それが大体1日2リットル前後なので、「2リットル飲んだほうがいい」はあながち嘘ではないと平岡氏はまとめた。

平岡氏は以前、「老けない人」の特徴を自分で調べたことがあり、若く見える人には1日にたくさん水を飲む習慣があったという。エミリ氏の祖母も水にこだわり、知人に山の水を汲んできてもらって飲んでいる。味噌汁の次に水が大事だと言っていたそうだ。

2リットルは意識しないと飲めない量だが、平岡氏は机の上に常にお茶を入れたマグカップを置いておくと意外と飲めると話した。さらに、朝一番にビタミンCの粉を水に溶かし、ちびちび飲む方法を勧めた。ビタミンCにはコラーゲンを作らせる働きやメラニンの生成を抑える働きがあり、美容にとってとって損はないという。水の温度については、平岡氏が調べた限りでは記載が見当たらなかった。冷たいのが苦手な人もいるので、飲みやすい温度でよいとした。

24:51

「牛乳は体に悪い」「白米は食べないほうがいい」への答え

SNSでよく見かける「大人は牛乳を飲まないほうがいい」という説について、平岡氏はエビデンスがないと答えた。本当に牛乳が健康に悪いなら、厚生労働省や文部科学省が学校で牛乳を出させないはずだという考えである。この説が広まった理由として、平岡氏は次のように説明した。日本人は昔から牛乳をあまり飲んでこなかったため、牛乳に含まれるラクトースを分解する酵素の働きが低い人が多い。そういう人が牛乳をたくさん飲むとお腹を下したり痛くなったりする。これが乳糖不耐症で、その遺伝子を持つ割合はヨーロッパの人より若干多いという。ただしそれは一部の人の話であり、牛乳そのものが健康に悪いわけではない。カルシウムをはじめ、とりにくい栄養素もとれるので、少しは飲んでよいと平岡氏は話した。

「白米は太るから食べない」「糖質を抜けば若返る」という説については、糖質には良いものと悪いものがあると説明した。ジュースに含まれる砂糖も、雑穀に含まれる炭水化物も、どちらも糖質である。しかし雑穀は食物繊維やミネラルを多く含み、血糖値を上がりにくくするので、むしろとったほうがよい糖質だという。糖質を一律に悪とするのはもったいない、というのが平岡氏の考えだ。気になる人には雑穀米への置き換えを勧めた。

27:50

サプリは「エビデンスがあり、不足しやすいもの」に絞る

サプリメントについて、平岡氏は絶対にとらなければならないものではないとした。理想は食事からすべてとることだという。ただし、不足しやすく補ったほうがよい栄養素もある。

一つ目は葉酸である。赤ちゃんの健康な発育に重要だが、現代の女性には不足しがちだという。エミリ氏も妊娠中に勧められて飲んでいた。二つ目は鉄分で、生理のある女性は慢性的に鉄欠乏だと言われている。血中の数値にある程度濃度があっても、組織の鉄が不足していると言われることもあるという。エミリ氏は検査で鉄欠乏がかなりの数値だったと明かした。生理のときに体調を崩す人や肌が荒れる人は鉄欠乏のことが多いと平岡氏は話した。三つ目はカルシウムとビタミンDである。現代の女性は紫外線をなるべく浴びないようにしているので、ビタミンDの活性が落ち、体内のカルシウムが減っていく。それが将来の骨粗しょう症につながるため、若いうちから補うことが大事だという。

平岡氏自身は葉酸を飲んでいるほか、ビタミンCとビタミンDが一緒に入ったサプリを使っている。ビタミンCが3000mg入っていて、これ以上の量のものはあまり見たことがないという。とても酸っぱいが、水に溶かせばレモン水のように飲める。ほぼ毎日、出勤したらマグカップに溶かしている。

ビタミンCのとり方にもポイントがあるという。ビタミンCは水溶性なので、一度に大量にとって血中濃度が急に上がっても、余った分は尿として排泄されてしまう。1日の中でちびちびとるほうが濃度がじわじわ上がり、排泄される量が少なくなる。さらに、摂取のタイミングによって吸収率が20%以上変わるといい、平岡氏はビタミンCを溶かした水を食事の際にたくさん飲むのが好きだと話した。

一方で平岡氏は、世の中のサプリには明らかにエビデンスがないのに値段の高いものも多いと注意を促した。効果がはっきりしないサプリに月に何万円もかけるなら、美容医療やスキンケアにお金をかけたほうがよいかもしれない。サプリを飲んでいればそれで完璧というわけでもない。平岡氏はこれを「サプリメントの落とし穴」と表現した。自分に何が足りないのかを本当に知るには、クリニックで血液検査をする必要がある。食事のバランスが偏っている自覚がある人は、一度検査を受けてもよいという。

33:09

コラーゲンドリンクは「半信半疑」

コラーゲンドリンクについて、平岡氏は少し深い話になると前置きして説明した。反対派は、コラーゲンはタンパク質なので消化酵素で分解され、コラーゲンではなくなるから意味がないと主張する。肯定派は、分解されても一部が吸収されれば肌のハリや弾力につながると主張する。

平岡氏が面白いと指摘したのは研究の資金源である。製薬企業やメーカーから資金提供を受けた研究では「飲むコラーゲンは効果がある」というデータになり、資金提供を受けていない研究では効果がないというデータになっている。医学論文には、うまく結果が出るように仕組める「トリッキーなところ」があるという。効果があるとする論文のほとんどが資金提供を受けているので、平岡氏は「グレー」「半信半疑」という立場をとる。月に何万円もかけるなら、レチノールなどの良いスキンケアを直接肌に使うほうが効果が出やすいのではないか、と平岡氏は考えている。

エミリ氏が「おいしいし、体にいいことをしているという気分でモチベーションが上がる」と言うと、平岡氏はそうした背景を知ったうえで各自が判断すればよいと応じた。

35:45

睡眠不足が肌に与える影響と、適切な睡眠時間

睡眠不足の影響は医学的にかなり分かっていると平岡氏は話した。睡眠が不足するとストレスホルモンのコルチゾールが体内で増え、皮脂分泌が増えてニキビにつながる。肌のターンオーバーも乱れて肌荒れにつながる。さらに、老化を早める活性の強い酸素が増えることも分かっているという。ショートスリーパーなのに肌がきれいな人がいるのはなぜかという問いには、もともと肌が強いか、陰でスキンケアを頑張っているのだろうと答えた。

理想の睡眠時間は7〜9時間と言われているが、睡眠学では最適な時間に個人差があることが分かっているという。9時間必要な人もいれば7時間で十分な人もいるので、自分の適正を把握してほしいと話した。平岡氏自身は8〜9時間眠っているという。

時間だけでなく質も重要だとして、寝る1時間前から部屋を暗くする、スマートフォンのアラーム音や着信音が鳴らないようにおやすみモードにする、夫婦で寝ているならいびきの問題を考える、といった例を挙げた。ただ平岡氏自身は寝る直前まで仕事をしていて、そこは「なんとかしなくてはいけない」と認めた。その分を睡眠時間の長さで補っているという。理想は聞くだけ聞いておき、なるべく近づける努力をすればよい、というのが平岡氏の姿勢である。

38:32

97歳の祖母に見る「メンタリティ」

エミリ氏の祖母は、夜1時ごろまでNetflixを見ている。朝は6時ごろに起きて朝食をとり、また寝ることもあるという。スマートフォンも使いこなし、地図アプリやタクシーの配車アプリまで使えるのが自慢だそうだ。睡眠の「理想」とは違う生活だが、エミリ氏は、好きなことをしていてストレスがなく、食事は3食自炊を守っている点に注目した。自分の中でやることとやらないことを決めているのだろうという。

平岡氏はこの話を受け、ウェルエイジングやアンチエイジングに一番必要なのはメンタリティではないかと最近考えていると話した。自分は常に現役だというモチベーションが、その人の若さや人間らしさを保つ大事なものだというのである。エミリ氏によれば、祖母も「楽しむこと、趣味を見つけること、めそめそしないこと」を挙げていたという。

40:39

30代の予防美容:やるべきこと、やめるべきこと

30代の視聴者に向けて、平岡氏は「やったほうがいい美容」と「やらないほうがいい美容」を挙げた。やったほうがいいのは圧倒的に紫外線対策で、5年後、10年後に絶対に差が出るという。やらないほうがいいのは、コットンでゴシゴシこすることや、グリグリと強くマッサージしすぎることだ。これを続けるとたるみにつながり、こすることで肝斑もできてしまう。老ける要素を作らないことも美容だという。お金に余裕があれば、30代のうちに少しでも美容医療を取り入れておくと、40代になったときに大きな差が出ると話した。

子どもにも紫外線対策が必要かという問いには、必要だと答えた。子ども時代に受けた紫外線の影響は大人になって表れ、生涯続くと言われている。紫外線の強いオーストラリアでは子どものサングラス着用が必須とされている例もあるという。日焼け止めはスプレー、スティック、ジェル、クリームなど、子どもが気に入るものなら何でもよい。ただし、汗をかきやすい子どもは落ちやすいので、こまめに塗り直してほしいという。室内にいるなら塗り直しは不要で、外出前にケアすればよい。

エミリ氏は、日光アレルギーのような体質に変わったこともあり、パーカーやサングラスで対策していると話した。平岡氏は、紫外線を完全に避けているとビタミンDが不足するので、サプリでビタミンDとカルシウムをとってもよいと補足した。日傘も効果はあるが、それだけではコンクリートからの照り返しを防げない。サングラスや日焼け止めと組み合わせる「フル装備」が正解だという。多くの患者を診てきた立場から、しっかり対策している人は本当にきれいだと平岡氏は語った。

45:16

平岡氏のポーチの中身

最後に、平岡氏が普段持ち歩いているものが紹介された。本人いわく荷物は少なく、コスメもあまり持ち歩かない。入っていたのはディオールのリップとハンドクリーム、そして前回の動画で紹介した後にメーカーで欠品になるほど売れたというアイクリームである。アイクリームは9月にリニューアルされるという。平岡氏は、目元の小じわは乾燥から来ていると考えている。夕方など目元の小じわが気になるときに、化粧室でメイクの上から塗っているという。しみにくく、レチノールが入っている点も挙げた。

ほかには、ブラウスにトマトソースがついても落とせるという染み抜きの「シミトリーナ」、万一のための絆創膏、ヘアクリップやバレッタが入っていた。ミストは、メイクが崩れたりかさばったりするので持ち歩かないという。ミストをかけすぎると逆に乾燥するのかという質問には、ミストの性質によると答えた。アルコールが多く保湿成分が少ないものは、蒸発するときに肌の水分も奪う可能性がある。一方、保湿成分がしっかり入っているものは肌表面の水分を保ってくれるので、使ってよいという。

対談の締めくくりとして、二人は紫外線対策、食事、ストレスをためないことを挙げた。平岡氏は、内容は分かっていてもなかなかできないものだと認めたうえで、「やらなきゃ」と思うとそれがまたストレスになると付け加えた。自分の体を大事にするつもりで、できることから少しずつ試してほしい。それが平岡氏の最後の言葉である。