腸活は「菌を入れる」だけでは足りない――歯科医師出身の菌ケア専門家・下川穣さんが語る、腸内細菌の育て方と食生活

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概要

腸活と聞くと、ヨーグルトを食べる、便秘を解消する、といったイメージにとどまる人が多い。株式会社KINS代表で歯科医師の下川穣さんは、それは「100点中まだ3点ぐらい」の理解だと言う。腸内細菌は免疫やダイエット、肌だけでなく、睡眠やストレス、性格にまで関わる、というのが下川さんの立場だ。ライフスタイルメディア「lumily」の番組で、聞き手の質問に答えながら、腸内細菌の基本的な考え方と、今日から始められる食生活の工夫を語った。

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歯科医師から菌の世界へ

下川さんは20代で、セラミックや矯正、インプラントといった一般的な歯科診療をしていた。30歳のときに医療法人の理事長になる機会があり、歯科だけでなく皮膚科、消化器内科、婦人科などを併設する総合クリニックを運営するようになった。その中で菌の世界に出会い、のめり込んだという。医療行為は今も重要だと考えているが、自分が一人のプレイヤーとして治療するより、より多くの人に知識を伝え届ける仕事のほうが価値があるのではないかと考え、KINSを立ち上げた。菌に関わって10年余りになる。

KINSは販売数140万個を超える菌ケアブランドとして紹介された。下川さんの説明によると、女性向けのヘルスケア商品やスキンケア、犬や猫用の歯磨き粉を扱い、動物病院も持っている。最近は、女性の菌のバランスが乱れると不妊の度合いが上がるという点に着目し、不妊治療向けの検査やアプローチにも取り組んでいる。バリバリ働きたいビジネスパーソン向けには、高麗人参を発酵させた「KINS PRIME」を出している。いずれも、それぞれの人が困っていることに菌の力でアプローチする、という考え方だと下川さんは説明した。

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菌ケアの「3カ条」――入れる、育てる、邪魔しない

腸活の基本として、下川さんは「菌ケア3カ条」を挙げた。

1つ目は「菌を入れる」。ヨーグルトなどの発酵食品から生きた菌を取ることがこれにあたる。最近は、生きた菌も死んだ菌も両方よいとされているので、とにかく菌を取りましょうという考え方だという。

2つ目は「菌を育てる」。外から菌を入れても、餌を与えなければほとんど定着しないと下川さんは言う。数年前までは、いかにすごい菌を取り入れるかがトレンドだった。今は、自分のお腹の中にそもそもどんなメンバーがいるのかを踏まえ、その中のよい菌に餌を与えて育てるという方向に移ってきている。ただし両方必要だ、とも補足した。育てるための代表的な餌として、食物繊維やポリフェノールが挙げられた。

3つ目が、多くの人が見落としているが同じくらい重要な「菌の邪魔をしない」だ。健康によくない行動の多くは腸内環境の邪魔をする。例として下川さんが挙げたのが睡眠リズムの乱れである。平日は7時に起き、土曜日は10時まで寝る、というように睡眠時間がぶれると、お腹の中が時差ボケを起こすという。腸内細菌も時差ボケするのだ、と下川さんは話した。運動不足も、脂肪がつくだけでなく腸内環境を荒らす原因になる。アルコールについては、殺菌しそうなイメージがあるが、下川さんが好きな「スーパースター」の菌を減らしてしまうと述べた。

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よかれと思って取っているプロテインが悪玉菌を増やす

「邪魔をしない」の具体例として下川さんが強調したのが、昨今のプロテインブームだ。筋肉をつければ代謝が上がると考えて、ソイプロテインやホエイプロテインを健康のために飲んでいる人は多い。しかし、そのせいで悪玉菌が増えている人がいると下川さんは言う。

プロテインそのものが悪いわけではなく、種類による。また、1日の中でタンパク質をどれくらい取っているか、取りすぎになっていないか、それを消化できているか、という点が問題になる。

この話は後半の美容の話題で詳しく展開された。筋トレ界隈では体重1kgあたり2gのタンパク質を取るという目安がよく広まっているが、下川さんによれば、これはアスリートの基準だ。筋トレの頻度を聞くと週に数回程度なのに、この量を取っている人がいる。そういう人に話を聞くとお腹を壊しがちだったり、検査すると悪玉菌が人より多かったり、ポリープができていたりするため、プロテインの内容を変えるよう指導するケースが最近増えているという。

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「一石八鳥」――腸内細菌が担う役割

腸内細菌の役割について、下川さんは「一石八鳥」という言葉を使う。「八」は象徴的な数字で、細かく数えれば9個も10個もよいことがあるという。挙げられたのは、免疫、ダイエット、美容、お腹の病気、そして脳に関わる睡眠、ストレス、性格である。消化が一番の役割で、ビタミンの一種やよい油の吸収も腸が担っている。

下川さんは腸内細菌を会社の社員にたとえた。これだけ一生懸命働いてくれているのに、多くの人は彼らに給料を払っていない。馬車馬のように働かせて給料が少なければ、社員は出ていきたくなる。だから餌という形でちゃんと報いる必要がある、というたとえだ。

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痩せ菌は2種類――育てるブラウティア菌と、取り入れるアッカーマンシア菌

ダイエットについて、下川さんは「痩せ菌」「デブ菌」は実在すると述べ、痩せ菌を2種類紹介した。

1つ目はブラウティア・ウェクセラエ菌だ。日本人のデータで、痩せている人と太っている人を比べると、ブラウティア菌がいる人のほうが明らかにBMIが低い。それだけなら相関にとどまるが、この菌をラットに入れると痩せることも確認されている。そこまで研究されていれば、ある意味痩せ菌と言ってよいだろう、というのが下川さんの見方だ。

このブラウティア菌は日本人にとって特に重要な菌だが、直接取り入れることはできず、お腹の中で育てる必要がある。そのために勧めたのが、もち麦や大麦、玄米といった穀物、特に大麦だ。普段のご飯の3分の1をもち麦にし、それを1日2回ほど食べるとブラウティア菌を育てられると下川さんは説明した。聞き手はすでにもち麦をご飯に混ぜていると話し、食感もよく簡単に取り入れられると応じた。

2つ目はアッカーマンシア菌である。菌の研究はアメリカやヨーロッパがかなり進んでおり、日本は遅れているという。アッカーマンシア菌は7、8年前ごろ欧米の研究で先に注目されたが、後から日本人にはほとんどいないことが分かった。下川さんはこれまでに約1万9000件の腸内フローラ検査を手がけてきたが、その中でも日本人はあまり持っていないという。

ただし最近、日本人に少ないアッカーマンシア菌でも、外から取ることで結果が出ることが分かってきたと下川さんは話す。2026年からアッカーマンシア菌のサプリメントが日本で発売されており、下川さんが把握している範囲では2社が出していて、そのうち1社が自社だという。食欲が増してしまって食事制限がつらい、つい甘いものに手が出てしまう、といった「食欲旺盛系」のダイエットを考えている人と相性がよいと説明した。

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菌は遺伝子と違って変えられる

痩せ菌の割合は人によって大きく違う。0.1%しかない人もいれば、下川さんのように7%持っている人もいる。腸内環境は遺伝と環境の両方で決まるため、改善できるというのが下川さんの考えだ。

遺伝子は、30年後には操作できる時代になるかもしれないが、今は基本的に一生変わらないものとされている。一方、菌はお腹だけでなく、肌や頭皮、女性なら膣や子宮にもいて、人は40兆個ともいわれる菌に囲まれている。それを変えられるのが菌の醍醐味であり、自分がここまでのめり込んだ理由でもある、と下川さんは語った。スタートラインは人によってまったく違い、例えば痩せ菌が2%しかなかった人が色々と取り組んで3.5%になった例もあるという。

変化にかかる期間について、下川さんは「極端に言えば今日の明日でも少し変わる」としたうえで、きちんと定着させるという観点では3〜6か月とよく言われていると説明した。

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腸は「第2の脳」――性格や行動力との関係

腸が「第2の脳」と呼ばれる理由について、下川さんはいくつかの観点から説明した。まず発生学的には、腸と脳を比べると先に腸ができ、その後に脳ができる。また、腸と脳は迷走神経で物理的につながっている。体から神経だけを取り出して透かして見ると、脳に多くの神経細胞がある一方、腸にも同じくらい神経細胞がある。これらが互いにやり取りし、影響を及ぼし合っているという。

直感的な例として下川さんが挙げたのは、緊張するとトイレに行きたくなるという現象だ。緊張して足の裏が痛くなる人はいない。それだけ脳と腸は強くつながっている、という説明である。逆に腸から脳への影響もあり、臨床試験や動物実験で研究されている。

印象的な例として紹介されたのがラットの実験だ。ラットの中にも求愛行動を盛んにする「イケイケ」なラットと、勇気のないラットがいる。この2匹の腸内細菌を移植し合うと、性格が真逆になり、行動の回数が変わったという。人間で同じことはできないため臨床試験の結果はないが、動物実験ではそれほどの変化が出ている、と下川さんは留保をつけて話した。

ここから下川さんは、腸内環境と「夢を叶えること」の関係に話を広げた。転職や起業には勇気がいる。脳の中央付近にある扁桃体は「一番ビビる場所」だが、腸内環境をよくするとこの部分の敏感さが収まるという。そのため勇気を出してリスクを取れるようになる。逆に腸内環境が悪い人はなかなかリスクを取れず、夢が叶いにくい、というのが下川さんの主張だ。

この言い方だけを聞くと「だいぶ怪しいおじさんになる」と下川さん自身も笑いながら認めつつ、ロジックはあると強調した。腸と脳は物理的にも血流を通してもつながっており、主に免疫、菌が出す代謝産物、迷走神経の3つのルートで結ばれていると言われている。性格だから仕方ないと諦めたり気合いに頼ったりする前に、まず腸内環境を整えるほうがスムーズかもしれない、という考え方である。

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大腸がんリスクの予測と生活習慣病

腸を整えれば病気を防げるのかという問いに対し、下川さんはまず胃と大腸を比較した。胃がんについてはピロリ菌という原因菌がかなり分かっており、検査して見つかれば除菌するという流れが確立している。それだけで胃がんのリスクは大きく下がる。一方、大腸がんはピロリ菌ほど明確な原因菌がこれまで特定されておらず、法整備も含めて検査体制は整っていない。ただ、原因はこの菌ではないかということはかなり分かってきているという。

そこで下川さんは、KINS PRIMEの腸内フローラ検査をアップグレードし、来年の春を目標に、80数%の精度で大腸がんのリスクを当てられる予測モデルを作ろうとしていると明かした。現時点では開発中の取り組みである。

ほかにも、過敏性腸症候群でおならが止まらない人、下痢が続く人、便秘がひどい人、便秘と下痢を繰り返す人などは、菌のバランスと密接に連動していると下川さんは言う。生活習慣病では血圧を上げるような菌や、血糖値の乱高下を引き起こす物質を出す菌もいるとされ、さまざまな疾患と腸内環境の関係が研究されているという。

ただし、病気になってしまってから菌で治すのは難しい。「黄色信号」程度の段階であれば、生活を整えることで改善できる可能性が十分ある、というのが下川さんの説明だ。例として挙げたのが自社の社員の話である。毎年ポリープができていた社員がいて、食事がひどかったため、まずそれをやめるよう伝えた。素直な人で、5年ほど働く間にポリープができなくなったという。

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美容――便秘で「腐敗」に傾くとガスが肌に届く

美容は腸活の「ど真ん中」だと下川さんは言う。便秘のときに吹き出物ができる経験をした人は多いだろうが、便秘の人とそうでない人ではお腹の中の発酵のしかたが違う。便秘になるほど腐敗の方向に傾き、一部の悪玉菌が出すガスのようなものがお腹の中で再吸収され、血流を通って肌に届いてしまうという。

逆に、酢酸や酪酸、プロピオン酸といった短鎖脂肪酸がきちんと作られると、肌の水分量が上がったり、キメが整ったりする。外からのアウターケアも重要だが、半分はインナーケアであり、それをしっかりやるのが実は近道だ、と下川さんは述べた。

具体的なポイントとして挙げられたのがタンパク質、特に赤身肉だ。肉をたくさん食べている人が1〜2週間肉を抜くだけで、お腹の中のガスの種類はがらりと変わるという。一時期、糖質制限中は肉を食べてよいとされ、ステーキは食べてもご飯は一切食べないというダイエットが流行し、実際に痩せた人もいた。糖質を取らないことで痩せるのは嘘ではないが、腸内環境としては最悪だと下川さんは言う。タンパク質を発酵させる方向に傾くとガスが出るからだ。その見分け方として、下川さんは「おならが臭いかどうか」を挙げた。おならが臭い人は、タンパク質の取りすぎかもしれない。

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肉より魚と豆――下川さんの1日の食事

同じタンパク質でも、牛・豚・羊などの赤身肉と、魚、豆を比べると、魚と豆のほうが優秀だと下川さんは言う。ただ、多くの人はそこが十分に取れていない。家族の夕食を準備するとき、豚の生姜焼きは簡単でスーパーで安く買えるが、魚は調理が面倒で、どうしても赤身肉に偏りがちだ。取りすぎると腐敗の方向に寄り、おならが臭くなり、肌にもつながる。その状態でさらにホエイプロテインを飲めば「勘弁してくれ」という状態になる、と下川さんは話した。

下川さんが特に勧めるのは豆である。自身のランチでは、アボカドとミックスビーンズとトマトにドレッシングをかけたサラダを食べている。居酒屋では枝豆を頼み、他人の分まで食べるくらい枝豆は優秀だと冗談まじりに語った。聞き手は、朝から魚を焼き、肉はあまり食べず、ひじきに豆を大量に入れ、サラダにアボカドや豆を加えていると話し、知識がないまま「たまたま」よい食事をしていたと驚いていた。

下川さん自身の食事も紹介された。朝は玄米にもち麦を混ぜたご飯に、納豆、味噌汁、ぬか漬け、魚があったりなかったりという和食。昼も似ていて、アボカドとミックスビーンズとトマトのサラダをメインに、ご飯、魚、味噌汁。夜は外食が多いのでフリーにしている。朝と昼をルーティン化し、動物性タンパク質は卵程度にとどめ、コントロールしにくい夜の分は睡眠や運動、腸活で「借金返済」するというやり方がよい、と下川さんは説明した。

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セロトニン、睡眠、疲労

「幸せホルモン」のセロトニンは、全体の9割がお腹の中で作られるとよく言われる。しかし下川さんは、これには落とし穴があると指摘した。お腹で作られたセロトニンはほとんどお腹の中で使われ、血液脳関門があるためそのまま脳には届かない。ただ、脳でセロトニンを作るための材料の一部はお腹で作られ、それは脳へ届く。その意味で、腸内環境は脳のセロトニンにも関係するという説明である。

睡眠については、下川さんはGoogleの「Fitbit Air」で睡眠スコアを測っていると話し、睡眠の質と腸内環境は直接影響し合うと述べた。睡眠に関わる物質の一部はビフィズス菌などが作っているため、そうした菌をきちんと育てるとよいという。疲労については、下川さんが好きな菌として、フィーカリバクテリウム・プラウスニッツィの名前を挙げた。疲労を回復し、疲れにくくしてくれる役割があるという。

腸活でどんな変化を実感しやすいかという質問には、まずダイエット、次に「気づいたら確かに」という形で現れる肌、そしてマインドの面がビフォーアフターで感じやすいだろうと答えた。

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「ヨーグルトを食べれば腸にいい」は本当か

ヨーグルトを食べれば腸によいのかという問いに対し、下川さんの答えは「みなさんの期待に応えられるかでいえば、嘘という感じ」というものだった。ヨーグルトには菌が入っているので、生きていても死んでいても、取ること自体はよい。ただ、それ以上に下川さんが注目するのは乳糖だ。

日本人は乳糖を分解するのが苦手で、牛乳を飲むとお腹を下す人も多い。下さない人でも、赤ちゃんの時期を過ぎると乳糖を分解する酵素は減る。分解されなかった乳糖は腸へ流れていき、ビフィズス菌の餌の一部になる。大量に入るとよくないが、少量ならビフィズス菌にとってよい。ヨーグルトに含まれる乳糖は牛乳より少ないため、この点で一部よいのではないか、というのが下川さんの見解だ。

下川さん自身は乳製品との相性が悪く、小学校の6年間は牛乳を一滴も飲まなかったほどだった。ところが検査してみるとビフィズス菌が少ないことが分かり、そこから乳糖がさらに少ないギリシャヨーグルトを食べるようになったという。一般の人は自分ほど乳糖に神経質にならなくてもよいかもしれない、とも付け加えた。

30:28

忙しい女性が今日からできる3つのこと

最後に、20〜30代の忙しい女性でもすぐにできる腸活として、下川さんは3つを挙げ、その中から一番簡単そうなものを選べばよいと話した。

1つ目はキウイを積極的に食べること。ただしキウイが苦手な人やアレルギーのある人もいる。

2つ目はミキプルーンを食べること。プルーンにはエビデンスがあるが、スーパーでわざわざプルーンを買おうと思う人は少ないので、ミキプルーンのような形のほうが習慣にしやすいのではないかという。

3つ目は食事以外で、寝る4時間前までに食事を終えることだ。仕事で遅く帰り、家事をこなし、最後にお腹いっぱい食べてすぐ風呂に入って寝る、という生活では、食べてから1時間後には床についていることになる。消化という行動と、眠りに行くという行動は真逆であり、睡眠の質が下がって朝お腹が重くなる。腸からすれば「お前だけ寝に行くのか」という状態になる、と下川さんはたとえた。16時間断食や14時間断食がよく話題になるが、12時間程度で十分で、例えば夜8時から朝8時でもよいという。

この習慣は毎日続けたほうがよいかと問われると、下川さんは、時差ボケの問題があるので日によってやり方が変わるのは好ましくないと答えた。それでも、ずっと負担をかけ続けるよりは、2日に1回でもできる範囲で取り組むほうがよいという。キウイ、プルーン、寝る前4時間の食事制限のどれかなら誰でも始められるはずなので、まずそこからやってほしい、というのが下川さんの締めくくりだった。