牛乳配達の会社はなぜGoogle Workspaceだけで業務を変えられたのか――明治クッカー・西原亮が語る中小企業のDXと「〇〇なのに」戦略
MAKE IT NEXT株式会社明治クッカー代表取締役の西原亮氏は、牛乳配達を本業とする会社を経営しながら、YouTubeでGoogle Workspaceの実践的な使い方を発信している。聞き手のSean Kawakami氏は、その動画を見て西原氏をGoogleのエバンジェリストだと思っていたという。この回では、IT知識も予算もない現場にデジタルツールをどう根付かせたのか、DXが進まない会社では何がボトルネックなのか、牛乳屋が本業以外へ目を向けた理由は何か、が順に語られる。西原氏の一貫した立場は、DXの中心はツールを増やすことではなく、使うツールと見る数字を減らすことだ、というものである。
冒頭のダイジェストでは、前回の内容とみられる西原氏の経験も短く紹介された。父親の悔しさを継ぐつもりで家業に入ったこと、コンサルタント出身で「鼻が伸びていた」こと、70代のスタッフや初めて働く主婦のスタッフに100枚ほどのパワーポイントで中期経営計画を説明したこと、社内でお金がなくなったり車のタイヤを全部パンクさせられたりしたことである。顧客に話を聞きに行くと「実は牛乳は好きではない」と言われたことにも触れ、いまの同社の牛乳は日本で最も値段が高い部類だと西原氏は話している。
「Googleの人だと思った」――現場の肌感覚がある使い方
Kawakami氏が西原氏を知ったきっかけは、Google Workspaceの使い方を解説するYouTube動画だった。一般論ではなく、手を動かしながら具体的に教える内容だったという。Kawakami氏は動画を横に置いて同じ操作を試し、Googleのスプレッドシートでガントチャートまで作れることに驚いた。
Kawakami氏によれば、ツールの一般的な使い方を教える人は多いが、紹介されるユースケースが現場では使えないものであることも多い。西原氏の解説には、実際に現場で使っている人ならではの「ラストワンマイル」のノウハウがあった。そのためKawakami氏は、どこかのソフトウェア会社のエンジニアか、Googleの関係者だと思い込んでいたという。
出発点は「お金がない」――ツールを一つに絞ったのは結果論
情報発信の始まりについて、西原氏はまず社内の事情を説明する。同社は業務時間の配分を7対3にし、3割を顧客の役に立つ時間にあてるという目標を掲げた。そのためには業務の改善が必要だったが、お金がなかった。社員は高卒か専門学校卒で、配達や営業のように体を動かす仕事をしているメンバーが中心であり、ITの知識もなかった。
ツールをいくつも試せばお金がかかる。そこで西原氏は、以前から使っていたGmailやGoogleマップに目を向けた。よく見ると、Googleにはマイクロソフトのパワーポイントに似たツールなども揃っていた(この言い方はGoogle側にも伝えたと西原氏は笑う)。それなら他のソフトは解約し、この中だけで済ませようと考えた。
このとき西原氏は、Googleのツールがクラウド製品で、インターネット上でリアルタイムに共有できることに気づいた。ファイルを更新して実績を集計するような作業は要らなくなる。そこから、このツールだけでやると決めてほかを全部捨てた。Kawakami氏が「結果論だったのか」と尋ねると、西原氏はそうだと答えている。
ツールを一つに絞った理由はもう一つある。社員のITリテラシーが低く、画面の見た目が変わるだけで全員が混乱してしまうからだ。アルバイトの主婦やシニアのスタッフは、見たことのない画面が出ると「無理」とすぐに諦めてしまう。同じツールの中で完結すれば、いつも見ている画面で作業できる。
最初に使ったのはGoogleフォームだった。イベントの出欠確認などでよく使われるが、営業の実績と名前を入力すれば自動でスプレッドシートに集まる。そうなれば報告は不要になり、数字も可視化される。ここが出発点だったという。
ツールでできないことはやめる――業務が消えていく仕組み
Kawakami氏は、自分もつい「これにはこのツール、あれにはあのツール」と勧めてしまうと打ち明ける。Googleスライドで作ったのか、パワーポイントで作ったのか。Todoistでタスクを管理してSlackでやり取りするのか。そうなると、どのツールで何をしているのか誰も分からなくなる。
西原氏は、ツールを一つに絞ると諦めがつくと話す。このツールでできないことはやめよう、と決めると、業務がどんどんなくなっていく。たとえば高機能なCRM(顧客管理システム)を導入する代わりに、スプレッドシートに顧客の名前を入れた簡単なデータベースを作り、それを全員で確認すればよい。そこから始めてみたら、それで十分だった。こうした経験が、西原氏のYouTubeの内容の元になっている。
浸透させる3原則――例外を作らない、究極まで簡単にする、寄り添い続ける
Kawakami氏は次に、使い方が分かっても全員に使ってもらえなければ意味がないとして、どうすれば社内に浸透させられるかを尋ねた。西原氏は三つの原則を挙げた。
一つ目は、例外を絶対に作らないことだ。「この人だけはどうしても無理なので紙で見てもらう」という例外を一つ作ると、効率は一気に落ちる。やると決めたら100%徹底させることを大前提にしている。
二つ目は、究極まで簡単にすることだ。西原氏は75歳の男性スタッフの例を挙げた。配達の記録をスマートフォンで入力してもらえば、会社は全部の数字を把握でき、給料の計算にも連動させられる仕組みを作った。プログラミングのコードは使っていない。ところが現場にとっては入力そのものが難しく、このスタッフから強く文句を言われた。西原氏は、これがかえってよかったと振り返る。この人でも使えるようにしようと考えた結果、入力は選択肢を選ぶだけにした。小学1年生でも、初めてスマートフォンに触る75歳でも分かること。それを設計の方針にしたという。
三つ目は寄り添い続けることで、西原氏はこれが最も大事だと強調した。最近、GoogleのオフィスでDX推進のリーダーたちに向けて話をしたが、ほとんどの人は「これを使ってくれ」と言ったきりだったという。実際に電話をしたり現場に行って「使っていますか」と聞いたりすると、立ち上げたらログイン画面が出て分からなくなった、といった細かいつまずきが出てくる。1日に5人でも1人でもいいので、横について一人ずつ使ってもらい、声をかけ続けることが大事だと西原氏は話す。
寄り添うコストをどう捻出したか――KPIを32項目から絞り、日報も廃止
Kawakami氏はここで、寄り添い続けることには人手というコストがかかると指摘した。大企業ならIT推進の部署があるが、中小企業にそんな人はいない。どうするのか。
西原氏は、自分もまさにその壁に当たったと答える。そこで行ったのは、会社として見る数字や集める数字を減らすことだった。以前は配達のたびに、何本届けたか、何件回ったか、ガソリンはどうか、顧客の声はどうかなど、多くの項目を日報に入力してもらっていた。それでは入力する人の負担も、教えるコストも大きい。そこで見る数字を徹底的に絞り、日報も不要にするなど、業務を断捨離していった。
Kawakami氏が、数字を減らせば見えなくなる部分が出るのではないかと問うと、西原氏はKPIそのものを見直したと説明する。以前は32項目を見ていたが、取りすぎていた。営業であれば、顧客との接点や契約など本当に必要なものだけを残した。
顧客の声については、顧客の許可を得て会話を録音し、音声データとして残すことにした。西原氏によれば、この蓄積は3、4年たってAIの時代になってから初めて役に立ち始めた。Kawakami氏は、録音デバイスを持っておけば顧客の声をすべて記録でき、日報も要らなくなると応じた。そのうえで、多くの会社ではこの3、4年、何もしないまま放置されているとも指摘している。
リスナー質問――ベテランが「困っていない」と言う現場をどう動かすか
番組には、埼玉県の中小メーカーで経営企画を担当する38歳のこうじさんから質問が届いた。社長からDXを進めるよう言われているが、現場のベテラン社員は今のやり方で困っていないと言い、取り合ってくれない。超アナログな現場でDXを成功させた西原氏なら、最初の一歩として何をするか、という内容である。Kawakami氏は条件を具体的にするため、東京・大田区にある従業員340人ほどのメーカーで、自分が現場社員として推進担当になったら、という設定で尋ねた。
西原氏の答えは、社長からトップメッセージをもらうことだった。こうしたベテラン社員はトップダウンでしか動かない、と西原氏は言う。社長が「DXを進めろ」と担当者に命じるだけでは足りない。なぜDXをするのか、いつまでにどこまで進めるのかを、社長自身がベテラン社員に向けて発信する必要がある。実際には難しく、推進担当は孤独になっていくことが多いとみている。それでも340人規模なら、まず社長のメッセージで一定の強制力を働かせることが、最初の一歩として絶対に大事だと話した。
Kawakami氏は全面的に同意した。そのうえで、そもそもDXが何かが理解されていないことも問題だと補足する。Kawakami氏の整理では、デジタイゼーション(既存のものをデジタル化すること)、デジタライゼーション(デジタル化したものを使って効率化すること)、DX(デジタルを使って新しい価値やイノベーションを生むこと)は別の段階であり、DXはかなり先の段階にある。いきなりDXを目指さず、まずPDF化のような第一歩から始めればよい。
Kawakami氏の顧問先にはクリニックや建設業もあり、いまだにFAXで発注しているところもあるという。この3段階を説明すると現場の担当者は大抵納得するが、それでも進まない原因はトップにある。社長はパワーポイントを紙に印刷してしか見ず、話を聞くと「自分も別に困っていない」と言う。何度DX講座を開いても、上が変わらなければ無理だった。だから社長がいずれイノベーションを起こさなければと考えているかどうかに尽きる、とKawakami氏は述べた。西原氏はさらに、現場に取り組ませてもコスト削減がどうなったかという経営的なインパクトしか見ない経営者も多い、と付け加えている。
カタカナの定義と、トヨタの社内辞書
話題は、言葉が雑に使われている問題に移った。Kawakami氏によると、大手企業の中には「ブランディング」という言葉を禁止しているところもあり、「ブランドステートメント」や「ミッションステートメント」と言うと「理念宣言」や「使命宣言」と日本語で言い直すよう求められるという。カタカナは手軽に使えるぶん意味がずれやすい。ストラテジー、プラン、スケジュールの違いが曖昧になり、互いに非効率なコミュニケーションになっている、というのがKawakami氏の見立てである。
西原氏が、英語と日本語の使い分けで混乱しないのかと尋ねると、Kawakami氏は、カタカナを使ったら必ず括弧で定義を添えるよう習慣づけていると答えた。たとえばプランなら3年以内、スケジュールなら数か月以内というように、その場での定義を決めてから話すという。
Kawakami氏はトヨタの例も紹介した。トヨタは社内に言葉の辞書を持っていて、たとえば「提案書」とは添付の決められた用紙を埋めたものを指す、というところまで細かく定義していると聞いたという。定義しなければ言葉の意味がぶれる。ぶれればコミュニケーションにコストがかかり、それが積み重なって非効率を生む。この考え方に納得したことが、Kawakami氏が自分の言葉を定義するようになった理由だという。
新事業「ことむすび」と、販売店連合の難しさ
Kawakami氏は、西原氏が一定の成果を出して次の段階に進み、M&Aや「ことむすび」というプロジェクトに取り組んできたことに触れた。西原氏によると、ことむすびは西原氏が数年かけて仕掛けたもので、現在はいったん終了している。
仕組みはこうだ。ベンチャー企業は新しい商品やサービスを立ち上げるとき、実際の顧客の反応を見たい。牛乳販売店は顧客と接する仕組みを持っているので、業界全体を巻き込んでベンチャー企業のマーケティングを支援する。明治クッカー単体の顧客は当時5,000件に届かなかったが、牛乳販売店が連合を組めば10万件、20万件になる。牛乳配達は毎週顧客のもとへ行くため、テスト商品を流せば2週間後には全顧客の反応データが集まる。
しかし、この事業はあまりうまくいかなかった。西原氏はその理由を、販売店の連合だったことに求めている。参加した経営者からは「これでいくら儲かるのか」と強く問われた。一方でベンチャー側は、できるだけ大きなボリュームを求めた。複数のオーナーの間で意思決定をそろえるのが難しかったという。それでも領域としての可能性は十分にあり、今後は同社単体で取り組んでいくと西原氏は話した。Kawakami氏も、ヤクルトなどを含む乳製品の宅配網は地域に根ざした大きなネットワークであり、そこから顧客の声を集約できれば商売の大きな種になると評価している。
牛乳・ヨーグルトで儲けることを「いい意味で諦めた」
Kawakami氏は、こうした発想はコンサルタントとして多くの業界を外から見てきた経験から生まれたのではないかと尋ねた。西原氏はそれも大きいと認めたうえで、本音として別の理由を挙げた。牛乳やヨーグルトを売ることで自分たちが報われるようにする、収入を増やす、ということを諦めたことが大きいという。
社員が最初に描いた夢は、全員の平均年収を400万円、500万円にすることだった。しかし牛乳やヨーグルトだけでそれを実現しようとすると無理が生じる。薄利で売り続けるか、強引に値上げし続けるしかない。そこで、本業だけで年収を上げることを西原氏は「いい意味で」諦め、外に目を向けた。
Kawakami氏は、本業で儲けるのをやめるという話は、特に現場に近い社員ほど理解しにくいはずだと指摘する。西原氏はその通りだとしたうえで、社内には次のように伝えたと説明した。自分たちは10年後も20年後もおそらく牛乳屋をやっている。ただし牛乳やヨーグルトは、顧客との関係をつくるきっかけと位置づける。牛乳の販売をやめるわけではなく、顧客との関係をつなぐ役割を担わせる、ということである。
Kawakami氏はこれを聞きながら、伝統工芸、酒蔵、曲げ物、研磨などを営む中小企業の顧問先の社長たちを思い浮かべたという。彼らは次の一手を考えても、積極的に何かを捨てるところまでは踏み込めない。ずっとその中にいるからだ。西原氏は外から入ってきたから見えたのではないか、とKawakami氏は問い、親の後をいきなり継いだ経営者にはなかなか見えないとも話した。
西原氏は「あくまで自分の思い」と断ったうえで、自分が追求する理由の多くは社員に向いていると語った。リスクを取って牛乳屋に勤めてくれた社員の年収を、どうすれば大企業より高くできるか。それをずっと最上位に置いている。その基準で考えると、今のままでは絶対に難しい。一方で、自分の食い扶持を守るだけなら、変化せずに社員を安く使えば15年ほどは生き延びられるかもしれないとも言う。だから中小企業の経営者や2代目には、ついてきてくれる社員が大企業より高い年収を得て、結婚したければ結婚でき、生活できるようにする、という指標を持ってほしいと話す。その指標を置けば、多くの人が今のビジネスモデルでは無理だと気づくはずだ、というのが西原氏の考えである。
会社の経営計画と、社員の人生計画を重ねる
Kawakami氏はこの話を、会社の経営計画と社員一人ひとりの人生計画が重なっていないから変化が起きない、と言い換えた。会社には使命や計画があるが、会社と一緒に成長して年収が上がり、人生が豊かになることを社員も望んでいるはずだ。そこへ一緒に進もう、段階を1から順に踏もう、とパートナーとして伝えられれば、昨日と違う仕事を求められても、社長の向いている方向が自分のやりたいこと(Will)と同じなら受け入れられる。Google Workspaceを使えと言われても、向かう先がそちらなら従おうと思える。
逆に「今のやり方を変えろ」とだけ言われると、変える=知らない=嫌だ、で終わってしまう。本当にやりたいのは牛乳配達そのものではなく、その先で人生が豊かになることではないか。そう伝えていけば、動かなかった大きな岩も少しずつ動く。「別にずっと研磨をやりたかったわけじゃない」「プラスチックを削り続けたかったわけじゃない」と思えれば、少し変わってくるかもしれない、とKawakami氏は話した。
家族経営の再評価――米国のビジネススクールで学ばれる「ダイナスティ経営」
西原氏はここで、自身の心境の変化を明かした。以前は、会社を「ファミリー」と呼ぶ社長たちに嫌気がさしていた。なぜ親でもないのにファミリーなのか、と思っていたという。ところが今は、自分の考えがファミリーの方へ戻ってきている気がする。牛乳屋が憧れられる存在になることを一つのテーマにしており、自分たちの人生が豊かになったと言える中小企業だからこそ、一人ずつを自立させていきたい。43歳になったからかもしれないが、昭和的な感覚に戻ってきた、と西原氏は話す。
Kawakami氏はこれを受けて、経営学の流れを紹介した。家族経営はなれ合いになるので駄目だとされ、効率と合理化を目指すアメリカの経営学が世界を席巻してきた。社長も内部から昇進させるより外部から招く方がよいとされた。しかし一回りして、いまアメリカのビジネススクールではダイナスティ(王朝)経営、つまり一族経営の方がロイヤリティが高まるという点が学ばれている、とKawakami氏は言う。ロイヤリティは効率化を超える。社員が「ここにいてよかった」と思えること(ES)がなければ、顧客の満足(CS)も生まれない。その観点から日本企業を評価する研究も行われている、とKawakami氏は紹介した。
Kawakami氏は、何が正解かは分からないと断りつつ、会社を10年物国債の利回り以上を稼ぐ装置とみるアメリカ的な考え方とは違い、法人としての人格を備えた存在とみる見方もあるのではないかと述べている。
M&AとPMI――3社を引き継ぎ、3〜5年かけて統合する
続いてKawakami氏は、中小企業のM&Aについて西原氏の考えを尋ねた。西原氏は、自社のような斜陽産業では、M&Aは今後ますます主流になるとみている。中小企業の数はこれから減っていく。自身も2代目である立場から、これから2代目として経営する人はM&Aをメインの戦略に据えるべきだと話した。
一方で、本当に苦しいのは買収後の統合(PMI)だという。明治クッカーはこれまでに3社をM&Aに近い形で引き継いでおり、従業員は丸ごと、株式は一部という形をとっている。苦労したのは、引き継いだ従業員の給与の調整だ。前の会社での残業代未払いの問題もあった。「払われていない」と言われ、自分たちの時代のことではないと思っても、全部を引き継いだ以上は対応せざるを得ず、内容証明郵便が送られてきたこともあったという。それでも一定数のM&Aを重ねると、「あそこに任せれば大丈夫だ」と評判が立ち、買ってほしいという話が集まってくる。西原氏は知人の例も含めてそう話している。
Kawakami氏は、統合後の人・金・情報・技術・時間をうまくまとめることに手間を惜しまないことが大事だと応じた。西原氏はさらに、短期的に成果を求めないことを挙げた。3年から5年かけてゆっくり進めなければ、壊れるものは壊れてしまうという。
Kawakami氏は、明治クッカーそのものが経営コンサルタントと牛乳配達会社の「M&A」のようなものだと笑った。AとBが単純に足し合わさるのではなく、交わることで新しいCが生まれる。買う・買われるという後ろ向きの捉え方ではなく、まったく違う事業が生まれるかもしれないという予感を持って臨んだ方がよい。これからの中小企業にとって中核となる戦略になる、とKawakami氏も同意した。
情報過多の時代のキャリア――「やりたいこと」より「できること」
最後の相談としてKawakami氏は、30代後半から40歳前後の会社員を想定した。情報がないと不安になるが、今は人生のダッシュボードに情報があふれ、バックミラーが20個も付いているような状態で、情報が多すぎてかえって不安になる。周りには起業した人も、転職して給料が上がった人もいる。今の仕事に大きな不満はないが、何かしなければという不安がある。そうした人にどう助言するか。
西原氏が軸にしているのは、自分ができることを追求することだという。やりたいことをいくらやろうとしても続けられず、結局外でアルバイトをしてお金を稼ぐ人を多く見てきた。できることを好きになる方が大事だと西原氏は考えている。SNSでは周りがきらきらして見えるが、多くの人は目の前の仕事をなんとなくこなしている。だから、今できる仕事を社内トップレベルまで高め、転職活動をするなら自信を持ってアピールできる水準にする。あれこれ手を出すより、今できることを社内トップクラスに持っていく段階に集中する方が、最終的に幸せになれるというのが西原氏の考えだ。
Kawakami氏はこれを、得意かもしれないものを本当の得意にし、さらに誰にも負けない競争優位にすること、と言い換えた。転職や起業や資格はそのための手段であり、目的化すると周りが転職しているから転職、という発想になってしまう。Will(やりたいこと)、Can(できること)、Must(やるべきこと)のうち、まず「自分は何ができるのか」から始めるのがいちばん幸せになりやすい、とKawakami氏は感覚として述べた。
「憧れられる牛乳屋」と「〇〇なのに」戦略
今後の目標を問われると、西原氏は「憧れられる牛乳屋になる」と答えた。このビジョンは、大企業の社長から否定されたこともあるという。ミッション、ビジョン、バリューとして、どんな社会課題を解決するのか、外向きではないのではないか、と言われたそうだ。
それでも西原氏が実現したいのは、牛乳屋なのに人がどんどん集まってくる世界だ。牛乳屋なのにYouTubeをやり、シニアの顧客にスマートフォンを教えてGeminiを使ってもらい、みんなが輝いていて、牛乳屋なのに給料がとても高い。そのために取り組んできたのだと言う。今後も非連続的な取り組みが出てくるとし、西原氏が一つだけどうしてもやりたいこととして挙げたのが「牛乳屋なのにグローバル」だった。アメリカやシンガポールに店舗を出せたらいいと考えている。そのため英語の勉強にも取り組んでおり、文法は最後でよく、まずチャンク(語の塊)から覚えて後で文法を直す、というKawakami氏の著書の方法で練習しているという。
Kawakami氏は、日本のローカルな牛乳屋がこんなことをしていると世界に発信してほしいと応じ、これは日本の中小企業や零細企業すべてのモデルになると述べた。溶接業は駄目だと言われていても「溶接業なのに」、何百年続く酒蔵でも「酒蔵なのに」と言えばよい。西原氏も、そうすると強みになると答えた。牛乳屋なのにGoogleを使っている、というだけで注目されることもあるからだ。
本業を否定しなくても、「〇〇なのに」という発想から可能性のある面白いことが見えてくる。Kawakami氏のこの言葉で対談は締めくくられた。
父親の悔しかった思いを継ぐというのと、あともう1個は、やっぱり自分がコンサルやってたんで、結構鼻が伸びてたんですね。それこそお金がなくなってしまったりとか、車のタイヤを全台パンクさせられたりとか。僕、何やっちゃったかっていうと、中期経営計画っていうのを70歳のスタッフさんとか、初めて仕事するような主婦のスタッフさん、そういう人たちにパワーポイント100枚ぐらいやったら、「なんやつは」と。
もう我々、このままだと難しいと。で、お客さんに聞きに行ったんですよ、私が。お客さんに聞いたら、「いや、実は牛乳好きじゃない」って言われたんですよ。実は今、うち、日本で一番値段の高い牛乳屋さんなんですよ。
そういう意味では、私が一番最初に西原さんを知ることになったのは、YouTubeでGoogle Workspaceの使い方というのを、いわゆる一般論じゃなくて具体論、もっと言うと手を動かしながらハンズオンで教えてくれる人だったんですね。
この方、一体、きっとどっかの会社のソフトウェアというか、エンジニアの方なんだろうなと思って、私は言われるがままに、「なるほど、Workspaceって使えばよかったか」と思って、本当に動画を左に置きながら。「なるほど、Googleのスプレッドシートって、こんなガントチャート作れるの」とかいうことも言いながらですね。これ、どこからこの仕事って言いますか、この情報発信は始まったんですか?
まさに先ほど、お客さんに役に立つ時間をみんなで生み出そう、7対3で3割生み出そうって時に、お金がなかったんです、まず。まずお金がなくて、それで我々、ITの知識ももちろん、社員全員って高卒なんですよね。高卒か専門卒で、配達、営業とか、体を動かしてるメンバー。
お金もないし、あと早く改善したいって考えた時に、それこそいろんなツール試すと、やっぱりお金もかかると。たまたまその時に、「なんか昔からGmail使ってる、Googleマップ使ってる」。よくよく見たら、それこそこれGoogleさんにもお伝えしたんですけど、「なんかMicrosoftの偽物みたいな、パワーポイントの偽物みたいなのあるぞ」と。これ大丈夫です、Googleさんもご存じだ。で、「あれ、のっぽいのもあるな。じゃあこれで」。
最初の印象がね。
そうなんです。これ使えばいいじゃんと。じゃあ別のソフトウェア解約して、お金かかるからこの中だけでやろうとした時に、たまたまやっぱりGoogleってクラウドの製品なので、インターネットを通じてのみ作業ができるんですよね。リアルタイムで共有できるってのが分かって、そしたら今までファイルで更新して実績集計したりとか、いらないよねってところに気づいて。そこからもう、このツールだけでやろうっていうふうに全部捨てちゃったんですね。
これ、結果論だったんですか?
そうなんです。まず捨てて、この中だけでやろうと。なぜかというと、みんなITのリテラシーみたいなものはすごい低いので、見た目、要はインターフェイスみたいなものが変わった瞬間に全員混乱しちゃうんです。それこそアルバイトの主婦の女性とか、シニアの方もそうですね。「なんか見たことない、無理」って、すぐシャットダウンしちゃうんですね。
だから同じツールだったら見たことある画面になるから、その中で我々、それこそ一発目はGoogleのフォーム。あれ、イベントの出欠とかでよくフォーム使いますけど、「これ、よく考えたら営業した時の実績と名前入れたら、自動でスプレッドシートに来て、そしたらもう報告いらないね。数字がもう見える化されてるよね」みたいなところから、実はスタートして。
なるほど。世の中にあまた、いろんなツールがあるので、これにはあれを、これにはあれをって、私もどうしても勧めてしまうシーンがあるんですけど、それしちゃうと確かにみんな分からなくなるんですよ。西原さん、これ今回はGoogleのスライドでしたよねと。パワーポイントはこっちにありますよねと。Todoist使ってSlackで管理しますよねと。「これ、どれでしたっけ」って。私もつい、これにはこれってやっていきますけど、本来は深く知っていこうっていう方は、一つのツールで全部やった方がいいですよね。
そうですね。そうするともう諦められるので、このツールでできないものはやめようってなると、今度、業務がどんどんなくなってきちゃうんです。そもそもこれでできないんだったら、わざわざ例えばお客さんの高機能なCRMとか、ああいうもの作るよりも、もうまず僕らでできるのはスプレッドシートにお客さんの名前とデータベース、一覧であれば、みんなでそれ確認したらいいよねってところからスタートしたので。逆にそれで十分だったっていうところから、実はYouTubeが形づくられてるんですね。
なるほど。私はこの方は最初の印象、Googleのエバンジェリストっていうか、結局そういう方なのかな。でも相当、その一般論の使い方っていうのはやってらっしゃる方いるんですよ。そうじゃなくて、我々、本当に使えるそのノウハウ部分のラストワンマイルみたいなところですね。大体、ちょっと語弊があるかもしれませんけど、こういうことを教えてらっしゃる方って、そのユースケースっていうのが、これ現場ではちょっと使えないなっていうのが多いんですよ。
なるほど、そうですよね。
多分これ、現場知らない方だろうなっていう。西原さんは、だからこれ多分、絶対現場で使ってる方で、すごく現場の肌触りの部分まで教えてくださるんで、この方はきっとGoogleの方かなって。
ありがとうございます。
これで一安心して、じゃあ西原さんも、もちろん分かりましたと。使い方もこうすればいいの、分かりましたって。これいいんですけど、みんなに使ってもらわないと意味がないじゃないですか。これは次のステージなんですけども、デジタルツールっていうのを、どうやってみんなに使わせたらいいですかね?
デジタルツールを使ってもらう時に、これこそまず最初の原則があるんですけど、例外を絶対に作らないってことを、まず前提とするんですね。
例外を作らない。
この人だけはどうしても無理なので、紙で見てもらうとかっていう例外を作ると、一気に効率が落ちるので、やる以上はまず100%徹底させるっていうのは大前提とするんですね。
あとは皆さんに使ってもらう時に、ストーリーがあるんですけど、75歳の男性がいたんです。その方に配達の活動をスマホで入れてもらえれば、もう我々、全部の数字が見えて、それこそ給料も作れるように、ちょっと連動していったんですね、仕組みで。これ、コードとかも使ってないんですけど。
現場に使ってもらう時に、入力するのも難しいんですよ。なので、75歳のスタッフさんにすごい文句言われたところが、すごい良かったんですね。この方でも使えるようにするってなると、選択だけ、選ぶだけにするっていうところまで、究極、それこそ小学1年生でも75歳の人でも、初めてスマホを触っても分かるようにっていうのを、まず設計の思想にしてました。
なるほど。
あともう1個は、寄り添い続ける、です。これがめちゃめちゃ大事で、この前Googleの渋谷本社で、DXを推進されてるリーダーの方を集めてお話しさせていただいたんですけど、ほとんどの方たちが「これ使ってくれ」って言って、言いっぱなしなんですね。
なるほどね。
でも本当に大事なのは、その後に電話したり、現場行って、「使ってますか」って言ったら、実は立ち上げたらログインの画面が出て分からなくなっちゃったとか、いろんな細かいところがあるんですね。なので、それを全部横にいて、1人ずつ、1日5人、1人でもいいので、使ってもらう、言い続ける、寄り添い続けるっていうのが、めちゃめちゃ大事です。
これ、ちょっと天邪鬼的な質問になるんですけど、寄り添い続けるっていうのってコストじゃないですか?
もちろんです。
このコストって、大企業だったら、いわゆるIT推進本部みたいなのがあって、寄り添い続ける人いますけど、中小企業でそんな人、西原さん、いないよ。どうするっていったら。
なので、これまさにショーンさんおっしゃる通り、最初、僕そこの壁に当たったんですよ。そこで何をやったか。会社で見るべき数字とか、取るべき数字をなくしていったんです。
どういうことですか?
例えば配達行った時に、今日何本配達して、何件やって、ガソリンがどうで、お客さんの声がどうで、いろんな情報を取りたかったり、日報みたいなものに入れてもらうのに、いっぱい項目があったんですね。でもそういう人たちでも簡単にできて、教えるコストも最小コストにするには、会社として見るべき数字をとことん少なくしちゃったんですよ。
なるほど。
見るべき数字も少なくし、やるべき業務、日報もいらないよねとか、そういうふうにどんどん断捨離していったんですね。
そうすると数字と数字の距離ができるじゃないですか。この距離で見えない部分っていうのは、どうするんだろう?
もちろんそうです。KPIそのものも、今まで32項目、僕見てたんですけど。
なるほど。逆に取りすぎてた。
取りすぎてたんですね。なので、本当に必要な、例えば営業で言ったら、お客さんとの接点と試飲と契約以外はもういらない。そういうふうにしていった。あともう1個、お客さんの声みたいなものは、お客さんの音声データ、お客さんから許可いただいて録音させてもらう。これが今、3、4年経ってAI時代になって、初めて生きてきたんですよ。
すごいですよね。そういうのをちょっとストックしておくってことなんですね。もうこれは、本当にちょっと録音のデバイス持っておけば、お客様の声を全部聞き取れて、日報いらないわけですから。
そうです。でも今、その3、4年は何もせずにそのまま放置されてます。
そうですよね。この3、4年ですもんね、だってね、ああいうのが出始めたの。
そうなんですよ。
メールが来てます。38歳、こうじさん。中小メーカー経営企画室、埼玉県。これ、今の話とまたラインマーカーを引くことになるかもしれませんが、重複してるかもしれませんが、お答えください。「DXを推進したい、現場が動いてくれません」っていうのが件名です。
なるほど。
「製造業の中小企業で経営企画を担当しています。社長からDXを進めろと言われています。現場のベテラン社員は、今のやり方で困ってない」。これがDX推進にとって一番困ることですよね。「今困ってない」って言われちゃう。「取り合ってくれません。西原さんが超アナログの現場でDXを成功させる、その第一歩として」。今いろんな話が出てきましたが、まず今日、その中小企業をね、どこでもいいです、大田にあるメーカーさんで、町工場とは言いながら、もう3、40人はいらっしゃるという。やっぱりDXやらないと、情報の共有も含めて非効率が多いと。まず何する?
まず何する? 分かりました。僕が現場の社員だったらですね。推進担当になります。
推進担当。
これは僕がもし一発目のアクションするんだったら、社長から、社長のトップメッセージをもらうってことですね。これ結局、トップダウンでしか動かないです、このベテラン社員は。なので、中小企業の社員であれば、「DXを進めろ」ではなく、社長がベテラン社員の人たちに、なぜDXをするのか、いつまでにここまで進めるのかっていうのを、社長自身からトップメッセージで、トップダウンで出してもらう。これを僕は、もし現場社員だったらします。
おそらくリアルで言うと、多分結構難しいんですね。実際やっていくと孤独になっていく。このケース、3、40人とか、例えばその人数であれば、社長のトップメッセージをちゃんと出してもらって、ここが先ほどあった、ある種強制力。ここをいきなりまず稼働させることが、一歩目は多分絶対大事だと僕は思ってますね。
私、補足何もございません。本当にそうだと思います。
ありがとうございます。
本当にそうだと思います。やっぱりそもそもDXってなんやねんっていうのが分かってないっていう。よくこの番組で言ってるんですけども、デジタイゼーションとデジタライゼーションとDXって違うじゃないですか。DXって、だいぶデジタルを使っていろんな新しいことを生み出す、イノベーションを生み出すっていう相当先のステージなんで、まずはデジタイゼーションのステージ1で、まずPDFからスタートしようよと。いわゆるデジタル化ってやつですね。デジタライゼーションっていうと、デジタル化されたものを使って何か効率化。そして革新っていうことになると思うんですけど、まずいきなりDX行かないで、まずやれる第一歩をやっていこうと。
すげえ感動した、今。
ただ、うちもクリニックもあったり、建設業もあったりするんですけど、やっぱりいまだにFAXで製薬会社には注文出し。でも片っぽはデジタルFAX使ってるって、わけの分かんないこと起こってるんですけど、これどういうことなんだろうなと。「FAXが必要です。でもFAXは面倒くさいから、今eFax使ってます」っていう。ん?ってなっちゃうんですけど、そういうところがあったりするんですけども。
まずはDXとか言わないでも、デジタライゼーションから、デジタイゼーションから、まずは今あるものをデジタル化していきましょうっていうところから、少しハードル下げてやっていくっていう。正しい、おっしゃった通りで。これ、私が現場で、担当の人は大体膝叩くんですよね。「さすが、なるほどね」って言って、デジタイゼーション、デジタライゼーション、DXで書いてくれて、「紙にすることか、そして革新、だいぶ先だ」とやってくれるんですけど。
進まないのはトップ。
そうですよね。
トップの方ですけど、「社長はですね、パワポ、紙でしか見ないんですよ」。社長に聞いてみると、「いや、別に僕もそんな困ってないんで」っていうことになって、大体進まないです。だから、西原さんおっしゃった通りで、トップのコミットメントに尽きる。
嬉しいですね。
本当にそうだと思ってまして、何回DX講座やっても無理なんですよね。
上が変わらないと。
もうDX、たらふくやるんですけど、やっぱりトップの方がDXしないというか、デジタルに弱い、やらない、やる意識あんまり持ってないと全く。これ本当におっしゃる通りで、いつかはDXっていう領域に行って、何か新しい変革、イノベーションをうちで起こさなきゃって社長が思ってるかどうか、もう本当にこれに尽きるなと思いました。
まさにKPIじゃないですけど、それで現場にやらせて、「じゃあコスト削減どうなったんだ」っていう経営的インパクトしか見ない方も、結構多いと思うんで。
そうですよね。でもそれで言うと、その話は英語の核心の本の中にもあります。3つの放送で、言葉が雑に使われてるっていう。言葉が今、本当にカタカナが多いので。でも大手の企業から行くと、ブランディングって言葉も禁止されてることがあって。そのブランディングっていうと、ショーンさん、ブランディング戦略ってぼけると。理念、理念宣言って言われちゃうんですよ。「ブランドステートメントとかミッションステートメントってなんだ、明確にしてくれ」と。「使命宣言、宣言文にしてくれ」って言われて。
やっぱりカタカナって、当たりがいいというか、手軽に扱える分、だいぶ手垢もついてきて、意味が変わってきてしまって。ストラテジーとプランとスケジュールと、何が違うん?っていうのがだんだん分からなくなって、お互い非効率なコミュニケーションになってるのってありますよね。
1個ご質問してもいいですか? ショーンさんの中で、英語と日本語っていうところを巧みに使い分ける時に、ご自身の中で混乱してくるとかはないんですか? ここは英語の表現の方がいいな、ここは日本語にしようかなみたいなのが、使い分けが難しくなってしまうとか。
私は、それでもカタカナ多いって言われるんですけど、なるべくカタカナを使わないように頑張って、カタカナ使ったら必ず括弧付きで定義をしてあげるっていうことを、癖をつけるようにして。自分のためにもですね。そのストラテジーとプランとスケジュールと何が違う。プランだったら、じゃあこれは3年以内、スケジュールだったら数ヶ月以内、ということを1個1個定義をして話をするように、少なくともここではこういう定義づけにしようよっていう。
トヨタさんが辞書持ってるって話を聞いたことがあって。「提案書っていうのは、以下の添付してあるAの紙を埋めることが、これは提案という意味である、我が社では」とか。めちゃめちゃ細かい定義までする。そうしないとぶれてしまう。ぶれてしまうってことは、コミュニケーションはコストなんで、コストが積み重なって結局非効率を起こしてしまうと。
すごい。
っていうふうにおっしゃってるのを、やっぱりなるほどなと思うところがあって、なるべく英語と日本語の時では、その差分に関しては、なるべく言語化するっていうことを、不十分かもしれませんが、やってみようとしてるっていう。
尊敬します。素晴らしいですね。本当さすがですね。
西原さんのやってらっしゃることって、さらっとおっしゃってますけど、これ本当に血肉を削っての大変なことだと思うんですよ。本当に分かってもらう。ただ、もう一定の成果まで出て、もはやもう斜陽とは言わせない、次のステージまで行く。そして今、新しいM&Aをやり、そして「ことむすび」っていうプロジェクト。これは?
これはもう今、一回終了したんですけれども、実は僕がこれ過去に仕掛けたんですね。数年仕掛けたんですが、ベンチャー企業が、そもそもいろんな商品とかサービスを立ち上げる時に、やっぱり顧客のマーケティングをしたいと。リアルなお客さんに、例えば商品を流してみるとか、お客さんの反応を見る時に、これ牛乳業界全体巻き込んで、お客さんのインフラを持ってるんで、そこと、ベンチャー企業のマーケティング支援っていう形でベンチャー企業募って。
我々単体だと5000件もなかったんですけど、当時は。でも牛乳屋さん連合体組むと、10万、20万って。それで、そのインフラにベンチャー企業が、例えばまず商品のテスト、商品をマーケティングしてみて、どのぐらいの反応があるか取りたいとか。それが牛乳配達で毎週行くんで、2週間後にはもう取れちゃうんですね、全てのお客さんのデータが。そういうのを「ことむすびマーケティング」、「ことむすび」っていう名前をつけて、ご取材いただいたのがあったんですけど。
ただやっぱりこれも、あんまりうまくはいかなかった。これ、なぜかというと、販売店の連合だったからですね。やはり経営者さんとやった時に、「これでいくら儲かるんだよ、西原さん」っていうのを、結構すごい言われてしまってですね。ベンチャー側の人たちも、本当はボリューム多く取りたいと。だからそこのオーナー同士の意思決定みたいなところ、結構難しかったんですが、ただこれ、全然可能性のある領域で、我々単体でも今後取り組む領域になっていく。
でもよく考えると、さっき棚卸しってことを申し上げましたけども、やっぱり牛乳配達や、これYouTubeのね、乳品って、他のヤクルトさんなんかも含めて、すごいネットワーク、地場ネットワークじゃないですか。これが声として集約できたら、とんでもない。
そうなんですよね。
商売の、ちょっとあんまり言い方が、ネタというか種というかになっていきますよね。
おっしゃる通りです。
でもこれはどうなんですかね。やっぱりコンサルをやってらっしゃって、俯瞰的にいろんな業界をご覧になったし、客観的に見てこられたから、そう見えてきた景色なんでしょうね、やっぱりね。
そうですね。まずそれもすごい大きいと思います。本音を言うと、ある種、牛乳配達の牛乳、ヨーグルトを売ることで、自分たちが報われるようにしよう、もっと収入が大きくなるようにしようっていうのを、諦めたっていうのが大きいかもしれないです。
牛乳、ヨーグルトだけで、自分たちの、それこそ社員の最初の夢って、平均年収みんなで400万、500万っていう世界なんですよね。なんとかそれを作るためにはってやると、やっぱりすごい無理が生じて。だからそれだけで自分たちの年収を上げていくっていうのを、ある種、私、いい意味で諦めたんですよ。
なるほど。そうすると。
ひたすらに薄利で売り続けなきゃいけない。もしくは強引に値段をつり上げ続けなきゃいけない。なので、ある種、僕がその中で自分たちの収入を上げるってことを諦めたので、外に目を向けたっていうのもあるのかなとは思います。
今お話になったことって、社内では相当丁寧にされました? やっぱり。
そうですね。
だって、やめるっていうのは、従業員からすると「何言ってるんですか」って話。特に現場に近い人ほど思い入れはもちろんあるので、「え、やめるって、ちょっとよく分からないです、言ってることが」って、多分そういう反応がすごく起きると思うんですよ。
おっしゃる通りです。なので、私が伝えたのは、牛乳、ヨーグルトはお客さんに、我々10年後も20年後も多分牛乳屋さんやってます。ただ、それはお客さんとのきっかけを牛乳、ヨーグルトにしているっていうふうにしているんですね。なので、必ずしもやめるわけではないんだけど、お客さんとの関係性をつくるのは牛乳、ヨーグルトだ、みたいな位置づけに来ていると。
なるほど。今、西原さんの話を聞きながら、お客さんの顔がいろいろ浮かんできて。伝統工業をやってらっしゃる会社であったり、酒蔵をやってらっしゃる会社であったり、曲げをやってらっしゃる、磨きをやってらっしゃる、中小企業の社長の顔が見えてきて。皆さんがやっぱり次にって言った時に、なかなかそこに、いわゆる戦略的撤退って言ったらいいんですかね、積極的に捨てるっていうところに行けないんですよね。なぜかというと、ずっとそこにいるから。
だからこれ、西原さんに質問なんですけど、西原さん、やっぱり外見てこられて入ってきてるからっていうところ、あるんじゃないかなとやっぱり思うんですよね。ただ今の日本の中小零細のトップの方って、そうはなかなかなくて、いきなりお父さん継いだとか多くて、なかなか見えないですよね。そういう方に、なんかアドバイスって言ったらいいのかな。
会社の中にいるからこそ見える景色と、いやいや外から見るから見える景色と、だいぶ違うじゃないですか。ここ、私も一生懸命お伝えしても伝わらない部分があったり、伝わったりするんですけど。なんかありますかね。
そうですね。これはあくまでも私の思い、考えなんですけど、リスクを取ってわざわざ牛乳屋さんに勤めてくれた社員メンバーが。私がなぜここまで追求するかというと、多分社員に向けてるところが多くて。彼らの年収をどうやって大企業よりも高くするかっていうのは、ずっと至上命題にあるんですね。そうすると絶対に今のままでは難しい。でも、もしかしたら自分の食い扶持だけだったら、変化せずに、言い方悪いですけど安く使っていけば、15年ぐらいは生き延びれるかなって感じなんですね。
なので、もしこの中小企業の方たちとか2代目の方がいたら、ご自身は一体、まずは、これ仕事ってお金をもらうためにやるものが大前提にあると思うので。プラス、ついてきてくれる社員さん、大企業よりも年収上げて、結婚したかったら結婚できるとか、生活できるようにさせてあげませんかっていうのが僕の中の。やっぱりそこの指標を決めると、多分今のビジネスモデルでは絶対無理ってなる方、多いと思うので、僕はどちらかというとそこの指標が多くて、変えに行ったっていうのは正直な話。
本当にそうだな。会社の経営計画と、自分という人生計画が交わってないから、そういうことなんですね、きっとね。でも会社側が、あなたの人生計画に寄り添うっていうか、会社のもちろんこれからのミッション、ビジョン、バリューというか計画もあるんだけれども。でもこれから一緒に会社と成長して、あなたの年収が上がり、あるいはあなたの人生がより豊かになりたいって、ここは変わらないでしょうと。そこに行こうよって、一緒にっていう。
そうです。
その時には順番がフェーズ1、2、3、4、5とあって、まず1からスタートして一緒にやっていく。要するにパートナーとして一緒にやろうっていうことを言えていくと、多少、もしかするとやることが昨日と違っても、社長が考えてる方向は、僕がやりたいWillと同じ方向を向いてるわけだから、多少のMustもちょっと言うこと聞かなきゃいけないかなと。やっぱりWorkspace使えと言われれば、だって向いてる方がそっちだから。
そうですね。
今の現状を変えろって言われると、変えるイコール知らない、イコール嫌だっていう人、いっぱいいるじゃないですか。ここで終わっちゃうんですよね、きっとね。
おっしゃる通りですね。
やっぱりこの会社の計画と、それから自分の人生計画っていうものを合わせてあげていくと、結局やりたいのは牛乳配達がしたいわけじゃなくて、その向こうにあなたの人生が豊かになるっていうところがやりたいことじゃないですかと。
そうですね。
ってことはだよ。
そうです。今だからこそ自分たちが変化するべきだよっていうことですね。
やっていくと、動かなかった大きな岩が少しずつ動いてきて。「別にずっと磨きやりたかったわけじゃないし、ずっとプラスチック削ってるのをやりたかったわけじゃないのよ」ってなれば、少し変わってくるっていうのはあるかもしれないですよね。
ショーンさん、ちょっと長くなって恐縮なんですけど、1個僕思ったのが、昔嫌だったのは、会社のことをファミリーだっていう人たちに、僕は結構嫌気が差してたんですね、社長さんたちで。なんでそんなファミリーでやるんだって。今は舞い戻ってきて、ファミリーになってきてる気がするんですが。やっぱり彼らが、牛乳屋さんが憧れられる牛乳屋になるっていうのが一つテーマがあって。
ここに来て、結局自分たちの人生豊かになったっていう、中小だからこそ人を1人ずつ立たせていくっていうのが、今になって、43になったからっていうのもあるかもしれないですけど、改めてもう1回、昭和感みたいな感じに戻ってきた感じがちょっと今。すいません、ちょっと脱線だったんですけど。
ここ最近になって、会社というのは家族のなあなあ経営では駄目だっていうことで、効率を目指して合理化を目指して、いわゆるアメリカの経営学っていうものが世界を取ってきたと。今ぐるっと回って、アメリカのビジネススクールで学ばれていることっていうのは、ダイナスティ経営がいいと。ダイナスティ、つまり王朝っていう意味ですが、ファミリーですね。ファミリーでやる方が、結局ロイヤリティは高くなると。
なるほど。
ロイヤリティは効率化を超えていくっていう。ぐるっと回って、家族経営はなあなあになるから駄目だ、だからこそ効率化であると。社長も下から上がってくるんじゃなくて、外から取った方がいいよって、効率化、効率化、合理化ってやってた先に、なんだろうっていうのが。
結局、会社の成長っていうのは、そこにいる社員たちのES、つまり社員たちがここにいてよかったねと思わないと、CS、お客さんもハッピーにならないじゃないか。
おっしゃる通りですね。
ぐるっと回って家族経営がいいんじゃないって話。だから日本ってすごいんじゃないっていう研究がされてる。
本当ですか?
だからやっぱり、何が正解っていうのは分からないですけども、そこにいる人たちが幸せでないと、やっぱりお客さんは幸せではないし、会社としても結果幸せじゃないっていうのは。会社は、新発10年物の国債の利回り以上を稼ぎ出す装置だっていうのが、アメリカ的な考え方。そうじゃないよっていうね。法人としての人格を備えた一つの、話であるってことなのかもしれないです。
これもう1個、ちょっと伺いたいのは、中小企業でM&Aをね、買う、買われるみたいな話。「ちょっともうそれはいいよと、銀行からも言われるんだけどもよ」っていう人もいるんですけど、M&Aに対する西原さん的な考え方、ちょっとお聞きしたいなと思って。
そうですね。特に僕で言う斜陽産業とかで言うと、ある一定、まずM&Aは、僕はこれからもうめちゃめちゃ、今でも主流ですけど、主流になってくると思います。特に私2代目なので、これから2代目で社長経営される方は、M&Aはメインの戦略に取っていくべきだと、まず思ってます。
一方で、ショーンさんもご存じだと思いますけど、PMIって言ったらおこがましいですけど、その後の統合をするのは、我々も実は3つ、M&Aみたいな会社してるんですね。従業員さんと丸ごと、株式も一部みたいな形なんですけど。このM&Aにおいては、これからより、おそらく中小企業の数減ってくると思います。なので、これから戦略の中心に据えるべきだと思います。
一方で本当に苦しいのが、その後の従業員さん間の給与の調整。これ1個あったんですけど、引き継いだ後の、その前の会社の残業未払い問題みたいなのがあって。「私、払われてないんですよ」って言われて、「え、でも僕があれなんですか」って。でも確かに今、全部引き継いじゃったから、そう考えると我々が対応せざるを得なくなってみたいなことがあって、内容証明ちょっと送られたりとか、いろんなことがあるんですよね。
ただ一方で、それをやっていくと、私の知り合いのところでもそうですけど、ある一定、中小企業のM&Aしておくと、「あそこに任せておけば大丈夫」って言って、どんどん「買ってください」っていうふうに集中してくるんで。僕はやっぱりこれからビジネスやられる方で、変えていかなきゃいけない業界の会社の社長さんであれば、今すごい大事だなって。すいません、こんな感想ベース。
でも本当にそうだと思います。それとやっぱり西原さんがうまくやってらっしゃる、そのポスト・マージャー・インテグレーションって、結婚した後の、人、物、金、情報、技術、時間をうまく統合していくっていうところに、やっぱり苦労を惜しまないってことかな。
そうですね。あと短期的に成果を求めない。3年、5年ぐらいでゆっくりやらないと、やっぱり壊れるものは壊れちゃうと思う。
ある意味、明治クッカーっていう会社は、経営コンサルタントと牛乳配達会社のM&Aなんですよね。だからこういう面白いことが起きたってことで言うと、M&Aって、AとBが単純にA+Bじゃなくて、AとBが交わることによって、面白い新しいCができるってことだと思うので。
そういう意味では、買う、買われるとか、単なる1+1が2になるじゃない世界、全く違う事業が生まれてくるかもねっていうぐらいのことを持ちながら、予感とか予測とかを持ちながらやった方がいい気はしますけどね。どうしても、後ろ向きなのがあったりだと、「しょうがない、そうしようか」とか「そうされようか」みたいなのあると思うんですけど、もうちょっとうまくやれる。おっしゃった通り、これからの中小企業にとっては、もう中核となるような戦略になると、私も本当に思います。
西原さん、最後になりました。これ、長らく私がやっていたMake IT 21の中でも、ビジネスパーソンがですね、今日も、不確実性っていうとあまりにもばくっとしちゃうんですけど、不思議ですね、情報がない時って不安が多いじゃないですか。情報がない時って不安だらけじゃないですか。車で言えば、ダッシュボードに何も出ていない、バックミラーもない状態。
めちゃめちゃ不安ですね。
不安ですよね。ただ今、人生のダッシュボード、めちゃくちゃありますよね。もう余計なぐらい入ってくるし、バックミラーも20個ぐらいついてますし。逆に、つまり情報が多いと、これまた不安になるっていう。
確かに。
これ、どうやったら私、彼女、次を開いていったらいいのか。これ、年齢にもよると思いますけども。これから、今の30歳あたりにしましょうか。30代後半、もうすぐ40かなぐらいの人にしましょうか。会社にいるんだけども、みんな起業する人も横で見たりするし、転職して給料上がったっていう人もいるし、なんとなく今の仕事は続いていて、そんな不満もないけども、何かしなきゃっていう不安があるっていう。なんかアドバイスありますか?
そうですね。やっぱり僕がどうしてもいつも軸にしてるのは、自分のできることを追求するっていうのはすごい大事だなと思ってまして。やりたいことをいくらやろうとしても、それが続けられなくなって、結局外でアルバイトしてお金を稼ぐみたいな人、やっぱり結構多く見たんですね。やっぱりこのできることを好きにするっていうのは、すごい今までも大事だなと思ってるんです。
だからFacebookとか見て、周りキラキラしてるみたいなの見えますけど、今皆さんがご自身で取り組まれている、やってることを、ほとんどの人たちなんとなくやっちゃってるんで。それを、今ある仕事、できるところを社内トップレベルにする。次は転職活動で自信を持ってできるようにするとか、そういうレベルにやるべきだなっていうのは、僕一つ思うんですね。
あんまり手を出すというよりかは、今自分ができることを、強いて言うならこれ。それを社内トップクラスにまず持っていくっていうところのフェーズでやっていくことが、最終的に僕はハッピーになると思うんですね。
これ得意かもなものを得意にするっていう、先鋭化させるってことなんですかね。
そうです。
それを今、多分30代から40代の方はまだできるじゃないですか、研ぎ澄ますっていう時間に。
そうです。
やがてそれが、言葉いいかどうか分かりませんが、誰にも勝てる本当の競争優位っていうところに、得意を競争優位にするっていうことに集中して考えてみた方がよくて。その手段として転職があったり、起業があるんだったらやればよろしいってことですよね。
そうです。
こっちが目的化しちゃうじゃないですか。「転職してるんで転職かな」とか、「起業だから起業かな」、「資格も取っておいた方がいいかな」。だから、まず「私、何ができる?」っていう質問からでいいのかな。
おっしゃる通りですね。僕はやりたいは確かに理想論だけど、「今、自分何ができる、強いて言うなら」っていうのを書き出すことが、多分一番、自分がハッピーになる近道だと思いました。
なるほど。よく、できるとやるべきとやりたいと、WillとCanとMustって言いますけど、まず「何ができんねん、僕は」。
っていうところから、Can、一番スタートして、私の感覚としては一番皆さんが幸せになりやすいと思いますね。
ありがとうございます。本当に最後の最後の質問があります。明治クッカーとして、あるいは西原さん個人として、これからの目標、ビジョンなんかあれば。
そうですね。はい。
これからの僕らのビジョンは、やっぱり憧れられる牛乳屋になる。
いいっすね。
そうなんです。だからこれ、実は他の方の、大きい企業の社長さんから結構否定されたんですけど、ミッション、ビジョン、バリュー、何の社会課題解決すんのとか、外向きじゃない、それはって言われることがあるんですけど。
でもやっぱり牛乳屋さんなのに人がどんどん集まってきて、牛乳屋さんなのに牛乳以外にYouTubeやって、シニアのお客さんにスマホ教えてGemini使ってもらってとかで、みんなが輝く。牛乳屋さんなのに給料がめちゃめちゃ高い。そういう世界を実現したくてやってきたんですね。
なので、非連続的な取り組みもこれから起きてきますし、私自身、1個だけやりたいのが、牛乳屋さんなのにグローバルやりたいんです。
面白いっすね。
やってんですけど。これもっと常に認するたに、日本のジャパニーズローカルの牛乳屋がこんなことやってるぞと。これグローバルのマーケット。
いや、これやっていただきたいというか、これが全ての日本の中小企業、零細企業のモデルになると思うんですよ。
本当ですか? 嬉しい。
溶接業はダメだって言われてるわけですよ、もう。だけど溶接業なのに。
そうです。
っていうことを残しながら、新たなビジョンってやれたらすごい面白くないですか?
はい、そうなんですよ。
逆転の発想ですよね。何百年やってる酒蔵なのに。
それですね。いいですよね。
だからその劇的な進化を遂げると、ネットワークの時代におけるお客様のニーズを追いかける、ほにゃららほにゃららじゃなくて、「なのに」でいいじゃないですかね。
そうです。そうすると強みになっちゃうんですよ。牛乳屋なのにGoogle使ってんのっていうので、すっごい注目いただいたりもあるんで。僕は最終的には牛乳屋さんなのに、アメリカのどこどこの店舗の、シンガポールのってやれたらいいなと思って。
だから僕、本当に英語力の核心は、まさに僕今、営業、英語も毎のチャンクを覚える練習をしてたら、ショーンさんが文法は最後だと。まずはチャンクの塊から覚えて、後で文法修正してくんだって見て、本当に自信を持ってたので、書籍のおかげです。
なるほどな。じゃあ皆さん、これいいんじゃないですか? 現業を否定しなくても。
そうです。
ほにゃららなのにっていう戦略って、ものすごい可能性のある面白いことが見えてくるじゃないですか。
はい。ありがとうございます。引き出していただいて本当に嬉しいです。
今日本当にいろんなメッセージと言いますか、ヒントたくさんいただきました。本日のゲスト、株式会社明治クッカー代表取締役、西原亮さん。お話を伺いました。ありがとうございました。
ありがとうございました。
ネクスト。
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