20〜30代女性はどのクレジットカードを選ぶべきか クレカ専門家・佐藤雄一さんに聞く「2枚持ち」とポイントの出口

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概要

クレジットカードの情報をSNSで発信する佐藤雄一さんが、愛沢えみりさんのチャンネル「lumily」にゲスト出演した。愛沢さんはアメックスのセンチュリオンカードを持ちながら、クレジットカードの知識は「全くない」と話す。その愛沢さんが初歩的な疑問を順に投げかけ、佐藤さんが答える形で対談は進んだ。

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佐藤さんの立場ははっきりしている。カードは還元率だけで選ばず、ポイントを何に交換するか、何のために使うかを先に決める。枚数は2枚を基本にする。そして最終的には、ポイントを旅行やホテルに使って「幸福度」を上げてほしいと考えている。

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241枚のうち使えるのは80枚ほど

佐藤さんは「クレジットカードあるある」の名前で発信しており、SNSの総フォロワーは約50万人。カードを241枚持っているが、実際に使えるのは80枚ほどで、残りの150〜160枚は使えないカードだという。カードを見せると再生数が伸びると気づいた時期に、アメリカのオークションサイトで使えないカードを10枚セット30ドルほどで買い、撮影に使っていた。それも含めると200枚を超える、という内訳である。

クレジットカードの目的について、佐藤さんは歴史から説明した。もともとは後払い・ツケ払いのサービスで、その都度現金で払う手間を省き、後日まとめて支払う仕組みだった。現在は節約志向で使う人やマイルに交換する人が多い。ここでいう節約とは、利用額に応じて貯まるポイントを何かに交換することを指す。佐藤さんはさらに「カードを使うことで幸福度が上がる」という話を予告し、終盤で説明している。

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2枚持ちを勧める理由と国際ブランドの仕組み

一般には2〜3枚持つ人が多いが、佐藤さんは2枚を推奨する。理由は国際ブランドだ。たとえば1枚目をアメックスにしていて、海外でアメックスが使えなかったときのためにもう1枚持っておく、という考え方である。

愛沢さんが「同じ楽天カードでもVisaとMastercardがあるのはなぜか」と尋ねると、佐藤さんは、カード発行会社(この例では楽天カード)に国際ブランドがライセンスを下ろしている、と説明した。店にVisaやMastercardのマークがあれば、そのブランドのカードで支払える。世界で最も使われているのはVisaで、シェアは「確か50%ぐらい」と佐藤さんは記憶している。Visaを1枚持っていれば海外でもおおむね困らない、という見立てだ。

例外としてコストコを挙げた。コストコではMastercardしか使えない。佐藤さんの説明では、Mastercardだけを導入することで手数料が安くなるためだという。愛沢さんはMastercardを持っておらず、コストコではレジ横のATMで現金を下ろして払っていると明かした。手持ちのカードはアメックスとVisa(楽天カード)だけだという。

ここで佐藤さんが逆に質問した。センチュリオンの招待が来るまでにどれくらい使ったのか。愛沢さんは、20代前半からアメックスのプラチナを使い、27歳で招待が来たと答えた。当時の利用額は「毎月1500とか2000弱ぐらい」だったという。

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海外で国内カードを使うと実質2%の損

愛沢さんは海外で楽天カードを愛用していた。佐藤さんによると、国内発行のカードを海外で使うと海外事務手数料が3〜3.5%ほどかかる。楽天カードの基本還元率は1%なので、手数料3%を差し引くと実質マイナス2%になる。愛沢さんは「言われると気にしますよ」「ちょっとやだなって思いました」と反応した。

対策として佐藤さんが挙げたのが、デビットカードのRevolut(レボリュート)だ。入金したRevolutを海外で使えば、海外事務手数料を0%に抑えられる。ただしプラスにもならない、と佐藤さんは補足した。

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損をするのは「還元率だけ見ている人」

どんな人が損をしているかという問いに、佐藤さんは「ポイント還元率だけ意識してる人」と答えた。ポイントは使わなければ節約にならない。還元率の高いカードで決済しても、交換先を考えていなければ出口が分からずに困る。だからカードは交換先まで含めて選ぶべきだという。

ポイントは現金のようにも使えるし、商品券にも交換できる。佐藤さんが最もコスパがいいと考えるのは、マイルに交換して特典航空券を取る方法だ。この場合、1ポイントの価値が最大で17〜18円ほどになる。商品券ではカードによって異なるが0.5〜0.6円程度に下がる。価値を上げたいならマイル、興味がなければ商品券でもいい、という整理である。

愛沢さんは月に1000万円ほどカードを使っているという。佐藤さんは年間1億2000万円で、ポイントは年120万ほど貯まるはずだと計算し、ファーストクラスに8回ほど乗れるのではないかと見積もった。センチュリオンのポイントは「おそらく無期限だったと思う」と言いつつ、早く使うよう勧めた。愛沢さんは特典航空券を取ろうとして断念したことがある。直前では取れなかったからだ。佐藤さんは、特典航空券は330日前から予約できるので、前もって計画すれば使えると話した。

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固定費をカード払いにしていない人

もう一つの損として佐藤さんが挙げたのが固定費だ。携帯電話料金の請求書を受け取ってコンビニで現金払いしている人や、口座引き落としにしている人がいる。愛沢さんも携帯料金は口座引き落としで、「クレジットカードから引き落とせるんですね」というレベルだったと話した。携帯料金とNetflixなどのサブスクを何で払っているか確認したほうがいい、というのが佐藤さんの助言だ。

家賃もカードによっては払える。エポスカードやクレディセゾンのセゾンカードなどは家賃保証サービスと紐づいており、そのサービスと連携していれば支払えて、ポイントも貯まる。

1枚にまとめている人は使い分けも考えたほうがいい、とも話した。国際ブランドの補完だけでなく、コンビニ専用や飲食店専用のカードを分ける方法がある。対象のコンビニ・飲食店で7%還元のカードなら、月1万円の決済で700円相当のポイントがもらえる。それを積み重ねれば大きな額になる。ただ実際には、最初の1枚を作ったあと「このカードでいいや」となる人が多いという。2枚目、3枚目を考えるときにカードを調べ始める人が多い、と佐藤さんは見ている。

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固定費向けのリクルートカードとJCBカードW

固定費の支払い向けとして佐藤さんが勧めたのはリクルートカードだ。一般的なカードの還元率は0.5%が普通で、1%なら高い、1.2%なら超高いとされる。リクルートカードは基本還元率が1.2%で、どこで使っても1.2%になる。貯まるリクルートポイントはAmazonで使えるほか、dポイントやPontaポイントにも交換でき、汎用性が高い。

JCBカードWも固定費向けに挙げた。基本還元率は1%だが、スターバックスのアプリにチャージすると10%還元になる。1万円チャージすれば1000円相当のポイントが戻り、それでコーヒーが買える。JCBカードWはシンプルなデザインで、女性向けの「JCBカードW plus L」もあるという。

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最初の1枚とエポスカード、「招待」の落とし穴

最初の1枚は学生時代や社会人になる頃に作る人が多い。佐藤さんは、カードはリボ払いや延滞もある金融商品なので人に勧めにくいとしたうえで、1枚目からよく考えたほうがいいと話した。愛沢さんの1枚目は、10代の頃にマルイで作ったものだったという。佐藤さんはエポスカードだろうと答えた。

エポスカードの国際ブランドはVisaのみだ。佐藤さんは推測と断ったうえで、Visaとだけ契約しているからこそVisaのルール内で自由にでき、アニメなどとのコラボ券面が多いのではないかと話した。愛沢さんも、デザインに釣られて作った気がすると振り返っている。

エポスカードは一定額を使うとゴールドカードの招待が来る。佐藤さんは他社の例として、年間100万円決済すると上位カードへの招待が届く仕組みを紹介した。ただし招待されて申し込んでも審査があり、落ちることがある。佐藤さんの説明では、招待する部門と審査する部門が別だからだ。特に学生は属性で落とされやすいという。愛沢さんは「思わせぶりですね」と笑った。

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上位カードを目指す「修行」とJALの上級会員

ランクが上がるカードもあれば、上がらないカードもある。上位カードを手に入れると、別のカードでも「修行」してみようという気になり、年間決済額の達成を目指してカードが増えていく。佐藤さんはこれを「クレジットカードの沼」と表現した。

その極端な例が飛行機だ。航空会社の上級会員向けカードは、飛行機に乗らないと発行できない。佐藤さん自身は2017年に、羽田〜沖縄を3か月で18往復ほどして、ANAの上級会員向けカード「スーパーフライヤーズカード(SFC)」を手に入れたという。ラウンジに入れる、優先搭乗ができるといったメリットがある。当時すでにカードの発信をしていたので、配信者として持っておいたほうが箔がつくと考えたそうだ。

JALにはJALグローバルクラブ(JGC)がある。佐藤さんによると、最も安く達成する方法では、生涯5000万円の決済でJGCの会員になれる。生涯9000万円の決済でJGCのファイブスターになると、マイルの有効期限が無期限になる。飛行機に乗らなくても決済額で到達できるという。愛沢さんはJAL便をよく使うと話し、佐藤さんは目指してはどうかと勧めた。愛沢さんは空港のキャンペーンでJALアメックスに申し込んだ記憶があるという。佐藤さんは、それだとショッピング枠が300万円ほどなので、より上のランクのJALカードもあると答えた。愛沢さんの返事は「恐ろしいです」だった。

申し込む場所については、店舗でも空港でもネットでも構わないというのが佐藤さんの答えだ。ただ、紙の申込用紙に書く場合、昔は字が汚いと審査に落ちるという話もあった。今どうかは分からないが、丁寧に書いたほうがいいと付け加えた。

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目的別に選ぶ、性格が出る

自分に合ったカードの選び方について、佐藤さんは「目的別」と答えた。旅行に行きたい、ホテルに泊まりたい、ポイントで投資したい、節約したい、利用限度額を重視したいなど、目的によって向くカードが変わる。ここでも、交換先を意識しないと還元率が良くても無駄になる、という話に戻っている。

愛沢さんは、カードの使い方には知識より性格や生き方が出るのではないかと話した。佐藤さんも同意し、カードを大量に持っていても管理できない人、1枚しかないのにポイントを活用していない人がいると述べた。佐藤さんはクレジットカードを「ずっと伴走していく人生のパートナー」と考えているという。

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年会費有料カードの価値はコンシェルジュ

年会費無料と有料の違いとして、佐藤さんが分かりやすい例に挙げたのがコンシェルジュサービスだ。無料カードにもごく一部あるが、主に有料カードの特典である。愛沢さんはセンチュリオンのコンシェルジュをほとんど使ったことがなく、自分で調べたほうが早いと思っていたという。

佐藤さんは使い方の例を挙げた。会社の飲み会で「この雰囲気の店に何名で」と頼めば予約してくれる。向こうにはデータが蓄積されているので、好みに合った店も提案してくれる。佐藤さん自身も忘年会の手配をこの方法で頼んでいる。返信は1〜2日後に来て、メールか電話かを選べる。

コンシェルジュだけで比べるなら、佐藤さんが最も勧めるのはラグジュアリーカードだ。Mastercardがアプラスにライセンスを下ろし、その提携先がラグジュアリーカードという構造で、ブランドはMastercardのみ。他社のコンシェルジュは電話かメールが中心だが、ラグジュアリーカードはLINEのミニアプリで相談できるので気軽だという。券面は24金でできていて、落とすと「カラーン」と音がする。年会費は5万5000円からで、ランクによって色が変わる。

一方で、コンシェルジュが不要な人も多く、最初の1〜2枚は無料カードで構わないと佐藤さんは話した。経営者のように決済額が大きい人は、ショッピング枠を意識して有料カードを選ぶこともある。

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20〜30代女性へのおすすめ2枚

番組の視聴者層である20〜30代女性向けに、佐藤さんは2枚を挙げた。

1枚目はJCBカードW plus L。券面はピンク、白、デザイナーによるデザインの3種類から選べる。スターバックスのアプリへのチャージで10%還元、Amazonで2%還元になる。保険も付いていて、「確か300万円から入れたと思う」と佐藤さんは話した。スタバのアプリで決済すればスタバのリワードポイントも別に貯まるので、実質の還元は10%台になるという。愛沢さんは、毎日スタバに通うスタッフを思い浮かべながら聞いていた。

2枚目はルミネカード。ルミネで常に5%オフになり、年に何回か10%オフの期間もある。佐藤さんは友人から、その期間は人が多くて買い物にならないほどだと聞いたという。さらにモバイルSuicaへのチャージで1.5%還元になるので、オートチャージを設定しておけば改札を通るたびに1.5%分がつく。一見無関係に見えるが、ルミネの親会社はJR東日本で、モバイルSuicaもJR東日本が運営している。ルミネカードの発行元であるビューカードもJR東日本系列で、自社の経済圏の中でサービスを組み立てている、と佐藤さんは説明した。

32:49

学生向けの三井住友カード(NL)とタッチ決済の落とし穴

愛沢さんが冒頭で気になっていたのが、「学生で使っている人は賢い」と紹介されたカードだ。佐藤さんによると、それは学生特典が強い三井住友カード(NL)である。対象のコンビニや飲食店で7%還元になるが、条件がある。カード本体のタッチ決済ではなく、スマートフォンのApple Payにカードを入れてスマホでタッチ決済した場合に7%になる。iDで払うと0.5%にとどまるという。

愛沢さんはアメックスをスマホに入れてQUICPayで払っていた。佐藤さんは、QUICPayだと明細に金額とQUICPayの表示しか出ず内訳が分からないので、タッチ決済に切り替えたほうがいいと助言した。愛沢さんは「決済の仕方でもこんなにあるのか」と驚き、自分のカードの決済方法を確認し直すよう視聴者に呼びかけた。

34:32

佐藤さんが「使ってよかった」3枚と、カードで幸福度を上げるという考え

最後に、佐藤さん自身が使ってよかったカードを3枚挙げた。

1枚目は三井住友カード ゴールド(NL)。券面がかっこよく、NLと同じく対象店舗でのスマホのタッチ決済で7%還元になる。空港ラウンジにも入れる。佐藤さんは、ラウンジに入ると「人生勝ち組になった感じがする」ので一度入ってみてほしいと話した。ただし入れるのはカード会社提携のラウンジで、ANAラウンジやJALのサクララウンジには入れない。混んでいることも多いが、Wi-Fiが整っていてメールや打ち合わせもできる。

2枚目はP-oneカード〈Standard〉。請求時に自動で1%オフになるので、100万円使えば請求は99万円になる。ポイント交換が面倒な「ズボラ」な人に向くと佐藤さんは言う。愛沢さんはこのカードを初めて知り、欲しくなったと話していた。ブランドはVisaである。

3枚目はマリオット ボンヴォイ アメックス・プレミアムで、佐藤さんがメインカードとして使っている。佐藤さんの説明では、どこで使っても3%還元で、ポイントはマリオット系列のホテルに使えるほか、マイルにも交換できる。冒頭で予告した「幸福度」の話はここにつながる。佐藤さんによれば、非日常の体験で人間の幸福度が上がることがアメリカのコーネル大学の研究で示されている。普段は同じパソコンに向かい、同じ人に会う毎日だが、ポイントで旅行や高級ホテルに泊まり、きれいな景色を見て優雅に食事をすれば幸福度が上がる。節約もいいが、そちらに寄せた使い方をしてほしい。それが「クレジットカードで幸せに」を掲げる佐藤さんのチャンネルのテーマだという。無料宿泊特典は家族で泊まって「1年頑張ったから次も頑張ろうね」と使っており、家族サービスが増えたことに感謝していると話した。最近は年会費の値上げで解約する人もいるが、それでも勧めたいカードだとしている。

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愛沢さんの「宿題」

対談の最後、愛沢さんがコストコ用のMastercardについて尋ねた。1回に10万円ほど使い、コストコでしか使わないかもしれないという。佐藤さんはコストコのMastercardを作るよう勧めた。割引かポイントが付いたはずだという。引き落とし口座については、センチュリオンは会社経費とは分けて三菱、楽天カードはみずほにしていると聞き、新しいカードもみずほにまとめたほうが分かりやすいと助言した。愛沢さんは「これからATMに行かなくていい」と笑った。

佐藤さんのチャンネルの合言葉「ブホ」で締める流れになったが、愛沢さんが乗らず、佐藤さんが一人で言う結果になった。最後は、1年後にどうなっているかを聞く第2回をやりたいという話で対談は終わった。