年金は「老後の積み立て」ではなく保険である:FP塚越菜々子さんに聞く、自分の年金と老後資金の調べ方
lumily年金はいくらもらえるのか、そもそももらえるのか。払わずに自分で貯金したほうが賢いのではないか。ライフスタイルメディア「lumily」のYouTubeチャンネルで、MCの愛沢えみりさんがこうした疑問を投げかけた。ゲストは、保険や金融商品を売らないファイナンシャルプランナーの塚越菜々子さんである。塚越さんの立場ははっきりしている。年金は老後のための積み立てではなく、人生のリスクに備える保険だという。老後資金の不安は、自分の年金額と今の支出を具体的に把握すれば整理できる、とも話す。
「お金の整理」で悩みが軽くなった経験
対談は愛沢さんの体験から始まった。愛沢さんには子どもが2人いて、3人目を迎えるかどうか迷っていた。3人目となると車も部屋も規格外になる。「3人目 悩む」と検索してたどり着いたのが、FPの目線で3人目のお金を解説した塚越さんの動画だった。感情論ではなく、こう考えるならこれくらいのお金が必要になる、こうなる可能性が高い、と合理的に説明されていて、悩みがかなり消えたという。不安のほとんどがお金のことだったと気づいた、と愛沢さんは振り返る。
塚越さんは、3人目の判断にはお金以外の要素もあると認める。そのうえで、お金の部分だけでも先に整理できれば悩みはすっきりしやすいと応じた。
売らないFPとしての立場
塚越さんは学校を卒業後、税理士事務所で法人の経理を担当していた。結婚して子どもを産んだとき、お金のことを誰にも教わってこなかったと気づき、強い不安を覚えたという。その問題を自分で解決していく過程で、同じように悩む人の力になりたいと考え、FPとして独立した。保険や金融商品は販売せず、相談だけを受ける「独立系」と呼ばれる形で活動している。
相談者は、共働きで子どもがいる女性が圧倒的に多い。内容は子育てのお金、老後のお金、住宅などである。塚越さんによると、悩んでいるのに今の家計の現状がわかっていない人が実は多い。老後は今の延長線上にあるだけで、特別なものではない。だから今が見えていないと、老後はもっと見えなくなるという。友人とはなかなか話せない話題であり、知らないから聞けないということもある。相談するのはまったくおかしなことではない、と塚越さんは言う。
年金は「3つの機能」を持つ総合保険
愛沢さん自身、年金は取られるから仕方なく払っているもので、正体はよくわかっていなかったと打ち明けた。塚越さんはここが最も大切な点だとして、年金は老後のためのものではなく、人生のリスクに備える総合保険だと説明した。正式にも「年金保険」なのだという。老後のための積み立てだと思っていると、払っている間は恩恵がなく、取られる一方に感じてばかばかしくなる。だからこの認識の違いが重要だ、というのが塚越さんの見方である。
塚越さんは年金を「3つの機能、2つのお財布」と整理する。3つの機能は次のとおりだ。
- 老齢年金:老後に稼げなくなったり、思ったより長生きして蓄えが尽きたりするリスクへの備え
- 障害年金:けがや病気、生まれつきの障害などで、自分の意思とは関係なく稼げなくなった場合への備え
- 遺族年金:不慮の事故などで家計を支える人が亡くなり、子育てで思うように働けない遺族への、国の生命保険としての給付
塚越さんは、交通事故で道を歩いていただけなのに歩けなくなるといった例を挙げた。障害年金と遺族年金は年齢で受け取りが決まるのではなく、その状態に該当したときに受け取れる。若くして障害を負っても、若くして遺族になっても、条件に該当すれば一生受け取れると塚越さんは説明した。知らずに驚く人が多いという。
また、保険は大勢で集まるほど一人ひとりの負担が小さくなる。年金は日本に住む人が基本的に全員加入するため、少ない負担で手厚い保障を受けられる仕組みになっている、と塚越さんは話す。「もらえないなら払わない」と考えて未納のままけがや病気になると、1円も受け取れなくなる。保険として捉えることが大切なのはそのためだという。
国民年金と厚生年金という「2つのお財布」
2つのお財布とは、国民年金と厚生年金のことだ。国民年金は基礎年金とも呼ばれる1階部分で、基本的に全員が加入する。保険料は収入にかかわらず一律である。厚生年金は2階部分にあたり、会社員や公務員のほか、一定時間働くパートの人も加入する。保険料は給料に応じて決まる。厚生年金に加入すると国民年金の分も自動的に払われる。そのため厚生年金加入者は2つのお財布を持つことになり、何かあったときに両方から受け取れる。
塚越さんによれば、パートでも例えば週20時間以上働いて雇われていれば加入できる。厚生年金の保険料は半分を会社が負担するので、自分が払う額より多いお金がお財布に入り、手厚い。一方、フリーランスや自営業の人は厚生年金に入れず、国民年金のお財布に自分で保険料を納めるだけになる。お財布が1つしかないなら、その分を自分で蓄える必要がある。
では会社員でいるべきなのか、と愛沢さんが尋ねると、塚越さんは否定した。年金の手厚さを重視するなら会社員がよいが、人生の選択として会社員が正しいわけではない。年金が少なくなっても、自分が実現したいことのために国民年金だけ払い、あとは自分で頑張るという選択もいい。大事なのは知ったうえで選ぶことで、知らずに手放すのは危ない、というのが塚越さんの考えだ。塚越さん自身もFPになるまでは何も期待せずに払っており、勉強して初めて驚いたのが年金だったという。
ねんきん定期便で「年金との付き合い方」を確認する
老後の年金額は、それまで年金とどう付き合ってきたかで人によって変わる。その履歴を確認できるのが「ねんきん定期便」だ。毎年誕生月の前後にはがきで届き、国民年金と厚生年金のそれぞれに何か月払ってきたかが書いてある。国民年金だけの人は厚生年金の欄がゼロか、ごく少なくなる。昔会社員で今はフリーランスという人なら、会社員時代の分もきちんと記載されており、その分は老後に受け取れる。ところが見方がわからず、見ていない人が多いという。
公的年金シミュレーターの実演
塚越さんによると、年金の額は自分で計算できる。ねんきん定期便にはQRコードが載っていて、読み込むと試算サイトに移動する。個人情報の入力もログインも不要で、スマホでその場で試せる。「公的年金シミュレーター」は、はがきの履歴からそれまでの加入状況を読み込み、今後の働き方や年収をスライダーで増減させると年金額を自動で表示する。
番組ではその場で操作した。自分の年齢を入れると過去の分の入力が必要になってわかりにくいため、今年20歳になる人として生年月日を2006年4月1日に設定した。20歳から60歳まで厚生年金に加入し、その間の平均年収を500万円とすると、65歳から年間約190万円を受け取れるという結果が出た。
受け取り開始は60歳から75歳の15年間で自由に選べる。働いていて年金がなくても暮らせるうちは受け取らなくてもいい、と塚越さんは言う。一方で、受け取らないまま亡くなるのはもったいないと考える人は、適当なところで受け取り始めてもいい。受け取りを遅らせると年金は増え、5年遅らせると1.42倍になる。増えた額はその後ずっと受け取れるので、長く働いて受け取りを遅らせる戦略が立てられる。
条件を変えた試算もいくつか示された。平均年収を990万円にすると、65歳からでも年278万円、月20数万円になる。年収500万円に戻して70歳まで働き、受け取りを75歳にすると年380万円、月30万円ほどになった。一方、厚生年金に加入していない国民年金のみの場合は、現在だと年85万円程度、月7万円ほどにとどまる。
その場合でも、受け取りを65歳から70歳にずらして増やしたり、NISAやiDeCoで自分で備えたりできる、と塚越さんは説明した。お財布が何個あるか、いつ受け取るかによって戦略は大きく変わる。年収を少し上げようか、60歳ではなく65歳まで働こうかと、具体的に考えられるようになる。
「年金は破綻する」という不安への見方
愛沢さんは、国の状況次第でもらえなくなるのではとずっと思っていたと話した。塚越さんは、年金は法律で定められた公式で計算されており、もらえなくなることはないと答えた。少子高齢化は20年前からわかっていたことで、そうなっても破綻しないための機能を組み込んだ制度がその頃に完成し、今も運用されているという。
状況は変わるため、5年に1回、年金のお財布の「健康診断」が行われている。塚越さんによれば、2024年の健康診断の結果は、前回2019年より良くなっていた。少子化は確かに進んでいるが、それでもきちんと回っているという。
塚越さんはさらに、年金は経済の合わせ鏡だと述べた。年金が破綻するのは日本経済が破綻するときであり、年金だけを心配しても仕方がない。少子高齢化は重要な問題だが、経済がきちんとしていれば年金もきちんとする。年金だけを心配するのは違う、というのが塚越さんの答えだ。もらえないと思うと多く貯めなければならず、今使えるお金がなくなってしまう。政府を盲信する必要はないが、そこそこ疑いつつも「まあ大丈夫だろう」と思っているほうが暮らしやすい。政府を疑ってもお金が入ってくるわけではない、と塚越さんは個人的な考えとして語った。
「老後2000万円問題」は一つのパターンにすぎない
話題は老後2000万円問題に移った。塚越さんの説明では、この数字の出どころは総務省の家計調査だ。65歳以上の夫婦が月にどれくらい使っているかという数字と、夫婦が平均的に受け取っている年金額を比べ、その不足額を20〜25年分積み上げると2000万円になる、という計算だった。平均的な不足額を平均的な年数積み上げた数字だという。
しかもモデルは、夫が厚生年金に加入し、妻はずっと専業主婦かそれに近い扶養内だった夫婦である。夫が会社員とは限らないし、妻が会社員の家庭も多い。20歳から60歳まで一度も社会保険に入らず専業主婦だった人は今は少なく、少なくとも結婚前は働いていることが多い。そのため、この数字に当てはまらないケースが実は多い、と塚越さんは指摘した。
さらに、家計にかかるお金は年によって違う。塚越さんによれば、同じ計算をその数年後に行うと「老後0万円問題」になり、不足しなかった。そんなはずはないのだから、それくらい意味のない数字であり、どこかの家の話でしかない。物価が上がっている分、かかるお金は少し増えているかもしれないとも付け加えた。
政府が2000万円という数字を出した意図について、塚越さんは「足りないから自分で何とかしろ」と言ったわけではなかったと見る。貯蓄だけでなく資産形成も自分で進めれば選択肢が増える、と伝えたかっただけのようだという。ところが数字がセンセーショナルに響き、「2000万円必要だからこの商品を買わなければ」と販売に使われるなど、誤った方向に広がった。それでも、多くの人が自分にいくら必要かを考えるきっかけになった意味はある、と塚越さんは評価した。
年金は物価に合わせて増える
物価が上がったら年金だけでは足りなくなるのでは、という質問もよく受けるという。塚越さんの説明では、年金は物価が上がれば自動的に増える仕組みになっている。インフレが進んでも一定は年金も増えていくため、年金を払っている限り、インフレのせいで老後貧乏になることはない。愛沢さんは、ニュースでは年金が減ってつらいという話題が取り上げられがちで不安だったと話した。塚越さんは、実はここ数年、年金は毎年増えていると応じた。
老後の生活費の目安
次に、総務省の家計調査から一般的な老後の支出が紹介された。65歳以上で無職の単身世帯は、月におよそ15万円かかっている。ただしこれには家賃がほとんど含まれていない。今の高齢者は持ち家率が高く、ローンも家賃もない人が多いからだ。家を買わない人は、15万円に家賃を上乗せして考える必要がある。都内ならワンルームでも10万円ほどするため、合計で25万円、広い部屋ならさらに必要になる。
一方で、この15万円には娯楽費や外食費も含まれている。これがなければ生きていけないという金額ではないので、自分にとって何が必須かを見ておくべきだと塚越さんは言う。電気代のようにあまり減らせないものもあるので、今いくらかかっているかが老後もおおむね続くと考えるとよい。
65歳以上の夫婦世帯は月25万6000円で、これも家賃は含まない。そのうち食費が月7万6000円である。愛沢さんは意外と多いと感じた。年を取ればあまり食べなくなると思いがちだが、料理が面倒になったり買い物に自由に行けなくなったりすると、買ってきたもので済ませることが増える。そのため食費は意外と減らない、と塚越さんは説明した。携帯電話や電気・ガス・水道も手放せない。
自分の家計を「2つの山」で把握する
塚越さんは視聴者に、自分の家計にいくらかかっているかがパッと出てくるかと問いかけた。意外と言えないはずだという。今の自分が見えていなければ老後もわからない、とはそういう意味だ。逆に今の支出をはっきりさせれば、これは老後も続く、これは子どもが独立したらなくなる、と見分けられる。そうすれば老後に必要な生活費の規模も計算できる、と塚越さんは話す。
把握のしかたは細かくなくていい。引き落とされる固定費はなるべく丁寧に拾う。食費などは、絶対に必要なものと、外食費のようになくなっても仕方ないものの2つに分ければ十分である。塚越さんは「レシートは2山に分ければOK」と伝えているという。そのうえで、車検や固定資産税のように年1回払うものを拾い、ならして月平均を出す。
これをやると意外と金額は大きくなる。塚越さんの顧客には、派手な暮らしをしているわけではないのに、ならすと月38万円、年450万円ほどかかっていた夫婦がいる。ゆとりのある暮らしではあるが、それくらい必要になるケースもあるという。娯楽費、旅行、帰省、身の回りのメンテナンスに加え、老後に家にこもるわけにもいかないので交際費もかかる。子どもがいれば支出はさらに増える。
愛沢さんが、自分にとってはパンドラの箱かもしれず、開けるのが怖いと話すと、塚越さんはこう答えた。今困っていないなら使っていい。大切なのは使いすぎかどうかではなく、絶対に減らせない支出がいくらかを把握し、そこに備えることだ。どこが必須でどこがゆとりなのかが自分でわかっていればそれでいい。ある程度家計を見ている人でも、丁寧に見ると漏れがあることが多いので、一度しっかり見ることが大切だという。
今からできる老後準備
最後に、今からできる準備を尋ねられた塚越さんは、順番に3つを挙げた。まず、お金もかからずすぐにできる年金の試算をして、足りそうかどうかイメージする。足りない場合は、iDeCoやNISAを使って早くから資産形成を始める。早く始めれば少ない金額でも大きな資産を作れる。貯蓄がそもそもできていない場合は、家計の見直しから始める。
ただし塚越さんは、必ずしも投資が必要なわけではないとも付け加えた。自分の人生にどれくらい必要かを計算しておくことが大事なのだという。無理に老後へお金を回して今使うお金がなくなるのも違うし、あの世に行くときにお金を持っていても仕方がない。そのバランスを取るためにも、早く知っておくことが大切だと話す。
お金と向き合うのは責められているようで怖い、と感じる人は多い。しかし塚越さんは、それはどう生きたいかの道しるべを得るためのものなので、怖がらずにやってみてほしいと語った。逆算が大事で、早くから始めれば準備にかけられる時間が長くなる。急な角度の坂を登るより、緩やかに登るほうが楽だという例えで、早めに動くことの重要性を強調した。塚越さんは単発の相談も受けている。自分で試算してから来る人もいれば、何をすればよいかわからず先に相談に来る人もいるという。
この動画、本当に神回だ。
ねんきん定期便って見たことあります? 年金っていくらもらえるの? もらえないの? こんなに物価が上がってるのに、年金はもう変わらない、ちょっと減りそうなんじゃないかみたいな不安があったんですけど。
実は年金って、物価が上がったら年金も勝手に増えるようになってるんです。仕組みとして。
ちなみに、そのシミュレーションっていうのを教えてもらってもいい? 65歳から年間受け取ることができるよって感じなんです。
へえ。実際に、そもそも老後2000万円って何なのかっていうところから伺ってもいいですか? ここは私、パンドラの箱かも。今からできる老後準備っていうのは。
こんにちは、愛沢えみりです。ルミリーでは、キャリア、妊娠、出産、お金、美容、育児などの情報を対談形式でお届けするYouTubeチャンネルとなっております。専門の意見や体験談を交えながら、視聴者の皆様と共に学んでいきましょうというチャンネルです。
今回は、老後のお金、実際いくら必要なのかについて伺いたいと思います。ゲストはファイナンシャルプランナーの塚越菜々子さんです。よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。よろしくお願いいたします。実は私、塚越さんのYouTubeを拝見させていただいたんですよ。
そうなんです。ありがとうございます。もう何かっていうと、3人目を悩むみたいな。今2人子供がいるんですけど、3人目、なかなか勇気が出なくて。
3人目となると、やっぱりものが規格外になってくるので。そうなんです。車も部屋も必要になってくるみたいなね。
そうなんです。そこで悩んで、YouTubeで「3人目 悩む」と検索した時に、FP目線から教える3人目のお金だったり、そういう解説にたどり着きまして、その動画が塚越さんの動画だった。
そうですね。本当に悩みが多いところですね、お母さんたちのね。
その動画を見ると、ものすごく合理的に分かりやすく、感情論ではなくて、こうだから、これを考えてるんだったらこれぐらいお金が必要とか、こうなる可能性が高いみたいなところを説明されていて、ものすごく悩みがなくなりました。
そうですね。3人目ってお金以外のことでも悩むと思うんですけど、お金はまずそれはそれで整理できちゃうと、悩みがすっきりしがちなので、そういうステップも大切ですよね。
はい。悩みのほぼほぼがお金のことだったんだな、不安っていうのがお金のことだったんだなっていうところにも気づきがあって、勉強になりました。ありがとうございます。お金の知識を持ってるっていうことは、自分のやりたいこととか選択肢が広がるんだなっていうのは、塚越さんのYouTubeを拝見させていただいて、自分がすごく感じたことであります。
今回は、老後のお金が実際いくら必要なのか。これも悩みが深いところですよね。遠すぎてイメージつかないみたいな。そうなんです。実際にいくらお金が必要なのかもそうですし、年金っていくらもらえるの、もらえないの? その辺り。
そうですね。もしかしてもらえなくなるんだったら払わない方がいいんじゃないかって思ったりしますもんね。思いました。自分で積み立てた方が賢いんじゃないかとね。
そうなんですよ。払わないで貯金だけしとけばいいんじゃないかとか。本当に私もあんまり知識がないことなので、今日はその辺のことをしっかりと伺っていきたいと思います。よろしくお願いします。簡単に自己紹介をお願いしたいです。
改めまして、ファイナンシャルプランナーの塚越菜々子と申します。私は元々、学校を卒業した後、税理士事務所で法人、会社の経理の仕事をしてまして。その後、自分が結婚して子供を産んだら、お金のこと、全然そういえば分かんないな、誰も教えてくれなかったなっていう、すごい不安になっちゃって。自分がその問題を解決していく中で、同じように悩んでる方の力になれたらいいなっていう形で、FPとして独立することにして。
なので、その後は保険ですとか金融商品とかを売ったり取り扱ったりはせずに、ご相談専門として、いわゆる独立系って呼ばれるようなFPの仕事をしているところですね。
それが、保険や金融商品を取り扱わない。はい、そうなんです。ご相談っていうのはどういう方が多いんですか?
私のところに来ていただくのは、やっぱり共働きでお子様がいらっしゃる女性の方が圧倒的に多いですね。お金の悩みがすごく多いところ。子育てのお金ですとか、老後のお金とか、お家どうしようとかっていうのが多いので、そういうお悩みを一緒に整理して解決するって形ですね。
まさにルミリーの視聴者の方にもぴったりだと思うので。将来のこと、不安ですけど、なかなかどう聞いていいか分からない。何をしたらいいかも分からない、だけど不安だけが大きくなっていくっていう時期なので、1つずつ解決していきたいですね。
この悩みを持ってるのは普通で、大丈夫ですか? そうです、そうです。みんな思ってること。ただ、お友達とそんな話、なかなかできないじゃないですか。恥ずかしいです。
恥ずかしいです。自分のことを言うのもあれですし、知らないから聞けないってこともあるので。お悩みは本当に多いので、相談するのは全然おかしなことではないですね。
今の生活スタイルだったりを相談すると、60歳になった時の自分のお金の事情っていうのが見えてくるんですか?
そうですね。まず、今の現状がそもそも分かってないってことが実は多いんですよ。悩んではいるけど、現状が分かってないんだったら、まずそこを整理していくと、これから何があと分かれば安心につながるかっていうのが分かっていくようになるので、それがすごく大切です。
意外と今の自分の状況、分かってない。分かってないから、老後のことはもっと分からないんですよね。確かに。今の自分の延長線に老後があるだけなので、特別なものではないんですけど、今が見えてないと、その老後も全然見えないっていう状態に陥ってるんですよね。
もしかしたら今回、老後のお金なんですけど、今の自分の状況を見るっていうことをしてからの方がいいのかもしれない。可能性もありますね。それも分かると思います、今日聞いてみると。
分かりました。面白いですね、老後の考え方を聞いた上で、今の自分の状況とも向き合うって。そういうことですね。すごいいい回ですね。改めてよろしくお願いいたします。
老後のお金っていうと、まず思いつくのが年金だと思うんですけど、ただ年金ってふんわりとしか分かってないというか。お恥ずかしい話なんですけど、取られるからしょうがないから払ってるだけで、その正体が何なのかはよく分からない。
確かに分かってないなっていう、私自身もありましたし、改めてこの年金ってどういう制度なのかっていうことは、それを整理していった方がいいですね。そもそも年金って、なんとなく老後のためのものって思ってる方が多いんですけど、実は全然違うんですよね。
年金って老後のためのものではなくて、人生のリスクに備える総合保険なんです。年金っていうのは。なので、年金保険っていうのが正式なところなんですよね。なんとなく積み立てみたいなイメージないですか? 老後のために払うみたいな。でも、そういうものでは実はないんです。
ここもすごく大切なところなんですよね。老後のためと思ってると、払ってる時すごいバカバカしいじゃないですか。恩恵ないしなみたいな。払ってもいいことないしなみたいな。取られる一方みたいな。なので、ここの認識は実はすごく大切で、年金って3つの機能、2つのお財布なんですよね。この年金には3つの保険の機能がついてるの。
3つの機能って何なのかっていうと、1つはまさに老後のためですよね。老後にもうお金を稼ぐことができなくなっちゃったり、思ったより長生きしちゃって、蓄えたお金がなくなっちゃうっていうリスクに備えるのが、老後の年金なんですよね。
それ以外に、自分の意思ではなくて、例えば怪我とか病気、生まれつきもそうですけど、障害を負ってしまってお金を稼ぐことができない場合、知らないよって言われたら困っちゃうじゃないですか。そこに備える障害年金っていうものが2つ目の機能ですね。
もう1つは、不慮の事故で家計を支えてる人が亡くなっちゃった時、遺族になった時、子供を育てて思うように働けない、お金がないよってなった時に、国が生命保険として下ろしてくれるのが遺族年金。この3つの機能が実はパッケージされてるのが年金なんですよね。
そうなんです。でも老後のものばっかり、どうしてもイメージがついてるんですけど、他の2つ、ものすごく強い役割があってですね。
それは確かに、今、若い健康の時だと想像がつかないといいますか。
そうですね。シングルになってしまった方、いらっしゃると思うんですけど、離婚はもちろんそうですけど、死別、亡くなって遺族になってしまったって方ももちろんいらっしゃいますし、障害も好きで負う方はいらっしゃらないので。交通事故で、本当に道を歩いてただけなのに、例えば足を怪我してしまって、歩けなくなってしまった時に、お金を受け取ることができる機能もついてるんですよね。
ちなみに、その年金、パターン1は老後ですよね。そう、パターン1は老後です。2、3は受け取れる年齢って決まってるんですか?
年齢ではなくて、その状態に該当した時。例えば障害を負っちゃった時、遺族になっちゃった時。例えば若くして遺族になってしまっても、若くして障害を負ってしまっても、条件に該当すれば一生受け取ることができます。
そうなんですね。これ、皆さん知ってるんですか? やっぱり知らなくて驚くって方、多いですね。なので、実は老後のために貯めてるようなものではなくて、保険として全部にかかってるっていうようなイメージなんですよ。すごく分かりやすい。
そうですね。基本的に日本国民、日本に住んでる方は全員加入するんですけど、保険って、みんなが寄り集まってれば1人1人の負担が少ないじゃないですか。でも少人数でやろうと思ったら、いっぱいお金を払わなきゃいけないので、年金は国民全員が基本的に加入することで負担が少なく、そういう手厚い保障を実は受けられるようになってるんですよね。
これ教えてほしいですね。そうですよ。これ、教えてもらえてないですよね。社会の授業でもしかしたらうっすらやってるのかもしれないんですけど、知らないことがほとんどだと思います。この年金の意味っていうところが大事です。
そうしないと、やっぱり払いたくないなってなって、払いたくないからいいや、払わないで、もし怪我しちゃったり、遺族になっちゃったら、1円ももらえなくなっちゃうんですよね。そうなるとやっぱり困ると思うので、この保険っていう考え方、すごく実は大切なんですよね。
確かに。今後は年金保険。そうです。年金って保険なんだって思っておくと、やっぱり見え方がちょっと違ってくると思います。もうだいぶ変わりました。2つのお財布っていうところも伺っていいですか?
そうです。それがまさに国民年金と厚生年金のお財布のことを言ってるんです。2つ、年金にはお財布があるってことなんですよね。1つは国民年金っていって、基礎年金なんて言われて、1階部分、全員が基本的に加入するのが国民年金です。これは払う保険料、一律みんな決まった金額を払うんです。収入の多い少ないにかかわらず。
2つ目のお財布が厚生年金ですね。これは会社員とか公務員とか、一定時間働くパートの方も含めて加入する2階部分のお財布で、これは収入、給料に応じて保険料を払うんですね。
厚生年金に加入すると、国民年金のお財布にも中で自動的に払われてることになるので、国民年金に入ってる人は国民年金のお財布だけ、厚生年金に入ってる人は厚生年金のお財布と国民年金のお財布と両方持ってるってことになるので。何かあった時、2つのお財布に保険料を払ってる人は2つからもらえる。多くもらえるってこと。1つのお財布にしか払ってない人は、1つのお財布からだけもらえるっていうような違いになってるってことです。
なるほど。皆さんそれぞれ、1つお財布を持ってるか、2つ持ってるかは違う。違うってこと。だから自分がどのお財布にお金をどれくらい払ってるか知らない人、結構多いですよね。ちなみにそれは選べるんですか?
会社で雇われて働く場合は厚生年金に加入することができるんですけど、例えばフリーランス、自営業の人は国民年金しか払えないので。自分がそうだったら、お財布1つしかないので、自分で蓄えなきゃいけないってことですよね。自分がどんな年金制度に入ってるかっていうのを知らないと、ちゃんと備えられないっていうことにつながりかねないってことです。
はい。年金を払える方っていうのは、どういう方が対象ですか?
会社員とか公務員とか、長く働いてる時間。今でいうと、例えば週20時間以上働いてるパートの方でも、雇われてると加入できるって形です。
パートの方でも時間によって、一定時間働いてると加入することができる。そう。厚生年金は保険料を払うんですけど、半分は会社が払ってくれるんですね。なので、自分は半分だけ払うと、より多いお金がそのお財布に払われる感じなので、手厚いのが厚生年金ですね。
逆に入られないのが。自営業とかフリーランスみたいな方は厚生年金に加入できないので、全額自分で国民年金のお財布に保険料を納めるだけって形になりますね。
分かりやすい。お財布が1つなのか2つなのか。機能が3つなので、2つお財布を持ってる場合はそれぞれのお財布から受け取ることができる。だから老後の年金も、厚生年金のお財布から老後の年金、国民年金のお財布から老後の年金、2つ受け取れるので金額が多いってことですよね。
だから結論、老後の年金って人によって金額が違う。そうです。年金とどうやって付き合ってきたかによって受け取る額も違うので、自分が把握しておかないとまずいってことですよね。
年金と付き合ってきたかって、すごい分かりやすい言葉。そう。でもそれ、実はねんきん定期便って見たことあります? 毎年誕生月に必ず、はがきで送られてきてるんです。見たことあります?
はがきで送られてきて、三つ折りのはがき、ぺいって剥がすやつで、誕生月に必ず送られてきてるんですよ。そこに自分がどんなふうに年金と付き合ってきたか、ちゃんと全部書いてあるんです。
私のお付き合いだけ、ちょっと把握できてなかった。そう。毎年誕生月前後に必ず届くので、それを見ると何か月、どのお財布にお金を払ってきたかっていうのが分かるようになってる。
ちゃんと教えてくれてるんですね。そうなんです。だから確認することはできるんです、誰でもね。意外と見方も分からないので見ないことが多いと思うんですけど、分かるようにはなってるんですよ。
見たらすぐ分かりますか? 国民年金何か月、厚生年金何か月みたいな月は書いてあります。書いてあります。国民年金だけの方は厚生年金のところが0になってたり、すごく少なかったりするっていう形になるので、それで分かりますね。
昔会社員で、今フリーランスになった場合は、その昔の分が。分がちゃんと書いてあります。もちろんその分は老後に受け取ることができる。そこからまた会社員になったら。またそこにプラスされる。付き合い方です。
これはもう人によって考え方は違いますか? 厚生年金があった方がいいだったり、厚生年金に入っておいた方がいいから会社員でいた方がいいと。
そうですね。もちろん年金が手厚い方が良ければ、会社員の方が会社も払ってくれますしいいんですけど、でも人生の選択として、別に会社員が正しいわけじゃないじゃないですか。なので、知って選べばそれでいいんですよね。確かに年金は少なくなるかもしれないけど、自分が実現したいことのために国民年金だけ払って、あとは自分で頑張ろう、もちろんいいと思うので、知ってるか知ってないかは大きいですよね。
知らずに手放すっていうのはやっぱり危ないことなので、そこの選択肢は大切ですね。はい、分かりやすい。もうこれ神回ですよ。すごい何も知らないおバカな人になってると思うんですけど。
本当に、だって誰も教えてくれなかったじゃないですか。私もFPになるまで知らなくて、取られるから払ってるもので、何の期待もしてなかったんですよ。勉強したらこんなことになってるのって、本当に驚いたのが年金のことで。だからやっぱり知っておくと全然違うなってすごく思ったので、本当に全ての方に見てほしいですね。やっぱり知っておくだけで選択肢が全然違ってくるので。
参考にさせていただきます。お財布が何個あるかと、年金は保険っていう考えで考えると、選択肢が広がるものが年金。そうです。ありがとうございます。すごく分かりやすかったです。実際いくらもらえるのかっていうのを計算できたりする?
できるんです。スマホの電卓でも計算できるんですよ。知ってました? 知らない。もらえるの、もらえないのって悩みはなくていい。自分で計算することが実はできる。シミュレーターも簡単にあるので、すごく簡単にできるんですよ。実は。びっくりですよね。
その時の国の状況によってもらえなくなっちゃうんじゃないかって、私もずっと思ってたんですけど。法律で定まってるので、そんなことはもちろんないですし。だから、お年寄りが増えるから年金ってもらえなくなるんじゃないかっていうのが、みんなが思ってることだと思うんですけど、そうならないように、もう制度が20年前に完成してるんです。
この後、少子高齢化になるってことは、もう20年前から分かってたんですよ。そうなっても破綻しないようにっていう機能をくっつけて、今走ってる。もちろん状況は変わっていくので、5年に1回、年金のお財布の健康診断っていうのを行ってるんですけど、実は前回より今回やった方が状況が良くなってるんですよ。
2024年にも健康診断を行ったんですけど、その前の2019年の時より、年金のお財布の健康状態って実は良くなってるんです。信じられないですよね。頑張ってるじゃないですか、日本。日本の政府がね、あるんですけど。少子化は確かに進んではいるんですけど、それでもきちっとできてはいるので、日本人がいる限り年金制度はそもそも破綻しないんですよね。
年金って経済の合わせ鏡なので、年金が破綻するってことは、もう日本経済が破綻するってことなんですよね。なので年金の心配だけしてもしょうがないんです。少子高齢化は本当に由々しき問題なんですけど、経済がちゃんとなってれば年金はちゃんとなるものなので、年金だけ心配するっていうのはちょっと違うし、心配しなくていいよっていうのが1つの答えなんですよね。
本質を理解すると。また全然違ってくる。もらえないと思うと不安じゃないですか。いっぱい貯めなきゃいけないと、今使えるお金がなくなっちゃうので。信者になる必要は全然ないんですけれども、そこそこ疑いつつ、まあ大丈夫じゃないって思ってる方が暮らしやすいなって、私は個人的には思うんですよね。政府のことを疑っても別にお金は入ってこないので、まあなんとかなるだろうぐらいの気持ちで付き合うのがいいのかなとは思いますね。
今すごく納得しました。確かに経済が破綻したら、そりゃそうだよね。そうなんです。でも経済は別に人がいる限り破綻はしないですもんね。そういうふうになってるんですよ。
実際に年金の計算の公式でも決まってて、さっきも言ったみたいにスマホで計算できるぐらいなので、ねんきん定期便を見ると、シミュレーターっていうのにアクセスできるようになってて、QRコードが書いてあるんですけど、読み込むと試算するサイトに勝手に飛ぶんです。
そうなんですか。別にそれって、個人情報を入れなきゃいけないとかもなく、ログインとかも必要なく、もうその場でスマホでやっておしまいっていうことができるので。
ちなみに、そのシミュレーションっていうのを教えてもらっても。公的年金シミュレーターっていうのがあって、ここまでの自分がどう付き合ってきたかは、そのはがきの履歴を読み込んでくれるんですよ。ここから先どう働くかは人によって違うので、自分がこうやって働きそうかなっていうのを、年収をぴゅーって増やしたり減らしたり入れたりすると、このくらいの年金ですよっていうのが自動的に出てくる。
一旦ちょっと見てもいいですか? 基本情報の入力。ここで年齢を入れるんですけど、今、自分の年齢を入れちゃうと、ここの過去の分を入れなきゃいけなくなって分かりにくくなっちゃうので、今年20歳の子で入れたらいいので、2006年、4月1日とかでいいんじゃない? とりあえず1日で入れるじゃない。ここは生年月日を入れる感じ。最初に生年月日を入れます。
入れて、年金に関する情報を、例えば厚生年金に入って、ここ20歳から60歳までって入れてもらっていいですか? はい。20歳から60歳まで、年収を例えば500万にしましょうか。20歳で500万、ちょっと同じ、平均で500万。500万にして確定。
これは平均を入れたいんですね。そうですね。この先の、入れれば試算するって。試算する。出てきた。もう出てきた。
20歳から60歳までの全部の平均の年収が、多かったり少なかったりしても500万だと、65歳から190万円、年間受け取ることができるよって感じなんです。すごいですね。これで簡単に出るんですよ。何これ、すごい。
この受け取り年齢も選べる? 選べます。今、60歳から75歳の15年の間で、自分の好きなタイミングで受け取りを開始していいよっていうルールになってる。なるほど、60歳から75歳までね。15年間の間で自分のスタイルに合わせて。60だとまだ働いてるからいらないよっていう人もいるじゃないですか。そういう方はまだ受け取らないでもいいし。
それはどういった、選べばいいんですか? 60歳から75歳。基本的には働いてる間、年金がなくても暮らせる間は受け取らなくてもいいのかなとは思いますし。でも、あんまり受け取らないで死んじゃったらもったいないなって思う人は、いいところで受け取り出すっていうのもありですし。遅らせると年金、実は増えるんです。5年遅らせると1.42倍になります。
それで遅らせてちょっと増やして。その後、生きてる間はずっと増えた年金を受け取ることができるので、年金が少なくて心もとないなって人は、ちょっと長く頑張って働いて、受け取りを遅らせておいて、増えた額をその後、働けなくなった間ずっと受け取るみたいな、そういう戦略を練ることができるんで。
これ、金額を見ると全然違いますよね。やっぱりね、足りそうなのかな、足りなそうなのかな。ここで選べるんですか? そうですね、選べますね。例えばこれ、年収がもうちょっと多かったら、スライダーでもうちょっと年収を多くしてみましょう。増えて、増えて、増えて、こんな感じで増えていきます。
ちなみに990万、年収になった場合は、なんと65歳から受け取ったとしても278万円もらえます。厚生年金に入っていれば、月に二十数万円。それだと生きていくのには、それなりに大丈夫な気がしますよね。
これ、もうお付き合いってことですね。自分がどう付き合ってたかが反映される。これ、受け取り時期もずらせるんです。例えば年収は500に戻してもらって、働くのが終わるのが60なんですけど、これをじゃあ70まで頑張って働いたとすると、年金がやっぱり増えていきます。本当だ。
かつ70まで働いてるから、受け取り75でいいやってやりますよね。そうすると380。わあ、75歳で、仮に500万ですね、年収。380万円になります。75歳。月30万ぐらいですよね。月30万、死ぬまでもらえるとしたらどうですかね? やっぱりちょっと見え方が違いますよね。変わりますね。受け取る時によってもこんだけ変わる。
そう。なので自分がどうがいいかなっていうのを、こうやって自分でちょっと試算する。ぴーだけですよ。やるだけで金額が出てきますね。そう。年収をもうちょっと頑張って増やそうかな、そうすると年金が増えるかなとか、60じゃなくて65まで頑張ろうかなとか、いろんな考え方ができるようになるってことですよね。
逆に厚生年金に入ってない場合だと、かなり減るっていうことですか? そうですね。1つになってくるので、年間で大体今だと85万円ぐらい。1年間で85万なので、月7万円ぐらいなんですよね。そう、私ですね。
そうすると、そこはもう年金自体は後ろにスライドすれば増やすことができるので、65じゃなくて70で受け取るとか、あるいは他にNISAとかiDeCoとかやって自分でっていうのもできるので、年金を知っておくと周りの戦略が違ってきますよね。
変わります。まずお財布が何個あるかによって、戦略がすごく変わります。あと、いつ受け取るか。そういう計算もできる。大体これで見当がつきますよ。そうすると見通しがついてくるって感じですよね。
なるほど。ありがとうございます。これ、もう一概にちょっと言えないんですけど、どれだけお金を用意しとけばいいっていうのも人によりますもんね。そうですね。老後2000万円問題ありましたけど、あれが1つ、よく言われちゃう老後に必要な資金って言われて。結構あれで、そんなにいるのって不安になった方も結構多かったんじゃないのかな。
はい。老後2000万円問題って言葉は、多分聞いたことある。実際に、そもそも老後2000万円って何なのかっていうところから伺ってもいいですか?
一体なんでその数字が出てきたかっていうと、老後で必要なお金ってどれくらいお金がかかってるかって、総務省が家計調査っていうのを出してるんですよ。65歳以上の夫婦で、1か月大体これくらい使ってるよっていう数字がありますよね。それに対して、平均的に年金をこれくらい受け取ってるよ、夫婦だとっていう数字があって。その足りない部分を20年とか25年生きた場合、2000万になるよねっていう数字が出てきた。平均的な不足額を平均的な年数積み上げたのが2000万円だったっていう。
その平均のご夫婦ですか、その数字は。ご夫婦ですね。夫婦で月だと4、5万ぐらい。そうですね、それくらい年金だと足りなかった。足りなかった。だから2000万円、自分で用意する必要があるよね、あるねっていうのが独り歩きしたのが、あの問題だったんですよね。
2000万円足りないっていうのは、厚生年金抜きでっていうことですか? そのケースの場合は、夫が厚生年金、妻はずっと専業主婦か扶養内だったっていうご夫婦の数字なので。そこもちょっと一緒に言ってもらわないと、だいぶ変わります。
そうですよね。だって夫が必ずしも会社員とは限らないし、妻だって会社員のケースだっていっぱいあるわけじゃないですか。ケースもありますので、そんなに一律にこの金額ですとはもちろん言えないので。
さっきのシミュレーションが頭に入ってるとすると、すごい見えてくるのが、その夫婦がどういう状況かっていうのを理解してないと、そのパターンだと2000万足りないよね。なので、1つのパターンに過ぎない気がする。そうなんですよ。
今時って、それこそ20歳から60まで1回も社会保険に入らないで、ずっと専業主婦だった方って少なくなってきてると思うんですよ。少なくとも結婚前は働いてたりするわけなので、当てはまらないことが実は多いんです。あの2000万円っていう数字がね。実際そうなんですね。そうなんですよ。
でも、一応2000万円問題っていうので、多分将来のことだったり、お金のことを考えるきっかけにはなったのかなって。ここはあくまでも人によるので。必ずしもみんな2000万ってわけではない。
そうですよね。男性が会社員、厚生年金に入ってる。奥さんは国民年金だけ。国民年金だけの老後の夫婦のシミュレーションだと、2000万足りなかった。当時17年か、もう10年前ですよね。だいぶ変わってるってことですよね。今だとそのご夫婦の計算でいくと、どういうふうになるんですかね。
今、その年によって家計にかかってるお金も全然違ってくるので、2017年より数年後は実は老後0万円問題だったんですよ。いらなかったんですよ。おかしな話じゃないですか。絶対そんなことないですよね。なので、それくらい意味がない数字なので、そもそもかかるよっていうお金自体が、どこかのうちの話じゃないですか。うちには関係ないんですよね、その数字ってね。なので、今だったらいくら必要かっていうのも、本当にそのうちによってまちまち。ただ物価は上がってるので、かかっていくお金っていうのはちょっと増えていってるかもしれないですよね。
なんで政府は2000万円足りないっていうことを公言してしまったんですか? あれは2000万円足りないよ、だから自分でなんとかしなきゃいけないよって言ったわけでは実はなかったんですよね。
ただ貯金だけするんじゃなくて、資産形成を、自分でも蓄えていくことで選択肢が増えるよっていうのが言いたかっただけみたいなんです、実は。ただ数字が出たことで、やっぱりちょっとセンセーショナルに響いちゃったみたいなので、いいように2000万円必要だからこういう商品を買わなきゃ駄目だよみたいな感じで使われちゃったりとかして、間違った方向に広がっちゃったっていうのはありましたよね。
考えましょうってこと。自分がいくら必要なのかっていうのを見ていきましょうねっていう話だったんですよね。はい。だいぶちょっと独り歩きしてる印象はあるんですけれども、多くの方が考えるきっかけになったといえば、意味があったとも言えますね。確かに今、物価も上昇してますし、本当は人それぞれ。
そうですね。年金がもらえても物価が上昇したら足りなくなっちゃうんじゃないって言われること、結構あるんですけど、実は年金って物価が上がったら年金も勝手に増えるようになってるんです。仕組みとして、毎年物価が上がっていけば、それについていくように年金って増えていくことになってるので、どんなにインフレしてても一定はちゃんと年金も増えていくので、インフレになっちゃったから老後貧乏になっちゃうよってことは、実は年金を払ってる限りないんですよね。
そうなんです。そんな機能も年金には実はついてるんですよ。すごいですよね。すごいですね。おそらくニュースとかでは、年金が少なくなってつらいみたいな、ピックアップされる。それを見ることが多いから、こんなに物価が高くなってるのに、年金はもう変わらない、もしくはちょっと減りそうなんじゃないかみたいな不安があったんですけど。
でも実はここ数年、毎年毎年、年金は増えていってるんですよね。ちゃんと年金の制度を理解すると、それで悩みはなくなります。そう。だいぶ安心できるようになるかなと思いますね。なるほど、ありがとうございます。
これも本当に人によるのかなと思うんですけど、実際、老後にいくらかかるかみたいなところ、一般的な平均ですとどういうイメージですか?
これも総務省の家計調査って誰でも見られるところをちょっと持ってきたんですけど、1人で住んでる65歳以上の高齢の方、単身の方ですと、大体月に15万円くらいかかってるそうです。1か月で。ただしこれ、家賃入ってない、ほとんど。
実は今、年齢の高い一定の高齢の方って持ち家率がすごく高くて、自分のうちに住んでるので、もうローンもなければ家賃もない人が多いんですよね。ただ、これからは家を買わない方もいらっしゃると思うので、この15万円に、家がない方は家賃を乗っけた金額が1人で暮らすお金になってくるってことですね。
ちなみに、おいくつでしたっけ? 65歳以上、無職の方です。15万円。そうですね。家賃がなくて大体15万くらいなので、都内だったらワンルームでも10万とかしちゃいますもんね。そうすると25万になるし、もうちょっと広いところに住んだら、もっと必要になってくるっていうケースもある。
ただ、これってこのお金がないともう生きていけないよねってわけではなくて、この15万円って実は娯楽ですとか外食とかも入ってるので、それも踏まえて自分だったらどれくらい必須なんだろうっていうのを見ておく方がいいですよね。電気代とかも減らせないじゃないですか、そんなに。なので、今いくらかっていうのが大体続いていくっていうイメージですね。単身だとそんな感じですね。
でも、現実を知っておくと分かりやすいかもしれない。自分だったら家賃以外で15万で暮らせるのかなってイメージしてみると、だいぶ違います。
そうですね。ご夫婦ですと大体25万6000円。これも家賃なしです。食費が7万6000円、1か月。どうですか、ご夫婦2人で。結構多いかなと思った。意外と多いかなと思います。もちろんここの中にも外食費とかは入ってるんですけど、なんとなく年取ったらそんなに食べないんじゃないと思うじゃないですか。思いますね。
でも、作るのが億劫になってきたり、買い物にそんな自由に行けなくなったりすると、買ってきたもので済ませたりすることも増えて、意外と食費って減らなかったりするんですよね。
お子さんいないパターンですね。パターンですね。夫婦で65歳以上でも食費が平均で7万円。なかなか召し上がってらっしゃるイメージ。そうなんですよ。なので、かかるんです。かかる。
やっぱり携帯とか、もちろん手放すことはできない。電気、ガス、水道もいるので、そういうのを踏まえると、自分はどれくらいひと月かかっているんだろうって、こういうのを見てみると分かりますよね。
じゃあ視聴者さんに、ぜひ問いたいところなんですけど、いくらかかってますかって、ぱっと出てくるかどうかってことですよ。意外と言えないと思うんですよね。なので、やっぱり自分の現状が今分かってないと、老後のことも分からないってそういうことなんですよね。
今の自分の状況を見ないようにしてる部分もあるし、なんとなく計算しちゃってる部分もある。そこをくっきりさせとくと、これは老後も続くな、これは子供がいなくなったらなくなるなっていう支出が実は見えてくるので、意外と老後のサイズって計算できたりするものなんですよね。
ちなみに、これを計算する時のポイントっていうのは、1か月で? そうですね、1か月で。ざっくりと、細かいレシートとかつけるの、忙しいと面倒くさいじゃないですか。あんまりそういうのはどうでもよくて、実は固定費、必ず引き落とされちゃってるやつは、なるべく丁寧に拾った方がいいんですけど、食費とかは絶対必要な食費と、例えば外食費みたいな、なくなったらなくなったでしょうがないよっていう、2つにだけ分ければそれで十分なんですよね。レシートはもう2山だけ分ければそれでオッケーって、私は言ってます。
それを計算していただく。そう。そうすると1か月どれくらいか。毎月は払わないけど、例えば車検とか固定資産税みたいな年1払いのものって実は結構多いので、そういうのは拾っておいた方がいいですね。
平均ならす。平均ならすと、1か月これくらいいるよねっていうのが実は分かってくるんです。意外と結構金額がある。私のお客様でも、別に派手な生活をしてるわけでもないご夫婦でも、ならすと月38万円くらい、年間でいうと450万円くらいかかってるので。ゆとりある暮らしではありますけど、それくらいは必要になるケースもあるってことですよね。
支出の部分、ありますよね。毎日のスタバとか。そういうのもあります。そういう娯楽費ももちろんありますし、旅行に行ったり、あるいは帰省したり、メンテナンスとかも入ってくるので、意外とお金がかかるっていうのもちゃんと見とく必要はありますよ。
確かに。これは一旦、自分の今の状況を見てみるってことですよね。うちに閉じこもるわけにいかないので、交通費とかもかかってきたりとかもしますので、見ておくのはすごく大切ですね。また子供がいると変わりますよね。そうですね。子供がいると全然支出って多くなってくるので、よく見ておく必要はありますね。
ここは私、パンドラの箱かもしれない。開けたら怖い。怖い。これ、開ける必要があります?
そうですね。でも、開けたら怖いっていうのは、使いすぎかどうかって、今困ってなければ別に使っていいんですよ、全然。どっちかっていうと、絶対に減らせないのがこのうちいくらなのかっていうのを把握しとくことが大切。そこに対して備えていくってことですよね。
開けられそうです、そう思うと。別に使っちゃいけないわけではないので、どこが必須でどこがゆとりなのかっていうのが自分で分かっとけばそれでオッケーなので、そういう意味で見てみるっていうのがいいですね。
そうですね。使った額いくらだとちょっとあれなんで、何が必要なのかを知るって、開けられそうです。そうです。ぜひ開けてみてください。
どうなんですか、皆さん多いんですか? ある程度は見てる方もやっぱりいらっしゃいますね。ただ、全部丁寧に見ようとすると、実は結構拾い漏れとかがあったりするので、1度しっかり見るっていうのは大切ですね。そうですね。見ないと老後の計算もできないですからね。面白い。ありがとうございます。
最後に、ここまでお話を伺うと、逆算もそうですし、早めにこの知識をつけて準備するっていうことがやっぱり大事だと思ったんですけれども、今からできる老後準備っていうのはどういったものがありますか?
まずは何はなくとも、さっきの年金の計算ですよね。今、別にお金を払ったりするわけでもなくすぐできるので、自分の年金がどれくらいか見てみて、それで足りそうかどうかイメージしてみるっていうのが、もう今ここでできるアクションなので、まずそれはやってみた方がいいと思うんですよね。
足りない場合はお金を積んでいく必要があるので、そこでiDeCoとかNISAとか使って資産形成を早くから始めていくと、ちょっとの金額で大きい資産を作ることができるので、そういうのもやった方がいいですね。それができない、貯蓄が捻出できてないよって場合は、家計の見直しをしなきゃいけないので、そうだったら家計の見直しを始める感じですよね。
なるほど。まずは今、老後いくら必要なのかを計算する。足りない分は積み立てと投資も入れた方がいいっていうことですね。
必ずしも投資が必要というよりは、自分の人生にどれぐらい必要なのかっていうのを計算しておくと、より豊かになる。無理にお金を老後に送って、今使うお金がないんじゃ、あの世に行く時にお金を持っててもしょうがないので、そのバランスを取るためにも早く知っておくっていうのが大切です。
そうですね。どういった人生を送りたいのかっていうのも考える、またきっかけなんですね。お金って深いですね。
本当に向き合うのが怖いって、責められてる感じがしちゃうっていうことがすごく多いんですけど、そういうことではなくて、どう生きたいかっていうのの道しるべを得るためのものなので、そんなに怖がらずにやってみたらいいのかなとは思いますよね。
向き合い方、付き合い方1つで人生が本当に大きく変わりますし、やっぱり逆算、大事ですね。
そうですね。逆算が大事なので、早くから始めるとその時間が長くて済むので、急角度のところを登るより、緩やかに登った方が楽じゃないですか。ギリギリになると急角度になっちゃうので、早め早めっていうのはやっぱり肝心ですね。
まず知るっていうことが大事だと思うので、この動画、本当に神回の動画。何回も見ていただいて。本当ですね。何回も見ていただいて、シミュレーションもしていただいて、不安もそうですし、悩みがどこなのかっていうのも、多分おそらく明確になるのかなとも思いました。すごく勉強になりました。本当にありがとうございます。
ありがとうございました。ぜひやってみてほしいですね。はい。
シミュレーションもそうですし、個人的に塚越さんのところでご相談も。そうですね、単発のご相談とかも受けてるので、専門家に聞いた方がいいかなって時はお声かけいただければと思います。
ちょっと私、相談したい。聞きたいこと、自分でシミュレーションしてから。
そうですね。はい。多いですか? 相談される方。
多いです。多いです。自分でやってからって方もいるし、自分でやるのが何がいいかわかんないって方は、もう先に来ちゃうって方もいらっしゃるので。そうです。やった方がスムーズなこともあるので、気軽にお声かけいただけたらいいんじゃないかなと思います。
心強いですね。ありがとうございました。最初に冒頭に私がお話しした、子供がいる時のFPのシミュレーションもすごく面白かったので、その仕方だったり考え方っていうとこも、ちょっとまた伺いたいなと思いました。
またぜひよろしくお願いします。
ぜひよろしくお願いします。本日のゲストの塚越菜々子さんでした。
ありがとうございました。勉強になりました。ありがとうございました。
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