岡田斗司夫が若者の11の相談に答える:「キャラの不合理」から「勉強は1日2時間まで」まで

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概要

岡田斗司夫ゼミの「サイコパスの人生相談」は、毎週火曜日に過去回を再編集して配信している企画である。今回は2021年10月17日配信の第415回をもとにしている。岡田によれば、YouTubeのチャンネルアナリティクスでは、視聴者の年齢は10代前半から60〜70代以上まで大きな偏りなく分布している。ただこの回は、少し前にひろゆきの生配信を真似て質問に答える形式を試したところ若い世代に届いたらしく、若者からの相談が急に増えたという。そのため10代・20代の相談を多めに選んだ回になっている。

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創作の「お約束」、言葉の定義、勉強法、就職、宗教、人間関係、恋愛、アニメ業界への進み方まで、相談の内容は幅広い。岡田はどの相談にも遠慮なく答えている。

2:12

登場人物の不合理な行動と「スタイル」

最初の相談は20代男性の小鉄さんからである。映画やアニメで、登場人物が言ってはいけないことをうっかり口にする、すぐ戦えばみんな助かるのにいつまでも動かない、説明すれば収まる場面で誰も何も言わずに去っていく。こうした不合理な行動を見ると作者の意図が透けて見えて冷めてしまう。過去のトラウマで戦えないといった必然性があれば気にならないが、岡田はどうか、という質問だ。

岡田はまず、こうした違和感は小学校高学年くらいから誰でも気づくものだと言う。水戸黄門が印籠を出したとき誰も斬りかからない、犯人が告白を始めるとみんな沈痛な顔で黙って聞く。ドラマと同じようにアニメにもお約束があり、それが馬鹿らしく見える瞬間がある。

例に挙げたのは今川泰宏監督である。岡田は以前、今川作品の『ジャイアントロボ』をあまり評価していなかった。「大作君、それは言うな」といったやりとりがいつまでも続き、たとえば第1話なら「ジャイアントロボは原子力で動いている」という、すぐに分かってしまう設定を延々と引き延ばす。敵も味方もなぜか主人公の草間大作少年に気を使い、何かを言わずにおく、あるいは言ってしまうという展開を繰り返す。それが嫌だったという。ところが同じ監督の『鉄人28号』を観たときは、これがめちゃくちゃ面白かった。頭が悪く見えていたやり方が、スタイルにまで昇華されると面白くなる、というのが岡田の説明である。

岡田の言う「スタイル」とは、合理的か非合理的かに関係なく、「この人はこういうやり方なんだ」と視聴者に有無を言わせず見せてしまうことだ。セリフの後に同じカットが3回パンパンパンとリピートされる演出や、『美少女戦士セーラームーン』の「月にかわっておしおきよ」がその例である。なぜ毎回言うのかと思っても、スタイルになるとかっこよく見えてしまう。

4:47

「過去のトラウマ」はパンドラの箱だった

続けて岡田は、小鉄さんとは逆の見方を示す。スタイルを受け入れるようになると、今度は「過去にトラウマがあるから」という説明のほうが馬鹿らしく見えてくるという。

岡田によれば、シナリオの世界では回想シーンは素人や下手な書き手が使うものと言われてきた。過去にこんなトラウマがあったと言えば何でも成立してしまうからで、これはハリウッドの黄金時代からのお約束でもあった。ところが少年ジャンプは1970年代後半あたりからトラウマを積極的に入れ始めた、と岡田は振り返る。連載では、最初に同情の余地のない圧倒的な悪役を出す必要がある。戦いが一段落したところで「実はあいつは……」と過去を明かし、『北斗の拳』のケンシロウが「あいつにはあんな過去が」と言う。そうすると反響が一気に上がる。それを見て、過去のトラウマを出せばいいのだと業界が学んでしまった。

岡田はこれを、アニメ界・漫画界がパンドラの箱を開けてしまったと表現し、今では蓋がゆるゆるで、たぶん蓋そのものが取れているとまで言う。私たちは過去のトラウマさえ納得できればどんなキャラクターでも受け入れてしまいがちだが、岡田自身は最近トラウマ方式に呆れていて、スタイル方式のほうが良く見えると締めくくった。

7:02

事実・真実・解釈の違い

10代男性の未来さんは、真実と事実と解釈の線引きについて話してほしいと質問した。岡田はまず、10代からこういう質問が来ると嬉しくなると喜ぶ。そのうえで少しからかい気味に言う。本当なら「自分にこういう経験があって、この3つが気になっている」と書くべきなのに、自分の内面を打ち明けられず、表面的に整理されたかっこいい部分だけを尋ねてしまうのが10代らしい。けなすつもりはなく、そこがいいと思うのだという。

そのうえで岡田は3つを次のように定義した。

  • 事実:ファクト、つまり現実に起きたこと。「彼は殴った」という物理的な出来事で、神の視点と言ってもよい。取り消す必要のない、本当にあったこと。
  • 真実:彼がなぜ殴ったのかという理由。本人が語ったり、話を聞いたりして明らかになる。本人が嘘をつけば「いや、それは嘘で、こちらが真実だ」となることもあり、抽象的な領域に入っていく。
  • 解釈:彼を許すかどうか、許すべきかどうかという、周りの人間が彼を評価する視点。

法律の世界では事実が真実より優先される。そのうえで、有罪か、懲役か、執行猶予か、情状酌量の余地があるかといった結論を出すのが解釈にあたる、と岡田は整理した。

9:04

自分に甘い人の勉強法:「1日2時間しかしてはいけない」

10代女性のにとりちゃんの悩みは、自分にひたすら甘く、やるべき勉強を始められないことだ。時間があればぼーっとしたり、寝たり、本を読んだり、YouTubeやインスタを見たりしてしまう。結局テスト勉強がギリギリになり、世界史、日本史、物理、生物でひどい点を取ってしまったという。

岡田はまず、これは10代女性だからでも自分に甘いからでもなく、日本人はみんな同じだと言い、63歳の自分も似たような状況にあると笑う。そのうえで、にとりちゃんは勉強しすぎようとしているのだろうと見る。むやみに頑張ろうとするからその分嫌になり、先に諦めてしまう。そういうループに入っているという診断だ。

岡田が示したのは、何年か前に真剣な相談を受けて真剣に返したときの方法である。岡田はこの方法で国家試験に通った人を知っているという。内容は、1日2時間しか勉強してはいけないと自分で決めること。それも30分×4回に分け、時間帯もあらかじめ決める。浪人生なら午前中が一番よく、学校に通っているなら本当は登校前がいい。決めた時間が過ぎたら、たとえやっていなくてもその日は勉強禁止にする。5〜6時間やらなければと思いながら実際には30分しかやらない日が続くより、2時間しかやってはいけないなら「これをやるしかない」と詰めていくほうが結果は出るはずだ、と岡田は考えている。

動画の最後に、岡田はこの方法を補足している。この方法には、集中力をできるだけ高める方法を探すという面と、勉強を「今か今か」と待ち構え、やっとできたと思ったらもう終わらなければならないという、自分を背水の陣に置く面がある。配信後には、5〜6時間だらだら勉強していたのを1日2時間に決めたら逆に点数が上がった、スマホを家に置いて本だけ持って1時間カフェに行ったら1時間とは思えない量を読めた、といった便りが届いたという。時間が限られていると自覚すると、その時間内に本当にやるべきことは何かを考えるようになる。スマホをちらっと見る、友達のLINEに返事するといったことも、その時間だけは我慢しようと思える。そうして時間管理を意識する方法になる、と岡田は説明した。

ただし岡田自身、この方法は「勉強しなければ」と最初から思っている人には有効でも、そもそも勉強したくない人や、親や教師の言うことなど聞いてたまるかと思っている人にはあまり効果がないと認めている。

11:49

妥協して就職するのが怖い:まず自分に妥協していることに気づく

20代男性のすぶりをするそぶりさんは、9月・10月になってもまだ就職活動を続けている。この時期に給料、分野、福利厚生、勤務地などの条件を言える立場にないことは分かっているつもりだ。それでも、まったく望まない条件の会社に入れば長続きせず辞めてしまうのではないかと考えてしまう。お金がなければ生きていけないし、世間は「ガタガタ言わずにどこかに就職しろ」と言うだろう。自分はまだ子供なのでしょうか、という相談である。

岡田は、何に悩んでいるのか分からなくなっているなら、問題を置き換えて考えればいいと言う。たとえば恋愛だ。28歳、38歳で彼女がいなくて、女性に条件を求めても仕方ないのは分かっているが、理想でない相手と妥協して付き合っても長続きしないと思う。これは今の悩みとほぼ同じ形をしている。そして、それが理由で恋愛や結婚ができない人は山ほどいるだろうと岡田は言う。

岡田の見立てでは、こう考える人は自分自身に妥協していることを忘れている。相談者は理想の自分ではないはずだ。外見も体型も顔も性格も頭脳も、求める条件どおりではない。それでも一番足りていない自分自身に納得して、なんとか生きてきた。そのうえで「俺にふさわしい、納得できる仕事」を考えているのだから、仕事や彼女にも納得できるはずだ。だから子供なのではなく、自分が妥協しているという事実を知らないだけであり、それを踏まえてもう一度考えてみてほしい、と岡田は答えた。

15:22

創価学会3世の葛藤:「レッツ親不孝」

10代男性のマルフォイさんは、創価学会員の3世である。ネットやテレビでの扱いと親の言うことの間にギャップを感じながら、なんとか受け入れて育ってきた。大学に入って一人暮らしを始め、勇気を出して地区の人にやめたいと伝えたが、続けるよう説得され、家にまで来られている。親は熱心に活動していて、やめたいとは言い出せない。兄弟3人全員を奨学金なしで大学に入れようと働き、しっかり育ててくれた親には尊敬の念もある、という。

岡田はまず、一人暮らしを始めた途端にやめたいと言い出したのだから、本当は昔からやめたかったのだろうと指摘する。そのうえで、これは親を成長させるいいチャンスだと答えた。創価学会の教義は何も知らないまま言うと前置きしたうえで、世界中の宗教に共通するのは、真の信仰は試練の上にあるということだと岡田は言う。我が子に裏切られることは、親にとって必要なことなのではないか。尽くして大学まで行かせた子どもたちが次々に離れ、周りから責められても信仰を失わなかったなら、それは宗教がどうこうではなく親が立派なのであり、人間としてそこを尊敬すればいい。周りからひどいことを言われたり、親がひどく悲しんだりしても、気にせず抜けたほうがいいというのが岡田の結論だ。

親孝行は10年先でもできる、とも岡田は言う。大学に行かせてもらったなら、その後就職して結婚し、子どもを連れて行けばそれが一番の親孝行になる。だから今は親に試練を与えるつもりで「レッツ親不孝」だと岡田は勧める。親が落ちる悲しみの底は、肉体的な辛さでも金銭的な辛さでもない。自分が教えた宗教を子どもが信じないという、ごく当たり前のことにすぎない。大工の息子が大工を嫌がるのが当たり前なのと同じで、その当たり前のことが言えなくなっている親子関係のほうがずれていると岡田は見ている。

18:57

「正直なだけなのに友達ゼロ」:正論のふりをした嫌がらせ

20代女性の杏仁豆腐さんは、自分は正直すぎて他人と分かり合えないのかと悩んでいる。お金をせびってくる母親に「そんなにお金が必要なら風俗で働けばいい。今まで渡してきたお金は副業の風俗で稼いだものだよ」と言ったところ、ひどく怒られた。意味が分からず、それ以来親には会っていない。実家がしんどいと相談してきた友達に「さっさと転職しなよ。今の給料だから一人暮らしできないんでしょう」と言ったら「ひどい」と言われた。今は友達がゼロだが不便は感じていない。自分は性格が悪いのでしょうか、という相談だ。

岡田は「俺と同じですね」と応じつつ、友達ゼロなのだから性格が悪いのは疑う必要がないと笑う。ただ岡田の見立てでは、問題は性格というより、正論のふりをした嫌がらせを言っていることにある。母親はおそらく風俗では働けない。杏仁豆腐さんほど見た目が良くないからだ。杏仁豆腐さんは、自分が見た目が良く、風俗で稼げることを実は鼻にかけている。友達に何か言うときも、心の中では「あなたも私くらい見た目が良ければ風俗で稼いで一人暮らしできるのにね」というニュアンスが、袖から入れ墨がちらちら見えるように覗いている。しかも本人はノースリーブで丸見えなのではないか、と岡田は茶化す。

嫌がられているのは、「自分には風俗で稼げる外見がある」というマウンティングだと岡田は言う。必要なのは言い方に気をつけることよりも、言葉の攻撃性を自覚することだ。杏仁豆腐さんは、しんどい思いをして金を得て、自由になり、親を養っているのに、それをする気もなく目をそらしている人たちが何を言っているのか、と思っているのだろう。そのうえで岡田は、実は彼女は母親や友達に対して微妙に優しすぎるのだと見る。本音が嫌味の形をとって漏れ出しているので、できない人に対してもう少し同情的に話したほうが、自分の精神も安定するだろうと助言した。

22:13

政府公認の殺し屋は存在するか

20代男性の琢磨さんの質問は、世の中に殺し屋のようなものは存在するのか、それは政府公認なのか、というものだ。岡田は、殺し屋は当然いると即答する。そうでなければ、ロシアのプーチン大統領と対立する人間が次々に死ぬはずがない。ロシアから亡命してイギリスに住む人がお茶を飲んだだけで急死し、体内から放射性の猛毒が見つかったのはなぜか。日本にいるかといえば、プーチンの敵が日本に逃げてくれば殺し屋も来るだろうと岡田は言う。

一方で、政府公認かといえば違う。政敵が「恐るべき偶然」で次々に亡くなるロシアでさえ政府に殺し屋はいないと言っているし、CIAもMI6も、北朝鮮でさえ政府公認の殺し屋はいないことになっている。公認するような間抜けな政府は世界中探してもないだろう、と岡田は答えた。バックに政府がいるとしても、政府は大きすぎる。プーチンの例で言えばプライベートな部隊のようなものであり、公認すれば組織のどこに殺人部隊を置くのかという話になるので、どこも隠しているのだろうというのが岡田の見方である。

24:07

いくら積めばアニメを作るか:作るものではなく観るもの

30代女性のA子さんは、いくらお金があれば岡田は再びアニメ制作をしたいと思うか、どんな企画なら関わりたいかと尋ねた。

岡田の答えは、100億円あっても作らないと思う、というものだった。ある程度やってきた身として、アニメは作るものではなく観るものだと思うという。映画もサーカスもスポーツも、やって楽しい部分と観て楽しい部分は違う。キャッチボールはそれだけで楽しいし、それとは別にプロの試合を観る楽しさもある。お金があったらアニメを作るかという問いは、お金があったらスポーツ選手になるかという問いと同じくらい的外れだと岡田は言う。

岡田によれば、アニメを作るにはタイミング、人間関係、自分の才能という3つの鍵が組み合わさる必要がある。それがカチッとはまっている自覚のある人にとって、アニメ作りはとても面白い。だが鍵が合わないまま一人で頑張り続けても楽しくない。岡田自身は心から楽しい、面白いと思えるアニメを何本か作れたので、今は観るだけで満足しているという。

26:20

アニメ監督になるには美大より東大とNetflix

高校1年の男子からは、アニメ監督になりたいという相談が届いた。この仕事を知った瞬間にピンときて、なぜジブリがあんなに好きなのにこれまで選択肢に入れなかったのかと思ったという。中学2年のころから一人でアニメを作っている。デッサンを習っていて親には美大に行けと言われているが、デッサンがつまらなすぎて練習したくない。美大に行くために必死でデッサンを学ぶべきか、専門学校に行くべきか、という質問だ。

岡田は、この相談は超簡単だと言う。高校1年なら美大に行く必要もデッサンをする必要もなく、ひたすら受験勉強をすればいい。今から勉強すれば東京大学に行けるはずだから、東大か同クラスの大学に入り、Netflixに入社すればいい。Netflixでなくても、Amazonでも、そのころには配信大手やDMM.comなどいろいろなところがアニメを作っているだろうという。

岡田の理屈はこうだ。なりたいのがアニメーターならこうは言わないが、アニメ監督なら、どんなに才能があっても下から上がっていくより、上から降りていくことができる。コメント欄に「結局学歴か」と書く人がいるが、学歴ではなく立場の問題だと岡田は言う。アニメ制作の決定権を持つ人間になれば、監督を誰にするかを決めるときに自分を指名すればいい。大金があるなら、幸福の科学がアニメを作っているように、自分がスポンサーになって作ってもいい。決定権を持つのが一番早いのに、なぜ美大なのか。アニメ業界に入れば自分より絵のうまい人間は腐るほどいて、自分一人がデッサンが上手でも何の役にも立たないとすぐに分かる、と岡田は答えた。

29:15

1年前に振られた相手に再アタックすべきか

中学3年の男子は、1年前に振られたのに今も思い続けている女の子がいると相談してきた。昼休みには距離が近く、ボディタッチもたっぷりで話す仲だった。告白経験のなかった彼は80%くらい脈ありだと思ったが、見事に振られ、その後は距離が遠くなった。もう一度アタックしようとうずうずしているうちに1年が経ち、今は普通の友達だ。最近、同じ学年の男子が1年前の自分と同じ流れでその子を好きになり、仲良くしているようで見ていて辛い。そろそろ決着をつけたい、という内容である。

岡田はまず、中学生にしてはしっかりした文章だと感心し、YouTubeだけでなくニコニコ動画のコメント欄も見てみるといい、こういうときはそちらのほうが役に立つと勧める。そのうえでの結論は、毎週「付き合って」と言えばいい、というものだった。1年前に断られて距離ができたことは気にせず、毎週「やっぱりお前のことが好きだわ」と言い、中学3年の告白にありがちな切迫感や緊張度、本気度を少し下げたほうがいいという。

その理由として岡田が挙げたのは、相手の女の子は小悪魔だ、という見立てである。周りに男子をたくさん置いてキープするのが好きで、相談者もその扱いを受けたし、今近くにいる男子とのいい感じもそれだ。おそらく小学校高学年あたりから使い慣れた手口にすぎない。小悪魔と呼ぶか、ファム・ファタールと呼ぶか、峰不二子と呼ぶかはどうでもいいと岡田は言う。そのうえで、優しくてボディタッチもしてくれるいい子だから付き合いたいのではなく、自分はMかもしれない、あんな女に生涯振り回される、その記念すべき1人目なのだ、くらいに自覚しておくと楽になるという。

岡田はさらに推測を重ねる。そういう子はおそらく女子からの評判が良くなく、女友達がいないはずだから男子とばかり話す。周りをよく見てみろという。そういう子は時々ひどく孤立するし、小悪魔でも人間なので落ち込む。週に1回告白されていれば、いつかぐらっと来て付き合う日が来るかもしれない。確率はサイコロの1/6くらいかもしれず、毎週告白すれば1年ちょっとで可能性が出てくるのではないか、と岡田は見積もる。もちろん付き合えたとしても相手は小悪魔なので、立ち直ったら「なんでこんな中学生と付き合ってるのかしら、もっと素敵な高校生がいるわ」と思ってすぐ捨てられるだろう。それでも一度やってみないと気が済まないだろうし、小悪魔に振り回されることを岡田は男にとって肯定的なものとして語り、ルパンが不二子ちゃんと言い続けている例を挙げた。最後には、ひどいことを言った気がするが本音で喋っている、と付け加えている。

34:45

卒業後に独立か就職か:大学1年で悩んでも無駄

最後の無料公開分の質問は、大学1年の男子からだ。大学で出会った友人2人と短編アニメを制作していて、全員が将来アニメ業界で働きたいと考えている。友人は大学卒業と同時に独立したいと言って彼を誘っている。自分も将来的には独立したいが、まず就職して業界を知るべきではないかとも思う。どうすべきか、という相談である。

岡田は、大学1年の段階でこれを悩んでも無駄だと答えた。3〜4年後にスタジオに入るか自分たちで会社を作るかを今考えるのは、将来10億円あったらどうするか、将来どんな家に住みたいかと同じ程度の、趣味の悩みにすぎないという。自主アニメで成果を出せば声がかかったり、何らかの変化が起きたりする。作ってみて初めて、自分はアニメ作りがあまり好きではなかったと気づくかもしれないし、本当に好きだったと分かるかもしれない。作りたいのは売れ筋とは違うものだとか、海外でも通用するセリフのないアニメを作りたいのだとか、作ってみないと分からないことは多い。だから独立か就職かというつまらない疑問はいったん置き、アニメを真面目に作りなさい、というのが岡田の答えだった。

36:52

残された問い:そもそも勉強したくない人はどうするか

締めくくりに岡田は、冒頭の「1日2時間しか勉強してはいけない」ルールをもう一度取り上げた。そして先に触れたとおり、この方法は勉強しなければと思っている人には効くが、勉強したくない人、世間の言うことを聞きたくない人には効果が薄いと認めた。そういう人はどうすればいいのかについて、岡田はこの回では答えを出していない。相談が来れば真面目に考えると言って、その問いを視聴者からの便りに預けている。