家事代行は「富裕層のもの」なのか ピナイ家事代行・茂木哲也氏が語る料金、使い方、安心の仕組み

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概要

家事代行は一部の富裕層が使うもので、自分でできる家事を外に頼むのは贅沢ではないか。女性向けライフスタイルメディア「lumily」のチャンネルで、聞き手のえみり氏がこの疑問を、フィリピン人スタッフによる家事代行サービスを運営する茂木哲也氏にぶつけた。茂木氏の立場ははっきりしている。今の利用者の中心は共働きの子育て世帯と、時間の使い方を重視する若い単身者である。家事代行の価値は部屋がきれいになることだけでなく、掃除というタスクを生活から手放せること、そして家庭内の喧嘩が減ることにある、というのが茂木氏の主張だ。聞き手自身も週1回の利用者で、対談は利用者の実感を交えながら進んだ。

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IT起業家から家事代行へ

茂木氏は現在54歳。26年前に会社を辞めて独立した。独立したのは2000年、ITバブルの時期で、IT系なら儲かりそうだという理由でビジネスを始めたと本人は振り返る。その後IT系の会社を3社ほど経営し、売却を繰り返してきた。

転機は独立から10年ほど経った頃だという。日本のためになる仕事をしたいと考えるようになり、関心を持ったのが少子高齢化だった。このままでは働き手が足りなくなる。女性はもっと社会に出たいと思っているのに、それを支える人もいなくなる。そこで、女性が働きやすくなるよう後押しする手段として、フィリピンの人たちと一緒に家事代行をやろうと考えた。茂木氏にとっては、初めて「世の中のため」という視点で作ったビジネスだという。そのため、同社で顧客宅に行くスタッフは全員フィリピン人である。

茂木氏によれば、日本の女性は教育水準が高く、仕事で活躍できるポテンシャルを持つ人がほとんどだ。それでも出産や育児などでキャリアが止まらざるを得ないことがある。そこに少しでも力になりたいというのが事業の基本的な考え方だと説明した。

聞き手は対談の数日前、自分の会社で実際にこのサービスを受けていた。社内で一番汚い場所を頼んだところ、明るく笑顔のスタッフがとてもきれいにしてくれたという。茂木氏はフィリピン人スタッフについて、明るくポジティブで笑顔が素敵な人が多いと話した。若いスタッフが多く、本気でやると重労働になる家事を一生懸命こなしているとも述べた。

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利用者は3つの層に分かれる

家事代行を使っているのはどんな人か。茂木氏は利用者を大きく3つに分ける。

1つ目は昔からのイメージどおりの富裕層である。この層は時代を問わず一定数いる。2つ目が、いま特に増えている共働きで小さな子どもがいる家庭だ。子育てだけでも忙しいのに仕事もあり、時間がいくらあっても足りない人たちである。3つ目が、いわゆる「タイパ」を気にする若い単身者だ。平日はバリバリ働いていて、週末を掃除に使うくらいなら、体を休めたり趣味に使ったりしたほうがいい。だから掃除はプロに任せる、という考え方の人たちだという。

茂木氏は、2つ目と3つ目の層が今は富裕層よりずっと多いと話した。「昔の金持ちのための家事代行」というイメージはかなり薄れているというのが茂木氏の認識である。聞き手は富裕層が中心だと思っていたと驚き、自分は20代の頃、仕事をしながら家の中がぐちゃぐちゃだったと振り返った。茂木氏も若い頃は床が見えなかったと笑い、部屋がきれいなほうが仕事のパフォーマンスも上がると付け加えた。

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料金:定期プラン、スポット、アウトレット

最も気になる料金について、茂木氏は具体的な数字を挙げた。多くの人が選ぶのは、毎回同じスタッフが来る「定期プラン」だ。週1回3時間で頼むと、月額はおおむね5万円台後半になる。単身者で平日あまり家にいない人は2週間に1回の隔週で頼むことが多く、こちらは月2万円台後半だという。茂木氏は決して安い金額ではないと認めつつ、これで掃除のことを全部忘れられると考えれば、タイパを重視する人には十分払える金額だろうと述べた。

定期のほかに、掃除してほしい日だけ頼む「スポット」もある。毎週ではなく今月はこの日だけ、という使い方で、1回あたりの料金は定期より割高になる。

同社には「アウトレットサービス」という独自の仕組みもある。茂木氏は飛行機の空席やホテルの空室にたとえた。直前になっても空いている枠は、空けたままにするより安くても使ってもらったほうがいい。そこで直前の空き枠を大幅に安く販売する。最安で1時間1,500円なので、3時間で4,500円。交通費と消費税を含めて5,000〜6,000円程度になるという。ただし、自分の希望日に枠が取れるかどうかはサイトを見ながら探す必要がある。それでも、最初にどんなものか試すにはよい入り口だと茂木氏は勧めた。

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3時間で何ができるか

3時間でどこまでやってもらえるのか。茂木氏の目安では、子どもが1〜2人いる一般的な広さの家なら、3時間でひととおりきれいになる。水回りを全部やり、床掃除をし、ある程度の片付けをして、洗濯物を畳む程度は十分にできるという。

洗濯物を畳むだけでなく、アイロンがけも頼める。料理も家事代行の範疇に入る。同社はフィリピン人スタッフなので料理の依頼はあまり来ないものの、料理を頼む人もいると茂木氏は話した。料金は何時間働くかで決まるので、家事代行の範疇であれば何をしても追加料金はかからない。ただ、時間内にできることには限りがあるため、やってほしい順番を伝えてもらい、その優先順位どおりに作業する。

聞き手は、どれだけきれい好きで毎日掃除をする人でも、排水溝の中や水回りを垢ひとつないほど磨き上げるのは難しいと話し、プロの仕上がりを評価した。

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ハウスキーピングとハウスクリーニングの違い

茂木氏は、混同されやすい2つの言葉を整理した。家事代行は「ハウスキーピング」と呼ばれる領域にあたる。茂木氏のイメージでは、エプロンをつけた女性が日常の家事をこなすものだ。一方の「ハウスクリーニング」は、男性がバンで機材を運んできて、専用の機材でエアコンや換気扇などを掃除するものだという。とんでもなく汚れてしまったものはハウスクリーニングに頼んだほうがよく、ダスキンなどがその分野に強いと茂木氏は説明した。

茂木氏の考えでは、ふだんの暮らしにはハウスキーピングで足りることが多い。掃除は本来定期的にやるもので、それをきちんとやっていれば汚れはそれほどたまらない。エアコンの内部だけは数年に1回掃除が必要になる程度だという。一方、普段まったく掃除をしておらずカビが生えているような家なら、いったんハウスクリーニングで大きくきれいにしてから、ハウスキーピングで維持する。あるいは日常はハウスキーピングを使い、年末の大掃除だけハウスクリーニングを入れる。こうした使い分けをする人が多いという。同社は家事代行が基本だが、提携する会社を通じてハウスクリーニングにも対応している。

聞き手は両方を頼んだことがあり、かなりお金をかけて一通り試した結果、ハウスキーピングで十分にピカピカになると話した。

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「掃除を忘れられる」という効果

茂木氏が考える家事代行の一番の利点は、お金はかかるものの、少なくとも掃除については一度すべて忘れられることだ。週1回入れておけば、水回りはほとんど何もケアする必要がない。週1回利用している聞き手も、日常的に水が飛んだら拭く程度で、ブラシでこするような掃除はまったくしていないのに家は非常にきれいだと語った。茂木氏はそれを「正しい使い方の王道」だと述べた。床掃除も週1回やっていればその後ひどく汚れることはないので、ほとんど必要ないという。

洗濯だけは週1回では足りないので、自分でやることが多くなる。そこで茂木氏が勧めたのが、乾燥まで終えた洗濯物を大量に置いておき、畳む作業とアイロンがけだけをまとめて頼む使い方だ。1週間分程度の服があれば成り立つ方法で、実際にこう使う人は多いという。

聞き手は、プロに頼むと畳み方や収納の仕方が違い、毎回発見があると話した。幼い子どもがいて細かな衣類がどんどん増えるが、それをきれいに畳み、うまく収まる収納方法を見つけてくれる。次の訪問までの1週間は、自分でその上に重ねていけばいい。そうした「基盤」を作ってもらう使い方をしているという。

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ホテルに帰るような感覚と、あと何日で来るという期待

対談で何度も話題になったのは、家事代行が入った日の帰宅時の感覚だった。聞き手は、週に1回ホテルに帰るような気持ちで自宅に帰れること、自分では作れない安心感や幸福感があることを強調した。ベッドメイキングされたベッドを見ると、頑張ろうという前向きな気持ちになるという。

茂木氏は、週1回の場合、訪問から1〜2日はきれいでも、3〜4日目にはさすがに散らかってくると認めた。それでも残り2日くらいになると、あと2日で来るという期待感で過ごせるという。すき焼きを作って部屋が汚れても、明日来るから大丈夫だと思える。聞き手は、生活に1週間単位のメリハリがつくと応じ、家事は「やらなければ」と思うことで疲れるのだと話した。茂木氏は、明後日にはきれいになると確定していることで心に余裕が生まれ、それがハウスキーピングのある生活とない生活の大きな違いだと述べた。

同社では最初に必ずトライアルで体験してもらう。茂木氏によれば、体験した人のおおむね70〜80%がそのまま契約するという。客から最もよく言われるのは「なぜ早く始めなかったのか」という言葉だそうだ。茂木氏は、お金の問題もあって皆いったん足踏みするが、一度体験すると早くやればよかったと言われると話した。

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一番のメリットは「夫婦喧嘩が減る」こと

聞き手は、高い料金に踏み込めない気持ちも理解できるとして、心の余裕以外の具体的な効果を尋ねた。茂木氏が家庭のある人にとって最大のメリットだと「確信している」と挙げたのは、喧嘩がなくなることだった。

茂木氏は人間は心の生き物だと言う。どれだけ他のことが順調でも、夫婦間で喧嘩が絶えなければつらい。家事をどちらがやるのかという喧嘩はどの家にもあるが、家事代行がやってくれればその種がなくなる。利用者からは、驚くほど喧嘩が減ったという声がよく聞かれるという。茂木氏は、これが家事代行の一番のメリットかもしれないとまで述べた。

ここで茂木氏は、家事の分担がきちんとできていると言う男性は99%できていない、できていない男性ほどそう言う、と冗談を交えて語った。女性が考える分担のラインと男性が考えるラインの間には埋められない溝がある。男性はゴミを捨てれば家事を全部やったと思いがちだ、とも言う。聞き手は、ゴミを捨てたら次のゴミ袋をかけるべきなのに、それは男性の「ゴミ捨て」に入っていないと指摘した。袋がかかっていないことに気づかずゴミを入れてしまう「あるある」で二人は盛り上がり、茂木氏は靴下が自動的に洗濯機に入ると思っている男性もいると続けた。そのうえで茂木氏は、女性がなぜそんなに意識が低いのかと嘆くより、家事代行を入れて解決するのが一番いいと話した。

では共働き夫婦の場合、費用はどちらが負担しているのか。茂木氏の体感では、なんとなく両方で出している家庭が多い。家庭ごとにこの支出は夫、この支出は妻というふうに分けているはずで、全部割り勘という家は少ないだろうから、実際にはどちらかが払っているにしても、全体としては半々ぐらいのイメージだという。

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収入が限られる20代はどう使うか

聞き手は、手取り30万円ほどの20代女性にとって月2回でも負担は大きいと問いかけた。茂木氏は、その場合はスポットから始める方法を挙げた。月1回でも全然違い、生活にメリハリもつくという。その場合は、自分では掃除しづらく手が届きにくい水回りを重点的に頼むのがよいと勧めた。日にちにこだわらなければ、アウトレットサービスで空いている日を押さえるのが取っつきやすいとも述べた。

一方で両者は、家事代行の良さが話を聞くだけでは伝わりにくいことも認めた。高いのに本当にそんなにいいのか、自分でできるじゃないか、という壁がある。茂木氏は、家事代行は基本的に自分でできることを代行するサービスなので、できると言えばできる分野だと認めた。だからこそ一歩を踏み出しにくいのだろうという。そのうえで、プロとしてかなりきれいにやるので、ぜひ一度体験してほしいと話した。

茂木氏は改めて、心の余裕が一番の価値だと強調した。掃除というジャンルを人生のタスクからある種消去できること、そして週に1回、生活をリセットしてもらえることが大きいという。忙しい日々の中で汚れがたまり、物が乱雑になっていくと、意外と心がすさんでくる。頭も整理されなくなり、気も滅入る。ホテルできれいな部屋を見たときの幸せな気分を、日常の中で定期的に味わえる。それによって仕事でも恋愛でも子育てでも、他のことに集中できるようになると茂木氏は語った。

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頼める範囲と人気の依頼

どこまで頼めるかについて、茂木氏は日常家事の範疇なら基本的にすべてだと答えた。分かりやすく言えば、自分の母親が日常的にやっていたことは全部できる。水回り、床、洗濯、畳み、アイロン、料理などである。ただし料理は得意なスタッフとあまり料理をしないスタッフがいるので、人を選ぶかもしれないとした。

依頼が圧倒的に多いのは水回りで、洗面所、風呂、トイレ、台所だ。きれいになると見て分かりやすく、自分ではあまりやる気が出ない場所でもある。その次が床掃除、洗濯物の畳み、そして片付けである。

片付けについては、子どものいる家庭の散らかりぶりが話題になった。聞き手の家も足の踏み場がないほどで、途中からきれいにすることを諦め、おもちゃや絵本がどんどん重なっていくという。茂木氏は自身の話をした。妻と息子、小学3年生の娘の4人家族だが、自分以外の3人はオーストラリアに住んでいて、日本では一人暮らしをしている。寝るだけの生活でピナイも入っているため家は非常にきれいだったが、1週間前に子どもたちが一時帰国したとたん、短時間でひどく散らかったという。キッチンの端でカップ焼きそばにお湯を入れてひっくり返し、半分ほど床にこぼしたというエピソードを挙げ、これはお金や家の広さに関係なく、子どもがいれば全家庭そうだろうと話した。だからこそ片付けてリセットしてほしいという依頼は非常に多いという。

聞き手は、スタッフが片付けの最後に子どものぬいぐるみをホテルのベッドの飾りのように並べてくれると話した。いなくなったと思っていたアンパンマンのぬいぐるみが出てきて、まるで「お帰りなさいませ」と迎えられているように感じるという。茂木氏は、そこにセンスや愛を感じると応じた。

できない作業もある。家事代行は基本的に家にある洗剤や掃除用具を使う作業なので、専用の薬剤や機材が必要な作業はできない。危険な作業や高い所に登る作業も対象外だ。一方で、庭の草むしりや花の水やりなどは要望があればやるという。茂木氏は、まずは希望を伝えてみるのがいいと話した。

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他人を家に入れる不安にどう応えるか

家に他人を入れることへの抵抗、物がなくなったり壊れたりしたらどうするのかという不安について、茂木氏はここが最も気にされる点であり、自社でも一番気を使っていると述べた。

まず最初の訪問時に、この部屋には入らない、ここは開けないといった、触ってほしい所と触ってほしくない所のルールを決める。物が壊れたりなくなったりした場合に客の負担にならないよう、しっかりした保険にも入っている。不在時に掃除するための鍵の預かりも行っており、そのルールもきちんと定めている。現場のスタッフはフィリピン人だが、背後には日本人スタッフが控えていて、相談や困りごとにはすぐ対応するという。

盗難の不安について、茂木氏はまず、同社のスタッフは全員正社員で、何かあれば会社がすべて責任を取るというスタンスをはっきりさせていると説明した。さらにスタッフの背景にも触れた。彼女たちは母国の家族、さらには親戚の生活まで背負って日本で働いている。日本で盗みを働けばほぼ確実に発覚し、即座に国外退去となる。そうなれば日本だけでなく他の国でも働けなくなる。彼女たちは日本の次は別の国へと世界を回りながら家事代行で外貨を稼いでいるので、一度でも犯罪歴がつけばその後の生活が完全に止まってしまう。茂木氏は、リスクとリターンがまったく見合わないので、そこまでのリスクは負わないと述べた。

聞き手もフィリピン人スタッフに依頼しているが、高価な物は別にして入れないようにしており、カメラがあることも伝えているという。茂木氏は、それも一種の抑止力になるかもしれないと応じた。

ただし茂木氏は、人間がやることなので、目の前に100万円の札束やバーキンが置いてあれば誰でもぐらっとくるだろうとも述べた。誰に頼むにしても、金目の物を目に見える所に置かないことはルールにしたほうがいい。茂木氏は、それは置くほうが悪いと考えているという。

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破損時の補償と、会社を通す意味

不注意で物を壊したり傷つけたりした場合は、会社が弁償する。ただし長年使った物の場合は、新品価格と現存価値に差があるので、必ず新品にする、必ず全額補償するというわけではない。基本的にはその価値の分を補償するという。使用年数が判定しにくいグラスなどは、同じ新品を買って補償する。聞き手の家でも割れたグラスを毎回同じ物で届けてもらったという。茂木氏は、富裕層の客に「割れやすいグラスを使わないでほしい」と苦情を言ったことがあると冗談めかして話し、聞き手はコップをプラスチックにしたと笑った。

茂木氏は、個人を直接雇う場合はこうした補償が効かず、何かあっても対応してもらえないうえ、突然連絡が取れなくなることもあると指摘した。会社を通せばそうした心配は基本的にないので、安心して使えるという。

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最初の一歩はスポットから、気が合うスタッフに出会ったら定期へ

最後に聞き手は、手取り25万円ほどの20〜30代女性が最初にどう使うのがよいかを尋ねた。茂木氏の答えは、まずスポットで1回頼んでみること、同社なら特に安いアウトレットも視野に入れることだった。それが一番良さを感じてもらいやすいという。

茂木氏によれば、何度か使ううちに、掃除の仕方も人柄も含めて非常に相性のいいスタッフと「運命的な出会い」をすることがある。そうしたら、たとえば2週間に1回その人に来てもらう定期プランに切り替える。毎回同じスタッフが来るのは定期プランの醍醐味なので、まずは単発で始め、気に入った人がいたら定期にするのが一番賢い使い方だと茂木氏は勧めた。

聞き手もこの流れに共感した。最初は何社か替えながら試し、今は3人のスタッフに固定で1〜2年ほど来てもらっている。子どももすっかりなつき、泣いている息子をスタッフが抱っこしてあやしてくれることもあるという。週1回会うので「親戚より会っている家族」のようだと聞き手は語った。

茂木氏は締めくくりに、部屋がきれいになるだけでなく、気持ちもきれいになることに役立てるのが家事代行の一番いいところであり、それをぜひ体感してほしいと述べた。料金やセキュリティへの不安はまだあるだろうと認めたうえで、聞き手も、まずはスポットやアウトレットで一度体験してほしいと重ねて勧めた。