ウンミ・モサクのイベント仕様スキンケアと、普段使いのオーディションメイク
Vogue翻訳元 English
ヴォーグの「Beauty Secrets」で、俳優のウンミ・モサクが2つのルーティンを紹介する。1つ目はスキンケアで、本人いわく毎日のものではない。メイクを重ねることが多く、イベントが続く時期に行う、手の込んだルーティンだ。2つ目は手早く仕上げる普段使いのメイクで、実はオーディションに臨むときのメイクでもある。その合間に、生い立ち、俳優になるまでの道のり、最近の出演作、母親になったこと、ハーブ療法への関心、そして立ち上げるアパレルラインについても語っている。
ココアバターと漁網のようなスポンジから、本格的なルーティンへ
モサクはまずシア・ラディアンス(Shea Radiance)のクレンザーを手に取り、いきなりポンプを壊してしまう。本人は笑い飛ばし、周りからはクールで落ち着いた人だと思われがちだが、自分は「カオス」なのだと話す。
次はS'ABLEのブラックシード・トナー。香りが大好きだという。ここから話は彼女の育った環境へと移る。母親は「とにかくナチュラル志向」だったそうだ。家族のスキンケアといえば、ココアバター、ワセリン、石けんと水、そしてアフリカン・ブラックソープで、決まったルーティンはなかった。顔は、本人が漁網にたとえるサポ・スポンジでゴシゴシこすっていたという。本人の話では、パンデミックの頃まで顔を優しく扱っていなかった。
3つ目のステップは資生堂のアクティベーティング・エッセンス。ルーティン全体とは違い、これは毎日欠かさず使っている製品だという。
舞台に自分の姿を見出せないまま俳優に
製品を塗りながら、モサクは俳優になった経緯を語る。俳優を志したとき、思い描いていたのは舞台でのキャリアだった。自分と同じような見た目や感覚を持つ人をあまり目にすることはなかった。自分のような人々の物語も見かけなかった。幼い頃に他国から移り住んだ人々の物語や、黒人でありイギリス人であることの微妙なニュアンスを描いた物語だ。この先に何が待っているのかよくわからないまま俳優になったという。わかっていたのは、物語が好きで、演劇が好きだということだけ。演劇は彼女にとって「一番の愛」だ。大きな夢は、シェイクスピアを演じる舞台女優になることだった。ただ、舞台には「あまりにも長いこと」出ていないと認める。その選択は賭けであり、リスクであり、「どうなるか見てみよう」という気持ちで臨んだものだったと振り返る。
続いてUzoのステムセル・フェイスセラムを2プッシュほど塗る。メイクの下地としてなじみがいいという。彼女は自分の仕事がただ大好きだと話す。撮影現場にいること、そして語られる物語が好きなのだ。人の心を動かしたり、人を変えたりするものなら何にでも挑戦したいという。自分が手がける作品は、普段観ている作品の多くとはまったく異なり、そのおかげで業界全体を幅広く楽しめている。コメディやミュージカルも大好きだと話す。
シミのケアと、母親になったばかりの疲れ
次の製品もシア・ラディアンスのアイテムで、バオバブオイルとビタミンCを配合したフェイスオイル。シミを薄くするために使っている。出産してからほとんど家を出ていないため眼鏡をかけて過ごしており、ノーズパッドの跡が残ってしまった。その部分を明るくするためにこのオイルを使っている。
彼女は、これらの製品に共通する点を挙げる。どれも原料を西アフリカから調達しており、すべて黒人が所有し、女性が所有するブランドだ。スキンケアの仕上げはUzoのステムセル・モイスチャライザー。これを塗ると、上にのせたメイクが「すごく映える」という。
肌に変化があったかについては、モサク自身もよくわからないという。ただ、目の下のたるみが大きく、黒っぽくなったこと、そして母親になってから疲れが顔に出やすくなったことは認めている。
手作りのボディバターとハーブ療法の講座
続いて手作りのボディバターを見せる。販売はしておらず、数か月に一度まとめて作っている。材料は、ガーナから直接取り寄せたシアバター、ココナッツオイル、ココアバター、スイートアーモンドオイル。そこにラベンダーやオレンジなど、その時々の好みのエッセンシャルオイルを加え、ホイップしてバター状にする。毎日、体に塗っているという。
モサクは個人的に、より自然でホリスティックなものに惹かれると話す。その関心は、『罪人たち』(Sinners)で演じたハーバリストのアニー役にもつながっている。以来、ハーブ療法の講座を受講し、肌や消化、免疫系などにどんなハーブが良いのかを学んできた。今ではラベルにババスオイルやシアバター、カレンデュラといった成分を見つけると、それが何に良いのかがわかるという。
オーディションルック
メイクは、ランコムのコンシーラーから始める。本人いわく、たしか「スキングロウ・セラム・コンシーラー」という名前だそうだ。メイクはあまりしないと言い、これが自分のオーディションルックだと明かす。コンシーラーを目の下やあご、そのほか数か所に塗っていく。
ここで『罪人たち』の撮影を思い出す。あの作品でのメイクは、基本的に肌に色付きのオイルを塗る程度だったという。とても暑く、全員が大汗をかいていたので、それはありがたかった。あの暑さの中でコンシーラーやファンデーションを相手にしていたら「一巻の終わり」だっただろうと話す。
製品をちょんと一点のせて、これが「私なりのコントゥアリング」だという。効果があるのかはわからないと認めつつも、何かしら効いている気分になれるのだそうだ。
対照的な役柄とそのメイク
昨年イドリス・エルバと撮った映画を振り返ると、そのときはメイクの開始時間がとても早く、長時間に及んだという。その役はフルグラムのメイクで、彼女にとっては毎日がレッドカーペット級のグラムのように感じられた。
次はパット・マクグラスの製品。ここでも、黒人が所有し、女性が所有するブランドだと強調する。最初はチークと言いかけ、ブロンザーだと言い直してから、少量を塗る。
そのグラムな役と対照的なのが、『The Social Reckoning』で演じた役だ。きちんとした、非常にプロフェッショナルな人物なので、メイクはシンプルだった。きれいなアイシャドウと、きれいなアイライナー。モサクはこの役を、目立とうとはしていないが、周囲の全員に真剣に受け止めてもらう必要がある人物だと説明する。皆が頼りにする、まとめ役のような存在、あるいは「指揮者」だという。
続いてリキッドアイライナーを引き、「悪くない出来」だと満足げ。眼鏡のパッドの跡のひとつに、コンシーラーを少し重ねる。
授乳に対応したアパレルライン
モサクは、マタニティ&授乳服のラインを立ち上げることにも触れる。書き起こしでは「Iyadé by Wunmi」と表記されている。すべてのアイテムが授乳に対応しているため、産後の時期を過ぎても長く着られる。彼女自身も愛用しており、幼児が食べこぼしたシミをうまく隠しつつ、かわいく見えるのがいいという。アディレを使った生地を指し示し、アディレはヨルバ語で「絞って染める」という意味だと説明する。生地のデザインは自ら手がけており、それが空き時間の過ごし方なのだという。
仕上げ
ランコムのフラッター・エクステンション・マスカラを塗り、次にS'ABLEのリップバームを検討する。スコッチ・ボネットの色も考えたが、ジョロフを選び、「かわいいほんのりとした色づき」がいいと気に入った様子。こうしてオーディションルックが完成し、最後に「役がもらえますように」と締めくくる。
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