酸化はなぜ老化につながるのか:友利新が語る活性酸素と抗酸化を高める食事・生活習慣

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概要

「酸化すると老化する」ことは多くの人が知っているが、酸化とは何か、なぜ老化につながるのか、どうすれば抑えられるのかを説明できる人は意外と少ない。友利新はこの動画で、酸化の仕組みを整理したうえで、抗酸化能力を高める食事と生活習慣を紹介している。基本の立場は、活性酸素をゼロにすることではなく、過剰にならないように調整することが重要だというものだ。

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老化の要因としての「酸化ストレス」

友利によれば、人が老化する要因には食生活の乱れ、運動不足、加齢などさまざまなものが絡み合っているが、その一つとして大きいのが酸化ストレスだという。

身近な例として挙げられたのが、切ったりんごの表面が最初は白いのに置いておくと茶色っぽくなる現象や、金属を放置すると錆びつく現象である。同じことが体の中でも起きており、酸素がある物質と結合すると化学反応によってダメージが生じ、細胞や組織の機能が低下すると説明する。

さらに酸化ストレスは、認知症、生活習慣病、筋力が落ちるサルコペニアなどにも関わるとし、友利は「老化に伴うすべての病気の大元と言っても過言ではない」ほど怖いものだと述べている。

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細胞を錆びつかせる「犯人」は活性酸素

細胞を錆びつかせる犯人として挙げられたのが活性酸素である。私たちは生きるために、細胞の中にあるミトコンドリアという「工場」で酸素を使ってエネルギーを作り、そのエネルギーで細胞が動くことで体が成り立っている。その過程で使われる酸素のおよそ2%が、副産物として活性酸素になるという。つまり体に必要なものを作ろうとすれば、活性酸素は必ず生じるということだ。

一方で友利は、活性酸素は100%悪者というわけではないと強調する。白血球の仲間である好中球は活性酸素を出して細菌やウイルスを攻撃しており、体の防御にも使われている。

問題は活性酸素が過剰になることである。増えすぎるとミトコンドリアの中で処理しきれなくなり、細胞のDNAが傷つく。その結果、血管が収縮したり血圧が上がったりと、さまざまな病気が引き起こされると説明された。

体には活性酸素を取り除く機能、つまり抗酸化の仕組みも備わっている。しかし抗酸化能力は年齢とともに落ちてくる。だからこそ日々の生活で抗酸化能力を上げる工夫が必要で、ポイントは「活性酸素を過剰にしないように調整すること」だと友利はまとめている。

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食事:「これだけ食べればいい」ものはない

具体的な対策の第一は食事である。ただし友利は最初に、これさえ食べていればOKという食品はなく、組み合わせが大事だと念を押している。

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抗酸化ビタミン:ビタミンCとビタミンE

まず挙げられたのがビタミンCとビタミンEだ。ビタミンは人の体内で合成できないため、食事から摂る必要がある。

中でも抗酸化作用が高いのがビタミンCである。ここで友利は、ビタミンCを飲むと美白になると思っている人がいるが、ビタミンCに美白作用は基本的にはないと指摘する。紫外線が当たったときに生じる活性酸素を抑えることでシミのもとを抑え、それが回り回ってシミの予防になる、という位置づけだ。ビタミンCは水に溶けやすく、血液中の活性酸素を除去する作用が強いが、過剰になれば尿として排出される。ビタミンCをたくさん飲むと尿が黄色くなるのはそのためだと説明している。

ビタミンEは油に溶けやすいビタミンである。細胞膜は脂質でできており、ビタミンEはその脂質の酸化を防ぐことができる。アルツハイマー型認知症や、脳・神経機能の低下を抑えるとも言われているという。

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緑黄色野菜とエキストラバージンオリーブオイル

ビタミン単体だけでなく、緑黄色野菜とオリーブオイルも重要だとされる。緑黄色野菜にはビタミンCやEが豊富に含まれるほか、体内でビタミンAに変わるβカロテンもしっかり入っている。

エキストラバージンオリーブオイルについては、ビタミンCの約10倍の抗酸化作用があると言われていると紹介された。そのため、オリーブオイルをかけた緑黄色野菜のサラダは理にかなった食事だと友利は述べる。

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食物繊維と腸内環境

抗酸化と食物繊維がどう関係するのか、と疑問に思う人も多いだろうと前置きしたうえで、友利は腸で栄養をしっかり吸収できなければ抗酸化能力も上がっていかないと説明する。腸内細菌に多様性があり、便のような不要なものが溜まらないようにすることが大事で、そのために食物繊維を摂る必要がある。

また、食物繊維を摂ると腸内細菌が短鎖脂肪酸を作り出し、これが強い抗酸化能力を持つという。短鎖脂肪酸を作ることもまた大切だとしている。

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タンパク質とアルブミン

意外かもしれないとして挙げられたのがタンパク質である。血中のタンパク質の半分を占めるのがアルブミンで、血液検査では一番上に総タンパク、次にアルブミンの値が出てくることが多いという。

アルブミンはビタミンと同じくらい、あるいはそれを凌ぐほど抗酸化能力が高いと言われていると友利は紹介する。ただ年配になると数値が低くなる人がいるため、積極的にタンパク質を摂って体内のアルブミン量を増やせば、抗酸化作用も高まるという考えだ。

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生活習慣:運動は「適度」が条件

食事に続いて、生活習慣の中で一番大事なものとして挙げられたのが運動である。運動で抗酸化能力を上げていくことがポイントだが、激しすぎる運動はかえって体内の活性酸素を増やしてしまうため、適度な運動が大切だと友利は注意を促す。

例として挙げられたのは、最近よく言われるHIITのように30秒ほど激しく動いて少し休むといった方法や、息が軽く上がる程度の運動である。ウォーキングなら、会話をすると息が上がるくらいのペースで20〜30分歩く、エスカレーターを階段に変える、駅から歩く距離を少し増やすといった工夫が紹介された。負荷をかけすぎないことがポイントだという。

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運動する「場所」も大切

友利は、運動する場所にも意味があると話す。ジムで運動することも大事だが、自然の中で行うこともポイントになる。川のせせらぎや葉っぱが擦れる音からは40Hz以上の超音波が出ているらしく、超音波には抗酸化能力を上げる働きがあるという。そのため、緑の中でウォーキングやサイクリングをすれば、運動ができるうえに自然の音を聞くことで活性酸素を除く能力が高まることが分かっている、と友利は述べている。

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まとめとして示された考え方

最後に友利は、活性酸素はすべて除去することはできないし、その必要もないと改めて述べる。そのうえで、過剰になるのは良くないため、バランスよく食べ、運動はしすぎず、できれば緑の中で行うことを心がければ、酸化を抑え、ひいては老化を抑えることにつながるとまとめた。酸化を正しく理解して、体の錆びつきを予防してほしいというのが動画の結論である。