『AI LIMIT 無限機兵』を最後まで遊ぶ:AIが進めた「進化の実験」と、パリー中心の戦闘設計

YouTubeで開く ↗
概要

文明が崩壊した後の世界を舞台にしたソウルライクなSFアクション『AI LIMIT 無限機兵』を、ボイスロイド(紲星あかり)の実況でエンディングまで遊んだ動画である。話者は各ボス戦を進めながら、断片的に明かされる世界設定を整理し、パリーや「シンクロ」というリソースといった戦闘システムの手触りについて感想を述べている。最後には、小規模スタジオの処女作として作品を高く評価している。エンディングまでのネタバレを含む。

8分で読めます
1:39

主人公アリサと崩壊後の世界

主人公は下水道に倒れていた少女、アリサである。アリサは人工の生命体「機兵」の一人で、創造主から「晶枝」と呼ばれるものを修復する使命を託されている。そのため、生き残った人々と交流しながら旧文明の遺跡群を巡ることになる。

話者の説明によれば、この世界はいつからか謎の泥に満たされるようになった。生物は少しずつその泥に侵され、やがて「ネクロ」と呼ばれる怪物まで現れるようになったという。

2:34

序盤のボス:パリーを軸にした戦い方

最初のボスは「迷える槍兵・ロア」である。話者によれば、本作ではほとんどの攻撃に対してパリーが重要になるため、敵の攻撃は基本的にパリーでいなしていく。回避アクションも用意されており、パリーできない掴み攻撃などは回避でかわす。ロアは体力が減ると発狂するが、大きく振りかぶった攻撃にパリーを合わせ、強攻撃を2セット入れて撃破した。

地上に出て戦う2体目は「ネクロリーパー」である。道中で拾った武器に持ち替え、強めの攻撃でゲージを溜め、溜めたゲージを消費して特殊攻撃を出すという流れを繰り返した。話者は、一度これを覚えてしまえばこの繰り返しだけで十分だと述べている。

4:27

教会の正体とクワイアキーパー戦:武器を試せる設計

続いてアリサは教会の聖堂を訪れる。飢饉と死が蔓延する時代に、教会はあまねく人々を受け入れているように見える。しかし実際には、偽りの教義で人々を欺き、その精神を奪って実験材料にしていた。話者はこれに「もう終わりだよ、この星」と反応している。

教会の兵器「クワイアキーパー」は、スペルによる遠距離攻撃を得意とする。近づいてもワープで逃げ回るため、攻撃を当てる機会が少ない。ここで話者が使ったのは、最初のボスが持っていた「くず鉄の槍」である。リーチが長く、特殊攻撃の突進技も優秀だという。

話者は本作の長所として、ステータスを何度でも振り直せることを挙げる。いろいろな武器を試す楽しみがあり、武器ごとのバランス調整もちょうどよい塩梅になっていると感じている。後半戦では、まず衝撃波を避けるためにしばらく外周で待機する。その後ボスが中央でぐったりしたところへ近づいて攻撃し、撃破した。

5:56

ペルセポネ戦で語られる旧文明とAIの派閥

次の舞台は、人々の精神が保存されているという施設である。話者はこれを「いわばデータセンターのような施設」と表現している。そこに潜む「深淵の哀妃・ペルセポネ」との戦いを、話者は世界設定の解説に充てた。

旧文明の人々は技術革新を推し進めて高度なAIを開発し、多くの物事がAIに置き換えられた。しかし同時に、それが人間らしさの喪失をもたらした。現実に絶望した人々は仮想世界「エリュシオン」を設計する。エリュシオンは人々の意識の集約場所となり、無限の可能性を持つ演算領域にもなった。

自律的に動くAIは今も稼働を続けており、今後の進化の方向性を模索しながら実験を行い続けている。話者の整理では、現在AIは3つの派閥に分かれている。ネクロ、教会、機兵という異なる勢力が覇権を争っている状況らしい。戦闘は最後の大技をしのぎ、残った敵の核にとどめを刺して終えた。

8:26

アーシュラと機兵の欠点

「機兵の狩人、アーシュラ」は、本来は人や機兵に友好的な存在だった。それが先ほどの老人によっていじり回され、手駒にされて襲ってくる。

話者によれば、機兵は高い運動性能を持つ一方で、協調性や感情に乏しいことが欠点である。そこで機兵を生み出したAIは、旅の中で人間と交流させ、それらを学ばせるという戦略をとった。話者はここから、機兵が美少女型ばかりなのも、人に好意を持ってもらうための一種の戦略ではないかと推測している。

第2形態のアーシュラは、体内にネクロを注入されているため、ネクロ化した腕で攻撃してくる。機兵とネクロはどちらも同じ素材でできている。その素材をいかに賢く運用するかが、各AI派閥の腕の見せどころになっているようだと話者は説明している。

10:03

エウノミア戦とパリーの受付方式

教会の幹部である「司教」たちとの戦いでは、「光の大司教・エウノミア」が登場する。姉と妹が交互に襲ってくる形式の戦闘である。

話者は相手がなかなか粘ってこない点について推測を述べている。異様な建物の上に多くの素材を費やしてしまったため、戦闘に割けるリソースが残っていないのかもしれないという。姉妹をひととおり倒すと再び襲ってくる第2形態に入るが、攻撃が非常に見やすく、パリーを決めやすかったという。

ここで話者は本作のパリー方式を解説する。ボタンを押してからしばらく経ってから受付が始まる仕組みである。よくあるジャストガード型の防御も好きだが、この方式にも緊張感があって楽しいという。攻撃後の硬直が影響してパリーが間に合わなくなる可能性があるため、無茶な攻撃が許されず、細かい駆け引きの戦闘になる。話者はそこを良い点に挙げている。

12:36

ヴィカスとロスキッド:不死の機兵が抱える精神の崩壊

道中でアリサは人間の知り合いヴィカスと出会う。ヴィカスは教会の偉い人物に立ち向かったが、虫けらのように扱われたらしい。話者は「人間ってもはや支配される立場だからね」とコメントしている。アリサはヴィカスに生き残った人間たちを任せ、AIたちのいる領域エリュシオンへ向かう。

その途中に立ちはだかるのが、機兵「神の子・ロスキッド」である。槍を振り回してくるが、パリーでいなせば対処できるという。ロスキッドは生への執着がとりわけ強く、旅の途中で使命を放り出して教会の派閥へ転向した機兵らしい。

第2形態に合わせて、話者は機兵の身体についての設定を説明する。機兵の体は泥のような素材で満たされており、足がかりとなる晶枝さえあれば、そこから無限に復活できる。そのため生死の概念が曖昧になる機兵が多く、精神が崩壊していく機兵が後を絶たない。話者は、近接戦闘が得意なロスキッドはそうした機兵をたくさん見てきたからこそ、死の副作用に怯えて生に執着するようになったのだろうと解釈している。

17:00

エーテル戦と「シンクロ」というリソース

仮想空間エリュシオンに入ると、「聖なる父・エーテル」との戦いが始まる。エーテルは教会の権力の根幹をなす存在で、人々の絶望につけ込み、偽りの信仰を広めている。飢饉に苦しむ信徒に食料を提供しているが、その飢饉自体を教会が引き起こしたのではないかという噂もあると話者は紹介している。

前半戦は雑魚敵のフェーズである。舞台の前方から飛んでくる飛翔体に気をつけながら、合計8体の敵を倒すと終わる。休憩をはさんで本体が腰を上げると、後半戦ではボスの首がもげ、全裸の人型が現れる。致命攻撃は入らないが、パリーで大きな隙を作れる。遠距離攻撃の間は手が空くため、話者はスペルで攻撃力を強化した。

この戦いで話者は「シンクロ」というリソースを説明している。パリーやスペルなどの特殊な行動にはシンクロが消費され、シンクロは通常攻撃で溜まる。話者はこの設計によって特殊攻撃一辺倒にならず、ちょうどいい戦闘体験が生まれていると感じている。よくあるMPや回数制限の方式だと、どうしても使うのを出し惜しみしてしまいがちだという。話者は、最近のトレンドは少しずつこうした仕組みに移りつつある気がすると述べている。

20:21

ラスボス・カローンと結末:実験の最終成果としてのアリサ

最後のボスは「樹を育みし者・カローン」である。戦闘の直前、AIたちが一斉に語り出す場面を、話者は「突如AIたちの学級会が始まってしまいました」と表現し、内容を整理している。この星で行われてきたことはすべて進化のための壮大な実験であり、その最終成果物が機兵アリサだったという。

機兵には協調性や感情を欠くという重大な欠点があった。しかしアリサは旅の中で、他の機兵や人間と助け合うことを学んだ。それによって、機兵と人間が手を取り合えるという無限の可能性を示すことにも成功した。AIたちはこの成果に大満足し、この星の役目は終わったとする。そのうえで、宇宙に進出してAIたちの指導者となるのか、残された人類の守護者となるのかは、主人公の選択に委ねられる。

カローンを撃破した後のエンディングで、アリサは人類の可能性を力強く肯定する。動画はこれを「GG」として締めくくっている。

27:16

話者の総評

話者は本作を、AIによる生存競争という複雑なテーマを扱いながらも綺麗にまとめ上げた優等生的な作品と評価している。機兵たちの細かいバックグラウンドや、崩壊後の世界で生きる人間たちの姿など、丁寧なストーリーテリングも魅力の一つに挙げている。

戦闘や探索については、どこか懐かしく感じる要素が多いという。そのうえで、先行作品をしっかり研究しつつ独自性を出そうとする着眼も感じたと話者は述べている。今の時代に受け入れられるソウルライク作品を作るのは大変な苦労が予想されるプロジェクトだったはずで、小規模なスタジオが処女作でそれをやり遂げた点を、話者は個人的にも称賛したいと語っている。