経営コンサルの倒産・休廃業が過去最多になった理由を、美容外科医の高須幹弥氏はどう見るか
高須幹弥(高須クリニック)経営コンサルティング業の倒産・休廃業が過去最多になったというニュースについて、高須クリニックの美容外科医・高須幹弥氏が自身の見解を語った。高須氏の立場ははっきりしている。参入障壁の低さとAIの普及で淘汰が進むのは当然であり、「なんちゃってコンサル」は経営能力の乏しい経営者を相手にする情弱ビジネスだ、というものだ。後半では、自身が身を置く美容クリニック業界で見てきたコンサルの実態を具体的に挙げ、本当に優秀な経営者はそもそもコンサルを必要としていないと論じている。
参入障壁が低く、「自称コンサルタント」が増えすぎた
高須氏がまず挙げる理由は、コンサル業の参入障壁が比較的低いことだ。弁護士、税理士、公認会計士、医師、歯科医師のように資格がなければできない仕事とは違い、コンサル業は「私はコンサルタントです」と名乗れば誰でも起業できる。経営、戦略、IT、人事、キャリア設計など分野は多岐にわたるが、何かを生産するわけではないので工場や機械といった生産手段もいらない。「今日からコンサル業を始める」と決めれば、そのまま比較的スムーズに始められてしまう。
その結果、自称コンサルタントが増えすぎて競争が激しくなり、生き残れない事業者が倒産や廃業に追い込まれている、と高須氏は見ている。
AIでかなりのことが代替できるようになった
2つ目の理由として高須氏が挙げるのはAIの発達である。コンサルタントの主な仕事は、クライアント企業や市場、同業他社のデータを集めて解析し、方針を立てることだ。高須氏によれば、これだけAIが発達するとある程度のことはAIでできてしまう。
コンサルに頼めばお金を払い続けなければならず、無駄な出費が増える。それならAIで自分で解析するか、税理士や会計士に相談すればいい。優秀な税理士や会計士なら経営面のアドバイスもある程度してくれる。ただし高須氏は、税理士・会計士にも優秀な人とそうでない人、気が利く人と利かない人がいて、まったくアドバイスしてくれない人もいると付け加えている。
大塚家具の騒動で揺らいだコンサルのイメージ
3つ目に高須氏が触れるのは、コンサル業そのもののイメージの悪化だ。例として挙げたのが大塚家具のお家騒動である。大塚久美子氏はもともとコンサル会社の社長だったが、大塚家具の社長になっても経営がうまくいかなかった。これを見て世間では「コンサルは本当に有能なのか」という声が出た、と高須氏は言う。
高須氏はここで素朴な疑問を重ねている。経営のプロなら自分で経営すればうまくいくのではないか。なぜ自分では事業を経営しないのか。コンサル業という事業の経営ではうまくいっているのに、他の事業を自分で経営するとうまくいかないのはなぜか。こうした疑問を抱き、「コンサルに頼んでも意味があるのか」と考える人が増えた、というのが高須氏の見方である。
「なんちゃってコンサル」は情弱ビジネス
もちろんコンサルにも優秀な人と無能な人がいる、と高須氏は認めている。ただ参入障壁が低いため能力の低い「なんちゃってコンサル」も大量に出てきた。高須氏は、そうした人たちから順番に廃業・倒産していく流れになるだろうと予想する。
高須氏はさまざまな会社の経営者を見ており、うまくいっている人もいかない人も知っている。美容クリニック業界でも、開業医や多店舗展開している医師の中に成功例と失敗例の両方がある。そのうえで高須氏は、本当に優秀な経営者はコンサルを必要としていないと言う。新しいことを始める際に部分的にコンサルを入れることはあっても、根本的な部分には入れていない。
一方でなんちゃってコンサルは、言葉は悪いがと前置きしつつ、経営能力のない経営者をターゲットにしてお金を取っている情弱ビジネスだ、と高須氏は表現する。そうした業者がだんだん淘汰されているのではないか、というのが高須氏の推測である。また、経営がうまくいかずにコンサルを入れた会社やクリニックを見てきた経験から、コンサルを入れてもダメな人はダメだと感じるとも語っている。
美容クリニック業界にはびこるコンサル
ここから話は高須氏が身を置く美容医療業界に移る。高須氏によれば、美容クリニック業界にはさまざまなコンサルがはびこっている。アカデミックというより商業主義的な美容外科学会(高須氏はJSASを挙げ、いわゆる「直美」の医師が集まる学会だと説明している)の商業ブースに行くと、経営コンサル的な業者のブースが多く出ている。
Instagramでも、美容クリニックを新規開業する人や、開業したもののうまくいかない人に向けたコンサルの広告がよく流れてくるという。高須氏自身は、興味を持って見ているから表示されるのだろうと述べている。対象は美容だけでなく、内科、皮膚科、精神科など他の診療科の開業医にも広がっている。高須氏の目には、美容外科医や美容皮膚科医、他科の医師たちが「カモ」になり、高い料金を払ってコンサルを頼んでいるように映るという。
「SNSを活用しろ」は当たり前のことにすぎない
医師がコンサルを頼む理由は、患者が来ないことにある。患者が来なければ売上が上がらず、利益も出ない。そこでコンサルを入れると、「広告戦略が間違っている」「SNSマーケティングが必要だ」「Instagram、TikTok、YouTube、Xを活用して集客しよう」と言われる。高須氏はこれを、ごく当たり前のことを言っているにすぎないと評する。
高須氏はここで自身の経験を振り返っている。10年以上前、医師はほとんどSNSをやっていなかった。InstagramやTikTokはほぼなく、Twitterがあり、YouTubeが出始めたばかりで、SNSといえばアメブロが主流だった。美容外科医でもアメブロすらやっていない人が大半だったなかで、高須氏はアメブロを続けており、当時は美容外科部門で1位だったという。一部には「医者がSNSなどやるものではない」という風潮もあった。だからこそ当時は、SNSをやるだけで患者が来る時代だったと高須氏は言う。
しかし今は美容外科医が増えすぎ、一般の人もみなSNSを使っている。医師がSNSをやるのも、症例写真を載せるのも当たり前になった。患者は医師を選んで指名するので、SNSをやっていなければ選ぶ基準から外れてしまう。大学病院からの紹介や長年のリピーターがいる場合は別として、SNSをやらない戦略のクリニックはどんどん衰退しているのが悲しいが現状だ、と高須氏は語る。だからこそ、SNSマーケティングの話を聞くためにお金を払ってコンサルを入れている時点で、その経営者は「アウト」なのではないかと高須氏は考えている。
SNS以外にも、立地や内装、スタッフ採用といった論点がある。高須氏は、今は人手不足で特に看護師が足りず、募集をかけてもなかなか人が来ないと述べる。看護師側も「仕事が楽」「早く帰れる」「休みが取れる」「給料が高い」といった情報を持っていて少しでも条件の良いところを選ぶため、相当条件を良くしないと来てもらえないという。
「スーパー直美」を講師に立てるコンサル
高須氏は以前、試しにそうしたコンサルの話を聞いてみたことがあり、話を聞きに行った他の医師からも感想を聞いている。多かったのは、当たり前のことをただ喋っているだけで、それが有料とは信じられないという声だった。有料のウェビナーで解説することもあり、その講師として登場するのがいわゆる「スーパー直美」だという。
高須氏の説明によれば、直美とは研修医を終えてすぐ美容医療に進む医師のことで、早く楽に稼ぎたい人がなる。多くの直美は、カウンセラーが値段を吊り上げてアップセルするような悪質なぼったくりクリニックチェーンに雇われていたり、そこまでえげつなくなくても、注射やシミ取りなど美容皮膚科系の安い施術ばかりやらされて不満を抱えていたりする。高須氏はそれを自業自得だとも述べている。
その中に、経営能力やSNS戦略に非常に長けた「スーパー直美」がいる。施術は埋没法だけ、注入だけといった範囲でも、SNSがバズって患者が集まり、売上も利益も出している人たちだ。高須氏の肌感覚では、直美全体の上位1〜2%ほどだという。彼らは雇われではなく開業し、それなりに有名になって稼いでいる。
美容コンサルはこうしたスーパー直美を講師に立て、「SNSやTikTokのショート動画を毎日上げてとにかくバズらせることが大事だ」「炎上してもいい。炎上すれば知ってもらえる」「そこから症例写真や自分の熱い思いを発信し、共感してもらえればいい」「炎上で100万人に名前を売れば、10万人くらいはファンにできる。残り90万人はアンチになるが」といったレベルの話をしているという。高須氏はこれを聞いて、正直「終わってるな」と思うことがあると語った。
高須氏自身が講師に呼ばれた経験
高須氏自身も、美容コンサルから講師として呼ばれそうになることがあるという。「先生はバズっていて、マーケティング戦略に長けている。天才だからぜひお願いしたい」と頼まれるが、高須氏は「何を話すんですか」と返している。
高須氏によれば、このYouTubeチャンネルでも真面目な話はしているものの、実際に伸びているのはハゲ関連や堀大輔氏に関する話題などだという。そういう動画を上げろと講師としてレクチャーするのか、という話になってしまう。それでもコンサル側は、それが素晴らしい、どうしたら高須先生のようにやれるのか、他の医者には真似できない領域だ、と持ち上げてくる。高須氏は、そうした依頼は「そういうレベル」のものだと受け止めている。
一番大事な「技術を磨くこと」を教えない
高須氏が最も問題視するのは、コンサルが一番大事なことを教えない点だ。美容外科医にとって本来最も大切なのは、SNSでバズらせることではなく、技術を磨いてレベルの高い治療や手術を提供することだと高須氏は言う。技術は日進月歩で、新しいテクノロジーも入ってくるので、常に勉強し修行し続けなければならない。
ところが経営コンサルタントは医師ではないので、そこがわからない。だから、修業もトレーニングもしていないのにSNS戦略だけに長けて集客できているスーパー直美を講師にして、レクチャーをさせる。高須氏によれば、そうした講師は若く、男性はイケメン、女性はとても可愛い人が多く、まずビジュアルが良くないとダメという雰囲気があるという。
では講義を聞いた開業医がうまくいくかというと、うまくいかない、と高須氏は言う。スーパー直美の成功はセンスによるものだと高須氏は考えている。もともとビジュアルが良く、トーク力があり、バズらせる才能を持っている。そうしたセンスや才能、努力のない人に説明しても真似はできない。結局うまくいかずに廃業し、大手クリニックの勤務医に戻る人が多い、というのが高須氏の観察である。
「異常な症例」をトレンドとして勧めるコンサル
高須氏はさらに、コンサルが教える症例写真の見せ方にも強い疑問を呈している。症例を出すのは当たり前だが、コンサルは「見せ方が大事だ」と言い、トレンドに乗った症例を出すよう勧めるという。高須氏が例に挙げたのは、人中短縮で思い切り短くする施術が一部で流行っていること、肋軟骨を使って鼻先を思い切り出す施術が流行っていること、そして脂肪吸引のやり過ぎやマンジャロの使用でカリカリに痩せた女性の症例である。こうしたちょっと異常な症例を出せば、それに刺さる患者を集客できる、とコンサルは教える。
高須氏はこれを、教えてはいけないレベルの話だと批判する。本来の美の基準から外れたものを基準として打ち出し、それを良いと思う人を集め、そういう人が増えていけば、美の基準そのものがどんどんおかしな方向に向かってしまう。教えている内容が的外れどころか社会悪のようなコンサルも多く、こうしたものには絶対参加しない方がいいと思った、と高須氏は語った。
成功する人とうまくいかない人の違い
高須氏は、集客力がありマーケティングに長けた人には天性の才能のようなものがあると見ている。センスが良く、頭が良く、それなりに努力家でもある。職人気質の人もいるが、思い切り努力して思い切り稼ぎ、思い切り遊びたいというタイプの人もいて、そういう人たちは気合いが入っている。常に自分でアンテナを張り、新しい情報を集めることを自然にやっている。
対してうまくいかない人は、ぼーっとしている人が多い、と高須氏は言う。楽して稼ぎたいだけで自分の頭で何も考えず、開業しても患者が来ないのでコンサルに聞いてみる。仮にコンサルの言うことが方向性として正しかったとしても、実践するには努力し続けなければならない。努力したがらない人はうまくいかないので、そもそも勤務医の方が向いているのではないか、と高須氏は考えている。
腕とマーケティングは同時進行で
高須氏はマーケティングやSNSの重要性自体を否定しているわけではない。最も大事なのは患者のために質の高い治療を提供し、腕を磨き続けることだとしつつ、今の時代は腕を磨くだけでは患者が来ないことも認めている。
患者が来なければ手術の機会が減り、腕が衰えていく。逆に患者が多く来れば手術の機会が増え、センスのある医師はやればやるほどうまくなる。だから技術を磨くことと、マーケティングやSNS戦略を同時に進めなければ、今後の美容医療業界では生き残れないと高須氏は言う。
そのうえで高須氏の結論は、コンサルを入れるだけでは生き残れないし、本当に優秀な人たちはそもそもコンサルを必要としていない、というものだ。美容業界でそうなのだから、それ以外の企業にも同じことが言えるのではないか、と高須氏は話を締めくくった。
はい、こんにちは。今回なんですけれども、コンサル業の倒産が過去最多、このニュースに関して僕の意見をお話しさせていただこうと思うんですけど、経営コンサル業とか、いろんなコンサル業ってあるんですけど、倒産とか廃業が激増しているんですよね。
これ、なんでかっていうと、そもそもコンサル業って参入障壁が低いんですよね、比較的。例えば、弁護士の事務所とか税理士とかってなると、その資格が必要じゃないですか。あと、資格っていろいろあるわけで、公認会計士とか医者とか歯医者とか、そういう資格がないとできない仕事っていうものもあるんですけど、コンサル業ってなると、「私はコンサルタントです。それが専門です」って、自称コンサルタントっていう人たちが自由に開業、起業することができるわけですよね。
経営コンサルタントとか、戦略とかITとか人事とかキャリア設計とか、いろんな項目ごとにコンサル業っていうのがあるわけでして。なおかつ、特別何かを作り出す、生産するわけでもないので、工場とか機械とか、そういった生産手段も必要ないわけです。「今日から俺はコンサル業を始めるぞ」って考えると、そこから比較的スムーズに始めることができちゃうんで。なので、そもそも自称コンサルタントっていうのが増えすぎちゃったっていうのはありますよね。競争が激化して、生き残れないコンサル業が倒産、廃業っていう形になるわけですよね。
あとは結局、コンサル業って、その会社とかいろんなマーケット、それ以外の同業者、そういったデータを集積して解析して、方針を立てる。それがコンサルタントの主な仕事なんですけど、これだけAIが発達すると、ある程度のことはAIでできてしまうわけですよね。なので、別にコンサル業に頼まなくても、ある程度自分でできてしまうと。コンサルを頼むと、それにお金を払わないといけない。お金を払い続けないといけない。無駄な出費が増えてしまう。だったらAIで自前で解析するとか、あるいは税理士さんとか会計士さんに頼む。優秀な税理士、会計士さんだったら、そういった経営のこともある程度アドバイスしてくれる人はしてくれます。
してくれない人は全然してくれなくて、会計士とか税理士も優秀な人もいれば無能な人もいるわけでして、気が利く人もいれば気が利かない人もいるわけでして。結局、ある程度のことは自分でできてしまう。あと競争が激化して、廃業するコンサルが多いですよと。
あとは、例えば大塚家具のお家騒動とかあったんですけど、久美子さんって、もともとコンサル会社の社長だったわけですよね。大塚家具の社長になって経営がうまくいかないって、コンサル業なのに自分が経営するとうまくいかないって。「これ、コンサル業って本当に有能なの?」とか、そういう意見も世間で出てきて、コンサル業自体のイメージが悪くなってきたっていうのもありますよね。なので、コンサル業に頼んでも意味あるのかなって考える人が増えてしまった。
だって、経営のコンサルのプロで、自分が経営すればうまくいくんじゃないの? でも、なんでその人たちは自分が経営しないの? あ、そうか。だからコンサル業を経営してうまくいってるのか。じゃあ、コンサル業ってうまくいくのか。じゃあ、コンサル業がコンサル業としてうまくいくんだけど、なんで自分たちが経営してうまくいかないのかとか、いろんな疑問が湧いてくるわけでして。
そもそも、コンサルをやる人も、優秀なコンサル業の人もいれば無能なコンサル業の人もいるわけですよ。なんちゃってコンサル、要は参入障壁が低くて比較的簡単に始められてしまうので、やっぱり能力の低いなんちゃってコンサルの人たちもたくさん出てきてしまったと。そういう人たちから順番に廃業したり倒産するっていう流れになるとは思うんですけど。なので、そもそもそういうなんちゃってコンサル自体が情弱ビジネスなわけですよね。
僕、いろんな会社の経営者の方を見てるし、うまくいってる方もいれば、うまくいってない方も僕は知ってるわけですね。あとは美容クリニック業界を見ても、開業医の先生とか、多店舗展開してる先生とか見ても、うまくいってるところもあれば、うまくいってないところもあるわけで。いろんな経営者の人を見てると、やっぱり本当に優秀な経営者はコンサルを必要としてないですね。新しいことを始めるから、部分でちょっとコンサルを入れるとか、やってるところはあるんですけど、根本的なものはやっぱりコンサルを入れてないですよね。
なんちゃってコンサルって情弱ビジネスなので、経営者として、ちょっと言葉悪いんだけど、経営能力がない、経営者として無能な人がターゲットになってて、そこからお金を取って儲けてる。それがなんちゃってコンサル、情弱ビジネスコンサルなんですよね。そういうところがだんだん淘汰されているんじゃないかなって思います。
僕、見てると、うまくいってない会社とか、あとは美容クリニックとかも含めて、「うまくいかない。どうしたらいいんだろう」って分かんないで、コンサルを入れてみたっていうことがあるんですけれど。だけど、やっぱりそういうところを見てると、コンサルを入れても、やっぱりダメな人はダメだなって思っちゃうんですよね。
特に美容クリニックの経営状況とか見てますと、いろんなコンサル業っていうのが結構はびこってるんですよね。例えば学会場、美容外科学会、特にJSASっていう、開業医とか直美の人たちが集まる、アカデミックっていうよりか、ちょっと商業主義的な方の美容外科学会の方に行くと、商業ブースとかに行くと、なんか経営コンサル的な人とかのブースとかも結構あって。あとはそれ以外でも、Instagramの広告とかもすごい僕のところに流れてくるんですけど、僕はそういうのに興味があって見てるからだと思うんですけれど。
美容クリニックを新規開業する人向けとか、あるいは開業したけどうまくいかない人向け。美容クリニック以外でも、普通に内科とか、皮膚科とか精神科とか、美容以外の科に関しても、開業してうまくいかない人、新規開業の人にこういうことをアドバイスしますよっていう、経営コンサル的なものが結構はびこってるわけなんですけれど。それもやっぱり見てると、美容外科医、美容皮膚科医、それ以外の科の先生たちも、やっぱりカモになってるんですよね。結構高いお金を払ってコンサルを頼んでっていう感じで。
結局そういう先生たちがなんで頼むかっていうと、集客に困ってるわけですよね。集客っていうか集患、患者さんが来ないと。だから売上が上がらない。だから利益も出ないと。「じゃあ、なんで来ないんだ。なんで患者さんが来ないんだ」って。コンサルを入れて、「それはまず広告戦略が間違ってますよ。SNSマーケティングが必要なんですよ。Instagramの活用法、TikTok、YouTube、X、こういうのを活用して集客するんですよ」っていう、ごくごく当たり前のことを言うんですよ。
これが一昔前、例えば10年以上前だったら、医者ってSNSをほとんどやってなかったんですよ。僕はやってたんですけれど、僕は基本的に経営者としてもいろいろ考えないといけないこともあるし、あとは美容外科医としてのプレイヤーとしても働いてます。毎日たくさんカウンセリングして手術してるんで、腕を磨くことも大事だし、あとはたくさんの従業員とお医者さんを抱えてるんで、そういう人たちのためにも経営戦略っていうのも考えないといけないわけで。いろいろ常に頭をフル回転しながら考えてるわけなんですけど。
昔は美容外科医も含めて、ほかのお医者さんもほとんどSNSをやってなかったわけですよね。ましてやInstagramとかTikTokとか、ほぼない時。Twitterがあって、あとYouTubeも出始めたばっかりで、SNSといえばもうアメブロが主流だった時なんかでも、あんまり美容外科医でもアメブロすらやってないお医者さんが過半数で、僕はやってて。当時、アメブロ、美容外科で1位だったんですよね。
なので、その当時だと、美容外科医でもほかのお医者さんでも、何でもいいからSNSをやるだけで患者さんが来た時代っていうのがあったんですよね。一部の美容外科医だけがSNSをやってて患者さんが来てと。その当時は、医者がSNSなんかやるもんではないと、やるのがおかしいみたいな風潮があったんですよね。一部の中ですけれど。
だけど、もう今、美容外科医が増えすぎたし、昔と比べても今って一般の人でもみんなSNSをやるでしょ? Xにせよ、Twitterにせよ、Instagramにせよ、TikTokにせよ。なのですごく身近なものになったんで、普通にお医者さんがSNSをやるのが当たり前で。だから、美容外科医とかSNSをやるのが当たり前なんですよ。それに症例を出すのが当たり前で、患者さんは美容外科医ごとに医者を選んで指名して、この先生にやってもらおうってなるんで、SNSをやってなかったら、患者さん側が医者を選ぶ基準から外れてるんですよね。
だから、もうやるのが当たり前。症例写真を上げるのも当たり前で、全くやってないと本当に患者さんが来ないですよね。大学病院から紹介されるとか、昔から開業しててずっとリピーターの方がいるとかだったら分かるんですけど、そういう戦略でやってる人もどんどん衰退してるっていうのが、悲しいけど現状なんですよね。
なので、経営コンサル、SNSマーケティング戦略とかの、お金を払ってその話を聞くとか、コンサルを入れるってやってる美容クリニックの経営者って、経営コンサルを頼んでる時点でもうアウトなんじゃないかなって思うわけですよ。
SNS以外でも、クリニックの立地はどうするかとか、内装はどうするかとか、スタッフはどうするか。受付、看護師さん、募集をかけてもあんまり来ないわけですよね。今、人手不足だし、特に看護師さんも不足していて、少しでも条件のいいところを選ぶわけですよ。看護師さん側もいろんな情報があふれてるわけなんで、どこどこクリニックだと仕事が楽で早く帰れるとか、休みも十分取れるとか、給料が高いとか。ってなると、相当条件をよくしないと来てくれないっていうのがありますよね。
あとは、コンサルがよくやってるのは、僕、昔そういうコンサルをちょっと聞いてみたこともあるし、試しにね。あとはコンサルとか、話を聞きに行った先生とかの話を聞くと、当たり前のことをただしゃべってるだけで、これで有料っていうのはちょっと信じられないっていう人が多かったし。あと、ウェビナーっていって、お金を払って有料でそういう解説をする。
大体、俗にスーパー直美って呼ばれてる人。直美って世の中いっぱいいるんですけど、研修医が終わってすぐ美容に行く。早く楽して稼ぎたい人が直美になるんですけれど、その直美もいろんな直美がいて、その多くの直美は悪徳ぼったくりクリニック、チェーン店とかで雇われて、埋没法、ぼったくりでカウンセラーが監禁してお金をつり上げてアップセルしてとかでやるだけとか。
あるいは、そんなにえげつないアップセルとかしない、えげつないぼったくりはしないんだけど、直美をたくさん雇って、美容皮膚科系の安い治療の、そのやり手として雇ってって感じで。直美としてはもっと手術をバリバリやりたいのに、こんなことばっかり、注射とシミ取りばっかりやらされて不満でとかね。それは自業自得なんですけど。
そういう直美もいれば、スーパー直美っていって、やたら経営能力、SNS戦略にめちゃくちゃ長けてて、手技は埋没だけとか注入だけとかなんだけれど、SNSがバズってすごい患者さんが来て、売上と利益が結構出てるっていうスーパー直美っていう人たちも一定数いるわけなんですよ。たぶん、僕の肌感覚だとスーパー直美は直美全体の中の上1%とか上2%ぐらいかな。そういう人たちは別に雇われじゃなくて開業して、注入だけとか埋没だけとかでも、それなりに有名で稼げちゃったりとかするわけですよね。
美容コンサルはそのスーパー直美を講師にして、スーパー直美に「こういうことをやるべきなんだ。集客のためにはまずSNSを毎日上げ、TikTokとかショート動画を毎日上げて、とにかくバズらせることが大事なんだ。炎上してもいいんだ。炎上することによって知ってもらうことができる。それをきっかけに症例写真を上げたりとか、自分の熱い思いを語って、それに賛同してくれればいい。だから、炎上して100万人の人に自分の名前を売ることができれば、そのうちの10万人ぐらいは自分のファンにすることができる。残りの90万人はアンチになるんですけど」とか、そういうレベルの話をしてたりとかするわけで。正直、終わってんなって思うことがあるんですよね。だから、そのレベルなんですよ、その美容クリニックのコンサルって。
本当に悲しいんだけど、僕を美容コンサルとかの講師に呼ぼうとするんですよ、そういうコンサルが。「幹弥先生、お願いします」とか、「ぜひうちのコンサルお願いします」って。「いや、僕、何を話すんですか」って言っても、「先生、すごくバズってるし、すごくマーケティング戦略に長けてると思うんで。幹弥先生、もう天才なんです。お願いします」とかって。「いや、でも僕、話すことないじゃないですか」。
例えば、このYouTubeだって、こういう真面目な話もするんだけれど、やっぱり伸びてるのって、本当に過去はステハゲ関連とか、堀大輔とか、淫夢ネタとかさ。そういうのを上げろって僕がレクチャーで講師として言うんですかっていう、そんなレベルなんですよね。でも、「それが素晴らしいんです」とか、「どうしたら幹弥先生みたいにやれるんですか」って。経営コンサルからすると、僕はもう天才で、ほかの医者は絶対真似できない領域なんだと。「ぜひそういう先生の講師、レクチャーをお願いしてほしい」とか、もうそういうレベルなんですよ。
だけど、本来美容外科医って、SNSでバズらせればいいだけじゃなくて、一番大事なのは技術を磨くこと。レベルの高い治療、手術を提供すること。そのためには日進月歩で技術もどんどん進みますし、新しいテクノロジーも入ってきますんで、常に勉強して修行する、精進する。まずこれが一番大事なんだけど、一番大事なこれを教えないんですよ。というのは、経営コンサルタントって医者じゃないから、そういうのが分かんないんですよ。
だから、直美でろくにトレーニングもしてないのに、スーパー直美でSNS戦略だけはやたら長けてて、集客できてる、売上を上げてる先生。そういう先生を講師にして、コンサルタントとしてレクチャーするとか、そういうレベルなんですよね。そういうスーパー直美、大体若くて、男はイケメンで、女の人はすごい可愛いんですよね。だから、まずビジュアルがよくないとダメみたいな感じの領域。だから、そんなレクチャーを聞いて、これで有料なのかって、そんなレベルなんですよ。
じゃあ、その講義を聞いて、その開業医さんはうまくいくのかっていうと、それがまたうまくいかないんですよね。やっぱりスーパー直美とか見てても、あれはセンスだと思いますね。もともと自分のビジュアルがよくて、トーク力もあって、バズらせるセンス、才能みたいなものを持ってて。それって、そういうセンス、才能とか、そういう努力をしない人に向けて説明しても、結局真似できないんですよね。結局、開業してうまくいってない先生が、こういうコンサルのスーパー直美のレクチャーを受けても真似できないし、結局うまくいかなくて廃業して、大手クリニックの勤務医にまた戻るとかですね。そういう人が多いなって思いますね。
あとは、そういうコンサルのレクチャーとか、そういう話を聞くと、症例をやるのも出すのも当たり前なんだけれど、これ、見せ方がとにかく大事なんだと。今、トレンドがあるから、例えば人中短縮で思いっきり短くするのが一部で流行ってるとか、肋骨を使って思いっきり鼻先を出すのが流行ってるから、こういうトレンドに乗ったきれいな症例を出すことが大事なんだとか。
脂肪吸引をやりすぎて細すぎるとか、マンジャロとか脂肪吸引をガンガンやってカリッカリに痩せてる女性も、こういうのが流行ってるから、こういうちょっと異常な症例を出すとそれに刺さって患者さんを集客できますよって。そんなことを教えたらダメだろうっていうレベルですよ。だって、本来の美の基準から外れてるそれを基準として出して、それがいいと思う人を集客して、そういう人口が増えたら、美の基準がどんどんおかしい方向になってきますよね。だから、言ってること、教えてることも全然的外れっていうか、社会悪みたいなコンサルも多くて。こういうの、絶対参加しない方がいいなって僕は思いましたね。
なので結局、美容クリニックを見てても、本当に優秀、優秀っていうか、スーパー直美で集客能力がある人、マーケティングに長けてる人って、やっぱり天性の才能みたいなのがある。センスがよくて、頭がよくて、それなりに努力家なんですよね。だから、直美も多いんだけど、思いっきり努力して、思いっきり稼いで、思いっきり遊びたいっていう人種の人たちもいるんで。そういう人たちがスーパー直美で成功して、マーケティングだけうまくいってる。気合が入ってるんですよね。そういう人たちって常に自分でアンテナを張って、新しい情報を収集しようとか、もうそういうのを自然にやってるんですよ。
それがうまくいかない人って、やっぱりぼーっとしてる人が多くて、ただ単に楽して稼ぎたい。自分の頭で何にも考えなくて、どうしたらいいか分かんない。開業しても患者さんが来ないからって、「じゃあコンサルに聞いてみるか」。コンサルの話を聞いても、たとえコンサルの言ってることが方向性として正しかったとしても、それを実践するためには常に努力し続けないといけないんですけど、やっぱり努力したがらないっていう人だとうまくいかないんで、そういう人はそもそも勤務医の方が向いてるかなって思うことはありますね。
なので、美容業界を見てても、結局本当にマーケティングに長けてて集客できてる人は、そもそもコンサルはいらないんですよね。コンサルを頼んでるクリニックの先生方、うまくいってない先生方は、コンサルを頼んでもダメなんですよね。
そもそもやっぱり美容クリニックって、マーケティングを頑張ることも大事ですよ。SNSを頑張ることも大事なんですけど、やっぱり一番大事なのは患者さんのためにクオリティの高い治療を提供すること。そのためには腕を磨き続けるとかしないといけない。ただ、今の時代って、結局腕を磨くだけだと患者さんが来ないんですよね。マーケティング戦略をやらないと、SNSをやらないと患者さんが来ないと。患者さんが来ないと手術をやる機会がどんどん減ってしまうんで、腕が衰えていくんですよね。
逆に患者さんがたくさん来てくれると、たくさん手術する機会があると。そうすると、センスのいいお医者さんがたくさん手術すると、やればやるだけどんどんうまくなっていくんですよ。なので、やっぱり腕を磨くことも大事なんだけど、それと同時進行でマーケティング戦略、SNS戦略もやっていかないと、今後はこの美容医療業界では生きていけないですよ、ということなんですよ。なので、コンサルを入れるだけでは生きていけないですよっていう感じですね。
そもそも本当に優秀な人たちはコンサルを必要としてない。美容業界だけでもそうなので、それ以外の企業でも同じことが言えるんじゃないかなって思いました。はい、というのが僕の意見です。ご視聴ありがとうございました。
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