遠征型の米軍と周辺防衛型の自衛隊:小銃から護衛艦まで主力装備を比べる

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概要

この動画は、自衛隊と米軍の主力装備を小銃、戦車、戦闘機、潜水艦、水上艦の順に並べて紹介している。どちらが強いかを決めるのではなく、各装備が何を重視して設計され、どんな任務を想定しているのかという戦い方の違いを読み取ることを狙いとしている。

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小銃:命中重視のM27、環境対応の20式、口径を変えたM7

米海兵隊の主力小銃として紹介されるのはM27 IARである。見た目はアサルトライフルだが、もともとは分隊支援火器、つまり軽機関銃の代わりとして導入された。口径はM16やM4と同じ5.56mmで、遠くを正確に狙えることと、連射してもぶれにくいことが特徴だという。海兵隊はM27を分隊のほぼ全員に行き渡らせ、一人ひとりが精度の高い火力を出せるようにした。動画はこれを、弾をばらまくより「当てる火力」を重視したコンセプトだと説明する。重量は弾倉込みでも約4kg前後で、軽く扱いやすい。

陸上自衛隊の最新小銃は20式小銃で、64式・89式の後継として開発された。口径は同じ5.56mm、重量約3.5kg、銃身長330mmで、動画は世界的に見てもかなりコンパクトで軽量な設計だと述べる。最大の特徴は日本の環境に合わせた耐久性である。海水や雨にさらされる離島防衛や水陸機動団の作戦を想定し、錆びにくい素材や防錆コーティングを採用した。銃内部に入った水を素早く排出できる構造になっており、海から上がってすぐ戦える小銃として設計されたという。調整可能なストックやピカティニーレールによる拡張性など、体格や任務に合わせたカスタマイズ性も重視されている。今後は陸自だけでなく海自・空自にも配備し、順次置き換えていく計画だと紹介される。

米陸軍が次世代小銃として導入を進めているのがM7である。最大のポイントは弾薬が5.56mmから6.8mmに変わったことで、高い貫通力と長い射程を持ち、標準でサプレッサーを装着できるよう設計されている。M4カービンでは対処が難しくなってきた長距離での交戦や、防弾プレートを着た敵への対処を意識しており、歩兵部隊の主力小銃として置き換えが進んでいると動画は説明する。

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戦車:重装甲のエイブラムスと、軽量で機動的な10式

米陸軍の主力戦車はM1エイブラムスシリーズである。最新のM1A2 SEPv3は重量が約70tを超え、120mm滑腔砲と強力な複合装甲を組み合わせている。1500馬力のガスタービンエンジンで時速約60〜70km級の機動力を発揮し、重い車体でも砂漠やぬかるみに突っ込んでいけるのが強みだという。さらに軽量化と電力効率の向上を図るM1E3計画も進んでおり、中身を世代交代させながらエイブラムスというプラットフォームを進化させ続けていると紹介される。

これに対して陸上自衛隊の最新戦車である10式戦車は、標準重量約44tとエイブラムスよりかなり軽い。主砲は同じ120mm滑腔砲で、自動装填装置により乗員は3名。他の10式や部隊とリアルタイムで情報を共有できるネットワーク戦車でもある。動画が最大の特徴として挙げるのは日本の地形に合わせた機動性で、前進・後進とも高速で走行でき、必要な場所へ素早く移動できるうえ、狭い日本の道路や橋を問題なく通れるという。

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戦闘機:両軍の構成と、F-22・F-2の比較

米空軍・海軍の主力はF-35、F-16、F-15、F/A-18といった第4・第5世代戦闘機で、その中で空軍のF-22は制空権のエース、F-35はセンサーとネットワークを生かしたマルチロール機という役割分担になっていると動画は説明する。一方、航空自衛隊はF-15J、F-2、F-35A/Bの3本柱で構成され、F-2は対艦攻撃と対空戦闘の両方ができるマルチロール機、F-35A/Bは将来の主力として配備が進んでいる。動画はこのうちF-22とF-2に焦点を当てる。

F-22ラプターは世界で最初に実用化された第5世代ステルス戦闘機で、超音速巡航能力と空対空戦闘能力に優れ、世界最強の戦闘機と言われていると紹介される。強力なレーダーとステルス性能によって敵に気づかれずに遠距離から先制攻撃できるため、圧倒的な撃墜率を誇るという。武装として中距離空対空ミサイルAMRAAMを搭載でき、最新のD型は射程180kmを超える。速度はマッハ2クラスで、アフターバーナーを使わずに超音速巡航できるスーパークルーズ能力を持つ。生産はすでに終了しており、空軍はF-22をアップデートしつつ、将来は次世代戦闘機F-47に置き換えていく計画だ。動画は、数は少ないものの、絶対に制空権を譲れないエリアを守る「最強カード」として運用されていると表現している。

F-2は米国のF-16をベースに日本が独自改良したマルチロール機で、日本の地理や運用に合わせて開発された。見た目はF-16に似ているが主翼面積が大きく、世界でも早い段階でAESAレーダーを搭載し、対艦ミサイルを複数発搭載できる。動画は、当時として先進的な装備を採用し、スタンドオフ対艦攻撃力を重視した機体だと説明する。最大速度は約マッハ2で、青系2色の洋上迷彩が印象的だという。現在は能力向上改修やスタンドオフ兵器の統合が進められており、次期戦闘機FXの開発にも期待と注目が集まっていると紹介される。

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潜水艦:原子力の米海軍、通常動力の海自

米海軍の潜水艦は大きく3種類あり、すべて原子力潜水艦である。浮上の必要がなく、大出力で長時間の航行が可能だ。うるさいと言われてきた原子力潜水艦だが、最新型ではかなり静かに、かつ速く潜航できるようになってきたと動画は述べる。浮上せずに潜航できる期間は理論上ほぼ半永久的だが、食料の問題などを考慮すると3〜4か月程度だという。保有数は合計70隻前後。潜水艦の本質は敵に気づかれずに接近し、魚雷、機雷敷設、巡航ミサイルなどで艦艇や潜水艦に致命的な一撃を与えることであり、加えて米国の弾道ミサイル原潜は核抑止力として大きな役割を担っていると説明される。

海上自衛隊は、おやしお型、そうりゅう型、最新のたいげい型を運用している。いずれも原子力ではなく、ディーゼルエンジンとバッテリーで動く通常動力型潜水艦である。動画によれば、通常動力艦は静粛性が極めて高く、潜水艦の任務である隠密行動に適している。海自はそうりゅう型からリチウムイオン電池を採用しており、世界初のリチウムイオン電池搭載潜水艦とされると紹介される。原子力潜水艦のように地球の裏側まで行く必要がない代わりに、日本近海でとにかく静かに、見つからずに張り付くことに特化した設計だという。

10:25

水上戦力の運用単位:空母打撃群と護衛隊群

米海軍の戦力の中心は空母打撃群である。原子力空母を軸に艦載機、駆逐艦、巡洋艦、潜水艦などを組み合わせて展開し、長期間の作戦を遂行できる構成になっている。動画は、1隻100億ドルの空母に5000人のクルーと70機もの航空機が乗り込み、ニミッツ級とフォード級の原子力空母が合計11隻運用中だと紹介する。

海上自衛隊の水上戦力は護衛隊群という単位で運用され、その中核となるのがヘリコプター搭載護衛艦いずも型、イージスシステム搭載護衛艦まや型、新型フリゲートもがみ型である。

11:20

いずも型:空母を持たない海自の大型護衛艦

海自は空母を保有していないが、ヘリコプター搭載護衛艦いずも型を運用している。海自の護衛艦の中で最大規模で、空母と同様に艦首から艦尾までがフラットな全通甲板を備え、航空運用能力と多用途性を強化した空母型の護衛艦だと説明される。2015年に就役したいずも型は、F-35Bを運用するため軽空母化されることが決まり、2020年から改修工事が始まっている。ヘリや無人機による対潜能力に加えてF-35Bの運用が始まれば、さまざまな任務を柔軟にこなせると期待されていると動画は述べる。

12:24

イージス艦:アーレイバーク級とまや型

両軍の艦隊で実働部隊の中核を担う多目的艦として共通するのが、イージスシステム搭載の駆逐艦である。米海軍が現在運用している駆逐艦はアーレイバーク級とズムウォルト級で、中でもアーレイバーク級は戦後の建造数が最も多い駆逐艦であり、最強と言っても過言ではない戦闘能力を持つと動画は評価する。最新のフライトIIIは2023年に就役し、最新のイージス・ベースライン10とSPY-6レーダーを搭載する。これにより従来の約30倍の感度で探知できると言われ、小型目標やステルス機の探知、複数目標の同時追尾に優れているという。垂直発射装置は最大96セルで、将来のレーザー兵器や電磁兵器を見越した電力供給設計がされている。現在はアーレイバーク級の後継となる次世代駆逐艦の開発も進んでいる。

海自のイージス艦で最新のまや型は、海自イージス艦の中で最も大きく、性能・装備・将来性で大きく進化した護衛艦だと紹介される。2020年に就役して配備中で、イージス・ベースライン9C系を搭載し、弾道ミサイル防衛と防空任務を同時に遂行できる戦闘システムを備えている。

14:07

もがみ型FFM:機雷戦と省人化

もう一つ新たに誕生したのが多機能護衛艦FFMのもがみ型である。対潜・防空能力を持つフリゲートを意味するFFに、多目的と機雷を表すMを加えた新しい艦種だという。従来の護衛艦では対応できなかった機雷戦が行えるようになったほか、さまざまな機能の自動化によって従来の半分の人員で運用できると動画は説明する。

14:27

結論:装備の細部に表れる想定戦場の違い

動画は最後に、一見するとどちらにも「最新」「高性能」といった似た言葉が並ぶが、よく見るとそれぞれの国がどんな戦い方を想定し、どの場所をどこまで守ろうとしているのかが装備の細部にはっきり表れていると述べる。米軍は必要とあれば地球上のどこへでも部隊を送り込むことを前提にした遠征型の軍隊であり、自衛隊は日本周辺の空域と海域を確実に守ることに焦点を絞った周辺防衛型の戦力だという。同じカテゴリーの装備でも求められる役割が違うからこそ、重さや航続距離、搭載するセンサーや武器の選び方まで、自然と別の答えになっていると動画は締めくくっている。