「ダサいおじさん」に見えるNGコーデ10選:MBが指摘する古さと安っぽさの理由

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概要

ファッションバイヤー・YouTuberのMBが、街でよく見かける中年男性のコーディネートを10パターン取り上げ、どこが「古い」「ダサい」と見られるのかを解説した動画である。冒頭は、メンズエステの店員が常連客の服装を「じじ臭い」と指摘し、代わりにファッションを教えるというコント仕立てで始まる。本編でMBは、自分も44歳のおじさんだと前置きしたうえで、次のように語る。ファッション業界は面と向かっては「お似合いですよ」「好きなものを着ていい」と言いながら、内心では「ダサい」と思っている。だからこそ、きちんと言葉にしないとおじさんのためにならない。そのうえでMBは、ひとりで見るYouTubeだからこそ今のうちに改善してほしいと呼びかける。

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取り上げられた10パターンは、ほとんどが「アイテムそのものが悪い」という話ではない。MBが問題にするのは、サイズ感、生地の質、色の組み合わせ、そしてトレンドの移り変わりである。

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1. ジャストフィットのショートパンツ

最初は、脚にぴったり沿う細身のショートパンツだ。MBによれば、地方でも都会でもこうしたおじさんはよく見かける。その印象を「とっちゃん坊や」「小学生の格好のまま大人になった逆コナンのよう」と表現する。

MBは、アンケートで「男性が履くとNGなアイテム」の1位か2位によくショートパンツが挙がることに異を唱える。中目黒や青山を歩くモテる男性もショートパンツを履いている。だから悪いのはアイテムではなく履き方だ、というのがMBの主張である。

問題は細身にすることにある。ショートパンツは子どもっぽくラフに見えるので、細身を選んで綺麗目にまとめたくなる。MBはその気持ちはよく分かるとしつつ、逆効果だと言う。細いものを着ると体は太く見え、ゆったりしたものを着ると細く見える。MBはこれを「ルーズソックスの法則」と呼び、女性なら常識的な話だと述べる。

MBはさらに体型の違いから説明する。欧米の人は上半身が屈強で下半身がすっきりした逆三角形の体型で、映画を注意して見れば分かるという。洋服はもともと彼らに合わせて作られているので、細い脚にショートパンツがよく似合う。一方、日本人を含むアジア人は脚が短めで太めになりがちで、重心が低い。細身のショートパンツはその脚を丸分かりにし、洋服の「正解」である洋のスタイルから大きく離れてしまう。その結果、未熟な体型のように見えるとMBは説明する。

対策は、裾幅にゆとりのある緩めのものを選ぶことだ。MBによると、ユニクロのように分かって作っているブランドは緩めの型が多く、いまユニクロでは細めのショートパンツはほとんど売っていない。反対に、イオンモールや楽天などの安価な大量生産品には細身が多い。服に興味のないおじさんが「綺麗なショートパンツ=細身」と考えがちなところを利用して売っている、と言ってもおかしくないとMBは言う。細身を上手に履けるのは、コーディネート力が高く体型も整えた一部の人だけだという。体型が崩れているなら緩めを選ぶべきで、店によっては細身を勧めてくることもあるので注意してほしいと付け加えた。

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2. ジャストフィットの七分袖シャツ

七分袖は一時期かなり流行したが、MBによればここ5〜6年はかなり下火になっている。いまは安価な量販向けメーカーしか作っていない印象があり、実際にユニクロもGUも七分袖のシャツはほとんど作っていない。メゾンやハイブランド、デザイナーズも同様だという。

MBは、七分袖のシャツがじわじわとトレンドに戻りつつあるとも述べる。ただし、いま注目されているのは基本的に緩めの形だ。タイトフィットで襟周りもしっかりした七分袖シャツは、10年以上前に丸井などが牽引したトレンドで、かなり古いという。どの季節にも使え、袖が邪魔にならず長持ちするという実用面から好む気持ちは分かる。それでもMBは全く勧めないと明言する。

特にまずいとしたのは、襟のないバンドカラーの七分袖シャツだ。これをタックインすると「おじさんというより半分おじいさん」に見えるという。ルーズな形の七分袖やカットソーなら許されるが、シャツの七分袖はトレンドとしてかなり遅れている。今後また回ってきそうな予感はあるものの、今のところは避けたほうがいいというのがMBの結論である。

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3. ポリエステルのナルシストっぽいシャツとスラックス(日傘付き)

3つ目は、全面柄のポリエステルシャツにスラックスを合わせたスタイルだ。歌舞伎町などで、こうした装いのおじさんを見かけるという。MBの印象では、かなりの頻度で日傘をさしている。馬鹿にする意図はないと断ったうえで、ナルシスト感が強く「昔の昭和のホスト」のような雰囲気になると指摘した。

MB自身も日傘をさしたいと考えているが、日傘をさしてかっこいい人をいま街であまり見かけないという。見かけるのは昭和の装いを引きずったナルシストっぽいおじさんで、そのせいで日傘のイメージが上がらない。MBは、ファッション業界が日傘を使うときのスタイリングを真面目に提案できていないことも原因だと見ている。ビジネスマンならまだ分かるが、カジュアルな格好で日傘をさしてかっこいい人は少ないという。

よくあるのは、タックインしたスラックスに素足でビットローファーを履き、胸元を開けるパターンだ。これはかなりドレス寄りの着こなしで、そこに柄シャツを胸元を大きく開けて合わせると、どうしてもホストっぽくなる。MBは、同じ着こなしをするなら無地の白などで爽やかにしないとバランスが取れず、嫌味に見えてしまうと述べた。

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4. 細身の白パン

白いパンツは、イタリアンクラシコのスタイルではかなりの定番として流通してきた。以前は「イタリア親父はみんな白パン」という雰囲気があり、石田純一さんのように白パンを綺麗に合わせる芸能人もいた。しかしMBによれば、いまはクラシコ好きの人たちも白パンから離れつつあり、白パンは難しいアイテムになっている。

MBの説明はこうだ。白パンは雑誌『LEON』などが牽引役となっておじさんの間に広まった。しかし広がりすぎて、イオンモールや楽天でも安い白パンが大量に出回り、おしゃれに興味のないおじさんたちもみな手を出した。そのため白パンは「普通以下」になってしまったという。「清潔感があって女性受けする」という考えも、だいぶ前の話だとMBは言う。いまクラシコ系のおしゃれをしている年長者が白パンを履いているのは、あまり見たことがないそうだ。

ルーズなカットソーを上に着てタイトな白パンを合わせるなど、上手に履く方法はあるとMBも認める。ただ、大半は休日の普通のおじさん程度にしか見えないという。あえて白パンを選ぶより、ネイビーのスラックスのようなダークな色のほうが綺麗に見えるというのがMBの提案である。

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5. 学生服のような安い生地の白Tと黒パン

5つ目は、白Tシャツをタックインし、黒いパンツにローファーを合わせた、一見ごく普通でバランスの取れた格好だ。MBによれば、10年前は無地のTシャツやスラックスを日常着にする人自体が珍しかったので、この格好でも「おしゃれだね」と言われたはずだという。しかしいまはこの着こなしが大衆化し、氾濫している。そのため生地が安いと一気にチープに見えるというのがMBの見立てである。

MBが具体的に挙げたのは、500円で買える白T、ウールではなくポリエステルの1000円ほどのスラックス、それに合わせたローファーという組み合わせだ。雑誌やインスタグラムをなぞって小綺麗にまとめても、安い生地で揃えるとかっこよく見えないという。20代なら安い生地でもいいが、30歳を過ぎて全身を500円や1000円のもので組むと、元の素材がよほどかっこよくない限り美しく見えないとMBは述べる。

全部を高い生地にする必要はない、とMBは言う。それでも1点くらいは良い生地や良い製品を入れてほしい。この着こなしなら、せめてスラックスか靴のどちらかには1万円以上かけてほしいという。靴は長く使うものなので投資してもいいのではないか、というのがMBの個人的な意見だ。

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6. リネン系素材の上下

リネン系の素材で上下を揃え、サンダルを合わせるスタイルについて、MBは悪くはないが色気が出ないと指摘する。MBによれば、リネンはシワの出やすいアイテムが多く、水分が抜けたようなドライな印象になりやすい。色もオーガニックなベージュやグレーなど、くすんだ色が多い。くすんだ色とドライな質感が重なると、どうしても色気がなくなるという。

MBはこれを加齢と結びつけて説明する。年齢とともに髪はパサつき、肌は艶を失ってシワが増える。MBはそれ自体を悪いことだとは考えておらず、味だと思っている。だからこそ服では水分量や色気を意識してほしい、とMBは言う。くすんだ中間色でまとめることも、艶の少ないドライタッチのリネンやコットンの生地を合わせることも良くないという。

改善策は2つ挙げられた。1つ目は、同じリネンや麻でも光沢感の強いものを選ぶこと。2つ目は、白か黒のはっきりした色を1点入れることだ。赤や青の原色だと派手すぎるので、白黒でいいという。トップスを白にする、あるいはパンツを黒にするだけで見え方が大きく変わるとMBは述べる。良いリネンを着ていても、色気がなければ近所のおっさんにしか見えず、人から褒められにくい。褒められたいなら白か黒を1点混ぜるか、光沢感を大事にすることを覚えてほしい、とMBは話した。

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7. グレーパーカーに細身チノ

MBいわく、グレーのパーカーにベージュのチノパンを合わせたスタイルはイオンモールに大量発生している。どちらも合わせやすくラフで便利だが、両方ともカジュアルなイメージのアイテムなので、全体がカジュアルすぎるという。

MBは、どこかにフォーマルやドレスの印象を足すことを勧める。例に挙げたコーデは、中に白を合わせている点ではまだましだという。そのうえでパンツかパーカーを黒にすれば引き締まり、ややフォーマルな「イケオジ」感が出ると説明した。グレーやベージュといった明るい中間色ばかりだと印象がぼやけ、清潔感も失われるので、特に黒をどこかに入れることを覚えてほしいと述べた。

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8. 襟を立てたポロシャツ

ポロシャツの襟を立てる着方も、MBはだいぶ前のトレンドだとする。いまのブランドにも襟を立てて着るポロシャツはあるが、そうしたものは総じて襟が小さい。少し前のポロシャツは襟が大きく、立てると顔に刺さるほど立ってしまう。昔の感覚でラコステやフレッドペリーのポロシャツの襟をそのまま立てると、ダサく古く見えるという。MBは冗談を交えつつ、ポロシャツの襟は寝かせておくのがベターだと述べた。

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9. ジャケットの上からボディバッグ

MBによれば、10年ほど前にボディバッグが出始めた頃は、アウターの上から掛けて少しカジュアルに見せるのがおしゃれだった時代もあった。しかし今はまったく逆だという。ボディバッグは手ぶらで歩け、必要なものをすぐ取り出せ、スリの心配もない。便利すぎるうえに安く作れるので一気に広まり、いまやダサいものの代表格になってしまったとMBは述べる。

ロエベのように生地やフォルムにこだわった良いボディバッグもたくさんある、とMBは断っている。問題にしたのは、GUや安い量販店で売られているチープなコーデュラ素材のものだ。これは思い切り見せるのではなく、コートの中に掛けるよう勧める。Tシャツの上にボディバッグを掛け、その上からコートを着ればちょうどよく隠れる。実用性を保ったまま、ダサい印象にならないという。

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10. まくるとチェック柄が出てくるジャケット

最後は、MBが「何回言っても言い足りない」と前置きした、袖をまくると裏地のチェック柄が見えるジャケットである。アンダーカバーのように、ポール・ハーデン風のデザインで毎年かっこいいものを出しているブランドもあり、そうしたものは問題ないという。しかし何も考えずに裏にチェックを付けたジャケットについては、「これをかっこいいと思う人がまだいるのか」とまで言う。

なぜこうした服が作られ続けるのか。MBは以前これを徹底的に調べ、作っている側からも話を聞いたという。その結果、着る人がいるから作られるのだと分かった。買う側は、無地のジャケットだとビジネス用に見られるのではないか、無地のTシャツだと母親が買ってきた服に見られるのではないかと不安に感じる。だからチェック柄のような何らかのギミックがあると安心する、という心理なのだそうだ。

MBは、安心できてビジネス用に見えなくなるとしても、はっきり言ってダサいと断じる。さらに、こうした服を作るブランドは顧客をおしゃれにしようとは思っておらず、売れるから作っているだけだと述べた(本人も「大変失礼ですけれども」と前置きしている)。ひっくり返すと柄が出るジャケットや、裾を折ると柄が出るチノパンは、自信がつくまでは「全スルー」してほしいというのがMBの呼びかけである。

10パターンに共通する見方

MBは最後に全体をまとめ直してはいない。ただ、個々の解説にはいくつか共通する考え方が見える。

  • ショートパンツ、白パン、ボディバッグのように、アイテムそのものではなく、着方やサイズ、素材の選び方を問題にしている。
  • 白パン、白T×黒パン、ボディバッグのように、かつておしゃれだったものが安価に大量流通して大衆化し、「普通以下」に見えるようになったという流れを何度も指摘している。
  • 七分袖シャツや襟を立てたポロシャツのように、形や着方に時代の古さが出るという見方をしている。
  • 中間色や乾いた質感でぼやけた印象を、黒や白、光沢感、良い生地1点で引き締めるよう勧めている。

七分袖シャツのように「またトレンドが回ってきそうだ」とMB自身が見ているものもあり、10の判断はいずれも現時点での流行の読みとして語られている。