86歳の義母が施設に入った50代はどう備えるか――「宵越しの金は持たない」梅宮アンナと専門家2人の対話

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概要

50代になると、仕事の先行き、自分の健康、親の介護、相続といったお金の問題が一度に押し寄せてくる。この回では、父・梅宮辰夫さんの相続を経験し、自身も病気を経験したモデル・タレントの梅宮アンナさんが、いま直面している義母の介護費用や自分の老後について相談した。相手は、ブルーモ証券CEOの中村仁さんと、ファイナンシャルプランナーの黒田尚子さんである。

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梅宮さんは「今日1日でいっぱいいっぱい」と話し、計画を立てることが好きではないという。専門家の2人は、その姿勢を単純に否定しなかった。むしろ、お金を増やすことばかりに気を取られる人が多い中で学べる点があると評価した。そのうえで、不安の正体を具体的な数字に落とし込む方法を示した。

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相続から7年、梅宮さんがいま直面している問題

梅宮さんは前回の出演で、父の死後の相続について語っていた。そのとき「遺書は残さなくていい」「相続税には反対」といった発言に共感するコメントが多く寄せられたという。

ただ、相続した家やお金のうち、梅宮さん、母、娘で分けたものは、7年たった今ではほとんど残っていない。梅宮家はお金の出入りが激しく、「大きく入ったものは大きく出る」と梅宮さんは振り返る。それでも本人の中では、相続の問題はすでに「完了」している。

いまの悩みは別のところにある。梅宮さんは昨年結婚した。夫は一人っ子で、義父はすでに亡くなっている。京都で一人暮らしをしていた86歳の義母が、今年自宅で転んで入院した。そのまま自宅に戻れず、老人ホームに入ることになった。この施設の費用が、夫婦にとっていま現実に直面している問題だと梅宮さんは話す。

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専門家2人の立場

中村さんの会社は、運用だけでなく相続や家族への引き継ぎまで含めて顧客の資産全体を見る「ウェルスマネジメント」を提供している。中村さんの説明では、担当者がついて助言するコースは最低1000万円以上の預かりからで、相談者の金融資産は5000万円以上のことが多い。法人や、相続が絡む家族向けには「プライベートバンキング」コースがある。こちらは最低預かり額が1億円で、相談者の保有金融資産はおおむね3億円以上だという。相談者の年代は50代が最も多く、次いで60代・70代・40代が続く。

黒田さんは自身もがんを経験しており、病気や介護とお金の現場を長く取材してきた。梅宮さんとは以前、保険の話をしたことがあり、この日も梅宮さんが欲しがった著書を手渡していた。

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「宵越しの金は持たない」という生き方

梅宮さんは、お金が好きか嫌いか自分でもわからないという。この日は「好き」と答えたが、毎月届く明細を見ると嫌になることもある。若いころから「宵越しの金は持たない」タイプだ。大きな買い物をするわけではないが、口紅を10本買うと心が豊かになる。そうした小さな出費が積み重なって、月末に苦しくなることもあると笑う。

中村さんはこの使い方を「良いことだと思う」と評価した。中村さんによれば、いまはお金を使わない人が増えている。若い世代では、投資にお金を回しすぎて生活を切り詰める「NISA貧乏」のような状態があり、中村さんはこれを「無駄だと思っている」という。50代でも、将来が心配で資産を取り崩せない人が多い。そうした人が亡くなると大きな資産が次の世代に渡るが、本人の人生が本当に幸せだったのかと思うことがある、と中村さんは話した。このマインドを20〜30代が持てば日本経済はもう少し盛り上がるのではないか、という感想も出た。

一方で梅宮さんは、「来月やばいかも」と思ったことは何度もあるという。そのたびに「感謝が足りない」と思い直すと、なぜか何かが巡ってくる、とも話した。これについては、司会も専門家2人も「専門外」として深入りしなかった。

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計画を立てない理由と、仕事の先行き

どこまで先のことを考えているかと聞かれると、梅宮さんは「今日1日がいっぱいいっぱい」「5年後なんて想像できない」と答えた。特に病気をしてから、計画的に物事を進めるより、起きたことに一つずつ対処するようになったという。

目の前に100万円あってもそれを増やそうとは考えない、とも話す。モデルやタレントは自分がその場に身を置かなければお金にならない仕事だ。そのため、寝ている間にお金が入ってくるという感覚がない。現場に出るのが好きだから「絶対に元気で」いたい、というのが本人の考え方だ。それでも、病気をきっかけに病気関連の仕事が増えている今の状況がいつまでも続くわけではない、ということは「さすがの私も」わかっていると言う。

中村さんは、クリエイターやアーティスト、芸能人からの相談の多くはマネージャーなどの担当者を通じて来ると説明した。マネージャーは、本人が100%、120%の力で気持ちよく仕事できる環境を考えている。お金や権利の管理もしなければならないが、金融理論に詳しいわけではない。そこで悩みが具体的な形になって相談に来るのだという。梅宮さんも、マネージャーの「まこさん」がお金のことを含めてすべて担ってくれており、出会いに毎日感謝していると語った。

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黒田さん「一度に全部を解決しようとしなくていい」

黒田さんは、梅宮さんの強みを二つ挙げた。自分で稼げることと、お金がなければないなりにやりくりする覚悟があることだ。ただ、一般の人はそこまで割り切れず、先のことを考えて不安になる人が多い。「老後2000万円問題」のように数字だけが独り歩きし、突き詰めると「なんとなくモヤモヤ」した将来不安が残る。50代なら自分のことに加えて親の介護や病気も心配で、不確定要素が多すぎて、どこから考えればいいかわからない相談者が多いと黒田さんは話す。

そのうえで黒田さんは、一度にすべて考える必要はないと言う。みんな一気に解決しようとするが、それは無理だ。梅宮さんの「今日のことでいっぱい」は極端だとしても、目の前でできることから片付けていくべきだという。黒田さんはがん患者を例に挙げた。どのステージの患者でも余命を意識しない人はいない。人生100年だと思っていたのが、あと10年か20年かもしれないと感じる。そのときは、病気や介護といった中期的に目の前にある問題とその費用をまず片付け、終わったら次の段階に進めばいいと黒田さんは説明した。20〜30代が60〜70代のことを心配しすぎる風潮にも、同じ考え方が当てはまるという。

黒田さんは時間軸の大切さも強調した。「時間ができたら」「お金ができたら」と先延ばしにする人は、60〜70代で時間とお金ができても体がついていかない。お金・健康・時間の枠の中で、その時々にできることを楽しむことが大事だと黒田さんは述べた。

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不安の大きさは資産額では決まらない

梅宮さんの夫は61歳で、どちらかといえば神経質だという。「このままで大丈夫かな」と将来の心配をよく口にするが、梅宮さんはそれが嫌だと率直に話した。夫の考え方のほうが標準的で正しいのだろう、とも認めている。

梅宮さんはテーブルの水を例えに使った。グラスをいっぱいにしないと気が済まない人もいれば、自分のように半分でも平気で、それでどう毎日を楽しむかを考える人もいる。貯金が1000万円の人から見れば、1億円が少し減っただけで悩む人に「全然持ってるじゃない」と言いたくなる、という。

中村さんは、50代のお金の悩みがこの話に詰まっていると応じた。増やせば安全になるのは確かだが、グラスを満たすことばかり考えていると、90歳で亡くなったときに「いっぱいだったけれど、何が幸せだったのか」ということになりかねない。人生は幸せな時間の総和なので、それを最大化するためにどう使うかが大事だ。中村さんは相談者にこう伝えているという。梅宮さん夫婦の場合は、2人の考え方の中間を取ると良いところに落ち着くのではないか、と中村さんは見る。

黒田さんは、1億円あるのに少し減っただけで不安になる人の多くは、自分が快適に暮らすのに最低限いくら必要かを把握していないと指摘した。収入や資産が多い人は固定費も大きく、「あればあるほど幸せ」という漠然とした基準しか持っていない。そういう人は2億円あっても、10億円あっても不安だろう、と黒田さんは話す。

中村さんは別の要因も挙げた。不安の大きさは支出水準と、どこまでの範囲を見ているかで変わる。資産が一定規模を超えると自分の代では使い切れず、次の世代に残さなければならないという恐怖が生まれる。何代も続く資産家では「自分の代で家を潰すのではないか」という不安がある。相続税の最高税率は55%なので資産は半分になる。だから自分の代で2倍にしておかなければ、という心理が働くパターンもあるという。中村さんは、規模によって問題の質がまったく違うため、一人ひとりに合わせて安心して暮らす方法を考えるのがアドバイザーの役割だと述べた。

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ヒアリングで見るのは「PL」と「BS」

中村さんは、具体的なヒアリング方法を説明した。一つはPL(損益計算書)にあたる部分だ。お金がどう入ってどう出ていくのかを、現在から将来まで具体化し、将来いくら必要なのかを見える形にする。もう一つはBS(貸借対照表)にあたる部分で、どこにどんな資産があるかを確認する。対象は本人だけではない。同じ世帯の夫、将来相続するかもしれない両親、梅宮さんの個人事務所のような本人が持つ法人の資産も含めて洗い出す。そうすることで「ここを活用すれば心配する必要はなかった」とわかることもある。今何かをすべきなのか、何もしなくていいのかを明らかにするのだという。

これを聞いた梅宮さんは「分からないものが分からない」と漏らした。司会は「視聴者代表の意見」と受け止めた。

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父が残した家の維持費が教えたこと

梅宮さんが今の考え方に至った背景には、父の遺した家がある。父は大きな家を所有しており、梅宮さんは父の死後3年間その管理をした。そこで、家を維持するだけでこれほどお金が出ていくのかと嫌になったという。約40年前に建てた家で、今のような省エネの発想がなかったため、電気代だけで月25万円、普通の家賃ほどかかった。都内の200平米を超えるマンションにも住んでいたことがあり、固定資産税も大きかった。父がそれをずっと払っていたことに、亡くなった後で改めて驚いたと話す。

その経験から、梅宮さんは「ちっちゃい家がいい」と思うようになった。司会は「梅宮さんの小さいは小さくない可能性がある」と茶化した。それでも中村さんは、この柔軟性は大きな要素だと評価した。絶対に動かせない支出があると削れないものが出てくるが、少なくとも住まいについては調整が利きそうだということが一つの発見だという。支出と収入の全体を見ながら、将来削れるところを探していけるのではないかと中村さんは述べた。

株もネットバンキングも使わない

金融資産について聞かれると、梅宮さんは株には興味がないと答えた。ネットバンキングも使わない。インターネット上の目に見えないものはまだ信用できないという。黒田さんは、60代にも同じように考える人は多いと補足した。

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「すぐに商品の話をしない」相談の進め方

運用の話になったところで、司会が中村さんに、ブルーモ証券のウェルスマネジメントとはどういうものかを尋ねた。中村さんによれば、相談者からよく驚かれるのは「なぜすぐに商品の話をしないのか」という点だという。

中村さんは、よくあるパターンをこう描写した。他のアドバイザーに相談すると、2回目の面談で国内債券や外国債券を並べた提案書が出てきて「債券を3億円買いましょう」となる。あるいは、必要かどうかわからない外貨建て一時払いの保険に「2億円入りましょう」と勧められる。ブルーモ証券ではそうした進め方をせず、まず状況を聞き、どんな課題を解決できるかを示す。そのうえで、預かり資産と手数料が見合うかを確認してから詳しい課題解決に入る。

中村さんは、オンラインでの運用と、人が介在するアドバイスを分けて考えていると説明した。運用だけならネットで誰でもできるので、それで足りる人にはオンラインを勧める。家族、家計、相続の問題を解決するために人の助けが必要なら、人件費がかかる分の手数料をもらう。そのため、人が入る場合は運用や商品の話を最初にはしないのだという。梅宮さんにはオンラインのみの形は相性が良くなさそうで、後者になるだろうという話になった。

梅宮さんは、いきなり証券を売り込まれたり、お金の話だけをされたりすると引いてしまうと話した。性格も環境も背負っているものも人によって違う。だから、その人の考え方や生き方を含めて聞いてくれるのはうれしい、と語った。

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投資用マンションを「同じ値段で」売った経験

梅宮さんには不動産投資の経験もある。父の相続財産の一部で、将来母を住まわせるつもりで投資用マンションを買った。しかし途中で、人に貸せば修繕が必要になり、また別のところが壊れて……と考えるうちに面倒になった。不動産会社に任せる手もあったが、結局いろいろお金がかかるだろうと思い、買ったときとまったく同じ金額で売却したという。

周囲からは「もう少し高く売ればよかったのに」と言われたが、梅宮さんはそう思わなかった。それで十分で、少しマイナスでも売っていただろうと話す。中村さんは、現物不動産は手間がかかるので、自分でいろいろできない限りはやめたほうがいいものだという見方を示した。

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個人事務所とマネージャーによる「ブレーキ」

梅宮さんは法人を持っているが、社員を抱えるような会社ではなく、マネージャーのまこさんと2人で運営している。個人のお金も法人のお金も現金で持っており、法人にはお金がたまっているという。本人は自信なさげだったが、まこさんに確認する形で認めた。梅宮さんは「あった分だけ使っちゃう」ので、まこさんが管理しており、「ないよ」と言われると我慢するという。

中村さんは、法人側でお金を止めているのだろうと推測した。この構造は相談の現場でもよくあるという。「あった分だけ使っちゃうから手元にないほうがいい」と言う顧客もいる。逆に、お金を止めている側の人から「本人がこういう所に住みたい、こういうことをしたいと言っているので叶えてあげたいが、どうしたらいいか」と相談を受けることも多いと中村さんは話した。

梅宮さんは54歳だ。体が大丈夫なら80歳になってもこの仕事を続けていたいという。現在は持ち家がなく賃貸に住んでいる。まこさんからは、小さくていいからどこか買おうと言われている。梅宮さんも、10年後には小さな家を持っていたいと考えており、その方法を教えてほしいと話した。

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現在の支出と、京都の空き家

いまの支出について、梅宮さんはこう説明した。結婚後は夫の住まいに移ったが、以前母と娘と暮らしていた賃貸住宅も、母のために借り続けている。母がそこにいるのが幸せだし、夫婦げんかをしたときの逃げ場としても残しておきたいという。ほかに大きな支出は車のローンくらいだという。

義母は京都の持ち家で一人暮らしをしていたが、ホームに入ったため、家は現在空き家になっている。夫婦は、義母が元気なうちはそのままにし、亡くなった後に考える方針だ。ホームの費用に加え、東京から京都への往復の交通費もかさみ、この半年ほどは出ていく一方だったという。費用はいま夫が立て替えている。

中村さんは、京都に家があること自体は良い点だと指摘した。人に貸したり売ったりしなくても、家を担保にお金を借りるリバースモーゲージ(リバースローン)のような仕組みがある。こうしたスキームを使えば、義母にかかる費用をキャッシュフロー面で手当てできる可能性があるという。その他の支出について梅宮さんは「法人の経費などで何かと出てしまう」と話したが、法人側で管理されているため、今回は検討対象から外すことになった。

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親の介護費用は誰が払うべきか

親にかかるお金を子どもがどこまで出すべきか。黒田さんは、親の介護費用は親自身の財産で払うのが基本だと答えた。理由の一つとして、黒田さんは補助のある施設の仕組みを挙げた。有料老人ホームなら関係ないが、特別養護老人ホームのように補助が利く施設では、入所者の年金と財産によって負担額が大きく変わる。親の財産を手つかずで残しておくと、かえって負担が増えるだけになる。親にお金がなければ子どもが立て替えるしかないので、要介護状態になる前に、親の資産でどんな施設や介護が可能かを確認しておくべきだという。

黒田さんは一般的な目安として、介護期間の平均は約55カ月、一時的な費用が47万円、毎月の費用が9万円で、合計約540万円という数字を紹介した。ただし、よく「介護にいくらかかるか」と聞かれるが、大事なのは「いくらまでかけたいか」だという。在宅か施設か、認知症や病気があるか、子どもが近くにいるか遠距離かによって費用は大きく変わる。だから資産の状況に照らして、本人がどこまでかけたいかを確認することが重要だと黒田さんは話した。

梅宮さんは、義母のホームを探したときの経験を語った。ホームにはさまざまな種類があり、入居時に3億円や5億円かかる施設もあった。関西でも大阪や神戸には高額な施設が多い。しかし、そこに入れるのが良いのかと考えたとき、梅宮さんは毎月納得できる金額を払いたいと思った。梅宮さんの感覚では月20万円程度が目安で、それを超えると大変だと感じたという。黒田さんは、それこそが「いくらかけたいか、いくらかけられるか」という話だと受け止めた。梅宮さんの実母クラウディアさんは82歳で、まだ元気に好きな所へ出かけているが、いずれ考えなければならないとも話した。

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自分の老後に向けて何を考えるか

親の介護費用が親の財産で賄うのが基本なら、いずれは自分の介護費用も自分で用意することになる。黒田さんは、自分の介護費用は「どこで最期を迎えたいか」と密接に関わると指摘した。多くの人はぎりぎりまで自宅にいたいと言い、「自宅に勝る施設なし」という言葉もある。3食決まった時間に食べたい人もいれば、好きなときに好きなものを食べたい人もいる。施設もピンからキリまであり、建物がきれいでも雰囲気が冷たいなど、好みが合わないことがあるので、できるだけ見学してほしいという。さらに50代がこれから自分の老後を考えるなら、介護費用だけでなく医療費や住居費などの固定費も見る必要がある。物件価格が高いため70代まで住宅ローンを抱える人もいる。老後全体のお金として考えるべきだと黒田さんは述べた。

中村さんは、ここで資産運用が関わってくると話した。介護費用も含めて将来いくら必要なのかを考え、ゆとりある老後の支出を見積もる。有料老人ホームに入るなら、入居時に1000万円といった一時金がかかることもある。そうした費用まで見据えて計画を立て、それに合わせてお金を育て、準備していく。梅宮さんには計画は合わないかもしれないが、少しずつ準備しておく部分にこそ金融資産の運用のサポートが必要だと中村さんは述べた。

梅宮さんは「今日話を聞いて、私もちょっと変わらなきゃと思っている」と話した。司会は、それで梅宮さんの輝かしい部分が失われないかが心配だと返した。

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ブルーモ証券での相談の流れ

最後に中村さんは、相談の流れを説明した。初回面談では、顧客が何を課題や不安に感じているのかを気持ちの部分から聞き、解くべき課題を一緒に見つける。そのうえで、ブルーモ証券にできることと、人がつくコースを維持するのに必要な預かり額や手数料をすべて提示し、双方が合うかを確かめる。次の詳細ヒアリング面談では、資産残高、ライフプラン、主観的にどの程度リスクを感じるかなどを確認する。その後、どのように運用するか、運用開始後にどうサポートするかを提案する。中村さんは、アドバイザーの価値は運用だけでなく、付随する悩みを解決していくことにあると説明した。

正式に契約した後は継続サポートに移る。顧客が希望しなくても定期的に連絡を取り、状況の確認や困りごとを聞く。商品を売りたいわけではないので、「いい商品が入りました」という連絡はあまりしないという。加えて、困ったときに連絡を受けて対応する。梅宮さんは「うまくいくのであれば私もやりたい」と応じた。

前編はここまでで、梅宮さんの資産運用をどう考えるかという具体的な話は後編に持ち越された。「今日1日」で生きてきた梅宮さんが、自分らしさを保ったまま老後や介護の備えをどう組み立てるのかは、まだ答えが出ていない。