退役巡洋艦を日米豪加などで撃沈 RIMPAC 2026の撃沈訓練と多国間連携

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概要

2026年7月、ハワイ沖で2隻の大型軍艦が各国軍のミサイルや魚雷を受けて沈んだ。世界最大の海上演習「リムパック(RIMPAC)2026」で行われた撃沈訓練(SINKEX)である。動画は、この訓練に陸上自衛隊と海上自衛隊がどう関わったかを中心に、リムパックの規模、訓練内容、新しい補給方法の試みを紹介する。ナレーションは、この演習で本当に重要なのはミサイルそのものではなく、国の違いを超えて部隊をつなぐことだという立場で締めくくっている。

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標的になった2隻

標的の1隻目は、タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦「モービル・ベイ」である。全長はおよそ173mで、アメリカ海軍で36年以上使われてきた。2隻目はタラワ級強襲揚陸艦「ペリリュー」で、全長はおよそ250m、排水量はおよそ4万トンある。動画では、小型空母に見間違えられるほど大きな艦だと紹介している。

動画が「面白い」点として挙げるのは、同じタイコンデロガ級の「チョーシン」が現役艦としてリムパック2026に参加していたことだ。同じクラスの巡洋艦が、一方では訓練に参加し、もう一方では標的になっていた。

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リムパックの歴史と規模

リムパックはアメリカ太平洋艦隊が主催する多国間演習で、1971年に始まった。字幕では最初の参加国としてアメリカ、オーストラリア、カナダが挙げられている。当初は毎年行われていたが、規模が大きくなったため1974年以降は2年に1度の開催となった。

30回目となる2026年はハワイ周辺で実施され、動画によれば30カ国から3万人以上が参加した。艦艇30隻、潜水艦5隻、航空機197機以上が加わり、15カ国の陸上部隊も参加した。アメリカからは空母「セオドア・ルーズベルト」、強襲揚陸艦「エセックス」、巡洋艦「チョーシン」などが参加した。日本からは護衛艦「こんごう」、P-1哨戒機、不発弾を水中で処理する水中処分員などが派遣された。

訓練の内容は幅広い。潜水艦を探して追跡する対潜戦、敵艦艇を攻撃する対水上戦、航空機やミサイルから艦隊を守る防空・ミサイル防衛が行われた。さらに上陸作戦、洋上補給、人道支援・災害救援も実施された。

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重視されたのは相互運用性

動画は、リムパックが特に重視しているのは相互運用性だと説明する。国が違えば、装備も手順も通信方法も異なる。それでも有事には1つの部隊のように動かなければならない。そのため、平時から実際に一緒に動いて違いをすり合わせておくことが重要だという。

指揮もアメリカだけが担うわけではない。海上部隊は韓国海軍が指揮し、航空部隊はカナダ空軍が指揮した。演習全体の司令部には、チリ海軍や海上自衛隊の将校も加わった。

日米の地対艦ミサイル共同射撃

モービル・ベイへの攻撃では、ハワイの陸上から対艦ミサイルが撃ち込まれた。射撃を担当したのは、陸上自衛隊第2特科団第8地対艦ミサイル連隊で、アメリカ陸軍と共同で射撃を実施した。

陸上自衛隊が使ったのは12式地対艦誘導弾である。陸上から海上の艦艇を狙う国産ミサイルで、動画は、海に囲まれた日本にとって海から来る相手を陸から叩けるかどうかが長く重要なテーマだったと説明している。アメリカ陸軍はHIMARSを使い、沖合の同じ標的に向けて攻撃した。

最後の射撃では、日米のミサイルをほぼ同時に発射した。米軍の発表によれば、発射時刻の差は1秒以内だった。発射が成功すると、共同の指揮所では拍手が起きたという。

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空・海・海中からの攻撃

モービル・ベイには空からも攻撃が加えられた。AH-64アパッチがスパイク・ミサイルを、オーストラリア海軍のMH-60Rがヘルファイアを発射した。海上からはオーストラリア海軍の駆逐艦「シドニー」が、ネーバル・ストライク・ミサイルを発射した。最後にカナダ海軍の潜水艦「コーナー・ブルック」が魚雷で攻撃し、モービル・ベイは沈んでいった。

ペリリューに対しては、護衛艦「こんごう」がハープーン対艦ミサイルを発射した。さらにスペイン海軍の艦艇、アメリカ海軍の潜水艦「コロンビア」、ニュージーランド海軍のヘリコプターも対艦ミサイルで攻撃した。

動画はこの撃沈訓練を、陸上、航空機、水上艦、潜水艦という複数の方向から1つの標的を攻撃する大規模な訓練だったとまとめている。

洋上で部品を作る補給の試み

今回のリムパックでは、海の上で必要な部品を作る新しい補給方法も試された。空母セオドア・ルーズベルトと強襲揚陸艦エセックスでは、3Dプリンターを使って艦内で部品を作る取り組みが行われた。

具体的には、無人の小型艇が3Dプリンター用の部品をエセックスへ届けた。その小型艇に、艦内で作った3Dプリント製のドローンを載せて、再び海へ送り出した。作られたドローンは、その後ハワイで行われた対ドローン訓練で標的として実際に使われたという。

このほか、アメリカ海軍とオーストラリア空軍は、海上哨戒機から長距離対艦ミサイル(LRASM)を2発発射する訓練も実施した。

結び:主役はミサイルではない

かつてアメリカ海軍の一員として実戦に参加した巡洋艦が、今度は多国籍部隊の標的となってハワイ沖に沈んでいく。動画は、その光景は派手だが、リムパックの本当の主役はミサイルそのものではないと述べる。国の違いを超えて情報をつなぎ、部隊をつなぎ、攻撃をつなぐこと。30カ国がそれを実際に試した約5週間が、2026年のリムパックだったと動画は締めくくっている。