ユニクロUとユニクロCはなぜ縮小しているのか MBが読み解くユニクロとGUの役割分担
MBチャンネル最近のユニクロはデザインが地味になり、ユニクロUもユニクロCも新作が少ない。一方でGUはフランチェスコ・リッソを迎え、マルニのような面白いアイテムを驚くほど安く出している。そう感じている服好きは多いのではないか、とファッションYouTuberのMBは話を始める。MB自身もその感想を持つ一人だ。ただしMBは、だからといって「ユニクロがダメになった」「GUの時代だ」と結論づけるのは早いと言う。ユニクロが洋服の「標準化」を狙い、GUがその反対側を担うという、ファーストリテイリングのブランドポートフォリオ戦略として両者の変化を読み解くのがこの動画の趣旨である。以下はMBによる推測を含む企業分析である。
ユニクロUの型数は初期の半分以下に
MBがまず挙げるのは、ユニクロが新しいトレンドを求めなくなったという点だ。根拠として、ユニクロUの発足当初と現在を比べている。
ユニクロUは2016年にスタートした。当時ユニクロは公式に、デザイン、生地、縫製などにおいて新しいアイデアを提案するラインだと説明していた。初コレクションはウィメンズ52型、メンズ35型の計87型という大きな規模で、斬新なデザインが多かったとMBは振り返る。
それが2026年春夏には、ウィメンズ16型、メンズ20型、グッズ3型の計39型になった。初期の半分以下である。しかも2026年秋冬はまだ発表されておらず、ユニクロUそのものが終わるのではないかという話も出ているという。MBはシーズンの違いがあるので単純比較には注意が必要だと断ったうえで、それでもファーストシーズンと比べて型数は半分以下になっていると指摘する。
直近の推移も減少傾向だ。MBが挙げる数字では、ユニクロUは2024年春夏が49型、2025年春夏が41型、2026年春夏が39型と年々減っている。ユニクロCも2025年春夏の47型から2026年春夏は35型に減った。MBはこれを「気のせいではなく数字に現れている」と述べている。
「新しいアイデア」から「エッセンシャル」へ変わった言葉
型数に加えてMBが注目するのが、ユニクロ自身の打ち出し方の変化である。2026年春夏のユニクロUの公式説明は、エッセンシャルアイテムを再解釈し、定番のボトムスを現代的にアップデートする、という内容になっている。MBはこれを極めて象徴的だと見る。
2016年のプレスリリースや販促物には、新しいアイデアを提案する、パリのR&Dセンター発の新ライン、デザイナーの世界観を大規模に展開、といった言葉が並び、「今までのユニクロではない」ことを打ち出していた。ところがここ数シーズンは、エッセンシャル、定番、日常に馴染むワードローブといった、いかにもユニクロらしい表現にとどまっているという。
実際のアイテムも同様だとMBは言う。デビュー当時のコレクションには、ロング丈のアウター、レギンスとスカートのレイヤード、ワントーンのスタイリング、独自のボリューム感などがあった。ルメールの服をユニクロ価格に落とし込んだという印象が強く、世界的デザイナーをユニクロに連れてきたという感覚があった。これに対して2026年のユニクロUのルックは、シルエットは今っぽいものの、白T、デニム、ショートブルゾン、カーゴパンツと、商品カテゴリーそのものは非常にスタンダードだ。MBは、この10年でユニクロUのベクトルは革新から保守へ大きく寄り、既存ラインにかなり近づいたとまとめている。
ユニクロCについては、今回のラインナップを見て愕然とした人も多いだろうとMBは言う。同じスウェットパンツ、同じスウェットシャツを変わらず展開し、似たようなシャツはパターンも同じ。昨年の焼き直しばかりだという評価である。初期のユニクロCやユニクロUでは全く新しいアイテムが次々に出ていたが、今は定番品が増え、既存ラインと変わらないコンセプトになっている。ユニクロ側もそれを当然わかっていて、型数を減らすことで、特にメンズについてはユニクロUとユニクロCをやや畳もうとしているのが見えている、とMBは推測する。
MBがUとCの展示会レポートをやめた理由
この変化は、MB自身のチャンネル運営にも影響している。MBはユニクロUやユニクロCの展示会に行かなくなり、動画での最速レポートも基本的にやめたと明かす。
ファーストリテイリングとの関係が切れたわけではない。先日もユニクロのライブ配信(ライブステーション)への出演依頼があったが、条件の折り合いがつかず断ったという。GUからも依頼は来ており、GUの展示会には足を運んでいる。ユニクロのプレスルームにも出入りしており、良いアイテムがあれば取り上げて紹介もしている。
それでもUとCの最速レポートをやらないのは、ユニクロのブランドポートフォリオ戦略が明確に変わった以上、そこに意味を感じなくなったからだとMBは説明する。毎回同じような内容で型数も減り、既存ラインと大して変わらない。展示会で少ない型数を確認して特別に取り上げなくても、そこまで注目している人も減ったのではないか、というのがMBの見方である。新作が出れば通常のユニクロ商品と同じように紹介するが、UやCを特別扱いして語ることには意義を感じなくなったという。
ユニクロは「洋服の標準化」に注力している
タイトルにある「ユニクロが狙っているもの」について、MBは「洋服の標準化」だと答える。かつてのユニクロはデザイナーによって新しい服を提案することに熱心だったが、今はすでにある良い服をいかに世界標準として磨くかに力を入れている、という読みである。
MBによれば、2026年秋冬のライフウェアマガジンや各種販促物にも、タイムレスな定番、エッセンシャルなものがいつでも買える、といった文言がよく出てくる。以前のユニクロは、ベーシックだけではつまらないので、+J、ユニクロU、JW ANDERSON、ユニクロCなどでファッション感度を刺激して付加価値をつける構造が強かった。現在もトレンドを意識した販促はあるものの、コラボの数は大幅に減り、新作も出さず定番中心になった。特にCはラインナップが毎年ほぼ同じで、Uはほとんど新作がなく、コラボラインとしての意味をなさなくなってきているとMBは言う。
MBはユニクロが相変わらず良いものを作っていることは認めつつ、コラボで得たファッション感を通常ラインでベーシック化することにユニクロは注力しており、コラボラインの存在意義は小さくなっていると見ている。
海外売上2兆円規模のブランドはトレンドを追う必要がない
次にMBは、そもそもユニクロはもうトレンドを追いかける必要がない、と論を進める。根拠は事業規模と売上構成である。
MBが挙げる数字では、2025年度のユニクロの国内売上は約1.03兆円、海外は約1.9兆円で、合計3兆円規模のビジネスになっている。東南アジア、欧州、北米、韓国など海外が大きく伸びており、2026年度の海外ユニクロ売上はすでに前年比2割以上の伸びだという。GUは売上の9割以上が日本だが、ユニクロは国内の約倍の売上を海外で上げている。
ここまでグローバルなブランドになると、「今年はこの新作を出す」ではなく、「どの国でも誰でも毎年買える良い服」というブランディングを進めた方が圧倒的にスケールする、とMBは主張する。
その背景としてMBが挙げるのがZARAとH&Mの存在だ。日本市場ではそれほど強くないが、世界市場ではユニクロより巨大なファストファッションの王者であり、彼らがやっているのはまさにトレンド服である。毎年大量の型数で面白い服を出し、今着たい服を安くどんどん買える。洋服の本場ヨーロッパが生んだこの2ブランドに、ユニクロが新しいデザインのトレンドアイテムで真っ向勝負しても勝てない。だからユニクロは独自の立ち位置としてベーシックを選び、誰が買っても損のない標準化された服を、世界中どこでもいつでも同じ価格で買えるようにする方向へベクトルを完全に向けたのだ、とMBは考える。大量生産で品質が安定した丁寧な仕事という、いかにも日本的な発想であり、これが世界に誇れるユニクロというブランドを作るという判断だったのではないか、というのがMBの解釈である。その結果、新しいデザインを提供するユニクロUやユニクロCの存在が希薄になってきた、とつなげている。
コラボの目的は「ハウスデザイナーを鍛えること」
ただしMBは、ユニクロがトレンドを完全に捨てたとは言っていない。ある程度のトレンドは意識しなければならないので、ユニクロCやJW ANDERSONなど一定のコラボは続くだろうと見る。ただしその目的はコラボ自体の売上ではない。コラボという建前のもとでトップデザイナーとユニクロのハウスデザイナーを一緒に仕事させ、ユニクロの基礎体力を鍛えることにあるのではないか、というのがMBの推測である。
その理由としてMBは、定番品も実はアップデートされ続けていることを挙げる。メリノウールやスウェットパンツのように毎年出しているアイテムも、全く同じものを作り続けているわけではなく、サイズ感や素材感が微妙に変わり、常にアップグレードを重ねている。同じ形で10年、20年、30年先までかっこいいという価値を保てる魔法のような商品は存在しない。毎年わずかずつ裾幅や股上の深さを変えるといった細かい更新をしなければ、市場で見向きもされなくなる、とMBは説明する。
しかし定番品だけを作り続けると、ハウスデザイナーの目が衰えてしまう。そこで世界的なデザイナーを連れてきて、大きく展開はしないまでもハウスデザイナーと協業させ、定番品のアップデートにつなげている、というのがMBの見立てだ。以前は「定番品だけではつまらないから新しいデザインもやろう」という発想だったが、今は「定番品を賢く売り続けるために少しだけデザイナーズを使おう」という発想になっており、主従関係が逆転したとMBは表現している。
服好きには物足りなくても、スーパーマス向けとしては正しい
MBは、こうした変化を服好きが「つまらない」と評価するのは自然で、自分もそう思うと認める。しかしユニクロはそもそも服好きだけに向けたブランドではない。服に大して興味がなく実用品として見ている層も含め、あらゆるユーザーに対応するスーパーマス向けのブランドである。服好きに寄りすぎるとイメージがとっつきにくくなり、マスに届かなくなる。
そう考えると、ユニクロUやユニクロCを縮小し、トレンドはエッセンス程度に取り入れて定番品をアップデートしていく方が、ユニクロの事業規模としては正しいとMBは言う。実際に今年の数字でもユニクロが伸びていることから、ユニクロは完全にスタンダードに振れているのだろう、というのがMBの判断である。
このためMBのチャンネルでも、UやCにはあまり重きを置かず、むしろユニクロの定番品にこそ薦めたいものがあるという。UやCについては、これまでのファン向けに仕方なく続けているような雰囲気が少し感じられ、特にCにはその傾向があるとMBは述べている。
GUは逆方向に舵を切り、ユニクロとの共食いを避けた
では、GUの変化はどう説明できるのか。MBは、GUがユニクロと正反対の方向に進むことで、両ブランドの共食い(カニバリゼーション)を防いだのだと見る。
これまではユニクロもトレンド品と定番品の両方を作り、GUもトレンド品とスタンダード品の両方を作っていた。重なる部分はあったが、それぞれ別ブランドとして運営していた。ところがファーストリテイリングが、ユニクロに次ぐ成長の第2の柱としてGUの海外展開を進めると決めたとき、両者が重なっている状態は整理しなければならなくなった、とMBは推測する。
そこでユニクロについては、全世界のユーザーに等しく届けられる幅の広さこそが魅力だとして、スタンダードを鍛える方向を追求した。一方のGUはスタンダード品を捨て、フランチェスコ・リッソというかなり尖ったディレクターを起用し、GUの物作りをブランド化してZARAやH&Mと戦う駒にしようとしている、というのがMBの読みである。
GUの路線は「一か八か」の勝負
MBはGUの方向転換を、ファーストリテイリングにとってリスクを積極的に取った一か八かの勝負だと評する。フランチェスコ・リッソが旗を振り、新しいトレンドアイテムを次々に作っているが、これが売れるかどうかはわからないし、MB自身も正直わからないと言う。来年GUがスタンダードに戻ったら「GUは失敗した」と自分は言うだろうが、今のところは全くわからない、とMBは率直に語っている。
リスクが大きいと考える理由として、MBはこれまでのGUの客層をある程度見限って新しい市場に進んでいる点を挙げる。フランチェスコ・リッソの名前は普通の人は知らないし、色物のダウンジャケットはよほどの服好きでなければ着ない。安いスタンダードなスーツ、革靴、Tシャツといった従来のGUとは違い、完全に舵を切っているという。
結果として、GUはトレンド品を扱う本当の意味でのファストファッションとして、ユニクロはファストやトレンドとは関係なくスタンダード品を長く売るブランドとして、国内外でグローバル展開する2つのブランドに整理された。これが現在のファーストリテイリングの考え方ではないか、とMBはまとめる。最近のUやCが地味になり、GUが妙に攻めていると感じるのはこのためであり、ユニクロにセンスがなくなったわけではなく、ユニクロはスタンダードに、GUはデザインに舵を切ると決めた、ただそれだけの話だとMBは述べている。
おしゃれに見せやすいのはGU、長く使うならユニクロ
最後の論点は消費者の選び方である。MBは、正直に言えばトレンド服の方がおしゃれに見せるのは簡単だと言う。ユニクロはクオリティは非常に高いが、誰でも着られる当たり前の服を売っている。ありきたりの服をありきたりに組み合わせてもかっこよくはならず、ユニクロのスタンダード服でかっこよく見せるには一定のコーディネートのリテラシーが必要になる。だからGUのトレンド服の方が簡単におしゃれになれ、ただ品質はユニクロの方が上だ、というのがMBの整理である。
そのうえでMBは、ユニクロかGUかという二択ではなく、それぞれが得意なアイテムを理解して買い分けることを勧める。例として挙げるのがバレルジーンズだ。ユニクロのバレルジーンズも悪くはないが、MBはGUの方が一枚上手だと見る。3兆円規模のグローバルブランドであるユニクロは全く売れない商品を作るわけにいかず、多くのユーザーに刺さることを考えると攻めたデザインができない。GUならサイズ感やシルエットで攻められる。したがってバレルレッグのようなトレンドアイテムはGUが明らかに上であり、逆に毎日着るようなベーシックなテーラードジャケットを選ぶなら、ユニクロの感動ジャケットの方が上だという。
MBはさらに、本当の服好きならユニクロに偏ることもあると付け加える。コーディネートのリテラシーがあれば、ベーシックなアイテムでもサイズ感を調整したり、襟を折ったり、袖をまくったりといった工夫で差別化できるからだ。非常におしゃれな人なら、ユニクロの高品質な定番品を着こなしでかっこよく見せることもできる。しかし普通は、コーディネートが簡単に決まるGUの方が確実におしゃれに見える。MBは、こうした住み分けがはっきりしたことで、消費者にとっては買い物がしやすくなったと個人的に感じているという。
コラボラインの行方と、まだ出ていない答え
一方でMBは、ユニクロUやユニクロCのように楽しみにしていたコラボラインが今後ユニクロからだいぶ消えていくと思うと、いささか寂しいとも語る。ここ数シーズン、MBはUやCへの興味をあまり持てなくなった。結局同じことをやって定番品になっているのだから、インラインでいいのではないかと正直思っているという。JW ANDERSONだけは少し面白いことをしているが、UやCはシーズンごとの変化が少なくなった。MBは、今後UやCのラインはおそらく消えてインラインに吸収されていくのではないかと予想する。
コラボ自体は今後も少しは続くだろうが、それはあくまでベーシックなスタンダード品をアップデートするための起爆剤としてであり、デザイン的に斬新なものはもうやらないだろう、とMBは見ている。斬新なことをやらなくてもこれだけ伸びているのだから、経営的にはベーシックに振るのが正解であることは明らかだ、というのがその理由である。そしてユニクロが完全にスタンダードに振れたとき、デザイン性の高い服を誰が担うのかという問いに対する答えとして、今回のGUの変化があったのだとMBは位置づける。
このポートフォリオ戦略は今のところうまくいっているように見える、とMBは評価する。ただしGUの新路線が実際に売れるかどうかは、少なくとも半年程度のスパンで見なければわからないと留保している。そのうえでMBは、ファーストリテイリング側がおそらくこう考えている以上、消費者もそれを察して、定番品はユニクロ、トレンド品はGUと買い分けることが大事だろうと結んでいる。
服好きのやつ。「あー、なんかユニクロって最近あんまりかっこよくないよな。ユニクロUもユニクロCもなんか最近パッとしないし。特にメンズは型数が増えないんだよな。前やったの再販とかばっかりだし、新作出てこないし。それに加えてGUは全然ベクトルが違う感じだよな。フランチェスコ・リッソを採用してマルニみたいになったし。これでこんな値段でいいのっていうぐらい面白いアイテム出してるし。ああ、ユニクロとGUの明暗って決まったって感じだな。ユニクロはこれから売上落ちてくだろうし、GUはこれからどんどん上がってくだろうし。服好きとしては、ユニクロもGUもぼちぼち買う感じだけど、今やユニクロなんていらないかな。GUだよな、時代はなあ。」
なんて思ってるそこなあなた。今日はユニクロとGUの話。ユニクロUやユニクロCはなぜ終わったのか。ユニクロは洋服のほにゃららを狙っているというタイトルで、ちょっとユニクロ・GUの企業分析、ブランド分析みたいな内容をお届けします。
はい、今回は企業分析、ユニクロ分析、ファーストリテイリング分析みたいな話になりますけれども、最近ユニクロなんかデザインの精彩を欠いてるなという風に思ってる方も多いんじゃないかなという風に思います。ユニクロ最近つまんないな。でもその代わりGUが面白くなってきたなっていう感想を持ってる人は僕だけじゃないと思います。しかしですね、だからと言ってユニクロがダメになっているわけでもないし、GUが今後安泰というわけでもないです。そしてなぜファーストリテイリングはユニクロのユニクロUとかユニクロCを縮小傾向にしているのか。この辺をですね、私見たっぷりに僕なりに分析しておりますので、今回ユニクロU、ユニクロCはなぜ終わったのか、そしてGUはなぜこんなに方向転換したのか、この辺をしっかり分析してお届けしようと思いますので、ユニクロ好きな方、GU好きな方、是非最後までご覧になってみてください。
その前に私、毎週日曜日、自分のオリジナルブランドMBアイテムの新作を必ず日曜日の夜9時から発売しています。概要欄、MBアイテムストアのリンクチェックしてみてください。よろしくお願いします。
まず1つ目、ユニクロが新しいトレンドを求めなくなった。新しいトレンド求めなくなったってのは、なんとなく皆さんも分かると思うんですけれども、2016年、ちょっと昔に遡りましょう。10年前ですね。2016年にユニクロUってスタートしてるんですけど、ユニクロUがスタートした時にユニクロが公式に打ち出したユニクロUのテーマとしては、デザイン、生地、縫製などにおいて新しいアイデアを提案するという風に説明していたんですね。で、初コレクションである2016年はウィメンズ52型でメンズ35型、計87型とかなり大きなコレクションで、斬新なデザインが多く存在していました。
それが今、2026年春夏どうなったかと言うと、ウィメンズが16型、メンズが20型、グッズが3型で計39型の提案になっています。なんとですね、初期の87型に対して半分以下しか今回展開されてないんですね。しかもこれ2026年SSです。AWがまだ発表されてないし、AWがもう終わるんじゃないかって、ユニクロU終わるんじゃないかっていう話ですからね。単純比較するにはシーズンの差とかもあるので、ちょっと注意は必要なんですけれども、基本的にファーストシーズンと比べると型数は半分以下になってるんですね。
で、かつ公式での説明も、2026年春夏のユニクロUは「エッセンシャルアイテムを」、いや、だから基本的なアイテムってことはね、「エッセンシャルアイテムを再解釈。定番のボトムスを現代的にアップデート」っていう言葉になってるんですよ。で、これは極めて象徴的だなと僕は思っていて、2016年から3、4年前ぐらいまではユニクロUとかって、斬新なアイデアを提案しますよっていうデザインに寄ったラインだったんですね。ところがここ数シーズンはエッセンシャルとか定番とか日常に馴染むワードローブとか、そういう言葉が多いんです。だから本来的なユニクロのライフウェアっていう定番的な物作りっていう中にユニクロUがあるって認識してるので、ユニクロ側もこれは明確にブランドの方向性が変わってるんだと思いますね。
当初は新しいデザインをバンバン皆さんにお渡ししますよっていうことで80何型もデザインバリエーションを用意して、そのどれもが斬新なものだったけど、近年においてはスタンダードなものをちょっと変えましたっていうぐらいにしかなってないんですよ。出てくる言葉とかを見てると、それがすごくよく分かります。16年のプレスリリースとかを見ると、新しいアイデアを提案するとか、パリのね、センター初の新ラインとか、デザイナーの世界観を大規模に展開とか、販促とかプレスリリースとか見てると、新しいものを提案するんです、今までのユニクロじゃないんですっていうのがすごい分かるんです。でも今はエッセンシャルアイテムとか定番ボトムスをアップデートとか日常に馴染むワードローブとか、非常にスタンダードな、いかにもユニクロライクな表現にとどまってるわけですね。
実際2016年デビュー当時のコレクションとかを見ると、ロングのアウターだったりとか、レギンスのレイヤードスカートだったりとか、ワントーンのスタイリングとか独自のボリュームとかね、ルメールの服をユニクロに落とし込んだ、ユニクロ価格にしたみたいなものが流れとしては強かったんですけれども。だから世界的デザイナーのルメールをユニクロに持ってきてもらいましたっていう感覚強かったと思うんだけど、一方で2026年ユニクロUのルックを見ると、シルエットは確かに今っぽいんだけど、白Tにデニムにショートブルゾンにカーゴパンツにっていう商品カテゴリーそのものはむちゃくちゃスタンダードになってるんですよ。だからユニクロ自身もさっきも言った通りだけど、エッセンシャルとか着る人に馴染むとか定番品をアップデートみたいな、保守的にまとめてるんですね。だから10年かけてユニクロUのベクトルっていうのは革新的なものから保守的にかなり寄ってきている、ユニクロの既存ラインに相当近づいてきてるんですね。
ちなみに型数を見ていくとですね、ユニクロU、直近の数と、2024年SSのUの数は49型、2025年のSSのUの数は41型、2026年SSのUの方は39型と年々実は減り続けています。さらにユニクロCを見てみると、2025年SSのユニクロCの数は47型、2026年SSのCの数は35型と、どちらも明確に縮小してるんです。これは気のせいじゃなくて数字に現れてるんですね。
で、かつユニクロUもユニクロCもどんどん定番品が増えてるわけです。ユニクロCの今回のラインナップ見て愕然とした人も多いと思うんですけれども、結局去年とか昨年の焼き直しじゃんって感じですよね。同じスウェットパンツを変わらずに展開しています。同じスウェットシャツ変わらずに展開してます。似たようなシャツやってます。パターン一緒ですみたいなものばっかりじゃないですか。だから初期のユニクロCとかユニクロUは全く新しいアイテムがバンバン出ていたのに対して、最近はもう定番的なものになってるわけ。だからユニクロUとかって既存ラインと全く変わらないコンセプトになってきてるわけです。それをユニクロ側も当然気づいているわけで、型数の縮小によってユニクロUとユニクロCを、特にメンズに関してはやや畳もうとしてるのが目に見えています。
で、実際僕もYouTubeチャンネル見てると分かると思うんですけど、ユニクロUもCも展示会に行かなくなりました。もちろんファーストリテイリングさんとはお声がけがちゃんとあって、先日もですね、ユニクロのライブ配信、ライブステーションの出演依頼とかも来てたんですけれども、それも折り合いがつかずに断っちゃったんですけれども。GUさんからもですね、ちゃんと依頼が来ていて、展示会とかももちろん、GUの方は足運んでますし。ユニクロの方はですね、やはりユニクロUとかCとかの展示会の話はあるんですけれども、動画で最速レポートをすることは基本的になくなりました。商品はもちろんピックアップして紹介するんですけれども。言ってる通りファーストリテイリングにはもちろん出入りしてるし、ユニクロのプレスルームも直前までは行くんですけれども、なんでやんないのかって言うと、それはユニクロのブランドポートフォリオ戦略が明確に変わったんで、UとかCの最速レポートを出す意味が僕はないなという風に思っているんですね。
だから通常のユニクロの商品通り、新作が出たら紹介するっていうのはやるけど、UとかCとかをことさら特別扱いして話をするっていうことに意義を感じなくなっちゃった。だって毎回同じじゃないですか。で、型数も減ってきているし。だから既存ラインと大して変わらないので、いちいち展示会に行ってすっごい型数少ないものをチェックしてお話するっていうことをしなくても、なんかそこまで注目してる人もだいぶ減ったんじゃないかなという風には思うんですよね。
だから昔のユニクロはデザイナーによって新しい服を提案するっていうことに熱心だったけど、今はすでにあるいい服をいかに世界標準として磨くかっていう標準化についてユニクロは注力してるのかなという風に思うんですよ。そう、洋服の標準化ですね。2026年秋冬のライフウェアマガジンとか各種販促見てもですね、タイムレスな定番とか、エッセンシャルなものがいつでも買えるみたいな文言がよく出てくるんですよ。昔のユニクロってベーシックだけじゃつまんなかったから、+JとかUとかJW ANDERSONとかCとかでファッション感性を刺激して付加価値をつけるっていう感覚、構造が強かったと思うんだけど。今ももちろんトレンド意識した販促とかもあるっちゃあるんだけど、コラボの数を大幅に減らして、かつ新作も出さなくなって定番ばっかりになった。特にCのラインナップなんて毎年ほぼ同じで、ユニクロUに関しては新作ほとんどないっていう、ましてや意味をなさなくなってきたので。
だから展示会っていうところもメンズに関してはあまりいい意味がないなと僕は思っているし、もちろん相変わらずいいもの作ってはいるんですけれども、基本的には既存ラインと立ち位置が変わってないなという風には思い始めちゃったんですね。コラボで得たファッション感を現在通常ラインでベーシック化するっていうことをユニクロ側は頑張っていて、特にコラボラインっていうところの存在意義というのが少なくなってきていると思うんですよ。
続いていきましょう。そもそももうトレンドを追いかける必要はない。ユニクロは実はもうトレンドを追いかける必要はないんです。2025年度の数字を見ると、ユニクロの国内の売上は約1.03兆円、そして海外は1.9兆円です。で、合計で3兆円規模のビジネスになってるわけなんですけれども、特にですね、昨今東南アジアだったりとか欧州、北米、韓国市場、海外が非常に伸びていて、2026年度ですでに海外のユニクロ売上ってのは昨年対比でプラス2割以上になっています。で、ここまで巨大なグローバルブランドになっている。GUは正直日本の売上が9割以上ですけど、ユニクロはもう国内売上よりも海外売上の方が圧倒的に上なんですね。国内が1兆円なのに対して海外は2兆円なわけですから、およそ倍ぐらいの売上を海外に持ってる。
ここまでグローバルなブランドになると、今年はこの新作を出しますとかではなくて、どの国でもどの人でも毎年買えるいい服っていうブランディングを進めてった方が圧倒的にスケールするんですよ。っていうのも、ZARAとかH&Mとかっていう、ユニクロよりもさらに巨大なファストファッションの王者たちが世界中にはいるわけですね。日本の市場ではZARAとかH&Mってそこまで強くないけど、世界市場においてはZARAとかH&Mって強大なんですね。で、彼らがやってることっていうのはまさにトレンド服なんですよ。毎年毎年すごい型数を出して、面白い洋服いっぱい出してきて、今着たい洋服をバンバン買える安い価格っていうのが彼らの強いところ。洋服の本場のヨーロッパが生んだブランド2つですからね。なかなか勝てないわけです、そこに対しては。
で、ユニクロもそこに真っ向から勝負する、新しいデザインを引っ提げてトレンドアイテムで勝負するっていうことをやっても、結局ZARA、H&Mというすでに王者を取ってしまったら戦えないじゃないですか。だからユニクロにはユニクロの独自の立ち位置、ブランドフィロソフィーを持つべきで、それはまさにベーシックっていうところです。誰も彼もが買って損のない服、標準化された洋服っていうものを、世界中どのタイミングに行っても同じものが同じ価格で買えるっていう、いかにも日本人的な発想ですよね。大量生産で品質が安定してっていう丁寧な仕事。これこそがまさに世界に誇れるユニクロというブランドを作っていくのではないかという風に、ベクトルを完全に向けたんだと思います。だからこそ新しいデザインを提供するユニクロUとかCラインっていうのの存在が希薄になってきたってのはあるんじゃないかなと思います。
もちろんトレンドを捨ててっていうわけではなくて、ある程度のトレンドは意識しなければいけないので、CだったりとかJWだったりとか一定のコラボはまだまだ続くでしょうけど、それはどちらかと言うとコラボそのものの売上を求めてるわけではないので。コラボをするっていう建前のもとに、そういうトップデザイナーと自分たちのハウスデザイナーを一緒に仕事させて、基礎となるユニクロの地力を鍛えるっていうところに注力してるんじゃないかなという風に思うんですよ。
というのも、定番品も実はアップデートしてるのね。普通にメリノウールだったりとかスウェットパンツとか毎年出してるアイテムって、何にも変わらず毎年同じの作り続けてるかって言うと、実はそうじゃないんですよ。微妙に最が変わったりとか、微妙に素材感が変わったりとか、常にアップグレードを繰り返してるんですね。全く同じ形で10年も20年も30年も先、必ずかっこいいっていう価値観がキープできるかって言われると、そんな魔法みたいな商品って存在しないんです。やっぱり毎年ごとにわずかずつ裾幅を変えたりだとか、わずかずつ股上の深さを変えたりだとか、そういった細かいアップデートを繰り返さないと市場では見向きもされなくなるわけですね。
ところが定番品だけをずっと作っていくっていうベクトルだけに向けてしまうと、どうしてもハウスデザイナーの目が腐ってしまうというところで、新しいデザイナーを持ってきて、世界的なデザイナーを連れてきて、それはあんまり拡販しないというか、あんまり拡大して展開しないけれども、連れてきてハウスデザイナーと一緒に協業させることで定番品のアップデートを図るっていう。今までは定番品だけだとつまんないから新しいデザインやろうねって話だったけど、今は定番品をとにかく賢くずっと売り続けるためにちょっとだけデザイナーズを使おうねっていう発想になっている。主従関係が逆転しちゃったんですよね。ユニクロのね、展開数とか文言とか見ても、やっぱりコラボラインはここ数年でベーシックにシフトしてるんですよ。
服好きからするとこれをつまんないっていう風に評価すると思うし、僕もそう思うけど、でもユニクロってそもそも服好きに販売するブランドじゃないんですね。服好きだけじゃなくて、服っていうものに対して大して興味を持ってない、実用品として洋服を見てる層にも働きかけられる、あらゆるユーザーに対応できるスーパーマス向けのブランドなわけですよ。なので過剰に服好きに寄ってしまうと、今度はイメージがとっつきにくくなっちゃうので、マスに対して働きかけられなくなっちゃう。そう考えると、ユニクロUとかユニクロCをある程度縮小させて、トレンドをエッセンス程度に抜き出して定番品をアップデートしていくっていう考え方の方が、ユニクロの事業規模としては正しいんですよね。
で、なおかつ今年の数字とかを見ても、ユニクロが伸びていることから分かる通り、ユニクロはもう完全にスタンダードに振れてるんだと思います。誰もが手を出せる定番服を作るために、ユニクロUとかユニクロCのポジションを捨てて定番品のアップデートっていうとこに注力してるのが今のユニクロだと思います。だからこそですね、僕はユニクロUとかユニクロCにあまり重きを置かずにチャンネルの動画を作ってるわけなんですけれども、むしろユニクロの定番品にこそお勧めするものがあって、CとかUとかってのはなんか本当に今までのファン向けに、しょうがねえからやってんだぜみたいな感じがちょっと匂ってくるんですよ。特にCなんかそのきらいがあると思います。
続いていきましょう。他方GUは逆に舵を切った。これはもうブランドポートフォリオ戦略において、GUは全く逆の方向に行ってユニクロとのカニバリズムを防いだってのがあると思います。要するにGUも今まではスタンダードアイテムとかをやっぱりなんだかんだ言って作ってたわけなんですけど、そうすると明確にユニクロはスタンダードの方向に行った。で、そうするとGUとユニクロがカニバっちゃう部分ってのが出てくるわけですよ。今まではユニクロもトレンド品作ったり定番品作ったりしてた。GUもトレンド品作ったりスタンダード作ったりしてたと。で、そこでカニバってはいたんだけど、ごちゃごちゃそれぞれ別のブランドとして考えていたんだと思うんですけども。海外展開、国内展開ってのもあるのか。
で、GUが今後海外展開、成長の第2の柱として、ユニクロに次ぐ第2の柱として海外展開を進めていくってファーストリテイリングが決めた時に、明らかにこの2つがカニバっちゃってるわけですよね。どっちもスタンダードもやってるし、トレンドもやってる。これは交通整理しなきゃいけないって考えた時に、じゃあユニクロってそもそも何なんだっけって考えると、もう全世界のユーザーに等しく届けられるその幅の広さがユニクロの魅力なわけだから、スタンダードを鍛えるっていうことを追求し出したわけです。
で、GUは逆にスタンダード品を全て捨てようと。で、フランチェスコ・リッソっていうかなり尖ったディレクターを採用して、GUの物作りをブランド化しようと。だからZARAとかH&Mと戦おうっていう駒として考えてるわけです。だからGUはファーストリテイリングにとって見たら新しいことをしてるわけで、リスクを積極的に取って、一か八かの勝負を今してますよね。実際このGUのフランチェスコ・リッソが旗振ってるものにですね、今新しいトレンドアイテムバンバン作ってるわけなんですけど、これが売れるか売れないかって結構わかんないと思います。僕も正直わかんないです。で、来年になってGUがスタンダードに振れたら、GU失敗したなって僕言うと思うんですけれども、今んとこ全然わかんない。
だからかなりリスク取ってると思います。今までのGUのお客さんとかをある程度捨てるというか、見限って新しい市場に進んでってる感はあるので。だってフランチェスコ・リッソなんて普通の人知らないじゃないですか。色のダウンジャケットとか誰も着ないじゃないですか。よっぽど洋服好きな人じゃないと。だから完全に舵切ってるんですよ。今までみたいなスタンダードなスーツ、スタンダードな革靴、スタンダードなTシャツでも安いみたいな感じではなくて、もう完全にユニクロとベクトルが真逆のブランドを作ったことによって、ブランドポートフォリオ戦略で交通整理をした結果、GUはトレンド品で本当の意味のファストファッションとして売っていく。で、ユニクロはファストとかトレンドとか関係なくスタンダード品を長く売っていくっていうことで、いずれも国内も海外もグローバル展開する2つのブランドということで、しっかりブランディングを交通整理してポートフォリオ戦略をしっかりやってるっていうのが今のファーストリテイリングの考え方じゃないかなという風に思います。
だからこそ最近ユニクロUもCもなんか地味になったな、その代わりGUが妙に攻めてるなって思う方が多いんだと思います。そういう人たちの気持ちはすごくよく分かるんだけど、だからと言ってユニクロがダメになってるわけではなくて、ユニクロはその事業規模とブランドフィロソフィーに基づいてベクトルを決めているだけの話であって、ユニクロさんもそれはよく分かってるんですよ。別に、頑張ってるけど地味にしかならない、センスがないって話ではなくて、ユニクロはもうスタンダードに舵を切るって決めたんですね。で、GUはGUでスタンダードは捨ててデザインに舵を切るって決めたんです。ただそれだけの話ですね。
最後行きましょう。ユニクロよりもGUの方がおしゃれになるのは楽だけど。そう、正直トレンド服の方がまずおしゃれになるのは楽です。はっきり言ってユニクロのスタンダード服を着てかっこよくなるかって言うと、それは一定のコーディネートのリテラシーが必要です。なぜかと言うと、みんなが着れる当たり前の服を売ってるのがユニクロです。もちろんクオリティはスーパー高いけど、言っちゃえば本当に定番服ばっかりやってるわけで、定番服、ありきたりの服をありきたりにコーディネートしてかっこよくなるかって言われたら、そんなわけないんですよ。だからGUのトレンド服の方がはっきり言って簡単におしゃれになれるんです。ただ品質はユニクロの方が上っていうだけなので、これは考え方次第ですね。
ユニクロを選べばいいのか、GUを選べばいいのかじゃなくて、ユニクロ側が得意なアイテムとGU側が得意なアイテム、この辺は理解した方がいいと思います。例えばユニクロでバレルジーンズ、この辺ね、買うのは僕は正直そんなに賢くないなと思ってます。悪いアイテムではもちろんないんですけど、バレルジーンズとかもやっぱりGUの方が1枚上手です。サイズ感とかシルエットとかもGUだったら攻められるんですよ。でもユニクロって3兆円の売上規模を作ってるブランド、グローバルなブランドですから、全く売れない商品とか作るわけにいかないわけですよね。だから多くのユーザーに刺さるってことを考えると、攻めたデザインできないんですよ。でもGUはできるんです。
この辺の住み分けがあるので、例えばバレルレッグみたいなトレンドアイテムを買うんだったら明らかにGUの方が上。その代わり、こういう低シャブルテーラーとか、本当にベーシックで毎日着るっていうことを考えてるようなテーラードを選ぶんだったら、絶対感動ジャケットの方が上なんですね。この辺の住み分けみたいなものを意識すると、より賢く消費者としては買い物できるんじゃないかなという風に思います。
何度も繰り返しますけど、正直簡単におしゃれになれるのはGUです。しかし長く使おうと思うアイテムはやっぱりユニクロに軍配が上がりますし、ある意味服好きであれば、本当の服好きであればユニクロの方に偏ることもあると思います。なぜなら本当の服好きであればコーディネートのリテラシーが存在するので、組み合わせによって差別化ができるわけです。だからベーシックなものを買ったとしても組み合わせでかっこよく見せることができるので、サイズ感いじったりだとか、襟をこう折ったりだとか、袖をまくったりだとか、いろんな工夫をしておしゃれに見せることができるから。スーパーおしゃれな人とかは、ユニクロで品質の高い定番品を買って着こなしでかっこよく見せるってこともできるかもしれないけど、普通はコーディネートが簡単に決まるGUの方が絶対におしゃれに見えます。
この辺の住み分けっていうのはしっかり今回ユニクロがしてるなという感じがしていて、買い物がしやすくなったんじゃないかなと個人的には思っています。ただその反面、ユニクロUとかCとか楽しみにしていたコラボラインっていうのが今後ユニクロからはだいぶ消えてくんじゃないかなと思うと、いささか寂しい気持ちはするし。実際ここ数シーズン、僕はユニクロUとかCとかにあまり興味がなくなってしまったんですけれども、結局同じことやって定番品になってるから、これインラインでいいんじゃねって正直思ってるんですね。JWだけは少しなんか面白いことやってくれてますけど、あんまりUとかCとかだとそんなに毎シーズン毎シーズン変わらなくなっちゃっているので、多分今後UとかCとかのラインってのはおそらく消えてインラインの方に入ってくるんじゃないかなと思います。
それでも多分コラボは今後もちょこっとやるとは思いますけど、それはあくまでベーシックなスタンダード品をアップデートさせるための起爆剤としてやるだけで、だからデザイン的にすごい斬新なものとかは多分もうやらないと思うんですよね。やらなくってこれだけ伸びてるわけですから。経営的にはですね、ベーシックに振った方が正解ってのがもう目に見えて明らかなわけですから、だからこそGUの変化が今回あったんだと思います。ユニクロが完全にスタンダードに振ったらデザイン服どうすんの?じゃ、GUがそれをやろうっていう、ブランドの交通整理をやってポートフォリオ戦略が今んとこうまくできてるんじゃないかなと思います。
蓋開けてみてこれが売れるか売れないかってのは、時期を見ないと、半年ぐらいのスパンとかをせめて見ないと分からないと思うんですけれども、おそらくファーストリテイリング側はこう考えているので、我々消費者側もそれを察してですね、定番品はユニクロ、そしてトレンド品はGUっていう風に買い分けをすることが大事なんじゃないかなという風に見ております。
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