東大・慶應・高卒の経営者17人が抜き打ちビジネステストを受けた「リアルバカ決定戦」の結果

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概要

経済番組「REAL VALUE」の特別企画は、出演する経営者たち(番組内では「マフィア」と呼ばれる)に事前告知なしのビジネス常識テストを受けさせ、最下位を「リアルバカ」と認定するというものだった。問いは単純で、普段は上の立場から挑戦者に意見を言う経営者たちが、基本的なビジネス用語や計算問題に本当に答えられるのかである。東京大学出身の堀江貴文は1位を取れるのか、学歴と点数は結びつくのかが焦点として示された。

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何も知らずに集められた17人と出題形式

出演者たちは企画内容を知らされないままスタジオに入り、学歴や得意科目を聞かれる。慶應義塾大学環境情報学部出身の出演者は「アメリカ育ちで英語は得意」と答え、大学院で機械工学を学んだ出演者は「比較的勉強できた方」と自己評価した。東京外国語大学出身者、筑波大学出身者もいる。一方、高卒のトモハッピーは得意科目を聞かれてカードゲームを挙げ、勉強は「あんまりやらなかった」としつつも、1日1冊ペースで本を読んでいると話した。

番組の進行役を務める溝口勇児が「経営者として答えられて当たり前のビジネス常識テスト」だと告げると、出演者たちは困惑した。問題は全20問・100点満点、時間は20分で、1問1分のペースになる。ジャンルはビジネス用語、記述問題、計算問題、雑学の4つ。スマートフォンの使用、相談、カンニングは禁止で、成績の悪かった者を収録の最後に発表すると予告された。問題を見た出演者からは「意外とちゃんとした問題」「どっちだっけと忘れちゃってたりする」という声が漏れた。

番組は出演者の経歴も紹介した。東京大学文科三類に現役合格した堀江、慶應大学出身で元上場企業CFOの小塚、同じく慶應出身でバックステージのテクノロジー担当の小澤、LA育ちで上場企業の会長を務める加藤(レオ)、筑波大学から青山学院大学院に進み、LINEの社長を務めた森川亮、神戸大学出身で客員教授も務める上原、アメリカのサンタモニカカレッジ出身の国光宏尚、東北大学出身のエンジェル投資家・高野秀敏、東京外国語大学出身で人事戦略を担う中山リカ、筑波大学出身で創業4年で上場させた大西、早稲田大学出身で年商70億円の三島鉄平、番組MCの青木、スタンフォード大学出身でD2C事業を手がける清川などである。基準点として、進行役の溝口自身もテストを受けて75点だったことが明かされた。

18:30

結果発表前の「予防線」と学歴をめぐるやりとり

結果発表の冒頭で、堀江は高学歴の人間が試験で点を取る理由について「対策を取りまくってる」「過去問やったりとか、そういうのが得意なやつらだから」と述べた。周囲からはすぐに「言い訳」「予防線」と突っ込まれている。

大学に行っていない出演者は高卒のトモハッピーと短大卒の国光の2人だった。堀江は、上場企業の社長経験者で短大卒はおそらく国光だけだろうと言った。国光は、サンタモニカカレッジは名門で、卒業生にはアーノルド・シュワルツェネッガー、中山きんに君、そして自分がいると冗談で返し、スタジオを笑わせた。

19:29

ビジネス用語問題:全問正解は清川だけ

溝口によれば、番組で出演者たちがさんざん使っているはずの言葉なのに、ビジネス用語問題を全問正解したのは1人しかいなかった。スタンフォード出身の清川である。清川の答案はすべて英語で書かれ、アルファベットも綺麗だと称賛された。清川は「すごい初歩的な問題ばっかし」と述べ、これに答えられない人が経営できていることが逆にすごいと付け加えて周囲を沸かせた。

個別の問題では、まず正解率80%の問題が紹介された。「事業がうまくいかない時、コアの強みを生かしながら方向性を大きく転換することを何と言うか」で、正解は「ピボット」である。ところが堀江の答案には「ピポ」とカタカナで書かれていた。堀江は「うっかりミス」と言い、久しぶりに字を書いたので英語で書けばよかったかもしれないと振り返った。

次は、PDCAがそれぞれ何の英単語の頭文字かを問う問題である。正解はPlan・Do・Check・Actionで、業務を継続的に改善していくマネジメント手法を意味すると説明された。堀江はここでも「チェックが出てこなかった」と自己申告し、答案はCheckの部分が不完全で「惜しい」と評された。元LINE社長の森川は、Cを別の文字に書いてしまい、「それだと結婚式の会社の名前だ」とからかわれている。森川本人は「ちょっと油断した」と認めた。トモハッピーの答案は読み取れない文字が並び、読み上げると「ポップ大仏キャットアップ」のようになってしまい、本人も「何か書くしかないじゃん」と釈明した。

M&Aの正式名称(Mergers and Acquisitions、合併と買収)を問う問題では、溝口の右腕で組織作りを担う「まさに」が、自分の名前を使った回答を書いていた。溝口は、自社は1〜2か月に1回はM&Aをしている会社なのにと嘆き、周囲は「ナルシスト回答」と評した。同じタイプの回答はもう1つあった。新規プロダクトがターゲット市場の顧客に適合し受け入れられている状態を表す3文字の略語、PMF(プロダクト・マーケット・フィット)を問う問題で、上場企業の創業者で現在会長の加藤は「売名」と読める答えを書いていた。溝口は、困ったら自分の名前を使うのはやめてほしいと締めくくった。

25:45

計算問題:減価償却と顧客獲得単価でのミス

計算問題は2問だけで、清川、森川、大西、まさに、青木、小塚など正解者が多かった。溝口は「小学2年生ぐらい」のレベルだと述べている。

1問目は、売上高8億円、売上総利益1億9000万円、販管費6000万円、一般管理費4000万円(うち減価償却費1200万円を含む)の時の営業利益を求めるもので、正解は9000万円だった。会計事務所を長く経営し、グループ売上200億円規模の会社を率いてきたと紹介された出演者の答えは1億200万円だった。スタジオでは、一度9000万円までたどり着いたのに、減価償却費の1200万円を足してしまったのだろうと推測された。

2問目はCAC(顧客獲得単価)を問う問題である。広告費100万円で1000人の無料会員を獲得し、そのうち10%が月額1万円の有料プランに移行した場合、有料顧客は100人なので、CACは100万円÷100人で1万円になる。早稲田大学出身で、M&Aで会社を急成長させ今期売上70億円、英語が得意でIQ130と紹介された三島の答えは「1円」だった。しかも答案にはCACの意味の説明が添えられており、周囲からは「CACは分かってますよというアピールがうざい」「計算をミスっても恥をかかないように単語は分かるよと書いたのか」と突っ込まれた。堀江もこの問題を間違えている。

28:53

記述問題では堀江が面目を保つ

ビジネスの記述問題は4問あり、全問正解は清川と堀江の2人だった。堀江は「俺、略語知らねえんだよな」と言い、溝口は、本当に賢い人はこっち(記述問題)をちゃんと答えられると応じた。ナレーションは、東大出身の堀江がなんとか面目を保ったと伝えている。

29:42

順位発表:中位から下位へ

発表前、出演者の一人は、真ん中より下になると番組で偉そうなことが言えなくなると話した。溝口は、手元の結果を見ると、堂々として見える人が相当まずいことになっていたり、とんでもない点数の人が数人いると予告した。

17人中13位は40点の2人、渡辺と小澤だった。20問中8問しか正解していない計算になる。12位は45点でMCの青木で、それで司会ができるのかといじられた。11位はメンタルヘルス業界の若手社長で50点。本人も自覚していた通りの「微妙」な結果とされた。10位はまさにで55点。溝口のナンバー2としては情けない結果だとナレーションは評した。

6位は60点で4人が並んだ。上原、三島、大西、そして堀江である。上原については「意外と低い」という反応が出た。堀江は「そんなもんでしょう」と受け止め、マーケティング用語を知らないこと、ピボットを間違えたことを自ら挙げた。ナレーションも、東大出身の堀江は用語問題が足を引っ張ったとまとめている。4位は65点で、東京外国語大学出身の中山と慶應出身の小塚の2人だった。ある出演者は「小塚さんに負けたのがマジで嫌」とこぼした。

37:15

上位:清川が85点で1位、溝口は高卒で75点

2位は70点で、エンジェル投資家の高野と元LINE社長の森川が並んだ。普段の収録では口数の少ない2人が高得点を取った形である。ただし溝口は、自分は75点だったので本当は自分が2位だと付け加えた。ナレーションは、高卒の溝口の結果を、ビジネスに関しては学歴ではなく日々の努力であることの証明だと紹介した。

1位はスタンフォード大学出身の清川で85点だった。用語、計算、記述はすべて正解し、雑学で3問間違えただけだった。

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最下位グループと「学歴は大事」論争

名前が呼ばれずに残ったのは加藤、国光、トモハッピーの3人だった。溝口は、この中に上場企業の創業社長が2人いること、1人は最近上場企業の社外役員に就任したばかりであることを指摘した。

15位は30点で、上場企業の会長を務める加藤だった。この結果を受けて堀江は、残っているのが最初に手を挙げた短大卒と高卒の2人であることから、「やっぱ学歴大事」と言いたくなると発言した。これに対し溝口は、自分は高卒だが75点で2位相当だったと反論し、学歴を言い訳にせず勉強しなければいけないと返した。

16位は20点の国光で、本人は「絶対そんなことない」と答案用紙を持ってくるよう求めた。最下位の「リアルバカ」はトモハッピーで、5点、つまり20問中1問しか正解していなかった。唯一の正解は、なぜか計算問題のCACだった。また、ある問題には聞いたことのあるビジネス用語として「ランチェスター戦略」と書いていたことも紹介された。

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結び

溝口は最後に、経営を成功させるためには勉強しなければいけないと述べて企画を締めくくった。ナレーションも「学歴に怠けず日々勉強していきましょう」と結んでいる。結果を見ると、上位にはスタンフォード出身の清川や東北大出身の高野がいた一方で、東大出身の堀江は6位、慶應出身者は4位と13位に分かれた。高卒の溝口は75点を取り、最下位2人は高卒と短大卒だった。学歴と点数の関係は一方向には整理できず、堀江の「学歴大事」と溝口の「言い訳しちゃだめ」という二つの受け止め方が並んだまま、企画は終わった。