ママ投資家ちょる子と堀江貴文が語る「数を打つ」投資・AI・コンテンツIP論
堀江貴文 ホリエモン資産4億円超と紹介されたママ投資家のちょる子さんをゲストに迎え、堀江貴文氏が投資の始め方やAI時代の働き方、今後注目する業界について語り合った対談である。ちょる子さんは「大型優良株を暴落時に買う」というシンプルな方針を語った。堀江氏は、ヒットは試行の数、つまり投入したエネルギー量に比例するという持論を軸に、AIの本格活用、エネルギー需要、日本のメディア企業が持つコンテンツIPの可能性まで話を広げた。
「何でもいいから引っかかれば」から始まったメディア露出
ちょる子さんは元々、製薬会社で営業を務め、その後マーケティングに移った。転職先の上場企業ではPR部門の立ち上げを担当したという。PRではメディアに連絡しても返事が来ないのが前提なので、「何でもいいから引っかからないか」と考えた。株のメディアであるダイヤモンド・ザイに連絡する際、追伸のように「私も投資家で」と書き添えたところ、それがきっかけでメディアに呼ばれるようになった。
堀江氏も上場企業のPRをゼロから立ち上げた経験があり、この姿勢を「大事なこと」と評価した。ただし堀江氏の場合は事情が少し違った。学生アルバイト時代から、デザイナーやミュージシャンなどクリエイター向けにMac用グラフィックボードを作る会社で働き、アップルコンピュータジャパンの仕事にも関わっていた。そのため最初から出版社などメディアとのつながりがあった。そこからウェブサイト制作の仕事を始め、当時人気絶頂だった小室哲哉さんのサイトも手がけていたという。初めての本は起業2年目に出している。
それでも、爆発的に知名度を上げるために「何十個」もの施策を試したと堀江氏は振り返る。ADSLやYahoo! BBの登場でインターネットが一般消費者に広がりそうだと見て、BtoCサービスへの転換を決めた。その際、たまたま買収していた会社の名前「ライブドア」に社名を変えた。すると株価欄やYahoo!の株式掲示板で話題になった。「ホリエモン」というあだ名も、掲示板で匿名の誰かが付けたものだという。
ただ、これにも仕掛けた部分があったと堀江氏は明かす。当時会社のアドバイザーだった秋元氏が掲示板をずっと見ていて、「ホリエモンっていいじゃないか、これを有名にしよう」と言い出したのだという。プロ野球球団の買収騒動で一気に有名になった背景には、こうした仕掛けもあったと堀江氏は語った。
「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」とAI
この経験から堀江氏が得た教訓は、「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」という格言は正しかったということだ。逆に言えば、いろいろ試さないと正解は分からない。結果を後から解釈することはできても、それは後付けにすぎない。堀江氏は、AI時代になってこのことをより強く感じるようになったという。
AIはエネルギーさえ与えれば無限に働ける。堀江氏はその例として囲碁のAlphaGoを挙げた。人間のプロには勝てないと言われていた囲碁ソフトが一気にプロを抜き去った。人間の何百万倍も試行してエネルギーを使って正解を見つけ、さらにAI同士の対戦による強化学習で人間が絶対に勝てない領域に行ってしまった。堀江氏は、クリエイティブの分野も同じだと気づいたという。
多くのクリエイターは認めたくないだろうが、秋元氏はそれを自ら認めている、と堀江氏は語る。堀江氏はかなりの数の本を出しているのに、秋元氏からは「全然足りない、もっと出せ」と言われるそうだ。当たりは数でしか担保できない、というのがその理由である。
秋元氏は、ピカソが世界的な画家になれたのは作品の点数が他の画家より2桁多かったからだ、とも話していたという。ピカソ美術館に行くと、彼が彫刻などさまざまなことを試し、青の時代などを経た試行錯誤の過程が分かる。最終的にたどり着いた作風が「正解」だとは、最初の段階では誰にも分からない。なぜあれが当たったのかは言葉で説明できない、というのが堀江氏の見方だ。
秋元氏が曲を作り続けるのも、いつ当たるか分からないからだという。最近は配信があるため、7〜8年前の曲が動画を通じて突然ヒットすることもある。FRUITS ZIPPERや新しい学校のリーダーズなどのヒットも、こうした現象の表れだと堀江氏は見ている。
ちょる子さんが投資を始めた2つのきっかけ
ちょる子さんが投資に触れたタイミングは2回ある。1回目は、株主優待が好きな父親に対面証券へ連れて行かれたときだ。東京ディズニーランド・ディズニーシーを運営するオリエンタルランドの優待を家族の頭数分もらうため、1回だけ購入した。2回目は結婚式の後でお金がなくなったときだ。お金のことをきちんと考えなければと思ったのが2018年1月で、ちょうどつみたてNISAが始まった時期だった。そこから投資信託や株式投資を本格的に始めたという。
堀江氏は、NISAが投資のきっかけになっていることに反応した。新NISA開始から3年で投資人口は大きく増えたと話す。SBI証券の新NISA解説の案件動画が、案件なのに大きく伸びたというエピソードも紹介した。自分には関係ないと思っていたため、当初は年間の上限額にも「それしかダメなのか」と驚いたという。
堀江氏が上場株取引を再開し、選んだ銘柄
その新NISA動画をきっかけに、堀江氏は上場株の取引を再開した。後藤達也さんとの共著で銘柄に言及したため「言った銘柄は買わなきゃ」と思い、実際に購入した。本人によれば「一応全部当たった」という。
1つ目はKADOKAWAだ。ハッカーの攻撃を受けて株価が大きく下がったが、堀江氏は絶対に復活すると考えた。同じグループのドワンゴは技術系の会社でエンジニアのレベルが高いので、すぐに復旧させるだろうと見たからだ。ちょる子さんが「会社に対する解像度と信頼感が違う」と応じると、堀江氏はインサイダーには当たらないとしつつ、注目されている立場なので念には念を入れていると話した。
2つ目はモデルナである。mRNAワクチンは元々がん治療のための技術で、コロナワクチン特需が終わった後、株価はずっと低迷していた。堀江氏は、がん関連の第三相試験がうまくいったというニュースで急騰するタイミングが必ず来ると考えて保有していたという。大した額ではないので売っていないそうだ。
3つ目は楽天で、こちらはすでに売却した。モバイル事業が失敗してもしなくても株価は上がる、という見立てで買ったという。
大型優良株を暴落時に買う
ちょる子さんの資産について堀江氏が「4億円超と書いてある」と尋ねると、ちょる子さんは、AIバブルと日経平均の上昇に乗って増えたと答えた。保有は東京エレクトロンやキーエンスなどの大型株が中心で、日経平均が上がる局面で恩恵を受けるタイプだという。
投資の法則を聞かれると、ちょる子さんは「大型の優良株を暴落したときに買う」のが、みんなが負けない一番の方法だと答えた。著書ではチャートの読み方なども書いているが、人前で話すときには受け取り方がさまざまなので、怪我をしない方法として「暴落時にいい株を買えば負けない」と伝えているという。
最近の半導体株の調整についても話題になった。ちょる子さんは、来年には息を吹き返すと思うとしつつ、目先はハイテク企業全般が金利上昇を警戒している状況だと見る。中央銀行の金融政策の行方がはっきりしない限り、安心して買いが入ってこないのではないかという見方を示した。
「AI活用は天井」説と、堀江氏の反論
堀江氏が「みんなまだAIの進化を実感していないのでは」と問うと、ちょる子さんはレオス・キャピタルワークスの藤野英人さんから聞いた話を紹介した。パスポートを持つ人、株式投資をしている人、AIを活用している人の割合はおおむね相関しており、しかも同じ層が重なっているという。AI活用層は30%程度、株式投資は25%程度で、そろそろAI活用は天井ではないか、という見立てを以前聞いたという。
堀江氏はこれに「僕は全然違う」と反論した。現状のAI活用の多くは、ChatGPTを「チャッピー」と呼んで話し相手にしている程度で、それは本来の意味の活用とは違うという。業務効率化とも別物だ。元プログラマーの堀江氏自身はコーディングに使っており、支援というよりほとんど勝手にコードを書いてくれることに驚いていると語った。
「アストラ」によるコンピューター操作の衝撃
ちょる子さんがOpenAIの新しいAI「アストラ」について聞くと、堀江氏は「やばい」と即答した。OS上のアプリケーションをAIが操作する機能があり、マニュアルも読んだうえで、人間が使うように普通に使いこなすという。事前に人間が用意したAPIがなくてもコンピューターを操作できる点を、堀江氏は強調した。
よく話題になる例として、堀江氏は「スーパーマリオブラザーズを作って」と指示したら完全に再現したという事例を挙げた。オープンソースの3DCG制作ツールBlenderをAIが動かし、Pythonでプログラムを書き、3DCGを作ってゲームとして完成させるところまで全自動でやったという。
人が不要になるかと問われると、堀江氏は、なくならないと思われていたデザイナーやクリエイター系の人たちがかなり悲鳴を上げていると答えた。
自分の本を書かない堀江氏と「カルピスの原液」
堀江氏は、以前から「自分の本は自分で書いていない」と公言している。最初の2冊ほどは自分で書いたが、面倒になってゴーストライターと編集者に任せ、ヒアリングを受けて本を作るようになった。やがてそれも面倒になり、YouTubeで話している内容を文字起こししてもらい、好きなところを拾って編集者が本にする形に変えたという。『多動力』は編集者の箕輪厚介さんが書いたと堀江氏は明かした。
今はその作業すらAIエージェントに任せられる、と堀江氏は語る。自分は「カルピスの原液」だけを作っていれば、AIの編集者エージェントが良い具合に薄めてくれる。こうすると生産性が爆発的に上がり、パソコンでできることはすべてAIができるようになっている、というのが堀江氏の認識だ。
冒頭の「ヒットには数を打つ必要がある」という話につなげると、AIによって大量のコンテンツが雪崩のように生まれることになる。ピカソが人力で膨大な試行錯誤をしてあの作風にたどり着いたように、ヒットの数はエネルギー量に比例するはずだ、と堀江氏は秋元氏の言葉を借りて述べた。
バスケットボール動画という「壮大な実験」
堀江氏がこの法則を実感したのは、SNSで拡散した「堀江氏のバスケットボール動画」だという。スーパーのレジでドリブルをしながら棚に突っ込んで泣く動画である。その派生として、街で女の子だと思ってナンパしたら男だった、といったさまざまなバリエーションが作られた。
堀江氏は、自分のキャラクターを誰でも使えるようにしただけだという。最初はAI動画のテスト用に始めたが、終了後も「続けますか」と聞かれ、そのまま置いておいたら、いつの間にかあの動画ができていた。堀江氏は、あのような作品にクリエイターが単独でたどり着くことはできないと考えている。日本中の人が寄ってたかって自分をいじり倒した結果だ、というわけだ。それを壮大な無駄と馬鹿にすることもできる。だが堀江氏は、エネルギー量をかければヒット作が出るという法則に落とし込んでおり、これを見て「AIでヒットは作れる」と思ったと語った。
その結果、小中学生の間での堀江氏の認知度が大きく上がったという。道端で写真を撮ってくれと頼まれるより、AIで動画を作ってもらう方が自分の稼働はゼロで楽だ、というのが堀江氏の言い分である。
人間は機能を「外部化」してきた
AI時代に人類に何が残るかを問われると、堀江氏はそう考えること自体をやめるべきだと答えた。参考にすべき先行事例がある、というのだ。
堀江氏は、チームラボの猪子寿之さんを招いた自身の動画企画「ホリエキッチン」での話を紹介した。猪子さんは「なぜ人間は料理をするのか」を考えたという。美味しいものを食べたいだけなら木の実を食べればいい。それなのに、なぜ料理をするようになったのか。
猪子さんの結論はこうだ。アフリカのサバンナで生まれた人類は相対的に弱い生き物で、肉食獣の食べ残しをハイエナが食べ、その残りを人間が食べていたと言われている。それは腐っていたはずだが、腐敗とは別に発酵という考え方もある。発酵によってでんぷんは糖に、タンパク質はアミノ酸に変わる。人間が美味しく感じるのは、アミノ酸の状態にならないと腸から栄養を吸収できないからだという。
本来は腸内細菌が担っている分解を、人間はまず自然発酵で、次に調理によって、腐敗を防ぎながらコントロールして体の外で行うようになった。つまり腸内細菌の仕事を外部化したのである。その結果、腸で使われるエネルギーが野生動物より少なくなり、その分が脳に回って脳が大きくなり、相乗効果で賢くなっていった。堀江氏はこの話を通じて、人間は機能を外部化できる柔軟なシステムだと説明した。
外部化の歴史はその後も続く。文字の発明は記憶の外部化である。堀江氏はここで、「アストラ」がARC-AGI-3というコンペで外部記憶装置を使い、99.9%のスコアを出したという話にも触れた。ルールが決まっていないパズルを、ルールを見つけるところから解く問題だという。人間も外部のツールを使うのだから、これも外部化だというのが堀江氏の見方だ。
運動の外部化がスポーツを生み、思考の外部化は「脳トレ」を生む
続いて起きたのが、産業革命による運動機能の外部化である。機関車などの登場で、歩いたり走ったりしなくても移動できるようになった。人間は飛躍的に豊かになったが、生活習慣病や運動不足も生まれた。その運動不足を解消するために、見るスポーツとやるスポーツが生まれた。堀江氏によれば、近代オリンピックもそのために作られた。150年前の人は日常的に走ったり畑仕事をしたりしていたので、スポーツをする必要がなかったという。
その後、クラウドによって知識が外部化され、Googleで何でも検索できるようになった。そして今、脳の前頭前野が担う「統合」の機能がAIによって外部化されつつあると堀江氏は言う。AIはエネルギーを与えればいくらでも動く。だから次に流行るのは「脳トレ」、つまり文化的なスポーツのような、頭を使ってボケないためのものだという。その兆しとして、麻雀のMリーグの誕生や、違法とされてきたものを合法化しようとする動きを例に挙げ、こうしたものが山のように出てくると予想した。
AIで株式分析をする:MBO期待株のスクリーニング
堀江氏は「AIはこんなものではない」と考えており、ちょる子さんも同意した。投資への応用について堀江氏は、多くの人がデイトレードの自動化を考えがちだが、自分は最近MBOされそうな銘柄をAIに探させていると話した。MBO期待株の分析や割安株のスクリーニングに「アストラ」は非常に優秀で、株式分析ならアナリストいらずだと言う。田端信太郎さんがチャージスポット(インフォリッチ)で当てた件にも触れた。
「人間のアナリストはいらない」という堀江氏の発言に、ちょる子さんは「私が言ったら大変なことになる」と笑った。堀江氏の説明では、これまで多くの人に広く薄くサービスを提供して成り立っていた仕事が、AIによって民主化され、「1人1アナリスト」の状態になる。10ほどの異なるAIモデルに同じ分析をさせて競わせることもでき、非常に贅沢な使い方だという。
計算資源とエネルギーの不足、イーロン・マスクの「パワープレイ」
みんなが本格的にAIを使うようになれば、計算需要がさらに爆発的に伸び、半導体も電力も足りなくなる、と堀江氏は見ている。原発の新設は中国以外では10年ほどかかって間に合わない。そこでイーロン・マスク氏は、宇宙に太陽光発電パネルを打ち上げる案と、ガスタービン発電機を大量に使う案を進めているという。
堀江氏によれば、三菱重工やGEの株が上がっているのは軍事需要もあるが、それ以上に火力発電用ガスタービンを作れる会社が3社ほどしかないからだという。三菱重工などは2030年ごろまでバックオーダーを抱えているはずで、それでも間に合わないため、マスク氏はタービンブレードの合金開発から自前でやろうとしていると堀江氏は語った。
さらに堀江氏は、SpaceXがテキサス州の隣、メキシコ湾に面したルイジアナ州にスターシップの発射台を10基ほど作る計画にも触れた。現地のガス田を開発し、パイプラインでLNGを運んで打ち上げに使うという。エネルギーや素材から自分で作るパワープレイになっており、お金のあるところにさらにお金が集まる二極化が進んでいる、というのが堀江氏の見立てだ。
AI銘柄は選別が必要だが、計算資源が全然足りていないことだけは分かる、と堀江氏は言う。エネルギーをかければ性能が上がることは分かっているので、業界はとりあえずその方向に進んでいる。メモリーアクセスの高速化などでボトルネックは解消されていくが、それ以上に計算資源のニーズが膨らむはずだ。AIを話し相手ではなく本当の意味で使うようになれば激変する、と堀江氏は述べた。
日本株とアクティビスト、フジテレビへの期待
堀江氏が日本株を強く信じていると話すと、ちょる子さんは、多くの人がオルカンやS&P500を挙げる中で嬉しいと応じた。堀江氏が日本株を評価するのは、バリュー株だからだ。JTC(伝統的な日本企業)の仕組みが非常に非効率なので、改善の余地が大きいと見ている。最近はアクティビストがあまり批判されなくなり、活発に動いていることも追い風だという。ちょる子さんはそのきっかけをフジテレビの件だと見ており、堀江氏も同意した。
堀江氏はフジテレビ株で倍以上の利益を得て売却したという。株価が下がってきたらまた買うつもりだと話した。その理由は、テレビ各社の中でフジテレビだけが背水の陣を敷かざるを得なくなっているからだ。不動産部門を切り離すことになり、売却で入るお金はコンテンツに投じるしかない。一方、TBSやテレビ朝日、日本テレビは不動産を持っているため中途半端になる。不動産事業は利益率に限界があるが、コンテンツIP事業は当たれば青天井だ、と堀江氏は言い、ポケモンの決算を例に挙げた。
コンテンツIPはAIで「薄めて」いくらでも使える
コンテンツIPの元があれば、AIでいくらでも薄めて展開できる、というのが堀江氏の主張である。堀江氏自身も昔の音楽著作権を持つ会社を買いに行っているという。ただし上場企業ではなく非上場企業だ。すでにヒットした曲は刺さる可能性が非常に高いので、リノベーションするだけで莫大な富を生む可能性がある。これは冒頭のヒットの法則からの帰結だと堀江氏は説明した。
この観点から堀江氏は、他のテレビ局よりフジ・メディア・ホールディングスの方が良いのではないかと考えている。ポニーキャニオンのように古くから子供向けの曲などのIPを多く持つ会社もあり、本気で開発すればポケモンのような会社になる可能性があるという。さらに、日本のメディア企業は免許事業だったため国内しか見ておらず、世界をほとんど相手にしていなかった。1億2000万人の市場でこれだけの利益が出ているのだから、分母が80億人になればとんでもない利益を出す可能性がある、と堀江氏は語った。
『ちいかわ』『たべっ子どうぶつ』とツインプラネット
予想外のヒットの例として、堀江氏は『ちいかわ』や『たべっ子どうぶつ』を挙げた。『たべっ子どうぶつ』は最近映画になったという。堀江氏は製造元のギンビスの社長と学生時代から親しいそうだ。この映画をプロデュースしたのは芸能事務所・企画会社のツインプラネットで、同社は新しい学校のリーダーズやI'm donut ?も手がけている。堀江氏はその社長を有能だと評した。
そのツインプラネットの株を、SBIグループが取得したという。堀江氏は比率を「34%かな」と記憶を頼りに述べた。SBIは金融からコンテンツ方面に張ろうとしており、ライブドアなどに加えてツインプラネットも加わったことで、メディアで大きく跳ねる可能性があると堀江氏は見ている。
「ちょる子IP」の可能性とAIアニメの作り方
最後に、ちょる子さんが自分のキャラクターにIPとしての可能性はあるかと尋ねた。このキャラクターは中学時代の友人が描いたもので、書籍は13万部売れたという。堀江氏は「いろいろ擦ってみるといい」と勧めた。『ちいかわ』も作り手はヒットさせるつもりで作ったのだろうが、想定以上にヒットしているはずだという。今はAIでアニメーションも簡単に作れる。
ただし、AIは人間に比べて粗が目立つ。そのため堀江氏は、キャラクターデザインや絵コンテの段階までは漫画家など人間に作り込んでもらい、その後をAIに渡すのがポイントだと助言した。そうすればAIは文句も言わず作業をこなしてくれる。キャラクターに仕事をさせると楽だ、というのが堀江氏の実感で、バスケットボール動画もまさにその例だという。
堀江氏は、キャラクター設定をきちんと考えた方がいいとも付け加えた。少し毒のあるキャラクターが良いという。『ちいかわ』も可愛らしいのに過酷な労働をしていて「闇バイト」とも言われる設定がある。まさか『たべっ子どうぶつ』が映画になるとは誰も思わなかったが、そういう時代なのだ、と堀江氏は語った。ちょる子さんの「面白い時代、コンテンツですね」という言葉で対談は締めくくられた。
ホリエモンチャンネル。
本日のゲストはママ投資家のちょる子さんです。よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
元々は全然違う仕事をされてて、それで投資家で有名になっちゃったみたいな。
そうなんです。そうです。
それは何かきっかけみたいなのがあったわけではない?
元々製薬会社で営業、その後マーケティングっていうキャリアだったんですけれども、その後に転職をしまして、上場企業のPRの立ち上げっていうのをやったんですよ。
そのPRって、その会社を有名にしたい、サービスを有名にしたいっていうのでメディアさんにご連絡するんですけど、もう基本的にお返事返ってこないのが前提なので。何でもいいから引っかからないかなと思って、株のメディアさん、ダイヤモンドさんに、ザイさんに連絡をする時に、「ちょっと私も投資家で」っていうのをPSみたいな感じで書いたら、そこがきっかけでメディアさんに呼ばれるようになってっていうような感じになりました。何でもいいから引っかからないかなと思って。
でもそれ大事なことですよね。
ありがとうございます。
僕も上場企業のPRを一から立ち上げたんで。
最初もう何の返事もなくないですか?
ただ、僕の場合はラッキーなことに、ラッキーなのかな。元々インターネットのウェブサイトとかを作る仕事をしていたんですけど、僕バイト時代からやってるんで、日本のApple、Apple Computer Japanのお仕事とかもしてたんですよ、そのバイト時代に。Macを使ってたんで、元々メディアさんとつながりがあったんですよね。
なるほど。
つまり、バイト時代からそういうところでバイトをしていて、そもそもMacintosh自体がデザイナーさんとかミュージシャンとか、そういうクリエイティブな仕事をしてる人たちに使われてるコンピューター、パソコンだったわけですよ。僕がバイトしてた会社はそういう会社向けにグラフィックボードを作ってる会社だったんですよね、元々は。
そういうデザイナー向けとかのソリューションを作ってる会社だったから、そういうつながりもあって、それで出版社とかもつながってるわけですよね、全部。なので、そこきっかけでウェブサイトの仕事も始めたので、元々つながりがありましたねっていうのがあったのと、そのつながりでウェブサイトも有名なミュージシャンの、例えば当時すごかった小室哲哉さんのところとか、全部うちでやってたりとかっていうつながりがあったんで、メディアにはすごい出やすかった、僕は。だから初めて書いた本が起業して2年目とかなんで。
じゃあ、もうすごいハードルが低いですよね。メディアに出るハードルという。
そうですね。ただ、ちょろちょろ出るのは全然出てたんですけど、やっぱり爆発的に良くなるっていうのは色々試してましたよ。PRしながら試行錯誤していて、もう何でもいいから引っかかりゃいいやっていうことをいくつかやって、もう多分何十個とかって試したんですよ。
すごい。
だから会社の社名を変えたのもそうだし、インターネットがADSL、Yahoo! BBっていうのが出てきて、一般コンシューマーに広がりそうだったんで、BtoCのサービスを立ち上げようってことで、たまたま買収してたライブドアって会社の名前に変えたら、株価欄に。株式のYahoo!、当時だからYahoo!の株式掲示板とかも結構話題沸騰してたんですよね。
僕は多分一番最初、株式掲示板で有名になったんですよ。Yahoo!掲示板とか、掲示板みたいなところでホリエモンって名前をつけられたのもそこです。名もなき匿名の人がホリエモンってつけてくれたんですもん。
そうなんですね。それが今、みんなに広まってなんですね。
でも、ある意味それも仕掛けた部分があって、秋元さんにうちの会社のアドバイザーやってもらってたんですよね。
そうなんですね。
秋元さん、うちの掲示板ずっと見てて、「ホリエモンってこれいいじゃねえかよ」とか言って、「これ有名にしようぜ」とかっていう話から。だから僕がプロ野球の買収をするみたいな、球団買収するみたいなところでやっぱりドカンと有名になったんだけど、それの背景にはそういう仕掛けもあったんですよね。
すごいですね。でも、ちゃんと計算した上で有名になってらっしゃるから、やっぱり勉強しなきゃいけないところが多々あるなと今反省しました。
ただ、分かったことは「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」っていう格言は正しかったっていう。これ逆説的に言うと、色々試してみないと正解は分からない。結果として後講釈はできるんだけど、それは単なる後講釈に過ぎなくてっていうのが、僕はAI時代になってよりそれを感じるようになりましたね。
AIによって効率的であり回答が出てくるよりも、まず色々試してみてってことですか?
AIってエネルギーさえ与えてあげれば無限に働けるんで。
確かに。
つまり、そこの中から正解を出すんですよ。例えばAlphaGoっていう囲碁のソフトが、これまで絶対人間のプロには勝てないって言われてたコンピューター囲碁が一瞬でそれを抜き去って、もう今や誰も勝てなくなっちゃったっていうのがあるじゃないですか。AlphaGoってそれなんですよね、まさに。人間の何百万億倍も働いて、頭使って、エネルギー使って正解を見つけてるんですけど。
そいつら同士が今度は対戦をし始めて、強化学習をするようになって、その結果としてもう絶対人間は勝てない領域に行っちゃったんですけど、クリエイティブもそうなんだってことに。だから今更ながら、これ多分多くのクリエイターが認めたくないことなんですけど、秋元氏のすごいところはそれを自ら認めてしまってるところですね。
もうそうなんですね。
僕、結構本たくさん出してるんですけど、「全然足りねえよ」って、「もっと出せ」とかって言われて。何でかって言ったら、「当たりというのはね、もう数でしか担保ができない」と。
なるほど。
「だからピカソが何で世界的な画家になれたか分かるか」と。「作品の点数が2桁違う」と、他の作家に比べると。
そうなんですね。
だからピカソ美術館とかに行くと、彼の様々な試行錯誤の過程が分かりますよね。だからすごい写実や、彫りとか色々なこと試して、青の時代とか色々あるんですけど、最終的にあのよく分からない抽象画に行き着くわけですよ。でも、あれが正解だって分かんないですよね。
最初は絶対そこにならないですもんね。
そうなんですよ。あれが当たったんですよ。でも、あれが何でいいのか分かんないでしょ。
言語化できないです。
言語化できないですよね。
できないんですよ。だからできないんですよ、やっぱり。何でこれが当たったのか分かんないですよね。っていうことを、秋元さんも、だから曲を作ってるんだと。いつ当たるか分かんないし、みたいな感じなんですよ。
最近はもう配信があるから、いきなり当たることがあるわけですよ。最近だとサカナクションの、こうやってやるやつ、動画でこう、こぐやつあるじゃないですか。あれで流れたやつなんかは、もう7年とか8年前に出た曲なのに、いきなり爆発したわけですよ。
確かに時間差で来たりとかもしますもんね。
そうなんですよ。だから最近はアソビシステムって、最近はFRUITS ZIPPERとか、新しい学校のリーダーズとか、もうヒットがまたわーって出てきてるんですけど。「ヒットした日がリリース日」っていう言葉をその社長は言ってましたけど、まさにそうだなと思って。だからFRUITS ZIPPERのシリーズもそういう現象が起きてるんですよ。
すいません。じゃあ、株式投資の話に行きましょうか。
ありがとうございます。
これ、何で投資なんですか? 暇だから?
投資は2回やるタイミングがありまして、1回目は父が株主優待が好きな人で、優待の頭数としてオリエンタルランドの株、東京ディズニーランド、ディズニーシーを運営してる会社の優待が欲しいというので、連れて行かれたのが1回目でございまして。対面証券に連れて行かれました、一緒に。優待をもらうためだけに1回購入したのがスタートでございまして。
2回目は結婚式の後にお金がなくてですね。それで、ちゃんとお金のこと考えなきゃいけないってなったのが2018年の1月で、ちょうどNISAが始まったタイミング。旧NISAが。それで投資信託とか、株式投資っていうものに。
やっぱりNISAってそのきっかけになってるんですね。
なってます。なってると思います。今、新NISAが始まってもう3年経ちましたけど、人口すごい増えました。
僕、SBI証券の新NISA解説案件動画やったんですけど、めっちゃ案件なのに伸びて。
ニーズ、あれさ、100万全然余裕で超えちゃったもんね。
すごい。
僕、自分が関係ないからあんまり興味なかったんですよ。「400万しかダメなの、年間」とか。
堀江さんの。
「400万とかすぐなくなっちゃうじゃん」とか。おかげさまで新NISAの動画やって、そのタイミングで上場株の取引を再開したんですよ。後藤達也さんっていう方と共著で書いたんで、本を。やっぱり言った銘柄は買わなきゃなと思って買いました。
買いましたけど、一応全部当たりました。
素晴らしい。
ハッカーにやられたKADOKAWA。
ああ、当時ですかね、それ。
去年ですよね。
去年の中旬ぐらいじゃないですか。
やられたじゃないですか。あの時、株がボーンって下がったんですけど、絶対復活するだろうと思って。
すごい。
というのも、KADOKAWAってドワンゴっていう結構技術系の会社と同じグループになってるんで、そこのエンジニアのレベル高いんで。だからすぐ復旧させるだろうな、みたいな。
ちゃんともう会社に対する解像度と信頼感が違いますね、それはね。
そうなんですよ。だからここが結構難しいところで、どこまでインサイダーになるんだろうな、みたいな。
全然これインサイダーじゃない。
これインサイダーじゃないですけど、やっぱり一応念には念を入れてやらないと、どこで足すくわれるか分かんないんで。僕もめちゃくちゃ注目されてるんで。
そうですよね。
あとモデルナも買ってたんですよね。
最近バッて来た。
そうですね、最近。
大して買ってないんで売ってないですけど。元々メッセンジャーRNAワクチンは、がんの治療薬用に作られた技術なんで。一旦コロナワクチン特需が終わった後、株価がずっと低迷してたんですよ。
いきなり17倍とかでしたっけ?
そう。その第3相試験、治験がうまくいきましたっていうニュースで暴騰したんですけど、絶対そういうタイミングあるだろうなと思って持ってたんですよ。僕なんかそういうふうにして買ってますね。楽天も買いました。売りましたけど。
もう売っちゃったんですね。
楽天はどっちに転んでも、モバイルが失敗してもしなくても上がるっていうので買ったりとか、みたいなことをやって、全部買ったんですけど。
素晴らしい。
上場株、僕もだからNISAきっかけです。
そこから。ちょっとサイズ感は全然違うと思いますけれども。
ちょる子さんでも相当な資産額なんでしょ? 4億円超って書いてありますよ。
今はそうですね、増えました。ちょうどAIバブルにも乗りまして、日経平均も上がりまして。私、大型株が中心なので、日経平均が上がる時に乗れるタイプなんですよね。東京エレクトロンとかキーエンスとか、そういうような会社さんがメインです。
いいですね、安定してて。
そうですね。
どうなんですか? 法則みたいなのあるじゃないですか。
私はすごいシンプルでございまして、「大型の優良株を暴落した時に買いましょう」っていうのが、一番みんなが負けない方法だと思っておりまして。とにかくそれだけでいいんじゃないかと思ってるぐらいでございます。
だから、それ以外はやらないと。
それ以外も色々書いてはあるんですけども。
こういうチャートが出たらとか。
そうです。色々深く勉強していただくんだったら、本を読んでいただければいいんですけど。でも、人前に立っていろんな方が聴講されていらっしゃる中で、色々難しいこと言っても、受け取り方、色々だと思うんで。でも皆さんがけがしない方法だったら、暴落した時にいい株を買えば負けないっていう。
最近だとね。
そうですね。
半導体系もね、一旦調整入りましたよね。
調整入りました。
すごいですよね。
すごいですね。半額になりましたからね、1か月。
あれ、どうなるんですかね?
まだ、でも来年には息を吹き返すとは思うんですけど、一旦目先だとハイテク企業全般は金利が上がってることを嫌気してるので。ちょっと一旦、中央銀行の金融政策どうするっていうのが明らかにならない限りは、安心して買いはまだ入ってこない。
皆さんまだ、AIとかの進化を実感してないんですかね?
それは結構あると思うんですよ。レオスの藤野さんがおっしゃってたのが、パスポートを持ってる人の数、割合と、株式投資をしてる方の割合と、AIを活用してる方の割合って大体一致する。そしてその方々は、もうオーバーラップしているというか、同じ層がやってるっていうことで。AI活用してる方の層が30%くらい。株式投資やってる方が25%くらい。パスポートなんてもう10%くらいとかですもんね。だから、そろそろAI活用、天井なんじゃないかみたいなのを以前藤野さんからお聞きしました。
そうですか。僕は全然違うんですけどね。
お伺いしたいです。
そもそも多分、AIの活用っていうことが、みんなChatGPTをチャッピーとかって言って話し相手にしてる程度の人がほとんどだと思うんですよね。
それはそうですね。
これ多分ね、AIの活用とはちょっと違うんですよね。
確かにそうですね。話し相手にしてるとかって、業務効率化とかとはまた違いますものね。
業務効率化とも違いますし、僕は元々プログラマーなんで、やっぱりコーディング支援に使ってるんですよ。支援というか、もうほとんどコーディング勝手にやってくれるんですけど。これはね、もう本当にびっくりしますね。
最近OpenAIからアストラ出ましたけど、いかがでしたか?
アストラやばいですね。
違いますか、今までと。
コンピューターユースって、OSの上に乗っかってるアプリケーションとかをAIが操作できるんですけど、マニュアルとかも読んで、人間が使うように普通に使うんですよ。
もうこのお話を聞いた時点で、私やっぱり全然活用できてないです。全然そのレベルで活用できてないです。
APIとかなくても、要はあらかじめ人間が用意したAPIとかがなくても、普通に人間が使うようにコンピューターを使えるんですよ。最近アストラで一番出てくるのは、「スーパーマリオブラザーズ作って」って言ったらスーパーマリオブラザーズを完全再現した、みたいな。
でもそれはBlenderとか、Blenderってフリーのオープンソースの3DCG制作ツールがあるんですけど、アストラが動かして。Pythonとかでプログラムを作って、実際に3DCGも作って、ゲームとして完成させるみたいなのを全自動でやっちゃったっていう。もうプロンプトもそれぐらい。
人いらなくなるみたいなAIみたいなのって、ご実感としてどう思いますか?
今の、あるんじゃない? だから一番、多分なくなるんだろうなと思ってたデザイナーとかクリエイター系の人たちが、結構悲鳴を上げてますよね。
代替できてしまうから。
代替というか、何だろうな。レベルの問題なんですけど。僕はもう本とかの時点で、僕の本って僕は書いてないんですよ。っていうこともずっと前から言ってて。「本って自分で書くもんなんじゃないの」みたいなこと言う人たちがいるんですけど、いまだに。
だけど僕、完全に外部化したんですよ。最初の2冊ぐらいは自分で書きましたけど、だるくなっちゃって、ゴーストライターと編集者入れて、ヒアリングをしてもらって、本ができてたんですけど。それすら面倒くさくなっちゃって、このYouTubeで僕、こう喋ってるじゃないですか。起こしてもらって好きなところだけチェリーピッキングして、編集者が本書くみたいな。僕、『多動力』って本は編集者の箕輪君が書いたんですよ。
だけど、それすらAIエージェントに任せられるじゃないですか。僕はだからカルピスの原液だけ作ってれば、あとはいい具合に薄めてくれるっていうのを、AI編集者エージェントがやってくれるっていう。だからもうAI用になってるんですよ。
すごい。
そういうふうにすると生産性が爆上がりするんですよね。
間違いないですよね。
今、すごい爆上がりしてますけど。だからパソコンができることは、もう全部できるようになってるんですよ。
人がやらなくても全然問題ないし。さっきの最初の話に戻りますけど、ヒットするのに数を打たなければいけないっていう話があったじゃないですか。もうこれがものすごい五月雨式に、色々わーっと、いろんなコンテンツができるってことですね。大量に。
Twitterは、なんか。だからピカソの話を思い出してください。あれが正解だって、あれにたどり着いた作家はピカソしかいないんですよ。じゃあピカソは何でたどり着けたかって、膨大な数の試行錯誤したからですよ、人力でね。
すごい。
つまり、ヒットっていうのはエネルギー量に比例するんじゃないか。ヒット数は。だから秋元さんの言葉を借りればですよ、エネルギー量とヒット数は比例するはず。
すごい。面白い。
俺、それが分かったのが、僕のバスケットボール動画ってご存じですか?
SNSでバズってた。
そう。僕がスーパーのレジでドリブルをしながら棚に突っ込んで泣くっていう。
かわいいやつですね。
あれの派生系とか、街で女の子だと思ってナンパしたら男だったとか、そういうようなものいっぱい作られていったんですけど。あれこそまさにそれだなと思って。
いろんな堀江さん。
僕を使ってみんなが喜ぶものって、あれ多分絶対クリエイターはあの正解にたどり着けない。
たどり着かないですよ。
日本中の人たちが寄ってたかって僕をいじり倒した結果出てきたのがあれだとかっていう。だけどそれを壮大な無駄だと言ってばかにするのか、「エネルギー量をかければこういうヒット作が出るんだ」っていうふうな法則性に落とし込んでるんですよ、僕は。
かっこよすぎる。
あれを見て、「AI、ヒット作れるわ」と思って。
何て大きい言い方。
いやいや、すごいなと思ったんですよ、僕も。これ、ただ僕はカメオ機能っていって、僕の顔、っていうか僕のキャラクターを誰でも使えるようにしただけなんですけど。
優しい。
そうじゃなくて、それ壮大な実験だったんですよね。最初はAI動画テスト用にそれをやったんですけど、終わった後も続けますかとかって言われて、「じゃあそのまま置いとくか」って言ったら、いつの間にかあれができてた。
すごい。
すごいでしょ?
すごい。
すごいんですよ。
あの姿のせいに。
だからクリエイターの方はマジでやばいと思います。
これでもすごいいいお話じゃないですか? 人類、これからAI時代が来た時に、何が最後残ると思いますか?
だからそれを大体みんなそういうふうに考えるんですけど、そう考えちゃだめで。すでに僕たちは先行事例があるんで、それを参考にすればいいだけの話なんです。それは産業革命なんですよ。産業革命は人間の運動機能を外部化したんですよね。
人間って結構外部化してるんですよ、色々。こないだ僕の動画で、チームラボの猪子さんと僕が、ホリエキッチンっていう、僕が料理を作って食べさせるみたいな。結構それが、そのフォーマットが割とYouTubeではやってて、結構ビューが伸びるんでやってみたら、結構いい話が引き出せて。猪子の話は料理、まさに料理ど真ん中の話だったんですよ。
何で人間は料理をするのか考えたらしいんですよ、あの人。あの人そういう人なんで。普通考えないでしょ、とか。
確かに。
何で人間は料理をするのか。
そんな難しいことなんですかね。おなかがすいて、おいしいものを食べたい。
だって、おいしいもの食べたいだけだったら、その辺になってる木の実を食べればいいじゃないですか。
それをどう、それを娯楽に。
何で人間は料理をするようになってしまったのかっていう。
哲学的ですね。
哲学的なんですけど、結論は、人間はサバンナ、アフリカのサバンナの辺りで人類って生まれてるんですけど。人類は多分弱い生き物なんで、相対的に。トラとかチーターとか、そういうやつらが。
確かに全部劣ってますね。
食い残しをハイエナが食べて、その食べ残しを人間が食ってたんじゃないかと言われてるんですよね。それってもう腐ってるじゃないですか。でも腐ってるって、要は腐敗菌もいるけど、発酵っていう考え方もあるわけですよね。
なるほど。
発酵することによってでんぷんは糖に変わるし、タンパク質はアミノ酸に変わるから、おいしいでしょ。何でおいしいって感じるかっていうと、アミノ酸の状態にならないと人間は腸から栄養吸収できないんですよね。
タンパク質分解してですね。
それを腸内細菌がやってるんだけれども、それの外部化っていうのはどういうことかっていうと、発酵がまず最初にあったんだけど、自然発酵してるものを調理をすることによって同じことをやってるんですよね。コントロールしながら腐敗をできるだけ防いで。
面白い。
分解をして食べやすい状態、要は腸内細菌がやってることを外部化したんです。そうすることによって、腸内細菌を養うエネルギーが少なくなるんですよね。だから野生動物に比べると、人間って腸で使われるエネルギーが少ないはずなんですよ。その分は脳に行くわけですよ。だから脳が大きくなっても大丈夫。
すごい。
それが相乗効果でどんどん賢くなっていったっていうことらしいんですよね。だから人間って、すごく外部化できるような、すごい柔軟なシステムになっていて。次の外部化って何だったかっていうと、文字の発明とか。文字の発明によって、その知識を残せるようになったんですね。メモリーですよね。だから脳で覚えなくても。
確かに。それでもう人に伝聞できて、伝わっていってですね。
そう。
なるほど。
ChatGPTのアストラが、ARC-AGI-3っていうコンペがあるんですけど、それで外部の記憶装置を使って99.9%のスコア出したんですけど。知られていない問題を解かせて、その答えを出すみたいな。ルールが決まってないパズルゲームを、ルールを見つけるところから始めて、最終的にパズルを解くみたいな問題らしいんですけど、それをやったんですよね。だから人間もやっぱり外部のツールを使うんで、それ外部化ですよね。
今度は運動の外部化が起きたんですよね。それは産業革命なんですよ。
機関車みたいな話。
そう。移動するのに、昔はみんな走ったりとか歩いたりしてたのが、歩かなくてよくなったっていう。これがだから運動機能の外部化ですよね。それによって生活習慣病とかも生まれるんだけれども、飛躍的に人間は豊かになった。
でも、運動しないよねみたいなのが、外部化されることによって運動不足が起きるので、その運動不足を解消するためにスポーツっていうのが生まれて、見るスポーツとやるスポーツ。これ実は、近代オリンピックってそのために作られたんですよね。
やっぱり頭がいい人がちゃんと対策をして。
これじゃいかんと。だから150年前の人とかスポーツしてないですよ。する必要ないから。毎日走ってるから。走ってるか畑作業とかしてるから。
そうか、そうですね。
全然スポーツより重労働やってるんで、運動する必要はないんですよ、逆に。
じゃあ、ちゃんと運動しようとするためにオリンピックができたんですね。
そう。だからそれによって、今度はクラウドで知識の外部化が起きましたよね。Googleで何でも検索できるようになった。今度は脳の一番、前頭前野ってところでやってる統合が外部化されたんですよ。エネルギーさえ与えれば、いくらでもあいつら動くんで。だから今度は脳トレです。
ああ。
つまり文化的なスポーツみたいな。だからボケないように、そういうものがはやりますよ。
頭使わなくなっちゃいますもんね。だからそれじゃいかんってことで。
だからほら、麻雀とかもMリーグができたりとかしてるじゃないですか。
なるほど。
風営法だったのを風営法じゃなくしようとか、そういう動きも出てきたりとかしてますけど、例えばですけど。そういうものが山のように出てくると思います、これから。
すごくいいお話。
でもAIでしょ。だから僕はAIを割と信じていて、こんなもんじゃねえんじゃねえかって思ってるんですが、どうですか?
こんなもんじゃないと思ってます。おっしゃる通り。まだまだ。
だから投資も、みんなすごいデイトレードの自動化とかを考えるんだけど、俺は結構最近はMBOされるかもしれない銘柄を探したりとか。
確かに。やったことないですけど、スクリーニングとか。
すぐできるんですよ。
そうですよね。
田端さんの方から割と聞いております。
ほら、田端君、ChargeSPOTで当ててるじゃないですか。
そうですね。
インフォリッチでもう泣いてましたもんね。動画出た時、大丈夫だったんじゃないかな、あれも。
だからMBO期待株みたいなものを分析させたりとか、それで割安の株みたいなのとか。そういうのスクリーニングにめちゃくちゃ頭いいです。アストラとか最高ですよ。
やってみます。
自分で調べるの面倒くさいじゃないですか、色々。株式の分析とか、アナリストいらずですよ。こいつらが一番賢いアナリストですよ。
理想的。
人間のアナリストいらないですよ、はっきり言って。
私が言ったら大変なことになってしまう。
私が言ったら大変ですけど、僕が言ったら大丈夫です。だからどういうことかっていうと、これまでは広く多くの人たちにサービスを提供することによって、広く薄くチャリンチャリンと集めて仕事になってたものが、AIによってすごく民主化されて、1人1アナリストみたいな。
何なら複数のエージェントに、いろんなAIあるじゃないですか、モデルが。その10モデルぐらい全部に分析させて、競わせるみたいなこともできるんですよ。
やばい。そうですよね、入ってますもんね。
AIで。めちゃくちゃぜいたくですよ。っていう使い方をしてたりとか。
もうリサーチ。
だから、みんながこういうふうに使うように、もうそろそろなっていくと、さらに爆発的に計算の需要が伸びて、全然半導体足りねえんじゃねえの、みたいな。あと電力足りないんじゃないのとかってなってますよね、今本当に。
だからイーロン・マスクは何をしてるかっていうと、原発を、中国とか以外で新設しようとすると、やっぱり10年とかかかるじゃないですか。間に合わないんで、宇宙に太陽光発電のパネルを打ち上げるか。もう一つのプランが、ガスタービン発電機をたくさん、ガス火力発電を狙ってるんだけど。
三菱重工とかGEとか、株今、軒並み上がってるでしょ。あれ軍事もあるんだけど、それ以上にガスタービン発電機が作れる会社、3社ぐらいしかないんですよ。ガス火力発電用の。
じゃあ、そっちの方がテーマとしてはいいですね。
そう。でもうすでに三菱重工とか上がっちゃってるんで。彼らもう多分2030年ぐらいまでバックオーダー抱えてるんですよ。
すごい。
だからもうそれも間に合わないから、イーロンはタービンブレードの合金の開発からやるぞ、みたいな。
すごい。やっぱりすごいですね、あの方。
素材から作るんで。今度SpaceXが作る、ルイジアナ州ってテキサス州の隣なんですけど、メキシコ湾に面してるところに、打ち上げパッド10個ぐらい、スターシップの打ち上げパッド作るんですけど。そこはガス田もあるんで、ガス田を開発して、ガスパイプラインでLNGを持ってきて、それで打ち上げるって言ってますから。エネルギーとか素材から作るみたいな。今だから、そういうパワープレーになってますね。
お金があるところは生き残っていけますね、これは。
お金があるところに、ものすごいお金が集まっちゃってるって。
二極ですけど。
だからAI銘柄は、選別はしなければいけないけれども、とりあえず全然足りてないことだけは分かる。
まだまだこんなもんじゃないし。
唯一分かってることは、とにかくエネルギーさえかければ性能は良くなるってこと分かってるんで、とりあえずそっち方面に行ってるんですよね。もちろんロジックとかを改良して、メモリーのアクセスを速くするとか、色々ボトルネックあるところがそれぞれ解消されていくんですけど。解消されても、それ以上に計算資源のニーズの方が大きくなるはずなんで。
僕がさっき言った、AIをただチャッピーとか言って、会話相手に使ってるとかっていう使い方ではなく、本当の意味で使うようになると。
激変するでしょうね。
まだまだみんなそこまで行ってないですもんね、全然。
そうですね。行ってないです。
あと僕はやっぱり日本株をすごく信じていて。
嬉しいです。みんなオルカンっておっしゃるから。S&P500とオルカンってみんなおっしゃる中で、日本株っておっしゃっていただけるの、すごい嬉しいです。
日本株、やっぱりバリューなんで。なぜかっていうと、やっぱりJTCの仕組みがものすごく非効率的なので。でも最近ほら、アクティビストがあんまりたたかれなくなったから。
確かに。
めちゃくちゃ跋扈してるじゃないですか、アクティビストが。
フジテレビからだと思います。
やっぱりそうだよね。
フジテレビはもうかりましたよ。
よかった。
よかったです。倍以上になりましたからね。売りましたけど。
もうあれはすごい大きいですよね。
村上ファンドに報復されてましたけどね。
確かに、あれね。
大丈夫? 解体されるのかなと思った。
また下がってきたら買おうと思ってるんですよね。何でかっていうと、フジテレビだけがテレビ各社の中で唯一、背水の陣を敷かなきゃいけなくなってるんですよ。
と言いますと?
不動産部門を切り離すことになったじゃないですか。
なりました。
売った金は入ってくるんだけど、その金を使って、もうコンテンツに張るしかないんですよ。メディアコンテンツ業に全突破しなきゃいけないんですよ、あの会社は。でも他の会社って不動産持ってるじゃないですか、みんな。TBSとかテレビ朝日とか、日本テレビとか。
中途半端に。大して、不動産事業って言っても限界あるじゃないですか。
不動産はそうですね。
そうですよね。だから利益率の限界あるけど、コンテンツIP事業って青天井じゃないですか。
跳ねたら。
ポケモンの決算とかやばいじゃないですか。
これはいいお話ですね。ちょっと今飛躍しちゃいましたけども。だってコンテンツとIPが来る。そして今AI時代も来てる。
だからコンテンツIPの元があると、AIでいくらでも薄められるんで、いいんですよ。コンテンツIPを持ってる会社が強くて。だから僕、昔の音楽著作権の会社とか買いに行ってますもん。
IPが強い。
だから要は、さっきのヒットの法則で言うと、すでにヒットしてる曲だから刺さるんですよ。刺さる可能性がめちゃくちゃ高いんで、それをリノベーションするだけで莫大な富を生む可能性があるんですよね。なので、そういうの買いに行ってるんですけど、それは上場企業とかではないですよ。普通に非上場企業ですけど。
そう考えると、他の会社は中途半端に不動産に投資をしていって利益率上がらないけど、フジテレビだけはコンテンツIPに全突破するんで。これが跳ねた時にドカンってなる可能性はあるんですよね。
確かに。すごい。いいお話。
そうなんですよ。ちいかわとかもすごいじゃないですか。
すごい。ちいかわすごいですよ。
ちいかわ、あんなになるって思ってないじゃないですか。
思ってないです。
同じく、たべっ子どうぶつとかも今すごいんですよ。
たべっ子どうぶつ来てるんですか?
たべっ子どうぶつ知らないですか?
知ってます。もう子供の時大好きでした。
たべっ子どうぶつって最近映画になったの知ってます?
知らなかったです。そうなんですか?
たべっ子どうぶつっていうのが出てきて。これもだから面白いんだけど、ツインプラネットって会社がプロデュースしてるんですよ。僕、元々ギンビスって、たべっ子どうぶつの会社の社長と仲良くて、学生ぐらいの頃から仲良くて。そいつが今社長やってるんですけど。そのツインプラネットっていう芸能事務所と企画とかをやってる会社があって、そこがプロデュースしてるんですよ。
そこは例えば新しい学校のリーダーズもやってるし、あとI'm donut ?もプロデュースしてるんですよ。
へえ。
すごい、そこの社長は有能なんですよ。その会社が何とSBIグループになったの知ってます?
知らなかったです。そうなんですね。
3分の1、34%かな、ツインプラネットの株をSBIが取得したんですよ。今SBIって、金融、コンテンツ方面に張ろうとしてるんですよね。
そうですよね。モイとかね、業務提携しましたし、ライブドアもそうですよね。
そこにツインプラネットも加わったんで。だから相当メディアで跳ねる可能性もあるんですよね、に関して言うと。
面白い。
だから他のテレビ局を買うよりも、フジ・メディア・ホールディングスの方が僕はいいんじゃないかと思ってるし、さっきの音楽IPで言うと、ポニーキャニオンとかもあるし。たくさんIPを持ってるはずなんですよ。古い、ひらけ!ポンキッキの時代から、色々子供向けの曲とかもいっぱい持ってるし。あれを本気でみんなが開発し始めたら、すごい企業になる、ポケモンみたいな会社になる可能性はある。
しかももう一個言うと、日本のメディア企業って免許事業だったんで、日本のことしか見てなかったんだけど、世界は全く相手にしてないんですよ。ほぼしてないし。
なるほど。伸びしろしかない。
そう。だから1億2000万人でこれだけ利益出てるのに、これは80億人になるわけだから、分母が。そうすると、とんでもない利益を出す可能性がある。
跳ねる。
というふうに僕は考えて投資をしてますから。またフジテレビの株が下がった時は、こそこそ買い増そうかな、みたいな。
ありがとうございます。めちゃくちゃ勉強になります。ちなみに、ちょる子IPの可能性とかってありそうですか?
ちょる子IPの可能性は別になくはないですけど。このキャラですか?
このキャラですね。今13万部売れました。
このキャラは誰が描いたんですか?
これは私の中学時代のお友達が描いてくれました。
いいじゃないですか、ちょる子。
ありがとうございます。
ちょる子IP。
を色々擦ってみるといいですよ。
なるほど。
だから、ちいかわもあんな映画でヒットすると、ヒットさせようと思って作ってるんでしょうけど、多分想定以上にヒットしてると思いますよ。
だから作ってみればいいんじゃないですか。今、AIでアニメーションとか簡単に作れるんで。
確かに。
とはいえ、人間に比べると粗が目立つんで。アニメを作る時のポイントは、キャラデザとかキャラデザインとか絵コンテとかは、漫画家さんに描いてもらうのがいいです。
ああ、ちゃんと作ってもらって。人がちゃんと細部まで作ってもらってってことですね。
そう、絵コンテとかの段階までは人間が作り込んだ後にAIに渡すと、作業はすごくやってくれるんで。文句も言わず、色塗りの仕事とか全部やってくれるんで、非常にいいと思います。
ありがとうございます。
キャラクターに仕事させると楽ですよ。
だから僕、さっきのバスケットボール動画の、言ったじゃないですか。あれ、まさにそれで。「堀江さん、なんでこんなの認めてるんですか」ぐらいのこと言われるんだけど、俺、道端で写真撮ってくれって言われるより、AIで動画作ってもらった方が俺の稼働ゼロだから、そっちの方が楽だよって言ったんですけど。あれ、本当にみんながただで作ってくれて。
だから、おかげで僕、小学生とか中学生の認知度が爆上がりですよ。
みんな知ってますよ。
そう。もう本当にすごいバズってました。すごい笑ってしまいました。
あいつらTikTokしか見てない。ずっとずっと僕の動画見てるらしくて。
あ、大気。はい。
だから、そういうふうになると、このキャラもそうなるといいんじゃないですかね。
ありがとうございます。
キャラ設定、ちゃんと考えた方がいいですよね。
ああ、分かりました。
ちょっと毒のあるキャラクターの方が。だから、ちいかわも実はあんな可愛らしいのに、ブラック労働で疲弊してるみたいな。
はい。怖い、悲しい。
なんでこんな社畜みたいな。
闇バイトの話って聞きました。
うん。そうですよね。
そう。あのキャラ設定いいなと思う。たべっ子どうぶつは結構ヒットしてるんですよ、ムービーが。
まさか、あのたべっ子どうぶつが映画になるとは思わないじゃないですか。
思わないです。想像もつかないですもん。
はい。でもそういう時代なんですよ。
面白い時代。コンテンツですね。ありがとうございます。
はい。ありがとうございます。
行ってらっしゃい。
はい。
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