SHISEIDO メン「スキンマットセラム」の皮脂ケア構造と使用感を検証する
かずのすけ資生堂のメンズ向けブランド「SHISEIDO メン」から登場した薬用美容液「スキンマットセラム」は、皮脂によるテカリやベタつきを抑えるアイテムとして、男性のみならず脂性肌に悩む女性からも関心を集めている。従来の皮脂ケア製品の多くが成分による皮脂分泌の抑制を試みてきたのに対し、本品は美容液でありながら皮脂吸着パウダーを高濃度に配合し、物理的に皮脂を吸収するというアプローチを採用している。本稿では、美容化学者のかずのすけ氏が同製品の成分構成、皮脂抑制のメカニズム、実際の使用感、ならびに処方に見られる課題について語った検証内容を整理する。
男性の皮脂分泌の特性と従来のスキンケアが抱える限界
男性の皮膚は、思春期から20代にかけて皮脂分泌量が急激に増加し、女性の約2倍の分泌量に達する。女性の場合は30代以降徐々に皮脂量が減少し、60代では乾燥に傾く傾向があるのに対し、男性は20代でピークに達した皮脂量が60代までほぼ同水準のまま減少しないというデータがある。そのため、男性にとってテカリやベタつきのケアは長期間にわたる共通の課題となりやすい。また近年では、女性であっても皮脂過剰やテカリに悩む層が多く、同様の対策が求められている。
従来のスキンケアにおいて、皮脂対策を謳う成分としては以下のようなものが用いられてきた。
- アゼライン酸:皮脂抑制やニキビ対策に一定の効果が期待されるものの、日本国内で化粧品に高濃度(15〜20%程度)配合された製品は刺激感が出やすく、敏感肌では使いにくい側面がある。また、処方設計や中和の度合いによっては効果の実感値が落ちる場合がある。
- ビタミンC誘導体:皮脂抑制を期待して広く使われているが、劇的な変化を感じるまでには至りにくいことが多い。
- ライスパワーNo.6:医薬部外品として「皮脂分泌抑制」の効能が唯一承認されている成分であるが、採用されている製品数が少なく、市場での選択肢は限られている。
このように、生理学的なアプローチによって皮脂分泌そのものを抑え込もうとするスキンケアは、体感として「皮脂が止まった」と実感できるレベルに達するのが難しいという限界を抱えていた。
「皮脂抑制」ではなく「高濃度パウダーによる物理的吸着」という発想
スキンマットセラムのアプローチは、生物学的な皮脂分泌の抑制ではなく、出てきた皮脂をその場で吸着することにある。医薬部外品としての承認効能は「肌荒れ・ニキビを防ぐ」であり、皮脂分泌抑制の効果効能を取得しているわけではない。有効成分には抗炎症作用を持つ「グリチルリチン酸ジカリウム」が配合されており、紫外線ダメージや日々の刺激による微小な炎症を抑え、ニキビや肌荒れへと発展するのを防ぐ設計となっている。
本品の中心的な機能は、基剤配合された「無水ケイ酸」によって担われている。無水ケイ酸とは一般的な化粧品表示で「シリカ」と呼ばれる透明な粉体であり、優れた皮脂吸着能力を持つパウダーである。通常、皮脂吸着パウダーはメイク下地やフェイスパウダーなどのメイクアップ製品に配合されることが多いが、本品は全成分表示において精製水の直後に無水ケイ酸が記載されている。正確な配合比率は開示されていないものの、液が真っ白に濁るほど高濃度(数%から10%程度と推測される)でシリカが配合されている。
この設計により、肌表面に薄くシリカの層を形成し、分泌された皮脂を物理的に吸着・吸収する。メイクアップ製品を使用することに抵抗がある男性でも、スキンケアの1ステップとして取り入れることで皮脂テカリを防止できる点、そして物理的な作用であるため効果の実感値が得られやすい点において、新規性のある発想であると評価できる。
また、従来のスキンケア製品で皮脂吸着パウダーとして使われてきた「酸化亜鉛」は、皮脂と反応して固まる性質があり、毛穴の詰まりや肌荒れのリスクが懸念される場合があった。これに対し、シリカは皮脂を吸着しても凝固しないため、毛穴詰まりを起こしにくいという利点がある。
全成分から読み解く処方設計とメンズコスメ特有の懸念点
高濃度のシリカを液状で肌に塗布するという基本構想が優れている一方で、成分の構成には旧来の男性用化粧品に見られるステレオタイプな設計が色濃く残っている。
エタノール主体のベース成分
保湿成分の筆頭には「エタノール」が配合されている。シリカの分散性を高めるための溶剤として機能している可能性はあるものの、エタノールは揮発時の刺激感や肌の乾燥を招くリスクがあり、敏感肌の使用者にとっては大きな障壁となる。単にさらっとした感触を目指すのであれば、エタノールに頼らずとも1,3-ブチレングリコール(BG)を主体とした処方などで十分に達成可能であり、あえてアルコールを高配合する必要性には疑問が残る。
清涼成分と香料の付与
処方中には「セイヨウハッカエキス」が含まれており、塗布時に微弱なスースー感(メントール様の清涼感)を生じさせる。また、ウッディ系と謳われる香料も強めに配合されている。男性用スキンケアにおいて「アルコールでさっぱりさせ、ハッカで清涼感を出し、強い香りを付ける」という設計は古くから見られるが、現代のスキンケアユーザー(男性・女性を問わず)の多くは無香料や低刺激な処方を求めており、時代に即していない印象を与える。
その他の美容成分
肌を整える成分としては、以下のものが確認できる。
- アクアインプール(ポリオキシエチレン(14)ポリオキシプロピレン(7)ジメチルエーテル):資生堂独自の浸透促進成分。乳化補助や成分の角層浸透を助ける目的で配合されているとみられる。
- グリシルグリシン:不全角化によるすり鉢状毛穴の開きをケアする成分として知られる。
- ニコチン酸アミド(ナイアシンアミド):ビタミンB群の一種で、整肌効果を担う。
- ツバキエキス:植物エキスとしての保湿・整肌効果を目的とした配合。
全体として、美容液としての薬効や栄養補給というよりは、シリカパウダーを肌に均一に定着させるための基剤設計が中心となっている。
実際のテクスチャーと塗布後の肌変化
製品はグレーのキャップを備えたスポイト式の透明ボトルに収められている。内容液を取り出すと、透明感はなく、高濃度のパウダーが分散しているため乳白色に濁っている。
香りは公式にはウッディ系とされているが、柑橘系や一般的なメンズ製品のトニック臭とは異なり、フローラル調やシャンプーに近いニュアンスを持つ。塗布の瞬間にはしっかりと香るものの、時間の経過とともに揮発して落ち着く。
肌に伸ばした際、アルコール高配合の製品にありがちな「瞬時に蒸発して乾く」ような挙動は示さず、意外にも肌の上に油分とは異なる保湿膜が残るような、やや上滑りする感触がある。また、塗布直後にはエタノール特有のじわりとしたヒリつきと、ハッカエキスによるわずかなスースー感が感じられる。
メーカーの宣伝では「9秒」という数字が強調されているが、これは顔全体に塗布するのに要する時間を示した注釈であり、9秒でサラサラに乾くわけではない。実際に馴染ませてから完全に乾くまでには約30秒を要する。
30秒ほど経過して完全に乾くと、表面の膜感が消失し、指通りがサラサラとした質感へと変化する。高濃度のパウダーを含んでいるにもかかわらず、白浮きや粉っぽさが残ることはなく、肉眼では塗布したことがわからない透明な仕上がりとなる。この時点で肌表面にシリカの均一な塗膜が形成されており、後から分泌される皮脂を待ち受けて吸着する状態が整う。
効果的な使用順序と製品の適性
スキンマットセラムの内容量は20mlで、価格は5,500円(税込)となっている。公式の使用目安では「約1ヶ月分」と記載されているが、これはスポイト1回分を毎日朝晩などに使用した場合の消費ペースを指しており、品質保持期限が1ヶ月というわけではない。防腐設計や成分構成から見ても、開封後1年程度は問題なく使用できる設計である。
油分を避ける使い方の重要性
資生堂が推奨する使用ステップには以下の2通りが示されている。
- 洗顔 → 化粧水 → 美容液(アルティミューン等) → 乳液・クリーム → スキンマットセラム
- 洗顔 → 化粧水 → スキンマットセラム(単品使用)
しかし、本品の皮脂吸着メカニズムを考慮すると、乳液やクリームなどの油分を含むアイテムの後に使用することは推奨されない。シリカが吸着できる油分の許容量には物理的な上限があるため、スキンケアに含まれる油分(エモリエント成分)を先に吸着してしまうと、日中に分泌される自身の皮脂を吸収するキャパシティが著しく低下してしまう。
したがって、テカリ防止効果を最大限に引き出すためには、以下の手順が合理的である。
- 洗顔後、油分を含まないウォータリーベースの化粧水や水性美容液で肌を整える。
- 乳液やクリームをスキップし、スキンマットセラムをテカリの気になる部位(Tゾーンなど)に塗布する。
- その後、必要に応じて日焼け止めを使用する。
油分を多く補給しなくても乾燥しにくい脂性肌や混合肌にとって、乳液やクリームを排したシンプルなステップと本品の相性は極めて良好である。
結論と今後の期待
スキンマットセラムは、「スキンケア成分で皮脂を止めようとする」という難易度の高いアプローチを避け、「美容液のステップで高濃度のシリカを仕込み、物理的に皮脂を吸着する」という実用的な解決策を提示した点において、極めて理にかなった製品である。
一方で、エタノールの刺激感、ハッカの清涼感、強めの着香といった、旧来の男性向け化粧品特有の処方思想が残っている点は惜しまれる。アルコールや香料が苦手な肌質にとってはハードルが高く、これらの要素を排した低刺激処方が実現すれば、性別を問わずより幅広い層にとっての定番アイテムになり得ると考えられる。アルコールや香料に過敏でない脂性肌の使用者にとっては、日中の頑固なテカリを物理的に抑え込む有力な選択肢となる。
皆さん、こんにちは。かずのすけです。本日は資生堂より6月21日に新発売しております、皮脂を吸収する美容液、SHISEIDO メン スキンマットセラムについて解説していきたいと思います。
ということで、本日お話ししていくのはSHISEIDO メンの最新作であるスキンマットセラムというアイテムなんですけど、SHISEIDO メンのスキンケアをこれまで取り上げたことは1度もないと思うんですが、何気に結構注目して見ていたスキンケア製品でございまして、Xとかでも最近話題になってるんじゃないかなと思っております。しかもこれ、SHISEIDO メンということなので男性向けのスキンケアなんですけれども、SNSの評判を見ていると男性だけじゃなくて、むしろ女性の方々でもかなり注目されているようだなと感じております。特に本品は皮脂とかテカリのお悩みをお持ちの方々に作られているものということもあり、男性だけじゃなくて女性の方でも脂性肌の方で皮脂やテカリの悩みをお持ちの方っていうのも少なくないと感じておりますので、特に脂性肌とか皮脂トラブルを抱えている方に注目されているんじゃないかなと思っております。最近はアゼライン酸の美容液とかもそうなんですけれども、脂性肌の方とか皮脂トラブルを抱えている方々が注目するスキンケア製品とかがかなり人気になっている背景がありますので、そういった肌質の方でも男女問わず使っていただけるんじゃないかということで、じわじわと人気を上げてきているんじゃないかという印象です。
まずは資生堂さんの6月21日に出ているプレスリリースを見ていきたいんですけれども、こちらどういうものかと言うと、「男性特有の皮脂・テカリに着目 SHISEIDO メンから速攻スキンマットセラム誕生」というものです。私も発売してすぐ購入したものなんだけど、「プレステージメンズスキンケア3年連続日本国内売上No.1※は、100年にわたる男性肌研究の進化を背景に、男性の皮脂量は20代から減ることなく多い状態が続くという事実に着目」ということで、非常に悲しい事実なんですけれども、これ本当にそうで、開発背景というところにこんなグラフが載っているんですね。この皮脂量のグラフは美容をかじってる人はみんな知ってるんですけど、基本的に男性も女性も思春期から20歳ぐらいまでに皮脂量がドーンと上がっていって、女性の場合は30代ぐらいから徐々に減っていって、60歳ぐらいになるとすごく少なくなっていってしまって乾燥肌になる方すごく多いんですが、男性の場合はグラフをご覧いただくように20代でピークまで達すると60歳ぐらいまでずっと皮脂量は一緒という悲しい現実がありまして、しかも女性の倍ぐらい皮脂出ますから、男性のスキンケアというのは難しいなと私自身長らく感じております。
僕の場合は生まれつきアトピー体質だったこともあり、皮脂の量自体は多分一般の男性よりは少なめだと思っているんですけれども、ただTゾーンとかは結構テカテカ・ギトギトになっちゃうので、それは普段からかなり悩みどころだなと思っているんですけれども、そういう男性特有の肌の悩みというのは皆さん抱えられているものだと思います。最近は男性だけじゃなくて女性の方でも皮脂・テカリのお悩みをお持ちの方は多いということで、そういった肌質の方に向けて資生堂の100年の研究から作られたスキンマットセラムというアイテムが発売したというものです。「朝仕込むことで皮脂・テカリを抑え、うるおいによって乾燥などのダメージから肌を守りながら、毛穴の目立たない清潔感のある肌を作ります」と。国内では全国のデパート、化粧品専門店を中心に資生堂オフィシャルサイト、資生堂オンラインストア、Amazon公式ショップなどで販売しますというわけで、どういうものかと言うと「SHISEIDO メン スキンマットセラムは皮脂吸着パウダー配合。皮脂でベタつきがちな肌をさらっと整えます。有効成分配合で肌荒れ・ニキビを防ぎ、使うたび男の肌を研ぎ澄まします」という感じですね。先ほども説明したように男性の皮脂量は多いということで、皮脂をなんとか抑えられる美容液を開発しようという考えですね。
今までの皮脂・テカリ防止系のスキンケアというものはどういうものがあったのかと言うと、基本的には皮脂をなんとかする美容液って、今人気のもので言うと、私も以前取り上げたことがあるアゼライン酸系のスキンケアなんかは皮脂抑制効果があるんじゃないかという風に言われています。あとはビタミンC系のスキンケアも皮脂抑制効果があるんじゃないかと言われていると思います。あんまり注目されてないけど、皮脂抑制効果というのは実は医薬部外品で効果承認されているライスパワーNo.6っていう成分があったりもするんですけれども、製品がそんなに多くもないし、そんなに人気でもないっていう印象があって、スキンケアで美容効果的な側面から皮脂を抑制しますみたいな美容液というのはそこそこあるんですけれども、多くの方々が実感している通り、美容成分による皮脂抑制効果ってかなり限界があるっていうのが実感としてありまして。私も色々試してみたことはあるんだけど、その美容成分の皮脂抑制効果って最初使った時はある程度あるかなって気はするんですけど、しばらく使ってるとあんまり効果なかったかなって思うような感じで、大きく実感するものというのは多くなかったという印象があります。最近アゼライン酸のスキンケアが効果ないんじゃないかっていう投稿なんかも確認されているんですけど、実際にはアゼライン酸は皮脂抑制効果は結構あると思うんですが、肌刺激なんかともトレードオフなところがあるので、敏感肌の方とかで使いにくい要素とかもあったのかなという気はしております。
じゃあ今回のSHISEIDO メン スキンマットセラムさんはどういったアプローチで皮脂・テカリ対策をしようとしている製品なのかというのをちょっと見ていきたいんですが、さっきのリリースを見る感じ、医薬部外品で例えば皮脂分泌を抑制しますみたいな効果というのは、先ほど認められていると言ったんだけど、一応こちらも医薬部外品になってて皮脂抑制効果が認められているんですかと言うと、そういうわけではありません。部外品の有効成分としては肌荒れ・ニキビを防ぐという効果が承認されているもので、皮脂抑制効果があるとは言ってないんですよね。メーカーのサイトとかだと「瞬時にマットな肌、清潔感のある印象へ導く薬用美容液」ということで書いてありまして、これがどういった効果によるものなのかというのをちょっと解説していきたいと思います。
SHISEIDO メン スキンマットセラムの成分を見ていきたいと思います。全成分がこんな感じなんだけど、有効成分はグリチルリチン酸ジカリウムです。肌荒れ防止の有効成分で、抗炎症効果によって肌荒れを防ぎます。あとニキビを防ぐと。炎症を抑制することでニキビの元になる微小な炎症を防いで、それがニキビに発展するのを防いでくれるよという働きなんですね。これが有効成分1つで配合されています。グリチルリチン酸2Kが有効成分というのは珍しくもないよって話は何度もしてるんですけれども、擬ステロイド様作用的な働きで肌荒れを防ぎます。男性の方ってあんまりスキンケアをがっつりしてない方が未だに多いんですけれども、その場合どうしても肌の炎症をしがちですし、日焼けとかした後にピリピリした状態をそのままにしておくとシミとかニキビになってしまったりもするので、グリチルリチン酸2K系のスキンケアを1つは入れて抗炎症していくというのはいいと思います。ただ、グリチルリチン酸ジカリウム系のものとかたくさん使いすぎるのはどうなのというのは何回も話してるので、個人的にはトラネキサム酸とかの方が美白も狙えて良かったんじゃないかなって気はしてますけれども、良くも悪くもないという有効成分ですね。なので、医薬部外品の有効成分の効果として皮脂抑制効果が認められていますというタイプの美容液ではないということです。
じゃあどういう風に皮脂対策しているのかってことなんだけど、ポイントは主成分、精製水、水の次に入っている無水ケイ酸ですね。無水ケイ酸って書いてあると、「何だそれは」とあんまり聞いたことがない成分だと思う方いらっしゃるかもしれませんけれども、無水ケイ酸、これ医薬部外品の表示でございまして、一般的な化粧品だとシリカという名前になります。通常の化粧品成分でいうシリカというのはどういうものかと言うと、前回の動画でご紹介しているキャンメイクさんのクリアヴェールセッティングパウダーにも成分の1つに入っていたシリカというものですね。シリカは簡単に言うと皮脂吸着パウダーです。この資生堂のスキンマットセラムでも「皮脂吸着パウダー配合」って書いてあるんですね。無水ケイ酸が皮脂吸着パウダーのことだと思います。これちょっと不思議なのが、普通こういう風に皮脂吸着パウダー配合みたいなことを書くと、皮脂吸着パウダーに注をつけて「無水ケイ酸のこと」と書いてあったりするんですけど、これは何も書いてないんですよね。皮脂吸着パウダーといえばこれでしょうみたいな感じなのかな。ただ一般の人だと無水ケイ酸って見ても吸着パウダーだとはあんまり思わないかもしれませんね。
主成分としてはこの無水ケイ酸、シリカというものですね。透明のパウダーなんですね。透明のパウダーをもう本当に高濃度です。主成分で入っているから、精製水の次ですからね。多分10%とは言わないとは思うけど、10%とか入っている可能性があります。これ、ちなみにかなり白く濁っているんですね。多分透明の容器なんですけど、真っ白に濁っているので、この真っ白の濁りが皮脂吸着パウダーによる濁りの可能性が高いと思います。つまり、すごくざっくりこの効能の話をすると、美容液に皮脂吸着パウダーを高濃度で配合していて、その皮脂吸着パウダーが出てきた皮脂を吸収してくれるというメカニズムの美容液でございます。
個人的にはこの発想面白いなと思っていて、さっきも言ったけど、スキンケア効果によって皮脂をどうこうしようというのはどうしても生理化学的な何かしらの薬効みたいなものを狙う必要がありますから、体感的に皮脂が止まったなという風に思うほどのものというのは化粧品ではとても作りにくいんですよ。例えばアゼライン酸なんかは、日本では化粧品として15%とか20%とかのものを出すことは法律的にできるんだけど、海外だとアゼライン酸は医薬品になっちゃうので何%というものを作ることはできなかったりするので、今日本だとなんとかできてる現状はあるけど、かなり高濃度配合しなくちゃいけなくて刺激感が強いという特性があるので、なかなかハードルが高い成分でもあったりするんですよ。さらに言うと、それだけ高濃度配合しても効果実感値がすごく高いですかと言うと、ちゃんとしたクリーム処方のもの以外だと結構難しかったり、中和して配合したりとかすると効果がどうしても弱まってしまうというような欠点もあったりもするので、そういった薬用効果みたいなもので皮脂を抑制しようというのは、なかなか効果実感として得にくいというものでございます。
それで考えると、皮脂吸着パウダーを物理的に配合してそれに吸収させようというのは結果の実感値も高く得られやすいんじゃないかという風に私も考えるので、発想としては斬新で面白いと思います。これまでありそうでなかった新発想的なものなので、いいんじゃないかなと思いましたね。下地とかでシリカをベースに配合して皮脂テカリを防止しようとか、パウダーで皮脂吸着しようとか、メイクアップ製品とかだとそういうもの結構あるんですけど、メイク製品を使うことに抵抗がある男性の方も結構いらっしゃいますし、美容液でワンステップで皮脂吸着効果を付与することができるというのは、使い勝手の良さとかも含めても発想として面白いものだと感じました。
その構成を見ていくんだけど、ただ個人的に気になる要素も結構あります。例えばなんだけど、成分にシリカの次にエタノールが入っているんですね。アルコールの成分がベース成分としては主成分になります。パウダーの方が多いんだけど、保湿成分としてはエタノールが主成分で、ジプロピレングリコール、DPGという成分が配合されていて、1,3-ブチレングリコール、これはBGね。で、濃グリセリン。これ普通のグリセリンという成分が入っているんだけど、保湿成分としてはエタノールがトップの配合です。これはエタノールである必要が本当にあるのかなというのは気になる要素です。さっきも言ったみたいに、皮脂吸着パウダーを容器に仕込んで皮脂を吸着できるようにするという働きにエタノールは必ずしも全然必要ではないと私は思っていて、例えば浸透しにくい成分を浸透させるためにエタノールを配合すると角層のバリアとかを透過しやすくなるなどのメリットはあるので、スキンケアで美容成分を浸透させたい時にエタノールを仕込ませるというのは浸透促進効果としてはありだなと思っているんですけれども、それ以外だとエタノールって苦手な肌質の人も結構いるし、私なんかも結構刺激を感じちゃうタイプのものなので、できれば配合してほしくないという風に思ってます。
敏感肌の人じゃなくても別にエタノールを好んで使う人っていないと思うんですよ。「エタノール私大好きです」みたいな人は聞いたことがなくて、できれば入ってない方がいいという風に思う人の方がおそらく多いでしょう。そういう要素を加味すると、わざわざ主成分にこれを選んでいる理由というのは何なのかなというのは非常に気になるところです。あと、グリセリンとかも入っているよね。さらっとした使用感にしたいということであれば、別にエタノールではなくて、この1,3-ブチレングリコールってやつは結構さらっとした使用感になるので、グリセリン入れずにBGベースで作ればさらっとしたベースは別に難しくなく作れると思うんだけどなと思っております。1つはシリカを分散するのにエタノールを溶剤として使うと比較的分散しやすかったとか、そういう理由かもしれませんね。
で、ポリオキシエチレン(17)ポリオキシプロピレン(4)ジメチルエーテルはアクアインプールという資生堂の得意の浸透促進成分なんですね。浸透促進成分を入れる意味はあるのかな。一応ニコチン酸アミドとか、チンピエキスとか、セイヨウハッカエキスとかなんやらかんやらエキスみたいなのがいっぱい入っているので、こういった成分の美容効果なんかを付与するために浸透促進の成分としてアクアインプールを入れている可能性はあります。アクアインプールって乳化剤的な働きもあるので、この分散を助けてくれている可能性もありますね。
メチルポリシロキサンはジメチコンという成分ですね。トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、これはエステルの成分です。で、カルボキシビニルポリマーは増粘剤の成分、水酸化カリウムはpH調整剤で、キサンタンガムも増粘剤ですね。グリシルグリシンという、資生堂が研究していた毛穴の凹凸、すり鉢毛穴っていうのを改善する働きがあるという風に注目されている成分も配合されているので、一応毛穴への効果なんかも期待できると思います。あとは美容成分はニコチン酸アミド、これナイアシンアミドですね、配合されております。であと香料ね、香りが付いているようです。これは前評判で見てたんだけど、香料はかなり強めということなので、この辺もちょっと気になる要素かなと思いました。
セイヨウハッカエキスっていう成分が入っているんだけど、これハッカのエキスのちょっとスーッと感なんかがもしかしたら付いているかもしれませんね。何回も話してるんだけど、男性向けのスキンケアはスースーさせたがるっていう話をしてるんですが、ちょっと昔ながらの男性用スキンケアっていう感じの印象があります。あとちなみに多分違うんですけど、ツバキエキスっていう成分が入ってて、ツバキのエキスといえばアルティミューンに配合されていたツバキ種子エキスっていうのがあって、肌の老化細胞を除去する働きっていうのがあるよっていう成分があったんだけど、あれはツバキ種子エキスとかだったと思うが、多分別の成分なんだけど、ツバキって書いてあるともしかしたら関係あるかもって期待に胸が膨らんじゃいますね。
成分的にはアルコールかなりきつめのスースー系の美容液なのかなと。あとちょっと粉体が配合されている感じの領域なのかなって思うようなところです。美容効果はそんなにないかな。さっきも言ったけど、医薬部外品の効果として肌荒れ防止効果、ニキビ予防効果というのがあり、少量のナイアシンアミドが入ってて、グリシルグリシンが毛穴に、ツバキエキスとかその辺のエキスが何かいい成分だったら嬉しいなみたいな感じのものなので、基本はベース成分の皮脂・テカリパウダー、シリカの成分によって皮脂を吸着するという働きがメインの美容液になっていると思います。
というわけで、肝心の使用感を見ていきたいと思います。デザインはいいよね。正直、こういう感じのシンプルなデザインで全部作っていただければいいんじゃないかなって思うような感じです。グレーがかったスポイトに透明な容器です。やっぱり美容液そのものがかなり濁っているというものです。ちょっと透明なシャーレに出したんですけど、こんな感じ。本当にかなり白いです。ベース成分ほとんどパウダーだったんで、一応ジメチコンとかちょっと入ってましたけど、油性成分ほぼ入ってないようなものでした。だからこの白い濁りは、基本的に皮脂抑制パウダー、シリカの色だと思います。
で、香りはどこかで嗅いだ匂いだな。何かのシャンプーの匂いに似てると思うな。記憶は定かではないけど、ジュレームとかその辺のシャンプーの匂いな気がするな。一応香りはウッディってことなんだけど、あんまり男性っぽくはないかな。シトラスみたいな感じの香りのものが多いから、意外と女性的な香りな気がします。で、めっちゃ濃いかって言うとめちゃくちゃ濃くはないかな。塗布するときには香るけど、しばらくしたら飛んじゃうぐらいの香りだそうです。
使用感、こんな感じです。塗ったら透明な美容液なんだけど、エタノールがめっちゃ入ってるとシュワーって揮発していく感じがあるんだけど、それはないね。めちゃめちゃスースーするかと言うと、若干するね。セイヨウハッカエキスみたいなものがスーッとする感じですね。意外とこの保湿膜が肌の上に残るんですよ。もっとなんかスッと浸透していくのかと思いきや、意外と上滑りする感覚かな。もっとなんかシュッと入っていってほしいなっていう気持ちは個人的にはありますね。アルコールのちょっとピリピリ感はどうしても感じてしまうところなので、ここは敏感肌の方向けではないかなっていう印象がありますね。
塗ってみた感じじゃ、めちゃめちゃシリカの粉っぽさ・粉こな感が残るかというとそうではないですね。で、今やっとさらっとしてきたんだけど、「テカる肌に9秒で清潔感」って書いてあったんですよね。ちなみにこの9秒に注がついてて、「塗布するために必要な時間」って書いてあるので、さらっとするのが9秒っていうより、塗布するのに大体9秒ぐらいかかるよなってことかなと思いました。塗ると確かに9秒よりもっとかかったんだけど、30秒ぐらいするとサラサラな肌になりますので、今ここに均一にシリカのパウダーが塗布されている状態になってるので、皮脂とかがじわっと出てきてもシリカの成分が吸収してくれて、テカテカ感とかが出にくくなるよっていう美容液になってると思います。超刺激的とかそういうわけじゃないんですけど、じわりとヒリッと感じるかなみたいなぐらいのものですね。
個人的には発想はすごく面白いと思います。さっきも言ったけど、スキンケアで狙うとあんまり効果が感じにくいものだけど、パウダーがここに乗ってる状態なので、下地とは思えない下地を塗ってるみたいな感じなので、皮脂の吸着効果というのはかなり実感値が高いものが得られるのではないかなと思います。物理的にここにパウダーが乗ってるわけですからね。
あとはスキンケアの成分として酸化亜鉛というのが従来だと皮脂吸着パウダーとしてよく使われてたんですよね。キュレルの皮脂トラブルケアタイプみたいなのがあるんだけど、あのスキンケアの製品には実は酸化亜鉛が入ってたりもするんですよね。皮脂とかがあったりすると酸化亜鉛と固まって皮脂とかも出にくくなるんだけど、毛穴が詰まってそれが肌荒れに結びついちゃうみたいなことも懸念されるし、あんまり個人的におすすめじゃないと思っておりました。でもこれはシリカを配合しているものなので、シリカは別に皮脂吸着するけどそれで固まったりするわけではないので、毛穴の詰まりとかになりにくく、肌荒れを促進するってことはあまりないんじゃないかなと思いました。その他の毛穴詰まらせますみたいなものでは根本的にはないと思うので、エタノールと香料が苦手でなければ結構使い勝手はいいんじゃないかなという風に思います。
ただ苦言を言うとすれば、エタノールである必要は全然ないとやっぱり思っていて、男性ってやっぱりさらっとした使用感のものが好きだよねっていう発想でエタノールを多めに入れているんだとしたら、だいぶ時代遅れ感を感じざるを得ないなと思います。さらっとした質感を作るのは別にアルコールに頼らなくても全然作れますので、その辺はもう少し新しいものを期待したかったなと思います。香料もいらないんじゃないかなって思いますね。男性の方でスキンケアの香料好きな人本当にいないので、別になくてもいいというか、ない方が好ましいと思う人も多いでしょう。というか女性の方でもスキンケアに香料入ってる方がいいっていう人はあんまり聞いたことがない。もちろんいらっしゃると思うんですけど、そんなに多くはないと思うので、そこはちょっと考慮してほしかったなと思いましたね。
であとはハッカエキスかな。男性はもうスースーさせとけばいいという古めかしい考えがちらつくなという風にも思いますので、別にスースーしなくてもいいし、香りもなくてもいいし、エタノールでなくてもいいので、さらに使いやすいものというのを開発してくれたらめちゃめちゃ嬉しかったなと思いました。正直、リリースが出た当時に気になるなと思ってたんだけど、発売してみたらやっぱりアルコール多いなとか、香料入ってるなとか、ハッカ入ってるなとか思っちゃったので、そこもさらに新しい発想の製品になったら、かずのすけ的にも全ての人におすすめですと言えるような製品になったんじゃないかなと思いました。
価格についてなんですけれども、20mlで5,500円の税込価格になっていまして、SHISEIDO メンとしてはそんなすごい高いというわけではないかなと。使い方についてなんだけど、一応メーカーのスキンケアステップでは、洗顔料、化粧水の後に美容液、アルティミューン パワライジング セラムを1個入れて、保湿液、クリーム、アイクリームなんかを使った後に美容液スキンマットセラムを使おう、なので基本のスキンケアをした最後に使う美容液ということのようです。もう1つの基本ケアが、洗顔、化粧水の後にスキンマットセラム単独で使うという使用法も推奨されています。
僕の推奨としてはなんだけど、スキンマットセラム自体はさっき見たようにシリカの粉体を肌に均一に密着させるという手法になっているため、クリームとか乳液みたいなオイルが入っているスキンケアを使った後に使用すると、シリカ君が吸収できる成分の許容量みたいなものをだいぶ奪ってしまうと思うんですよ。だから基本ケアで推奨されている美容液で使用する、もしくはウォータリーベースの美容液とかを使って、乳液とかクリームのような成分が多い化粧品は使用せず、美容液を最後に使用、その後日焼け止めを塗るなりなんなりっていう風にしていただくといいんじゃないかなと思いました。テカリ肌とか脂性肌でお悩みの方は最近は油分・クリームをガンガン使うって人は多くはないと思うので、乳液やクリームを使わないスキンケアとは相性がいいんじゃないかなと思います。
ちなみにこちら、使用期間は20mlで約1ヶ月という風に書いてあります。SNSで使用期限が1ヶ月だって言ってた人がいらっしゃったんだけど、これ使用期限ではなく、通常のスポイトで使用して毎日使った場合大体1ヶ月使えますよって意味ですね。実際に使用期限はほぼないと思います。ベース成分とか腐りやすいものとか全然なかったので、1年以上は問題なく使っていただけるものかなと思いました。
という感じでですね、資生堂のSHISEIDO メンからの新作スキンマットセラムについて解説させていただきました。男性用に作ったみたいな感じで書いてはありますけれども、女性が使ったら何か悪さする成分が入ってますとかそういうわけでは全然ないですから、女性の方で皮脂トラブル・お悩みをお考えの方もご利用いただける製品だと思います。気になった方はぜひお試しになってみてください。はい、ということで今日の動画は以上になります。こちらの動画がいいと思ったら、チャンネル登録と高評価ぜひよろしくお願いいたします。それでは次回の動画でまたお会いしましょう。バイバイ。
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