クラシエ「ファルテア」は何が新しいのか:プチプラで「リポソーム」を明言した意味
かずのすけ美容化学者のかずのすけは、クラシエが2024年9月11日に発売したスキンケアブランド「ファルテア(FERTHÉA)」を、8〜9月に紹介した注目新作の中で「おそらく一番すごい」商品だと評価している。理由は「リポソーム」という言葉を正面から打ち出し、その根拠となる研究データまで公表している点にある。話者によれば、これまでプチプラの価格帯でリポソームを明確にうたった化粧品はほとんどなかった。この動画では、リポソームをうたうことがなぜ難しいのか、クラシエがどこまで検証しているのか、そして3製品の成分と使用感を順に解説している。
ヘアケアのクラシエがスキンケアに力を入れている
話者はまずクラシエという会社について説明する。クラシエはもともと「いち髪」「ひまわり」など人気のヘアケアを手がけてきたメーカーで、市販のプチプラヘアケアの価格帯ではトップの技術を持っていると、話者は以前から紹介してきた。ヘアケアの印象が強かったが、前年に紹介した「肌美精」シリーズの化粧水や美容液などから、スキンケアにも本格的に力を入れていると感じていたという。
これまでクラシエのプチプラスキンケアの代表格は肌美精だったが、ファルテアは肌美精に並ぶ、技術面ではその上を行っているのではないかと話者は見ている。また、話者はクラシエと仕事上の付き合いがあり研究員とも話したことがあるとしたうえで、化粧品業界でも研究員は男性が多い印象がある中、クラシエは女性研究員が活躍している企業だという印象を持っており、女性向けに考えて作られた商品が多いと語っている。
ファルテアのコンセプトとラインナップ
クラシエは6月29日のリリースで、独自成分「リポソーム発酵ドリップ」を配合したブランドとしてファルテアを発表した。リリースの背景によると、30代女性がスキンケアに求める第一の要素は保湿で、乾燥しやすく慢性的な「インナードライ」の悩みが多く挙がったという。話者はこれを、インナードライの改善を狙った30代女性向けの乾燥肌スキンケアとして開発されたものと読み取っている。
ラインナップは化粧水、美容液、クリームの3種類で、ブランド立ち上げからいきなり3品が揃った。ブランド共通の特徴として掲げられているのが、「世界初のリポソーム発酵ドリップが発酵成分を守って届け、潤いが持続する」というものだ。話者は、何気なく読み流してしまいそうなこの「リポソーム」という言葉を使っていること自体が、すでに一段階目の「すごいこと」だと強調する。
リポソームとは何か
話者は、リポソームを使った化粧品として最も有名なのはコスメデコルテの「リポソーム アドバンスト リペアセラム」だと紹介する。発売元であるコーセーのホームページの説明によると、リポソームは肌に含まれる生体成分であるリン脂質が多重層になった0.1〜0.2μmの微小なカプセルである。リン脂質は水になじむ親水部と油になじむ疎水部を持ち、それぞれが向き合うように並ぶことで、玉ねぎのような多重層構造をつくる。医薬品分野では内部に薬剤を封入して体内に届けるデリバリー技術として使われてきた。
話者の説明では、肌の内部にある生体膜も同じリン脂質でできているため、リポソームカプセルは生体膜となじみ、外側の膜が玉ねぎの皮のように剥がれながら内部へ浸透していく。奥まで届くと、最終的に封入していた成分を放出する。これを「徐放」と呼び、ドラッグデリバリーシステムとして使われてきたものだという。
ただしリポソームは構造をずっと保持しておくことが難しく、化粧品に配合できたらすごいと言われながらも、簡単には実現しなかった。それを世界で初めて化粧品に応用したのが、リポソーム アドバンスト リペアセラムの前身である「モイスチュアリポソーム」だったと話者は説明する。現行品はそのリニューアル版で、リポソームが角層内部に入り、肌の上でラメラ構造を形成することまで確認しているという。
なぜ他社は簡単に「リポソーム配合」をうたえないのか
では、似た技術を使えば何でもリポソームと呼べばよいのではないか。話者はこの疑問に、ビタミンCの例で答える。ビタミンCを配合すれば「ビタミンC配合」と書けるが、入っていなければその表示は嘘になる。リポソームも同じで、成分表示に「リポソーム」と書かれるわけではないが、リポソーム配合をうたう以上は、実際にリポソーム構造が形成されていることを証明できなければ嘘になる。化粧品メーカーは嘘を言えないため、リポソームを前面に押し出しているメーカーは、どこから指摘されても説明できる科学的根拠を持っているのだという。
実際、話者がこれまで紹介してきたオルビスの「ショットプラス」や、マツキヨ系の美容液など、リポソームに似た美容液はいくつもあるが、どれも「リポソーム」とは明言していない。「多重層カプセル」「ナノカプセル」といった、それらしい名称を付けているだけである。話者はその理由を、似た技術を使っていても、社内で「確実にリポソームだ」と公に証明できるとは判断されていないからだと見ている。
さらに難しいのが安定性の問題だ。処方中に入れればリポソーム化するという化粧品原料は存在するが、製造時に一時的にリポソームができていても、化粧品は販売までに数年間倉庫で眠ることもある。消費者が肌につける頃にリポソームでなくなっていれば、リポソーム配合とは言えない。だからリポソームをうたうには、実験などで十分な根拠を揃えておく必要があり、どのメーカーも容易にはうたえない、というのが話者の説明である。
コスメデコルテ以外にも、富士フイルムなどリポソームをうたう化粧品はいくつかあるが、どれも安価ではない。プチプラでリポソームを明言したものはほぼなかった。話者が調べたところ、ウテナからも9月1日にリポソームをうたうプチプラ製品が発売されており、大手メーカーなので同様に取り組んでいるのだろうと述べ、購入手続きをしたという。同時期に2つのプチプラリポソーム製品が出るのは異例の状況だと話者は捉えている。
リポソーム表示には段階がある
話者は、リポソームを訴求する際の難しさを段階に分けて整理している。
- リン脂質カプセル成分を配合している段階。ショットプラスなどが該当し、比較的簡単で多くの化粧品が採用している。話者はこれを「雰囲気リポソーム」と呼び、これまでのプチプラ製品はほぼこの段階だったとする。
- リポソームを配合している段階。リポソーム構造ができていることが確認できていれば「リポソーム技術採用」と言える。初期のモイスチュアリポソームなどがこれに当たる。
- 特定の成分を「リポソーム化」している段階。例えばビタミンCをリポソーム化したと言うには、ビタミンCが本当にリポソーム内部に入っていることまで確認しなければならず、2よりさらに難しい。
- リポソームがその成分を角層深くまで届け、そこで徐放することまで検証している段階。
ファルテアはこの最後の段階まで踏み込んでいる、と話者は驚きを示す。リリースには「安定化:リポソームに発酵成分を内包することで安定化」「浸透力:リポソームが角層の最深部まで浸透し、狙った場所に成分を届ける」「持続性:リポソームが角層になじみ、閉じ込めていた成分を肌にじっくり届けることで潤いが持続」とまで書かれている。普通は相当のエビデンスを持っていなければここまで言い切らない、というのが話者の見方だ。
「リポソーム発酵ドリップ」の研究内容
話者がさらに調べると、クラシエは6月1日に、独自成分リポソーム発酵ドリップの開発に関する研究リリースを発表していた。タイトルは、2種の発酵成分を内包した多層リポソームについてのものである。
発酵成分とは、何らかの素材を発酵させて作るエキスのことで、話者はSK-IIのガラクトミセス培養液や、ライスパワーエキスを類例として挙げる。リリースでは、発酵の過程で生まれるアミノ酸、ペプチド、有機酸などの多様な成分は肌を整える素材として期待される一方、水溶性・多成分系という性質上、機能を安定的に保ちながら効率よく角層へ届けることが課題だとしている。話者も、水溶性成分は浸透の仕組みを考えないと肌の内部に入っていきにくいと補足する。
そこでクラシエはリポソームに着目し、発酵成分を内部に封入することで成分を保持しつつ角層への浸透を高めることを目指した。さまざまな発酵素材を検討した結果、効果、肌との親和性、リポソームへの封入適性に優れたものとして、麹菌で発酵させた米麹発酵液と、乳酸菌で発酵させた豆乳発酵液の2種類を選んだ。話者はこれを、SK-IIのピテラのような成分を一から独自に開発したようなものだと表現している。
この2種の発酵成分を多層リポソームの内部に封入したものがリポソーム発酵ドリップである。多層リポソームが角層に浸透した後、外側のリン脂質膜が角層になじむことで、内包された成分が徐々に放出されると考えられる、とリリースは説明している。
構造・浸透・肌効果のデータ
研究リリースには、具体的な検証結果も示されている。まず電子顕微鏡で構造を観察したところ、約100nmの多層リポソーム構造が形成されていることが確認された。これにより、水溶性の発酵成分が多層構造の内部空間に安定的に保持されていることが「示唆された」とされる。話者はこの「示唆」という表現に注目し、発酵成分が内部にあることまでは、まだ完全には確認されていないのかもしれないと留保を付けている。
次にラマン分光法で浸透挙動を評価したところ、1%の多層リポソームを塗布した皮膚では、角層内で深さ方向のラマンシグナルの変化が確認され、角層へ作用している可能性が示唆された。さらに0.1%の条件でも1%と同様の変化が認められ、低濃度でも同様の浸透挙動を示すことが示唆されたという。話者はこれを、これまで水溶性成分は1%以上の高濃度でなければまともに浸透しなかったが、カプセルに入れれば0.1%程度でも十分な効果を発揮できることまで評価したものだと解釈している。
肌への効果も検証されている。20〜60代の健康な日本人女性を対象に、発酵成分単独とリポソーム発酵ドリップを比較したところ、塗布30分後の角層水分量の変化率が有意に向上した。同じ条件で、皮膚から水分が逃げる量を示す経表皮水分蒸散量が低下した。話者は、バリア機能が上がれば水分が逃げにくくなるため、この値の低下はバリア機能が高まったことを意味すると説明する。リポソーム発酵ドリップを配合した試作品での評価でも、塗布前と比べて角層水分量の有意な上昇と水分蒸散量の有意な低下が認められた。
リリースは、発酵成分を多層リポソームに内包したことで角層への浸透効率が上がり高い保湿効果が得られたことに加え、リン脂質によるバリア機能のサポート効果が働いたと考えられる、とまとめている。
公開されていないデータまで持っているはず、という見立て
話者は、データがまだすべては公開されていないのではないかと推測する。資料の小さな文字に「発酵成分を含んだナノカプセルが浸透」と書かれているためで、ここまで書く以上、発酵成分がカプセル内部に入っていることもおそらく確認済みだろうと話者は見る。
その根拠として話者が挙げるのは、大手メーカーの立場である。クラシエのような大きな化粧品メーカーがこうした表現をすれば、すぐに厚生労働省や保健所から「本当か」と問われる。それでも書いているのは、示せる根拠を持っているからだろう、というのが話者の考えだ。リポソームになる原料を入れただけでなく、内包成分や角層内での挙動、その後の肌効果まで検証して製品を作っている点について、話者は「ここまでは高級化粧品でもほとんどやっていない」と述べ、これまでの雰囲気リポソーム商品とは次元が違う完成度だと評価している。
価格と、全品にリポソームが入っていること
話者がAmazonで購入した価格は、化粧水が180mlで1,650円、美容液が30mlで1,870円、クリームが50gで1,980円(いずれも税込)である。
話者が特に驚いているのは、3品すべてにリポソーム発酵ドリップが配合されている点だ。30mlの美容液だけならコスト面でもそこまで難しくないと思うが、180mlの化粧水にまで配合されていると記載されている。配合量はおそらく製品ごとにだいぶ違うだろうと話者は推測しつつ、0.1%程度でも効果を発揮することが分かっているため、技術自体を採用していることは間違いなく、それをプチプラ価格帯で実現したと評価している。
成分解説:保湿ローション
化粧水のベースはBG、グリセリン、イソペンチルジオールで、いずれも低刺激な保湿成分だと話者は説明する。DPGも少量入っているが、この量ならほぼ刺激はないという。油分としてスクワランがわずかに入っている。
注目点は、リポソームを作るための重要なリン脂質成分である水添レシチンが全成分の上位6番目に入っており、かなり高濃度で配合されていることだ。アスペルギルス/米発酵液、乳酸桿菌/豆乳発酵液、ジグリセリン、水添レシチン、フィトステロールズがリポソーム発酵ドリップに当たると話者は見ている。米発酵液と豆乳発酵液は、機能としてはライスパワーエキスのように肌の水分保持機能を上げる印象だという。
ほかに、バリア機能のためのセラミド、ヌクレオチド系の成分、透明感のためのユキノシタエキスなどの植物エキス、ビタミンC誘導体のアスコルビルグルコシド、浸透促進として記載されているサッカロミセス/米発酵液が入っている。話者はこの発酵液について、SK-IIの成分に似たものではないかと述べている。そのほか、粘性をつけるビオサッカリドガム、保湿成分のプロパンジオールやジグリセリン、肌荒れ防止のグリチルリチン酸2Kが配合されている。
気になる点として話者が挙げるのは香料で、個人的には無香料の方がうれしかったという。アルコールは不使用、無着色で弱酸性。グリセリンもしっかり入っているので、気にする人はいるかもしれないとしている。全体として、保湿力とバリア機能を高め、リポソームによって浸透促進作用も期待できる化粧水だと話者はまとめる。
成分解説:保湿セラムと保湿クリーム
美容液も基本構成は化粧水に近く、BG、グリセリン、プロパンジオールなどの低刺激な保湿成分がベースだ。植物油がやや多めに入っているため、少しオイリーな乳液状の美容液だろうと話者は推測している。リポソーム構造を作る水添レシチン、米発酵液、豆乳発酵液、フィトステロールズ、ジグリセリンがまとめてリポソーム発酵ドリップを構成し、擬似セラミドとしてラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)が配合されている。そのほかの美容成分も化粧水と同様のものが入っているという。
クリームはグリセリンとミネラルオイルがベースで、話者は成分上はかなりこってり系のクリームだと見ている。硬さを調整する高級アルコールのセテアリルアルコール、肌に柔軟感を与えるエステルのオリーブ油脂肪酸セテアリル、保湿成分のプロパンジオールが入り、水添レシチンを含むリポソーム発酵ドリップもクリームに配合されている。
話者は、化粧水にもクリームにもリポソーム発酵ドリップを入れている点を大きく評価する。コスメデコルテのリポソームシリーズも、美容液は長く販売されていたが、化粧水やクリームが追加されたのは近年になってからだったため、最初からそこまで揃えたことがすごいという。これにより、水性ベースでも油性ベースでも浸透促進ができる構成になっている。リポソーム発酵ドリップの濃度は、化粧水よりも美容液やクリームの方が高いのではないかと話者は推測している。
実際の使用感
化粧水は、もっと保湿感のあるタイプを想像していたが、実際はかなりサラサラしていた。少し濁りがあり、話者はリン脂質やわずかな油分によるものだろうと見ている。グリセリンフリーかと思うほど軽い使用感だったという。一方で香りはかなりしっかりしており、ヘアケアメーカーらしくシャンプーのような香りに感じたと話者は述べている。
美容液は乳液状のテクスチャーである。話者は、リポソームの量はおそらく美容液が最も多いだろうと見ており、どれか一つを選ぶなら美容液を勧めるとする。ただし油分が少しでも入っているのが苦手な人には化粧水がよいという。これほどとろみがあれば肌の上に残りそうなものだが、すっと入っていき、肌と同化するような感覚だったと話者は語る。香りは化粧水より穏やかだった。
クリームはなめらかな使用感で、こってりと重いクリームを想像していたが、驚くほど早く肌になじみ、すぐになくなったという。香りはやはりシャンプーのような印象だったが、最も香りが気になったのは化粧水で、美容液とクリームは比較的控えめだったとしている。
結論:プチプラリポソームの「最強格」
話者は、これまで国内のプチプラスキンケアで、リポソームを明確に訴求したものはほぼなかったと改めて述べる。ウテナの新製品もリポソームを扱っているが、30ml入りの製品だったと記憶しているとして、リポソームが入っているという点だけで比べても、180mlで1,650円のファルテア化粧水は並外れたコスパだと評価している。実際に使ってみても、化粧水だけで確かにリポソームが入っていそうな浸透力の高さを感じたという。
これまで話者は、リポソームに似たプチプラ化粧品を、高価なコスメデコルテの代用候補として紹介したことがあった。しかし、確実にリポソームが入っていると言えるレベルのプチプラ製品はなかった。その意味でファルテアは、これまでの雰囲気リポソームとは一線を画す、確かなリポソーム化粧品がプチプラから登場した例であり、化粧品の歴史の中でも画期的だと話者は評価する。
高価格帯のリポソーム化粧品の代わりを探すなら、ファルテアが最強格に躍り出たと言ってもよい、というのが話者の結論である。シリーズはまだ第1弾の3品だけで、話者は今後の展開や新作にも期待を寄せている。
皆さん、こんにちは。かずのすけです。本日はクラシエより9月11日に新発売しております、世界初のリポソーム発酵ドリップを配合した新スキンケアブランド、ファルテアについてご紹介していきたいと思います。
こちらのクラシエから最新作として発売しているファルテアというスキンケアブランドについてなんですけれども、これに関しては以前の8月、9月の大注目新作スキンケアでもちらっとご紹介してたと思うんですけど、ぶっちゃけた話、あの時に5個ぐらい商品出してたんですが、今までお話ししてきたものの中でも、おそらく一番すごいと言えるのがこのファルテアなんですよね。
今回これをご紹介するために色々ファルテアの情報を探ってみたんですけど、当初考えていたよりもちょっと次元が違うほどにすごいなと思っている新作になっておりまして、多分まだあんまりこの製品のすごさって世間的にはピンと来てないんじゃないかなって思うんですが、これがいかに今までのプチプラスキンケア、ひいてはリポソームと言われる技術に関する常識的なものを大きく揺るがしかねない新商品になっているのかという話なんかも含めて、がっつり話していきたいと思いますので、最後までお付き合いいただきますと幸いです。
まずこのファルテア、どういう商品なのか。クラシエさんが6月29日に発表している「世界初、古来の発酵成分と最新技術を融合したリポソーム発酵ドリップ、新スキンケアブランド、ファルテア誕生」というリリースについて、以前の動画でも軽くご紹介してるんですけど、まずはこっち見ていきたいですね。
ちなみにクラシエって何度もご紹介してると思うんだけど、元々はやっぱりヘアケアですごく人気で、例えばいち髪とかココンシュペールとか、ひまわりとか、様々な人気ヘアケアを作ってきたブランドでございまして、市販のプチプラヘアケア価格帯とかで間違いなくトップの技術を持ってるのはクラシエだっていうのは、昔からご紹介してたと思うんです。
元々はヘアケアがすごい強い印象があったんですけど、去年ご紹介しているこちらの肌美精のシリーズ、例えば化粧水とか美容液なんかも出てたと思うんですけれども、この辺ですごいですね、スキンケアもめちゃくちゃ力入れてきてるなっていうのは最近感じておりまして。色々その肌美精以外にもクラシエさん、たくさんスキンケアあるんですけど、今のところクラシエのプチプラの主力としては肌美精が一強だったかなと思うんです。
このファルテアに関しては肌美精にも並ぶというか、技術的にはおそらくその上すら行っているんじゃないかなと思っているぐらい、かなりすごい技術を採用してきた新作を出してまして、今まではヘアケアのイメージ強かったんですけど、スキンケアも全く今後侮れないと実感する限りでございます。
というわけで見ていこうか。クラシエ株式会社、独自開発成分リポソーム発酵ドリップを配合し、使うたび潤い満ちるスキンケアブランド、ファルテアを9月11日に新発売いたします、ということで。本当はもうちょっと早くご紹介してあげたかったんですけど、10月に入っちゃいましたけれども、9月11日に発売していたということです。こちらAmazonで購入させていただきました。
どういう製品なのか背景を読んでいくと、30代女性のスキンケア商品に求められる第一の保湿ケアっていう話があるので、まずは年齢層的には30代、そして女性。そして乾燥しやすく、恒常的なインナードライという悩みがあったというのが一番に挙げられたため、根本的にはそのインナードライを改善できる、乾燥肌スキンケア、30代女性向けみたいな感じで開発してきたのかなと思いました。
さらに機能美容成分を配合したスムース浸透美容処方により、肌の内側まで潤いに満ちた爽やかな肌に導きます、というわけですね。まずラインナップは化粧水、美容液、クリームと、いきなり3種類登場というわけで、結構すごいですよね。基本的には「家族も仕事も自分のことも大切に、私らしくありたいと願う全ての女性へ。使うたび潤いが満ちるファルテアが、新しい毎日を生きる人々に寄り添います」ということで書かれております。
実はクラシエさんとはタイアップとかのお取引もあって、研究員さんとかともお話ししたことあるんですけど、女性の研究員さんが多い会社で。化粧品メーカーって、かなり女性の進出率が高い分野ではあるんだけど、やっぱり研究員さんは女性の方より男性の方の方が多いかなって印象なんだけど、クラシエはかなり女性の方々が強い企業だなっていう印象があって、かなり女性向けというふうに考えて作られてる商品が多いなという印象はありますね。
今回の製品ブランドの共通特徴が、世界初、リポソーム発酵ドリップが発酵成分を守って届けて、潤い持続ということに書いてあります。クラシエ独自開発成分リポソーム発酵ドリップ配合などなど記載がされており、何の気なしにリポソーム発酵ドリップと読んでおりましたけれども、これがまず一段階目にすごいことなんですよね。化粧品のこと詳しい人なら知ってると思うんですけど、化粧品の販売訴求、そして宣伝などにリポソームという言葉を使うのは非常に難しく、これを謳っているだけでもすごいっていうことなんですよね。
まずリポソームとは何ぞという話なんですけども、過去にも様々な動画でリポソームについてご紹介しています。一番有名なリポソーム化粧品はと言うと、こちらのコスメデコルテのリポソーム アドバンスト リペアセラムかな。こちらの動画でもご紹介しているもので、このコスメデコルテのリポソーム アドバンスト リペアセラムがなんですごいと言われていたのかと言うと、リポソームという言葉をそもそも謳っているということが、当時めちゃめちゃ画期的だったってことなんですよ。
リポソームってのは何かと言うと、コスメデコルテを作ってるコーセーさんのホームページからの拝借なんですけれども、リポソームとは、私たちの肌に含まれる生体成分のリン脂質が多重層になった0.1から0.2μmの微小なカプセルですと。0.1μmは1mmの1万分の1ということで、めちゃめちゃちっちゃいっていうサイズのカプセル。リン脂質は水に馴染む親水部と油に馴染む疎水部を持っていて、図のようにそれぞれの部分が向き合うように並ぶことで、玉ねぎのような多重層構造を作っています。医薬品分野ではその内部に薬剤を封入して体内でのデリバリーに使われるなど、優れた輸送技術の一つとして活用されていると。
このリン脂質っていうのは、肌の内部とかに存在している生体膜って言われている膜構造があるんだけど、その生体膜も全く同じリン脂質二重膜でできているため、リポソームカプセルなんかを使うとその生体膜とかと馴染みながら、外側の膜がうまいこと玉ねぎの皮のように剥がれながら内部に浸透していくことができて、その奥底までそれが到達すると、最終的に内部に封入していた成分を放出することができると。これ徐放って言うんだけど、そういった働きのドラッグデリバリーシステムとして活用されているものだったんです。
ただしこのリポソームっていうのは、化粧品に配合するのは結構難しいと。存在させて構造自体をずっと保持しておくってことが非常に難解な成分だったこともあって、当時ずっとリポソームとか配合できたらすごいよねって言われてたけど、簡単にそれはできなかったということで、めっちゃ難しかったんだけど、世界で初めて実際に化粧品に応用したというのが、このコスメデコルテのリポソーム アドバンスト リペアセラムの前身であったモイスチュアリポソームっていう美容液があったんだね。
それがすごくて、これはそのモイスチュアリポソームが近年リニューアルされたバージョンなんだけど、実際にこれにリポソームが入っていて、その角層の内部に入っていって、肌上でラメラ構造を形成することなんかも確認しているみたいな、すごい商品だったんだけど。
じゃあさ、化粧品の他の成分みたいに似たような技術とかを採用したらば、適当にリポソームって呼んだらいいじゃないっていうふうになんとなく思った方もいらっしゃるかもしれないんですけど、リポソームっていうのは、つまり処方技術というか、リポソームというものがちゃんと形成されているということが実際に確認できていない場合、リポソームって言っちゃうと、それは嘘になる可能性がありますよね。
例えばさ、美容成分でビタミンCって成分があったとして、ビタミンCを配合すればビタミンC配合っていうふうに言えるじゃないですか。ビタミンC入ってなかったら、ビタミンC配合って謳ってるのが嘘になりますよね。そうするとその化粧品にはビタミンC配合とは書けません。これ当然じゃないですか。リポソームも同様で、リポソーム技術は例えば成分表にはリポソームと書いていないんだけど、リポソーム配合を謳うからには、ちゃんとリポソームを構築しているということを証明できないと、それは嘘になるんですよ。化粧品メーカーとしては嘘は言えないから、ちゃんとリポソームが作られてるってことを証明する必要があるんだよね。
だからリポソームという名前を謳っている、その化粧品のメーカーサイトとかでもリポソームをめちゃくちゃ押してるのは、ちゃんとこれにリポソームが入ってるということを科学的に実証していて、どこから突っ込まれてもちゃんとリポソームですよと言えるという大きな根拠を持っているから言えてるんですよ。
だから他の化粧品メーカーが適当にリポソームっぽいものを配合して、リポソームだよって謳うことは正直できなくて。今までの例えばオルビスのショットプラスとか、マツキヨさんのウィズメソッド トリプルAとか、似たようなリポソームっぽい美容液とかあるよって話はしたんだけど、どれもリポソームとは言ってないんだよ。モイスチャーカプセル、プライムソームとか、多重層カプセルとか、ショットプラスだとナノカプセルとか、なんかそれっぽい名前をつけて呼んでるけど、リポソームとは明言してない。これはなんでかと言うと、それっぽい技術は使ってはいるものの、社内でしっかりリポソームであるということを公然と証明することができないと判断されてるんだよね。だから言えないんです。
化粧品の原料で、処方中にその原料を入れたりすれば一応リポソーム化するよみたいな原料ってあるんだけど、これも処方する時にリポソームが一時的にあったとしても、化粧品なんて販売してから数年間とか平気で倉庫の中で眠ったりするわけじゃない。その間リポソームがずっとあり続けるかどうかっていうのもしっかり検証しなきゃいけないわけですよ。最初に作った時にリポソームだったとしても、皆さん買ってお肌につける頃にはそれがリポソームじゃなくなってたら、それリポソームですとは言えないわけですよね。
だからリポソームを謳うためには、これがリポソームですよと言い切れるだけの根拠を、実験するなり何なりしてしっかり揃えとかなきゃいけないんですよ。だからどのメーカーもたやすくリポソームは謳えないと。もちろんリポソームを謳ってる化粧品はコスメデコルテ以外にもあるんですけど、富士フイルムさんとか作ってるし、リポソームの訴求してる化粧品で調べればいくつかあるはあるんだけど、そうそう安くはないわけです、どれも。
今のところリポソームをちゃんと謳ってるプチプラってほぼなかったんだけど、今調べたら、これもつい最近なんですが、ウテナさんからリポアスってやつが9月1日に発売されて、これもリポソームを謳ってるプチプラとして登場してるんだけど、これもがっつり頑張ってるんだろうなって。ウテナさんも大きいメーカーさんだからね。多分できてると思うんで購入手続きしましたけれども、今回はちょっとこちらについて。同じく同時期に発売したプチプラリポソームとしては異例の状況ということもあり、しっかりプチプラ価格帯でリポソームをがっつり訴求している新作の製品、それが登場したというのがまず大きいんですよね。
さらにリポソームを謳うところで、さらにすごいところがあって。リポソームを訴求する上でいくつか段階的な難しさがあるんだけど、段階で言うと、まず一つがリポソームの元であるリン脂質カプセル成分配合みたいな。これがさっき言った、例えばショットプラスとかウィズメソとかみたいなやつがやってることで、リン脂質カプセル的なものを配合してますよっていうのは第一段階的で、これは簡単なんですよ。比較的色んな化粧品で採用されてて、多分ちょっとカプセルっぽく、リポソームっぽくなってるでしょうねみたいな、いわゆる雰囲気リポソームみたいなやつです。大体の今までのプチプラ製品はこれです。
二つ目にリポソームを配合っていうのが次にすごいわけですよ。さっき言ったみたいに、リポソーム構造までしっかり入ってるよってのが確認できてれば、リポソーム技術採用と言えると思います。これが当初のモイスチュアリポソームとか、最初のリポソーム化粧品はそういうものだったんですよ。
次にもっとすごいのが、何々をリポソーム化だよね。例えばビタミンCをリポソーム化しましたって表現をした場合、そのビタミンCが本当にリポソームの内部に入っているかまで確認しないと、これって言い切れないじゃないですか。なので何々をリポソームの中に配合していますみたいな表現をするのは、さらにリポソームを配合よりも難しいんですよね。リポソームの中身にその化粧品成分が入ってるってことが分からないといけないから。
その先に、リポソームがなんとか成分を角層深くまで届けますよみたいな、角層までの例えば伝達とか、そこでの成分の徐放みたいなところまで検証されてた場合、さらにすごいって話になってくるんだけど、これがなんとファルテアはやってるんだよね。びっくりなんだけど、クラシエ独自開発成分リポソーム発酵ドリップ配合で、古から受け継がれてきた、なんやらかんやしますまで良いとして。
リポソーム技術とは、安定化、リポソームに発酵成分を内包することで安定化させます。浸透力、リポソームが角層の最深部まで浸透、狙った場所に成分を届けます。持続性、リポソームが角質層に馴染み、閉じ込めていた成分を肌にじっくり届けることで効果が持続します、まで書いちゃってるんですよ、これリリースに。これは相当のエビデンスをメーカーが持ってないと、ここまで言い切らないんですよね、普通は。
じゃあどうなのかってのを調べたら、やはりやってますね。このリリースの少し前、6月1日に発表しているクラシエさんのリリースで、「発酵の恵みを肌の深部へ届ける浸透技術、クラシエ独自成分リポソーム発酵ドリップを新開発、2種の発酵成分を内包した多層リポソーム」という技術を発表してるんです。これでクラシエさんが作ってるリポソーム発酵ドリップについて、どんな内容のことをやってるのかと思ったら、かなり本格的なデータ取りまでやってます。
まず水溶性発酵成分の肌の浸透における課題と。発酵成分っていうのは何かっつったら、SK-IIとかに採用されてるガラクトミセス培養液みたいな、あんな感じの成分ですね。何らかの成分を発酵して作った神秘のエキスみたいなものを発酵成分と言います。詳しくはSK-IIの動画とか、あとは無印さんの発酵導入美容液とかの中でも話してると思います。
発酵の過程で生成されるアミノ酸、ペプチド、有機酸などの多様な成分は、肌を整える有用な素材として期待されていますと。これまさしくSK-IIとかでも説明されてる内容です。あとは昨今めちゃめちゃすごいものと言えば、ライスパワーエキスなんかも同様の成分で、発酵して作られてます。ただし発酵成分は水性の多成分系という性質を持っているため、その機能を安定的に保持して効率よく肌へ届けることが課題であると。確かにその通りで、水の成分っていうのは浸透のメカニズム考えないと、うまいこと肌内部に入っていけないっていうデメリットがあるので。
そこでクラシエさんはリポソーム技術に着目と。リポソームはリン脂質からなる非常に小さなカプセル状の構造体で、水性成分をリポソーム内部に保存して届けることができると。元は医療分野で研究が進められていたが、近年では化粧品界でもよく利用されているよと、成分を効率よく届ける技術として注目されていますと。本研究ではこのリポソームの内部に発酵成分を封入することで、成分を保持しつつ肌への浸透を高めることを目指しましたということで、研究したよと。
2種の発酵成分の選定と多層リポソーム設計を検証したと。すると様々な発酵素材を検討したところ、効果と親和性、そしてリポソームの封入適性に優れたもの、麹菌で発酵させた米麹と、乳酸菌で発酵させた豆乳発酵液の2種類の発酵成分を選定。これをクラシエさんが独自に開発してるとのことです。言ってしまえば、SK-IIのピテラみたいな成分を一から開発しましたよということです。
これ、2種の発酵成分について多層リポソームの内部に封入し、独自成分として構築。多層リポソームはリン脂質からなる二重膜が層状に重なったカプセル構造。これも言ったね。そうすると角層浸透した後、外側のリン脂質膜が角層内に馴染むことで、内包された成分が徐々に放出されることが考えられると。これが徐放と言いますね。この多層リポソームを採用することで、発酵成分を安定化させ、角層への浸透性を向上し、潤いの持続性向上、全てを両立した独自成分を実現して、リポソーム発酵ドリップと命名しましたということで。
しかも透過型電子顕微鏡を用いて構造を検証したところ、なんとしっかり100nmの多層リポソーム構造が形成されてることを確認していると。これにより水溶性である発酵成分が、多層構造の内部空間に安定的に保持できてることが示唆されました。これは一つ言えるのが、示唆されてますって書いてるから、発酵成分が内部にあるよってところまではまだ分かってないのかもしれませんね。
ラマン分光法によって浸透挙動を評価したところ、1%多層リポソーム塗布後の皮膚では、角層内において深さ方向のラマンシグナル変化が確認。本リポソームは角層へ作用している可能性が示唆されましたと。さらに0.1%条件でも1%条件と同様の変化が認められ、低濃度でも同様の浸透挙動を示すことが示唆されましたと。だからめっちゃ高濃度じゃなくても、ある程度効果ありますよってことまで分かってると。
生体膜と親和性の高いリン脂質をベースに設計したリポソーム発酵ドリップは、浸透しにくかった水溶性の発酵成分を角層へ届ける有効な手段であると考えられますと。つまり今までは、水なら1%以上オーダーの超高濃度じゃないとまともに浸透しなかったんだけど、正直0.1%ぐらいの低濃度をカプセルの中に入れれば、十分な効果を0.1%オーダーでも発揮することができるよってことまで評価してきたと。
肌の効果の確認もやっておりまして、20から60代の健康な日本人女性に対し、発酵成分単独とリポソーム発酵ドリップを入れると、30分後には角層の水分量変化率が有意に向上ということで、水分量が圧倒的にアップしていることが分かっています。
さらに同条件で角層水分蒸散量、つまり皮膚から水分が出ていっちゃうね。バリア機能が低下されると皮膚から水分が出ていっちゃって、バリア機能が上がると皮膚から水分が出ていかなくなるので、バリア機能が上がるとこの水分蒸散量が下がるんだね。なのでリポソーム発酵ドリップを使ったら、塗布後30分でこのバリア機能が上がって水分蒸散量が下がりましたよと。つまりバリア機能が高まりましたよというデータも取得しております。
リポソーム発酵ドリップを配合した新製剤を用いて20分後の肌を評価したところ、塗布前と比較して角層水分量の有意な上昇と水分蒸散量の有意な低下が認められたということで、明らかに肌の機能が向上しているよねってことも分かりました。というわけで、発酵成分を多層リポソームに内包したことで、角層への浸透効率向上、高い保湿効果が発揮されたことに加え、リン脂質自体のバリア機能サポート効果が働いたことが考えられますよというまとめになっております。
リポソームの存在自体を同定していると。100nmの多層リポソームがあることが分かっているし、それがちゃんと角層に入っていることも分かっているし、これを使うと肌の水分保持能力がアップし、水分蒸散量も下がるというバリア機能の改善なんかも明らかになってるというデータが得られているそうです。
しかも多分これ、まだデータ全部公開してなくって、ここにちっちゃい文字で「発酵成分を含んだナノカプセルが浸透」っていうのを書いてあって、つまり発酵成分がちゃんとナノカプセルの中に入っているってことも、おそらく確認済みなんだと思うんだよね。ここまで書くってことは。クラシエさんってでっかい化粧品メーカーだから、こういうの書いたらすぐに厚生労働省とか保健所とかから「いや、本当ですか」ってなっちゃうんですよ。突っ込まれるけど、「いや、本当です」ってことを示す根拠をしっかり持っているから、こういうこと書いてるということだと思うので、めちゃめちゃこれはすごいですね。
ここまでは正直、高級化粧品レベルでもやってないんですよ、ほとんどの化粧品が。だからただリポソームになる原料を入れましたよってレベルじゃなくって、その内包されてる成分とか、実際角層に入ってどういう動き方をするのかとか、そしてさらにその後の効果まで検証して化粧品作ってきてるので、今までの雰囲気リポソーム系商品とは次元が違う、圧倒的な完成度のリポソーム系商品を作ってきたっていうことなんです。
しかもこのファルテア、なんとプチプラなんだよね。私がAmazonで購入した価格は、化粧水が180ml、1,650円の税込み価格、クリームが50g入りで1,980円の税込み価格、そして美容液が30mlで1,870円の税込み価格で。しかも恐ろしいのが、これ全部にリポソーム発酵ドリップって書いてあるんだよ。例えばさ、美容液だけだったら30ml、1,870円なので、そこまでコスパ難しくないと思うけど、180mlの化粧水ですらちゃんとリポソーム発酵ドリップが配合されてると記載されておりますので。
多分配合量はだいぶ違うと思うんだけど、先ほど言ったみたいに0.1%とかでもしっかりその効果を発揮することが分かってますので、その技術自体を採用してるのは間違いなく、それをプチプラ価格帯で実現してきたということなんです。
というわけで大変長くなりました。成分解説いきましょう。まずはこちら、ファルテアローションから見ていきたいと思います。全成分はこんな感じです。BG、グリセリン、イソペンチルジオールという成分で作られております。いずれも低刺激な保湿成分ですね。グリセリン、高保湿な成分で、イソペンチルジオールも高保湿な保湿成分で、DPGがちょっと入ってるんですけど、ベースがBG、グリセリン、イソペンチルジオールとなってますから、そこまで刺激感とかないと思います。DPGもこの量だったらほぼ刺激も発生しません。
スクワランという油分が若干配合されてるんだけど、水添レシチンが上位6番目ですね、配合です。これが基本的にはリポソームっていうものを作る非常に重要なリン脂質の成分なんだけど、これがかなり高濃度で配合されてることが分かります。今回のリポソーム発酵ドリップっていうのが、ここに載ってるアスペルギルス/コメ発酵液と乳酸桿菌/豆乳発酵液っていうものかな。そしてジグリセリンと水添レシチンとフィトステロールズが、今回言われてるリポソーム発酵ドリップのことで。
このアスペルギルス/コメ発酵エキスや乳酸桿菌/豆乳発酵液なんかが、機能としてはライスパワーエキスっぽい雰囲気で、肌の水分保持機能を上げてるっていう印象があります。そしてバリア機能も上げてるのか、ちょっとセラミドっぽい働きが採用されております。その他はシチジンリン酸2Na。これ、ヌクレオチドっていう成分だったね。なんかにも含まれているのがこのヌクレオチドっていうものなので、これ自体が肌の機能とか上げてくれる機能性美容成分、ツヤってことで書いてありますけれども、ヌクレオチドとグリセリンが配合ということです。
あとは透明感を上げる成分としてユキノシタエキス、ホホバリーフって書いてあるけど、ホホバ葉エキスかな、配合されていて。あとビタミンC誘導体のアスコルビルグルコシドです。その他サッカロミセス/コメヌカ発酵液が配合されていて、これは浸透促進ということで記載されておりますね。サッカロミセスはガラクトミセスの別名なので、SK-IIの成分に似てるのかなと思いました。ビオサッカリドガム。これは粘性をつける成分で、保湿成分のプロパンジオール、ジグリセリンなどが配合と。
一応肌荒れ防止のグリチルリチン酸ジカリウムが入っていて、ちょっと気になる香料かな。香料入ってない方が個人的には嬉しかったですけれども、香料が配合されてる製品です。アルコールは不使用で、グリセリンとかも結構しっかり入ってる製品ではありましたので、その辺は気になる方はいらっしゃるかもしれません。無着色で弱酸性の製品です。基本の効能としては保湿力とバリア機能を高める、さらにリポソーム成分が入ってますので、浸透促進作用の高まる化粧水というふうに言えると思います。
次見ていくのがファルテアクリームとファルテアセラムです。こちらも基本の構成似てるかな。BG、グリセリンベースで、プロパンジオール、保湿成分が配合されております。いずれも低刺激な保湿成分ですね。ホホバ種子油。これ油分が結構多めに入ってるので、多分ちょっとオイリーな乳液っぽい感じの美容液なのかなと思います。水添レシチンが配合されていて、これがリポソーム構造を作るための成分です。アスペルギルス/コメ発酵液、乳酸桿菌/豆乳発酵液と、あとフィトステロールズとジグリセリンがまとめてリポソーム発酵ドリップになっております。
基本的な構成はそっくりなんだけど、一応疑似セラミドが、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)が配合と。その他の美容成分なんかも同様のものが入っていると思います。
クリームを見ていくんだけど、ベースがグリセリンとミネラルオイルなので、かなりこってり系のクリームですね。セテアリルアルコールは硬さを調整する高級アルコールの成分です。オリーブ油脂肪酸セテアリルっていう、お肌にちょっと柔軟感を与えるエステル成分が配合と。プロパンジオール、保湿成分で、リン脂質カプセルの水添レシチンが配合されておりまして、リポソーム発酵ドリップはこのクリームにも配合されています。
これ結構すごくて、そもそもの化粧水にもクリームにもリポソームドリップをちゃんと入れてるっていうのはものすごいことで、元々コスメデコルテのリポソーム アドバンスト リペアセラムも、美容液はずっと長らくあったんだけど、化粧水とかクリームはかなり近年になって追加発売されたものなので、そこまでやっちゃってるっていうところがめっちゃすごいと思います。だから水性の浸透促進もできるし、油性ベースで浸透促進なんかもできちゃうっていうような状況になってますね。
同じくアスペルギルス/コメ発酵液や乳酸桿菌/豆乳発酵液が配合されていて、ヌクレオチドの成分、シチジンリン酸2Naも配合されていると。そんな感じなので、基本の構成としてはほとんど美容液や化粧水と同じく、クリームになっているというものです。という感じで、基本的にはリポソーム発酵ドリップをそれぞれに配合している化粧水、乳液、クリーム。多分濃度的には化粧水よりはクリームや美容液の方が多いんじゃないかなと思います。
というわけで実際の使用感見ていきましょう。まずは化粧水だね。化粧水、なんかもっと保湿系なのかと思ったんだけど、かなりサラサラ系です。少し濁りがあるね。これは多分リン脂質の成分と、あとはちょっと油分が、スクワランだったかな、入ってたと思うんで、それが機能してると思うんだけど、めっちゃ使用感サラサラです。グリセリンフリーかなって思うぐらいサラサラなんだけどな。ちょっとびっくりするぐらいさらっとした使用感の化粧水だったと思います。ただ香りはかなりしっかりしてね。ヘアケアのメーカーさんということもあって、シャンプーっぽい香りな気がするな。
次がこちら、美容液見ていきます。この美容液、乳液っぽい、乳液状美容液ですね。こんな感じ。おそらくリポソームの量は美容液が一番濃いと思うんだけど、これもすごい保湿力高く、浸透機能も高く、肌のバリア機能も高めてくれる浸透促進作用の美容液として使えると思います。どれか使えって言われたら、美容液が一番おすすめになるのかなとは思いますが、ただ油分が若干でも入ってるのが苦手な方には化粧水とかいいかなと。
すごいね、浸透力が本当に。あそこまでねっとりしてると、もっと肌の上にべちって残ると思うんだけど、すーって入っていっちゃう。肌となんか同化してるみたいな感じですね。すごいよ、浸透の感じが。めちゃめちゃ使用感いいです。香りは化粧水の方が濃いな。美容液は比較的穏やかな香りな気がしました。
続いてクリームです。蓋の裏がもったいないんで使いますね。こんな感じの滑らかな使用感のクリームで、これも浸透が早い。もっとしっとりこってり、もたもたみたいなクリームをイメージしたんですけど、びっくりするぐらい浸透しますね。なんかなくなっちゃった。めちゃめちゃ素晴らしいと思います。
香りについては、本当にシャンプーみたいな匂いがするなって印象で、一番気になるのは化粧水だったかな。美容液とかクリームの方が比較的香りは控えめな印象ですね。価格は先ほど説明したように、化粧水が180mlで1,650円、美容液が30mlで1,870円、クリームが50g入りで1,980円なので、かなり求めやすいプチプラのスキンケアになってると思います。
今までの傾向上、プチプラスキンケアでリポソームを明確に訴求して販売していたものはほぼございませんでした。先ほど言ったように、ウテナさんが最近になって新しい別のちょっとリポソームっぽい化粧品出してるんだけど、ただそれも30mlで15600円とかの化粧品だったと思うんで、リポソームが入ってるだけっていうことで考慮すると、この化粧水なんかは尋常じゃないコスパになってると思います。使ってみた感じ、化粧水だけでも確かにリポソーム入ってそうな浸透能力の高さがあったので、そこはぜひ皆さんも一度手に取って試してみてほしいと思います。
これまでリポソームっぽいプチプラの化粧品とか、何度かご紹介したことありますし、高級なコスメデコルテの代用になるのはこれだみたいなことやってたと思うんだけど、実際にはそこまでのプチプラで、リポソームがっつり間違いなく入ってますよって言えるレベルのものってのはなかったので、それを考慮すると、これまでの雰囲気リポソームとは一線を画す、次元が違ったレベルの真のリポソーム化粧品がプチプラから登場したことになります。
これは化粧品の歴史的に見ても大変画期的な大業だと言えると思いますので、このファルテアというシリーズ、まず第一弾ということでこの3商品出てるんですけれども、今後の発展なんかもめちゃめちゃ期待できるなと思っておりますので、新作展開なんかも楽しみにしたいと思います。こちらの製品の登場で、例えば高級価格帯のリポソームの代用何かあるかなっていうことで言うと、このファルテアが最強格に躍り出たと言っても過言ではないと思いますので、気になった方はぜひ試してみてほしいと思います。
ということで今日の動画は以上になります。動画がいいと思いましたら、チャンネル登録と高評価よろしくお願いいたします。それでは次回の動画でまたお会いしましょう。バイバイ。
記事公開 · 更新
