MBが解説する9月第1週の新作:ハイデニールナイロンツイルのCWUとバルーンカーゴパンツ、再販のコットンワッフルカットソー

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概要

ファッションバイヤーのMBが、9月6日21時から9月7日23時まで受注する自社アイテム4型を紹介した。1つはハイデニールリサイクルナイロンツイルのシリーズで、CWUフライトジャケット(税込5万3500円)とバルーンカーゴパンツ(税込3万3500円)を組み合わせたセットアップである。もう1つは、以前に大きく売れたコットンワッフルカットソーの再販で、クルーネック(税込1万8500円)とオフタートルネック(税込1万9500円)の2型がある。MBは、それぞれの素材や軍服としての成り立ち、シルエットの意図、前作から変えた点を説明している。

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セットアップとしても単品としても使うナイロンツイルシリーズ

ナイロンツイルのシリーズは、CWUとバルーンカーゴパンツのセットアップとして作られた。ただしMBは、上下をそろえて着る必要はないと話す。CWUだけを着る人や、パンツをワッフルカットソーなどと合わせる人のほうが多いだろうと見ている。

色は3色ある。定番の黒、サファリの雰囲気があるキャメル(ブラウン)、そしてグレーがかって見えるグレーカーキである。MBによれば、CWUはもともとアラミド繊維で作られており、ミリタリーの原型としてはセージグリーンやグレーカーキのような色の印象が強い。グレーカーキはその色を意識したものだ。ただし今回の素材はアラミドではなく、ナイロンツイルである。

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ぬめりと光沢を持つ高密度ナイロン

MBは素材について「かなりいい素材」と評価している。太い番手のナイロンを使った撥水性のツイルで、染色工程でぬめりが出るように仕上げてある。そのため、キュプラのような雰囲気になったという。ナイロンなのかキュプラなのか、良い意味で分からない素材感だとMBは説明する。高密度で、レザーのような風合いもあるとし、素材感は黒が最も分かりやすいと話している。光沢が強く、生地に厚みがあるため、本格的なミリタリーアイテムに見えるという。リブを二段階の編みにするなど、細部にもこだわったとしている。

MBはこの素材を「探していた理想の素材感」と話す。ハイデニールのナイロンで良いものを作っている工場がなかなか見つからなかったという。レザーのようだと言うと言いすぎかもしれないが、独特のぬめりとドレープ感が格好いいと述べている。黒はサテンのような上品さがある一方で、ミリタリーらしさもしっかり残っていると評価した。

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MA-1からCWUへ、軍服のコンセプトが変わった

MBはCWUの歴史にも触れた。CWUは「コールドウェザーユニット」の略で、有名なフライトジャケットであるMA-1の後継として生まれた。MA-1は任務に必要な要素を詰め込んだアイテムである。狭い機内で事故を起こさないよう、基本的にシンプルなデザインにし、防寒性を高めた。しかしMBによれば、MA-1の素材は燃えてしまうという問題があった。

そこで、パイロットや兵士をどう生き延びさせるかという観点から、ミリタリーウェアの考え方が変わった。CWUに使われるアラミド繊維は難燃性があり、事故が起きたときに隊員を生き延びさせることを考えて作られるようになった。MBはこの変化を、単純な防寒性や任務に必要な機能の組み合わせから、どんな素材やディテールを使えば長く生き延びられるかというサバイバルの観点への転換だったと説明している。

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襟付き・短丈のCWUが人気になっている

MBによれば、ここ1〜2年でMA-1のトレンドは落ち着き、襟付きのCWUが他ブランドでも人気になっている。ミリタリーを得意とするHYKEなどがよくこのデザインを手がけているという。

今回のCWUは、後継モデルとはいえMA-1とはかなり印象が違うとMBは言う。短丈でコンパクトなサイズ感になっており、襟が付くことで大人っぽい印象になっている。ディテールもMA-1より少し増えている。こうしたミリタリーディテールは、基本的に崩しすぎないように作った。

裏地にはキュプラを使っている。中綿を入れる選択肢もあったが、そうすると着られる季節が限られる。そこで中綿はあえて入れず、表地のハイデニールナイロンツイルと裏地のキュプラの組み合わせにした。撥水ナイロンで身幅にもゆとりがあるため、中にニットを着れば冬も使える。ある程度の防寒性を持ちながら、春・秋・冬に着られるというコンセプトである。丈は、流行しているボクシーなシルエットにも対応できる長さにしたという。

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色選びと価格について

MBは黒以外の2色も勧めている。グレーカーキはアラミド繊維のような雰囲気で、いかにもメンズのミリタリーらしい。キャメルはもう少しこなれた印象になるという。どの色を選ぶか迷うだろうと話している。

価格について、MBはジャケットをかなり安くできたと考えている。良い素材を使っているが、ジャケットとパンツを同じ生地で作ることで生産枚数を増やし、手頃な値段に抑えたという。一方でパンツは3万円台で「まあまあする」と認めている。バレル型のバルーンパンツは複雑なパターンで組んでいて、生地の使用量も増えたため、なかなか安くできなかったと説明した。その分、ボリュームのある仕上がりになっているという。

メルトン版より控えめなバルーンカーゴパンツ

MBは、先月ごろに同じデザインをウールのメルトンで出したと話している。メルトン版はかなり硬い生地で、バレル型の形がはっきり出るように仕上げた。今回のナイロン版は落ち感とドレープ感があるため、バルーンの形はそれほど強く出ない。

それでも、ワイドなバルーン型であることは変わらない。ウエストまわりはフィット感があり、タックは途中まで縫い留めてから開くようにしてある。腰まわりと裾まわりをすっきりさせ、真ん中あたりにふくらみを持たせた。ワイドでありながらメリハリのあるデザインである。MBは、既存のワイドパンツに飽きた人がはけば、脚の形がきれいに見えることに驚くだろうと述べている。メルトン版よりふくらみが控えめなので、バルーンパンツを初めてはく人にも勧められるという。上下で着てほしい気持ちはあるが、単体でも十分格好いいので、どちらか一方でも手にしてほしいと話した。

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売上記録を残したワッフルカットソーの再販

ワッフルカットソーは、以前発売したときに非常に人気があり、MBによれば店の歴史に残るほどの売上になった。コットンタイプが好評だったため、梅田ニットと協業して、ハイゲージウールのニットワッフルタイプも作った。こちらも人気で、一度再販したという。一方でコットンタイプはこれまで再販しておらず、今回が待望の再販になる。

MBが挙げる魅力は3つある。1つ目は、極厚のワッフル生地なのに柔らかく、肌触りが良いこと。2つ目は、どちらの型も1万円台で買えること。3つ目は、生地が厚いため、春・秋・冬のどの季節に着ても違和感がないことである。シルエットについては、袖ぐりを深めにとって身幅をゆるくする一方、着丈はそれほど長くしていない。そのためだらしなく見えず、ちょうどよいバランスになっているという。首元は深く開いており、ネックレスを合わせても映え、色気も出ると話している。

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前作からの改良点:よれても格好よく見える厚み

今回は前作から素材をアップグレードした。コットンは洗濯を重ねるとよれやすいため、生地を厚めにして耐久性を高めたという。MBは、前回も再販の要望が多かったが、同じように作るだけでは芸がないと考えた。自身も、伸びやすさやよれやすさはコットンだから仕方ないとしつつ、気になっていたという。

そこで、たとえよれても格好よく見えるよう、生地に厚みを持たせ、ワッフルの編み目もかなり大きくした。よれてきてもミリタリーのような雰囲気が出るようにしたという。モダンになりすぎないよう、男性的な印象とモダンな印象の両立を意識した。そのため、前回購入した人が色違いや別の型を買っても後悔しない、とMBたちは考えている。

ナイロンのセットアップとコットンワッフルは、どちらも自宅で手洗いできる。

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クルーネックとオフタートル

クルーネックは黒、白、グレーの3色で、MBはグレーが格好いいと話す。前回も人気だったオフタートルは、首元にぴったり沿うタートルではなく、ゆるめの形になっている。そのため、首元の締め付けが苦手な人にも勧めている。MB自身もタートルネックはあまり得意ではなく、顔が大きく見えると感じるという。オフタートルなら顔が大きく見えず、締め付け感もないと説明した。

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色と組み合わせの考え方

最後にMBは、選び方の考え方を説明した。ナイロンツイルは、どの色も「捨て色がない」という。アウターは黒を選びがちだが、多くの人はすでに黒のアウターを持っているだろうとMBは見ている。メンズのアウターは、黒以外になると派手すぎたりカジュアルすぎたりして、途端に難しくなる。今回の2色は、発色がはっきりしているのに上品で使いやすい色に仕上げたとし、黒に飽きた人が次に進める色を用意したと語った。パンツも同じ考え方だという。

一方でワッフルは、白・黒・グレーのベーシックな3色に絞り、遊びを入れていない。長く使えることを考え、何枚持っても困らないアイテムにしたという。MBは今回の4型を「どの色もどの型も外れない」と評価し、複数購入を勧めて紹介を締めくくった。