日焼け止めの『ロングUVA』対応実験と対策
かずのすけ概要
近年、肌の深部に届き光老化の原因になると注目されている「ロングUVA(長波長UVA:380〜400nm)」について、市販の人気日焼け止め15種類を用いたカット性能の検証実験と、その対策や製品選びのポイントが解説されました。
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0:06紫外線とロングUVAの基本知識
- 紫外線の分類:
- UVB: エネルギーが強く、赤みや炎症などの急性の日焼けを引き起こす(指標: SPF)。
- UVA: 地表に届く紫外線の約95%を占め、肌の深部まで侵入してシミやシワなど長期的な光老化の原因となる(指標: PA)。
- ロングUVAとは:
- UVAの中でも波長が長い380〜400nmの光線を指し、地表に届くUVAの約80%を占める。
- 可視光線に近くエネルギー自体は弱いため急激な炎症は起こさないが、浸透力が高く肌の深層まで到達する。
8:3715種の日焼け止めによるロングUVAカット実験
395nmの紫外線を照射できるライトとUVメーターを使用し、日焼け止めを塗布したフィルムによる遮蔽能力を検証しました。
- 大半の製品で高いカット効果を確認:
- ラ ロッシュ ポゼ、アスタリフト(D-UVガード)、オルビス、無印良品、チャコット、セラネージュなど、多くの製品がロングUVAをほぼ100%カットした。
- 「ロングUVAカット」を明示していない日焼け止めでも、大半はしっかりと防御できていることが判明した。
- 一部で透過が見られた製品:
- アネッサ(ゴールド)やキュレルのUVセラムでわずかな透過が見られた。
- スキンアクア(ヒアルロンUVセラム)は数値を半分程度しか落とせず、顕著な透過が確認された。
15:49なぜ防げるものと防げないものがあるのか?
- 紫外線散乱剤(粉体)の有無:
- ロングUVAは可視光線に近いため、酸化チタンや酸化亜鉛などの「粉体(散乱剤)」による物理的な散乱・遮蔽が有効に機能している可能性が高い。
- 透過が目立った製品は粉体を含まない完全透明ジェル処方であり、散乱剤のみで構成されたノンケミカル処方の日焼け止めはしっかりと遮蔽できていた。
18:09ロングUVA対策の注意点と選び方
- 使用感や肌への刺激とのトレードオフ:
- 散乱剤を増やすと白浮きやきしみ、粉感が出やすくなる。
- 吸収剤で強力にロングUVAを防ごうとする場合、アボベンゾンなど高刺激になりやすい成分や多数の吸収剤が配合され、敏感肌には負担になる場合がある。
- 結論とアドバイス:
- 「ロングUVA対応でなければ老化する」という極端な恐怖訴求に惑わされる必要はない。
- 酸化チタンや酸化亜鉛などの粉体が配合されている日焼け止めであれば、通常のものでも十分にロングUVAを防げているケースが多い。
- 自身の肌質に合い、心地よく使い続けられる日焼け止めを選ぶことが推奨される。
