会話を「資産」として残し、探し、使うには:Notta 田村清人氏と澤円氏が語る音声AIプラットフォーム
PIVOT 公式チャンネルパシフィコ横浜で開催された「Rakuten AI Optimism」で、PIVOTのセッション「いまビジネスで価値が高まる“会話資産” 音声AIプラットフォームが変える未来」が行われた。登壇したのは、Notta COOの田村清人氏と、圓窓代表の澤円氏である。司会はPIVOTの柴田氏が務めた。
このセッションの中心にある問いは、会議や雑談、電話で交わされる会話を、どうすれば記録するだけで終わらせず、ビジネスに使える資産にできるかというものだ。田村氏は、NottaをAI文字起こしツールから、音声を価値に変える「音声AIプラットフォーム」へ広げようとしていると説明した。澤氏は、会話をデータとして扱えるようになると、「言った言わない」問題の解消やイノベーション、若手の評価にまで影響が及ぶと論じた。
文字起こしツールから音声AIプラットフォームへ
冒頭で田村氏は、会場にもNottaを文字起こしツールとして使った人がいるだろうと述べたうえで、そこを起点に「音声を価値に変える」プラットフォームを作ろうとしている会社だと自社を紹介した。
司会の柴田氏は、今年3月まで大学院に通っており、修士論文のインタビューの文字起こしでNottaを使ったと話した。速く正確で、インタビューのどの時点にどの発言があるかも示してくれたため助かったという。
音声とAIの組み合わせが広がるのは「必然」
テキストとAIの組み合わせはGeminiやChatGPTで身近になったが、音声とAIの組み合わせも広がっているのか。この問いに澤氏は「必然」と答え、理由を二つ挙げた。
一つ目は、音声データの扱いにくさが解消されたことだ。澤氏によれば、文字起こしはかつて「テープ起こし」と呼ばれていた。カセットテープのような音声はシーケンシャルなデータで、最初から順に聞かなければ中身が分からない。そのため時間がかかるという制約がずっとあった。AIは音声を瞬時にデータ化して処理できる。澤氏はこれを大きな変化だと位置づけた。
二つ目は、日本人の英語へのコンプレックスである。澤氏は、日本は人口あたりの英会話学校の多さが世界的に見ても非常に高いと述べた。だからこそ、ドラえもんの「ほんやくコンニャク」は夢の道具だった。それが今や現実味を帯びており、このセッションでも登壇者の背後に翻訳表示が出ていると澤氏は指摘した。
さらに澤氏は、日本の「勝ち筋」になりうる点も挙げた。日本はロボットが最初から友達だった国だという。鉄腕アトム、ドラえもん、アラレちゃんがいて、味方として描かれた存在には鉄人28号、マジンガーZ、ガンダムがいる。一方、欧米ではターミネーターのようにロボットは襲ってくる存在として描かれることが多い。澤氏は、最初からフレンドリーだったという違いから、日本人はAIと付き合いやすいのは間違いないだろうと述べた。
コロナ禍を経て見直された「話したほうが早い」
前半のテーマは「見直される会話の価値」である。連絡手段の主流はテキストへ移ったのに、なぜ会話の価値が見直されているのか。澤氏は、「言ったほうが早い」という感覚は誰にでもあると述べ、そのうえでテキストやツールを介したやり取りに人々が疲れたことを挙げた。
2020年以降のコロナ禍では、ツールを介さなければ人とやり取りができなかった。隣の人に少し話しかけることができず、「ここからここまでが会話の時間」と区切り、その前にテキストで調整する必要があった。コロナ禍が明けて、やはり話したほうが早いという感覚が戻ってきた。ただし澤氏は、これは不可逆でもあると強調する。リモートワークで仕事をした経験はなかったことにはならない。ツールを介するやり取りと直接の会話という複数のパターンがあることを誰もが知っている。その前提をコンテキストとして踏まえたうえで会話する必要がある、というのが澤氏の見方である。
「言った言わない」から人類を解放する
澤氏は、ビジネス上のトラブルの王道として「言った言わない」を挙げた。会場に経験者を尋ねると、質問を言い終える前に多くの手が挙がった。澤氏は自身の家庭でもよく起きると笑い、たいていはお互いに覚えていないだけだと述べた。
ただし澤氏は、これを単なる記憶違いの問題とは見ていない。「言った」という行為は、発言者が最も覚悟を持って口にしているものであり、重要な意思決定であることも多い。その重みが共有されていないことが問題になる。だからこそ会話をデータにしておくことが、「言った言わない」問題から人類を解放することにつながる、と澤氏は語った。昔は電話のあと、揉めないように「いま話したことをメールで送ります」とやっていたという。柴田氏も、同じ理由で「テキストでください」と頼んでいたと応じた。
田村氏も、先週同僚との間で「言った言わない」が起きたと明かした。Nottaを使っている会社でも起きる理由は、立ち話のような会話はNottaで録音しておらず、Zoomの会議でもないからだという。そうした会話もより自然な形で録音し、文字起こしして後から振り返れるようにしたい。ただし田村氏は、そこは自分たちもまだ発展途上だと述べた。
議事録は「取るだけで誰も見ない」
田村氏は、録音して終わりではなく資産に変えることが重要だと述べる。顧客を見ていても、議事録は取るだけ取って、後で誰も見返さないことが多いという。
その理由として田村氏がいつも挙げるのが、「人間はみんな話すのが好きで、読むのが嫌いで、人の話は最後まで聞けない」という見方だ。忙しい中で20個、30個の議事録から「あのとき誰々にあれを言った」という箇所を探すこと自体が、今度は新しい問題になる。田村氏は、この「探す」作業こそAIが得意とするところであり、探す部分にAIを使うのがこれからのやり方だと述べた。
重要事項説明や経営者のアイデアメモでの使われ方
会話が記録されないことで起きる課題として、田村氏が顧客から最もよく聞くのは重要事項説明に関するものだという。説明の言い方や内容について、後から顧客に「聞いていない」と言われる。重要事項説明には標準やルールがある。ルールをテキストに当てはめて確認することはできても、人が話した内容の判定にはこれまで主観が入っていた。田村氏は、AIがより客観的な助手として、ルールに照らすと「あなたの言い方では重説のルールに当てはまらない」と指摘できるようになってきたと説明した。
経営者の使い方も紹介された。田村氏が話す経営者たちは、これまで自分の考えを執行役員や秘書、社長室長などに伝え、全社向けに「翻訳」してもらっていたという。アイデアは思いついたときに口にしないと消えてしまうが、その場で書ける状態にあるとは限らないからだ。今はAIがその役割を代替し始めている。ただしChatGPTを使うにもタイピングが必要で、移動中には打てない。そこでとりあえず録音してテキスト化する。テキスト化さえすれば「AIは最強」なので、これが最近の経営目線でのAIの使い方だと田村氏は語った。
現場で何が起きているかを見える化する
AIで仕事がなくなるという議論についても、田村氏は自身の経験から話した。最近家を買った田村氏は、家を買うときは人間に説明してほしいと感じたという。人生の大きなライフイベントでは、人と人との関わりが必ず残るというのが田村氏の見方である。
しかし人間同士の会話は、その場にいなければ中身が見えない。現場で何が起きているかは本社から見えない。田村氏は、それがようやく見えるようになったのがこの2、3年の発展だと述べた。ハラスメント、詐欺、カスタマーハラスメントなど、社内だけでなく会社と顧客の間でも、どちらの立場からも問題は起こりうる。ブランドにも関わる領域をAIで管理できるようになることは大きな進歩だ、と田村氏は評価した。
記録するだけでは「古新聞」になる
澤氏は、記録するだけでは古新聞のように箪笥の肥やしになり、場所を取るだけだと述べた。記録は第一歩にすぎない。次に「見つけられること」、さらに「使える状態であること」、そして複数の目的に応じて使い分けられることが必要だという。
目的の一つとして澤氏が挙げたのがイノベーションである。澤氏によれば、イノベーションとは「新結合」の意味であり、「技術革新」と訳すのは誤りだ。AというアイデアとBというアイデアを組み合わせ、新しいCを生み出す。組み合わせが新しければそれはイノベーションである。そのためには、ある程度粒度のそろった要素が複数あり、組み合わせられる状態になっていると起きやすい。雑談の中でリアルタイムにアイデアが生まれることはよくあるが、そうした機会が必ず訪れるとは限らない。それを機会損失にしないために、発言が加工・結合・再利用できる状態にしておくことが大事だと澤氏は語った。
見つけやすさについて、澤氏は「ググれカス」という言葉を引いた。検索語は人間が思いつかなければならないので、実は残酷な言葉だという。澤氏は、自分くらいの年齢になると会話が「あれ」「これ」「それ」といった指示代名詞ばかりになると笑う。会話データであれば、言葉を正確に思い出せなくても、何月何日に誰が言ったか、あるいはその人の顔といった周辺情報からたどり着ける。ぴったりの言葉を思いつかなければ見つけられなかった情報に、別の手がかりから到達できるようになる。澤氏はそこに、会話をデータにしていく意味があると述べた。
音声AIプラットフォームの定義とNotta Brain
後半のテーマは「音声AIプラットフォームの存在意義」である。田村氏の定義はシンプルだ。「読むのは嫌い、書くのは面倒」という人でもAIを使いこなせるようにするのが音声AIプラットフォームだという。
田村氏によれば、同社が計算したところ、Nottaには毎月およそ100年から120年分の会話が入ってきている。それは大きな資産である。しかし資産は運用しなければ増えない。これをどう運用するかが音声AIプラットフォームの本懐だと田村氏は述べた。人それぞれ異なるコンテキストを持つ中で、澤氏の言うように正しいコンテキストを組み合わせ、そこから知見を得ることがこれからの課題だという。
その一つの答えが、AIエージェント「Notta Brain」である。検索や、点と点を線でつなぐような作業を、使い慣れたチャットインターフェースで提供する。田村氏自身の使い方としては、COOとして「先週の会議で自分が把握しておくべきキーポイントは何か」と尋ねると、先週というコンテキストに絞ったうえで、田村氏が普段何に注意しているかを踏まえてレポートを作ってくれるという。
営業部門を見ている立場からは、うまくいった商談とうまくいかなかった商談の比較にも使う。失敗が顧客との相性によるものなのか、特定の営業担当者のやり方に皆が参考にすべき点があるのか。1、2回の商談では分からないことも、10回、20回と積み重ねればパターンが見えてくる。それをAIが一度にやってくれるというのが田村氏の説明だ。成果物として、いわゆる「ペライチ」を作ることもでき、PowerPoint形式で10〜20枚のスライドにまとめることもできる。記録、分析、出力までを一つの中で完結できるという。
「10人中10人がChatGPTに貼っていた」
このコピー&ペースト不要の設計は、ユーザーの声から生まれたと田村氏は明かした。最もアクティブにNottaを使っている顧客に、文字起こしをダウンロードした後に何をしているのかを聞いた。すると10人中10人が、ChatGPTに貼り付けてプロンプトを書いていると答えた。それならコピペしなくて済むプロダクトを作ればよい、というのが開発のヒントになったという。
テクノロジーの本質は「外部化」
Notta Brainについて意見を求められた澤氏は、テクノロジーの本質に触れた。テクノロジーの一つの機能は「外部化」だという。車は歩行という行動の外部化であり、AIは思考の外部化、つまり自分が考えることを拡張するものだと位置づけた。
澤氏は、ビジネスパーソンの作業の6割は繰り返しだと述べる。歩行も手足を交互に出す繰り返しであり、それを外部化したのが車だ。同様にAIは、繰り返しの作業ややり直しを解決してくれる。Notta Brainのように一気通貫で処理してくれるものは、その繰り返しをぎゅっと圧縮する。圧縮によって生まれる最も大事なものは時間であり、その時間は自分の頭で考えることに充てられる。作業している間は考えられないからだ。澤氏は、自分の時間を思考に投資できるようになることの価値を強調した。
AIレコーダー「Notta Memo」とUSB-C対応ケース
Nottaはソフトウェアだけでなくハードウェアも手がけている。田村氏が紹介したのは、同社が「AIレコーダー」と呼ぶボイスレコーダー「Notta Memo」である。
今回見せたのはケース付きのものだ。ケースはスマートフォンの背面に貼り付けられるため、なくしにくい。電話がかかってきた際には、相手の許諾を取ったうえで、通話内容を自動的に録音・文字起こしできるという。
田村氏の「一押しポイント」はケースの充電方式である。本体を薄くして胸ポケットに入るようにしたため、昨年のリリース時には専用の充電ケーブルが必要だった。これが大変不評で、ケーブルをなくしたらまた買わなければならないのかという声があったという。そこで今年、USB-Cに対応したケースを出した。USB-C端子がぎりぎり入る薄さまで頑張って作ったといい、より頑丈になり、スマートフォンの裏にも付き、スマートフォンと同じUSB-Cケーブルで充電できるようになった。
使い方は、ボタンを押すと録音が始まり、半径3〜5メートルほどの会話を録音できる。録音を停止すると自動的にクラウドにアップロードされ、話者を識別した文字起こしが出てくる。そこからNotta Brainなどを使って、「あのとき誰とどんな話をしたか」を分析することもできる。柴田氏は、大量の取材をしていると自分が何を話したかも覚えていないため、話者識別に助けられたと話した。
スマートフォン録音との違いも「顧客の声」から
スマートフォンでも録音できるのに、なぜ専用機なのか。田村氏によれば、これも顧客の声から生まれた。スマートフォンで録音している人には、Nottaのアプリでリアルタイム文字起こしをする人と、録音ファイルを一生懸命アップロードする人の2種類がいた。後者にモバイルアプリの存在を知っているか尋ねると、知っているが、アプリで文字起こしするとすぐに電池がなくなると答えたという。そこで録音という仕事を専用機に外部化し、スマートフォンはAIの入り口として使えばよい、という発想に至ったと田村氏は説明した。
3000回超の音声配信と「30分話せばブログ10本」
澤氏は自身のケースを紹介した。8年間、1日も休まず毎日音声配信を続けており、回数は3000回を超える。最初は台本を書いていたが、面倒になり、500回目あたりから書かなくなった。その結果、前に何を話したかをまったく覚えていないという。おそらく同じ話を何度もしているはずだと澤氏は言う。一度ある人に頼んで文字起こしをしてもらったが、また500回分ほどたまっている。これからはスマートフォンに向かって話す録音をそのままAIに入れておけば、何を話したかをすべて把握できるのではないか、と澤氏は語った。
田村氏も、商談以外の「ちょっと恥ずかしい」使い方を披露した。田村氏は筆不精で、部下から「ブログやnoteを書くと言っていた件はどうなったか」と、2週間後に聞かれることがよくあるという。先日は部下から、どうせ書かないのだから30分のミーティングを予約した、30分黙らずにいま考えていることを話してほしい、編集は自分たちがやる、と言われた。田村氏によれば、30分話すと普通にブログやnoteが10本ほどできる。忙しい経営者やコンテンツを作る必要がある人に勧めたい使い方だという。
1500万ユーザーの記録が出発点
なぜNottaは音声を資産に変えるところまで踏み込めるのか。田村氏は、すでに記録の段階までNottaを使っている顧客が多いことを最大の理由に挙げた。田村氏によれば、グローバルの登録ユーザー数は1500万人を超え、日本国内の企業ユーザーは5000社に上る。記録していなければ、組織の記憶や資産にはできない。
同社は昨年、今後何をすべきか、文字起こしだけでよいのかを社内で議論したという。その結果、既存ユーザーやこれから使う人に「より遠くの未来」を見せられるプラットフォームにならなければならないという話になった。その答えの一つがNotta Memoで、これまでNottaで記録できていなかった新しい会話を記録できるようにする。もう一つがNotta Brainで、検索に加え、たとえば澤氏の3000回以上の配信から、どの回の内容が重複しているか、どのテーマが繰り返し語られて醸成されてきたかを分析できるのではないかと田村氏は述べた。
データの預け先としての安全性
会話データを預けることへの不安について、田村氏は「当然です」と応じた。人は「ここだけの話だけど」と話すことが多く、会話の内容はそれほどセンシティブだからだ。田村氏によれば、Nottaは日本国内にデータセンターを持ち、すべてのデータをそこで処理している。また顧客のデータを使ってAIを学習させることは一切行っていないという。AIは進化していく必要があるが、同社は進化しつつあるAIを応用して顧客に価値を届ける立場であり、顧客の音声データを厳重に守ることが使命だと田村氏は語った。
AIが奪うのは「下積み」、声に出したアイデアが証拠になる
音声プラットフォームの存在意義について、澤氏はキャリアの観点から論じた。AIが仕事を奪うとよく言われるが、澤氏によれば、実際に奪うのは「下積み」である。新卒社員が修行時代にやるような作業を、AIは一瞬で終えてしまう。そのため新卒採用の意義が今ビジネス界で問われている。澤氏は、社会人を育てることは社会的な使命なのでそれは別の問題として取り組むべきだとしつつ、下積みの作業がなくなるのは事実だと述べた。
では若手はどうすればよいのか。澤氏は、下積みを飛ばして一足飛びに「何者か」になることを狙ってよいのではないかと提案する。そのためには、思いついたことを声に出す。声は消えていくが、誰が言ったかが紐づいていれば、「あの人がこのアイデアを出した」というエビデンスが残る。そのエビデンスによって、面白いアイデアを出した人というポジションを取れれば、それを実行して社会に貢献できる。これまでは作業によって自分の価値を証明していたが、これからは声に出し、アイデアをどんどん出すことで証明する。9割は大外れかもしれないが、1割当たれば御の字だと澤氏は言う。それが資産化されれば、若手の誰々がこうしたアイデアを持っているという証拠になり、本人のキャリアにも会社にもプラスになるという見方だ。
澤氏は、良いアイデアは一人歩きし、発案者から切り離されてしまうことも問題だと考えてきたと述べた。自分が言ったはずのアイデアを、マネージャーがさらっと自分のものにしてしまうことも世の中には多い。発言が記録されればそうしたことは起きにくくなる。声に出すことが自分にとってプラスになると分かれば、意見がどんどん出るようになり、会社としてもイノベーションが起きやすくなるのではないか、と澤氏は語った。柴田氏は、評価軸まで変わるなら素晴らしいと応じた。
雑談から生まれたポスト・イット
締めくくりに田村氏は、多様な能力を持つ人を生かせる組織が強くなっていくと述べ、その基盤、インフラになりたいと語った。会話は資産であり、資産である以上、意識的に運用しなければたまらないし増えない、というのが田村氏の結論である。
澤氏は、世の中の面白いものはきっちりした会話ではなく雑談から生まれることが多いと述べ、ポスト・イットの例を挙げた。澤氏の説明によれば、失敗作としてまったくくっつかない接着剤を作ってしまった人と、音楽をやっていて楽譜に挟んだしおりが落ちることに悩んでいた人との雑談から、「あまりくっつかず、ぴっと剥がせる接着剤がいいのでは」という発想が生まれたという。
雑談をデータ化して価値を与えられれば、さまざまな場所でイノベーションが起きる。さらに、それを誰が言ったのかまでフェアに評価されるようになれば、皆が幸せになるのではないか。澤氏はそう述べて、セッションを締めくくった。
世の中の面白いものって結構雑談から生まれる。誰が言ったか紐づいてたら、あの人はこのアイデア出したよねってエビデンスが残るわけですよね。声に出すことっていうのが自分にプラスになるんだってなると、意見がどんどん出てきて会社にとってもイノベーション起きやすくなるのかな。
会話は資産ですし、意識的に運用しないと溜まってはいかない。AI使うことできちんと管理できてくっていうのは大きな進歩じゃないかなと思ってます。
文字起こしのツールとして使ったことがある方がいらっしゃるかと思います。そこを起点にですね、音声を価値に変えるというプラットフォームを作っていこうとしている
ソフトだけではなくハードウェアも手がけているんですよね。ボイスレコーダーなんですね。
あの時誰とどういう話をしましたかみたいなところの分析もできたりします。成果物としましてはペラ1ですよね、を作ることもできますし、形式で10枚から20枚のスライドに落とし込むみたいな
30分話すと普通にブログだったりが10本ぐらいできるんです。
をどんどん出す。それをちゃんと資産化していくってなると、ビジネスパーソンは早い段階で価値が出せるようになってくるんじゃないかなと。
皆さんこんにちは。PIVOT MCの柴田です。今私たちはパシフィコ横浜で開催中の楽天AIオプティミズムの会場に来ています。今日たくさんの方が来てくださっていてとても嬉しいです。ありがとうございます。
さて、今日のテーマは「今ビジネスで価値が高まる会話資産 音声AIプラットフォームが変える未来」ということで、私たちが毎日交わしている会話、音声が今ビジネスの現場で新しい価値を持ち始めています。その理由と可能性をNotta
プレゼン・働き方の第一人者、圓窓代表の澤さんです。澤さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
そしてNotta COOの田村清人さんです。田村さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。さて、まずNottaさん、ご存知の方も多いと思いますが、どのような事業を手掛けているのかまず教えてください。
はい。我々は音声AIプラットフォームというのを今やり始めてまして、おそらくここにもNottaをですね、文字起こしのツールとして使ったことがある方がいらっしゃるかと思います。そこを起点にですね、これから音声を価値に変えるというプラットフォームを作っていこうとしている会社です。本日はよろしくお願いします。
よろしくお願いします。会場にも利用された方がいらっしゃるんじゃないかと今お話しされていたんですが、実は私が今年の3月まで大学院に通っておりまして、もう修論の文字起こしでNottaさんに大変お世話になりまして、本当に、本当にありがとうございました。他の大学院を卒業された方がこれいいよって教えてくださったんですけど、もう早いし正確だし、インタビューの、この時間のこの辺に書いてありますよっていうのも教えてくれて、本当に助けられました。ありがとうございました。文字起こしで困ってる方がいたら、もう他の院の子に教えてあげたいと思います。
さて、澤さん、テキストとAIの組み合わせはもうGeminiですとかChatGPTなど結構馴染みはあるんですが、音声とAIの組み合わせも広がり始めているのでしょうか?
まあ、これもう必然というかね、そもそもその文字起こしって昔何て言ってたと思います?
あれ何てですか?
テープ起こしって言ったんですよ。で、テープってカセットテープ知らないでしょ?
知ってます。
存在としては。使ったことないですよね。
そうです。音楽は聞いたことあるくらいかもしれません。
前はこう使ってたってのは、一周回ってね、最近またやってますけど、僕の頃はテープが主流だったんですけど、あれって特徴としてシーケンシャルデータって言って、ずっと続きになってるんですよね。で、音声ってずっと続けて聞かないと分からんっていう特徴があって、時間がかかるっていうのがずっと仕めだったわけですよ。
だけどAIってものが出てきて、それは瞬時にデータ化して何か処理ができるっていう、それがすごくまず大きいってのが1点で、もう1つがやっぱ何と言っても日本人のコンプレックスといえばね、英語。
いや、世界的に見ても英会話学校の人口あたりの多さってものすごい高いですからね。
そうなんですね。
うん。それぐらい日本って英語にコンプレックスなんですけど、だからこそドラえもんのほんやくコンニャクってありますよね。ああいったものって夢のツールだったわけですね。もう今やですよ、ほんやくコンニャクもね、現実味を帯びてますからね。こんにゃくの形はしてないですけれども、なんなら今日もその我々の後ろにほんやくコンニャクが
うん。ね。あ、これもね。そうそうそう。これもそうですよね。
ほんやくコンニャクだったんだ、あれ。
こういったものっていうのが出てくる。で、あと日本のこれある意味勝ち筋になるかもしれないっていうのが、AIとかなんとかっていう時には、日本っていうの特徴が、ロボットが最初っから友達だった国なんですよね。
はい。
古くは鉄腕アトム
ああ。
あるいはドラえもん。まあ、ほにゃほにゃになってドラえもんですけどね。あとアラレちゃん。
あ、確かにそうですね。
あとは古くはね、それがお友達あるいは味方って見ると、鉄人28号、マジンガーZ、ガンダムっていっぱいあるわけですね。
基本的に欧米はターミネーターですから、大体襲ってくるんで。で、この差がでかいんですよね。最初からフレンドリーであるっていうところがすごくある。そうなるとAIと付き合いやすい人種なのは間違いないかなと思うんですね。
あ、確かに結構馴染みはありますよね。小さい頃からアニメなので。ということで、会話ももうAI活躍の対象になりつつあるのは必然ということで、2つのパートで今日はさらにお話を伺っていきたいと思います。前半は「見直される会話の価値」、後半は「音声AIプラットフォームの存在意義」です。それでは前半のパートに行きましょう。見直される会話の価値ということで澤さん。
やっぱり連絡手段というと対面でのやり取りですとか電話などが主流だったんですが、今やもうテキストベースのコミュニケーションの方が主流になってきているかと思います。そんな中でも会話、音声の価値が見直されているというのは改めてどういうことでしょうか?
そうですね。やっぱ言った方が早いっていう、そんな頭ってのはなんとなくみんなあると思うんですよ。あともう1つ、テキストでのやり取り、もしくはツールを介してのやり取りっていうのにちょっと疲れちゃったっていうね。
これまさにその原因がコロナ禍だったと思うんですけど、2020年以降コロナ禍になって、ツールを介してでないと人とやり取りができないとかで、ちょっと隣の人に喋るってことができないので、必ず何か仕切らないといけないっていうかね、こっからここまでは会話の時間みたいな感じにならなきゃいけないとかで、その前にテキストでやり取りしてみたいな、そういうことがあったのが、もうコロナが明けたし、話した方がやっぱ早いよねになってきた。だけどこれ不可逆なところがあって、リモートワークっていうので仕事をするっていうことを体験したら、これなかったことにはならないんですよね。で、間にツールを入れるっていうことと会話をするっていう、いくつかのパターンがあるっていうのをみんな知ってる状態なんで、それを前提としてコンテキストとして会話することが必要になると。
そしてもう1つ、ビジネスシーンにおいてトラブルの王道中の王道っていうのが、言った言わないね。いや、もう本当ちょっと聞いてみよう。言った言わないで揉めた経験のある人どんぐらいいます?すんげえいっぱい手。ものすごい勢いで、言い終わる前に手あげてる人がいますよね。
はい。
言ったじゃんって、聞いてないよってね。僕もカミさんとよくそのやり取りするんですけど、お互い覚えてないだけなんですけどね、大体ね。で、それが揉めるっていうのもあるんだけど、言ったっていうことが1番の覚悟を持って発言してるっていうところあるんで、これが重要な意思決定だったりもする。だからその重みっていうのがちゃんと共有できてないっていうのが問題になるので、だからこそそこをデータにしておくっていうことが、結果的にはその言った言わない問題っていうのから人類を解放することができるわけですね。
あ、じゃあもう。いや、やっぱ言った言わないになるんで、テキストでくださいって結構言ってたんですけど、もうそれから解放されるんですね。
そう。昔はね、もうやってましたよ。電話した後に、今喋ったことを、揉めるの嫌なんでメールで送りますねってやってましたもん、やっぱり。
あ、じゃあもうそれから解放されると嬉しいですね。田村さんはどうお考えになりますか?
いや、おっしゃる通りで、我々Notta、当然Notta使ってるんですけど、実は先週私も同僚とですね、言った言わないみたいのがあって、なんで起きるのかって言うとですね、乗って色々って話す時って、必ずしもNottaで録音もしていないですし、Zoomの会議も入ってなかったりするわけですよね。そういうところの会話もより自然な形で録音して文字起こししてテキスト化して、後から振り返られるようになるといいなと思いつつ、我々もまだその発展途上かなとは思ってます。
ただその会話を録音するだけではなく、もうそれを資産に変えていくんだということなんですね。
おっしゃる通りですね。その貯めたところで、結構僕らのお客さんもそうなんですけど、議事録取るだけ取って後で誰も見ない、誰も見返さないって結構あると思うんですよ。なんでかって言うと、これ私いつも言うんですけど、人間はみんな話すのが好きで読むのが嫌いで、人の話は最後まで聞けないんですよ。そうすると議事録って何かって言うと、俺これすごい忙しいのに、これ20個30個の議事録の中から、あの時あいつにあれ言ったよねっていうの探さなきゃいけないよねっていうのが、今度はそれが問題になるんですよね。今何が変わったかって言うと、これこそAIが得意なんすよ。なんで探すところにAIを使うっていうのが、これからのやり方じゃないかなと思ってます。
探すところですね。そしてNottaは会話と真正面から向き合ってきたサービスだと思うんですが、他に言った言わない以外でも、ビジネスの現場で会話が記録されてないことで起きる課題というのはありますか?
たくさんあります。1番我々がお客様から聞くのが、お客様への重説、重要事項説明ですよね、の言い方、言い回し、内容に関して、後ほどお客様から聞いてないよなんですよ。言った言わないっていうよりも、聞いてないよ。いや、言ったでしょってなった時に、そのきちんとしたスタンダードと言いますか、ルールというのはあるんですよね。ただルールをテキストに対してアプライするみたいなのはできるんですけど、人が話した内容はどうしても主観が今まで入ってきた。そこをやっぱりAIはですね、より客観的な助手として、いや、このルールを順当に読むと、あなたの言い方だと重説のルールには当てはまりませんよ、みたいなことができるようになってきたかと思います。
なるほど。自分で気づいていなかったところも気づけるようになるってことですね。会話の中でさらに、やっぱりこの会話っていうのはなかなか毎日積み上がっていくイメージはなかったんですが、結構重要なやり取りを会話ですることもありますよね。それが毎日、ある種流れていってしまっているっていうのはもったいない気もしますね。
結構僕もいろんな経営者の方と話をするんですけど、彼女ら彼らがみんな言うのが、これまでは自分が考えてることを誰かに言って、それが執行役員なのか秘書さんなのか社長室長なのかわかんないですけど、その人に全社への翻訳を頼んでいたと。なぜならば思いついた時に言わないと大事なアイデアっていうのは消えてっちゃうし、ただその時に自分が必ずしも書ける状態ではないわけですよね。で、これを今AIがどんどん代替してくれていて、ただそうすると今度何がめんどくさいかって、ChatGPTもそうですけど、タイプしなきゃいけないじゃないですか。で、忙しくて移動中にタイピングできないわけですよ。そういう時にバーっと言ってしまう。とりあえず録音する。でテキスト化する。テキスト化すればもうAI最強なんで。最近の経営目線でのAIの使い方かなと思ってます。
ありがたいですね。あとは、私は会議とか対面でやって、もうあれ決まったじゃないか、何回やるんだっていうのを経験したことがあるので、結構あれきついですよね。繰り返してしまうことありますよね。やっぱり昨今の背景みたいなものも含めて、ビジネスの会話についてはやっぱり影響変わってきていますか?
さらにAIに何ができるのかっていうところに関して、みんなそのAIで仕事がなくなるんじゃないかみたいな話が出てますと。ただ結局、例えば、僕最近家買ったんですけど、家を買う時に人間に説明してもらいたいわけですよ、我々は。そうするとやっぱり人生における大きなライフイベントっていうのは、人間と人間の関わりが絶対に出てくると思うんですよね。で、その時にやっぱり人間の会話の内容ってどうしてもその場にいないと見えないんですよ。現場が何やってるかって、どうしても本社は見えない。で、これがやっと見える手段が出てきたっていうのが、この2、3年の発展と思ってます。
検証を可能にしておく意義は非常に大きいですよね。
ですね。ハラスメントもそうですし、詐欺ですとかカスハラですよね。社内だけではなくて、やっぱり会社とお客様という立場になると両方あるわけですよね。で、そうするとやっぱりブランドにも関わってくるので、AI使うことでそこをきちんと管理できてくっていうのは大きな進歩じゃないかなと思ってます。
どうですか澤さん、会話っていうのはもう記録だけしておけばいいっていうものでもないのでしょうか?
そうですね。記録だけしておいても、結局それってなんつうんでしょうね、古新聞みたいな感じ。箪笥の肥やしになっちゃって幅を食うだけっていうことになるので、もちろん記録するっていうのはまずやらなければならないことの第一歩ではあるんだけれども、記録した上でまず見つけられることっていうのがまず第1で、次が使える状態であること。そしてその使えるって言ってるのも、複数の目的によって使い分けができる状態にあることですね。で、例えばなんですけど、過去のことを知りたいっていうのもあるかもしれないけれども、イノベーションを起こすっていう時に組み合わせるっていうのもあるんですね。
ええ。
で、組み合わせるっていうのは、AというアイデアとBというアイデアを組み合わせてCという素晴らしいイノベイティブなアイデアを出すっていう。これ、イノベーションってこれ新結合っていう意味なんで、これなんか技術革新とかっていう人いるんですけど、これ違うんですよね。組み合わせが新しければこれイノベーションなんで、だからその組み合わせるっていう時に、ある程度粒度が揃っている状態っていうのが複数あって、それを組み合わせることができる状態だとイノベーションが起きやすいわけですね。で、これが通常だと、ちょっとした雑談とかでリアルタイムにそのイノベイティブなアイデアが生まれるっていう、これあるあるなんですけれども、そればっかりじゃないわけですよね。その機会が必ずしも訪れないかもしれないと。で、それが機会損失になっちゃもったいないので、いろんなところで言ったその声っていうのがイノベーションの種にちゃんとなるようにするためには、ちゃんと加工ができるとか、結合することができるとか、ある目的によってそれを再利用することができるのかっていうのも大事になってくると。
あと、見つけられるっていうのもポイントですけど、ちょっと言葉はあれですけど、ググれカスって言葉あるじゃないですか。ありますね。あれ結構残酷な言葉で、ググるの大変ですからね。だって検索ワードは人間が思いつかなきゃいけないんだから。で、それが思いつかないっていうのがすごい苦痛だったりしますよね。あれ、あれだよ。大体僕ぐらいの年齢になってくると指示代名詞ばっかりになりますからね、会話が。あれとかこれとかそれとかね。で、そうなってくると何だったっけってなっちゃうんだけど、例えばその会話に関して言うと、他のパーツで引っ張れますよね。なんて言ったか覚えてないけど、何月何日に何々さんが言ったっていうのが思い出せれば到達できるじゃないですか。そういう形で、今までだったらドンピシャでマッチした言葉が思いつかないと見つけられなかったものっていうのが、周辺情報とかその人の顔だけ思い出せればいけるっていう、そういう状態になってくるのが、今後のその会話ってのをデータにしていく意味かなと思いますけど。
もう保存しておくだけではなく、必要な時にちゃんと必要な情報に到達できることがもう価値になってくるということですね。ではその音声会話を実際に資産へと変えるAIについて、後半パート「音声AIプラットフォームの存在意義」に行きたいと思います。では冒頭にもありました、Nottaが掲げる音声AIプラットフォームとは具体的にどういったものなのか教えてください。
これすごい僕シンプルな定義があって、先ほど僕が言った、みんな読むの嫌い、書くのめんどくさい。そんな人でもこれからAIを使いこなせるようにするのが音声AIプラットフォームだと僕は思ってます。で、具体的にどこから始めるのかって言うと、僕らこの前計算したんですけど、Nottaってそれこそ記録っていうところだと、毎月ですね、大体100年から120年分の会話が我々のプラットフォームに入ってきてるんですよね。
うん。
で、それってすごい資産なんですよ。でも資産って言うと皆さん思いつく次のキーワード何でしょう?資産
運用
運用です。運用しないと資産って増えないんですよ。で、これをどうやるかっていうところがやっぱり音声AIプラットフォームの本懐ですし、もっと言うならば、AIが何ができるのかって言うと、今コンテキストっていう最近キーワード出てますけど、みんな違うコンテキストを持ってる中、澤さんがおっしゃるように正しいコンテキストを組み合わせて、そこから知見を得るっていうところが、これからやってかなきゃいけないところかなと思います。
で、我々のそれに対する1つの答えというのが、今やっているAIエージェント、Notta Brainというものになります。今澤さんがおっしゃっていた検索をする、あるいはイノベーションのために点と点を線で繋ぐみたいなところを、皆さんがもう慣れ親しんだ会話、チャットインターフェースで提供をしております。具体的な使い方としてよくあるのが、例えば私ですとCOOとして、先週の会議で自分が把握しとかなきゃいけないキーポイント何、みたいのを書くとですね、先週というコンテキストに限った上で、私が普段何を注意してるかっていうところを理解してレポートを作ってくれたりします。また私、例えば営業部隊を見ているので、良い営業の会話とうまくいかなかった時の会話ってあるわけですよね。その時がそのお客様との相性の問題なのか、それとも特定の営業パーソンのやり方というのがすごいみんなが参考にできるものなのか、みたいのを、1回2回の商談だと分からないことも、10回20回と会話を積み重ねてパターンって見えてくるじゃないですか。そういうのをですね、本当に一発でAIがやってくれるというものです。で、本当に成果物としましては、いわゆるおじさんの言葉でいうペラ1ですよね、を作ることもできますし、パワーポイント形式で10枚から20枚のスライドに落とし込むみたいなこともできます。
記録、分析、そして出力までこの中で完結できるっていうことなんですね。
おっしゃる通りです。
なるほど。じゃあもう外部に貼り付けたりしなくていいんですか?
そうですね。これ実はヒントが、それこそ最もアクティブにNottaを使ってくださってたお客様たちに聞いたんですよ。めちゃくちゃダウンロードされてますけど、ダウンロードした後何されてるんですかと言った時に、10人いると10人がですね、その後僕チャッピーに、私それチャッピーに貼ってプロンプト書いてるんですよっておっしゃって。だったらコピペしなくてもいいプロダクトを作ればいいんじゃないかっていうのが、実は僕らのヒントとなっております。
ユーザーの声から生まれたんですね。
そうですね。
澤さんはこのNotta Brainどう見ましたか?
これテクノロジーの本懐っていうところにちょっと触れてくるのかなと思うんですけど、テクノロジーって何のために存在するかって言うと、1つの機能は外部化なんですね。何かを外側に出す。要するに、例えば車っていうのは歩行の外部化なんですけど、歩くっていう行動を外に出してるっていう、そういう外部化なんですね。でAIっていうのは思考の外部化。自分が考えるっていうところをさらに拡張するっていうのがAIの位置付けになっていて、で、じゃあ何を拡張するのかって言うと、もう1個が、ビジネスパーソンの作業の6割は繰り返しなんですよね。
ああ。
繰り返す。で、さっきの外部化っていうのは実はこの繰り返し作業の解決になると。例えば歩行っていうのも手足を交互に出すって繰り返すわけじゃないですか。で、それを外部化するっていうのが車なので、で、このAIっていうのはその繰り返していく作業っていうのをどんどんどんどん、あるいはやり直しもそうですよね。で、そういったものっていうのを解決してくれるのが、こういったNotta Brainのような一気通貫で全部やってくれるっていう。その繰り返しをギュッと圧縮すると。でギュっと圧縮して何が生まれるかっていうと、1番大事なこと、時間なんですよね。時間が生まれると、その時間っていうのはどうするかっていうと、自分の頭で考える時間に割り当てられるんですよ。これ作業してる間って考えられないですからね。で、その考えるっていうのを、自分の時間を使って時間が投資できるようになると。これ時間が一番大事ですからね。
そしてNottaはソフトだけではなくハードウェアも手がけているんですよね。実はこちらにあります。こちらボイスレコーダーなんですね。
はい。これAIレコーダーと我々は呼んでおりまして、これをですね、ケースを持ってるやつをちょっと見せた方がいいかなと思いまして、こんな感じでケースもついております。ケースがついてると何がいいかと言うと、まずはそれでスマートフォンの背面にですね、くっつくんですね。
いいですね。
なんでなくさない。かつ電話が来た時に、その内容も、当然許諾を取ってからですけど、録音も文字起こしすることが自動的にできます。で、あとこれ本当に私自身の一押しポイントなんですけど、これ薄くして名刺入れに入れようとしたためにですね、充電ケーブルが特殊なやつを作らなきゃいけなかったんですよ。で、昨年リリースした時にそれが大変不評でして、このケーブルなくしたらまた買わなきゃいけないのか。あ、すいません、2000円お願いしますなんで、このケース今年出したんですけど、なんとUSB-C対応してます。
ありがたい。ありがたいですね。
かなり頑張って、もうギリギリUSB-Cが入る薄さのケースを作ったので、より頑丈にもなりますし、スマホの裏にもつきますし、特殊なケーブルを使わなくてUSB-Cでスマホと一緒に充電ができるというボイスレコーダーになっております。
じゃあ、そのまま充電もできて、使用もできるということなんですね。
はい。そうですね。本当にボタンを押すと自動的に録音が始まりまして、大体半径3mから5mぐらいの会話を録音することができます。で、それがですね、録音を停止しますと自動的に我々のクラウドの方にアップロードされまして、話者を識別した形で文字起こしが出てくると。で、さらにそこからNotta Brainなどを使ってですね、あの時誰とどういう話をしましたかみたいなところの分析もできたりします。
もう話者の識別は本当に助けられました。
良かったです。
何せ長いんで、大量の取材するともう自分が話したことも覚えてないんですよね。本当にありがたかったですね。今ってスマホでも録音できると思うんですが、その最大の違いというと
そう、これも実はお客様の声から出たんですよね。スマートフォンで録音されている方々の中に2種類いまして、我々のアプリのリアルタイム文字起こしというアプリを使ってる方と、一生懸命ファイルをアップロードされてる方がいるんですね。で、ファイルアップロードされてる方に、モバイルアプリあるのご存知ですよねと聞いたところ、知ってるよ、でもあれで文字起こしするとすぐ電池がなくなるんだよ、
あ。
っておっしゃってまして。だったら、外部化じゃないですけど、もう録音という仕事はこっち側に外部化して、我々はAIのところだけスマートフォンの入り口からやればいいんじゃないのかなというのがヒントになりました。
スマホを開かずに、そのNotta Memoだけで録音ができるっていうことなんですね。ありがたいですね。澤さんいかがですか?
僕毎日音声配信してるんですよ。もう8年、1日も休まずやってんですね。8年でずっとやってんですけど、最初のうちは実は台本書いてたんですけど、面倒くさくなって。もう3000回以上やってるんですけど、500回目ぐらいから台本書かなくなったら何が起きるかというと、前に何話したか全く覚えてないですね。多分同じ話を何回もしてると思うんですけど。で、一時ちょっとまとめて、ある方にお願いして文字起こししてもらったんですけど、また500回分ぐらい貯まってんですね。で、これはどうにか処理するんですけど、これからはちょっとこういうものでやって喋って、スマホに向かってこれ喋って録るんで。そしたらそれを録音してる状態そのまんまAIに放り込んでおいてあげて、何を喋ったかっていうのを全部にできるという話ですよね。
おっしゃる通りですね。で、私自身の使い方、すごい恥ずかしくて、もちろん商談でも使うんですけど、よく部下にですね、田村さん、ブログ書くって言ってた話どうなりました?みたいな。新しいnoteを書くって話、もう2週間前なんですけど、よくあって。私結構筆不精なんですよ。で、この前ブログって言われたんで、ああ、書くっつったら、いや、あなたは書かないんで、今から30分ミーティングを予約したんで、もう30分話してくださいと。
うん。
あとは我々が編集するんで、あなたの仕事は30分黙らないで今考えてることをバーって言ってください、っていうのがあって。まあそれ1回でやっぱり30分話すと、普通にブログだったりnoteが10本ぐらいできるんで、
うん。
忙しい経営者の方々やコンテンツを作らなきゃいけない方々に是非推したい使い方ですね。
確かに会議以外のいろんな使い方できそうですよね。本当に記録できそうだ。さて、今日のテーマ会話資産ですが、なぜNottaは音声を資産に変えるところまで踏み込めるのでしょうか?
1番の理由は、実は、すでにNottaを使って記録するところまでやってくださってるお客様がたくさんいるというところですね。グローバルで登録ユーザー数は1500万人を超えましたし、企業ユーザーさんはもう日本国内で5000社に上るところまで来てますと。で、やっぱり記録をしてないと、それを組織の記憶、組織の資産にはできないんですよね。で、ちょうど僕ら去年、じゃあこれからNotta何をやっていけばいいのか、もう記録だけでいいのかっていう話を社内でした時に、やっぱりこれからは、もうすでにNottaを使ってきてくださってる人、あるいはこれからNottaを使おうと思ってる人たちに、より遠くの未来を見せられるプラットフォームにならなきゃいけないんじゃないかなという話をしまして、それの1つの答えがまずNotta Memoです。なぜならば、これがあることによって今までNottaが取れてなかった新しい会話を記録できるっていうとこですね。で、もう1つがNotta Brainで、Notta Brainがあることによって検索もできるし、それこそ澤さんの3000回以上のあれですか、音声配信
そうですね。
の中から、どの20個がダブってるのかと、どれが大事な、繰り返し話されている、そして醸成されてきてるテーマなのか、みたいなところを分析できるんじゃないかなと思ってます。
これまで多くの会話を支えてきた基盤と、音声データを扱う技術の知見があるからだと思いますが、ちょっと預けて大丈夫かなって不安に思ってる方もいるかもしれませんが、そちらについていかがですか?
当然です。やっぱり、ちょっとここだけの話だけどさ、みたいにして話すこと我々多いじゃないですか。そのぐらい我々にとって会話の内容ってセンシティブなわけですよね。なので我々は、当然ながら日本国内にデータセンターを持ち、そこで全てのデータを処理してますし、基本的にお客様のデータを使ってAIを学習させる、進化させるみたいなことは一切行っておりません。で、これが結構僕は大事だと思ってまして、もちろんAIは進化してかなきゃいけないんですけれども、我々はやっぱりその今も進化しつつあるAIを応用してお客様に価値を届けるという立場である以上、本当に厳重にお客様の音声データを守るというのが使命だと思っております。
預けても安全は徹底されているということですね。さて、澤さん、改めて音声AIプラットフォームの存在意義についてはどう位置づけますか?
はい。これビジネスパーソン、これからAIが出てきて何が起きるかっていうところなんですけど、これAIが仕事を奪うってよく言われますけど、実際にこれ奪うのって、仕事っていうのをもうちょっと踏み込んで、これ下積みなんですよね。
ええ、下積み。
AIが奪うのって下積みなんですよ。で、要はよく言われてんのが、新入社員、新卒の社員が修行時代にやるみたいなことっていうのは、AIは一瞬でやっちゃうんですよね。そうなると新卒を取る意義は何なんだってのは今結構いろんなビジネス界で言われてる状態なんだけど、これは別の問題としてね、社会人を育てるっていうのはこれ社会的な使命なんで、それはそれでやるとして、ただその一方で下積みの作業がなくなるっていうのはこれ事実として存在してると。じゃあどうすればいいの?じゃあ、その人たちは一足飛びに何者かになる、要するに下積みをすっ飛ばして何者かになるっていうことをもう狙っちゃっていいのかなと思うんですね。そのためには思いついたことっていうのを声に出す。で、声に出すものって消えていくけれども、誰が言ったか紐づいてたら、あの人はこのアイデア出したよねってエビデンスが残るわけですよね。そのエビデンスっていうものによって、下積みすっ飛ばして面白いアイデアを出した人ってポジションがポンと取れたら、それを実行すれば何かしらの社会貢献ができるっていうことになると。だから、下積みが奪われるっていうのはこれ多分不可避なので、そこに関してはいろんなことを考えて、とにかく声に出してどんどん出していくことによって、どんどんビジネスパーソンは早い段階で価値が出せるようになってくるんじゃないかなと。今までだったら作業っていうものでそれを証明してたのが、声に出す。アイデアをどんどん出す。なんならそのうちのね、9割ぐらいは大外れなことかもしれないし、全然箸にも棒にもかかんないかもしれないけど、1割当たりゃもう御の字ですよ。だから、それをどんどん出していくっていう機会を、それをちゃんと資産化していくってなると、この会社の若手の何々さんはこういうアイデアを持っているってことがエビデンスになるんで、その人のキャリアにとってもプラス、そして会社にとってもプラスになるかなって思いますけど。
確かにこれまで会話での貢献みたいなものは記録されていなかったので、ちょっと可視化されにくかったですよね。
そうですね。で、グッドアイデアは1人歩きをしていく。だけど1人歩きをするっていうことは、人と切り離されちゃうっていうところが、僕はこれある意味問題だと思ってたんですよね。で、そうすると、あれ自分が言ったんだけどなって言うと、それをさらっとうまいことね、マネージャーとかが持っていくなんて。そういう経験ある人はちょっと手上げさせると、ちょっと申し訳ない、やめとこう。そういうこともあるわけじゃない。世の中いっぱいあるわけですよね。そういうことで、そういったことが起きない、起きづらくなるし、多くの人たちが声に出すことがものすごく自分にプラスになるんだってなると、より意見がどんどん出てきて、会社にとってもイノベーション起きやすくなるかなと思いますけど。
評価軸まで変わったら素晴らしいことですよね。さて、ここまでたくさんお話を伺ってきましたが、最後に田村さん、音声AIプラットフォームで未来をどのように変えていきたいですか?
より多様な能力を持った人たちを活かせる組織が強くなっていく。で、その基盤と言いますか、インフラになりたいなっていうのが僕らの観点ですね。そういう意味でやっぱり本当に会話は資産ですし、資産である以上、意識的に運用しないと溜まってはいかない、増えてはいかないものかなと思ってます。
本当に適切に保存管理されていて、蓄積されているほどやっぱり資産になっていくんだなというのをお話を伺って感じました。ありがとうございました。澤さん、今日はいかがでしたか?
はい。世の中の面白いものって、きっちりとした会話じゃなくて結構雑談から生まれるって、これよく言われてる話で、例えばポストイットって、あれ雑談から生まれてるんですよね。で、どういう雑談かっていうと、全然くっつかない接着剤を開発した、要は失敗としてね、全然くっつかないのを作っちゃった人と、音楽をやっていて楽譜に挟んでるしおりがポロポロ落ちるのを悩んでる人の雑談で生まれたんですって。
へえ。
で、要は、しおりが落ちるのが悩み、くっつかない接着剤が悩みだ。接着剤があんまり効かない、ピッと剥がせんのいいんじゃねって話で生まれてるんです。これ雑談なんですね。なんで雑談に価値を与えることができるのは、実はデータ化するといろんなところでこれイノベーションが起きるっていうことなんで、結構これはいいこと起きるんじゃないかなと思いますけどね。
会話だった分、これまでちょっと見落とされて流れちゃってたものが救えるようになるかもしれません。
うん。それがちゃんとデータになって、面白いイノベーションが起きて、なおかつそれが誰が言ったっていうところまで、みんながフェアにちゃんと評価されるようになって、みんなハッピーかなと思いますけど。
それ面白いですね。
さて、今日は、その場で会話は消えるものではなく、企業の意思決定や成長を支える大切な資産になり得ることがわかりました。会話の価値をどう残し、分析し、生かすのか、今後企業の競争力を左右する重要な視点になりそうです。さて、本日は皆さんお聞きいただきましてありがとうございました。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
お
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