猪子寿之と堀江貴文が語るAI時代のアート、料理の起源、そして興行ビジネス
堀江貴文 ホリエモン堀江貴文の料理番組「ホリエキッチン」の第3回に、チームラボ代表の猪子寿之がゲストとして登場した。堀江がサンフランシスコの魚介料理チョッピーノを作る横で、二人は近況、AIとアートの関係、チームラボの新作の考え方、初めて会った頃の話をした。中盤は「人間はなぜこれほど旨味を求めるのか」という猪子の問いから、料理の起源をめぐる議論に進んだ。終盤は堀江が、アメリカで開かれたワールドカップ、F1、日本のスポーツ中継、阿波踊りについて語っている。猪子は自分の考えを「科学的ではない」「勝手な結論」と断りながら話し、堀江は既存の知識で応じたり、ビジネスの事例を持ち出したりする。この組み合わせで会話が進んだ。
チョッピーノという料理と、この日の食材
この日の料理は猪子のリクエストで決まった。堀江はチョッピーノという料理を知らなかったという。猪子の説明では、チョッピーノはサンフランシスコのイタリア料理である。イタリアは地域ごとに料理がまったく違うが、サンフランシスコにはさまざまな地域からイタリア系移民が集まったので、それらが混ざった料理になった。港町の料理なので、日本でいう漁師飯に近い。その日に獲れたものをどっさり入れる料理で、サンフランシスコでは必ずカニが入り、エビも入る。猪子にとってチョッピーノは「一応カニ料理」だった。ところがこの日の鍋にカニは入っておらず、堀江が謝る場面もあった。
堀江は旬の食材をそろえていた。北海道産のツブ貝、今が旬だという千葉県産のキス、むきエビ、石川県産のスルメイカである。キスは天ぷら粉でフライにしてから加えることにし、猪子はそのままでも十分おいしいと喜んだ。スープの味付けはトマトとニンニクが中心で、野菜は玉ねぎとセロリくらいしか入れていないと堀江は説明した。締めのパスタには淡路島の製麺会社の生パスタ「もっちリーニ」を使った。堀江によれば、この会社はもともとうどんやそばを作っていたが、儲からないので全国のイタリアンやフレンチに卸す生パスタへ事業を移したという。
酒は、カリフォルニアの白ワイン「ブレッド・アンド・バター」のシャルドネだった。堀江は5,000〜6,000円程度で買えるはずだと話し、サンフランシスコの料理によく合うと二人で盛り上がった。最後はスープとして食べるより具とパスタを一緒にしてしまい、堀江は「チョッピーノではなくペスカトーレになった」と笑っていた。
和牛マフィアはチームラボを「ベンチマーク」している
近況の話になると、堀江は自身が関わる飲食店「和牛マフィア」が最近「ウルトラ」という店を作り、チームラボを参考にしていると明かした。猪子は即座に「しないで」と返している。
堀江によれば、店の客の約7割は外国人で、チームラボも来場者の7割ほどが海外からの客なので、構造が似ている。来店した外国人にスマートフォンのカメラロールを見せてもらったところ、ほとんどがチームラボの写真だったという。浅草寺や東京タワーの写真もあるが、そうした場所では何枚も撮らない。チームラボでは何十枚も撮っていて、カメラロールがチームラボに「独占」されている。堀江はこれに気づき、自分たちの店もカメラロールに残るように設計しようと考えた。
具体的には、店内にレーザーを入れ、炎を使った演出や菊の花を撒く演出を取り入れた。炎の演出はダクトから火事になるのではないかと批判され、菊の花は料理研究家のリュウジから食べ物を粗末にするなと言われて炎上したという。堀江は、ダクトは炎用のものにしてあり消防も理解していると反論した。菊の花についても、刺身のつまの菊は誰も食べないし、結婚式では昔から花やライスシャワーを撒き、相撲では塩を撒くと述べ、食べ物を粗末にしているわけではないという立場をとった。京都の団扇に菊の花を載せて舞わせ、スローモーションで撮るとみんなが写真を撮ってくれるとも話している。
堀江は、客層も「知的で裕福な人たち」という点でチームラボと重なっていて、「チームラボ戦略」が当たってきていると語った。猪子は、自分にそんな戦略はない、もともと誰も来ないところでのんびり生きていたかったのだと応じている。
AI時代にアートの価値は高まるのか
堀江は猪子に、AI時代にアートの価値は高まるのかと尋ねた。猪子は最初「わからない」と答えた。自分たちの話をするとややこしいので一般論にしたいと言って、キーファーという作家を例に挙げた。
猪子の説明はこうだ。キーファーはかなり高齢の作家で、人生をかけて作品を作ってきた。作り方も複雑である。その作品は情報から始まって情報で終わるものではなく、そもそも情報から始まってすらいない。最終的には物質の塊、溶岩が冷えて固まったような物体になる。すべてではないが、こうした作家の多くの作品は情報とあまり関係がないので、AIにすぐ駆逐されるという話にはならず、影響をあまり受けないかもしれない。
堀江は、以前秋元康から聞いた話を持ち出した。ピカソがなぜすごいのかといえば作品数だ、という話である。創作は試行錯誤しなければ何が正解かわからない。どの作品にも全力で取り組むが、何が当たるかはやってみないとわからない。だから秋元はあれほど多くの作品を作っている。堀江自身も最近秋元に歌を書いてもらったという。この考え方に立つと、AIは作品を大量に作るための格好の道具ではないか、と堀江は問いかけた。猪子の返答は、それは現状では情報の中の話であり、実際に扱っているのは情報ではない世界の話だ、というものだった。
チームラボはAIをどう使っているか
では、チームラボはAIで作品を作っているのか。猪子は「あまり作っていない」と答えた。調べものや作業の削減には使うし、チームラボには情報の部分、つまりソフトウェアの部分が多いので、ソフトウェアを書くことなどには大いに使う。しかし、AIそのもので表現することにはあまり興味がないという。
堀江が「創作には使わないという線を引いているのか」と確認すると、猪子は線を引いているというより興味がないのだと言い直した。ツールとしては非常に使えるが、AIそのもので表現を作ることには関心が向かない、という説明である。
堀江はさらに、Midjourneyが「Midjourney Medical」を立ち上げ、数十万個の半導体素子で超音波を使い、MRIのように全身をスキャンするデバイスを発表して話題になっていると紹介した。フィジカルAIのように、物理世界にAIが生かされる文脈ならありではないかという問いである。猪子は、ありだがそういう分野は過酷な競争になる、と答えた。堀江は、猪子はいつも「競争のないところに行きたい」「誰も興味がないところでのんびり生きたい」「自分に注目するな」と言っている、と笑った。
光だけでできた球体と、「流れ」が生む存在
猪子はスマートフォンで作品の写真を見せながら、最近の制作について説明した。京都の施設とロンドンの展示に出している作品は、光が球体になっているものだという。ガラスの膜もなく光だけで球体ができるのは、物理的にはおかしい。しかし実際には、人間の認識がそれを勝手に球体にしている。堀江が「錯覚のようなものか」と尋ねると、猪子は錯覚ではないと答えた。錯覚は現実の姿と人間が認識する姿が違うという話だが、この作品が扱っているのは、光は存在するけれどもどこに存在しているかわからない、という物理的な現象なのだという。猪子はここでも、だからAIとはあまり関係ないかもしれないと付け加えた。
麻布台の施設にも一部新作が入る予定で、猪子は前日に撮ったばかりだという写真を見せた。光だけでできているのに、そこに本当に物体があるかのように見える立体物である。どうやって思いつくのかと堀江が聞くと、猪子は「すごくマニアックな話」と前置きして大枠を説明した。
身の回りの物は物質的な結合によって存在している。一方、人間はそうではない。食べて、出して、流れ続け、その流れの中に秩序や構造が生まれている。人類はずっと物質的な結合による物体ばかりを作ってきたが、猪子はそうではない作り方をしたい。エネルギーの秩序を上げることで存在を生むような作り方で、最近はいろいろなものを作っているという。以前は違ったのかと聞かれると、以前も結局はずっとこういうことを考えていた、と答えている。
「会うべきだ」と言われて訪ねた文京区のオフィス
話は二人の出会いに移った。堀江によれば、出会ったのは刑務所に入る前なので、もう20年近く前になる。周囲の人間が全員そろって「猪子に会うべきだ」「会ったことないのか」「絶対に合うと思う」と熱心に勧めてきたので、そんなにすごい人物なのかと思い、文京区にあった猪子のオフィスを訪ねたという。当時のチームラボはまだアート的な活動を表に出しておらず、産経新聞社のウェブサイトなど、ウェブ制作を手がけていた。猪子によれば作品はその頃から作っていたが、誰も興味がないだろうと思って誰にも言わなかった。
アートへと活動が広がったきっかけについて、猪子はいくつか挙げた。海外から作品が呼ばれるようになったこと。いちばんわかりやすいのは村上隆のギャラリーでデビューさせてもらったこと。そして最も大きいのは、呼ばれるのを待つのではなく、自分たちで場を作り展覧会を始めたことだという。
最初の展示がどれかは難しいとしつつ、猪子はわかりやすい例として、沖縄のデパートの催事場のような場所で開いたポップアップを挙げた。2001〜2002年の創業期から、展示をすると人はぎゅっと集まった。ただ、チームラボに入っても、それが何なのかは誰にもよくわからなかった。人は来ても次にはつながらず、どう継続すればいいのかもわかっていなかった。それでも誰もそんなに興味はないだろうと思っていたが、実際にはどんどん大きくなっていった、と猪子は振り返っている。
旨味への疑問から毎日料理を始めた
猪子は料理を毎日していると言い、堀江は驚いた。料理を始めた理由も独特だった。20歳くらいで初めて海外へ行った先がたまたまロンドンで、当時のロンドンの食事には旨味がなく、耐えきれなくなった。そこで「人間はなぜこんなに旨味を求めるのか」と考えたという。
猪子の整理はこうだ。人間がおいしいと感じるものには、まず糖や炭水化物がある。次に脂肪や油がある。これらはカロリーが高いので、生物としておいしいと反応するよう進化してきたことはよく理解できる。しかし旨味については、中毒になるほど、頭がおかしくなるほど求める理由が理解できなかった。調べても「タンパク質のサーチ」と書いてあるだけで、しっくりこない。わからないので毎日作ってみることにした、と猪子は語った。
堀江は「旨味はタンパク質の原料だからだ」と答えた。猪子は、それならタンパク質そのものをおいしいと思うほうが合理的ではないかと返し、昆布とかつお節の例を出した。どちらも単独でおいしいが、両方合わせると旨味が8倍、10倍ほどになる。タンパク質のサーチなら、そのような構造にはならないはずだという。堀江は、アミノ酸系の旨味と核酸系の旨味があり、核酸はDNAの原料だと説明した。猪子は、体の構成要素ならビタミンや食物繊維などほかにもたくさんあるのに、なぜ旨味だけを異常なほど求めるのかと食い下がった。
「料理は旨味を跳ね上げるためにある」
毎日料理をするうちに猪子が気づいたのは、次のことだった。油の量は食材の合計と料理の後とで変わらず、むしろ減ることもある。糖や炭水化物も合計値は変わらない。ところが旨味だけは料理によって跳ね上がる。堀江は「自分はそうは思わない」と笑ったが、猪子はそこから、料理とは旨味を跳ね上げるためだけに存在するのだ、という一つ目の結論を出した。
次に猪子は、ある科学者の説として、火を使った料理と人間の進化の関係を紹介した。猿は基本的に料理をせず、人間だけが料理をする。料理をするようになって消化の効率が大きく上がり、腸がとても小さくなった。それまで消化に使っていた栄養を脳に回せるようになり、脳が巨大化して人間が人間になった、という説である。
堀江はこの説を「しっくりくる」と受けた。脳神経はもともと腸から発達したものだからだという。堀江の説明では、単細胞生物は細胞膜から直接栄養を取れるが、多細胞生物は内側の細胞にまで栄養を届けなければならないので消化管が生まれ、より効率的に栄養を取り込むために神経系が生まれた。つまり腸が先にあって、そこから脳ができたのだという。猪子は、人間は血液やエネルギーの大半を脳に使っていると述べ、堀江が「だいたい3分の1くらい」と応じた。草食動物の腸が長いことにも二人は触れている。
獲得と消化で一日が終わる、という仮説
ここから猪子は、「これはオリジナルの意見で、科学的ではない」と断ったうえで自分の見方を話した。世の中を見ていると、動物の一日は食物を獲得する時間と消化する時間の合計でできているように見えるという。
ライオンは肉を食べるので消化は効率的だが、獲物の獲得に非常に時間がかかる。牛は周りにある草を食べればいいので獲得は簡単だが、消化に時間がかかる。豚やイノシシ、そして人間のような雑食動物は、獲得はライオンほど過酷ではないが、消化はライオンより長い。どの動物もなんだかんだで獲得と消化に一日を使っている。料理をするようになって消化の時間が大きく減り、人間には初めて生きるのに不必要な時間、つまり遊びの時間が生まれた。猪子はそれを文化的な時間だと考えていて、人間は料理をするようになって人間になれた、と述べた。
そう考えると、料理とは一種の「腸の外部化」だと猪子は言う。腸の外部化がうまくいっているときに、人はとてもおいしいと感じるのだという。堀江は「面白いことを言うね」と反応した。
最初の料理は発酵だったのではないか
猪子はこの説の矛盾にも触れた。火を使う料理は、頭が大きくなっていなければできない。脳の巨大化が料理によって起きたのなら、脳が巨大化する前にはどうやって料理をしたのか。鶏と卵のような問題である。そこで猪子は、料理の原型は何かに興味を持ち、「勝手な結論」として、最初の料理は発酵だったのではないかと考えている。腸は腸内細菌の活動によって消化をしているので、それを体の外に出したのが発酵だと考えれば納得がいく、というのが猪子の理屈だった。
堀江は、ちょうど前日に同じような話をしていたと応じた。最近買収したラジオ局のスポンサーに、発酵高麗人参のサプリメントを販売する会社がある。社長はもともと歯科医で、体が弱ったときに高麗人参を見つけてサプリにしたという。堀江の説明では、高麗人参の有効成分は分子量の大きい糖類で、韓国人の腸内フローラは日常的に食べているので分解できるが、日本人で分解できるのは3割ほどしかいない。そのため日本人が高麗人参を飲んでも効きにくく、それを麹などで発酵させたのだという。堀江はさらに、日本人は昆布などの海藻を分解する腸内細菌を持っているが西洋人は海苔を食べると下痢をすることがある、逆に日本人は乳糖を分解できない人が多い、という例も挙げた。
猪子はこれを受けて、ある文化圏では体に良いが別の文化圏ではあまり効かないものも、発酵させると消化できるようになると話した。ウコンもほとんど消化できないものの一つで、インドの人たちは消化できるのかもしれない、牛乳もヨーグルトにすればだいぶいいのだろう、と続けている。
猪子はさらに、初期の人類が発酵食品を食べていた経緯を想像した。初期の人類は競争に弱く、他の動物が残した屍肉を拾って食べていたかもしれない。せっかく手に入れた食べ物を木などに隠しているうちに発酵し、無自覚に発酵したものばかり食べていたのではないか。堀江は「おそらくそうだね」と同意し、料理の要素を混ぜる、加熱、発酵と整理した。自分も考えるほうだが、そのロジックでそこまではたどり着かない、とも言っている。
人間とAIの違いはエネルギー効率にある
堀江は、この話がAIとどうつながるのかと問いかけた。AIは発酵食品を食べないので、その辺が進化のポイントなのではないか、という投げかけである。
猪子の答えはエネルギー効率だった。AIのエネルギー効率は、堀江の言葉では「激悪どころの騒ぎではない」。一方、人間のエネルギー効率は非常に良く、猪子は「神の領域」と表現した。二人はそこが両者の大きな違いだという点で一致し、この話題は料理の完成とともに終わった。
日本人は格闘技のフォーマットを作るのがうまいが、最後は持っていかれる
食事をしながら、堀江は自身がプロデュースする「クレイジーマッスルショー」の話をした。インバウンド客に注目されているものを狙っていて、今はマッチョが注目されているので、それをミュージカルにしたという。
堀江は、日本人は筋肉や格闘技のフォーマットを作るのはうまいと話した。K-1もPRIDEも日本から始まった。しかし今はUFCに押されていて、最後はアメリカ資本にパワープレーで持っていかれる、というのが堀江の見方である。
アメリカ開催のワールドカップとF1の変化
堀江は最近、ワールドカップの日本対オランダ戦を現地で観戦した。編集者の箕輪厚介が「サッカーは陰キャのスポーツだったのに、アメリカに来て一気に陽キャのスポーツになった」と言っていたのが面白かったという。45分間走ってダッシュし続けるサッカーは「ドMのスポーツ」だが、今大会はアメリカ開催なので、前後半それぞれの中間に3分間の強制的な給水休憩が設けられた。その間、DAZNではCMが流れ、会場ではLEDビジョンにスポーツドリンクのCMが映される。試合前にはK-1のような両チームの煽りVTRも流れた。堀江は「ほとんどNFLの試合」と表現している。
チケットには公式の二次流通があり、堀江の話では決勝の最も高い席は1人500万円ほどになっている。外で転売されるくらいなら自分たちで儲けよう、という発想だという。アメリカではサッカーは人気がないと思われていたが、意外に多くの人が観に来て、チケット価格がどんどん上がっているそうだ。
堀江は、同じことがF1でも起きていると続けた。Netflixが4、5年前にドキュメンタリーを始め、1年を通して24時間チームに密着し、プライベートジェットでの移動や無線、監督がミスした選手を叱る様子まで見せた。これが話題になってアメリカ人がF1の面白さに気づき、今はインディカーではなくF1が人気になって、アメリカで3都市開催されているという。放映権料が上がってメディアからの分配金が高騰し、最下位のチームでも年間60億円ほど受け取れる。バブルの頃のように日本人がお金の力でシートを買うことは通用しなくなり、完全な実力主義になった、と堀江は語った。
100万円以上するホスピタリティルームの席は毎回完売し、そこには半分F1を見ていない人たちがいる。経費で行けてセレブと交流できるからだ。逆に、そうしたホスピタリティルームを用意できない開催地はどんどん撤退していて、フランスでももう開催されていない。モナコも2、3年前に廃止されかけ、「言うことに従うし、ホスピタリティルームも増やすから、F1は自分たちのアイデンティティなので撤退しないでくれ」と頼み込んだという。日本の鈴鹿も危ない、と堀江は見ている。
日本のスポーツビジネスが伸びなかった理由は地上波にある
堀江の考えでは、日本のスポーツビジネスがだめになった原因は地上波テレビ局であり、問題はスポンサーモデルにある。サブスクリプションなら、一度加入した人はある程度の期間やめないので、LTV(ライフタイムバリュー)を見越して投資ができる。スポンサーモデルでは、スポンサーがその回に出す金額以上のお金は出せない。
これを衛星放送で最初にやったのがルパート・マードックだと堀江は説明した。オーストラリアの新聞社出身のマードックは、イギリスの大衆紙を買収してメディア業界に入り、人工衛星が登場すると衛星放送スカイを始めた。瀕死だったイングランドの1部リーグをプレミアリーグとして名前を変え、フーリガンを排除し、サブスクで放送して大成功した。このモデルが世界に広がったという。
しかし日本では地上波テレビ局の力が強すぎて衛星放送が潰され、CS放送で残っているのはスカパーJSATくらいだと堀江は言う。そのためサブスクリプションがビジネスとして立ち上がらず、日本人はサブスクに慣れていなかった。NetflixやAmazonプライム・ビデオが出てきてようやく気づいた状態だ。一方アメリカ人はサブスクに慣れていて、スタジアムを埋め、来られない人はサブスクで観るというビジネスモデルができている、というのが堀江の対比だった。
阿波踊りと「東大連」
最後の話題は阿波踊りである。猪子は徳島出身で、歯科医の息子だ。堀江によると、二人が親しくなったのは阿波踊りがきっかけだった。2010年、収監される前の年に、猪子が突然先輩面をして「阿波踊りに行きませんか、とにかく面白いから」と誘い、堀江はよくわからないまま参加したという。
阿波踊りには「連」と呼ばれるチームがあり、その中に「東大連」がある。徳島に縁がなければ、いくら東大生でも阿波踊りには行かないので、先細りしていたらしい。そこで東大の後輩で徳島出身の猪子がなんとかするよう求められ、インカレサークル方式を考えた。東大のサークルには他大学の女子学生が多く参加していることにならった仕組みで、今の東大連は東大生ではないメンバーが多く、7〜8割は他大生だと堀江は言う。みんな「東京大学」と書かれた法被を着て踊っている。堀江が参加したのは復興1年目で、後から聞くと、東大生の割合が減るので強烈な「東大成分」を入れるために呼ばれたらしい。その後もテレビの取材があるたびに「東大成分が足りないので来てください」と頼まれているという。
堀江は、阿波踊りが最近ようやくインバウンドで知られるようになったと話した。祭りには古くからの利権や慣習があって、海外向けに強化する人がいなかったが、勝手に知られ始め、去年から外国人が増えている。これが本格化すれば阿波踊りはすごいコンテンツになる、と堀江は見ている。
堀江が特に好きなのは、「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らな損々」というお囃子の構造だという。見ているだけでなく踊れと巻き込む参加型の仕組みで、今みんなが参加型やイマーシブと言っているが、元祖イマーシブは阿波踊りだと堀江は述べた。猪子も「元祖だよね」と同意している。歴史は起源不明ながら400年とされ、よさこいは戦後約70年前に土佐の人たちが阿波踊りに憧れて作ったものだと堀江は紹介した。四国の4県が互いに張り合っている様子や、徳島の空港が「阿波おどり空港」という愛称になっていることも笑いながら話している。日程は毎年8月12日から15日で、堀江は2010年以降、刑務所にいた時期とコロナ禍を除いて毎年参加しているという。
チームラボの常設施設と今後
堀江が「京都のほうはまだやっているのか」と聞くと、猪子は、京都は建物を建てた常設施設で、日本で一番大きいと答えた。これまでは仮設が多かったが、麻布台も常設である。海外はサウジアラビアとアブダビ、シンガポール、マカオにあり、来年の頭にはドイツのハンブルクにもできる。シンガポールではもう一つ、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイの中に非常に大きな施設を作っていて、アメリカにもまだ言えない計画があるという。冒頭では、ロンドンでとても小さな展示が始まったばかりで、翌週からはムンバイでも展示があると話していた。
堀江は「和牛マフィアもベンチマークしながら負けないように頑張る」と言い、阿波踊りのタイミングで京都にも行くと約束した。猪子はこの夏、阿波踊りに一番行きたいと話していた。旨味と料理の起源についての猪子の仮説は、本人の言葉どおり「勝手な結論」のままで、AIとの関係もエネルギー効率の違いを確認したところで話が終わっている。
ホリエモンチャンネル。ということで、今日、第3回のホリエキッチンのお客様はお久しぶりの猪子さんです。よろしくお願いします。よろしくお願いします。
ていうかさ、いんだけど。なんかさ、あれみたい。赤ちゃんのよね。なんか短さってるでしょ。サイズバってでしょ。いや、ここは用意したんだもう。え、ここにあった。すごいよね。ちょっとまずワインでも飲みますか。
はい。これ、あの、今日はそういえば何食べたいですか? 今日はっていうか、もう聞いて、今日ね、お願いしたんですけど、チョッピーノ。俺チョッピーノってさ、初めて知ったんだけどさ、なんか名前がいいよね。言いたくね。チョッピーノ。チョッピーノ。そこの何ってチョッピーノ?
チョッピーノって、なんかサンフランシスコのイタリア料理なんですよ。あ、そうなんだ。人が来るじゃないですか、移民が。で、イタリアも歴史長いし、すっごい長い国だから地域によって料理が全然違うんだけど。これは何料理? その、だから色んな地域のイタリア人が集まって。あ、そういうことか。混ざってるんですよ、イタリア料理。
で、港町なんで、サンフランシスコが。だから、ま、漁師飯、日本で漁師飯みたいなもんですよね。ああ、なるほど。漁師飯、しかもいろんな地域のイタリアンが混ざったような。
乾杯。はい、乾杯です。これね。じゃあちょうど良かった。これカリフォルニアのワイン。ええ、めちゃくちゃ美味しい。これブレッド&バターって言って、これのシャルドネね。これ、赤ワインもあるんだけど、この白ワインが美味しいの。めちゃくちゃ美味しいですね。でもこれね、そんな高くない。多分5〜6000円ぐらいで買えると思う。じゃあもうぴったりじゃないですか、サンフランシスコの。そうなのよね。
俺サンフランシスコってのは初めて知ったんだけど、やっぱサンフランに行ったら俺中華料理食うんだよな。とか、あとカニとかさ。あ、だから一応カニ料理なんですよ、これ。僕の中では。あ、ごめんね。カニ入ってない。今日カニ入ってないもん。だからカニも必ずサンフランだと入るんですよ。ああ、ごめんね。全然いいんですけど。ちょっと映像しちゃった。
あ、エビも入るんですよ。もうとにかくその日に獲れてるようなものがドバッと入っちゃう。ちょっとだから、今の、一応季節合わせて、まずつぶ貝。いいですね。つぶ貝、北海道。美味しい。であと千葉県産のキス。これキスもすごく今旬なんですよ。今旬なもの集めてきました。いや、そういう意味ではコンセプト合ってるって。その旬な。
俺これさ、ちょっとフライにしてさ、入れようかな。あ、めちゃくちゃいいじゃないですか。そう。ちょっとアレンジしようかな。すごい。で、むきエビ。めちゃくちゃいい。とイカ。これスルメイカ。石川県産のスルメイカ。あとさ、締めでさ、パスタ。あ、いいね。入ってるんですよ、パスタ。最初からチョッピーノに。最初にちょっとスープ風で食べてもらった後にこれを茹でて。最高。
これね、もっちりーにっていうパスタで、淡路島の淡路麺業っつって、全国のイタリアン、フレンチに生パスタを卸してる。ええ、嬉しい。元々うどんとかそば作ってた会社なんだけど、儲かんないから、ここだっつって。生パスタ。ええ、嬉しい。めちゃくちゃうまいっす。ということでまずキスね。これ天ぷら粉でフライにします。それからやります。僕何すればいいですか? いや、僕は飲んでていいです。飲んでていいんですか? 俺も料理好き。あ、毎日やってんでしょ? マジで?
最近家あるの? あるある。ホームレスもうめちゃくちゃ前ですよ、先生。いや、俺もうあれがあるから、猪子イコールホームレスって頭になってて。これだってあなたを参考にノマド生活始めたん。いやいや。そういえばノマドやってきたなと思って。俺それがだからきっかけでやったから。
ところでさ、最近猪子何やってんの? いや、なんかね、作ってる、作品ずっと。京都にね、去年の秋ぐらいにオープンしたんですよ。大きいの。
俺たちさ、今さ、実はチームラボをさ、ベンチマークしててさ。どういう…しないで。わ、しないで。え? しないで。ベンチ…。いや、和牛マフィアってね、レストランやってて。はい、言ってます。最近さ、ウルトラってお店を作ったの。へえ。そこが、あの、チームラボをちょっと参考にして。へえ。なんでかわかる? わかんない。
なんかうち、7割外人なの、客が。なんか7割の外人の客にどうやって喜んでもらうのかみたいな、そういうこと考えてやってるんじゃないですか。チームラボもそうじゃん。インバウンド多いでしょ。そう。7割ぐらい海外の。でも似てるじゃん、構造が。で、うちに来る外人のカメラロールを見せてもらったら、ほぼチームラボなのよ。カメラロールに、もうチームラボだ。他の写真とかも浅草寺とか東京タワーとかもあるんだけど、東京タワーで何枚も撮らないじゃん。浅草寺で何枚も撮らないじゃん。チームラボは何十枚も撮るわけでしょ? だからタイムライン、チームラボに独占されてんだよ。分かる? いや、わかんない。SNSのタイムラインっていうか、カメラロールをもうチームラボが占領してることに気づいて、これだっていう話になって。ならないで。
で、うちの店、レーザーとかバキバキに入れて。飲食店で。へえ。こないだファイヤーが炎上してたけど、あと菊の花も炎上してたけど。え、なんで炎上って、何でファイヤーで炎上するって? え、なんかそのダクトが火事になるんじゃないかとか。でもうちはさ、もうファイヤー用のダクトになってるからいい。数とか起きない。で、それ消防も分かってるわけ。
あと菊の花撒いたのは、なんかリュウジっていう料理研究家が、なんか食べ物にするなとか言うわけ。それも炎上したんだけど、だけどめちゃくちゃみんなのカメラロールに残るわけ。菊の花をさ、芸妓さんとか持ってる京都の団扇に乗せてさ、バーンってやるとさ、スローモーションに撮ると、みんなめっちゃ写真撮った。それでも太古から結婚式でも撒いてるじゃんね、花。花も撒いてるし、ライスシャワーもするし。塩だってさ、相撲の時撒くじゃん。別に食べ物にしてないじゃん。だって菊なんかさ、みんな食わないじゃん。刺身のツマについてるけどさ、食わないじゃん。だから食ってないでしょ、そもそもって話なんだけど、なんか知らないけど炎上したさ。
ま、だけどそういう演出も含めてチームラボを参考にしてんですよ。いや、やめてほしいわ。いや、なんでよ。別にいいじゃん。いやいや、元々もう誰も来ないとこでのんびり生きてたんです。いや、だから俺は本当に、うちはチームラボと同じぐらい、タイムラインっていうか、カメラロールに残るように設計してます。
へえ。でも、お客さん、いいお客さんなわけでしょ、来られる方。裕福な。そう、そう。だからうちも基本結構裕福なお客さんなんで。でしょ? 知的で裕福。そう、知的で裕福な方々じゃん。だから結構お客さんもかぶっちゃうんだよ。だから結構そのチームラボ戦略が当たってきてます。チームラボ戦略。僕そんな戦略ないですけど。いや、俺たちが勝手に頑張ります。切れない包丁で。
あ、でも海外もすごいじゃん、今。どうなんすか、海外。あの、今ちっちゃいの、すっごいちっちゃい展示がロンドンでちょうど始まったばっかりで。で、来週からムンバイ。へえ。それはちっちゃい展示ですけど。ちっちゃいって言うと失礼ですね。ま、普通の。
どうなのよ。AI時代にさ、アートの価値っていうのはさ、高まる? どうなんでしょうね。わかんないね。いや、ちょっと見解が欲しいよ。あの実と社主義みたいなのをさ、歴史とかをさ。すごいやっぱり参考になったよ。
ただちょっとうちの話するとややこしいから、うちの話はやめて、一般的な話でいい? 例えばキーファーって作家がいるんですけど、その人はもう結構なお年なんですけど、人生かけて自分の作品を作って来ていて、ある意味作り方も、なんて言うんですかね、複雑なんですね。キーファー。で、多くの作家ってそういう人が多くて、だからあんまり関係ないかもしれないですね、AIと。AIにすぐに駆逐されるとかそういう話じゃないかもしんないですね。
ああ、なるほど。つまり、あんまりデータではない。だから情報から始まって情報で終わってないとか、情報から始まってもないし、最終的に、なんて言うんですか、物質の塊っていうか、物体っていうか、なんか溶岩が冷えて固まっていったかのような。溶岩ね。だから、まあ、情報と関係ないっていうか、その作家の作品は。全部じゃないですよ。全部じゃないですけど、多くの作品はあんまり影響を受けないかもしれないですね。AIの影響受けない。
でもさ、前さ、俺秋元さんにさ、秋元康さんにさ、なんでピカソがすごいのか分かるかって言われて、それは作品数だと。そのクリエイティブな作品っていうのは試行錯誤しないと、とにかく作んないと、何が正解かわかんないから。もちろん全ての作品を全力投球で作るんだけど、でも何が当たるかはやってみないとわかんないみたいなことを言われて、なるほどなと思ったのよ。だから秋元さん、あんなに作品たくさん作ってんだと。俺もなんか歌書いてもらったんだよ、今度。俺が。だけどさ、そういう意味で言うと、AIって作品の数を作るには格好のツールじゃん。
ま、でも現状はその、情報の中での話ですよね。そう、そう。でも実際は情報じゃない世界の話だから。だから、チームラボではさ、そういうの作ってないの? AIとか駆使して。あ、AIで作品を作ってるかっていうと、あんまり作ってないですね。そうなんだ。使いますよ、もちろん。調査したり、作業減らすとか、もちろんうち情報の部分がいっぱいあるから、情報の部分はソフトウェア書くとか、そういうのはすごい使いますけど、なんかAIそのもので表現するみたいなことにはあんまり興味ないですよね。
あ、そう。でもだから、クリエイティブな作品には使わないってこと? そうですね。あ、そうなんだ。そこは線を引いてるんだ。線を引いてるというか、あんまり使っても…。調査したり、まあソフトウェアの部分もいっぱいあるから、ソフトウェアをAIで書くとか、そういうのはもちろんツールとしてはすごい使えますけど、AIそのもので表現を作るみたいなことにあんまり興味がないですね。あ、そうなんだ。
これさ、普通に美味しそうじゃない? 天ぷらが。美味しそう。もうそのままで美味しそう。
例えばこれ、今ちょうど京都でも展示してるんですけど、今ロンドンでも展示してる作品なんですけど、これってこう光が球体になってるんですね。光だけで。すごいね。おかしいじゃないですか。光だけで球体になってるって。それ物理的にはおかしいって、ガラスの膜もなければ、その光はもちろん…ちょっと食べて。
これ何? そのまま食べていいの? あの、塩ある。うま。もうこれ今日いいですよ。うまくない? これ。うまい。やっぱり旬の食べ物って美味しいでしょ? 美味しい。さすがだね。いや、これうまいわ。キスのフライ正解。めっちゃうまい。これでいいですけど。いやいや、天ぷら屋じゃねえんだよ。あ、そうか。頼むよ。いいね、これ。でもなんか天ぷら生配信みたいな。なるほど。
で、そのさっきのそれが。さっきのやつはさ。要は光はもちろんこの物理世界に存在するんだけど、光だけで球体なんかできるわけないじゃないですか。どうやってしてるんですか? つまり人間が認識上勝手に球体にしてるんですね。ああ、なるほど。なんか錯覚みたいなやつだ。錯覚ではないんですけど、錯覚っていうのは、現実の姿と人間が認識してる姿が違うって話じゃないですか。そもそも光っていうものは存在するけど、まるで、どこで存在してるかわからない物理的な現象みたいなのを作品にしてたりしてて、だからあんまりAIと関係ないかもしれないですね。
でもさ、最近さ、ミッドジャーニーっていうさ、AI動画編集の会社が、ツールの会社がさ、今日さ、ミッドジャーニー・メディカルってのを立ち上げて、超音波でMRIみたいに全身スキャンするみたいなデバイスを発表したのよ。もう世界中で話題になって。すごくない? すごい。で、もう何十万個っていう半導体でできた素子を使って、それを実現してるの。すげえなと思って。でもさ、そういう物理世界にもさ、AIの技術がさ、生かされたりとかしてるところってあるじゃん。いわゆるフィジカルAIとかさ。そういう文脈ではありなんじゃないの?
いや、ありなんだけど、ま、そういうところはまあ過酷な競争になるんで。言ってるよね、いつもね。いつも猪子が言ってるのが、競争ないところに行きたいって言ってるよ。そう、そう。で、俺になんか、そこ来るなっていう。もう誰も興味ないところでのんびり生きていきたいですね。ね、前から言ってるよね。俺に注目すんなって言うよね。猪子いつもそれ言うんすよ、僕に。来んな、お前。
京都、1回来ることあったら、合わせて行きますんで来てくださいよ。ああ、全然。すごいですから、本当すごいですよ。いや、でもだから最近そういう新しい作品ずっと作ってますよ。あ、そう。面白いです。今度麻布台も一部新しい作品になるんですけど、これとか、ちょうど本当昨日撮ったオフ会ですけど、すごいっす、これ。うわ、すごいね。すごいでしょ。これ光だけでできてんですよ。で、この立体物なんですけど、もうそこに本当に物体があるかのように。うーん。こういうのはさ、どうやって思いつくの?
いや、だからこれは、ま、すごいマニアックな話ですけど、大枠で言うと、今までこう物質的な結合、こういうものって物質的な結合で存在を生んでるじゃないですか。でも例えば人間ってそうでないですよね。人間っていうのは、なんて言うんですかね、こう流れが生んでる。流れね。食って、出して、流れ続けて、流れの中に秩序構造が生まれてるみたいな。だからこういう物質的な結合ではないような存在でも…。人類ってずっとこう物質的な結合、物体ばっかり作ってきた。そうじゃない作り方をしたいなと思って、ある種、エネルギーの秩序を上げることで存在を生むみたいな作り方をしようみたいな感じで、大枠、いろんなもの作ってるんです、最近は。前は違った? 前は違ったですけど、前も結局はずっと何かこう連なる…。
俺会った頃さ、まださ、アート的な動きじゃなかったじゃん。あの頃も作ってたんですけど。あ、そうなんだ。誰も興味ないだろうなと思って、誰にも言わなかった。あ、そうなんだ。どうだろうね、すごい前。結構前だよね。すごい前ですよ、それ。だって俺刑務所に入る前だもんね。そう。だからもう20年近くなるよね。
いや、もうとにかく周りの人間が、お前は猪子に会うべきだってすごい熱弁するんだよね。全員が、俺の周りにいる奴らが。お前会ったことねえのかよみたいな。絶対合うと思うんだけどみたいなっていうのがあって、そんなすげえやつなんだと思って。もうとにかく周りが会わせたがってた。そんなすげえやつなんだっつって。その頃まだホームレスでさ、文京区にあるオフィスに行ったのよ。でもその頃はまだウェブ制作とかやってて、産経新聞社のウェブとか作っちゃうな。作ってたんですけど、ま、誰も興味ないだろうなと思ってあんまり。
で、きっかけは何? きっかけとかあったの? きっかけは、ま、海外で作品が呼ばれるようになってきたり。1番分かりやすいきっかけは、あの、台北の村上隆さんが持たれてるギャラリーで、デビューさせてもらったんですね。ああ。だから俺の和牛マフィアが京都でポップアップイベントやったみたいなやつだ。とか、あとはまあ1番大きいのは、自分で展示を始めたことも大きいかもしれないですね。自分で展示。自分で場を作って、自分で展覧会を作り始めた。ああ、そう。呼ばれるの待つんじゃなくて。
1個目はどこなの? 1個目はもうちっちゃいイベント。ちっちゃいイベントを自分でやり。どこでやったの? どこだろう。え、ま、色々、どれが1番初めか難しいですけど、分かりやすいのは沖縄で、デパートの催事場みたいなところで、検証したポップアップみたいな、そういうのとかですかね。
そしたら受けた? そうですね。結構ね、でもね、本当創業期から展示をするとめちゃくちゃ人が、こうぎゅーって集まってた。もう2001年とか2002年の頃から。あ、そうなん。うわって。でもなんだかよくわからない。チームラボとか入っても、あとそれが何なのかもわかんないし、次には繋がらないんですけど、人はぎゅって来てた。集まって。そこから、それをどうやって継続するかはあんまり分かってなかったし、まあでもなんやかんや誰もそんな興味ないかなとか思ってた。が、違った。そうっすね。どんどん大きくなっていった。
そうっすね。あの、なんで料理を始めたかって言うと、20歳ぐらいの時に初めて海外行った時に、それたまたまロンドンだったんですけど、ま、当時のロンドンなんて旨味がないじゃないですか。ないね。今は違うけどね。で、ちょっともう耐えきれなくなっちゃって。日本人だったら耐えきれないよね。分かるわ。これなんで人間はこんなに旨味を求めるんだろうと。
で、普通に考えて、例えば人間が美味しいって言ってんのって、ま、糖とか炭水化物。それはもう美味しいって人は言う。で、あと油、脂肪。それもオイル美味しいっていう。あと旨味、美味しいっていう。で、その糖や炭水化物は分かるじゃないですか、カロリー高いので。こう生物としてそれを美味しいと反応するように進化してきたのはすごい理解できるんですけど、旨味がなんでこんなに、旨味中毒になるぐらい、頭がおかしくなるぐらい旨味を求めるんだろうと思って、あんま理解できなくて。あ、そう。だから生物としてなぜそれを求めるんだろうと。で、それ興味がありすぎて、一旦わかんないから毎日作ってみようと思って作り始めたんですよ。
あんた面白いね。でも旨味ははっきり言ってあれだよ。タンパク質の原料だからだよ。タンパク質の原料だったら普通にタンパク質を美味しいと思った方がいいじゃないですか。そういう風に考える? いやいや、生物がある程度合理的に進化していく中で…。何にでもタンパクの原料って書いてあるんですけど、旨味を美味しく感じるのはタンパク質のサーチだって。到底それでは理解できなくて、僕にとっては。なんでかって言うと、まず例えば昆布、昆布うまいじゃないですか、出汁取る時に。でもなぜか昆布とカツオ節を両方足すと8倍とか10倍ぐらいになる。そうね。そういうのが理解できないっていうか。ああ、なるほど。タンパク質のサーチだとそんな構造にならないはずなのに。
あ、だけど、あれはアミノ酸系の旨味と核酸系の旨味があって、核酸系はDNAの原料じゃん。でも、ま、そんなこと言ったら全ての食材はいろんなものの原料なのに、なんで旨味だけ特別、異常なぐらい、ちょっと気が狂いそうになるぐらい求めちゃうんだろうっていう。そう思った。あ、そう。でもそれはやっぱり体の構成要素だからじゃないの。でもなんかいっぱいあるじゃないですか、体の構成要素って。例えばビタミンとか食物繊維とか。なんか面白いね、考え方の軸が。
それでさ、料理、毎日一応。もうわかんなすぎるからね。調べてもタンパク質のサーチであるって書いてあって、それあんまりしっくり来なくて。へえ。で、最終的になんか結論たどり着いたの? えっと、料理してて思うのは、例えば油って、食材の合計値と料理で変わらないですよね。むしろ減ったりする。糖とか炭水化物も、合計値が料理で変わらないですよね。旨味だけ跳ね上がるんですよ。だからそれめちゃくちゃ面白いじゃないですか。いや、俺そういう風に思わないけど。まあ思わないんですけど、僕は跳ね上がると思って。で、どうなったの?
それでまず1個は、料理っていうのは旨味をあげるためだけにあるんだ。で、他の栄養素は料理の前後で跳ね上がらないのに、旨味だけ跳ね上がるから、料理とは旨味を跳ね上げるためだけに存在するんだって。ああ、なるほど。
今から言うことはある科学者が言ってるんだけど、どうも料理をする前とする後、例えば猿とか料理しないじゃないですか、基本的に。それで人間だけ料理する。料理をするようになって消化の効率が異常に上がって、腸がもうめちゃくちゃちっちゃくなったと。で、それに使ってた栄養を異常に脳に使えるようになったと。なるほど。で、人間は脳に莫大なエネルギーを使えるようになって、脳が肥大化して人間が人間になったって言われていて。
それはね、しっくりくる。なんでかって言うと、脳神経は元々腸から発達してるから。あ、それは知ってる。要は、生物にとって大事なのは、単細胞生物は直接その細胞膜から栄養取れるけど、多細胞生物になると、ちゃんと栄養リレーをしなきゃいけないから、内側の細胞にちゃんとエネルギーが通るように消化管が生まれるんだよね。で、より効率的にその栄養を取り込むために神経系が生まれるわけだよね。だから腸から脳になってんだよな。実際、生命が…先ですもんね。そう。先に腸ができて、そこから脳神経系が生まれるから。
なるほど。つまり、腸での消化エネルギーが脳に莫大に。で、脳が肥大化する。で、人間に。で、人間はやっと人間になったと。現代のエネルギーもそうですよね。血液ももう異常に、人間の血液のほとんど脳に使ってたり、エネルギーもすごい量。あ、大体1/3ぐらい。そう、1/3ぐらいのエネルギー脳に使ってますよね。だからそれは腸に使う莫大なエネルギーがなくなったから。なるほど。で、腸のサイズもめちゃくちゃちっちゃくなった。そうか。だからね、草食動物は腸が長いもんね。
なんかね、パッと見ててですよ。これはまたオリジナルの意見なんで、ちょっと科学的じゃないですよ。パッと見てて世の中を、食物を獲得する時間と消化の時間の合計で1日になってるような気がしてて。普通の動物は、例えばライオンとか消化いいです、肉なんで。でも獲得の時間がめちゃくちゃかかりますよね。で、牛とかは獲得は簡単。ま、確かにその辺にあるもん全部だから。我々、豚とかイノシシとか、我々雑食なんで、獲得はライオンほど過酷じゃないけど、消化はライオンより長い。雑食っていうのは、だからなんやかんや消化と獲得で1日が終わってる。
だから料理をするようになって消化の時間も非常に減って、初めて、なんていうの、無駄な時間が生まれた。つまり遊びの時間が生まれた。余暇時間が生まれた。だから文化的な時間も生まれたんですね。だから考えられるようになったわけだ。そう。生きるのに不必要な時間。ま、僕は文化的な時間だと思ってんですけど。人間は料理をするようになって人間になれたと。で、そう考えると、料理はある種、ま、腸の外部化。腸の外部化。面白いこと言うね、あなた。確かに。堀江先生に喜んでもらえて。確かに。
で、腸の外部化なんで、腸の外部化がうまくいってる時に、人はめちゃくちゃ美味しいと思うんだと思うんですね。で、おかしいですよね。だって料理をするってめちゃくちゃ頭が肥大化してないとできないじゃないですか。鶏と卵ね。火をどうやって使うんですか?みたいな。そうすると、脳が肥大化する前に料理できなかったじゃないですかっていうのがありますよね。まず脳が肥大化しないと火を使えないので。そうすると原初の料理は何かっていうのに僕はすごい興味があって。で、今、僕の勝手な結論ですよ。料理の原初、初めての料理とは多分発酵だったんじゃないかなと思って。なるほど。
で、そう考えるとますます納得いってて。腸はさ、腸内細菌で、細菌による発酵、ま、菌の活動によって消化するわけですよね。だからそれを外部化したのが発酵状態。なるほど。
だからさ、俺さ、ちょうどその話してたんだよ。あ、本当ですか? 昨日たまたま知り合いの…。僕、最近ラジオ会社買収したんだけど、たまたまそのスポンサーさんがね、発酵高麗人参っていうのをさ、出してる会社で、金ズって言うんだけど。発酵高麗人参って知ってる? え、なんか聞いたことあります。あんまり食べたことないですけど。なんかちょっと体が弱い人たちが飲むようなサプリ。その社長さんはさ、もともと歯医者さんで、その人はちょっと自分の体が弱った時にその高麗人参を見つけて、それをサプリにした。今それが売れてんのね。で、うちでスポンサーしてくれたのね。
それで、ほら、韓国人ってさ、高麗人参を日常から食べてるじゃん。でも俺たち食べないじゃん。だから高麗人参の有効成分なんだよ。なんかちょっと名前忘れちゃったんだけど。でもそれ糖類なのよ。だから分子量が結構多くて。だから消化できんの? そうなんだけど、結論そうなんだけど、日本人って消化できるやつ3割ぐらいしかいないんだ。なるほど。だから高麗人参飲んでも日本人には効かないよ。韓国人の腸内フローラは分解できんだよ。あ、そういう腸内菌になってんですね。腸内細菌が。ほら日本人ってさ、昆布とか海藻を分解する酵素持ってるから。でも西洋人が海苔とか食べると下痢しちゃったりとかもするわけ。でも逆に日本人ってラクターゼ持ってないから、乳糖不耐って結構日本人も多いじゃん。同じで。それに気づいて。めちゃくちゃ面白い。発酵高麗人参をなんか見つけて、麹かなんかで発酵させてんだ、っていうのがあったんだって。なんかすごくない?
だから、ある文化圏ですごい体にいいけど、他の文化圏であんまり効かないもの、そういうものって発酵させてあげると消化できるようになるんですね。ウコンとかもそうですね。ああ、そうなんだ。結構消化にパワフルなんで、ほとんど消化できないんですけど。あ、そうなんだ。インドの方とかもしかしたら消化できるのかもしれないですけど。だから牛乳とかも、ヨーグルトになるとだいぶいいんでしょうね。ああ、なるほどね。発酵してるからね。そう。だからまさにその話をしてて、だから外部化なんだと思って。で、もうまさに多分1番初めの人間にとっての料理は発酵だったんだろうなって僕は思ってて。
だから発酵したもの…ま、競争も弱かったので、下手すると屍から、動物の屍から取ったもの食べてたり、拾って食べてたり、多分不利だったので、そういうのばっかり食べてて、結果的に発酵したものばっかり食べて。もしくは、せっかく取れたものを、そんなに取れないから保存、ま、保存っていう概念はなかったかもしれないですけど、隠してたり、木に隠してたりしてるうちに発酵に気づいて、ま、無自覚に発酵したものばっかり食ったんでしょうね、初めは。おそらくそうだね、それは。すげえな。面白いね。いや、俺もまあまあ考える方だけど、俺そこまでそのロジックでそこにはたどり着かねえわ。
混ぜる、加熱と発酵ね。確かに。でも本当に人間って、出るべくして出たね。それとAIはどう繋がるんだろうな。いや、どうやったらAIに繋がるのかなと思って。AIってさ、発酵食品食わないじゃん。なんかその辺が進化のポイントなのかなとか思っちゃって。エネルギー効率あれですよね。ん? エネルギー。あ、エネルギー効率なんか激悪だよ。てかエネルギー効率っていうレベルの話じゃないよね。激悪どころの騒ぎじゃねえっていう感じですかね、簡単に言うと。って思うよね。どうよ、それは。いや、エネルギー効率悪いなと思って。人間はエネルギー効率がやっぱ非常にいいですからね。そう。もう神の領域ですよね。そう。エネルギー効率めちゃくちゃいいもんね、人間って。だからその辺がやっぱちょっと全然違うなと思って。
美味しそう。もうスープじゃなくてパスタな。ペスカトーレ。一番美味しいペスカトーレみたいになって。そうそう。チョッピーノじゃなくてパスタになっちゃいましたけど。いや、ま、もうでも一気に食べた方が。嬉しい。美味しいもんね、一気に食べた方が。めちゃくちゃ美味しそう。ということで。嬉しい。猪子とまさかこういうことになるとね。いや、俺も思わない。まさか料理を作って一緒に食う世界線があるとはね。想像つかないよね。ね。人生面白いね。人生面白い、本当に。さあ、できました。チョッピーノ。
じゃあ赤ワインもどうぞ。できました、チョッピーノ。ありがとうございます。いや、すごかった。今日も学びになった。てかな、生午の学びになったね。楽しかったっす。じゃあ、ありがとうございます。
あ、じゃ、いただきます。俺もこれが思い出の味。うま。このパスタうまい。もちもちなんだね。もっちりーにだから。うめ。あ、うまいっすね。やっぱこれにしてよかった。アメさんいつもありがとうございます。
筋肉のショーやるから。ええ。筋肉。え、クレイジーマッスルショーっていうのをプロデュースしてて。今なんか、やっぱインバウンドに注目されてるやつを狙ってて、マッチョってのが今すごい注目されてんだよ。めちゃくちゃ面白いですね。これをミュージカルにしたん。
なんか日本人って、そういう筋肉系のプロデュースうまくない? だってさ、K-1もPRIDEも日本から始まったわけじゃん。確かに。でも今UFCにさらわれちゃってるでしょ。だからなんか日本人ってそういう筋肉とか格闘技のフォーマット作るのうまいんだけど、最後は全部アメリカ資本に持ってかれるからさ。パワープレーでさ。
俺こないだワールドカップ見に行ったんだけど、やばかったよ。なんか俺面白いなと思った。編集者の箕輪がね、サッカーって陰キャのスポーツなのに、一気にアメリカ来て陽キャのスポーツになりましたねっつって。だってさ、45分間ずっと走って、ダッシュしまくって、ドMのスポーツじゃん。でも今大会から、アメリカだから、3分間の給水休憩みたいなのが始まったのよ。え、試合中に? そう、試合中に。だから45分ハーフじゃん。そのちょうど中間に3分間の強制休憩タイムがあって。え、初めて知った。知らない。で、その間にDAZNではCMが流れ、会場ではスポーツドリンクのCMがLEDビジョンにドーンって流れんの。
あとしかも、試合始まる前に、日本とオランダの試合見に行ったんだけど、日本とオランダの煽りVが流れんの。K-1みたいな、ドンドンみたいな。すごくない? もうほとんどNFLの試合よ。衝撃的ですね。いや、だからアメリカでワールドカップやるってこういうことなんだと思って。そんなルール変えていいんですか? やっぱすごくない?
だからチケットの全部、公式2次流通があって、アービトラージャーっていうか、転売屋はめっちゃ活躍してて、決勝の1番高いチケット、1人500万だ。それも公式でそういうサイトがあるんですか? そう。へえ。で、どうせ外で転売されるぐらいだったら自分のとこで儲けようっていう。そしたら、サッカーってアメリカで人気ないと思ってたら、意外とみんな見に来て、チケット価格がどんどん上がってんだ。やばくない? 面白くない? すごいね。ヨーロッパ人が、こんなもんだ。ああ。
俺、同じことがF1で起きてんの、知ってる? 知らない。F1すごいんだよ、今。なんでですか? Netflixがドキュメンタリーを4〜5年前に始めて、もう専属契約で24時間365日1年間ずっと密着され。で、プライベートジェットで移動してるところとか、本当プライベートとか、無線とか、チームの。で、監督がミスった選手に、これ何やったんじゃ、みたいに言ってるのも全部だから。だからそれでバズっちゃってアメリカ人がF1の面白さに気づいて、もう今インディとかじゃなくてF1なのよ。今アメリカで3開催されてんのよ、F1って。3都市でした。へえ。で、放映権料が上がりまくって、DAZNとかがめっちゃ払うじゃん。だからもうチームの分配金、メディアの分配金が高騰しちゃって、1番下位のチームでも年間60億円ぐらいもらえんの。へえ。
これはだから昔さ、バブルの頃さ、日本人がさ、お金の力でさ、シート買ってたりしたじゃん。あれが通用しなくなっちゃって、完全実力主義になっちゃって。めっちゃ人気のスポーツになってて、で、ホスピタリティルームって、もう100万以上するような席は毎回完売で、で、そこに半分F1見てないやつらがいっぱいいるわけ。で、経費で行けて、セレブたちと交流できるから、いいねっつって。で、今逆に、そういうちゃんとしたホスピタリティルームを作れない国はどんどん撤退してんだ。なんと今、フランスで開催されてない。へえ。だからモナコだけな。で、モナコ一応国じゃん。でもモナコも2〜3年前に廃止させられかけて、頼むからやめてくれっつって。へえ。お前らの言うことに従うから。
頑張ってそのホスピタリティルームとかも増やすから、頼むから、俺たちのもうアイデンティティだから、F1は。撤退しないでくれ。
実際、だから日本の鈴鹿も危ない。というか、日本がスポーツビジネスダメになったのは確実に地上波なんです。で、地上波は何がダメか。スポンサーモデル。だからLTVで考えられない。
だから1年……
LTVって何ですか?
ライフタイムバリュー。だからライフタイムバリューだから、その1回サブスクするじゃん。やめないじゃん、ある一定は。で、そこも見越して投資ができるじゃん。だけどテレビの場合はスポンサーモデルだから、スポンサーが今回いくら出してくれるか以上のお金は出せないわけじゃん。
それを衛星放送で初めてやったのが、あのスカイっていう衛星放送やってた、あのルパート・マードックですよ。元々オーストラリアの新聞社出身で、イギリスの、サンだっけな、なんかあの大衆紙を買収して、イギリスのメディア業界に行った時に人工衛星が出てきて、CS放送っていうのを無免許で始めて、後から免許取って、でやったのがそのマードックで。
で、瀕死の重症だったイングランド一部リーグをプレミアリーグっていう風に限定して名前を変えて、フーリガンとか排除して、で、サブスクでやったの。
へえ。
それが大成功して、そのモデルが世界に広がったんだけど。
なるほど。なるほど。
日本だけは地上波テレビ局の力が強すぎて、放送潰しちゃったんだ。今だってスカパーとJ…としか残ってないじゃん。だから、ま、WOWOWもあるけど、あれは一応BSだからね。で、CSは2本だけで。だからサブスクリプションモデルがついにビジネスとして立ち上がんなかった。
うーん。
だから日本人でサブスクに慣れてないの。Netflixとかアマプラが出てきてからやっとサブスクに気づいてやってるから。でももうアメリカ人とか慣れてるわけ。だからもうスタジアム埋めて、スタジアムに来れなくなったらサブスクで、みたいなそういうビジネスモデルになってんですよ。
あー、面白い。
ていうかこの料理いいね。
ね。
これ今度から作りますね。
非常にシンプルだけど、美味しいよね。トマトと、本当ニンニクと、あの野菜はニンニクとね、あの玉ねぎしかほとんど入れてなくて、あとセロリだけど。
セロリもいいんだね。
セロリ。で、魚介類。旬の魚介。
ちなみに俺と猪子君が仲良くなったのは阿波踊りですか?
徳島です。徳島なんですよ。
あ、そう。
歯医者の息子です。
で、俺、突然、先輩……そういう時だけ先輩面、後輩面するんだけど、あの、阿波踊り行きませんかって言われて、え、なんでつって、え、とにかく面白いんで来てくださいって言われて、よくわからず行ったんすよ。それが2010年で、収監される前の年なんすけど。お前らあれだよ、今年は阿波踊り取材だからな。
いや、行きたいっす。
え、行きたいんだ。あ、行きたいんだ。
1番行きたい祭り。
え?行ったことないの?
行ったことないです。1番行きたいですね、今。
あの、東大連っていう連があって、連っていうのはチームのことなんだけど、東大連を、え、猪子はたまたま徳島の出身だから、徳島出身、東大の後輩で東大連の繋がりがあって。でもやっぱ大学連で徳島に繋がりなかったらさ、いくら東大でも阿波踊り行かないじゃん。だからなんか先細ってたらしくて。その時に、後輩の猪子つって、お前なんとかせえってなって。
この人が考えたのがすごいなと思ったんだけど、インカレサークル方式じゃなくて……ほ、だってさっき……ほらもうなんかさ、都合が悪いネタが来るとすぐ逃げる。猪子が考えたのが、インカレサークル方式。
はい。
あの東大のサークルって、あの、大体女子は他大なんすよね。
そうだよね。
はい。で、他大なんですけど、他大の子がいっぱい来てんの。だから東大連もほとんど東大じゃないのよ、今。
なるほど。
インカレサークルになってて、多分7、8割、他大ですらない奴らが来てて、で、みんな東京大学って法被着て踊ってんの。
面白くない?
可愛い子多そうすね、なんか。
そうなんすよ。なんか猪子があのインカレサークルにして復興したんですけど、俺その復興1年目だったんですよ。実は後から知ったんですけど。で、復興1年目で、後から聞いたらさ、俺が、だからつまり東大成分が薄まるから、ちょっと強烈な東大成分を入れないとダメだっていうことで俺が招集されたっぽくて。強烈な……だから俺その後もうなんかテレビの取材とかでも、堀江さんすいません、あの東大成分が足りないんで堀江さんも来てくださいとかって言われて行ったりとかしてます。
東大連っぽさをあのあげるためのPR要員として。
めっちゃ盛り上がってるんすよ。あの阿波踊りはやっとインバウンドに知られるようになったんで。はっきり言ってやっぱちょっと祭りってさ、やっぱ古くからのなんか利権とか慣習とかがあって、やっぱややこしい世界なんすよね。なのでなんか海外に向けてインバウンド強化とか誰もやってなかったのが、もう勝手に知られてきて、今すごいことになってますよ。
そうね。
去年から外人が結構増え始めて。いや、これ始まると阿波踊りはすごいコンテンツになると思いますね。
ああ。
だってね、俺阿波踊りの何が好きかって、その阿波踊りのその音楽というか曲があるわけですよ。やっとさー、やっとやっとつって、踊るアホウに見るアホウ、同じアホなら踊らな損々って言うんですよ。すごくないすか?この再帰的な構造。
え、すごい、どういうことですか?
あ、つまり、踊るアホウに見るアホウ、同じアホなら踊らな損々って言いながら踊ってんですよ。
はい。
分かる、わかる。
これ考えたやつ天才だなと思って。いや、だからお前ら見てるだけじゃなくて踊れよっていう巻き込み型なんすよ。つまり参加型。参加型ムーブメントなんすよ。
ああ。
今さ、ほらみんなさ、参加型とかさ、イマーシブとかさ、言ってんじゃん。なあ、イマーシブとかお前、元祖イマーシブは阿波踊りや。なあ。
そう、元祖だよな。
阿波踊りは歴史も長いんですか?
400年。
うわ。
起源不明なんですよね。ま、でも一応400年ってんだけど。
一応、あの、よさこいは阿波踊りに憧れて作ったから。70年前に、戦後にあの土佐の人たちが。てかさ、何なの?あの四国のさ、みんな仲悪さ。
四国ってさ、なんかしょぼいのにさ、もうなんか徳島は俺たち関西人だぜみたいになってるし、香川は俺たちうどんで全国制覇したぜみたいになってるし、愛媛はさ、みかんだつってるしさ、高知の人は昼間から叫んでさ、なんなの、あのいがみ合い方はさ、あの狭いとこで。
しかもあの県内でもいがみ合ってますからね。
そうなんだ。
だってもさ、もう徳島ってさ、阿波踊りしかない。だってさ、徳島って空港が阿波踊り空港だからね。え、知らないの?もう阿波踊りの銅像、あのなんか人形と、阿波踊り空港だよ。
だから、えっと8月の12、13、14、15です。もうこれ決まってます。毎年一緒。で、その前々日までよさこい。被らないように、後からずらさないように。え、まず高知に来てよさこい行って、徳島阿波踊り来てください。そういう段取りです。
いや、俺もだから結局2010年から刑務所とコロナ除いて全部……俺あれだわ。あん時行こう。田舎の台風行く時に行こう。
9月ぐらいだとなかった?
9月じゃ間に合わない。
いいでしょ。
あ、本当?
まだやってんの?
いやいや、建てちゃったから建物。すっごい大きいの。常設。
はいはい。
え、すごくない?すっごい大きいの建てちゃった。だからあの日本で1番大きいですよ、京都が。
はい。
常設。仮設じゃなくて。
今まで大体仮設だったじゃん。
え?あ、でもそっか。あ、豊洲と、あの、麻布台は一応長期の。
あ、そうなの?
はい。
あと何?中東もあったんでしょ?
中東はサウジアラビアとアブダビにあります。あとシンガポール、マカオと、あと今年あの、え、来年か、来年の頭ドイツ。
へえ。ドイツどこ?
ハンブルク。
へえ。
あとあのシンガポール1個あるんですけど、あのもう1個大きいのがあのガーデンズ・バイ・ザ・ベイの中に。すっごい大きいのがガーデンズ・バイ・ザ・ベイの中に。
すごいね。さすがだね。
あとアメリカも、まだちょっと言えないですけど。
へえ。
マフィアも負けない。負けないで頑張ります。頑張ります。ベンチマークしながら頑張りや。それは多い。それは多い。
じゃあ阿波踊りタイミング合えばいいですね。
いらっしゃい。
ありがとうございます。今日でした。美味しかった。
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