シルクPPTを高濃度配合した新世代ヘアケア「シルクオーラ」の処方設計と使用感の検証
かずのすけドラッグストア等で手に入る市販ヘアケア市場において、サロン専売品に匹敵する補修力をどこまで低価格で実現できるかという点は、長年議論の的となってきた。そうした中、JPSLABから発売された完全新作ヘアケアシリーズ「シルクオーラ(Silk Aura)」は、高価なタンパク質由来の洗浄成分であるシルクPPT系界面活性剤を主成分に据えるという、従来の同価格帯では極めて珍しいアプローチをとっている。本稿では、化粧品成分の専門家であるかずのすけ氏による成分解析と人毛エクステンションを用いた検証に基づき、同製品の処方設計、2種類の仕上がりの違い、および実用上の留意点について解説する。
繭を想起させる独自ボトルと「シルクオーラ」の開発背景
「シルクオーラ」を手掛けるJPSLABは、高濃度ビタミンC美容液などで知られる「アンレーベル ラボ」を展開しているメーカーである。アンレーベル ラボにおいてもビタミンCやコラーゲン、ケラチンなどの成分に着目したヘアケア製品が展開されていたが、今回のシルクオーラはブランドとして完全な新作でありながら、事実上の上位ラインに位置付けられる内容だと話者は指摘する。
ボトルデザインは、コンセプトである「絹(シルク)」に合わせ、蚕の繭(まゆ)をモチーフに設計されている。一般的なツルツルとしたプラスチックボトルとは異なり、和紙のようなわずかにざらつきのある、ふんわりとした温かみのある手触りが特徴である。ディスペンサーのポンプ部分は丸みを帯びた大型の形状をしており、製品名は印刷ではなくボトル本体に直接彫り込まれている。
ラインナップは、白いボトルの「ハグモイスト」と、ピンクのボトルの「メロウストレート」の2系統で展開される。前者がしっとりタイプ、後者がサラサラタイプという位置付けになっている。
シャンプーの核となる「ラウロイル加水分解シルクNa」の意義
シルクオーラのシャンプーにおける最大の特筆点は、全成分表示の2番目に「ラウロイル加水分解シルクNa」が記載されている点である。化粧品の全成分表示は配合量の多い順に記載されるため、1番目の水を除けば、実質的に最も高濃度で配合されている洗浄成分(主成分)がこの成分であることを意味する。
ラウロイル加水分解シルクNaは、「PPT(ポリペプチド)系界面活性剤」と呼ばれる成分の一種である。毛髪の主成分はケラチンなどのタンパク質(ポリペプチド)で構成されているため、毛髪ダメージの補修には同系統のタンパク質成分を補うことが有効とされる。シルクを加水分解して作られるこの洗浄成分は、アミノ酸系界面活性剤に類似した低刺激でマイルドな洗浄力を持ちながら、シルクを構成するペプチドやアミノ酸を豊富に含むため、洗浄と同時に毛髪を補修する作用が期待できる。
話者によれば、PPT系界面活性剤は高価格かつ扱いが難しい成分であり、市販シャンプーでは美容成分として微量添加されるケースがほとんどであった。美容室専売品のごく一部のプレミアムシャンプーにおいて主成分として採用されることはあったものの、ドラッグストア等に並ぶ1,000円台後半の価格帯で、水の次にこの成分が配置された処方はこれまでの記憶にないと話者は述べている。
サルフェート・オレフィンフリーの洗浄設計と共通の毛髪補修成分
主成分以外の洗浄成分についても、低刺激性と適度な泡立ちを両立する構成が採られている。
- ラウロイルメチルアラニンNa:サロン品質のシャンプーで主成分として多用される、バランスの取れたアミノ酸系洗浄成分。
- ココイルメチルタウリンNa:マイルドでありながらさっぱりとした洗い心地を与えるタウリン系洗浄成分。
- ココイルグルタミン酸TEA:しっとり感のあるマイルドなアミノ酸系洗浄成分。
- コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン:泡立ちと刺激緩和を担う両性イオン界面活性剤。
さらに少量配合として、ココイル加水分解コラーゲンK、ココイル加水分解ケラチンK(羊毛)、ラウロイルシルクアミノ酸NaといったPPT系界面活性剤が複数選定されている。洗浄骨格はサルフェート(硫酸系界面活性剤)フリーおよびオレフィン(C14-16)スルホン酸Naフリーとなっており、脱脂力が極めて穏やかなため、ハイブリーチや縮毛矯正等で深刻なダメージを負った毛髪にも適した設計である。
また、両タイプ共通の補修成分として、以下の成分が贅沢に配合されている。
- セリシン:絹糸の表面を覆う防御膜的なタンパク質で、キューティクルを保護し滑らかな艶を与える。
- シリル化シルク((ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解シルク):ドライヤーやアイロンの熱によって毛髪表面に吸着・補修を行うヒートアクティブ成分。
- 加水分解シルク:毛髪内部の水分を保つ保湿ペプチド成分。
- ジラウラミドグルタミドリシンNa(通称ペリセア):高い浸透力を持ち、ダメージ補修および毛髪のうねり・歪みケアに寄与する。
- γ-ドコサラクトン、メドウフォーム-δ-ラクトン:熱に反応して毛髪を保護・補修するラクトン誘導体。
- 各種加水分解タンパク質(加水分解エンドウタンパク、加水分解乳タンパク、加水分解ケラチン、加水分解コラーゲンなど)。
ハグモイストとメロウストレートの成分的分岐点
シャンプーの基本洗浄成分は両タイプでほぼ共通しているが、毛髪の仕上がり感を決定づける美容成分において明確な差別化が図られている。
ハグモイスト(しっとり柔軟ケア)
パサつきや広がりを抑え、しっとりとした質感に導くための成分が強化されている。
- 5種の人型セラミド(セラミドEOP、セラミドNG、セラミドNP、セラミドAG、セラミドAPなど):肌のバリア脂質として知られるが、毛髪内でも乾燥や外的刺激から毛髪を守るバリアとして機能する。
- マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル:話者が特に推奨する成分で、毛髪内部に浸透して硬くなった髪をふんわりと柔らかく整える毛髪柔軟化作用を持つ。
- イソステアロイル加水分解シルク:脂質と結合させたペプチド成分で、毛髪表面の補修力を高める。
- ポリクオタニウムなどのコンディショニング成分が処方の上位に配置されており、洗い上がりのしっとり感を補強している。
メロウストレート(くせ・うねり・ストレート保持)
湿気による広がりやうねりを抑え、サラサラとした指通りを重視した設計である。
- アミノエチルチオコハク酸ジアンモニウム(通称トステア):近年ヘアケア業界で注目されているくせ毛ケア成分。ドライヤーやヘアアイロンの熱に反応して毛髪を補修・架橋し、ストレートアイロン等で整えた形状の維持効果を高めるとされる。単独で縮毛を直すわけではないが、湿気による乱れを防ぎ、ストレートヘアの持続性を向上させる役割を担う。
トリートメントの処方とハイダメージ毛へのアプローチ
トリートメントに関しては、シャンプーとは異なりPPT系界面活性剤が主成分ではなく、一般的なシリコーンおよびカチオン界面活性剤を主軸とした高密着処方が採用されている。
基剤となるシリコーンの構成には両者で差異がある。サラサラ感を重視するメロウストレートには揮発性で軽い質感のシクロペンタシロキサンやジメチコンが多めに配合され、ハグモイストには被膜感のあるアモジメチコンが組み合わされている。柔軟化成分には第4級アンモニウム塩であるベヘントリモニウムクロリドが使用されているため、ハイダメージ毛をしっかり滑らかに整える力がある反面、敏感肌のユーザーは頭皮を避け、毛先を中心に使用することが推奨される。
補修成分の面では、シャンプーに準じた豪華な処方が踏襲されている。特筆すべき点として、トリートメントにのみ配合されている「(加水分解シルク/PGプロピルメチルシランジオール)クロスポリマー」が挙げられる。これはシリコーンとシルク成分を複合化させたもので、毛髪表面に吸着して疎水性の保護膜を形成し、シルクのような艶と指通りを付与する。
なお、本シリーズのシャンプーは非常にマイルドな洗浄力であり、トリートメントはしっかりとした保護被膜を形成する設計となっているため、話者は「スタイリング剤の蓄積や被膜の重なりを防ぐため、必要に応じて洗浄力を補うクレンジングタイプのシャンプーを併用することも有効である」と補足を加えている。
人毛エクステンションを用いた実演検証
話者は人毛100%のエクステンション2束を用い、両タイプの使用感を比較検証した。
ポンプと液色の確認
大型で丸みのあるポンプヘッドは、過去の他製品で見られた押しにくさや吐出のしにくさが解消されており、押しやすい設計となっている。 ポンプから吐出されたシャンプー液は、どちらのタイプもしっかりとした茶褐色を呈している。PPT系界面活性剤は原料自体が褐色を帯びている特性があるため、この液色の濃さはPPT活性剤が高濃度に配合されていることの視覚的な裏付けであると話者は説明する。
洗浄感と「泡パック」
泡立ちは豊かで、シルクのようなきめ細かく滑らかな感触の泡が立つ。ハイダメージ処理が施された人毛エクステを洗っても、キシキシとした引っ掛かりは一切生じない。 補修効果を高める使い方として、髪全体に泡を行き渡らせた後、すぐに流さず1分間程度放置する「泡パック」を行うことが推奨されている。洗い流しの段階でも指通りはスムーズで、シャンプー単体でもトリートメントを施した後のような柔らかさが残る。
香りは、ハグモイストが「ブランシルクブーケの香り」、メロウストレートが「スマートホワイトリリーの香り」となっており、いずれもサロン専売品を思わせる上品な調香であると評価された。
トリートメント塗布とドライ後の仕上がり比較
水気をしっかり絞った状態でトリートメントを塗布すると、両タイプとも素早くなじみ、毛髪が柔らかく解きほぐされる感触が得られる。テクスチャーはハグモイストの方がやや濃厚で、メロウストレートはやや軽めの感触となっている。
同一条件下でドライヤー乾燥を行った結果、以下の通りの差異が確認された。
- 外観:双方ともに高い艶感とまとまりが生まれ、見た目の明らかな差は少ない。
- 触感(ハグモイスト):しっとり感が強く、髪に柔軟性が付与されて柔らかく落ち着く仕上がり。乾燥毛や広がりやすい髪に適している。
- 触感(メロウストレート):引っ掛かりのないサラサラ感が際立ち、軽やかで自然なストレート感が維持される仕上がり。細毛や軟毛、アイロンを日常的に使う髪に適している。
両タイプともに熱反応性のヒートアクティブ成分が豊富に含まれているため、ドライヤー乾燥のみならず、アイロン仕上げを併用することでより成分の特性を引き出すことができる。
価格設定と流通展開
シルクオーラシリーズは、ハグモイストおよびメロウストレートのシャンプー、トリートメントともに、内容量380mlで税込1,980円となっている。
ドラッグストア等で取り扱われる市販ヘアケアとしては2,000円前後の上位価格帯に位置するものの、シルクPPT系界面活性剤を主成分とした処方構成はサロン専売品でも数千円クラスになることが通例であるため、この配合内容を考慮すれば極めてコストパフォーマンスが高く、プチプラの限界に挑んだ処方であると話者は結論づけている。
流通スケジュールについては、2024年3月20日より全国のロフトにて先行販売が開始され、4月25日以降、ツルハドラッグやイオンなどのドラッグストアおよび量販店へ順次配荷が拡大されている。店舗によって入荷時期に差が生じる可能性があるが、各種オンラインストアでの購入も可能となっている。
縮毛矯正やブリーチを繰り返したハイダメージ毛に悩む層や、髪の艶としなやかさを求めているユーザーにとって、サロン級のシルクPPT処方を身近な流通で試せる実用的な選択肢が登場したといえる。
皆さん、こんにちは。かずのすけです。本日はJPSLABとのタイアップで、3月20日に新発売、プチプラの限界に挑んだシルクPPT系ヘアケア「シル クオーラ」シリーズについて解説していきます。
本日お話ししていくのは、こちらのなんとも可愛らしいデザインの「シル クオーラ」という完全新作ヘアケアについてですね。このシル クオーラ、ほとんどの方が初見の製品ではないかなと思うのですが、実は販売しているJPSLABといえば、あのアンレーベル ラボを手掛けているメーカーでして、これまでにも多数の優秀なスキンケアやヘアケア製品をご紹介しています。
アンレーベル ラボの代表作としては、こちらの過去動画でも紹介した超高圧浸透型美容液があります。かずのすけもおすすめの高濃度ビタミンC美容液やレチノール美容液など、美容マニアが注目する美容成分を一点集中的に配合したマニア心くすぐるコンセプトや、近未来的な独特のフォルムの美容液で一躍人気になりましたね。こちらの製品、最近リニューアルされていますので、こちらの最新バージョンについても先日解説させていただきました。
またアンレーベル ラボはヘアケアもかなり気合を入れて開発しておりまして、これも過去動画で紹介しております。美容液とも似たデザインになっていて、ビタミンCやコラーゲン、そしてケラチンなどのヘアケア成分に着目したハイコスパシャンプーとして、こちらも高い人気を誇っていますね。
今作のシル クオーラはブランドとしては完全新作という形ですが、母体はアンレーベルを手掛けるJPSLABであり、その内容を見ると実質的に上位種に当たるブランドと解釈していいと思います。アンレーベル ラボにも通ずる独特のデザインは健在ですが、今回はとても可愛らしいイメージのボトルになっておりますね。しかし、このシル クオーラ、可愛いだけではないんです。
というわけで、まずはデザインについて見ていきますが、皆さんいかがでしょうか。こんなデザインのシャンプーを見たことがある方はいらっしゃったでしょうか。少なくとも僕は初めて見ましたね。最初に届いた時に思わず可愛いなと思ってしまいました。JPSLABはアンレーベル ラボでも独創的なボトルデザインが多かった印象がありますから、本作もかなり独特ですね。
特にディスペンサー部分が丸くなっておりまして、なんとなくこう撫でたくなるデザインになっていますね。これは繭をイメージしたデザインということで、オリジナルで作ったボトルなのだとか。質感もツルツルという感じではなくて、和紙みたいな感じのちょっとザラッとしているというか、でもふんわりしていて温かみがある持ち心地になっています。
前面に彫ってある「シル クオーラ」の文字は印字ではなく、実は彫り込んであるのもかなりおしゃれだと思います。前面にごちゃっと文字が書いてあるみたいなデザインじゃなくて、シンプルなのもいい感じだと思いました。一応プチプラ価格帯の製品にはなっているのですが、ここまでデザインを作り込んだヘアケアはかなり珍しいと思います。
また本作はホワイトのハグモイストタイプと、ピンクのメロウストレートタイプがありまして、しっとりタイプとサラサラタイプの違いがあります。可愛いだけでなく成分特化のあのアンレーベル ラボを手掛けているわけですから、その内容も相当よくできてるんですよね。繭をイメージしているということからもコンセプトは絹、つまりシルクです。今回特に注目の要素としては、シルクPPTと呼ばれる成分をとにかく高濃度で配合することに挑んでいるんです。
まずは全成分チェックしていきましょう。こちら、シル クオーラ ハグモイスト シャンプーとシル クオーラ メロウストレート シャンプーの成分を2つ並べて表示しています。皆さんお分かりいただけたでしょうか。このシャンプーは本当に驚きの成分になっているんです。
まず主成分に配合されているのが、ラウロイル加水分解シルクNaという成分です。これはPPT系界面活性剤と呼ばれる成分の一種で、シル クオーラにおいては非常に重要な成分。特性としてはアミノ酸系界面活性剤に類似のもので、敏感肌やハイダメージ毛でも使えるマイルドな洗浄力が特徴です。ただ普通のアミノ酸系とは異なる要素として、この成分はシルクを加水分解して作る洗浄成分のため、シルクを構成する様々な種類のアミノ酸やペプチドを含んでいるんですよね。
PPT系界面活性剤のPPTとはポリペプチドの略称であり、シルクやケラチン、コラーゲンなどのタンパク質系成分のことを指します。髪はケラチンなどのタンパク質、イコールポリペプチドで構成されているため、ダメージ補修のためにはこれらのPPT系成分を補給する必要があると言われています。そのためPPT系界面活性剤はハイダメージケアシャンプーなどで配合されることが多く、ダメージ毛向けの洗浄成分として効果的かつ優秀な成分として、これまでヘアケア界隈で注目されていました。
近年では美容師さんやインフルエンサーたちが「ダメージケアにはPPT系界面活性剤がおすすめ」と発信しているのをよく目にしましたが、これはかなりこだわった成分のため、高濃度配合されているのは美容室専売品シャンプーなどで稀に見る程度だったんです。
それがいかがでしょうか。シル クオーラではハグモイストもメロウストレートも成分表の2番目に記載されているんですよね。2番目とは言いますが、1つ目は水なので、実質的に一番高濃度で配合しているのがこのラウロイル加水分解シルクNa、つまりシルクペプチド活性剤になっているんです。
シャンプーの成分の選び方として、様々な成分のバランスを考慮して選ぶのが最も重要になるのは大前提ですが、それでもこれだけ長い全成分を読み解くのはとても難しいことです。それを考慮すると、良いシャンプーを選ぶ際に一番気にしてほしいのはこの2つ目の成分なんですよね。この成分表の上から2番目の成分は水の次に高濃度の成分になっておりますので、実質的にそのシャンプーの特性を最も左右する成分ということになります。
このような成分のシャンプーは本当にこだわりのあるサロンシャンプーでしか僕自身見たことがなく、ドラッグストアに並ぶようなプチプラ価格帯のシャンプーでまさかお目にかかる日が来るとは思っておりませんでした。ここまでのものはかずのすけの記憶にはありません。こだわりの成分となっているため、一般的には美容成分として微量添加するような成分なのですが、これを惜しげもなく配合しており、シルクペプチド活性剤主成分で、さながら本場のサロンシャンプーのようにシャンプーしながら補修することが可能になっております。
まさかこんなシャンプーが今後はドラッグストアで手に入るようになってしまうのかと恐ろしさすら感じておりますが、本当に10年くらい前では想像もできなかった時代ですね。
その他の洗浄成分の構成は、続くラウロイルメチルアラニンNaが、こちらもサロンシャンプーでもよく主成分に配合されていたアミノ酸系洗浄成分です。バランスの取れた洗浄力です。ココイルメチルタウリンNaはマイルドかつさっぱり洗えるタウリン系洗浄成分。ココイルグルタミン酸TEAもマイルドなアミノ酸系洗浄成分で、ことごとく抜かりがありません。
コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタインが2つとも両性界面活性剤で泡質をマイルドに整えてくれます。コカミドメチルMEAは非イオン系の発泡成分です。ここまではハグモイストとメロウストレートはどちらも同じ成分になっているので、基本の洗浄力設計はほとんど同じだと思っていただいていいでしょう。
異なる点は、ハグモイストがしっとり感を付与するポリクオタニウム-10が前に来ているので、よりしっとりした仕上がりが予想されます。その後に続くココイル加水分解コラーゲンK、ココイル加水分解ケラチンK(羊毛)、ラウロイル加水分解シルクNaはすべてPPT系界面活性剤となっており、これらはあくまで少量配合とは思いますが丁寧に選定された成分です。
洗浄成分はこんなところで、サルフェートフリー&オレフィンフリーの構成になっていましたね。全体的な洗浄力はとてもマイルドなものになっており、縮毛矯正やハイブリーチなどで傷んだハイダメージ毛にも対応できるものだと思います。
さらにダメージ補修成分がそれ以外にもたくさん配合されていて、シルク系PPT成分は両タイプ共通でセリシン、(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解シルク、加水分解シルクが配合。セリシンとはシルクを構成するタンパク質の1つです。絹糸の表面を覆う防御膜的なタンパク質として知られています。毛髪のキューティクルを補修し、保湿効果やシルクのような滑らかな艶を与えます。
(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解シルクはシリル化シルクと呼ばれている成分の一種で、ヒートアクティブ作用によって毛髪表面に吸着&補修してサラサラ質感を演出したり、アイロンなどで形成した髪の形状を維持する働きも期待されています。加水分解シルクはそのままシルクを分解したペプチド成分で、保湿が期待できます。
さらにハグモイストタイプにはイソステアロイル加水分解シルクも配合されており、これは脂質の成分と合体したペプチド成分なので毛髪表面のダメージ補修効果が高まっています。ジラウロイルグルタミン酸リシンNaはペリセアと呼ばれる成分で、高い浸透力を持っているので補修効果に加え、最近のうねり・ゆがみケア成分として注目されていますね。
加水分解エンドウタンパク、加水分解乳タンパク(牛乳)、加水分解ケラチン(羊毛)、水溶性コラーゲンなどなど、いずれも補修効果のタンパク質になっており、γ-ドコサラクトン、メドウフォーム-δ-ラクトンは熱から髪を守るラクトン誘導体として知られています。ますます優れたダメージケア効果が期待できそうです。
そしてハグモイストとメロウストレートで明確に異なる美容成分の特徴としては、ハグモイストがセラミド類とマカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル、メロウストレートがアミノエチルチオコハク酸ジアンモニウム、通称トステアが配合されているというところですね。
ハグモイストタイプに配合されているセラミドは、セラミドEOP、セラミドNG、セラミドAG、セラミドNPなどのヒト型セラミドが5種類です。人の肌のバリア脂質として人気のセラミドですが、実は髪の毛においても同じく乾燥やダメージから髪を守るバリアとしてとても重要な役割を果たしているんです。
また、かずのすけおすすめ成分としてはマカデミアナッツ脂肪酸フィトステリルがありまして、この成分は髪に浸透するとふんわりと柔らかな質感に整える毛髪柔軟化作用に優れた成分です。ハグモイストはこの2つの成分でパサつきを防いで、しっとり絹美髪に導いてくれます。
メロウストレートに配合されているのは、最近注目されているアミノエチルチオコハク酸ジアンモニウム、通称トステアです。くせ毛ケアにおすすめの成分で、アイロンやドライヤーなどの熱に反応して毛髪を補修し、アイロン等で形成したストレートヘアの持続効果を高めるとされています。それ単独でうねりやくせ毛を直すわけではありませんが、これからの湿気の季節でもストレートを長時間維持しやすくなるかもしれません。
その他にはグリチルリチン酸2K、アラントイン、パンテノールなどの人気の成分や、トコフェロールや金などの製品の抗酸化剤が配合されている感じですね。というわけで、ようやく一区切りなのですが、シャンプーの解説だけでもこんなに長い説明になってしまいまして、その成分の豪華さがより際立ちますね。
次、トリートメントを見ていきましょう。シル クオーラ ハグモイスト トリートメントとメロウストレート トリートメントの成分がこちらです。
ベース成分は両者とも少しずつ違っており、ジメチコンというサラサラ系のシリコーン成分が多めなのはメロウストレートの方ですね。セテアリルアルコールは硬さを調整する高級アルコールで、ハグモイストはジメチコンが2番目の配合です。メロウストレート側にはシクロペンタシロキサンというさらに軽めのシリコーンが配合されていて、ハグモイストはアモジメチコンという重めの皮膜感のシリコーンも少し配合されています。
いずれもシリコーンはそこそこしっかり入っている構成で、さすがにトリートメントについては主成分にPPT系界面活性剤は入っていませんでした。ベヘントリモニウムクロリドは柔軟効果のあるカチオン界面活性剤です。第4級アンモニウム塩というものの一種なので、敏感肌の方は毛先中心の使用がおすすめです。ハイダメージ補修系のトリートメントになっておりますので、4級カチオンはここは必須だったのかなと思っております。
いずれもしっかりめにシリコーンの被膜を作るトリートメントになっているので、ハイダメージ毛でもつるさらの仕上がりが期待できそうです。ただ一方でシャンプーがかなりマイルド系の洗浄力になっていたので、できれば洗浄力を補助するクレンジングタイプのシャンプーも用意しておくといいと思います。
そしてその他の成分については、シャンプー同等クラスの美髪成分がびっしりと配合されていますね。イソステアロイル加水分解シルク、セリシン、加水分解シルク、(加水分解シルク/PGプロピルメチルシランジオール)クロスポリマー、(ジヒドロキシメチルシリルプロポキシ)ヒドロキシプロピル加水分解シルクなどがシルク系のPPT成分となっており、いずれも同様の成分が5種類配合されています。
シャンプーに配合されていなかった(加水分解シルク/PGプロピルメチルシランジオール)クロスポリマーは、シリコーンと合体したシルク成分で、毛髪表面に吸着して疎水化保護膜を形成する補修成分です。滑らかなシルク調の艶に導いてくれます。
そのほかはシャンプーと基本的には同じ設計で、ハグモイストはセラミド5種とマカデミアナッツ脂肪酸フィトステリルによるしっとり感重視の使用感。メロウストレートはトステア(アミノエチルチオコハク酸ジアンモニウム)の配合で、アイロンなどのストレートを長時間保持しやすいサラサラ系の仕上がりに。
トリートメントは保湿効果のポリクオタニウム-61も追加配合されており、加水分解乳タンパク(牛乳)、加水分解ケラチン(羊毛)、水溶性コラーゲン、ステアルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解ケラチン(羊毛)などの毛髪補修のタンパク質が贅沢に配合されている点はシャンプーと同様です。とにかくハイダメージに特化したトリートメントだと思いました。
というわけで、ここからは実際の使用感を見ていきます。こちら人毛100%のエクステンションですね。2本を用いてシル クオーラのハグモイストタイプとメロウストレートの使用感をチェックしてみました。
まずはハグモイストのシャンプーから使用していきます。特殊なデザインのシャンプーなので、押しにくかったりしないかやや不安だったんですけど、これは杞憂でしたね。ポンプ部分が大きいので、むしろ押しやすいかなと思いましたね。アンレーベル ラボさんのシャンプーとかだと、ディスペンサーのポンプ部分と通常のボトルまでの距離が短くてちょっと出しにくいみたいな意見なんかもあったんですけど、これは感じませんでした。
シャンプーを出すと驚きなのがこの色なんですよね。PPT活性剤は普通の洗浄成分と違って、結構茶色っぽい色をしているんですよ。なので高濃度かどうかはこの色を見れば分かるんですけれども、これは一目瞭然の色をしていると思います。
使用感はとてもマイルドな感触で泡立ちも豊かです。本当にシルクのような滑らかな質感の泡がモコモコと立ちまして、こちら泡パックしていただくとシルク活性剤による補修効果なんかも見込めると思います。ハイダメージのエクステンションなんですけれども、きしみなども全くありません。ちなみにシャンプーはノンシリコンになっています。
また、ハグモイストタイプの香りはブランシルクブーケの香りということで、個人的には結構好きな香りだなと思いました。それこそ美容室専売品のシャンプーのような上品な香りだなと思います。またこのシャンプーはとてもダメージ補修効果の高いシャンプーなので、髪全体に泡をまとわせたら1分程度泡パックしていただくとより効果的とのことです。
洗い流しはスムーズで、これだけでもトリートメントで仕上げたようなまろやかな感触です。極力水分があまり髪に残っていない方がトリートメントの浸透力が上がりますので、しっかり絞っていただいてトリートメントをつけていきます。
トリートメントもほとんど似たようなボトルになっていますね。トリートメントを出していきます。こちらは普通の白いトリートメントでしたね。このトリートメントを馴染ませるとさらに柔らかな質感に整えてくれて、しっとり絹美髪に仕上げてくれますね。塗布しただけでスッと浸透していって、髪がやわやわと柔軟に整えられていくのが分かります。
こちらをしっかり流していただいて、流している時から本当にトゥルサラのやわやわの感触なので素晴らしいと思います。流し終わったらタオルドライしていきますね。このタオルドライをした状態で一旦隅に置いておきます。
次に同じ手順でメロウストレートも洗っていきます。エクステンションをまずは予洗いしていきます。メロウストレートはこんな感じなんですけど、同じく可愛いデザインのシャンプーボトルですね。こちらもご覧の通り、シャンプーの色がしっかり濃い色をしていますね。
シャンプーは実は洗浄成分ほぼ同じですし、基本的な使用感の違いはそんなに感じないところでしたが、香りは異なっておりまして、メロウストレートはスマートホワイトリリーの香りということです。こちらも上品で苦手ではない香りだと感じました。
シャンプーをしっかり泡立てていただいて、お好みで泡パックで1分ほど時間を置いていただきますと、よりしっとりサラサラの質感になると思います。これも流していきます。洗い流しはかなりスムーズだなと感じました。ダメージ補修成分がかなり入っているので、洗い流し後もきしんだりすることなく、しっとり柔らかな感触が持続しています。
次にトリートメントをしていきます。同じ手順でやっていきますね。こちらの方がやや軽めの感触のトリートメントになっているという気がしましたね。こちらも同じく髪に馴染ませるとすぐ浸透していくんですけど、なんとなく軽めの感触という感じがしました。同じく流していただきまして、タオルドライしたものを両者同時に乾かしていきます。
こんな感じで全く同じ方法でドライヤーしていきます。乾燥終わったものがこちらでございます。両者並べて比較していくんですけど、右側が白いハグモイストなんですけど、こっちは感触も本当にしっとり感がありますね。触ってみた感触が柔らかな感触になっています。
こちらのメロウストレートの方はより軽やかな感触になってるんですよね。見た目的にすごい差があるかというとあんまりなく、どちらも艶々サラサラの仕上がりって感じなんですけれども、感触は本当にメロウストレートの方がサラサラ感が強めでちょっと軽めで、ハグモイストの方がしっとりタイプでしっとり柔らかという印象でした。
こちらのシル クオーラはヒートアクティブ成分も多く入ってますので、アイロンなどで仕上げていただくこともおすすめです。繰り返し重要ですけれども、基本的にはハグモイストがしっとり系、メロウストレートがサラサラ系の仕上がりに調整されています。
というわけで、本日はあのアンレーベル ラボを手掛けるJPSLABの最新作ヘアケア「シル クオーラ」について解説させていただきました。お話しした通り、とにかくシルクPPT系界面活性剤を高濃度配合したスーパープレミアムシャンプーとして開発されたものです。
ここまでこだわり抜いた成分を高濃度配合をしているとなれば、やはり価格も相当のものになるのではと不安に思われる方も多いと思います。しかし、なんとこちらシル クオーラ ハグモイスト シャンプー・トリートメント、メロウストレート シャンプー・トリートメント、いずれも380ml入りで1,980円の税込み価格となっております。
市販ヘアケアとしてはややお高めの部類になるのは確かにその通りかなとは思うんですけれども、PPT系シャンプーは今までこの価格で見ることはほぼできませんでしたから、大変お買い得のシリーズになっていると思います。プチプラ価格帯では限りなく限界に近い処方構成を採用した、極めて先鋭的なシャンプーになっていますね。
ある意味JPSLABらしいこだわり成分に特化したシャンプーが非常にコスパよく完成しており、特にハイダメージの方や縮毛矯正、ハイブリーチなどで艶感を失っている方にはおすすめの一品です。シルクの成分は特に髪の艶を引き出す効果が期待されますので、ぜひ気になった方は試してみてほしいと思います。
発売日は3月20日にロフトで発売済みで、4月25日よりツルハやイオンといった身近なドラッグストアやスーパーで流通が開始しています。皆様のお近くの店に並ぶには少しラグがあるかもしれませんので、すぐに欲しい方は各種オンラインストアでもお求めが可能です。今までは限られたサロンシャンプーでしかほとんど体験することができなかった、高濃度シルクPPT系シャンプーの至福の感触、ぜひこれを機会にご体感くださいませ。
はい、ということで今日の動画は以上になります。こちらの動画が良いと思ったらチャンネル登録と高評価、ぜひよろしくお願いいたします。それでは次回の動画でまたお会いしましょう。バイバイ。
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