『ドラゴンクエストIII』HD-2D版を勇者ひとりで攻略する:いばらの道でバラモスとゾーマを倒すまで

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概要

本動画は、HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』を、仲間を一人も加えずに勇者だけで、難易度「いばらの道だぜ」でクリアするまでの記録である。実況は琴葉茜(A.I.VOICE)。リメイクで追加された表現を楽しみながら伝説へ至る物語を追う、というのが冒頭で示された趣旨だ。単なるプレイ映像ではなく、各ボスにどんな装備や手順で挑んだか、ソロだと何が楽で何が難しいかを実況者が解説している。ここではその内容を、上の世界、下の世界、エンディングの順にたどる。

11分で読めます
1:05

性格診断と「仲間を連れない」という選択

ゲームは、謎の声に導かれて主人公が質問に答えていく場面から始まる。字幕では主人公の名前の表記が揺れているが、「グラール」に近い名前で呼ばれている。実況者は名前を聞かれた場面で「正直に答えておきますか」と言って「ゲーミングボーイ」と答え、ゲーミングボーイが生まれたのは2023年10月20日で、もう1年が経ったと付け加える。続く性格診断では「エッチ」と判定され、主人公の性格は「人一倍男の子が好きなセクシーギャル」になった。実況者は「こいつ一体何がしたかったんや」とつっこんでいる。

母親に起こされて城へ行くと、王から魔王バラモス討伐を命じられ、「ひとりでは父オルテガの二の舞になるかもしれないので、酒場で仲間を見つけるように」と支度金を渡される。しかし実況者は仲間探しをやめる。理由として挙げたのは、「遅れているプロジェクトに人員を投入しても、そのプロジェクトをさらに遅らせるだけ」という冗談めかした一言だった。

ソロの利点は、序盤の冒険の中で具体的に語られる。一見大変そうに見えるが、ブーメランやムチといった全体攻撃武器が優秀なので、ほとんどの戦闘はそれだけで片付く。経験値を一人で独占するのでレベルも早く上がる。さらに仲間の職業やキャリアに悩む必要もない。実況者はこれらを理由に「やはり一人で飛び出してきて正解だった」と振り返っている。

5:22

ロマリアとピラミッド:カンダタとナイルの悪魔

最初の目的地は北の国ロマリアである。城から金の冠を奪った盗賊カンダタを討てば勇者と認める、と国王に言われ、討伐に向かう。カンダタ戦では、まず刃のブーメランの全体攻撃で取り巻きの子分たちを一掃した。カンダタ本体には、本作で登場した新技「火炎斬り」を使う。実況者の説明によると、火炎斬りは通常攻撃より威力が高く、今回は弱点属性を突いているので、さらにダメージが上がっている。

次に、魔法の鍵を取りにピラミッドへ向かう。そこでは魔王の手下「ナイルの悪魔」が待ち構えていた。この戦いで実況者は戦術を変えている。取り巻きはときどきこちらを眠らせてくるので、なるべく早く倒したい。効率だけならブーメランで全体攻撃した方がよいが、眠らされるリスクを考えると、一体ずつ確実に倒すほうが安心できる、という判断である。取り巻きを片付けたあとは、火炎斬りを6発ほど当てて撃破した。

8:02

バハラタからポルトガへ:カンダタ再戦と船の入手

東の町バハラタでは、黒胡椒屋の老人の孫娘タニアが人さらいに連れ去られていた。犯人は再びカンダタで、「今度は負けはせんぞ」と挑んでくる。実況者は、前より赤黒くて体調が悪そうだと茶化している。今回は鋼のムチで子分たちを優先して倒した。子分を全員倒したら、残りは火炎斬りで削るだけだった。

黒胡椒を持ち帰ったことでポルトガ国王から船をもらい、いよいよ海へ出る。ここで物語の大きな目標が示される。魔王の城は険しい岩山に囲まれていて、陸路や海路では近づけない。そこで、6つのオーブを集めて不死鳥ラーミアを蘇らせ、空から乗り込む、という計画である。最初のオーブは海賊の家で手に入れた。

10:47

テドン、地球のへそ、ジパング:ギガデインを主力にしたオーブ集め

亡霊がさまよう村テドンでは、オーブを渡そうとする人物の前に「黄泉の番人」が現れ、生きる者は許されないと襲いかかってくる。ここから実況者は、勇者専用の最上位呪文ギガデインを使い始める。弱点属性を突いていることもあって大きなダメージが出て、2つ目のオーブを入手した。

地球のへそでは、オーブを狙うウォーロックが登場する。まずギガデインで虫のような取り巻きを倒し、ボスも倒した。実況者によれば、このダンジョンはもともと一人で挑む試練になっているらしい。ここまでソロで進めてきた主人公には少し簡単すぎたかもしれない、と述べている。これで3つ目である。

ジパングでは、生贄を要求する怪物やまたのおろちを退治する。おろちは炎攻撃をひたすら連発してくるので、炎耐性つきの装備をそろえて挑むのがよいと実況者は説明する。そのうえで、仲間がいないので対策するのは一人分だけで済む、というソロならではの利点を挙げている。ギガデインを撃ち込むだけで倒せた。逃げたおろちを追って社の前に出ると、国を治めていたヒミコこそが生贄を食らう怪物の正体だった。再戦とはいえ大きく強化されてはいないので、10発ほどギガデインを撃ち込んで倒し、4つ目のオーブを手に入れた。

17:39

サマンオサとボストロール:鏡で暴いた偽の王

様子がおかしいと噂のサマンオサでは、王に会った途端に牢屋へ入れられる。実況者は「どうせ前回と同じパターン」と見て、さっさと脱獄して寝室の王に迫る。用意しておいたラーの鏡で真の姿を映すと、王の正体は、変化の杖で姿を変えていたボストロールだった。

実況者はこのボスを、一見すると力押しに見えるが、ルカナン、メダパニ、痛恨の一撃などを使い分ける多彩な相手だと紹介する。さらに、主人公の父と並び称された勇者サイモンに濡れ衣を着せて島流しにしたなど、魔王軍で大きな功績を上げてきた「なかなかの頭脳派」とも評している。戦い方自体は単純で、ギガデインを連発し、減った体力は瞑想で回復すれば倒せた。倒れたボストロールは、「この程度の強さでは魔王バラモス様にはとうていかなわぬ」と言い残す。

20:34

火山のレヴナントと、父の仇

サイモンの流刑先を訪ねると、彼はすでに亡くなっていた。残された遺言は、ガイアの剣を火山に投げ入れるようにというものだった。火山に行くと、番人のレヴナントが立ちはだかる。レヴナントは、主人公を見ると以前マグマに突き落とした人間を思い出す、と口にする。父オルテガは火山で亡くなったとされているので、こいつこそが父の仇らしい、と実況者は受け止める。

レヴナントはメラミや、字幕で「ラゴン」と聞こえる呪文などを連発してくる。そこで炎と呪文への耐性装備を固めて臨み、あとはいつも通りギガデインを連発して倒した。ガイアの剣を投げ入れて開いた道の先にある祠で、シルバーオーブを授かる。

24:25

商人の町と最後のオーブ

ある未開の地には、町をつくろうと意気込む人物がいて、商人を探していた。実況者は「故郷から適当に一人ほど拉致してきましょう」と言い、王様が酒場で人のやり取りをしていると言っていた、と冗談めかして商人を連れてくる。名前も中身も何でもいい、という扱いだった。

商人を引き渡して数分後には、石畳の道が美しい町が生まれていた。ところが商人は住民の猛反発にあい、最終的に牢屋に入れられてしまう。実況者の反応は「まあ、そういうこともあるか」だけである。商人が投獄される前に隠しておいた主人公への贈り物が、荒れ果てた屋敷にあり、それが最後のオーブだった。6つのオーブがそろってラーミアが復活する。巫女のささやきが「やけにねっとりしている」と言いつつ、空を移動する手段を手に入れ、魔王の居城へ向かう。

27:40

魔王バラモス戦

バラモスは1ターンに最大3回まで行動してくる。実況者によれば、そのほとんどは痛恨の一撃ではなく通常の打撃で、ダメージは180程度。ときどきメラゾーマのような呪文も使うが、主人公の耐性が高いのでまったく効かなかった。実況者が示した行動パターンは単純で、HPが半分を切ったあたりで瞑想し、それ以外はギガデインを連発する、というものだ。20発ほど撃ち込んでバラモスを倒した。

アリアハンに戻ると、王は一人で魔王を倒したことを称え、祝宴を開く。そこへ大魔王ゾーマが現れ、自分は闇の世界を支配する者で、バラモスは手下にすぎなかったと告げる。母は「もうお坊さんじゃないのね」と言い、疲れたらいつでも帰ってきていい、とあらためて送り出す。主人公はもう一つの世界アレフガルドへ降りていく。

34:41

アレフガルド:ルビスの塔のバラモスブロス

大魔王の城に入るための力を求め、この地を創ったとされる精霊ルビスゆかりの塔を訪ねる。そこに「ゾーマ様の片腕」を名乗るバラモスブロスが現れる。実況者はバラモスの色違いだと言い、弟さんでしょうか、とコメントしている。取り巻きを連れているが、ギガデインを撃つだけで倒せた。

実況者は具体的な数字も示している。ギガデインなら取り巻きは3発、本体は14発で倒せる。1ターンに受ける最大ダメージは160程度なので、ときどき回復を挟めば問題なく倒せる。実際に16ターン目で撃破した。また、ギガデインが活躍するのはこの戦闘が最後だと述べ、船を手に入れてから長く冒険を支えてくれた、と振り返っている。

37:50

父オルテガとの別れ

ゾーマの城で、主人公は火山に落ちたと思われていた父オルテガが魔物と戦っている場面に出くわす。オルテガはもう目も耳もきかない状態で、相手が誰かもわからないまま言葉を託す。記憶を失っていたが今すべてを思い出したこと、妻と生まれたばかりの子を残して来てしまい、父親らしいことを何一つしてやれなかったこと。そして、アリアハンの我が子に「平和な世にできなかったこの父を許してくれ。成長したお前を一目見たかった」と伝えてほしい、と言い残す。動画はこの場面をそのまま流し、実況者は別れのあとゾーマのもとへ向かったとだけ添えている。

40:35

ゾーマの配下との三連戦

ゾーマはまず配下の3体をけしかけてくる。ここから実況者は、隼の剣に持ち替える。本人は「近所の道具屋で売っていた武器」と紹介している。

1戦目のキングヒドラには目立った弱点がないので、隼斬りで攻撃した。父の二の舞にならないよう炎耐性も用意しておき、しばらく殴り続けて倒した。2戦目は再戦となるバラモスブロスである。前回と違って取り巻きがいない。弱点を突ける火炎斬りのほうが隼斬りより若干ダメージが伸びるので、火炎斬りで切り刻んだ。

3戦目のバラモスゾンビについて、実況者は今回の冒険で最も強力なボスだったと述べる。毎ターン300の自動回復を持ち、一度に数百以上のダメージを与えてくるからだ。そこで実況者は、まずアストロンで身を固め、それを唱え続けて相手のMP切れを待つ作戦をとった。

MPが切れても、バラモスゾンビは呪文を選び続けるらしく、そのぶん攻撃の頻度が下がる。被弾が減ると回復に使うターンも減り、自動回復を上回るダメージを出しやすくなる。実況者の計算では、鎧の反射ダメージや回復行動を考えると、こちらの火力は1ターン平均で約650。自動回復を引くと毎ターン約350削れることになる。実際、1分ほど殴り合って撃破した。

46:06

大魔王ゾーマ戦と耐性装備についての感想

最終戦では、まず竜の女王から託された光の玉でゾーマのバリアを外す。実況者は、光の玉を使わずに倒すこともできるが時間がかかりそうなので、今回は素直に使うと説明している。弱点属性を突けるので、ここでも火炎斬りで戦った。勇者らしい攻撃で魔王と戦うと「勇者をやっている」という感じがしていい、とも語っている。

ゾーマは冷気による攻撃を得意とするが、主人公の氷耐性が非常に高いので、ほとんど通用しなかった。実況者はここで、シリーズについての自分の見方を述べる。昔は属性耐性を得る手段が乏しかったが、最近のドラクエでは装備が充実してきたので、冷気一辺倒の魔王はこれ以降現れなくなった。ゾーマも令和の時代に合わせて冷気系の構成は見直したほうがいいかもしれない。そういう意味で、ゾーマは古い時代の面影を残すレトロな魔王だ、という感想である。

ただし、体力が減ってからは行動パターンが変わり、攻撃が一気に激しくなる。バギクロス2発に通常攻撃1発で、600ほどまとめて削られる場面もあった。実況者は、後半のゾーマはなかなか苛烈なので体力を高めに保っておくのがよいと助言し、痛恨の一撃が3連続で来たらさすがに死にそうだとも話している。最後は1ターンで決着がつき、ゾーマは「光ある限り闇もまたある。再び何者かが闇から現れるが、そのときお前は年老いて生きてはいまい」と言い残して滅びる。

50:56

エンディングと実況者の総評

エンディングでは、ラダトームの王が、一人きりの戦いはさぞつらかっただろうとねぎらう。大魔王が滅びたせいか、元の世界に通じていた穴は閉じたが、アレフガルドも光ある世界として歩み始めるだろうと語り、主人公に真の勇者の証「ロト」の称号を与える。

実況者の総評は短い。いばらの道を歩きながらも勇者一人で世界を救えた。原作の秀逸なレベルデザインはそのままに、世界の解像度が上がるような工夫が数多く盛り込まれていて、発売から30年以上経った今でも非常に楽しく遊べた。一抹の寂しさが残るビターな結末も、いかにもドラクエらしいエンディングだと思う、と締めくくっている。

動画の最後には、エンディング後の場面が収められている。ハーゴンと名乗る人物が「女王様」に向かって、「あなたの子を世界を統べる偉大な竜に育て上げてみせます」と誓う場面で、動画は終わる。