1ドルから10億ドルまで:MrBeastが巡った7つの核シェルター

YouTubeで開く ↗
概要

この動画でMrBeast(ジミー)と仲間のカール、ノーラン、タレクらは、価格帯の異なる核シェルターを安い順に訪ねていく。最初は1ドルで手に入れた埋設コンテナ、最後はコロラド州シャイアン・マウンテンの軍事施設だ。価格が上がるにつれて、シェルターが「生き延びるための穴」から「地下で普段どおり暮らせる住まい」、さらに「国家の防衛拠点」へと変わっていく様子が、一行の体験を通して描かれる。

9分で読めます

1ドル:地下に埋めた輸送用コンテナ

最初のシェルターは1ドルで売ってもらったものだ。外見は頑丈そうだが、中に入ると床は濡れていて、案内は一瞬で終わる。一行は、輸送用コンテナを地下に埋めただけだろうと見立て、すでに歪んでいることから「1ドルで売ってくれたのも納得だ」と言う。「すでに爆発の後みたい」とまで評された。

爆弾に耐えられるかという問いに「無理」と答えつつも実際に試し、爆弾を投下する。動画はこのシェルターを最低ラインとして示し、以降の比較の起点にしている。

100万ドル:ミサイル発射場を改造した地下要塞

次の100万ドルのシェルターは、元はミサイルの発射場だった施設だ。攻撃に耐えるよう地下深くに作られており、長い階段を下りて重さ3トンの扉を開けると中心部に着く。ジミーはその光景を「スターウォーズの世界だ」と表現した。

説明によると、施設全体が核攻撃に耐えられるよう設計され、ここから反撃のミサイルを発射することもできた。一行が立つ部屋は、天井から吊るされた巨大な足場のように宙に浮いており、8本のバネだけで支えられている。約50年前にはミサイル司令センターだったこの場所を、現在の所有者は秘密の要塞のような空間に作り変え、世界の終わりに備えているという。

内部にはバスタブ、キッチン、娯楽スペースがあり、最下層の地下5階には所有者がパーティーを開くクラブまである。所有者は普段は見せない秘密の場所にも案内し、一行は照明を消して真っ暗な空間を体験した。ジミーはここで、これはまだ序盤で、後半にはさらに大きく高額なシェルターが出てくると予告する。

300万ドル:ユーチューバーが裏庭に掘った自作シェルター

3つ目は、ある人物の裏庭の地下に300万ドルをかけて作られたシェルターだ。概要欄で謝辞が述べられている英国のユーチューバー、コリン・ファーズのものとみられる。怪しい物置から入ると、天井には厚さ1メートルのコンクリートが流し込まれている。本人は「隠れ家というより自分のYouTube作品の博物館」と説明した。

動画の説明では、300万ドルもかかる理由は、このユーチューバーが集めた危険な発明品のコレクションにある。火炎放射器、手首に付けるロケットランチャー(ナイフを撃てて、スタンガン付き)、チェーンソー付きのマシンガンなどが並び、ジミーは「リアル世界のトニー・スターク」と例えた。一行は火炎放射を実際に体験し、「シェルターなのに安全じゃない」「シェルターが燃えちゃう」と騒ぐ。

さらに地下トンネルでつながった、最初の部屋より大きな別室もあった。ここでは「何でも弾丸に変える大砲」でパンやトイレットペーパーを撃ち出し、回転するナイフのベルトも披露された。ナイフが落ちたことはあるかという問いに本人は「ない」と答えている。回転ナイフでなくても同じことはできると指摘されると、「でもこれの方が楽しい」と返した。最後は電子レンジの逆だという冷凍マシンで、チョコレート菓子を凍らせてみせた。

500万ドル:ケネディ大統領のシェルター

安全性では、こうした個人のシェルターでも500万ドルの大統領用シェルターにはかなわない、と動画は位置づける。訪れたのはケネディ大統領のためのシェルターだ。「猫のおしっこみたいなにおい」がし、見た目も冴えない。それでもナレーションは、アメリカで最も有名な大統領の一人には十分だったと語る。

一行は、これがケネディの持っていた唯一のシェルターだと聞いて驚く。現在はほぼ廃墟のような状態で、大統領専用バスルームを前に「これで500万?」と首をかしげた。ジミーは「ほかと比べてがっかりするだろうから、ケネディがこの動画を見ないよう祈る」と冗談を言い、すかさず「いや見られないだろ」と突っ込まれている。

3000万ドル:地下15階建ての居住型シェルター

「過去のシェルター」の次に向かったのは「未来のシェルター」とされる3000万ドルの施設だ。地下15階建てで、地下に建てた高層ビルのような構造をしており、何が起きても75人が生き延びられるよう設計されている。

入口は厚さ約60センチの装甲板のドアで、RPGなら何発で破れるかと聞くと「3発」という答えだった。ただし屋上には24時間体制の狙撃地点がある。案内役のラリーのお気に入りは銃で、屋内射撃場まで備わっている。ナレーションは「やりすぎかもしれないけど、本当に世界が終わるとなれば住みたくなるはず」と述べる。

居住面では、診察室や歯医者、薬局を含む病院が入っている。一行の一人は「刑務所みたい」ともこぼした。住居部分の豪華なアパートは、一行が5年前に24時間チャレンジを撮影した場所でもあり、彼らは当時を懐かしんでいる。部屋には洗濯機と乾燥機があり、一般的なアパートよりずっと良いという評価だ。

食料面ではスーパーがあり、缶詰ベーコンまで並ぶ。さらに水耕栽培の設備もあり、ナレーションはこれをシェルターで最も大切な場所の一つと位置づけた。土の代わりに水で植物を育てることで、住民に食料を無限に供給できると説明している。プール、ジム、クライミングウォールも備え、ジミーはここまで見た中で20倍はすごいと評した。

5000万ドル:普通の家の地下に隠された「もう一つの家」

5000万ドルのシェルターは、一見すると普通の住宅街にある普通の家だ。地下9メートル、地下3階まで降りると、動画が「地球上で最も高価で奇妙なシェルター」と呼ぶ空間が現れる。エレベーターに乗るにはコードが必要で、映像ではモザイクがかけられた。降下中のエレベーターからは石やコンクリートの壁が見える。

地下には芝生のような床、ヤシの木、そして9カ月前のクリスマスのまま置かれたクリスマスツリーがあり、シェルターというより外にいる気分になれる作りだ。その中にさらに一軒の家が建っている。天井が低い箇所でジミーが頭をぶつけ、「作った人は150センチくらいだろ」と冗談を言う一幕もあった。家の中は想像より広く豪華で、ナレーションによれば、何十年暮らしても外の世界が恋しくならないよう設計されている。窓の外には本物の木があるように見える。

一方で、置いてあった飲み物は2年前に賞味期限が切れていて味も最悪だった。蛇口をひねっても何も出てこなかった。

ここに招かれたのが、以前ジミーが50万ドルをかけて100日間シェルターに閉じ込めたヒューゴとレインだ。2人は当時すぐにケンカ癖が出たといい、この日も言い合いながら施設を巡った。レインは「あの時もこんなキッチンだったら毎晩料理した」と言い、ヒューゴは「君はやらなかったと思う」と返す。家の外にはプールがあり、あのシェルターにプールがあったら結果は変わったかと聞かれると、2人は「全然違った」「出て行かなかった」と答えた。ただしプールの水は冷たすぎたという。最後に、隠しシェルターらしく秘密の脱出用出口も紹介された。

10億ドル:シャイアン・マウンテン空軍基地

最後の10億ドルのシェルターは、動画が「地球で最も安全な要塞」と呼ぶシャイアン・マウンテン空軍基地だ。厚さ600メートルを超える花崗岩に覆われ、人類が考案した最も破壊力のある兵器にも耐えられると説明される。トンネルを走ったらどうなるかという質問には「撃たれる」という答えが返ってきた。

機密保持が非常に厳しく、普段この種の動画で見せる施設の3Dマップは法的に公開できない。撮影の合間には、カメラにレンズキャップを付けるよう繰り返し求められた。銃を持たせてほしいというカールの頼みも断られている。

入口には核爆弾に耐える巨大なドアが2枚あり、反対側にも別のドアがある。核爆発が起きてもここなら安全だと職員は説明した。施設の外では宇宙軍を含む4つの部隊が活動しているという。敵の攻撃に加えて、予測の難しい自然災害にも耐えるための方法として紹介されたのが「浮かせること」だ。山とシェルターの間に隙間を作り、建物をバネの上に置くことで、攻撃や衝撃波を吸収するという。これは100万ドルのミサイル施設で見たバネ構造と同じ発想である。

NORADの司令室と、タレクの「失態」

内部で案内されたのは「バトル・デッキ」だ。北米を空と海からの攻撃から守るため、NORADの司令官が指揮を執る場所で、右側以外は撮影が許された。総司令官の席に座らせてもらったジミーがタレクに「システム準備」と指示すると、タレクが何かに触れて制止される。何も触るなと繰り返し言われていたはずだと確認が入り、タレクは何度も謝罪した。ジミーは「ミサイルのボタンだったらどうするんだ」とたしなめている。

続いて、窓の向こうにある中心部の極秘司令部、AJOC(代替統合作戦センター)が公開された。北米大陸の空と海を守る責任を担う部署だと説明される。不明機を戦闘機が追尾するまでの時間を問われた担当者は「5分以内」と答えた。一行が「UFOはいるのか」と尋ねると相手はうつむき、話題はそのまま変わった。

何百人もが何年も暮らせる「山の中の街」

働く人数は機密だが、施設には何百人もの人が何年間も生活するのに必要な物がすべて揃っているという。ジムやスーパーに加えてサブウェイまであり、ジミーは「一番安全なミートボールマリナーラ」と表現した。

山の中には実際の道路を走る消防車を備えた消防署もある。普段の救助訓練ではダミーを使うが、今回はタレクが要救助者役を務めた。隊長の評価は10点中4点で、心肺蘇生が足りなかったとされた。

締めくくりにナレーションはここまでを振り返る。庭に作られたシェルターもあれば住宅街の地下にあるものもあり、サバイバルの域を超えてウォーターパーク並みの設備を備えた豪華なものもあった。それでもシャイアン・マウンテンは比べ物にならないという。独自の送電網、果てしない廊下、高速道路、複数の湖を持つこの施設について、動画は「いつか人類を守る砦になるかもしれない」と語る。最後にジミーは「登録しないと米軍が追跡すると言ってほしい」と頼んだが、「それはできない」と断られ、動画は終わる。