未来の音、いたずら好きの霊、隣室の盗撮犯、助けを求める女:家怖怪談4話

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概要

不動産投資メディア「楽待」の怪談企画「家怖」の回である。MCのシークエンスはやとも、大赤見ノヴに、ゲストのたっくー、小島みゆが加わり、4人が家や住まいにまつわる体験談を持ち寄った。霊的とも時間の歪みともつかない不思議な話、霊を自ら呼び出そうとした話、霊ではなく生身の人間による侵入の話、外出先で目が合った霊の話と、方向の異なる4話が語られている。

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1:13

オープニング:ゲストの紹介

冒頭では、これまでのゲストに年配の男性が多かったという話で笑いが起きた。たっくーはこの企画に何度も出ている。小島みゆは以前ノヴのチャンネルにも出演しており、怪談や都市伝説が好きで、自身も怖い体験を持っていると紹介された。

4:10

たっくー「4日後に現実になる音が聞こえる長女」

たっくーが「初出し」として話したのは、メゾネットタイプのアパートに住む家族の話である。たっくーは、家の話なのか土地の話なのか判断がつかない、少し不思議な話だと前置きした。

家族には子どもが2人いて、上の子は大学生の長女である。ある朝、長女がリビングで「昨日の夜中2時頃、外がすごくうるさくなかった?」と言い出した。子どもの泣き声や騒ぐ声がずっと聞こえて、目が覚めたという。しかし家族は誰もそんな声を聞いていない。長女の部屋が2階の窓に近いから聞こえたのだろう、という話でその場は終わった。

母親によると、その4日後の昼2時頃、外から子どもの騒ぐ声が聞こえてきた。窓を開けると、向かいに住む高齢の夫婦の家に孫が遊びに来ていた。住み始めて1年ほどになるが、孫を見たのも声を聞いたのも初めてだった。母親はそこで、4日前に長女が話していたことを思い出す。長女が聞いたのは午前2時、自分が聞いたのは午後2時で、午前と午後は違うが「2時」は同じだった。何気ない朝の会話を4日後まで覚えていたことも不思議だったという。

次に長女は「昨日の夜中12時頃、上の階の人のギターがうるさくて眠れなかった」と言った。これも家族は誰も聞いていない。小学生の妹も同じである。母親はここで初めて、前回は4日後に子どもの声が聞こえたことを長女に伝えた。そして4日後の平日の昼12時頃、家にいた母親は上の階から普段は聞こえないギターの音を聞く。「じゃんじゃじゃーん」と一度大きく鳴らす特徴的な音だった。帰宅した長女に母親がその音を口で再現すると、長女は「それ、4日前の夜中に聞いた音」と答えた。

3度目に長女が話したのは、夜中の2時半頃に向かいの家に救急車が来て、近所の人も集まって騒いでいた、という内容だった。サイレンの音を聞き、赤いランプも見たが、前の2回のことがあったので怖くて外を見られなかったという。この時も家族は誰も見ても聞いてもいない。嫌な予感がしていた4日後の午後2時頃、実際に救急車のサイレンが聞こえ、向かいの高齢夫婦の家の前に止まった。祖母が転倒してけがをし、救急車を呼んだのだった。大事には至らなかったものの、祖母はそのまま病院に運ばれた。

長女が夜中に聞いた音は、4日後の同じ時刻に、午前と午後を入れ替えた形で必ず現実になっている。たっくーによると、現象は今のところ3回目で止まっているという。長女に霊感があるのか、向かいの家に事情があるのか、家そのものがそうさせるのか。たっくーはこれを「必ず起こる未来の音を事前に聞けてしまう家」の話としてまとめた。

補足として、たっくーはこの家族がオカルト好きで、入居前に事故物件かどうかを入念に調べていたことを明かした。大島てるでも該当はなかった。霊感のある家系でもなく、ある時から突然始まったという。音が聞こえるのは家の中だけで、聞いているのは長女だけである。

はやともは、ノヴのチャンネルで話題になっているパラレルワールドのような、別の時間軸、つまり未来の音が聞こえているのではないかと話した。また、丑三つ時はあの世とつながりやすい時間とされることから、向こうの世界の音が入り込んでいる可能性も挙げた。たっくーは逆の見方として、実際には音は鳴っておらず、長女が起こりうる未来を予知しているのではないかと述べた。だから他の家族には聞こえない、という説である。デジャヴもそれに近いのではないかという話が出て、「予知能力を持った女の子」「訓練すれば家の外でも使えるのでは」と冗談交じりに締めくくられた。

12:22

大赤見ノヴ「怪談バーに置いていかれた、いたずら好きの霊」

ノヴの話の舞台は、自身が関わるスタジオと怪談バー「ガーリック・マネー・かも~(GMK)」である。ノヴによると、ある時期、心霊現象とみられる出来事が相次いだ。

怪談ライブの生配信中、激しいノイズが入った。マイクの不調ならたいてい調整で直るが、この時は機材に詳しい担当者がきちんと管理していたにもかかわらず、ノイズが止まらなかった。続いて画面の片側だけが乱れた。しばらく投稿怪談を読んで盛り上がっていると、客席から悲鳴が上がった。スタッフに見に行かせると、客が身につけていた数珠が弾け飛んだのだという。ノヴは、話には聞いても実際にその場に居合わせたのは初めてだったと語る。

その客に本番中に話を聞くと、腕をカウンターに置いて、酒を飲みながらモニターで投稿怪談を見ていただけだった。力を入れたわけでも、何かに触れたわけでもないのに数珠が弾けた。古くなっていたのかと尋ねると、その日に作ってきたばかりのものだった。生配信にはほかにも妙な音が入るなどして、その日は「このバーやスタジオに幽霊がうろうろしているのでは」という話で終わった。

後日、ノヴが何かを感じていると察したスタッフが、ある情報を打ち明けた。生配信のあった日の昼間、別のチャンネルの関係者で霊感が強いとされる人物が、ノヴたちに黙ってある実験をしていたという。そのチャンネルのオフ会で客の後ろにいたという50~60代の女性の霊は、オカルトがとても好きらしい。その霊をノヴのバーに置いていき、何か起きるかを見るという実験だった。本来は2~3か月後に答え合わせをする予定だったが、ノヴには知らせておいた方が変化に気づきやすいと考えたスタッフが、相手の許可を取ったうえで伝えた。聞いた話では、その女性はいたずら好きだという。

その後、バーの深夜営業で、怪談をしている芸人が椅子に座って話していると、壁沿いを髪の長い大きな影がすっと動き、ちょうどトイレのあたりで消えた。そうした出来事が何度か続いたという。

ノヴはさらに、楽待で話す新しい怪談を増やす必要もあり、深夜にひとりでスタジオに残って試してみた。電気を消し、背後の明かりだけにしてソファに横になる。バーとスタジオの間のドアは中央がガラスになっている。暗いと向こう側は見えず、自分の姿がうっすら映る程度だが、ノヴは以前このドアで一度だけ、見えないはずの向こう側に人影を見たことがあった。

ノヴは声に出して頼んだ。新ネタがほしいので、少しでいいから姿を見せてくれ、そうすれば楽待で話せる、と。ガラスに集中していると、実際に影が動いた。近づいていくと、向こうの黒い影も前に出てきたように感じた。さらに呼びかけると、横から女性の顔の上半分がひょこっと覗いた。姿を出してくれと言いながら扉を開けると、もう誰もいなかった。ノヴは、完全な姿ではないものの、頼んだら顔を半分見せてくれたのだから協力的だと受け止めている。共演者からは、話は怖がりたいのに語り手の感情に共感できない、と突っ込まれた。

ノヴは、頼みに応じて出てきたことからも、その霊が実験で置いていかれたいたずら好きの女性ではないかと考えている。その後に撮影した答え合わせでも、スタジオなどで起きているいたずらめいた現象はその女性による可能性が高いと伝えられたという。ノヴによれば、その霊は今もいて、バーの男性店長に恋心を抱き始めているらしい。取り憑くことはなく、自分も一緒に働いているような感覚でいるようだ、とのことだった。

22:37

小島みゆ「初めてのひとり暮らしに残された違和感」

小島の話は、大学時代に埼玉で初めてひとり暮らしをした部屋での体験である。6畳ほどの狭い部屋で、家賃は3万円ほどだった。そこに4年間住んだ。

最初の異変は、玄関ドアについた古いタイプの郵便受けに、腐った大福が入っていたことだった。番組では、その時の写真も映された。小島はそれを捨てた。次は、洗濯機から洗濯物を1枚ずつ出して干していた時のことである。中に、見覚えのない大きな男物のパンツが混ざっていた。部屋は3階で、友人を招いたこともなかった。わけがわからないまま捨て、そのまま暮らし続けたという。

半身浴が好きだった小島は、トイレと一緒のユニットバスで半身浴をした後、廊下で休んでいた。そこから玄関の扉が見える。すると、ドアノブがゆっくりと下がっていった。下がりきった状態が、本人の体感で5分ほど続いた。鍵がかかっていることは目で確認できたが、裸のまま動けなかった。ようやく近づいてドアスコープを覗くと、真っ暗な中で何かがちらちら動いている。それは瞬きをしている目だった。ドアチェーンをカチャッと鳴らすと、その音で相手は走って逃げていった。

それでも小島は引っ越さず、「戦う」ことにしたという。その後も、消したはずの電気やエアコンが帰宅するとついていたり、お年玉を貯めた7万円がなくなったりした。誰の仕業かも、男か女かもわからなかった。

ある日、衣替えでタンスを整理していると、見知らぬモバイルバッテリーが出てきた。自分の端末に合うものではなかったが、充電は実際にできた。当時は撮影会のグラビアの仕事で他の女性と接する機会があったため、衣装に紛れ込んだのだろうと思い、棚に置いておいた。1週間ほどすると、それが棚から消えていた。後日、漫画の棚に入れていた雑誌を整理すると、雑誌の間からそのバッテリーが出てきた。よく見るとSDカードを差す部分があり、カメラだとわかった。パソコンでデータを開くと、着替えやメイクをする様子など、毎日の生活が記録されていた。裸で歩いている映像もあったという。

小島は警察に相談したが、現行犯でなければ動けないと言われた。自分でもドライブレコーダーを設置するなどしたが、それも見破られた。犯人は最後までわからず、顔を合わせることもなかった。

退去の日、大家に部屋のチェックをしてもらった。小島はその日に持ち帰るつもりで、ベランダに物干し竿を2本置いていた。チェックが終わると、その2本がなくなっていた。隣のベランダを覗くと、物干し竿が4本あった。小島は隣の住人だったのかもしれないと考えているが、一度も会ったことはないという。

スタジオでは、隣人なら物音で外出のタイミングを把握できる、という指摘が出た。小島はベランダの鍵を閉めてはいたが、毎回確認していたわけではないという。侵入方法は今もわからない。ノヴは、古い建物の簡単な鍵なら開けられてしまうこともある、と冗談めかして話した。はやともは、女性はセキュリティのしっかりした家に住むべきだとよく言われるが、それを象徴する話だとまとめた。

一番の謎は、始まりが腐った大福だったことである。小島は甘いものが嫌いだという。そこから、嗜好を知ったうえでの嫌がらせではないか、撮影会でファンになった人物が住所を突き止めて隣に引っ越してきたのではないか、といった推測が出た。ただし、いずれも出演者の推測にとどまる。

小島は余談も付け加えた。部屋は302号室で、犯人かもしれない住人は303号室にいた。もう一方の隣の301号室は入居者の入れ替わりが激しかった。ある夜、ヒールで階段を上がってくる音がし、壁越しにシャワーの音も聞こえたので、新しくキャバ嬢でも越してきたのかと思った。うるさいので好奇心からベランダ越しに覗いたところ、カーテンもなく、「クリーニング済み」の札がかかっているだけだったという。小島は「犯人とお化けの間に住んでいた」と話した。

35:20

シークエンスはやとも「商店街で目が合った女性」

最後ははやともの話である。営業の仕事が増え、8月は東京にいる日の方が少ないほど、北海道から鹿児島まで各地を回ったという。迷惑がかかる可能性があるとして、地名は伏せられた。

空港から車で1時間ほどの、きれいな町だった。2階の楽屋に荷物を置くと、本番まで1時間半あった。はやともは地方に行くとひとりで散歩に出ることが多く、この時も商店街を歩いた。ある十字路の角に、昔ながらの古い弁当屋があった。中には総菜を食べられるイートインのような席がある。子どもの頃はこういう店があったと思いながら眺めていると、その席に30代前半くらいの女性がひとり座っていた。半袖のストライプのシャツにデニム、茶色のヒールのサンダル、ネックレスという服装で、はやともをじっと見ていた。

会場には出演者のポスターが貼られていたので、自分を知っている人かもしれないと思い、はやともは会釈した。相手も小さく会釈を返したが、はっきり反応したというほどではなかった。気恥ずかしくなり、そのまま商店街を突っ切って、右手の車通りの多い大通りから会場に戻ろうとした。

アーケードを抜けようとした時、正面から先ほどの女性が歩いてきた。はやともの方をずっと見たまま、首をこちらに向けて妙な動きで歩いている。それなのに周囲の誰も彼女を気にしていない。はやともはそこで初めて、亡くなった人だと気づいたという。会釈を返してしまったことを悔やみつつ、イヤホンで音を遮り、気にしないようにして商店街を出た。

昼間で怖い雰囲気もなく、このまま戻れば問題ないと思った。しかし、商店街から出る道と大通りが交わる地点で、その女性が商店街側から、はやともを見たまま横向きに歩いてきた。そして前に進み、車にはねられた。はやともの目にはそう見えたが、実際に車が人をはねたわけではない。倒れた女性は首が折れ曲がったような状態で、なおもはやともを見ていた。

はやともは、相当よくないものに関わってしまったと感じた。目立つ祈り方をすると周囲の人に見られるので、胸元で小さく手を合わせ、何もできなくてすみませんと心の中で詫びた。顔を上げると女性は消えていた。信号も青になり、はやともはこれで一件落着だと思って会場に戻った。

楽屋に戻り、本番まで10分ほどになった頃、ノックがあり、そろそろ1階に降りてほしいと声がかかった。ところが扉が開かない。鍵は開いているのに、何度やっても動かない。扉の向こうからは、時間なので降りてきてほしい、開くはずだという声が返ってくる。そのうち、女性の声で「なんで助けてくれなかったんですか」と聞こえた。まずいと思った瞬間、向こうから勢いよく扉が開けられ、スタッフが「お時間です」と告げた。スタッフが来たのはその時が初めてで、それまで扉越しに話していた相手はスタッフではなかった、とはやともは語る。そのままライブには出演したという。

はやともはこの体験から、見えるからといって成仏させてあげられるわけではないのなら、安易に関わってはいけないのだと感じたと話した。ネットで調べた限り、その交差点で事故があったという記録は見つからなかった。ただ、交通事故がネットに残るとは限らず、新聞を探せば出てくるかもしれないという。

出演者からは、成仏させてほしかったのか、自分がそこで亡くなったことを知ってほしかったのか、という問いが出た。はやともは、どちらもあるのではないかと答えた。別の出演者は、交差点に立ち続ける霊の話では、ひき逃げで亡くなった人が通る車の運転手を見ていたり、自分をひいた相手を探していたりするものが多いと指摘した。商店街の出口は事故が多く、即死していれば誰を恨めばいいのかもわからないまま車を探し続けている可能性もある、という見方である。なお、家からはまったく離れた話だったことには、「家にいなかった8月」という題にすればいいと笑いが起きた。女性が何を求めていたのかは、最後までわからないままである。