6人の元カレと30日間の島暮らし 25万ドルをめぐる「信頼」の選択

YouTubeで開く ↗
概要

MrBeastの企画で、アシュリーは目隠しを外すと、元カレ6人と一緒に島にいることを知らされる。元カレたちは30日間この島で暮らし、5日ごとにアシュリーが1人ずつ家に帰す。最後まで残った1人は、賞金25万ドルをアシュリーと分けるか、独り占めするかを選ぶ。MrBeastは「大事なのは忍耐じゃない、彼女を射止めて島に残るんだ」と説明した。サバイバルの形を取っているが、実際に競うのは、アシュリーからどれだけ信頼を得られるかである。

15分で読めます

ルールと参加者の思惑

生活に必要な物資はすべて用意されている。アシュリーは30日間「指一本動かさなくていい」立場で、ハンモックを吊るすなどの作業は元カレたちが担う。フロリダ州在住のアシュリーは、面白いことがしたくて参加したと話し、元カレたちとの関係が変わっていく様子も楽しむつもりだという。関係は相手によって違う。ミッチェルとは「ロマンチックな感じ」で、ほかに、つい誘惑してしまう相手もいれば、ただの友達という相手もいる。誰を落とすべきかは分かっているが、まずは様子を見ると語った。元カレたちを信用できないとは言わないが、それを証明してもらう必要があるという。

元カレ側の姿勢はさまざまだった。ある元カレは「穏やかでスマートなタイプ」を装い、賞金を分けてくれると思わせるのが作戦だと明かしたが、本当に分けるかどうかは言葉を濁した。ゲイリーは「仲はいいけど勝つため、これはビジネスだ」と割り切っていた。ダニーは積極的にアピールする一方で、アシュリーに「私が好きなんでしょ?」と聞かれると「もうおばさんだ」と返すなど、わざと突き放すような態度も見せた。ナレーションはこれを「良い戦略とは言えない」と評している。

序盤:お姫様扱いと最初の脱落

序盤の元カレたちは、アシュリーをお姫様扱いすれば生き残れると考えていた。冷たい水を届ける、クマが出たら自分が相手をすると言う、すっぴんを「そのままで完璧」と褒める、といった具合だ。貝殻を贈った元カレもいれば、イヤリングを贈って「最後の1人になる確率を上げていく」と話す元カレもいた。アシュリーは「ダニーとミッチェルはここの王様ね」と言い、この時点ではかなり満足していた。

一方で、脱落者をどう選ぶかは決まっていなかった。1日目にMrBeastから聞かれた時点で候補はおらず、ミッチェルがお気に入りだと指摘されると「なぜかそうみたいね」と答えている。候補を絞るため、アシュリーは「最後まで一緒にいたい相手は誰?」と元カレたちに尋ねて回った。賞金を独り占めしそうな相手としてミッチェルの名前を挙げ、だからこそ感情に流されないようにすると語っている。続く場面では、ある元カレが、自分は信用されておらず見抜かれているが気にしない、賞金は全額欲しい、チャンスが来たら逃さないと本音を漏らした。

5日目の脱落式では、アシュリーがハンマーを持ち、元カレたちはそれぞれのハートの後ろに立つ。アシュリーは全員を残したいほど楽しいと言いつつ、信用できない人を選ぶならジェイクだと答えた。ジェイクは自分の名前を聞いて拍手してしまい、「拍手してる場合?」と突っ込まれている。最初に脱落したのはジェイクで、本人も「バレバレだ」と予想していた。

10日目までの対決と、揺れるミッチェルへの信頼

次の脱落者を見極めるため、アシュリーは元カレたちを競わせた。かけっこではゲイリーが大差で勝った。アシュリーは、対決を通して本気度を確かめたいと言いつつ、「イケメンたちが頑張る姿を見てたいだけかも」とも付け加えている。

キャンプでは摩擦も生まれた。料理の場面では「料理って女性がやるもんじゃないの?」という発言が出て、元カレの1人は「アシュリー様は俺の言動が気に入らない、俺が何言ったってムカつくんだろ」とアシュリーに突っかかった。ミッチェルとの関係にも陰りが出る。ほかの元カレは、2人は愛し合っているように見えるが「うわべだけにも見える」と話した。アシュリーはミッチェルの前で泣き、「あなたがいて良かった」と言う。しかし個別の語りでは、ミッチェルに気があることは周りにバレている、本当は彼を信じたいが、家に帰ったら連絡を取らなくなりそうで、結局は彼の気持ち次第だと迷いを口にした。島で過ごすうちに現実の世界と感覚がずれてきている、とも話している。

10日目の前日、MrBeastは一行を船で「チャレンジ・アイランド」に連れて行った。砂に埋まった鍵を掘り出してハンマーを手に入れ、石を砕き、樽を上まで運ぶ競技である。勝者はアシュリーとベッド、マッサージ、ディナー付きの24時間を過ごせ、敗者は翌日の脱落決定までアシュリーと話せない。ゲイリーが最初に鍵を見つけ、そのまま独走して勝った。デリックとミッチェルは、鍵の位置に印があったにもかかわらず掘り続けていた。

特別な夜にアシュリーとゲイリーが振り返った話によると、2人はアシュリーがグレアムと付き合う前にいい感じになり、自然消滅してそれぞれ別の人と付き合った。互いに事情があったので、腹が立ったり嫌いになったりはしなかったという。その間、キャンプに残った元カレたちは、脱落するのはダニー、ローガン、自分の誰かだろうと不安を語り合っていた。

10日目:予想外のミッチェル脱落

10日目の脱落式で、アシュリーは生活を犠牲にして来た人もいるだろうと感謝を述べたうえで、ミッチェルに「仕事に戻って」と告げた。ミッチェル本人も「予想外だ」と驚いている。去り際、残った仲間に「星を見るんだ、星をつないで奇跡を願え」と言い残した。

その後アシュリーは、感情に引っ張られるのが嫌だったと理由を説明し、何よりも賞金を分け合ってくれるかどうかが重要だと語った。お気に入りと見られていた相手でも、信頼できるかどうかで切るという判断基準が、ここではっきり示された。

空回りするダニー

ミッチェルの脱落後、元カレたちはアシュリーの心をつかもうと、小屋と寝室をつなぐ通路づくりを始めた。しかし作業に熱中するあまりアシュリーを放っておき、彼女は「みんな設定も私のことも忘れたみたい」「全員追い出しちゃおうかな」とこぼした。ナレーションはこの作戦を失敗と総括している。次に試したシーフードディナーでも、アシュリーの「それだけしかないの?」という反応に対し、元カレの1人が、何をしても嫌がられている気がして落ち込む、喜ばせたいのに、と打ち明けた。

画面にはMrBeastのコメントとして「ダニーは家に帰ることに」という予告が出る。ところが次の脱落まで数日あったため、事態はさらに悪化した。ダニーは、アシュリーが好きな『ハリー・ポッター』を「あまり面白いと思わなかった」と言ってしまう。仲間からは「信頼関係を築くのは時間がかかるけど、壊れるのは一瞬だ」と言われた。

アシュリーはダニーと向き合い、うまくいかない理由を伝えた。自分が電話で助けを求めたら、デリックやゲイリーは一目散に駆けつけてくれるが、あなたはそうではない、という指摘である。ダニーは、アシュリーはずっと友達だから今までの分もっと頑張ると謝った。それでも「気持ちがぐちゃぐちゃで先のことは分からない」と言い、最後まで残れば賞金を渡すかどうかもはっきりするだろうと、判断を保留している。

15日目:パズルリレーでダニーが免除を獲得

脱落寸前のダニーに、MrBeastは「アシュリーへの愛を証明するチャンス」を用意した。海からパズルのピースが入った袋を取ってきて、アシュリーの壊れたハートを最初に完成させた人は、その日の脱落を免除される。アシュリーは観客として参加し、「何もしないのが好き」と喜んだ。

ダニーは「命がかかってるみたいに」必死だった。最初にピースを持ち帰ったのはローガンだったが、全員がすぐに体力を使い果たす。ダニーは休みながら組み立てるという方法を取り、ほかの人が海にいる間に作業を進めて一歩リードした。アシュリーは「ダニーが勝ったらどうしたらいいの」と戸惑っている。ゲイリーも同じ方法で追い上げたが、ローガンは海で苦戦し、デリックは違う色のピースを取ってきたうえ、逆さまのハートを組み立ててしまった。簡単なパズルでも、バテているとうまくいかないとナレーションは説明している。結局ダニーが完成させて勝ち、ハートを守るカゴを受け取った。

残る3人の中では、ローガンが、ダニーの代わりに自分が標的になるのはほぼ確実だと覚悟していた。ダニーは勝ったがせいぜいあと5日だろう、とも話している。アシュリーはローガンを帰し、「15日目でこれなら、25日目は2人だけになる」という言葉が出た。ローガンが去るとキャンプの雰囲気は沈み、アシュリーは「選択を間違えた気がする」と語った。

ダニーの「心理戦」とデリックの沈黙

ダニーは関係を立て直そうとしたが、すぐに余計なことを言ってしまう。アシュリーが、毎日あなたがいて良かったと思おうとしているのに、と訴えても、ダニーは「女の頭の中ってマイクラよりずっと複雑で分かんない」と返し、かえってこじらせた。アシュリーはしばらくダニーから離れたいと言い出す。ほかの元カレたちは、ダニーと25日までいけるわけがない、問題はあの失礼な態度だ、と話していた。

17日目、デリックとゲイリーはアシュリーの望みどおり距離を置いた。ゲイリーは「正直、勝ったも同然って感じだ」と話している。一方のダニーは、今こそ関係を取り戻すチャンスだと考えた。落ち込むアシュリーに「リトルローガン」を見せて慰め、その日は気持ちの面で大きく進展したと本人は振り返る。アシュリーの気分が上向くとキャンプの雰囲気も良くなった。ヨガの時間に、アシュリーは「私への愛を吸い込んで、ウソつきで有害な部分は全部吐き出して」と言い、ダニーに「今の分かった?」と念を押して笑いを取った。

アシュリーは、ダニーが盛り上げ役である一方、ゲイリーとデリックは自分たちの世界に入り浸っていて差がはっきりしていると感じていた。デリック本人は、一歩引いて状況を整理し、最終的に25万ドルを手にするためにどう動くかを考えていたと説明する。ただ、それをアシュリーに伝えなかったため、アシュリーは「デリックは歩き回ってるだけ」と、彼の考えが分からずにいた。

ダニーは自分の作戦をこう説明した。自分がアシュリーを惹きつけて笑わせているから、ほかの2人は近づきにくくなる。すると彼女は、彼らは本当に自分といたいのか、本当に友達なのかと疑いはじめる。アシュリーは、盛り上げ役としてダニーを残すか迷っていると認めた。ダニーは「退屈と面白いの、どっちがいい?」「確実に半分もらえるのと、奪われるのを心配し続けるのだったら?」と売り込んだ。これに対してほかの元カレは、1ドルすら預けられない奴がいる、25万ドルならなおさらだとダニーを名指しした。アシュリーは、5日ごとにバンドを解散させている気分だと、翌日の脱落への不安を語っている。

20日目:足場の耐久戦と5万ドルの選択

20日目のチャレンジにはアシュリーも参加した。海上の台に乗り、最後まで落ちなかった人が重要な決断を任される。デリックは開始35秒で落ちた。残る3人は予想よりずっと長く耐え、20分、1時間、90分と時間が過ぎたところで、MrBeastがボートで周りを回って波を起こし始めた。まずゲイリーが落ち、ダニーが落ちかけたところでアシュリーが先に海に落ち、ダニーが2回連続でチャレンジを制した。

ダニー1人に示された箱の中身は5万ドルだった。自分のものにするか、全体の賞金に上乗せするかを選べる。上乗せすればアシュリーの信頼を取り戻して残れるかもしれないが、増やしても脱落する可能性はある。自分のものにした場合、中身をほかの人に言う必要はない。ダニーは「もらっとく」と即答し、島に戻ると、ばれて標的にされないよう5万ドルを隠した。

脱落式でダニーは、自分の決断は誰が残るかに影響しないと思うと言って内容を伏せ、次の脱落の時に明かすと約束した。アシュリーはまっすぐダニーのもとへ向かい、「マジでうっとうしいけど、一番笑わせてくれて、ここでの時間が退屈じゃなくなった。しかもチャレンジに勝ち続けてる」と述べ、勝手な理由だと断ったうえでダニーを残した。残るデリックとゲイリーについては、デリックはこれまでのチャレンジがどれもひどい結果で、ゲイリーはチャレンジで大活躍したがずっと頑固だった、と比較した。最終的に「デリックのほうが信頼できた」としてゲイリーを帰した。ゲイリーは、ほかでは得られない特別な経験になったと言って島を去った。

最後の5日間:笑いと誠実さのせめぎ合い

最後の脱落まで5日となり、残った2人は25万ドルしか見ていなかった。ダニーは、勝つポイントはアシュリーをたくさん笑わせることだと考え、アシュリー自身も「ダニーは失礼な奴だけど笑わせてくれる」と認めていた。デリックは、アシュリーとダニーが話しているときは放っておくことにしていた。ダニーは自爆しがちだから都合がいい、という理由である。ナレーションによると、この作戦が実を結ぶのに時間はかからなかった。22日目、何かを教える場面でダニーがまたアシュリーをからかい、アシュリーは問題なく過ごせそうだったのにまたケンカになったと嘆いた。

デリックはこの島に来るために仕事を辞めており、25万ドルはみんなが思うよりずっと大事だと話した。ダニーは昼間は褒め言葉を重ね、夜はもっと喋って盛り上げる作戦に切り替えた。さらにアシュリーに先日の言い過ぎを謝り、君には可能性があるから応援したくなってつい、と説明した。母親がアルツハイマーかもしれない、してあげたいことがたくさんある、という話も打ち明けている。ナレーションはこれを「アシュリーの優しさまで利用し始めた」と表現し、そのうえで心理作戦は効いているようだと伝えた。2人は手をつなぎ、デリックは2人が団結してきたので自分は不利だと認めた。

一方でデリックは、アシュリーが何ももらえずに終わったら胸が痛む、君が大金を持って帰れないなんてありえない、と語りかけた。決断を前にしたアシュリーは、デリックはチャレンジには向いていないがいつだって誠実な友人で、ダニーは出会った中で一番自己中だけれど、やはり好きで面白いと、両方への気持ちを口にしている。

25日目:宝探しで30万ドルに

25日目、アシュリーは、2分の1の確率で何ももらえずに帰る可能性がある立場は全然楽しくないと話した。MrBeastは賞金総額に5万ドルを追加する機会を用意した。ビーチに埋めた5万ドルの場所を示す宝の地図を渡し、1時間以内に見つければ賞金に加えるというものだ。この場面は公開中の映画『ひつじ探偵団』とのタイアップとして演出されていた。3人は羊を目印に道を探り、制限時間内に5万ドルを掘り当てて、賞金は30万ドルになった。

最終判断の前に、デリックは、友達としてここまで一緒に過ごせて幸せだった、25日間の思いやりのある君は素敵だった、と伝えた。ダニーは、感情のジェットコースターのような時間を一緒に過ごして最後まで来られたことに一番感謝していると述べた。そのうえで、誰を選んでも賞金の半分を受け取る権利はあるが、ふさわしい人を選べばさらに増えるかもしれない、と含みのある言い方をし、それ以上は語らなかった。

アシュリーはまずダニーに、これほど大笑いした相手はいないし、これほどイラッとした相手もいないが大好きだと伝えた。次にデリックへ向き直り、チャレンジでは良い成績を出せなかったが、4年前に出会っていなければ今ここに立っていないしこんな経験もできなかった、ずっと守って支えてくれた、と語った。結局これは信頼と尊敬の問題だとして、「ダニー、ここでの関係がどうであれ信頼できない」と告げ、ダニーを脱落させた。ダニーは「文句ないよ」「こうなる気がしてた」と受け入れている。

ダニーの秘密と、最後の二択

ダニーは約束どおり、前回のチャレンジで5万ドルを個人で受け取ったことを明かした。アシュリーの反応は意外にも感謝だった。25日間もいたのだから何か持って帰っていいはずだ、そうしてくれて良かった、という。ダニー自身は、この5万ドルが自分のものになると分かっていたから、自分が優勝する気がしていたと話し、結果的にその通りになったと喜んだ。

30万ドルを前にアシュリーが喜んでいると、MrBeastがそれを止め、アシュリーを反対側に立たせた。賞金はいったんデリックのものになる。今から5日以内にデリックがアシュリーのハートを割れば全額が彼のものになり、割らなければ2人に15万ドルずつ渡すという条件である。アシュリーは、あとはデリック次第だと受け止めた。デリックは、ハートを割れば家族に30万ドルを持って帰れると悩み、15万ドルを置いていくことになっても分かってくれるかと口にした。

翌朝、デリックは決断した。MrBeastは、ハンマーを火に投げ込んで賞金を分け合うのか、1か月島で過ごしたアシュリーのハートを打ち砕いて独り占めするのか、と問う。デリックはハンマーを手にアシュリーのハートへ近づき、実物の金額を見ると全部自分のものにしたくなる、ハートを割るだけで30万ドルのチャンスなんて二度とない、家族も望むだろう、と語った。そのうえで、君のことは心から愛している、君なら俺の決断を分かってくれると思う、と続けた。ところが最後に「ハートは壊さないよ」と明かし、アシュリーからは「引っ張ったな!」と言われた。デリックは独り占めしないで良かったと話し、デリックとアシュリーはそれぞれ15万ドルを手にした。ダニーは別に5万ドルを持ち帰っている。

最終的にアシュリーは、最も笑わせてくれた相手ではなく、最も信頼できると判断した相手を残した。そしてその相手は、独り占めの誘惑を見せつけたうえで、賞金を分け合うほうを選んだ。