泉健太氏が語る簗農相問題、民主改革の会に加わらなかった理由、そして野党再編

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概要

元立憲民主党代表で衆院議員の泉健太氏が、楽待チャンネルの番組に出演した。司会は政治記者の今野忍氏と、選挙に詳しい山本期日前氏である。話題は、道路予算をめぐる発言で辞任論が出ていた簗和生農水相の問題、泉氏が新党「民主改革の会」に加わらず緒方林太郎氏と2人で会派を組んだ経緯、政党交付金の扱い、北海道新聞記者のロシアでの拘束、野党再編の見通しに及んだ。泉氏は「正しい政党交付金の扱い方」を主張する立場から、旧所属政党の判断に異を唱えている。

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簗大臣問題は「国会で長く追及しなくてもゲームエンド」

収録日は予算委員会が開かれており、簗農水相の問題が焦点になっていた。今野氏は、泉氏がX上で「この問題の追及に国会の時間をあまり使うな」と発言し、論争になっていたことを取り上げた。今野氏自身は、週刊誌を片手に野党が質問するスタイルはもう厳しいと感じる一方で、この件は道路予算を削った・削らないという予算の話なので、予算委員会で正面から追及すればよいと考えていたという。

泉氏の説明はこうだ。簗氏の発言はそもそもひどい。実際に予算を削らせていたのなら問題であり、やっていないのに「俺が削ってやった」と言ったのなら嘘をついたことになる。どちらであってもアウトなので、国会で追及しなくても辞めさせるべき案件であり、本人が自ら辞めるべき案件だ。あとは高市首相がどこまで引っ張るかの問題にすぎない、と泉氏は見る。国会議員なら持っている「相場観」から、最初からそう予想していたと述べた。

そのうえで泉氏は、自分がXで言ったのは「簗氏個人への追及を国会質問で何度も繰り返す必要はない」という意味だったと補足した。簗氏は辞任に至るだろうから、辞めた後は、政府として政治家と官僚の接触ルールをどう作るかという提案に移ればよいという考えである。仮に簗氏が本当にやっていたとしても、それは他の議員にとってのスタンダードではない。政府をいくら追及しても曖昧にされて終わる、というのが泉氏の見立てだ。

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野党議員の選挙区は予算を減らされているのか

司会から、京都3区で予算を減らされたと感じたことはないかと問われると、泉氏は北海道の石川香織衆院議員が行った調査を紹介した。石川氏は各選挙区や役所からデータを集め、民主党系議員が小選挙区で当選した地域の予算が減らされたかを調べた。結果は、減らされていなかったという。泉氏はこの調査を、「野党の選挙区だから予算を減らす」ということは起きていない証拠として挙げた。

ただし泉氏によれば、今回の簗氏のケースは性質が違う。与党の現職議員が、自分を応援しなかった地域の予算を減らせと言ったかもしれないという話であり、手口としては荒い。うるさい議員が何度も言ってきたときに、政府が絶対にそれをやらないと言えるかどうかは自分たちにも分からない、と泉氏は認めた。高市首相は国会答弁で「やっていないのだから」という趣旨を繰り返しているが、泉氏はそれについて「ないとも言えない」くらいしか言えないはずだと述べた。

山本氏は数字の側面を補足した。栃木3区には4市2町があり、外形的には簗氏を応援した自治体の予算が増え、保守分裂の選挙で渡辺氏を応援した自治体の予算が減っているように見える。一方で、簗氏が問い合わせたとされる2つの市町について見ると、個別の予算項目は減っているものの、合計すると増えているという。そのため、簗氏や自民党の意向で増えた、減ったとは一概に言えない、と山本氏は整理した。簗氏が挙げた数字と実際の数字が食い違うという指摘も出ている。

「問い合わせ」の中身についても疑問が出た。簗氏は地元の有権者からの問い合わせだったと答弁しているが、その有権者が誰かは明らかにしていない。泉氏は、予算が減っているという問い合わせは普通はないと指摘した。そのうえで、相撲の「かわいがり」が「しごき」の言い換えだったように、「問い合わせ」もずいぶん丸めた表現だと述べた。選挙が2月にあり、どの自治体で自分が勝ったか負けたかがすべて分かった直後に、わざわざ官房長に何を問い合わせたのか。簗氏はそれを覚えていないといい、官房長側にもメモがない。その一方で、バスを出した件については「おじいちゃんが大変で」という話を妙に詳しく語っている。この落差を泉氏は不自然だと見ている。

5:52

演説会への送迎バスは選挙違反になるのか

簗氏をめぐっては、演説会への送迎バスの問題も浮上していた。山本氏の説明では、選挙管理委員会のホームページにも書かれている通り、送迎バスは基本的にNGとされている。簗氏側は、会場近くの臨時駐車場から、演説会に自力で来た人を運んだもので、会場運営の一部だと主張しているとされる。山本氏は、このケースについてはおそらく判例がないのではないかと述べた。

前日の国会では、立憲の山岡達丸議員がこの点を質問した。簗氏の秘書が栃木県選管に問い合わせたとされていたが、実際には問い合わせていなかった。一般論として聞いた際には「大丈夫だとは言えない」と言われた、というやり取りがあったとされる。山本氏は、選管は基本的に踏み込んだ回答をしないので、「このルールなら行けます」とは言わないだろうと推測した。

泉氏は、自分がその場で質問するなら、総務省に対して「栃木県選管が出しているバスの送迎はアウトだという記述を変える必要があるのか、ないのか」と問うと述べた。選管が誤った情報を流してはいけないはずで、それが間違っていないのなら、やはりバスはダメということになるからだ。山岡氏の質問にもあったように、自宅前の送迎はダメでも「どこどこ集合」ならよいという話ではない、と泉氏は付け加えた。

話の流れで今野氏は、こうした問題は取材側が各議員について情報を溜めていて、大臣就任などのタイミングで出てくるものだと述べた。泉氏も、代表に就任した際にはメディアが一斉に身辺調査に来たと振り返った。行きつけの店に記者が来たという話も聞いたという。

9:45

クイック10問

番組では、泉氏にイエス・ノーで答えてもらう質問コーナーが設けられた。回答は次の通りである。

  • 民主改革の会に入らなかったことへの後悔:ゼロ
  • 小川淳也氏とサシで飲めるか:飲める
  • 玉木雄一郎氏とサシで飲めるか:飲める
  • 会派に年内に3人目は来るか:来る
  • 簗大臣は辞めるべきか:辞めるべき
  • 高市首相は正直手ごわいか:手ごわい
  • 次の衆院選も無所属で出るか:不明
  • 10年以内に総理大臣を目指すか:目指す
  • 「いい人」と「しぶい人」のどちらか:しぶい人
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民主改革の会に加わらなかった経緯

司会は、旧中道のメンバーが新党「民主改革の会」を結成し、会派「中道」を組んだ経緯を整理した。そのうえで、泉氏はなぜ新党に入らず、同じく新党に入らなかった大島氏のように会派に残る道も選ばなかったのかを尋ねた。

泉氏によれば、当初から行かないと決めていたわけではない。新党結成のための会議には出ており、加わる可能性も十分ある中で議論に参加していた。ところが途中から、中道の旧執行部が話し合った内容が報告されるようになり、その中で政党交付金の扱いが課題になった。

示された方針は、今年分の交付金は受け取る、その方法として中道に1人だけ残し、他は全員離党する、というものだった。理由は、まだ支払いが済んでいないものがあるためだと説明された。交付金の金額は4月段階で確定している。泉氏は、確定した分を受け取って支払いに充てることについて、国民に申し訳ないとしつつも、済ませる必要はあると理解し、ある程度は仕方がないと受け止めた。

しかしその後、来年以降の受け取りについて、明言はされなかったものの「こういう方向になるのではないか」という見通しがなんとなく示された。泉氏は、支払いを済ませるために受け取るところまでは納得できたが、来年分についてはそれでは納得できなかったという。一方で、入党手続きには期限が設けられていたため、率直に言えば納得できないので入れない、という判断になった。

司会からは、支払い以外にも、たとえば中道の総支部長への活動資金のために受け取ろうとする話があったのかと問われた。泉氏は、所属議員が党の財政状況を詳しく知っているわけではないと答えた。役員以外の議員の多くは、総支部長にどれくらい資金を渡していたのか、人によって異なる額の総額がいくらなのか、いつ最終的に届けたのかを知らない。財政の全体像が見えない中で、未払いへの支払いは理解する。支払いを終えて残りがあれば返還も考えたいという話もちらっと聞いたが、それは不確定だった。さらに、1人だけ残る中道を来年どうするのか、民主改革の会とどういう関係になるのかによって受け取り額も変わる。それらについて国民への説明がまったくなされていないことが問題だ、と泉氏は述べた。

15:15

「見え方」を気にした内部調整と、国民への説明

今野氏は構図をこう確認した。公明系は公明党に戻り、立憲系の28人前後は離党して新党を作った。中道を解党すると交付金がもらえなくなるため、1人を残している。中道にはおよそ10億円の未払いが残っており、その分を受け取ることは泉氏も容認するが、来年以降については解党するなりなんなりするのが筋だ、という理解である。泉氏はこれを認め、自分が離れた時点では来年以降のことは決まっていなかったと述べた。

それなら新党を作らず立憲系がそのまま中道に残ればよかったのではないか、と問われると、泉氏はその選択肢もあったと思うと答えた。ただ聞くところでは、公明系と立憲系のどちらかが中道を離れたという形にはしたくない、というのが執行部の合意事項だったらしい。そのため、1人を残して全員を離党させる方式になった。泉氏は、政党内部の事情としてはそうかもしれないが、とにかく分かりにくいと指摘した。小川氏はこれを「新しい形態」と表現したが、中道だった頃と比べて姿は大きく変わっている。だからお詫びが必要であり、そのうえで「この部分は受け取るが、この部分はお返しする」という一定の理屈の説明があってしかるべきだ、と泉氏は主張した。

ネット上では、苦しいときに逃げたと支持者から叩かれることもあるという。それに対して泉氏は、苦しい思いを自分たちだけがするならよいが、国民の交付金で苦しさを和らげるのはどうなのかと述べた。自分が抜けたから楽になったわけではない。むしろ正しい政治資金の扱い方を言っているつもりなので、みんなこちらに来てくれればありがたい、というのが泉氏の立場である。

山本氏が、党内で「これはさすがにまずいのではないか」という議論はなかったのかと尋ねると、泉氏は、自分が指摘するまでそういう声が出たとは聞いていないと答えた。今野氏は外から見た印象として、公明との整合性を合わせることに一生懸命になり、国民からどう見られるかが二の次になったように感じると述べた。1人残された渡辺創氏が「受け子」のように言われるのは気の毒だ、という声も出た。

19:44

「18人の政党が1000万票分の交付金を全部扱うのは自己都合」

泉氏は損得の面も説明した。政党交付金には議員数割と得票数割がある。公明党は今年の得票割をある意味で放棄しており、得をしているわけではない。離党した泉氏も、民主改革の会のメンバーも、公明党に戻ったメンバーも、今年下半期の交付金は自分たちの手元には入らない。お金は1人残った中道に入り、返済に使われる。中道のままでいれば下半期ももらえた額は11億円ほどになるといい、損得で言えば損だ。しかし泉氏は、党の形を変えた以上それは仕方がない、自ら選んだ道なのだから損をして当たり前だと述べた。

問題は来年以降である。今年の選挙で得た1044万票分の得票割を、民主改革の会と中道が一緒になった先が全額受け取ることを、泉氏は正しいとは思えないという。公明票、つまり学会票が含まれているからかと問われると、泉氏はそこまでは言わないとした。そのうえで、18人の政党がそれだけ大きな交付金を受け取って次の総選挙を目指すことの正当性に疑問を呈した。選挙に負け、党が分解し、小規模な政党になった。それでも前回選挙の1000万票以上の得票割をすべて扱い、「次の選挙に備えるため」と言うのは自己都合に見える、と泉氏は述べた。

正当な権利だという意見や、お金がなければスタッフを養えないという意見があることも、泉氏は認めた。それでも、選挙に負ければ交付金は減るという痛みはあるべきだと考えている。民主改革の会には現時点で地方議員も党員もおらず、国会で頑張っていても政党としては不完全な状態だ。同規模の他党と比べたときに、全額受け取るのはやりすぎではないかと泉氏は言う。立憲系の得票相当分くらいなら、「どうかご理解ください」という説明を前提に、ギリギリ許されるかどうかだという見方を示した。

いずれ渡辺創氏の中道と民主改革の会が合流するとみられている。司会が冗談めかして「渡辺氏が泉氏と組むサプライズはないか」と尋ねると、泉氏は「それはない」と否定した。そのうえで、これは笑って済ませる話ではないと続けた。国民が期待して投票した結果の交付金であり、1つの政党として存続するなら当然受け取れるし、規定に基づいて分党すればお金もきれいに分かれる。そうでない形を選んだ以上、説明とけじめ、金銭面での対応をきちんとしなければ、政策を訴えても説得力がない、と泉氏は述べた。

今野氏も、借金を返し終えてから丁寧に分党し、公明系が公明に、立憲系が民主改革の会になれば何の問題もなかったと述べた。泉氏は、希望の党のときも中道のときも離党と入党がバタバタと繰り返されてきたことに触れ、自分がそれを何度も繰り返してよいのかという政治家としての思いもあったと語った。納得して政党に入るのが当たり前だという考えである。

25:21

「旧民主党の再結集」はないと言い切る

小川淳也氏が最近「旧民主党の再結集をしたい」と発言したことを問われると、泉氏は嫌そうな表情を見せ、それは絶対にないと答えた。泉氏は旧国民民主党で玉木代表のもと政調会長を務め、その後は立憲代表として玉木代表と向き合い、小川氏ともずっと一緒にいた。双方を知る立場から、ないと分かっているという。

泉氏の考えでは、「旧民主党の再結集」と言えば、さまざまな理由で、しかも自己都合で別れた人たちがもう一度集まろうとしているように聞こえる。国民からは「あなたたちが勝手に別れただけでしょう」と冷めた目で見られる。「国の将来を憂う野党勢力の結集」であれば、まだ共感を得られる余地がある。ミッションがはっきりすることが必要だ、と泉氏は述べた。

結集は思いが1つになってこそできるものであり、玉木氏の思いはそこにはない、と泉氏は言う。玉木氏は自党の政策に合うメンバーで野党第1党になりたいという姿勢であり、泉氏はそれを間違っていないと考えている。参政党やチームみらいなど他党も、自分たちの政策で集まる人を増やしたいのは当然だ。それを飛ばして「結集」と言えば、政策の違いやこれまでの人間関係をすべてチャラにするのかという話になり、政策をチャラにするのはおかしい、というのが泉氏の見方である。

28:15

なぜ国民民主党ではなく緒方氏との2人会派なのか

それなら国民民主党に行けばよいのではないか、という視聴者が抱きそうな疑問も出された。泉氏は、自分は民主改革の会の結成会議に出ていた人間であり、交付金の問題がきれいに整理されていれば入っていたかもしれないと答えた。他党と交渉していたわけではないので、交渉もないのにいきなり別の党の門を叩くのは変だと考えている。

自民党が315議席を持つ中で、野党側に2人会派や18人の政党ができ、国民からは何をやっているのかと見える、という指摘もあった。泉氏はそれを野党全体にかかる問題だと認め、自分も含めて野党の一人ひとりが対抗軸をどう作るかに責任を持つ必要があると述べた。

立憲時代の自身のグループについては、仲間とは今後もやっていきたいとした。ただ今回は単独行動で、仲間にも事前に伝えていなかった。参院の仲間からは怒りの言葉をもらったという。それでも交付金の問題を問わずに一緒になることはできなかった。時期が迫っていて申し訳なかったと、いま説明して回っているという。大島氏を含め、誰かを誘うこともしなかった。分派を作りたいわけではなく、民主改革の会の全体に気づいて改めてほしいと今も思っている。自分の選択が正論であるなら、ぜひみんなに正論の側に来てほしい、と泉氏は語った。

緒方林太郎氏との関係については、年齢は緒方氏が上だが、国会に来たのは泉氏が先なので、緒方氏は「泉さん」と呼ぶという。民主党時代から交流があった。緒方氏が5人会派「有志の会」にいた頃には、泉氏の隣の選挙区の北神圭朗氏もそこにいて、皆仲が良かった。民主改革の会に入らないと決めた後、泉氏は「無所属1人の先輩」である緒方氏に、無所属1人とはどういうものか教えてほしいと連絡した。その際、かつて5人で有志の会をやっていたのだから2人でやるのはどうか、という話になったという。旧有志の会のメンバーは、北神氏ともう1人が自民党に移り、福島氏ら2人が落選した。

泉氏が自民党に行く気ではないかという噂を流す人もいるが、泉氏はそうした交渉はまったくしていないと否定した。自民党にはすごいところもいっぱいあるが、1つの政党だけではダメだと考え、この20年来、本格的な野党を作りたいという思いでやってきた。その思いはまだ捨てられていないという。非公式な誘いとしては、地元の自治体議員から言われることもあれば、自民党の国会議員から「うちどうよ」というノリで声をかけられることもよくあると明かした。

33:32

京都の民主党系議員はいま全員違う党にいる

話は京都の民主党の歴史にも及んだ。今野氏は、宮崎謙介氏の辞職に伴う補選の際、泉氏、前原誠司氏、福山哲郎氏の後ろで取材していたと振り返った。前原氏が「共産党が選挙カーに乗っちゃったよ」と言い、福山氏が「マジすか」と応じる場面を聞いていたという。

泉氏によれば、京都では民主党が非常に勢いのあった時期がある。先行して前原氏、福山氏、山井和則氏の3人が当選し、2001年に松井孝治氏(現・京都市長)、2003年に泉氏、2005年に北神氏が当選して、京都の民主党国会議員は6人になった。それが今では、北神氏は自民党、松井氏は京都市長、前原氏は維新、泉氏は志士の会で無所属、福山氏は立憲、山井氏は中道の支部を解体中と、全員が別々の道にいる。今野氏は、10年前には同じ船で政権交代を目指していた人たちであり、この10年の野党の激動が京都に凝縮されていると評した。

35:34

北海道新聞記者のロシアでの拘束

番組の途中、北海道新聞の記者がロシアでスパイ容疑で拘束されたという速報が取り上げられた。報道によれば、ロシアの治安機関FSB(連邦保安庁)が13日、極東サハリン州で北海道新聞ユジノサハリンスク支局の日本人男性記者をスパイ容疑で拘束したと発表した。FSBはさらに捜査を進めるとしており、拘束の長期化が懸念されている。

今野氏は、朝Xを見ていて拘束時の動画を目にしたという。報道機関の動画ではなかったので最初はフェイクかと思ったが、他のメディアにも同じ動画が出て事実だと知った。拘束された記者は、今野氏自身も取材でかかわったことのある人物だという。

泉氏は、関係が悪くなる前は北海道とサハリンの交流がかなりあったと説明した。中古自動車の輸出もあり、民間交流も盛んだった。昔、サハリンで大やけどを負った子どもが日本の病院に運ばれ、治療を受けて帰ったという美談の時代もあった。ただ、近年は交流の規模も縮小し、関係は厳しくなっていた。

ロシア当局の発表では、記者がサハリンなどからウクライナ戦争に行き、戻ってきた軍人に取材していたことがスパイ行為にあたるとされている。泉氏は、それは明らかに取材だと述べた。発表が「日本政府の指示を受けて」としている点についても、ロシアや中国ではメディアが政府の指示で動くことがあるのかもしれないが、日本は違う、北海道新聞がどれだけ政府に厳しいかを見れば分かる、と指摘した。泉氏は、世界各地でロシア人ハッカーなどが拘束されており、日本でも国際捜査の中でロシア人が拘束された例があることから、その報復の可能性もあるとの見方を示した。

過去には、ウォール・ストリート・ジャーナルの記者がロシアで拘束され、裁判まで数カ月待たされた末に、1年半ほどで米国との取引により解放された例がある。泉氏は今回について、映像を撮ってロシア国内向けに見せている、ユジノサハリンスクからあっという間にモスクワに移送している、など手際が良すぎると述べた。日本政府は早期に相手の狙いを把握し、解放に向けて動かなければならないとした。有罪になれば最大20年の刑が科される可能性もあり、司会は何としても取り戻さなければならないと応じた。

泉氏はさらに、中国もロシアも含め、ウクライナ戦争以降は在留邦人の安全について日本政府が考え方を修正し、民間企業にも強いアラートを出す必要があると述べた。今野氏は、この世界は結局「交換」であり、日本側もロシアのスパイを拘束していなければ交渉は難しいだろうとの見方を示した。泉氏は、記者がスパイだとは思っていないと前置きしたうえで、相手の目的は真偽とは別のところにあると述べた。在日ロシア大使館関係者が活動していても、日本が拘束しようとする頃には本国に帰ってしまう、という実情にも触れた。

記者という仕事の難しさも話題になった。記者は写真を撮らざるを得ず、目の前に軍事施設があれば撮るので疑われやすく、言いがかりをつけられやすい。支局を置くこと自体の是非や、現地人の助手に取材してもらう方式に変えることまで考えなければならない時代になっている、という意見も出た。泉氏は、政府間交渉とは別に、世界中のジャーナリストが抗議の声を上げてよい問題だと述べた。北海道新聞は、FSBの発表は把握しており、詳細を確認中で、記者の安全を最優先に対応しているとコメントしている。同社はロシアのユジノサハリンスクとモスクワに拠点を持ち、拘束された記者も正規の資格で取材していたと紹介された。

42:49

2人会派で何をするのか

番組の終盤、今後の野党再編が話題になった。泉氏によれば、志士の会は現時点では、有志の会の緒方氏と泉氏が一緒になっただけで、1つの政党になることは決めておらず、党ではない。1人ひとりが同じ会派にいるという状態である。泉氏は、出生率がどんどん下がる中でこれを止め、できれば反転させたいと考えている。そのために抜本的な少子化対策の見直しが必要だと訴えており、こうした政策を掲げながら同志を募っていくという。緒方氏も、政党については一緒に考えたいと言っている。

今野氏は、2人会派では党首討論に出られず、予算委員会でも質問できないため、仕事のうえでは厳しい立場だと指摘した。民主改革の会、国民民主党、志士の会で統一会派を組む可能性を問われると、泉氏は、全員がまとまるのは難しいと思うが、離党した立場なので動きは自由であり、いろいろな方と話をしてどんな公約数を生み出せるかを考えると答えた。国民民主党との政策面での距離については、自分自身はかなり近いと述べた。泉氏は国民民主党から立憲に合流した人間であり、国民民主党で作ってきた政策や路線は将来立憲の中で力を持つと考えてやってきた。実際その流れの中で中道に至ったと思うので、間違いではなかったという。

統一地方選については、京都3区の立憲の地方議員はそのまま支援しており、今も仲良く一緒にやっていると説明した。志士の会の立ち上げ以降、複数の自治体議員から一緒に連携したいという連絡が来ているが、その地域に立憲の議員や現職がいるかどうかは確認しているという。地方組織の立ち上げまでは、今のところ考えていないとした。

45:50

玉木氏と緒方氏の「不仲説」

永田町でよく語られる、玉木氏と緒方氏の不仲説についても質問が出た。今野氏は、2人とも当選同期で、玉木氏は財務省のキャリア官僚、緒方氏は東大法学部を中退して20代で外交官試験に受かった外務省のエリートで、ライバル関係が強いと聞くと述べた。

泉氏の感触では、2人は「やれる」という。少なくとも緒方氏と話している限りでは、緒方氏はやれると言っている。玉木氏が最近緒方氏をどう見ているかまでは聞いていないとした。緒方氏は安倍晋三氏を例に挙げ、守りを固めたうえで左に打って出たように、自分の主張だけでなくとにかく広げていくのだという趣旨を語ったという。泉氏は、緒方氏がはっきりそう言ったわけではないが、過去の確執を乗り越えるという意味に聞こえたと述べた。緒方氏は玉木氏を尊敬しているとも言っていたという。不仲といっても、言い争いをしたことがあるわけではなく、玉木氏が党運営を進める中で政策路線の違いがあった程度ではないか、と泉氏は見ている。

司会は、2人と仲の良い泉氏が仲介役となり、3人で食事をしてはどうかと提案した。さらに同じ香川出身でやはり距離が微妙とされる小川氏も加え、総務省出身の小川氏、外務省出身の緒方氏、財務省出身の玉木氏を同じテーブルに着かせるところから始めてはどうかと盛り上がり、泉氏も「やりましょう」と応じた。

49:32

「2大勢力」と10年以内の総理

泉氏は、次の総選挙で野党が連合勢力を作り、政権交代選挙に持ち込めるかといえば、正直かなり厳しいと見ている。ただ、各党が競い合う中で徐々に力の差が出てくるのは時代の流れであり、それが正しい民主主義の姿だと述べた。2〜3回の選挙を経て、野党の中でどこが主導していくのかが見えてくるのではないか、という見通しである。

泉氏はいま、2大政党にはこだわっていないが、2大勢力はあり得ると考えている。10年以内に総理を目指すという回答については、2大勢力の一方でネクスト(次の政権)を目指すことになるので、そのときに全力を尽くしたいと説明した。「お前はこのピースに入れ」と言われて総理ではない役割になるかもしれないが、野党がネクストを作るときには、目指す人が複数いてほしいと述べた。今野氏は、旧民主党の世代はもういい加減に、玉木氏、泉氏、緒方氏といった世代に移るべきだと応じた。

立憲代表時代に掲げた「ミッション型内閣」についても、泉氏は改めて説明した。当時の立憲の政策だけでは政権を目指せる状況ではなかったため、他党と合意できる大きなミッション、たとえば教育無償化を1つの柱に据え、それなら皆が集まれるという枠組みを作ろうとした。今後もそういうやり方になるのではないか、と泉氏は見ている。そのうえで、野党第1党になりつつある国民民主党の玉木氏が、どのような政権構想を描くのか、次やその次の選挙で政権を目指すのか目指さないのかが問われるだろうと述べ、今後は玉木氏の役割やスタンスが大きいとの見方で話を締めくくった。