「AIを追うより人間関係を」――ひろゆきが語る、若手・ミドル・経営層それぞれのAI時代の努力論
新R25チャンネル「DX総合EXPO 2026 春」で行われた対談で、ひろゆき氏と新R25編集長の渡辺氏は「AI時代の努力論」をテーマに話した。渡辺氏が聞き手となり、働く人を若手、ミドル層(中間管理職)、経営層の3つに分け、それぞれがこれから何を頑張るべきかを尋ねた。ひろゆき氏の答えは、AIの最新動向を追うことや活用スキルを磨くことよりも、判断の根拠を自分で理解すること、社内外の信頼関係を築くこと、固定費を下げて身軽になることを重視するものだった。本人も最後に認めるように、全体としてAIにはかなり懐疑的な内容になっている。
会場の構成と3つのレイヤー
冒頭、渡辺氏はこのテーマを自分で考えたと説明し、会場に挙手を求めた。自分を若手だと思う人は少なく、ミドル層が最も多く、次に経営層が続いた。そのため渡辺氏は、若手の話については「自分がどうするか」よりも「若手をどう教育するか」に悩んでいる人が多いのではないかと見立てたうえで議論に入った。
AIに仕事を奪われているのはどこか
最初の論点は、AIで雇用環境が実際どれだけ変わったかである。ひろゆき氏の見立てでは、仕事が大きく奪われているのはエンジニア系と、絵や音楽などネット上に公開される制作物を作るクリエイターだという。渡辺氏はここにライターも加えた。一方で、通常の営業職や、工場で機械部品を作ってB2Bで売るような事業では、人事などの社内システムや営業ツールの開発にAIが使われる程度で、事業フロー自体に影響が出ているという話はあまり聞かない、とひろゆき氏は述べた。2〜3年前には「ホワイトカラーがどんどんなくなる」と言われたが、思ったほどの影響はなく、今後もそれほど影響はないのではないか、というのがひろゆき氏の見方である。
その理由としてひろゆき氏が挙げたのは、AIの得意分野の偏りだ。AIはインターネット上にあるものを模倣するのが得意で、プログラムなら似たコードがネット上に転がっており、画像ならそれらしいものがネットにある。お手本がネット上にあるものをコピーする能力は高いが、ネットにないものを生み出す能力はまだ低い。だから、ネット上のやり取りで完結する仕事をしている人ほど影響が大きい、とひろゆき氏は説明した。
渡辺氏が「今後はフィジカルAI、つまりロボットの方に来そうでは」と尋ねると、ひろゆき氏は「来ると言われて全然来ない」と答えた。テスラの自動運転は今後も進むだろうとしつつ、その水準が高いのは、世界中を走るテスラ車の動画データをテスラ自身が集めて使っているからだという。つまり、情報を作る作業を自社でやっているからAIが使えるのであって、その作業をしない業界ではAIを入れてもそれほど最適化は起きない、とひろゆき氏は論じた。渡辺氏はこれを「ネット上に情報があれば」という先ほどの話と同じ構図だと整理した。
仕事が増えたのは50代エンジニア
2年ほど前には、コードを最初から最後まで自分で書く人がほぼいなくなり、給料の高い高齢エンジニアは役に立たなくなると予想されていた、とひろゆき氏は振り返る。しかし最近、ひろゆき氏の周囲では、むしろ50代のエンジニアの仕事が異常に増えて稼いでいるという。
ひろゆき氏によれば、若いエンジニアにはクライアントと話して業務システムを設計する経験がない。対して40代後半から50代の世代は、サーバーを自分で組み立て、ハードウェアを作り、ソースコードを書くところまで全部自分でやってきた。そうした人が細部をAIに任せて全体を設計し、「御社ならこの形がいい」「この部分はいらない」と判断できるため、仕事が増えているのだという。逆に若手エンジニアには成長の余地が少なく、AI時代の努力論という観点では若手が厳しいとひろゆき氏は見る。渡辺氏はこれを受け、上流工程やクライアントとの折衝を担う人はAIに代替されにくく、「おじさん世代は逃げ切れる」とまとめ、会場の多くを占めるミドル層に向けて冗談交じりに語りかけた。
若手:翻訳ツールで満足する人と、英語を学ぶ人
渡辺氏は、マネージャー以上が若手に頼んでいた仕事をAIに頼むようになり、若手の下積みの機会が奪われるという問題を提起した。AI以外のことを頑張るべきだと何となく分かりつつ、AIにまったく触れないのも違う、という距離感に若手は悩んでいるのではないか、という問いである。
ひろゆき氏は英語を例に答えた。アメリカ人とのやり取りは、翻訳ツールを使えばネイティブが問題ないと感じる文章をほぼ作れる。しかし、それができるからといってアメリカで事業を立ち上げて成功させる力があるかといえば、多分ない。メールベースで翻訳ツールを使えばここまでできる、と満足する人と、文法や単語から学び、バーでそのへんのアメリカ人と話せるようになった方がいいと考える人とでは、表面上のやり取りは同じでも基礎能力に差が開く。仕事の成果はツールを使えば同じでも、ツールなしでもできる状態に自分を持っていこうとするかどうかで、30代半ばあたりから分かれていく、とひろゆき氏は述べた。
若手:AIに「なぜ」を問い続ける
では具体的に何をすればいいのか。ひろゆき氏はエンジニアリングの例を出した。どんなシステムを作り、インフラをどうすべきかをChatGPTやGeminiに聞くと、かなり最適解に近い答えが出てくる。そこで「なぜこのクラウドなのか」「なぜこちらではダメなのか」を自分で調べ、各インフラのメリットとデメリットを把握しておく。リージョンを日本とアメリカの両方に置くよう勧められたときに、その理由を分かっている人と、ChatGPTが言ったから置いている人とでは差が出る、とひろゆき氏は言う。
AIは判断の理由を聞けば答えてくれるので、アウトプットが出たらその理由をAIに聞く、という一手間を挟めばいい。ひろゆき氏自身もそれをひたすらやっているが、追及すると根拠がまったくないこともあるという。比較表を出すよう求めると「見つかりません」と返ってくることがある、という体験も語った。こうして問い詰めていくと、自分の中に判断基準ができる。若手はそこを育てるべきだ、というのがひろゆき氏の主張である。
AIの使い方のノウハウとして、いきなりコードを書かせず、まず作りたいシステムの仕様書をAIに書かせる方法も紹介された。仕様書で言語化してから「この仕様書に沿ってコードを書いて」と頼むと、こちらの意図と実装がずれにくい。こうした使いこなしの度合いで差が出るとひろゆき氏は述べた。そして、データベースの選定やスケールの仕方について自分の中に基準があれば、今の50代エンジニアのように「この会社の予算規模でこの処理をしたいなら、これを選び、ここは捨てましょう」と言えるようになるという。
「若手を育てるのはやめた方がいい」
若手を育てる立場の人はどうすべきか、という渡辺氏の問いに、ひろゆき氏は「若手を育てるのはやめた方がいい」と答えた。世間ではあまり理解されないと前置きしたうえで、その理由を次のように語った。雇用環境がそれなりに豊かで辞めても他社に移りやすく、きつい状況に慣れていない人も多い。一生懸命教えて能力がついても他社に行ってしまうし、厳しく当たればパワハラ、セクハラだと言われる。
ひろゆき氏は、育てられた方が若手本人にとって良いという点には同意する。ただ、若手自身が育てられたいと思っていない。そこにコストをかけ、夜遅くまで残業させて教えた結果、ネットに「この会社はむかつく」と書かれるようではデメリットが多すぎる。だから、給料の範囲でやってくれる人を使い、正社員でなくてもクラウドワークスのようなサービスに業務を丸投げすればいい。人を育てる発想を持たない方が会社は安定するのではないか、とひろゆき氏は述べた。
渡辺氏が「それでは若い人は自分で何とかしないといけない時代になる」と返すと、ひろゆき氏はそうだと認めつつ、優秀な若手は引く手あまたで、少子化もあるため、フランスのように若年失業率が高い状態にはならないだろうと見立てた。若手の育成は、育てたい、若手も行きたいという大企業に任せればよい、という。ただし渡辺氏が大企業なら育成を頑張ればいいのかと聞くと、ひろゆき氏は大企業でも最近の人は3〜4年で辞めると述べ、人が長くいるのが当然という考え方自体が間違いではないかと語った。
会社に残すべきは「裏切らない人」
ひろゆき氏によれば、本来会社に残すべきなのは、そう優秀ではなくても絶対に裏切らない人だ。事業を始める場合でも、ソフトウェア会社に発注して作ってもらうなど外部に頼むことが当然になっていく。だからスキルではなく、頼んだことをきちんとやり、逃げない根性のある人をいかに押さえるかが大事になる。ひろゆき氏はその結果、体育会系で、それほど偏差値の高くない大学出身の人が重宝されるのではないかと予想した。
社内に残さなければならない仕事として、ひろゆき氏は法務部や人事部を挙げた。会社の情報を扱うため外に出しにくいが、法律の専門知識は弁護士に頼めばよい。必要なのは信頼できるチームに入れる若手であり、頭が良い人は転職してしまうので、中堅大学でスポーツをやっていたような人が重宝されるという。
これに関連して渡辺氏は、自身のチャンネルでキングコングの西野さんに聞いた話を紹介した。AIは気持ちのいい相手なので、それに慣れすぎると人間にも同じものを求め、そうでない人へのストレスが大きくなる、という内容だ。ひろゆき氏は、働く環境はお金を持つ人や経営層にとって快適であるほどよく、不快な人は弾かれる傾向があると応じた。渡辺氏はAIがそれを加速させている面があるのではないかと述べ、癖が強いが優秀な若手社員が「別にこいつを使わなくてもいける」となっている、と表現した。ひろゆき氏も、能力で重宝されていた人は、その仕事を外注できるようになると立場が危うくなると同意した。
若手は飲み会に行くべきか
渡辺氏は「AIっぽくない領域」の典型として、リモートワークではなく出社すること、会社の飲み会に行くことを挙げ、若い人にどう言うかを尋ねた。ひろゆき氏は、能力がある人は会社に雇われなくても色々な仕事ができるとしたうえで、飲み会には行った方がいいと答えた。根拠として挙げたのは単純接触効果で、同じ時間を過ごすほど相手を信頼してしまう機能が人間にはあるという。上司との飲み会に参加して酒を飲む方が信頼度が上がり、この「信頼度スキル」は外注先の人には手に入らない。若手としては、信頼度を高めることで、会社で成果を上げなくても残れるようになる、という理屈である。
渡辺氏が「能力に圧倒的な自信があるタイプでなければ、やっておいた方がいい」ということかと確認すると、ひろゆき氏は肯定した。いつ辞めるか分からず上司とそりが合わない人よりも、あまり役に立たないが「こいついいやつなんだよ」と言われる人が残り続ける、という。渡辺氏は、会社にとっては外注できる仕事と中に人を抱えなければできない仕事がはっきり分かれ、それぞれで採用戦略が変わると整理した。ひろゆき氏は、経理担当が通帳を持ち逃げしたら困るとして、そうした仕事では能力値ではなく「まともな人」をいかに雇うかだと付け加えた。
ミドル層:最新のAI情報を追うな
ミドル層について、ひろゆき氏はまず、最新のAI情報に追いつこうとするのはやめた方がいいと述べた。時間が足りないうえ、変化が速すぎる。3か月前に学んで正しいと思っていたことが3か月後にはずれていて、それでも「3か月前に学んだから正しいはず」と言い張れば、若手と話が合わない老害ポジションになる。むしろ下手に最新情報を追わず、若手に任せて、成果が上がっていればよしとする、というように成果で判断すべきだという。ClaudeがいいとかGeminiがいいといった話は「結構どうでもいい」とし、自分から率先して触らない方が判断を誤らないのではないかとひろゆき氏は述べた。
例として挙げたのは有料契約である。ChatGPTを個人で有料契約すると大体ChatGPTばかり使うようになる。Geminiの方が得意な分野もあるが、有料の方が使い勝手がいいのでそちらを使い続け、結果として「ChatGPTすごい」と言い続けるおじさんになる可能性がある。渡辺氏は、下手に使うことで考えが偏るということかとまとめた。ひろゆき氏は、ミドル層はどのAIを使ってもいいから成果を出せと若手に丸投げする方が効率が高いと述べた。
ミドル層:経営層に好かれる、秘密を握り合う
では、ミドル層は何を頑張ればいいのか。ひろゆき氏の答えは「経営層に好かれる」だった。若手の場合は飲み会のような表向きの関わりだが、経営層に食い込むには経営層の秘密を握る必要があるという。ひろゆき氏は一緒に風俗に行くといった例まで挙げ、互いに秘密を握り合えば経営層の側も「こいつは裏切らない」と思いがちだと述べた。
さらにひろゆき氏は、取引先をキャバクラやその後の風俗で接待する慣行は地方出張などで日本にはあるが、他の国にはほぼないと主張し、その理由を「共通の秘密を持った相手は裏切れない」関係を作るためだと解釈した。取引先が大企業で、どの会社に仕事を振っても同じという状況なら、秘密を握っている方が説得しやすい。人間関係の中で互いに秘密を握ることを意識した方が、人をコントロールしやすくなるという。コンプライアンス上やらない方がいいと考える人もいるが、そういうことが好きな人も実際にいて、世間がコンプライアンスを言う分、そちら側の人とは簡単に仲良くなれる、というのがひろゆき氏の見方である。
渡辺氏が、ミドル層は部下との関係構築にも時間を使うべきと考えがちだが配分としては上なのかと聞くと、ひろゆき氏は部下に時間を使わなくていいと答えた。中堅層が若手を切るように、経営層もコストである中堅層を切りたい。だから社内では「こいつを切ると損だ」と思わせ、取引先にも「この会社は切らない方がいい」と思わせる必要があり、そのための約束事として互いに秘密を作るのだという。ひろゆき氏は週刊誌記者の情報収集や保険営業の例も持ち出し、渡辺氏が「これ何の話でしたっけ」と笑いながら引き戻す場面もあった。
ひろゆき氏はこの話をAI時代の生き方として位置づけ直した。AIの分野では本当に優秀な人たちが切磋琢磨しており、そこに行けなかった人がAIの2番手、3番手を目指すよりも、別の方向に行った方が日本社会には仕事がある、という。渡辺氏は、誰に言われなくてもAIを触るタイプかどうかは自分で分かるはずで、そうでなければこちらの道だと受け取った。ひろゆき氏も、飲み会や人と話すのが好きなタイプなら人間関係の構築に力を入れた方がいいと述べた。
ITのトップも人間関係でのし上がった
ひろゆき氏は、人間関係構築力がIT分野のトップでも重要だとして実例を挙げた。イーロン・マスク氏はITの人でサイコパスだというイメージがあるが、資金が尽きそうなときにはPayPal時代の知り合いなどに多額の出資をしてもらっており、実は人懐っこいのではないかという説を紹介した。孫正義氏も昔から人懐っこいと表現され、トランプ大統領の就任時には一人でトランプタワーに行って仲良くなった、とひろゆき氏は語る。ITや理系の人は人間関係が不得意だと思われがちだが、成功している人は人間関係構築力が高い、というのがひろゆき氏の主張である。
さらにひろゆき氏は、昔から上司や経営者の家に行くことは重要だったと話した。目的は上司本人と話すことではなく、その妻や子どもと仲良くなることで、クビにしようとしたときに「関係性が面倒だ」と思わせるためだという。ひろゆき氏の知る限り、お金を持つ経営者の家では妻がインテリアや家にこだわり、それを見せたがるので、訪問して感心すると妻に好かれる。同じ能力の2人のどちらを残すか迷ったとき、妻と仲がいい方を残そうとするような、仕事と無関係な要素も人間は考慮してしまう、とひろゆき氏は述べた。
具体例として、ある大企業の知人が上司の妻の誕生日を聞き出してプレゼントを送っていた話も紹介された。若い頃のひろゆき氏にはなぜそんなことをするのか分からなかったが、誕生日や結婚記念日は聞けば大抵教えてもらえ、プレゼントは上司から妻に渡されるので、「家族を意識している人」という印象になる。大人になってから意味が分かった、とひろゆき氏は語り、「将を射んと欲すればまず馬を射よ」だとまとめた。渡辺氏も、上の立場の人は自分が贈り物をもらうことには慣れていても、家族宛てはなかなかないので新鮮だろうと応じた。
経営層:コストカットで身軽になる
最後は経営層である。渡辺氏は、顧客への価値創造を脇に置いたまま、トレンドに乗ってAIにフルベットし企業価値を上げようとする会社が多いと感じていると述べ、経営としてAIにどう向き合うべきかを尋ねた。
ひろゆき氏は、今の時代に経営者がやるべきはコストカットで、ランニングコストをいかに下げるかだと答えた。トランプ大統領がいきなり関税を上げたり、いきなり戦争が始まったりする時代で、2〜3年後がどうなっているか分からない。だから正社員をできるだけ減らす方が経営として安全ではないか、という考えだ。AIを使ってくれる外部の会社に丸投げしても成立する事業部なら、事業部ごと切り離せばいいとも述べた。AIを使うことで既存事業のどこを人間なしでできるかを洗い出し、固定費ではなく必要なときだけ払う形にする。一気にランニングコストを下げるとしたらどこまで下げられるか、その幅を把握しておくべきだという。
渡辺氏は、効率化をやり切ったら次はアップサイドの価値を作らなければならず、その観点がないとAI導入が効率化だけで終わるのではないかと問うた。これに対しひろゆき氏は、景気が良いときは何をしても儲かるので、景気が良くなるまで待つ方がいいと答えた。景気が良くなってから「これが儲かるから」と種をまいても大体外す、というのだ。エンゲル係数は上がり続け、日本は株価は上がっているが庶民の生活は悪くなっており、先進国全般で景気はあまりよくない。取引先がいきなりなくなるかもしれないという意味でも、今は縮小方向の戦略に振った方がいいのではないか、とひろゆき氏は述べた。キャッシュがあり、うまくいきそうなものがあればそこに張ればいいし、なければ余裕を持って状況を見るタイミングだという。
会社を売るなら「AI企業」の看板は役に立つ
ひろゆき氏はまた、今は会社を売りやすい時代のようなので、事業ごと売却することも意識した方がいいと述べた。ここでのAIの役割について、ひろゆき氏は「AI企業と名がつくとバリュエーションが高くなる幻想がまだある」ため、社内でAIを活用し「AI企業だから伸びる」と見せる、つまり「ごまかすため」にAIを入れることは結構重要だと語った。
渡辺氏が、LLMを作る企業ならともかく、AI銘柄っぽいだけで価値が上がるのはなぜかと尋ねると、ひろゆき氏はそれがバブルというものだと答えた。実態を把握しようとしても把握できないから「なんかすごい」となる。ただし、AIを使って少ない人数で何らかの成果物を上げること自体は実際にできており、「規模を100倍にしたらコストは安く売上は100倍、すごいのでは」という文脈に使いやすい面はある、とも付け加えた。
経営者はAIを知る必要があるか
AIをまったく知らないのも良くないのでは、と渡辺氏が経営者とAIの距離感を尋ねると、ひろゆき氏は、何も知らずに「AIはすごそう」と騙される側になるのはまずいとしつつ、経営者がAIを知っている必要はあまりないと答えた。経営者はプログラムを書けなくてもよく、書ける人を連れてくればいい。法律なら弁護士を雇うように、AIも使いこなせる人を金を払って連れてくればいい。お金で買える知識を経営者自身が持つ必要はない、というのがひろゆき氏の考えである。
結論とその受け止め
約束の40分に達したところで、渡辺氏は議論を次のようにまとめた。若手はAIを使いながらも、そのアウトプットの裏側を自分なりに解釈することを頑張る。ミドル層はAIをそれほど頑張らなくていいから上に好かれる。経営層は景気が悪い今、AIを使って固定費を下げ、身軽になってチャンスを待つ。ひろゆき氏はこのまとめを大体その通りだと認めたうえで、「すごくAIに否定的な話になったと思うが大丈夫か」と気にかけた。渡辺氏は、AIに詳しいひろゆき氏がAIの使い方ではなく「AI時代にどうすべきか」としてこう語っているのだから間違いないのだろう、と受け止めて講演を締めくくった。
AI時代の努力論ということで、若手の方とミドル層と、あと経営層っていう風に分けて、それぞれがこれから何を頑張るべきかっていう話をしていきたいなと。
AIがなぜそういう判断をしたのかっていう、若手はそちらを育てるというのをちゃんとやらないといけないんじゃないかなと。
なるほど。
若手をどうやって育てたらいいんですか?みたいなのが最近あるんですけど、僕は育てるのを諦めるべきだと思ってるんです。
はあ。
最新のAIのいろんな情報に追いつこうとするというのは、僕、ミドルレベルの人はやめた方がいいと思ってんですよね。
中間管理職層、ミドル層は何を頑張ったらいいですか?
経営層に好かれる。
経営としてAIっていうものにどう向き合うべきなのか。効率化とかの文脈だけを考えると、やり切った後はアップサイドの価値を作ってかなきゃいけないじゃないですか。
いや、景気が良くなるまで待つって言わなくて。
本講演は実業家・コメンテーターのひろゆき様と、インタビュアーである新R25編集長を務める渡辺様をお招きし、「AI時代の努力論 AI時代の若手・ミドル・経営、それぞれの正しい頑張り方とは」としまして、インタビュー形式にて講演を。それでは皆様、大きな拍手でお迎えください。ひろゆき様、渡辺様、お願いいたします。
こんにちは。えっとですね、開始時間が30分遅れたのは、僕が寝過ごしたせいです。本当すいません。
寝坊しました。
はい。
さんが、はい。ロパしてって打ってる方いますけど、なんかすいません。はい。というわけで、よろしくお願いします。
お願いします。
ああいう方いるんですね。推しかみたいな。好きな。はい。
大体こういう講演に関しては運営側の方でテーマを考えて、こんな感じで話してくださいみたいなケースが多いと思うんですけど、今回はね、僕の方でこれめちゃくちゃいいんじゃないかなっていうのを考えまして、AI時代の努力論ということで、若手の方と、あといわゆる中間管理職と、あと経営層っていう風に分けて、それぞれがこれからどういう風に価値を出すべきかとか、何を頑張るべきかっていう話をしていきたいなという風に思っております。
はい。
ちなみにこの3つのレイヤーに分けた時にですね、自分は一応若手層かなって思う人、手を上げていただいていいですか?若手層かなって。
ほお。
あんまいないっすね。
そんなにいない感じです。
少ない。少ないっすね。じゃあ、ミドル層かなって思ってる方。あ、やっぱそこがメインっすかね。経営の方かなと思ってる方。
おお。なのでミドルが一番多くて、次に経営がいて、で、若手がちょっと混ざってるぐらいっていう感じのイメージかなと思います。若手に関しては、もしかしたら若手がどうしていくべきかっていうか、若手にどういう風に教育するかってことを悩んでる方が多いかもしんないですね。
まず、そのAIによって、じゃあどれぐらいその雇用環境が変わったのかでいくと、エンジニア系とか、あと絵を描いてますとか音楽を作ってますっていう、ネット上に上がるような制作物をやってるようなクリエイターというのが、結構AIによってだいぶ仕事が奪われてる。
ライターさんとかね。
はい。で、逆に言うと、それ以外の分野はまだそこまで影響がないんじゃないかなっていう気がしてるんですけど。
例えば営業とかですか。
普通に営業ですとか、じゃあその工場で何らかしらの機械部品を作ってて、B2Bで売ってますとかって、なんか人事労務とかの内部システムがちょっと変わりましたとか、なんか営業用のツールとかの開発がAIを使ってやられてますなんですけど、事業フロー自体の影響っていうのが出てるっていうのは、あんまり僕聞いてないんですけど。
はい。はい。
だから、なんかAIによって色々抜本的に変わるんだとか、なんかホワイトカラーがどんどんなくなるんだみたいなのが、2、3年前ぐらいに言われたんですけど、
一般論としては。
思ったほどその影響はなくて、で、多分今後もそこまで影響ないんじゃないかなという気もしてるんですよ。
おお、そうですか。
なんでそういう話をしてるかって言うと、AIが得意な分野っていうのは、基本的にインターネット上にあるものを模倣するのが得意なんですよね。
うん。
なので、プログラムを書くとかであれば、こういう仕様っていうと、似たようなプログラムがネット上に転がってるので、それに合わせたものを作ってくる。画像とかも、じゃあこういう画像がいいよねって言うと、ネット上にあるそれっぽいものっていうのを合わせて使うっていうので、そのネット上にお手本があるものをコピーするという能力はAIは高いんですけど、ネット上にないものの生成能力っていうのはまだまだ低いので、それでいくと、そのネット上のやり取りで済むような仕事をやってる人たちの影響がでかいっていう、その差なのかなっていう気がしてるんですけど。
あ、それがだからベースにありつつ、ただ今後はあれですよね。多分フィジカルAIっていうか、なんかロボットの方には来そうですよね。それは。
いや、これが来る来ると言われて全然来ないんですよね。
あ、思ってるよりレベルが遅いと。
そのテスラとかの自動運転っていうのは、今後も行くでしょうと。で、ただそれも、なんでテスラが自動運転でそこまでレベルが高いのかというと、世界中でテスラの自動運転の車がすでに走っていて、で、その動画データというのをテスラが全部集めて自分たちで使ってるから自動運転のレベルが上がるっていう。結局その情報を作るという作業をテスラがやってるからAIが使えるのであって、なんで、その情報を作るという作業をやらない業界においては、実はそのAIを使ったとしても、そんなに最適化が起きない。
ああ、そっか。だから今のひろゆきさんの、ネット上にある情報であればってとこに、それも当てはまってるということなわけですかね。
で、その2年前ぐらいに言われてたのが、そのエンジニアリングとか、今でもコードをほとんど自分で最初から最後まで書く人はほとんどいなくなってると思うんですけど、給料の高い高齢エンジニアは役立たずになるのではないか予想っていうのがあったんですけど、
はい。
最近僕の周り見てると、むしろ50代エンジニアが異常に仕事が増えて超儲かってる時代なんですよ。
ああ。いや、それ分かりますね。
クライアントと話をして事業システムを設計するみたいなところっていうのは、経験がないので若い人はできない。なので、サーバーを自分で組み立てて、じゃあそのハードウェア作った後OS入れて、ソースコード書いてっていうのを自分で全部やってましたっていう40代後半、50代世代のエンジニアが、それを、じゃあ細かい部分も全部AIに任せて全体設計して、で、御社だったらこういう形の方がいいですよ、この部分いらないですよねみたいな判断ができる人っていうのが割と仕事が増えていて。
うん。
で、むしろその若手エンジニアが、業界にもいるんですけど、割とその成長余地がないっていう意味でいくと、そのAI時代の努力論でいくと、僕、若手が結構厳しいって気がしてんですよ。
おじさん世代が多いって初めに認識したと思うんですけど、多分皆さんの自己肯定感が爆上がりしてるんじゃないかなと。
いや、だからおじさん世代はね、もう逃げ切れると思う。
逃げ切れる。皆さん逃げ切りますんで。上流工程とかね、クライアントとの接触とか、その辺やってる方はおそらくAIにはなかなか代替されづらいっていう話の中で、じゃあまず若手の方、ちょっとこの中にはあまり多くないと思いますけど、よく言われるのが、その若手の下積みの機会が奪われるというか、マネージャー以上の人が若手にお願いしてた仕事をAIにお願いしてしまうということが起きるわけじゃないですか。で、そん時に若手の人ってこれからどうすればいいのっていうのをすごい悩んでる人が多いと思っていて。AIじゃないことを頑張らなきゃいけないってなんとなく分かってるけど、ただこの時代にAIに全く触んないのも違うみたいな、AIとの距離感もすごい悩んでると思うんですけど、その辺どう思います?若手の人に対して。
その若手の人でも伸びる人と伸びない人が多分別れてくと思うんですけど、例えばその今、じゃあ英語でやり取りをアメリカの人としなければいけないっていうので、翻訳ツールを使えばほぼ問題なくできるんですよね。実際その、英語ネイティブの人がそんなに問題ないよねって考える文章が作れるんですけど、じゃあそれができるからと言って、アメリカで事業を立ち上げてアメリカでビジネスを成功させるだけの能力があるかっていうと、多分ないんですよ。
なんで、そのメールベースの翻訳ツールを使ったらそれなりにできるよねっていう。なので、そのメールベースの翻訳ツールを使ってここまでできるよねっていうので満足してしまう人と、やっぱりちゃんと英語を文法から覚えて単語を覚えて、バーとかに行ってそこら辺にいるアメリカ人と話ができるようになってた方がいいよねって思う人で、表面上のメールのやり取りができるっていうところでは一緒なんですけど、この基礎能力をどう育てるかっていうのを、多分自分でやった人と翻訳ツールだけを使い続けた人で差が開くっていう。
うーん。
なので、その若手で、じゃあこの仕事頼みますって言って、仕事の成果は多分一緒なんですよ、ツール使うから。ただ、そのツールを使う前の、ツールなくてもできるよねっていう状態に持ってこうとする人と持ってかない人っていうので、多分30代中盤ぐらいから分かれてくっていう。
うーん。それっていうのが、でも仕事をやってる若手の立場からしたら、何をどういう風に頑張らなきゃいけないって思えばいいんですかね。
今さっき英語の言い方をしたんですけど、例えばそのエンジニアリングの場合で、こういうシステム作った方がいいよね、こういうシステムじゃインフラどうしたらいいだろうっていうのって、ChatGPTとかGeminiに行くと結構最適解を出してくれるんですよね。
出てきますよね。
このクラウドでこうやった方がいいよね。なぜそのクラウドでこっち側を選んだ方がいいのかとか、なぜこっちじゃダメなのかとか、じゃあその言語これでいいですよってバーって言われるんだけど、なんでそうなのとかっていうのを自分で調べて、そのいろんなインフラのメリット・デメリットっていうのを把握するとか。で、じゃあ実際そのリージョン、日本とアメリカ両方置いた方がいいですよって言われて、これなんでっていう理由を分かっておく人と、なんかChatGPTが日本とアメリカに両方置けって言ってるから置いてる人っていうので、やっぱり変わってくると思うんですよね。
なるほど。
なので、現状そのAIって結構最適解、ベストに近い答えを出してくるんですけど、エンジニアリングに関して。ただ、それがAIがなぜそういう判断をしたのかっていう、AIが判断した理由っていうのまでちゃんと聞くと答えてくれるので。
じゃ、例えばAIをまず使うのは避けられないし、使うべきだと思うんで使うじゃないですか。で、AIがアウトプット出してきた時に、なんでそういうアウトプットをしたのかAIに聞くとか。
そうそう。
それ1個挟むだけで違うってことですかね。
だから、それをひたすらやってて、で、結構追求すると全然根拠なかったりすることもある。
それまずいっすね。
そう。で、じゃあそれ比較してる表出してって言うと、なんか見つかりませんみたいな、ないじゃんみたいなのあるんですけど、っていうのを割となんか聞くと、その判断基準が自分の中でできるので、若手はそちらを育てるというのをちゃんとやらないといけないんじゃないかなと。
なるほど。ちょっとクリアに見えてきました。
なので、やり方として、例えばそのコードを書かせるんじゃなくて、まずこういうシステムが作りたいんだよねって言って、AIに仕様書を書かせるっていうのをやった方が、むしろ結構良かったりするんですよね。
はい。ああ、なるほど。
うん。仕様書を書かせて言語化して、この仕様書で今度はじゃあソースコードを書いてくださいって言うと、一応その仕様書に沿った形になるので。いきなりコード書かせちゃうと、こちらが思っていることと実態がずれる場合があるんですけど、なので中間に仕様書をあえて挟んだ方がいいよねとか、そういうノウハウもあったりするので、そこら辺がそのAIの使いこなし度合いによると思うんですよ。
なるほど。とにかくAIのアウトプットの理由とか、その過程っていうのを自分で理解するっていうのが、分かりやすい行動習慣としてはおすすめってことですかね。
で、そこが、じゃあそのデータベースなんでこれにしたのとか、じゃあその横並び増やすんだったらこっちの方がいいんじゃないのっていうのが、その全体の、なんかこういう基準だよねっていうのが自分の中にあると、今の50代エンジニアがそうなんですけど、なんかこの会社のこの予算規模でこういう処理をしたいっていうんだったら、じゃあこれが良くて、逆にここは諦めて捨てましょうみたいなのが言えるっていう。
はいはい。じゃあそれ、逆にちょっと皆さんみたいな若手の人を育てる立場だったら何をすべきかって言うと、AI使ってアウトプット出してきたなとかっていうの見えると思うんですよ、結構上司からしたら。それの理由を聞けっていうことですかね。
えっとですね、僕最近思ってて、あんまり世に言っても理解されないんですけど、若手を育てるというのをやめた方がいいと思いますよ。
なるほど。その発想自体が。
要は、その言い方悪いんですけど、最近の若手すぐ逃げるじゃないですか。雇用環境が結構それなりに豊かなので、やめても他の会社行きやすいってのもあるし、割とそのきつい状況に慣れてない人も多いので。なので、一生懸命教えてそれなりの能力がついたとしても、じゃあこんなに能力あんだから他の会社行っちゃえっていうので、優秀に育てるといなくなるし、で、優秀に育てようときつく当たると、パワハラだセクハラだって言われるみたいな、もう隙がすごいですよ。
頷きが、皆さんの声が。
若手をどうやって育てたらいいんですか?みたいなのが最近あるんですけど、僕は育てるのを諦めるべきだと思ってるんです。
はあ、なるほど。
その若手を育てた方がその若手にとっては良いっていうのは、僕も同意なんですよ。ただ、若手が育てられたいと思っていない。
はい。
で、そこに無駄なコストをかけて、じゃあそこでなんか一生懸命教えてるのに、なんか夜中の残業させられて色々やらされて、この会社むかつくとかってネットに書かれるとかっていう、なんかデメリットが多すぎるので、なので、むしろ若手は使い捨てぐらいの方が結果は。
すごい論が出てきた。
なので、僕はもう若手を育てるのやめて、その給料の範囲でやってくれる人を使ってくっていう。
そうなんすね。
で、別に正社員じゃなくても、クラウドワークス的なものとかにどんどん丸投げすれば、それなりに業務は。
はい。
なので、なんか人を育てるっていう発想はこの時代あんまりない方が、会社は安定するんじゃないかなと思ってるんですよ。
でもその論でいくと、本当に若い人からしたら自分でなんとかしないとやばいっていう時代にどんどんなっちゃいますよね。
はい。
もうそうだと。
ただ、優秀な若手は引く手あまただったりするので、フランスみたいにその若年失業率が高いみたいには多分ならないと思うんですよね。
うん。
そもそも少子化で。
はい。
なので、そういうその若手を育てたいっていうのと、若手が行きたいっていう大企業とかに、その若手の育成というのは任せて、で、そうじゃないところは美味しく安く使うっていうんじゃないかなっていう。
なるほど。これ動画撮ってうちのチャンネルで出そうと思ってんですけど、その若手は使い捨てみたいな言葉大丈夫かな?これ、ちょっと考えて出しますけど。あ、でも大企業とか、長く雇用する前提の会社は、そこを頑張っていく。
いや、でも大企業でも結局怪しいです。最近の人って3、4年でやめません?
そうですね。正直そうですね。メガベンチャーとかも本当にやめやすくなってるんで。
うん。で、逆に優秀な人だと、じゃあ独立してちょっとやりたいっすみたいになったりするんで、なので、その人が長い間いるのが当然だよねっていう考え方自体が、僕は間違いなんじゃないか。
うん。うん。
本来会社に残さなきゃいけない人って、そんなに優秀じゃないけど絶対裏切らないやつを残した方がいいと僕は思ってるんですよ。
はい。はい。
じゃあ事業やりますって言ったとしても、別にそのいろんなソフトウェア会社に発注して全部作ってもらうとかもあるわけで、なので、その外にものを頼んで使うっていうのが当然になってくると思うんですよね。本社として頼んだことをちゃんときちんとやってくれる、逃げないっていう根性のあるやつっていうのをいかに押さえるかで、スキルではなくて、その人間性として根性のある逃げないやつを掴む方が結構大事なんじゃないかなと思っていて。
はい。
体育会系の価値が上がる。
そんなに頭の良くない大学出身の人が割と重宝するんじゃないかなと思って。
おお。ちょうど我々のチャンネルでAIに関する話をいろんな人に聞いてるんですけど、この前キングコングの西野さんに話聞いて、やっぱAIってめちゃめちゃいいやつじゃないですか?気持ちのいいやつじゃないですか?だからそっちに慣れすぎて、人間に対してもそういうものを求めやすくなっちゃっている。要は、だからそうじゃない人に対するストレスが大きくなっちゃってるみたいな話をしてたんですけど、やっぱそういうの出てきてるんですかね。
働く環境が、そのお金を持ってたり、その経営層にとって快適であればあるほどいい。なので、その不快な人はやっぱり弾かれてく傾向はあると思うんですよね。
なんかありそうですよね、それ。それAIによってそれがちょっと加速してる面が若干あるんじゃないかなって思っちゃいます。
その、すげえ癖があるけど優秀な若手社員みたいなやつが、別にこいつ使わなくてもいけるよねってなっちゃってるっていう。
確かに。その社員は能力によって重宝されてたけど、それを外でできてしまうと危うくなっちゃうよねっていう。
社内でなければならない仕事、例えば法務部とか人事部って、やっぱりその会社のそれなりの情報を扱うので、やっぱり社外に出すのは難しいと思うんです。
はい。そうですね。できないですね。
なので、そういうところは信頼できるやつっていうのを残して、で、実際じゃあその法律に詳しいやつは、弁護士にそこら辺依頼すればいいわけで。なので、その信頼できるチームっていうところに入れる若手をいかに集めるかっていう。そっち側になると、やっぱりその体育会系の根性があって、で、頭がいいやつは他に転職しちゃうんで、なので、中堅大学でスポーツやってました系の方が重宝するんじゃないかなって。
そうか。なんか、ちなみに非AIっぽい領域で典型的に浮かぶやつって、例えばリモートワークだけど出社してとか、会社の飲み会に行ってとかあるじゃないですか。その辺って、今の若い人たちに対して、そういうことに対してひろゆきさんだったら何て言います?それ行った方がいいぞと。
なので、その能力がある人は別にその会社に雇われずにいろんな仕事できると思うんですけど、酒を飲んで同じ時間を費やすっていう、要は単純接触効果ってやつなんですけども、同じ時間を費やせば費やすほど相手のことを信頼してしまうっていう機能が結構人間にはあったりするんで、上司とか上の人とかっていう飲み会の機会の時に、じゃあ飲み会行きますって言って酒飲んでっていうのをやってる方が信頼度が上がるんですよね。で、信頼度というスキルは、その外注の人たちとかは絶対手に入らないので、なので、若手としてはその信頼度スキルっていうのをいかに高くしていくかっていう方が、その会社で成果を上げなくても残るっていう。
じゃあ、能力とかスキルに対して圧倒的な自信があるタイプじゃなければ、それやっといた方がいいよってのがひろゆきさん的な理屈ですか?
うん。なので、そのいつやめるか分からないような人で、その会社の中で上司とそりが合わない人っていうのよりも、多分そりは合うけど、こいつあんまり役に立たないけども、こいついいやつなんだよみたいな人が残り続けるっていう。
うん。会社からしたら、外注化してできる仕事と、中に人をちゃんと抱えなきゃできない仕事ってのがはっきり分かれてきて、それぞれによって採用戦略とか、どういう人材と仕事するかの戦略は変わってくるみたいな感じですよね。
経理さんとかって、通帳を持ち逃げされたらきついじゃないですか。
きついですね。
なので、そこはもう能力値ではなく、まともな人をいかに雇うかっていう。
はい。なるほど。なるほど。よく分かりました。じゃあこれが今ちょっと若手ゾーンで、次、ここにメジャーでいらっしゃる、いわゆるミドル層の話をしたいんですよ。中間管理職とか。
AI時代だから、最新のAIのいろんな情報に追いつこうとするというのは、僕、ミドル系レベルの人はやめた方がいいと思ってんですよね。時間も足りないのと、あと日進月歩すぎるので。なので、その自分が3ヶ月前に最新だと思ってたものが3ヶ月後に結構ずれていて、でも3ヶ月前に学んだからこれは正しいはずだっていうので、若手の言ってることと合わないみたいな、老害ポジションになったりするので。なので、下手にその最新を追わずに、じゃあやってみろと任せてみて、で、成果が上がってきたら、お、上がってるからいいじゃんっていう、その成果によって判断するっていうのをやるべきで。最近そのなんかClaudeのシステムがいいよとか、なんかGeminiは割とやるみたいなのは結構どうでもいいっていうので、あんまり自分から率先して触らない方が、むしろ判断力は間違いないんじゃないかなって気するんですけど。
例えばそのChatGPTを有料で個人で契約しちゃった人って、大体ChatGPTを使うようになると思うんですよ。でも別に、Geminiの方がこれが得意だよねっていう分野はあったりするんですけど、やっぱ有料のものの方が使い勝手がいいので、そっち側使っちゃってて、結果としてそのChatGPTすごいって言い続けちゃうおじさんみたいになる可能性。
めっちゃくちゃいそうだから。変に使うことで偏った考えになっちゃうっていう。
なので、中間層の場合は、その若手にどんなAI使ってもいいからとりあえず成果を出せっていうので丸投げする方が、むしろ効率は高いんじゃないかな。
じゃ、ミドル層はそんなAI、AIってそこに時間使うのも違うよねってなった時に、中間管理職層、ミドル層は何を頑張ったらいいですか?この時代。
え、経営層に好かれる。
経営層に好かれる。なるほど。若手版のちょっとずれただけっていうか。
はい。だから、若手の場合はその表向きの関わりの中で飲み会とかなんですけど、その経営層に食い込むためには、やっぱ経営層の秘密を握る必要があるわけじゃないですか。
経営層の秘密を握ってください。
なので、一緒に風俗に行くとかってると、やっぱ逃げきれなくなるじゃないですか。
ああ、なるほどね。
あ、その風俗に行ったの奥さんに言ったら大変なことになりますよね、みたいな、っていう感じで、お互いに秘密を握り合うっていう。で、逆にその経営層からしても秘密を握ってるので、こいつは裏切らないって思いがち。
あ、自分の秘密も喋ると。
だから、その日本って取引先を接待でキャバクラに行って、その後風俗ってのが地方出張とかで結構あるんですけど、他の国ほぼないんですよ。
あ、日本独自のなんか文化なんですか?
で、これが、なんでだろうって、やっぱ共通の秘密を持ったやつは裏切れないよねっていう、そこの関係性を作るっていう。だからそれが作れるのが日本型接待で。
はい。はい。
なので、そっちを作った方が実はレバレッジが効くっていう。
ああ、じゃ本当に腹を見せていけと。
だから、取引先が大企業で、そのどの会社に仕事振っても一緒だよねっていう時に、やっぱり秘密握ってる方が説得しやすいじゃないですか。っていう感じの、その人間関係の中で、そのお互いに秘密を握るっていうのを意識してやってた方が、実は人のコントロールがしやすくなるっていう。
はい。なんかメモ書いてらっしゃる方がいる気がするんですけど、これメモ、風俗で上司の秘密を握るみたいな書いてるんすかね。書かなくてもいいと思いますけどね。なるほど。じゃあもう時間を使うべきはそこだということなんですかね。
そっち側の方が、コンプライアンスとかでそうやらない方がいいよねっていうので、そう思う人たちもいるんですけど、そういうのが好きな人たちっていうのも実際いるわけじゃないですか。会社の金で風俗に行きたい。で、こっち側の人たちと簡単に仲良くなれるんですよ。
世間はこっちのコンプライアンスで言ってるんで。
なので、むしろこっちの人を押さえた方が、
そうか。
コントロールしやすくなる。
確かに、ミドル層の人って部下ももちろんいらっしゃるんで、部下にも時間使わなきゃとか関係構築しなきゃって思うじゃないですか。ただ配分としては上に行った方がいいんですかね。
えっと、部下に対して時間使わなくていいと思います。
あ、確かに部下は切り捨てろ派でしたもんね。
そっちじゃないと。自分が切られないポジションをいかに取るかで。だから、その中堅層が若手を切るように、経営層も中堅層を切りたいんですよ。コストだから。
はい。はい。
なので、そのこいつを切ると損だなっていう風に、その会社の中で思わせなきゃいけないし、取引先にもこの会社は切らない方がいいよねって思わせなきゃいけないので、そこの人間関係の約束ごととして、お互い秘密を作るっていう。
なるほど。そこに時間を使って、AIに関しては部下に任せて成果だけを見ればいいと。
だから、週刊誌の記者さんとか、異性を当てがって不倫して情報取りとかやるじゃないですか。だから、やっぱあれの方が仕事の成果上がると思うんですよ。
え、会社でそれやれってことですか?
だって、その保険会社の営業がなぜ若い女性なのかって。
はい。
もう答え決まってんじゃないですか?いや、いや、いや。これ大丈夫?これ何の話でしたっけ?
AI時代の努力論。
いや、だからAI時代の生き方というのはあって、そっち側はその本当に優秀な人たちが切磋琢磨していって、
はい。はい。
そこで競う世界があって、で、そっち側に行けなかった人たちはどこに行けるかで、AIのその2番手、3番手に行くよりは、むしろ別の方向に行った方が日本社会には仕事があるっていう。
確かに、ナチュラルにAI大好きで、もう誰に何言われなくてもガンガン触る人っているじゃないですか。自分がそういうタイプかそうじゃないかって多分自分で分かると思うんで、そうじゃなかったらもうこっちだと。
うん。だから、その飲み会割と好きだよねとか、人と話するの好きだよねっていうタイプの人だったら、むしろ人間関係を構築するっていう方が。
なるほど。で、それがしかも上とやった方がいいよっていうね。
経営層とやった方がいいと。
うん。だから、イーロン・マスクがすごいITの人でサイコパスだみたいなイメージがあるんですけど、あの人、その金がなくなりそうになった時とか、そのPayPal時代の知り合いとかにすげえ金出してもらってたりするんですよね。
うん。だから、実は結構あの人、人懐っこい説っていうの。
確かに。そうじゃないとなかなかお金出してもらえないですよね。
で、やっぱ孫正義さんも、なんか昔から人懐っこいっていう表現もされてるんですよね。トランプ大統領が就任した時も1人でトランプタワー行って、トランプ大統領と仲良くなっちゃう。なので、ああいう人間関係構築能力っていうのがある人が、実はITでもトップレベルで頑張ってるって。
だから、そのITとか理系は人間関係不得意って思いがちなんですけど、結局成功してる人ってそういう人間関係構築能力が高い。
結局そうですよね。
ああ、だから昔から、その上司とか経営者層の家に行くって結構重要なんすよね。
ああ。なんか最近そういうのあんまりやってるイメージじゃないけど、昔は多かったイメージありますよね。
で、家に行く理由って、その上司とか経営と話すんじゃなくて、上司とか経営層の奥さんとか子供と仲良くするんですよ。
うん。
クビにした時に、関係性めんどくせえなって思わせる。
はい。はい。はい。はい。なるほど。
っていう、姑息な手を使った方がいいんじゃないかな。
だから、家に行きたいですって言うってことですよね。
はい。
プライベートの方にもどんどん侵食していくというかね。
うん。あと、僕が知る限り、経営層の金持ってるやつって、奥さんが金持ってるんで、インテリアとか家とかこだわり始めて、それを見せたがるんですよね。なので、行くと喜んで見せてくれると。あ、すごいっすねみたいになると、割とその奥さんに好かれるっていうと。全く同じ能力でどっち残してもいいよねって時に、うちの奥さんと仲いい方をまあまあ残しといた方がいいかなみたいな、本当に会社とは全く関係ない要素なんですけど、人間ってそういうどうでもいいところも考慮しちゃうんですよ。
間違いないっすね。
某大企業の知り合いが、その上司の奥さんの誕生日を聞き出してプレゼントを送るってやってました。
めちゃくちゃいいかも、それ。今の論で言ったら最高のムーブじゃないですか。
そう。若い頃にその話を聞いて、なんでこの人そんなことやってんだろうって僕思ったんですけど、でも、奥さんの誕生日とか結婚記念日って聞かれると大体誰でも言うんすよ。で、それを送ったりすると、やっぱり来ると奥さんに渡しちゃうじゃないですか。
はい。
っていうので、そのなんか奥さん側でも意識してる人ってなるし、自分の家族を意識してるんだな、こいつはみたいになるっていう。
それすごいね。
これ大人になってから意味が分かったやつで。
確かに。しかもそのレイヤーの人からしたら、自分がもらうのはね、慣れてたりするかもしんないですけど、そっち側はなかなかないから、だいぶ新鮮ですよね。
うん。
はい。だから、将を射るにはまず馬からっていう。
なるほどな。じゃあ、最後ですね。経営レイヤーの方も一部いらっしゃるってことで、経営レイヤーで言うと、僕が思ってんのは、例えばAIにフルベットすることで、トレンドがあるので企業価値を上げにかかったりとかする流れが結構あるなと思ってて。顧客とかに対してこういう価値を作るっていう観点を一旦差し置いても、AIだっていうのを先行してやっちゃう会社も結構多いなと思ってて、経営としてAIっていうものにどう向き合うべきなのかっていう。
今の時代、経営者がやるべきはコストカットで、ランニングコストをいかに下げるかがいいと思うんですよね。そのトランプ大統領がいきなり関税上げるみたいな、で、いきなり戦争が始まるっていう時代で、2年後、3年後どうなってるかわからないので、なので、正社員をできるだけ減らすっていう方が経営として安全なんじゃないかなと思ってるんですけど。
じゃあ、そういう意味では、そういう観点でAIのフル活用は頑張るべきってことですね。
そうね。なので、この事業部っていうのは、AIでやってくれるこの会社に丸投げしたとしても成立するよねみたいだったら、もう事業部ごと切り捨てると。
そっかそっか。じゃあ一旦AIの流れがバッと今来てる時に、業務棚卸しして、どこまでコストカットで固定費を減らせるのかっていう観点で、AIの導入をフルで考えてみるっていうフェーズは1回通るべきってことですかね。
なので、そのAIを使うことによって既存事業のどの部分っていうのを人間を使わないでできるのかっていうので、固定コストではなくて、必要な時だけ払って使えるっていう形にする方がいいよねっていう。そういう事業として一気にランニングコストを下げようって時に、どこまで下げられるかっていう、その幅を把握しとくっていう。
なるほどなるほど。それをだから1回まずやりきるべきっていうのはあってもいいんだなって僕も思いました。で、ただ効率化とかの文脈だけを考えると、それやり切ったら、痩せるっていうわけじゃないですけど、やり切った後はアップサイドの価値を作ってかなきゃいけないじゃないですか。そこの観点もないと、AI導入って効率化だけになっちゃうなとかって思うんですけど。
いや、景気が良くなる時って何しても儲かるんですよ。
はい。
なので、景気が良くなるまで待つっていう方が良くて、で、景気が良くなったら、これが儲かるから種を植えようって大体外すんすよ。
うん。
なので、むしろその、今エンゲル係数がずっと上がり続けてるとか、日本って株価は上がってるけれども庶民の生活は悪くなってて、景気良くなってるっていう人も悪くなってる人もいるんですけど、先進国全般、景気があまりよろしくないという状態で。なので、取引先がいきなりなくなるかもしれないって意味で、生存戦略の方に僕は今振った方がいいんじゃないかな。
なるほど。
じゃあ、身軽になっておくっていうのを、今このタイミングでやり切った方がいいんじゃないかっていう。で、ある程度キャッシュがあるので、それなりにコツコツでもこれうまくいくんじゃないっていうのがあるんだったらそれに張ればいいし、そうじゃないんだったら余裕を持って状況を見るっていうタイミングなんじゃないかなという気がする。
なるほど。
あと、会社は売りやすい時代っぽいんですよね。
はい。はい。
なので、事業ごと売却しちゃうっていうのは結構意識しちゃった方がいいんじゃないかなっていう気がしますけど。
うん。うん。それにおいてAIとかってどう絡むんですか?
あ、そのなんかAI企業ってついてると、バリュエーションが高くなる幻想がまだあるんで。
ありますね。
なので、社内でAIを活用していて、これはAI企業だからなんか伸びるんです的なところでごまかすためにAIを入れるのは結構重要かな。
ええ。あれってなんでAI銘柄ってなるとバリュエーションつくんだと思います?
あ、最近オルツが逮捕されましたけどね。
いやいや、そう。だからなんでなんだろうなと思って。だって、LLMとか作ったらすごいバリュエーションになるのは分かりますけど、そうじゃなくても、なんかAI銘柄っぽいだけで価値が上がるっていうのはどういう流れなのかなと思って。
それがバブルというものだと思うんですよ。
実態がないことがバブルっていう。
はい。その実態を把握しようとしても実態が把握できないから、なんかすごいみたいな。
そっか。でもなんか、少人数で大きなものを生み出せているように見えるっていうことなんですかね。
実際として、そのAIを使うことによって人間の数を少なくして、何かしらの成果物を上げるってのはできてるので、なので、これがレバレッジ効かせて、じゃあ規模を100倍にしたら、コスト安いまま売上100倍、超すごくねみたいなので、そういう文脈として使いやすいっていうのはあると思うんですけど。
うん。なるほどなるほど。今経営の話してますけど、もちろんAIを全く知らなかったりするのも良くなさそうじゃないですか。そうするとどういう距離感で接するのが良さそうっすか?
いや、その全く知らないから、なんかAIすごそうって騙される側になってしまうとまずいんですけど、別にAIを知らなければいけないっていうのは、僕あんまり必要ないと思ってて。例えばそのプログラムのコードって経営者は書けなくていいんですよ。書けるやつを連れてくればいいわけで。だから、そのAIもよくわからんけど、じゃあAI使いこなせるやつを金払って連れてくればいいわけで。だから、その法律だったら弁護士さんを雇うので、じゃあエンジニアリングだったら、こういうAI使った方がいいですよっていう人を雇うとかで、基本的に金で買えるものだと思うんですよ。
なるほど。
なんで、その金で買える知識っていうのを別に経営が持つ必要はないかなって。
なるほど。というのがひろゆきさんの持論でございました。ということで、40分というお約束だったので、ここで終わりたいと思いますが、結構ね、いい話が聞けたんじゃないかなと。まとめますと、若手はAIを使いながらも、AIのアウトプットの裏側を自分なりに解釈することを頑張るといいんじゃないかってのが聞けましたね。で、ミドル層は上に好かれろと。AIそんな頑張んなくてもいいから上に好かれろって話をいただきました。で、経営は、今ちょっと景気が悪い時代なんで、AIを使っていろんなものを削って固定費を下げて、身軽になってチャンスを待つっていうのがいいんじゃないかというお話をいただきましたが、こんな感じで合ってますかね。
あ、大体そうです。
はい。すげえAIに否定的な話になったと思うんですけど、大丈夫ですか?
いや、でもAIを使えなくて、AI時代にどうすべきかって話だったんで、AIに詳しいひろゆきさんがこう言ってくれてるんだから間違いないのかなという風に思います。ということで、ここで講演は終わりたいと思います。皆様ご清聴いただきましてありがとうございました。
ありがとうございました。
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