投資2兆円でも発電はまだ先:大場紀章氏が語る核融合の現在地点
ものづくり太郎チャンネルものづくり太郎チャンネルに、ポスト石油戦略研究所の大場紀章氏が出演した対談の後編である。前編では中東情勢と石油供給を扱った。後編のテーマは核融合で、世界で約2兆円の投資が集まる一方、実際には何がどこまでできているのかを聞いている。大場氏は投資熱の背景に超伝導技術の進歩とAI向け電力需要があると説明する。ただし、世界のエネルギー供給を担うほどの確信は持っていないという立場を明確にしている。
前編のおさらい:石油供給をめぐる混乱
冒頭では前編の内容を簡単に振り返っている。ニュースとして最も大きかったのは中東から石油が来なくなったことだと大場氏は言う。それ以外にも、ウクライナがロシアの石油精製設備の約3分の1を破壊した例が挙がった。ロシアの原油をインドが輸入し、ガソリンやディーゼルに精製してまた輸出するという流れがあり、その生産設備にも攻撃の影響が及んだと説明している。こうした石油の話から少し離れて、後編は核融合を扱う。
核融合の基本:核分裂との違い
ものづくり太郎氏は以前、入門書を読んで核融合の解説動画を作っている。大場氏はこの動画を、知識ゼロの人にとっては非常に勉強になる内容だと評価した。一方で、核融合への期待値についてはいろいろな評価があるだろうと付け加え、自身の見方が楽観的ではないことをにおわせた。
ものづくり太郎氏の説明では、核融合の原材料は水に由来する。原子同士を融合させて別の元素を作り、そのときに出るエネルギーで水を沸騰させてタービンを回す。ただし出てくるエネルギーがあまりに大きいため、物質の容器に直接閉じ込めることはできない。そこで高温のプラズマを磁場の中に閉じ込め、継続的な発電を目指している。
核分裂は逆の現象である。ウランやプルトニウムのような大きな原子の原子核が割れるときにエネルギーが出る。大場氏は鉄が最も安定な元素だと説明した。鉄より軽い元素は融合するとエネルギーが出て、鉄より重い元素は分裂するとエネルギーが出る。ものづくり太郎氏が「みんな鉄を目指していく」とまとめると、大場氏は最後はみんな鉄に落ち着くと応じた。宇宙の終わりは鉄になるという考え方もあるが、本当かどうかは分からないとも述べている。
ブームの起点は超伝導線材
最近の核融合ブームについて、大場氏はきっかけを作ったのはある意味で日本であり、その鍵は超伝導体だと話す。超伝導体は電気抵抗がゼロになるため、リング状にして一度電流を流すと流れ続ける。ただし常温では成立せず、極低温まで冷やすエネルギーが必要になる。ここまでのものづくり太郎氏の理解を、大場氏はその通りだと認めた。
それまでの核融合開発の中心は、フランスで建設中の国際プロジェクト「ITER(イーター)」だった。大場氏によれば、ITERは唯一実現性のある核融合プロジェクトとされてきた。しかし、その前提にある超伝導技術は「めちゃくちゃ脆弱」だったという。ITERが使うのは金属系の超伝導体で、強く冷やさなければならず、強い磁場もあまり出せない。
構想から時間がたつ間に、新しい超伝導体が実用化に近づいた。1980〜90年代に日本が開発を進めた超伝導の電線である。発明はアメリカだったと思うと大場氏は述べている。素材は焼き物、つまりセラミックだった。
水銀からセラミックへ:超伝導体の変遷
大場氏は超伝導体の歴史もたどった。最初の発見は100年以上前で、水銀を冷やしていたら突然電気抵抗がなくなった。その後さまざまな金属を冷やしたところ、多くが超伝導になることが分かった。ただし強く冷やす必要があるため、より高い温度で超伝導になる物質が探されるようになった。合金の次に試されたのがセラミックである。セラミックはもともと電気を通さない材料だが、冷やすと比較的高い温度で超伝導になることが分かった。
実用化されているセラミック超伝導体の転移温度は90K台、約マイナス180度だという。液体窒素はマイナス196度なので、液体窒素で冷やせば超伝導状態を保てる。大場氏はこの点が非常に大きいと強調した。昔の金属系超伝導体はマイナス270度近くまで冷やす必要があり、液体ヘリウムを使う大がかりな冷却が必要だったからだ。
問題は、セラミックを電線にすることの難しさだった。焼き固めた材料は曲げると割れてしまい、加工も難しい。セラミック超伝導体は80年代ごろに見つかったが、電線にする研究が長く続いた。フジクラや住友電工などの電線メーカーが取り組み、金属のフィルムでサンドイッチする構造にセラミックを付着させる方法で開発を進めた。電線として使えるようになったのは2020年前後だと大場氏は説明している。
1メートル級の装置という設計思想の転換
この新しい高温超伝導の線材を使えば、それほど冷やさずに強い磁場を出せる。ITERは人が何十人、何百人も入るほど巨大な設備だが、新しいコイルを使えば核融合装置を1メートル程度まで小さくできることが計算上は分かっている、と大場氏は言う。
大場氏はこれを、日本の超伝導線材が実用化に近づいたことで設計思想が全く変わった革命だと位置づける。そこにアメリカのMITなどが目をつけ、いけるかもしれないという見方が広がって、2020年代に一度ブームが起きた。ものづくり太郎氏はこれを聞いて、日本はまたいいところだけ持っていかれるのではないかと懸念を口にしている。
レーザー核融合の「4倍」が投資家を動かした
磁場で閉じ込める方式とは別に、レーザー核融合という方式もある。小さな球の中に重水素と三重水素を入れ、あらゆる方向から同時にレーザーを当てる。瞬間的に1億気圧ほどの状態になり、その瞬間だけ核融合が起きる。ものづくり太郎氏がエネルギーをどう取り出すのかと尋ねると、大場氏は笑いながら、それはまた今度考えよう、まずは核融合を起こそうという段階だと答えた。
それでもこの方式が重要なのは、核融合の成績としてはこちらのほうが良いからだ。大場氏によれば、2022年ごろにアメリカで行われたレーザー核融合の実験で、入力したレーザーエネルギーの約4倍の熱が出た。ただし、最終的にタービンを回して発電しなければ意味がない。大場氏はこの結果を「実用性とは関係ない実験結果」としている。それでも投資家が沸き立ち、何千億円という資金がつくようになった。
日本はその間もITERなどを地道に続けてきた。国の予算は数十億円規模である。アメリカで装置を小さくできるという話とレーザーで4倍のエネルギーが出たという話が重なり、投資家が一気に資金を投じた、と大場氏は振り返る。その後、金利上昇などで投資は一度絞られたという。
再注目の理由はAIデータセンター
いま再び核融合が注目されている理由について、大場氏はMicrosoftとGoogleがデータセンター向けの電力契約を核融合企業と結んだことを挙げる。ものづくり太郎氏は、AI時代にはエネルギーがボトルネックになると言われていると応じた。現状の電源はガスなどが中心で、原子力のさらに次を目指す動きだと受け止めている。最初に実現した企業が圧倒的に強くなり、AIをいくらでも使えるようになるという期待がある、という見方で二人は一致した。
その結果、世界の核融合への投資額は140億ドル、約2兆円に達したと大場氏は言う。ものづくり太郎氏が、誰もエネルギーを取り出してタービンを回していないのに2兆円の市場になっていると驚くと、大場氏は「タービンどころじゃない」と答えた。エネルギー収支がプラスになったのは先ほどのレーザー核融合だけだという。
10年以上遅れるITER
ITERの現状について、大場氏は厳しい見方を示した。ITERはまだ何も動いておらず建設中で、2024年にはほぼ全面的に壊れていることが判明し、作り直している最中だという。どこが壊れているのかという問いには「ほぼ全部」と答え、ひびが入っていることなどが分かったと説明した。当初は2025年にファーストプラズマの予定だったが、現在は2034年ごろとされ、10年近く遅れている。
さらに大場氏は、ITERのコンセプトが高温超伝導以前の設計思想のままである点を問題視する。そこまで大きく作る必要はないかもしれないのに、そのまま進めているため、他に先を越される可能性があるという。ものづくり太郎氏も、規模が大きいとプロジェクトも大きくなって制御が難しく、改善のサイクルを回しにくいと指摘した。一方で、1メートル級の装置ができれば本当に夢の核融合になると期待を示している。
プラズマ閉じ込めとエネルギー収支の壁
大場氏によれば、磁場閉じ込め方式で問われているのは、タービンを回す以前に、プラズマをどれだけの時間閉じ込められるかである。発電するには永続的に閉じ込めなければならない。現状は1000秒程度だという。
エネルギー収支で見ると、プラズマの維持に使うエネルギーをどれだけ上回ったかという指標でも、1を超えたかどうかという水準にとどまる。これはあくまでプラズマ維持に限った比較で、全体のエネルギーに換算すればマイナスになる。熱から発電への変換でさらに目減りする。この指標はアルファベットのQで表すQ値と呼ばれる。
ものづくり太郎氏が「本当に夢ですね」と言うと、虫眼鏡でお湯を沸かして火力発電所ができそうだと言っているようなレベルだという例えが出た。それでも原理的にできそうなら資金を出すという投資家が次々につき、大きな産業になった。二人はこれをAIと同じようなバブルだと表現した。大場氏は現在60社近くある事業者のうち、生き残れるのは1〜2社ではないかと見ている。
シリコンバレーの挑戦文化と投資家の説得
ものづくり太郎氏は、サンフランシスコで開かれた核融合関連のイベントに参加した経験を語った。参加者は投資家や起業家が中心で、まだそういう段階だという印象を受けたという。大場氏は、技術が分からない投資家をどう納得させるかという戦いになっていると応じた。
一方でものづくり太郎氏は、ベイエリアには挑戦者が次々に集まる点がすごいと評価する。約1カ月半前に訪れたTenstorrentでは、ジム・ケラー氏の「NVIDIAを俺が倒す」というような姿勢に触れたという。ほとんど失敗すると思ったらやらない、というマインドではだめで、少しでも可能性があるところに張り、それが世の中のためになるという考えで動いている。ものづくり太郎氏はこれをアメリカ特有の文化と捉えた。中国の深センにも行ったが、エネルギッシュではあるものの文化は違い、アメリカには知能が集まる風土があると比較している。
「無理とは言えない」が、統合のハードルは高い
大場氏は、現段階で核融合が世界のエネルギー供給を担うという確信は全く持っていないと明言した。そのうえで、誰かがいきなり最初に実現してしまう可能性は無理とは言えないとも述べている。例として、超伝導コイルを開発したある事業者は、コイルはできて磁場も作れた、あとはプラズマの閉じ込めだけだと語っており、そこまでできるのかという受け止めが広がっていると紹介した。
これに対しものづくり太郎氏は、エンジニアリングでは各技術要素を重ね合わせ、実際に動かさなければならない点が難しいと指摘した。大場氏もそのハードルは高いと認めている。現在、2027年や2028年までの実現にコミットしている事業者がいくつかあり、それが失敗すれば一気に冷え込むかもしれない。逆にイーロン・マスクのような化け物が出てくるかもしれず、世の中は分からないと大場氏は話す。
ものづくり太郎氏はAIを引き合いに出した。3年ほど前には来ないと言う人もいたが、結局ここまでの産業になった。利益モデルができていないと批判する人もいるが、ならばこれだけの資金調達をやってみろという話だと述べている。大場氏は、机上ではできると言われているものの、実際には夢のエネルギーから抜け出せておらず、実はほとんど進歩していないとまとめた。
安全性と放射性廃棄物
ものづくり太郎氏は、核融合は核分裂と違って安全なエネルギーだと指摘した。反応は自然に止まるため、連鎖反応がない。大場氏も、いわゆる炉心溶融のようなことは起きにくいと同意した。ただし中性子が大量に出るため、周囲の材料はすべて放射性廃棄物になる。それは仕方がないとしたうえで、暴走の危険がなく、大きなエネルギーを取り出せる可能性がある点が魅力だと二人は確認した。
現在地点について、ものづくり太郎氏は、まず超高温を作り、それを閉じ込めることが難しいという段階だと整理した。発電に至るにはさらに2つほどの段階がある。熱を取り出すことと、その熱で水を沸騰させてタービンを回すことである。後者は既存の技術でできている、と大場氏は補足した。
日本の強みはジャイロトロン
日本で核融合がこれほど話題になっている理由として、大場氏はもう一つジャイロトロンを挙げた。プラズマに使う電子管という部品で、作れるのは日本とロシアだけだという。核融合のプロジェクトが立ち上がって投資が集まると、各社が実験用に日本のジャイロトロンを買う。そのため一部の日本企業が沸き立っていると大場氏は説明する。
対談の最後に、ものづくり太郎氏は核融合の現在地点を追いたかったと述べ、反論がある人の声も歓迎するとした。2兆円の資金と大手IT企業の電力契約が集まる一方、プラズマ閉じ込めのエネルギー収支はようやく1前後にとどまる。その中で2027〜28年を目標に掲げる事業者が成果を出せるのかどうかは、未解決の問いとして残された。
大場です。ポスト石油戦略です。皆さん、中東で石油が来なくなっちゃったっていうのは、ニュース的には一番大きな出来事。例えばウクライナがロシアの石油精製設備を3分の1ぐらい壊しちゃったんですね。ロシア産の原油をインドが輸入して、インドでガソリンとかディーゼルにして、またそれを輸入するみたいなの、課題が、迂回問題っていうのがありまして、そこの生産設備がイランによって破壊されちゃったんで。
ちょっと石油から離れて、核融合のど真ん中でやられてたので、核融合の話を。夢の電源じゃないですか。
太郎さんも動画撮られてたんで。僕、実は過去に核融合の話をまとめたんですよ。というのも、核融合って分かってる人は分かってるけど、僕も本を見てやっと理解できたんですから。
入門編の本を解説されたっていう。そうなんですよ。基礎、仕組みがよく分からなかったんで、分かりやすい動画を作ったってぐらいなんですけど、全くゼロの人からすれば、めちゃくちゃ勉強になる動画だったとは。ありがとうございます。ということは、プロの目から見てもしっかりまとめられていたという理解です。
そうですね。ただ、期待値というか、そういうのは多分いろんな評価が。期待値は今低いって言われたような感じがするんですけど、核融合、簡単に僕が説明させていただくとですね、核融合の原材料は水であるということで、融合になりますから、融合して違う原子、元素を作るっていう。融合した時に吐き出されるエネルギーをもって水を沸騰させて、タービンを回すと。
ただ、出てくるエネルギー量が半端ないんで、これを直接物の中に閉じ込めるっていうことができないんですね。なので、何をしてるかというと、大変な磁場を作り出して、磁場の中にエネルギーを閉じ込めて、それで継続的な発電を目指してるっていうのが核融合だと考えております。
逆に核分裂っていうのもありますね。あれは原子がめちゃくちゃ大きいもの、ウランとかプルトニウムとかっていうのは、原子核が割れる時にエネルギーが出る。周期表があったと思うんですけど、鉄が一番安定なんですよ。鉄よりも軽い元素は融合するとエネルギーが出て、鉄より重い元素は分裂するとエネルギーが出る。簡単に言うとそう。
みんな鉄を目指していくわけですね。そう。最後はみんな鉄に落ち着いていくんですよ。じゃあ、宇宙の終わりは鉄って言われて。本当かどうか分かりませんけど、そういう考え方もできます。
今の現在地点とか、本当にホットなの、みたいなのを、せっかくですから大場さんに聞いていきたいと思う。最近ちょっとブームっぽいのは分かるじゃないですか。政府もブームだとか言って、日本独自でトカマク型でしたっけ、やってくぞとか言ってますけども。
あのブームのきっかけは、2021年に日本がある種きっかけを作ってるんですけど、超電導体が大事なんですよ。僕の理解だと、超電導は抵抗がないという。そうですね。電気を流しても全く電気抵抗がないので、超電導のリングを作って、一回電気を流すと永遠に流れてます。
ただ、超電導の難しさは、常温では難しくて、極低温というか、マイナス100何度という、冷やすエネルギーが必要なので、超電導は保持できないという理解でおります。おっしゃる通りです。素晴らしい。さすがものづくり。
最近のブームの前まではどうしてたかっていうと、国際的なプロジェクトがあって、ITER。フランスの。そうです。あれが唯一の実現性のある核融合のプロジェクトだったんですけど、ITERが前提にしている超電導技術っていうのは、めちゃくちゃ脆弱な超電導を使ってたんですよ。
そうなんですか。でも、技術がだいぶ、ITERの構想が発表された時から時間が経っちゃってますよね。そうそう。時間が経って、80年代、90年代に日本が開発した超電導のコイル、電線が、だんだん実用化ができるようになって。発明はアメリカの方だと思うんですけど、焼き物なんですよ。
ということはセラミック。そう。セラミックなんだけど、それを電線にしないといけないんですね。超難しいじゃないですか。ITERの時は金属の超電導体を使ってたんでよかったんですけど、その代わりめちゃくちゃ冷やさなきゃいけないし、あんまり強い磁場が出せなかったんで。
そうなんですか。セラミックってそもそも電気が通らないじゃないですか。不思議ですよね。冷やすと急に電気が流れるっていうことが起きたんですよ。なので、元々の超電導体って、最初、金属を冷やして電気抵抗がなくなるってところから発見がスタートしたんですよね。
最初は水銀ですね。水銀を冷やしてたら急に電気が無限に流れるようになっちゃって、なんじゃこりゃ。100年以上前にそういうことがあったんですけど、そこからいろいろ金属を冷やしまくってたら、大体超電導なんですよ。超電導にするにはすごい冷やさないといけないから、今度徐々に上げていって、超電導化するような物質を探していってるっていう。
最初は合金でやってたんですけど、焼き物、セラミックにも手を出したわけですよ。変態だ。そう。セラミックを冷やしていったら、結構高い温度で超電導になるという。今どのくらいなんですか。実用的に使われているセラミックの超電導温度は90K台ですね。マイナス180度。
マイナス180度っていうのは液体窒素で冷やせるんで。液体窒素ってマイナス196度なんで、液体窒素を作り出せれば、その環境を維持できるってことです。そう。それはめちゃくちゃ大きくて、昔の金属系の超電導体っていうのは、マイナス270度とかにしなきゃいけなかった。
うわ、もう宇宙みたいなもんじゃないですか。液体ヘリウムで冷やすっていう、めちゃくちゃ大変だったんですけども、セラミックの超電導体っていうのが80年代ぐらいに見つかってきて、これすごいけど、電線にするのむずくねって。
そうだね。だって焼き固めるから、電線なんて軟らかい材料というか、銅なんて曲がるじゃないですか。それはセラミックで、加工も難しいです。加工難しいじゃないですか。一回作っちゃったらパキッと割れちゃうんですから。
そう。ここから先が大変だっていうので、ずっと研究してて、フジクラさんとか住友電工とか、線材とかを作って。線材メーカーですね、本当に。そうそう。そういうところが、酸化ニウムとか、別の金属フィルムでサンドイッチする感じだったと思いますね。
セラミックの粉末を並べて、着して、プリントするっていうことで、セラミックスに這わせるというか、電気を。そうです。っていう形で、電線として使えるような開発に成功したのが、2020年とかそれぐらいなんですよ。
これを使えば、あんまり冷やさずにかなり強い磁場を出すことができるっていうことになって、ITERってばかでかいんですけど、新しい高温超電導体のセラミックの電線を使えば、1メートルぐらいまで核融合の設備を小さくできる。
1メートルですか。だって今、人が何十人、何百人も入るような、でっかい釜みたいなもんじゃないですか。ITERはそうですけどね。計算上、新しい超電導のコイルを使えば、釜の大きさにできるっていうのが理論的には分かってるんですよ。
それが革命で、日本の超電導線材が実用化できそうになったことによって、設計思想が全く変わって、それにアメリカのMITとかが気づいてというか。おいしそうだぞと。またいいところだけ持ってかれるんじゃないか、これ。もしかしたらいけるかもっていうので、2020年代に一回ブームになって。
その後に、磁場閉じ込め以外にもレーザー核融合っていう方式があって、玉の中に、おむつの吸収するポリマーに重水素とチューを入れて、そこにいろんな方向からレーザーを同時にバーンって当てるんですよ。そうすると瞬間的に1億気圧とかになって、その瞬間だけ核融合が起きるんですね。
でも、エネルギーどうやって取り出すんですか。そんな複雑な光を当てて。それはまた今度考えようってこと。まずは核融合を起こそうぜ。なるほど。でも、レーザー方式よりは閉じ込める方が熱変換しやすいわけですから。
はい。なんですけど、なんでこの話をしたかっていうと、こっちの方が核融合の成績としてはいいんですよ。2022年だったかな。レーザー核融合の実験がアメリカであって、入力したレーザーのエネルギーの4倍ぐらいの熱が出たんですよ。
4倍のエネルギーを取り出せると。それで、うわ、すげえ、みたいな感じ。でも、それは最後回さないと、モーター、発電できないから。実用性とは関係ない実験結果なんですけど、その話で投資家が湧き立っちゃって、それで何千億ってお金がつくようになったんですよ。
何千億。そうですよ。日本はどういうポジショニングなんですか。日本はずっとITERとかをしこしこやってて。しこしこやってます。国の予算なんで、たかだか何十億とかやってて、アメリカで小さくできるっていう話と、レーザーで4倍のエネルギーが出たっていうので、一気に投資家がヒャッハーってなって、ばんばんお金を引けるようになって。
今もそうなんですか。そうです。沸騰はやまないみたいな。やまずですね。一回ちょっとしぼんだんですけど、それは金利が上がったりとか。
今、なんで核融合が再注目されてるんですか。今、再注目されてるのは、MicrosoftとGoogleがデータセンター向けの電力契約を核融合メーカーとしたからです。
そういうことか。AI時代に向けてエネルギーがボトルネックになるって言われてるんで、タービンというか、今ガスとかじゃないですか。原子力で、その次を目指してるわけですね。はい。もし最初に実現すれば、最強になるじゃないですか。いくらでもAI使えますね。そうです。
そこにめちゃくちゃお金がついて、今や世界で140億ドルなんで、2兆円ぐらい。核融合の投資額としてそれぐらい。誰もエネルギーを取り出してタービンを回せてないのに、2兆市場になってると。
タービンどころじゃないですよ。エネルギーがプラスになったのは、さっき言ったレーザー核融合だけなんです。ITERはまだ何も動いてません。今建設中ですからね。建設中で、2024年に全面的に壊れてることが分かって、全部作り直してますから。
どこが壊れてるんですか。ほぼ全部ですよ。ITERが、ひびが入ったりとかが分かって。元々25年にファーストプラズマっていう予定だったんですけど、今34年とか。10年以上も遅れちゃったんですか。遅れてます。
おまけにコンセプトが、高温超電導の前の設計思想なんで、そもそもそんな大きさで作る必要はないかもしれないのに、そのままでやっちゃってますから、他に先を越される可能性もありますよね。大きいとプロジェクトもでかくなるんで。制御も難しくなると。かつ、改善のサイクルが回しにくいですから。直径1メートルでできたら本当に夢の核融合。
はい。かつ、タービンを回す以前の問題で、まずプラズマ閉じ込めが何秒できるかの世界です。これを永続的にできないといけないわけですから。今1分ぐらい。1000秒とかそういう。1000秒か、20分ぐらい。
だけど、エネルギーの収支として、プラズマを維持するために使ってるエネルギーをどれぐらい超えたかっていうところだと、1を超えたか超えないかぐらいのまま。使うエネルギーの方が多そうではあると。どっこいどっこいって、プラズマの維持のエネルギーなんで、全体のエネルギーと換算するとマイナスですね。熱交換して発電すると、1/になるわけで。アルファベットのQって書いて、Q値って言うんです。
以上るてじゃまじゃないですか。全然ですね。本当に夢ですね。虫眼鏡でお湯を沸かして、火力発電所ができそうって言ってるようなレベル。ごめんなさいね、例えですから。例え話として。でも原理的にできそうならお金出すよっていう投資家がばんばんついて、すごい産業になったっていう。
そう。AIが一のバブル。そうですね。今、大体60社近くいますけど、生き残れるのは1社、2社じゃないかな。じゃないですかね。アメリカのサンフランシスコ、実は核融合のイベントがあったんで、ちょうど行ってきたんですよ。本当ですか。素晴らしいです。ほとんど投資家とか、実業家じゃないんですよね。まだまだそういう感じ。なので、技術が分からない投資家をどうさせるかっていう戦いをしてます。
ただ、アメリカのサンフランシスコ、ベイエリアがすごいのは、挑戦者がどんどん来るっていう。1か月半ぐらい前かな、テンストレントに行ってきたんですよね。ジム・ケラーが言ってたのは、あだつキアつって誰が気にするんだ、みたいな。NVIDIA、俺がぶっ倒す、みたいな。そういうマインドですよね。
みんながやったらほとんど失敗すると思ったら、やらないっていうようなマインドじゃ駄目なんですよ。そう。少しでも可能性があるところに張るし、それが世の中のためになるよねっていうマインドで彼がやってるんで、そこら辺はアメリカの特殊な文化。中国は深圳にも行ってきたんですけど、やっぱりエネルギッシュですもんね。ちょっと文化違いますけどね。大きく見せて本みたいな。アメリカは知能が集まる風土があるんで。
もちろん、今の段階で世界のエネルギー供給を担うほどの確信は、私は全く持ってないですけども、誰かがいきなり最初に実現しちゃう可能性は、なきにしも。もちろん無理とは言えないんで。
そうね。さっきの超電導を発見した事業者も、コイルだけはできてるんですよ。磁場は作れましたと。あとはプラズマ閉じ込めだけですって言ってて、だから、そこまでできるんだ、みたいな感じに今なってますね。でも、エンジニアリングは各技術要素を重ね合わせて実現して、実際に動かさないといけないっていうのが難しい。
そうですね。そこのハードルは高くて、今ホットで、27年とか28年までにコミットしてますっていう事業者がいくつかあるんですよ。逆に、それが失敗すると一気に来るかもしれないし、そこからマスクみたいな化け物が出てくるかもしれないし、世の中分かりませんからね。
AIが3年ぐらい前はそんなに来ないよって言ってた人もいるわけですけど、結局ここまでの産業になって、AIエージェントが出てきてっていうことで、進化がすごいわけですから。だから、全然利益モデルできてないじゃないのかとか、いろいろ文句言う人いますけど、じゃあこれだけの資金調達やってみろよって話じゃないですか。そうですね。
まだ机上ではできると言われてるものの、実際のリアライズでは、まだ夢のエネルギーからは抜け切れてないと。なので、実はほとんど進歩してない。これ難しいもん。構造が分かってればより分かると思うんですけど、核融合が核分裂と違って、全然安全なエネルギーなんですよね。
自然消滅するんで、連鎖反応はない。そう。いわゆる炉が融解するとか、そういうことは起きにくい。ただし、中性子がめちゃくちゃ出るんで、周りの素材というか、みんな放射性廃棄物になります。そう。それはしょうがないとして。ただ、暴走するエネルギーがない。かつ、すごいエネルギーを取り出せる可能性があるっていう。そうですね。
まず、エネルギーを閉じ込める、超高温になって、それを閉じ込めることが難しいっていうのが現在地点かなと。そうですね。そこから発電になると、あと2つぐらいあるので。そうですね。熱を取り出すっていうのは必要だし、熱を取り出してどういうふうに沸騰させて、タービンを回してっていう。これがね。それ以外は今でもできてるわけですから。
そうですね。あと、日本でこれだけ話題になってるもう一つは、ジャイロトロンって言って、プラズマ閉じ込めに使う電子管っていう部品があるんですけど、それを作れるのが日本とロシアしかないんですよ。なので、核融合のプロジェクトができて、みんな投資すると、日本のジャイロトロンをみんな買ってくれます。なるほどね。実験にみんな買ってくれてるっていうので、一部の事業者が湧き立ってる。ありがとうございます。
ということで、イラン情勢は実はまだ全然終わってない。インシデントがあって、アクシデントになる一歩手前であるっていうことは、非常に勉強になりました。ありがとうございます。僕も核融合の現在地点を追いたかったので、もちろん反論する人もいると思うので、そういった方、ぜひ応募いただきたいと思います。
大場さんとのつながりは、ドイツの西村さんとのつながりで実現したということで、ためになった方は、犬幕をしていただきたいのと、今回エネルギーということで、製造業にはなくてはならないエネルギーの話をさせていただきまして、製造業界隈で働いてる方、ぜひチャンネル登録いただいて、いつもディープな話をしてますので、お付き合いいただければと。
最後になりますが、ものづくり太郎、2027年度の動画依頼を受け付けております。展示会に出すより圧倒的なコスパで引き合いを取れますので、ある担当者いわく、なぜものづくり太郎チャンネルに依頼しないんだというレベルで引き合いが来るそうなので、ぜひご検討いただければと思います。ということで、今日もどうもありがとうございました。
ありがとうございました。じゃあね、バイバイ。
皆様、お疲れさまでございました。2026年、残り少しでございますが、ちょっと案件動画やりすぎて、PR動画おりますので、PR動画募集させていただきたいと思います。皆さん、ホームページからでも結構です。Xはなかなか連絡がつかないから駄目です。メールで直接ご連絡いただいても結構です。
この動画を見ましたといった方は、なんと15%オフさせていただきます。出血大サービスでございます。皆様、弊社のチャンネル、こうなっております。性別、男性が95%、女性はほぼゼロです。過去5%です。非常に男臭いです。さらに年齢層は45歳から55歳。ちょっと加齢臭がする。いや、違います。賢者の男性が素晴らしく見てるチャンネルということをご理解いただきたいと思います。
皆様、展示会、いつものように出してるんじゃありませんか。もう古いです。展示会、なんとなく出してるけど、名刺500枚集まりました。それどうなるんですか。マーケティングしてるんですか。してませんね。空中戦で電話かけてますか。してませんね。そこから実際の引き合いになりますか。なりません。ほとんどなりません。
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過去の実績でございますが、9割のお客様からは、よかったねというポジティブな評価をいただいておりまして、例えば大手電子部品メーカー、わずか1か月で30リード獲得。恥ずかしい話ですが、ものづくり太郎のPRが一番効果があったとかですね。
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大手CADベンダーですね。どこか分かりそうですね。クラウド型CADソリューションの訴求を行い、独自のプラグメントと比較し、50倍から100倍の効果がありましたと。50倍から100倍ですよ。誰が展示会に出すんですかと。総合電機メーカーからのご依頼でございますが、なんと5回もやりました。効果ありありでっていうことで、ぜひご依頼お待ちしております。
概要欄からチェックお願いします。展示会に出すのであれば、ものづくり太郎チャンネルに出す、いいじゃないですか。失敗するか失敗しないか、皆様の熱量にかかっております。ということで、ぜひよろしくお願いします。お待ちしてます。お願いします。案件ちょうだい。ちょうだい。
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