ジム・ケラーはNVIDIAにどう挑むのか:Tenstorrentの設計思想と、シリコンバレーで学ぶ日本人研修生
ものづくり太郎チャンネルものづくり太郎チャンネルのものづくり太郎氏が、米Tenstorrentを訪れ、同社を率いるジム・ケラー氏と対談した。テーマは、AI半導体市場で圧倒的な地位にあるNVIDIAにどう挑むかである。後半では、日本の設計人材育成プログラム「ADIP」でTenstorrentに派遣されている2人の学生にインタビューしている。ケラー氏の主張は、ネットワークでつながる汎用AIプロセッサとオープンなRISC-Vを組み合わせれば、高価なメモリにもCUDAにも依存せずに戦えるというものだ。太郎氏はこの主張を自身の解説で補強し、日本のエンジニアが最先端の設計現場に出ていくべきだと訴えている。
「ミスター半導体」ジム・ケラーという人物
太郎氏はまず、ケラー氏の経歴を紹介する。iPhoneのAシリーズ(Bionic)チップを設計し、それを土台にMac向けの半導体も作られたことから、太郎氏はAppleの省エネと高性能の基盤を作った人物と位置づける。PC向けではAMD Ryzenなどのx86系CPU、64ビット化(AMD64)に関わり、Teslaの自動運転(オートパイロット)用半導体も手がけた。Intelではチップレット、つまり複数のダイを統合する技術とダイ間通信の設計思想、開発体制の刷新を主導したと太郎氏は説明する。
そのケラー氏が「NVIDIAは俺たちが倒す、当たり前だろう」と語ったことを、太郎氏は冒頭で強調する。世界一の企業を倒すと言い切るところに、シリコンバレーの挑戦の文化とアメリカ産業の強さが表れている、というのが太郎氏の見方である。
ネットワークでつながるAIプロセッサ
対談で太郎氏は、Tenstorrentの強みを問うた。ケラー氏は2点を挙げる。1つはソフトウェア、もう1つはスケールである。同社のAIチップはいずれも400ギガビットのEthernetポートを12個備えている。そのためネットワーク帯域が大きく、多数のチップをつないで非常に大きなモデルを多くの計算要素に分散できる。十分なSRAM、DRAM、ネットワーク帯域があるので高速に動かせる、というのがケラー氏の説明だ。
太郎氏は続けて、NVIDIAが採用する広帯域メモリ(HBM)を使わずにどう対抗するのかを尋ねた。ケラー氏の答えは、メモリへの書き込み頻度がそれほど高くない設計であること、そしてAIプロセッサ同士が大きなモデル上で直接通信して協調することである。そのうえで、自社はまだ新しいスタートアップだが、生産の立ち上げが始まり製品を販売している段階だと付け加えた。
アーキテクチャそのものが違うのか、という質問には、ケラー氏は計算機の系譜から答えた。汎用CPUがあり、ゲームを動かすアクセラレータとしてGPUが生まれた。その後GoogleがTPU(テンソルプロセッサ)を発明して最初に製品化した。NVIDIAは「GPUとテンソルプロセッサの組み合わせ」だという。これに対してTenstorrentのチップはGPUではなくテンソルプロセッサであり、さらに「ネットワーク化されたAIプロセッサ」である。チップの中にネットワークインターフェースを持ち、ホストプロセッサを介さずにチップ同士を直接つなげられる。チップを増やすほど強力になるのかという太郎氏の確認には、そうだという趣旨で応じている。
NVLinkと光接続への見方
太郎氏は、NVIDIAには高速なチップ間接続のNVLinkがあり、Tenstorrentは通信面をあまり重視していないように見えると問うた。ケラー氏によれば、NVLinkは高速なインターコネクトだが一般的にスケールするものではない。2つのプロセッサがNVLinkで通信するとき、一方が相手のRAMにデータを送る形になる。Tenstorrentはコアとコアの間を何も介さず直接つなぐ、というのがケラー氏の説明である。
サーバーラックをまたぐ接続についても質問があった。ラック間の接続はEthernetだという。太郎氏がさらに、NVIDIAは光電融合(CPO)で高速化を進めているが、普通のEthernetではレイテンシが問題にならないかと尋ねた。ケラー氏は、NVIDIAも光ケーブルを使い始める計画だとしたうえで、本当の論点は低コストの光ケーブルだと述べた。Ethernetは光につながり、光部品の価格は下がってきていて、光はもはや特別なものではなくなりつつある。光は今後面白くなる、というのがケラー氏の見立てだ。
推論特化ではなく「汎用AIコンピュータ」
今後は推論(インファレンス)が重要になるのに、なぜ学習用チップも開発しているのか。この質問に対し、ケラー氏は専用化の流れそのものに懐疑的な立場を示した。CPUは汎用であり、ゲーム用GPUはAMDでもNVIDIAでもよく似ていて、AppleのGPUも汎用だ。いまは推論と学習、LLMのプリフィルとデコードでまったく違うコンピュータが必要だと言われているが、それは長くは続かないという。
Tenstorrentが目指すのは「汎用AIコンピュータ」である。1チップでも、32チップを載せた箱でも、現在1152個のAIチップからなるスーパークラスタでも、常に1台のAIコンピュータに見えるようにする。ケラー氏は「専用化は基本的に、何か問題があることのサインだ」と述べ、AIは非常に汎用的になると予測した。誰もが大規模言語モデルを動かし、ファインチューニングも行い、非常に大きなプロンプトとコンテキストを扱う。それらが1か所に集約されていく、という見立てである。
汎用チップで専用チップを設計力で超えようとしているのか、という問いには、数学は同じだと答えた。行列積、ベクトル演算、各種の演算、そしてデータの移動である。1個のプロセッサから数千個のプロセッサまで、それは変わらないという。
「CUDAなんて誰が気にする?」
太郎氏が最も踏み込んだのは、NVIDIAのCUDAエコシステムをどうするのかという質問だった。ケラー氏は、ちょうど顧客と話したばかりだが誰もCUDAを気にしていない、ただ翻訳するだけだ、と答えた。AnthropicやGemini、GLM、Kimi K2といったAIに、CUDAのプログラムを示して書き換えを頼めば書いてくれる。Tenstorrentには数千の数学演算カーネルがあり、コードをそれらに翻訳する作業はいまやAIへのプロンプトで済む。好きなAIエンジンに「CUDAからTenstorrentへ翻訳するためのプログラミングガイドを書いてくれ」と頼めば、やり方を正確に教えてくれるという。
ケラー氏は、数学的な部分は難しいが多くの企業が解決に取り組んでいるとも述べた。演算子をスケールするよう作れば多数のテンソルプロセッサが協調でき、その上にPyTorchやJAXのような言語がAPIを定義する。プログラムはそのどれでも構わない。同社はこうした内容を論文としてPDFにまとめ、オンラインで公開したという。
太郎氏は「それならTenstorrentがソフトウェアを拡充する意味はあまりないのでは」と、意地悪な質問だと断りつつ尋ねた。ケラー氏の回答は字幕上では断片的だが、必要なところはやらなければならないという趣旨で、AMDやTPUなどにも言及している。
後の解説で太郎氏は、この場面を印象深く振り返っている。日本のエンジニアならCUDAの強さを認めて少し謙遜しそうな場面で、ケラー氏は真顔で「誰が気にするんだ」と言い、笑っていたという。太郎氏の解釈はこうだ。NVIDIAの社員の6〜7割がソフトウェアエンジニアだと言われるほど、CUDAはNVIDIAの強みの源泉だった。ところが、NVIDIAのGPUで学習されたClaudeやCodexのようなコーディングに強いAIが、CUDAの代わりを作れるようになった。NVIDIAが育てたAIによって、ソフトウェアの壁がほぼなくなりつつある。CUDAを使わなくても、1日後には同じようにTenstorrentの半導体を動かせるようになる、というのが太郎氏の理解である。
Rapidus、日本のエンジニア、RISC-V
TSMCでもよいのに、なぜRapidusと協業したのか。ケラー氏の答えは日本での事業に関わるものだった。Tenstorrentは東京にオフィスを持ち、人を採用しており、日本に多くの顧客がいる。その中には日本でシリコンを製造したい顧客もいるという。
日本のエンジニアについてケラー氏は「素晴らしい、もっといればいいのに」と語る。受け入れた日本人エンジニアはAIモデルの仕事だけでなく、CPU設計、AIのテスト用ソフトウェア、基本的なRTLにも取り組んでおり、非常に優秀で意欲的だと評価した。
RISC-Vのオープン戦略を採る理由について、ケラー氏はRISC-Vが新しいアーキテクチャで、優秀な人なら誰でも設計できる点を挙げた。世界にはRISC-Vの採用を求める地域もあり、中国はすでにサーバーを作っていて、インドやEUも強い関心を持っているという。Tenstorrentは仕様をオープンにし、リファレンスモデルもソフトウェアスタックも公開している。重要な顧客の中にはCPUに手を加える企業もあるため、CPUとAIのIPを「イノベーション・ライセンス」と呼ぶ形でライセンスし、改変を認めている。そしてAIを使えば、その改変が本当に堅牢かをテストできるという。
過去の自分のチップにどう勝つか
太郎氏は、ケラー氏がかつて自ら作ったAppleのMシリーズやAMDのZenコアとも戦うことになるのでは、と問うた。ケラー氏は、AIを使ってより速く設計すると答えた。社内には最高のアーキテクトが2人おり、ここ数年はAI、AIソフトウェア、それが設計に与える影響について考えてきた。全エンジニアにAIを効果的に使う訓練をしているとも言う。AIで混乱を生むのは簡単だが、改善の余地は大きい。「CPUはこれ以上速くならない」というのは「制限的な思い込み」であり、常に良くできる。ケラー氏はロケットの例にも触れ、誰もが無理だと思っていたことが実現された話と重ねている。
日本のエンジニアへの期待と、大学時代の話
日本の設計者への期待を問われると、ケラー氏は検証、アーキテクチャ、物理設計、ソフトウェアといった仕事の幅を挙げた。そこで自分の得意分野を知り、多くのスキルを得られる。受け入れ側も日本の人々を知ることができる。今後10年で設計の方法やCADツールの在り方は大きく変わり、Rapidusはその良い例だという。より少ない日数でチップを作れるようになれば世界は変わる。AIで設計を生成し検証することも大きな変化だ。いまは若いエンジニアが良い機会を得るのが難しい時期なので、履歴書を送ってほしい、空きはある、とも語っている。
最後の質問は、好きな人を追って大学を選んだという話は本当か、というものだった。ケラー氏は笑いながら認めた。父親は機械エンジニアだった。ある女の子がペンシルベニア州立大学に行くと聞いて願書を取り寄せ、専攻を選ぶ際に化学工学、機械工学、電気工学などを並べて検討し、電気工学を選んだ。大学ではコンピュータではなく電磁場と半導体物理を学び、それが好きで得意だったという。
太郎氏の解説:Blackholeはなぜ安く速いのか
対談を受けて、太郎氏はTenstorrentの主張を独自に整理した。太郎氏によれば、同社はNVIDIAのGPUと比べて性能は3〜4倍、価格は4分の1から5分の1だと言っている。それがどういう論理で成り立つのかを説明するのが、この解説の狙いである。
1つ目は製造プロセスの差である。太郎氏がNVIDIAの「Vera Rubin」と比較したところ、Vera RubinのGPUとCPUはTSMCの3nmプロセスで作られるのに対し、TenstorrentのBlackholeは6nmである。太郎氏の説明では、6nmと3nmではウェハ1枚あたりの価格が2〜3倍、開発コストが4〜5倍違う。加えてフォトマスクの価格も高くなり、プロセスが複雑な3nmより6nmのほうが歩留まりも良い。太郎氏は、Tenstorrentで渡されたシールも紹介している。Blackholeが NVIDIAのロゴを吸い込んでいる図柄だという。
2つ目はメモリである。Vera RubinにはHBMが16スタック載り、さらに256GBのDRAMが8個あると太郎氏は述べ、メモリを大量に使う構成だと指摘する。一方、BlackholeはHBMより安いGDDRを使う。それも最新のGDDR7ではなく、1世代前のGDDR6だ。ただし太郎氏は、NVIDIAがHBMによって圧倒的な処理を実現しているのも事実だと認めている。Vera Rubinの1枚のボードは、5GBのハイビジョン動画に換算すると1秒間に1万本分のデータを処理できるという例を挙げている。そこで問題になるのが、HBMなしでどう処理するかだ。
太郎氏が挙げる答えは、Blackholeの各Tensixコア内部にあるSRAMである。SRAMは最も高速なメモリで、1コアあたり1〜1.5MB程度載っていると言われる。太郎氏の試算では、チップ全体でVera Rubinの数倍のSRAMを積んでいる。外部メモリに頼らず、コア内のL1キャッシュで推論を回せるという説明だ。さらに各コアには5つのRISC-V CPUが載っている。これらがメモリの管理や次の計算の準備といった、演算を支える制御を担う。
処理方式も違う。太郎氏によれば、BlackholeはMIMD(複数命令・複数データ)方式で、各コアが独立して異なるプログラムを実行でき、連続した複雑な演算を行える。NVIDIAのGPUはSIMD(単一命令・複数データ)方式で、SRAMが比較的少ないため外部のHBMとの間で何度もデータを出し入れする必要がある。Blackholeは各コアの中である程度処理を済ませ、容量が足りなくなったときに外部のGDDRを使う。そのため外部メモリの使用量はNVIDIAの8分の1程度で、コストも安く、AI演算に最適化された構成になっている、というのが太郎氏の説明である。
なぜNVIDIAはMIMDにしないのか。太郎氏は、NVIDIAがもともと画像を1つずつ処理するGPUの会社で、その構造を引き継いでいるため、AI専用として最適化しきれていないと見る。SRAMを大量に積む半導体企業Groqを仲間に引き入れたのもそのためだ、というのが太郎氏の解釈である。
RISC-Vの利点とGalaxyサーバー
太郎氏はRISC-Vの利点にも触れている。x86などの従来のCPUは命令セットがレガシー化し、命令が数百もある。RISC-Vはそれを40程度に集約したオープンな命令セットで、回路がシンプルになる。チップ上で動くコードまでオープンなので、問題が起きたときに原因の階層を掘り下げられる。自分のコードのバグなのか、コンパイラの最適化ミスなのか、ハードウェアの挙動なのかを判断できるため、エンジニアにとって非常に使いやすい。最適化はChatGPTやClaudeにプロンプトを出せばやってくれる。太郎氏は、今の時代に合った半導体エコシステムを作ったのだと評している。
製品面では、Blackholeを32個搭載した「Galaxy」サーバーがあり、これを16台積み重ねればサーバーラックになる。コストについて太郎氏は、話題の「K3」を動かすにはNVIDIAのGPUだと12億円ほどかかるが、Galaxyサーバーなら1台程度で動かせ、3億円以下で済むだろうと見積もる。
また太郎氏によれば、Tenstorrentのサーバーを世界で最も多く買っている国は日本だという。このアーキテクチャは自動運転、ロボット、AIサーバーで同じ構成を流用できる。用途ごとに専用半導体を作る必要はなく、ソフトウェアもCUDAでなくてよい。太郎氏はこれを「打倒NVIDIA」の中身としてまとめている。
ADIP研修生インタビュー(1):RTL設計に「いきなり実戦投入」
半導体を製造できるだけでなく、産業につながる半導体を設計できるエンジニアが日本に必要だ。太郎氏はそう述べて、NEDOのプログラムであるADIP(最先端デジタルSoC設計人材育成)を紹介し、Tenstorrentに派遣されている学生2人に話を聞いた。
1人目の響さん(後に「渡辺さん」と呼ばれている)は、東京の大学の修士2年である。化学と物理を両方学ぶ学科に在籍し、研究室は応用物理系で光エレクトロニクスを扱っている。半導体設計とは直接関係がなく、研究室の先輩は東京エレクトロン、SCREEN、ディスコといった半導体製造装置メーカーに就職することが多い。半導体設計の職を目指して就職活動をしていたところ、フォローしていたXのアカウントでこのプログラムの紹介を見つけ、すぐに応募した。学生は指導教官の許可が必要なため、その日のうちに相談した。研究の途中で抜けることになったが、「行きたいなら行ってみれば」と、どちらかといえば前向きに送り出されたという。
2025年10月に渡米し、海外生活も一人暮らしも初めてだった。後から来る安藤さんと同居する予定があったため長期契約ができず、短期の住まいを転々として最初は大変だったという。休日は会社の人と日本の曲が入ったカラオケに行くこともある。
仕事は、Tenstorrentの次世代CPUのいくつかのコンポーネントで、論理回路を記述するRTL設計を担当している。大学の研究とは無関係だが、個人的に勉強はしていた。響さんによれば、ハードウェアは一度作ると変えられないため、他社でも社内の他部門でも新人をいきなりRTLに回すことは少ない。しかしスーパーバイザーは「できるだろう」と任せてくれた。無理やりステップアップさせられた形で、約半年で大企業出身のベテランエンジニアと普通に議論できる水準に達したという。
渡米して感じたのは、もっといろいろなことに挑戦してくればよかったということだという。新しい情報を吸収して、できることが増えていくのが楽しい。身についたのは、議論やスケジュール管理、共同作業での分担といったコミュニケーション面のスキルと、ハードウェアを作るための考え方だ。いま一番難しいのは、回路の規模感や必要なハードウェアリソースを見積もる感覚だという。コンパイルのようにして後から確認はできるが、ある程度は肌感覚で進めなければならない。
去年の自分に声をかけるなら「絶対来た方がいい」と響さんは答えた。経済産業省がTenstorrentにプロジェクト資金を出しており、そこからベイエリアのインターンの一般的な水準の給与が支払われている。仕事仲間と遊びに行くこともあり、人脈は将来とんでもなく役に立つと思うという。日本の設計人材へのメッセージとしては、2期・3期には企業から派遣された人も多く、現地のエンジニアと変わらないほど優秀だと話した。日本企業では最先端のCPU設計の機会がないだけなので、ここで経験を積んで日本企業に還元してほしいという。
ADIP研修生インタビュー(2):アウト・オブ・オーダーコアの中核を書く
2人目の安藤さんは東京大学大学院を休学中の修士1年で、この年の3月に渡米した。学部時代の卒業研究はRISC-Vで、東大で開かれたRISC-V Dayでこのプログラムの説明を聞き、第2期に応募した。第2期は2025年5月に募集が始まり、10〜12月にプリトレーニングを受けた。1月開始の予定だったが、ビザ取得などで遅れて3月開始になったという。
安藤さんが関わっているのは、TenstorrentのRISC-VサーバーCPUの次世代品である。現行品のAscalonはすでに発表されている。担当はアウト・オブ・オーダーコアのうち「ミッドコア」と呼ばれる部分のRTLだ。
安藤さんは中学生にも分かるようにと求められ、CPUの仕組みを説明した。CPUはレジスタの値を演算し、メモリとの間ではロードとストアでやりとりする。命令を順番どおりにパイプラインで処理するのがイン・オーダーCPUで、1990年代頃まで主流だった。これに対してアウト・オブ・オーダーは、依存関係のない命令を前の命令の完了を待たずに実行する。たとえば「x1=x2+x3」の次に「x4=x5+x1」が来れば、後の命令は前の結果に依存するので待つ必要があるが、依存しなければ先に実行できる。現在はアウト・オブ・オーダーが一般的で、イン・オーダーは低消費電力でゆっくり処理すればよいマイコンなどに使われるという。
フロントエンドからは命令が順番どおりに流れてくる。ミッドコアはそれをリオーダーバッファ(ROB)に入れ、準備ができた命令から実行ユニットに流し、ライトバックしてROBに完了ビットを立てる。そしてプログラム順に完了した命令をリタイアさせる。安藤さんはこの一連の処理を書いている。
設計の目的について、安藤さんはインターンの立場として断言は避けた。そのうえで、SPECのような業界で使われるCPU性能指標で世界トップを取り、RISC-Vのサーバー級CPUで覇権を狙う意思があるのだろうと話した。強いCPUはAIアクセラレータを動かすのにも使える。ただ、いま取り組んでいるのはAI向けというよりサーバー向けだという。
世界最速なら顧客のコストが下がるのかという問いには、「微妙」と答えた。ただし、x86はIntelとAMDしか作れず、Armはライセンス料がかかる。オープンなRISC-Vにはそうした縛りがないので安くなる可能性はあるという。RISC-Vはカリフォルニア大学バークレー校で、x86やArmの失敗を学んだうえで開発されており、アウト・オブ・オーダーで実行しやすい命令になっているとも説明した。Tenstorrentは現在、AscalonなどのCPUコアをIPとして販売しており、設計図を売るビジネスである。
アーキテクチャレベルの設計はシニアエンジニアが担い、安藤さんはその上で、最も速く、最もハードウェアコストの小さい実装を追求するマイクロアーキテクチャのレベルを担当している。CPUの歴史は長いが、まだ改善の余地はあるのかと問われると、「あります」と答えた。
安藤さんは卒業研究で、RISC-Vのベクトル命令を使って逆行列演算を高速化するイン・オーダーCPUを自作した。その過程で、実際の最高性能のCPUがキャッシュやアウト・オブ・オーダーをRTLでどう書いているのかを知りたくなったという。いまは大企業から来たシニアエンジニアのノウハウを間近に見ながら、仕様をもとに自分でRTLを書けていて楽しいと語る。シミュレーションに加えて論理合成でゲートレベルのロジック量を確認し、配置配線も自分で回す。ロジックが少なくても距離があると時間がかかるため、配置を意識して書く必要があるという。
苦労を聞かれると、始まって4か月近く、ずっと楽しいと答えた。実装に悩み、土日もRTLを書くが、それもやりたいことだという。大変だったのはむしろ生活面で、アパート契約、銀行口座の開設、給与受け取りに必要なソーシャルセキュリティナンバー取得の面接などに時間を取られたことだった。応募を考える人には、CPUに興味があればRISC-Vコースに、AIコースもあるのでそちらにも挑戦してほしいと語った。学生は生活に困らないだけの資金が出るのでノーリスクで集中でき、社会人は上司に相談してみるとよいという。
太郎氏の問題提起:日本のエンジニアは未来から逆算しているか
インタビューを終えた太郎氏は、ADIPの上級コースはシリコンバレーの最先端企業で実践研修を行うもので、面接があり一定の設計知識が必要だと補足した。そのうえで、ケラー氏が「なぜ日本のエンジニアがここに来ないのか分からない」と語っていたことを紹介し、学生たちの輝いた表情がその答えだと述べる。
太郎氏は、Rapidusを扱った回でも言われていた、産業を生まなければ意味がないという話を引いた。日本に産業がなければサービス業や観光業、下請けしか残らなくなる、というのが太郎氏の懸念だ。そして自分の見方として、日本のメーカーのエンジニアは既存製品を伸ばすことばかり考えている、と語る。AI時代にどんな半導体が必要かを逆算し、そのための設計者を育てることをしなくなった、という指摘である。国が支援し、ケラー氏のもとで働ける機会があるのに、各メーカーの第一線のエンジニアが応募しないでよいのか。日産やホンダですら危うくなっている今、20代に挑戦しなくて20〜30年後も食べていけるのか。太郎氏はそう問いかけ、企業にもこのプログラムで人材を育ててほしいと呼びかけて本編を締めくくった。
どうもこんにちは。ものづくり太郎チャンネルのものづくり太郎です。本日は打倒NVIDIAのすごいやつ、最強天才エンジニアが挑む半導体の新境地ということで、皆さんお待たせしました。アンチNVIDIA会でございます。一生一緒にNVIDIA、とそれはどうかなというですね、非常に面白い会になってると。ジム・ケラーと対談をしてまいりました。
皆さんこれiPhoneで見てます?iPhoneのですね、Bionicチップを設計した人でございます。パソコンのですね、CoreとかAMD Ryzenってあるじゃないですか。x86の半導体を設計したのもジム・ケラーでございます。テスラユーザーの方いますね。テスラの自動運転の半導体を設計したのがこれもジム・ケラーでございます。
そのジム・ケラーと対談してきて、どうやってNVIDIAをボコボコに倒そうかと深掘りする、非常にエキサイティングな、エキサイティングな動画になっております。今のエキサイティング2回流してください。この僕が言ってる内容もカットしないでください。
そんな面白い会にスポンサードいただいたのは株式会社平山さんですね。平山の強みは人のものづくり力を共に育てる姿勢です。単に人材を派遣するではなく、現場ごとに最適な教育研修を実施して、スタッフ1人1人のスキルアップと定着を丁寧に支援しています。改善の融合により生産性の高いものづくり環境を実現。人を働かせるのではなく育てることを大切にし、成長を実感できる環境作りを通し、企業の生産性向上と持続的な発展を支援されてるんです。
ということで平山に興味ある方は概要欄チェックいただきたいと思います。それではやっていきたいと思います。本日は打倒NVIDIAのすごいやつと、王者をぶっ倒すということで、最強天才エンジニアが挑む半導体の新境地という面白い題名でやっていこうと思います。
それではですね、写真見りゃ分かるでしょうと。Tenstorrentです。ご存知ですか?ジム・ケラーですよ。半導体業界で彼の名前を知らない人はいないぐらい伝説的な人物で、もう生きてんだけどレジェンドです。ジム・ケラーが何をしてきたか。誰もが知る製品の中核を設計してるっていうことで、この動画を見てる皆さん、ほぼ全てが彼の恩恵を受けてるっていうことになりますけども、例えばiPhone、A Bionicチップですとか、MacBook。このA Bionicチップを元にMacの半導体も構築されてますから、もうAppleの圧倒的省エネ・高性能の土台をジム・ケラーがこれ作りました。すごいですね。
続いてx86ですね。AMDのRyzenとかIntelのCoreとか、x86-64、AMD64の今のPCで使われてるものを構築して、Intelもまあクロスライセンスでこれ、ということで、この動画をパソコンだったりiPhoneで見てる人はジム・ケラーに1度お礼を言っていただいて。すごいでしょ。他にもテスラですね、自動運転の半導体、オートパイロットのこの半導体もジム・ケラーが構築することになっております。それとかIntelのチップレットということで、特定のCPUコアは単体ではなくて複数のダイを統合する立体技術、Intelのこのチップレット間通信の設計思想、開発体制の刷新をですね、主導した、まさにミスター半導体です。
僕と会って対談してきました。彼はこう言ってます。NVIDIA?俺たちがぶっ倒す、当たり前だろう。すごくない?この一生一緒にNVIDIAのNVIDIAを俺たちがぶっ倒すって言ってるわけですよ。ここがさ、やっぱアメリカのシリコンバレーのすごいところで、サンフランシスコのね、世界ナンバーワンを倒すと言ってのけるあたり、やっぱアメリカの産業の強さがまあ出てますよね。ベンチャーをどんどん作ってくとか、その挑戦の気概ということで、まずはジム・ケラーと対談してきたので、その対談どうぞ。行ってらっしゃい。
今日はTenstorrentの戦略を聞きたいと思ってここに来ましたんで、よろしくお願いします。
(英語)一部はソフトウェアに基づいていて、一部はスケールすることです。当社のAIチップはすべて400ギガビットのイーサネットポートを12個備えていて、それらをつなぎ合わせます。ネットワーク帯域が非常に大きいので、より多くのチップをつなぐことができ、そのため非常に大きなモデルを多数の計算要素に分散できます。十分なSRAMとDRAMとネットワーク帯域があるので、本当に……
めちゃくちゃ速いってことですよね。
そうですね。1つはソフトウェア、あともう1つはスケールすること。スケールするのも400GbのEthernetでシステムがつながって、全体では非常に多くのチップがつながって大きなモデルでも動かせ、しかもそれはSRAM上で動かせる。
素晴らしい。ただ今NVIDIA王国があって、NVIDIAはHBM(広帯域メモリー)を使ってて、ここに対してどう対抗してくか。HBM必要ないっていうこと言ってますけども、どういう構想なんでしょうかと。
(英語)……メモリーです。まず第一に、私たちはメモリーにそれほど頻繁に書き込みません。第二に、私たちのAIプロセッサーは大きなモデルの上で協調して動き、互いに直接通信します。私たちには異なる制約があります。私たちはまだ新しいスタートアップ企業ですが、量産の立ち上げを始めていて、製品を販売しています。
まあ今のそのメモリーにあんまりこう頻繁にアクセスしなくて済む。あとそういうそのソフトウェアの方にもそういう仕組みがあって。
なるほど。ただ僕が認識してるのは、そのNVIDIAっていうのはHBMで一気に情報を送り込んで、そして処理をしていくわけじゃないですか。ということはTenstorrentのAI半導体はアーキテクチャーそのものが違うってことですか?
(英語)……汎用CPUがあって、次にGPU、グラフィックスプログラムのアクセラレーターがあって、そしてGoogleがTPU、テンソルプロセッサーを発明して、最初に製品として出荷しました。NVIDIAはGPUとテンソルプロセッサーの組み合わせで、それらをNVLinkでつないでいます。私たちはチップ上にCPUを持っていて、それらはホストプロセッサーなしで互いに直接通信します。つまり技術的に違うんです。GPUとテンソルプロセッサーの組み合わせではなく、テンソルプロセッサーであり、しかもネットワーク化されたAIプロセッサーです。だから任意の数をつなぐことができます。
ポイントだけ。チップの中にあのネットワークのインターフェース口を持って。ああ、なるほど。そのままこうチップを数をつなげる。
なるほど。ということはTenstorrentのチップが多ければ多いほど強力になるっていうことですか?ただNVIDIAはNVLinkを持ってるじゃないですか。通信のところまではTenstorrentはあんまり気にかけてないような気がしてて。これはどういう風に対抗していくんですか?
(英語)……NVIDIAのNVLinkは高速インターコネクトですが、一般的にスケーラブルではありません。2つのプロセッサーがNVLinkで通信するとき、一方がもう一方のRAMにデータを送って、それから……
ダイレクトに行く。ダイレクトにコアとコアの中間、何も介さずにこう行けると。
なるほど。ただ単純な疑問なんですけども、サーバーラックが別々じゃないですか。そこはどうつなげるんですか?
Ethernet。もっと質問しちゃうんですけども、今NVIDIAはここをCPOってことで光電融合に変えて速くしますよね。でも普通のEthernetだとそういったわけにはいかなくて、レイテンシーが下がっちゃうんじゃないでしょうかと。
(英語)NVIDIAは今、光ケーブルを使い始める計画です。本当の問題は、今は低コストの光ケーブルがあるということです。つまりEthernetで、それが光につながるわけですが、光の価格は下がってきています。光はもうそれほど特別なものではありません。コパッケージド・オプティクスは面白くなるでしょう。信頼性が高く低コストで……Ethernetで……
今後のAIはインファレンスがすごい重要になると思うんですけども、Tenstorrentはそのトレーニングのチップも開発してますよね。そのインファレンスに特化しない理由はあるんですか?
(英語)CPUは汎用CPUですよね。そしてゲームを動かすGPUも、AMDとNVIDIAのGPUは非常によく似ています。AppleのGPUも汎用GPUです。今日、人々はインファレンス、トレーニング、LLMのプリフィル、デコードで全く異なるコンピューターが必要だと言いますが、それは長くは続かないでしょう。汎用AIコンピューター、1つのコンピューターです。規模で言えば、1チップでも、1つの箱に32チップでも使えます。今日の私たちのスーパークラスターは1152個のAIチップです。でも何であれ、常に1つのAIコンピューターに見えます。だから特化というのは、基本的に問題があるというサインなんです。AIは非常に汎用化していきます。誰もが大規模言語モデルを動かし、ファインチューニングもしたいでしょう。非常に大きなプロンプト、非常に大きなコンテキスト。そしてそれが全部1か所に集まってくるんです。汎用の……
AIチップです。両方。はい。両方AI。設計の力で超越しようとしてるんですか?
(英語)どうしてわかるか?まず第一に、数学はどれも同じです。常に行列乗算、ベクトル演算、さまざまな演算、そしてデータの移動です。1つのプロセッサーから数千のプロセッサーまで、すべて同じです。
(英語)ありがとうございます。でも質問があります。CUDAのエコシステムは? ― ちょうど顧客と話したところですが、もう誰も気にしていません。私たちはただ翻訳するだけです。Anthropic、Gemini、GLM、K2に「これはCUDAのプログラムです、プログラムを書いてください」と言えば、「オーケー」と言います。低レベルのカーネルでは、私たちには何千もの数学演算があり、コードをそれらに翻訳するのは今やAIのプロンプトです。自分でもできます。お気に入りのAIエンジンに行って、「CUDAからTenstorrentに翻訳するためのプログラミングガイドを書いて」と言えば、基本的に正確にやり方を教えてくれます。
(英語)数学は難しいですが、多くの企業がそれを解決しています。そして数学のオペレーターをスケールするように構築すれば、多数のテンソルプロセッサーを協調させることができ、その上にPyTorchやJAXのようなAPIが定義されます。これらの言語がすべてAPIを定義していて、あなたのプログラムは何でもよく、JAXでも構いません。私たちは論文をPDFにまとめて、オンラインで公開しました。
なるほど。であればTenstorrentがソフトウェアをあんまり拡充させる意味合いってあんまないんじゃないですかと。意地悪な質問かもしれないですけど。
あ、〜なところはやらないといけないと。
AMD、TPU。あ、Alibabaです。
じゃあその中でRapidusとのコラボレーションをなぜしたんですか?別にTSMCでもいいと思うんだけど。
Rapidusの強みは短TATじゃないですか?そこには魅力を感じるんですか。
(英語)Rapidusは……早く……日本でビジネスをしたいんです。東京にオフィスがあり、そこで人を採用しています。日本には多くの顧客がいて、その中にはシリコンを日本で作ることを好む顧客もいます。日本のエンジニアは素晴らしいです。もっとたくさんいればいいのにと思います。これまでに採用した人たちには、いろいろなことをやってもらっています。いくつかのAIモデルに取り組んでいますが、CPU設計にも取り組んでいて、本当に優秀です。そしてCPU設計、AI、テストソフトウェア、基本的なRTLのトレーニングもしています。彼らはとても熱心です。
オー、サンキュー。エンジニアからするとRISC-Vのオープン戦略って非常に分かりやすいっていうことですけども、このRISC-Vのオープン戦略を敷いてる理由を聞いていただければと思います。
(英語)……アーキテクチャー……RISC-Vは新しいアーキテクチャーです。RISC-Vの設計は、優秀な人なら誰でも……私たちにとっては、たくさんの新しいCPUを……
なるほど。エンジニアのことを思ってるんですね。
(英語)世界の一部の地域では、RISC-Vが義務化されています。中国はすでにサーバーを作っています。インドはRISC-Vに非常に関心があり、EUも非常に関心があります。……オープンソースについて1つ言えるのは、仕様が非常にオープンで、リファレンスモデルもオープン、ソフトウェアスタックもオープンだということです。私たちには、CPUに改変を加える非常に重要な顧客がいます。だから私たちはCPUとAIのIPをライセンスしていて、それをイノベーションライセンスと呼んでいます。顧客は改変ができ、さらにAIを使って改変をテストし、それが本当に堅牢であることを確かめられます。
ライセンスしてるし、全てオープンに出してるから、あの、お客さんが簡単にモディファイできるし、まあAIもあるから本当にすぐにそのモデルができるみたい。
エクセレント。最後の方の質問なんですけど、ジム・ケラーさんがMシリーズだったり、Zenコアだったり、過去に作ってきたチップと戦ってるじゃないですか。これも倒していくっていう理解でいいんでしょうかと。
(英語)……将来どうやって競争するか?より速いCPUを設計するんです(笑い)。ここには本当に良いチームがいます。最高のアーキテクトが2人いて、CPUアーキテクチャーをやってきました。ここ数年、私は主にAI、AIソフトウェア、そしてそれが私たちの設計に与える影響について考えてきました。例えば、エンジニア全員がAIを効果的に使えるようにトレーニングすることです。AIを使って散らかすのは簡単ですが、改善の余地はたくさんあります。CPUはもうこれ以上速くならないと皆が思っていても、それは「制限的な思い込み」と呼ばれるものです。常にもっと良くできます。誰もがロケットなんて作れないと……
オー、じゃあ最後の質問ですけども、日本のエンジニアにこの環境で一緒に設計できるっていうことを提供されてて素晴らしいと思うんですけども、日本の設計者に対しての期待があればいただきたいです。
(英語)……検証、アーキテクチャー、物理設計、ソフトウェアのグループ。そうやって自分がやっていることや得意なことを学ぶと同時に、多くのスキルも身につけます。日本……彼らは私たちを知り、私たちも彼らを知る、それは本当に良いことです。次の10年で、設計のやり方やCADツールの働き方は大きく変わるでしょう。Rapidusは良い例です。より少ない日数でチップを作れるようになれば世界は変わります。本当に大きな変化です。AIを使って設計を生成し検証する、本当に大きな変化です。
それはチャンスってことですね。
(英語)エンジニアリングは本当に素晴らしいです。やることがたくさんあります。AIを使って設計をたくさんやって、たくさん学ぶ。キャリアにとって本当に良いでしょう。今、若いエンジニアが仕事を得るのはとても難しいですが、私たちは採用しています。みんな履歴書を送ってください。今、空きポジションがあります。
本当に最後。はい。大学に好きな子を追って入ったって聞きましたけど(笑い)。
(英語)私はペンシルベニア州立大学に行きました。父は機械エンジニアでしたが、私は大学に行くことを本当に考えていなかったんです。好きだった女の子がペンシルベニア州立大学に行くと言っていて、それはいいなと思いました。願書をもらって記入して、電気工学を選びました。1番は化学工学、次が……工学、次が機械、次が電気で、弁護士や医者より上でした。……だから電気工学を選びました。でも大学ではコンピューターは勉強しませんでした。大学では電磁場と半導体物理を勉強して、それが本当に好きで、本当に得意でした。 ― 本当にありがとうございます。
僕からは以上です。本当にありがとうございました。
じゃあ皆さん、どうぶっ倒すか。この対談である程度見えたと思うんですけど、ちょっと分かりにくい部分もあるので、これをロジックでどうぶっ倒すかっていうのを皆さんにお伝えさせていただきたい。そもそもNVIDIAのGPUと比較して3倍から4倍性能が高いし、価格は1/4から1/5だよって言ってるわけですね。え、マジでできんのって話じゃないですか。もう一体全体どういったロジックでこれ成り立ってるんですかと。
ということでまずNVIDIAの強さです。CUDA。このAIを使って演算をかけてくとか、まあ生成AIを作ったりとか、そういった時にこのCUDAというソフトを皆さん使うわけですね。で、このソフトウェアを元にこのNVIDIAのGPUを動かすわけで、誰でも、このCUDAのバージョンが違っても、AIのプラットフォームが違っても、このCUDAさえ使えればAIを構築できる最強のプラットフォームになってまして、多くのAIがこのCUDA経済圏の中でこのAIを作ってるんですね。NVIDIAのエンジニアの確か6割とか7割がソフトウェアエンジニアっていう風に言われてますから、半導体企業というよりは、ジェンスン・フアンはもうソフトウェア会社であるっていう風に言ってるわけですね。
ということで打倒NVIDIAっつってもNVIDIAを倒せない、その理由が、既存のエンジニアがCUDA使ってるから、そのCUDA経済圏から出ないでしょって話なんですよ。このエコシステムをどうやって倒すんですかって言ったわけですよ。そうしたらジム・ケラーは何て言ったかって言うと、テーブっていうAnthropicが出してる生成AIでSEに特化したものがあるんですけども、何言ってんだと。CodexとかAnthropicのClaudeを使えるじゃねえかと。1日で置き換えられるじゃないすか。Who cares? え、CUDA?誰が気にすんだ、はあって言ってましたね。普通のエンジニアと話してると、いや、それがですね、強くてですね、とかちょっと謙遜するじゃん、日本の方々。だけどジム・ケラーは真顔で、あ、誰が気にすんだっつって、めっちゃ笑ってるわけ。もうこのおっさんやべえなっていう風に思いましたね。
ということで何が起きたかって言うと、このAnthropicとかCodexもNVIDIAのGPUを使って構築されてるわけです。このNVIDIAの半導体を利用して大規模言語モデルを構築したけど、SEに特化したAIがCUDAの代わりを構築できるようになったわけですから、NVIDIAは将来のこのCUDAというものを作ったんだけど、ソフトウェアの構築費用ですねとかを下げちゃったので、このNVIDIAが育てたAIにこのCUDAも逆襲される。ソフトウェアの壁は今ほぼないと言ってると。CUDAを使わなくても1日後には同じようにTenstorrentの半導体も動かせるようになりますよ。誰がNVIDIAのCUDAなんて気にするんだい。
ということでNVIDIAの次です。コストが安いって言ってたわけです。Vera Rubinと比較しても、このBlackhole半導体なんですけど、何が違う?構成が全く違うんです。しかもね、Tenstorrentに行くとこのブラックホールがあって、そこにNVIDIAのロゴが吸収されてるようなシールがあるんです。それ渡されました。すごくない?NVIDIAをさ、ブラックホールで吸収して木っ端微塵にするっていう発想をしてるってことです。
こうして何が違うかって言うと、この僕が撮ってきたVera Rubinがあるわけです。で、こっちにTenstorrentのBlackholeっていうプラットフォームがあるわけですね。アクセラレーターがあるんだけど、これ見てください。このGPUとCPUがあるんだけど、これはTSMCの3nmのプロセスノードで製造されて、一方でこのBlackholeは6nmのノードなので、6nmと3nmを比較するとウェハ1枚あたりの価格は2倍から3倍違うと。開発コストは4倍から5倍違う。もちろんそれだけじゃなくてフォトマスクの価格とかも高くなるし、歩留まりも、もちろんその3nmの方がプロセスが複雑になってるんで、歩留まりも6nmの方がいいわけですよね。ということで価格差が結構生まれちゃいます。
プラスここにHBMです。これが16スタックされてるわけです。プラスDRAMが256GBの8個。めちゃくちゃメモリ食ってるんですよ。で、このTenstorrentのBlackholeはこのGDDRという、まあDRAMよりも価格が安い、しかも今7が最先端だから6という最先端の1つ前のもののDRAMを使ってる。つまりメモリの使用量が圧倒的に違うので、高価なHBMを使わないから安くできますよね。
でもさ、過去僕がNVIDIAであげてる動画でも、NVIDIAはこのHBMで圧倒的な処理をしてるんです。だから強いんです。性能本当に高いの?NVIDIAとどう違うんですかってことなんだけど、NVIDIAのVera Rubin、この1つのマザーボードの基板でどのくらいの情報処理ができるかって言うと、Netflixのハイビジョンの動画で5GBだとすると、1秒間で1万本分のデータを処理できるわけです。いかにこの推論をしてるかっていうことがやばいんだけど、じゃあメモリーないとどうすんだよって話になるわけです。
で、このBlackholeなんですけど、このコアをここに表してます。Tensixコアです。で、ここにGDDR6が接続されてる。で、このTenstorrentのTensixコア1つを取ってみるとどうなってるかって言うと、このオレンジのところがあるじゃないですか。これ実はSRAMなんですよ。キャッシュなんです。つまりSRAMって、まあMRAMとかフラッシュメモリーとかDRAM、ダイナミックランダムアクセスメモリーと色々メモリーあるんだけど、このSRAMって何かって言うと1番処理が速いメモリーなんですよ。要するに簡単に表現すると、外部のメモリーに依存せずに、このTensixコア内のキャッシュ、L1メモリー、ここがメモリがめちゃめちゃでかいので、ここで推論をバクバク回せますと。
さらにこのAI半導体の処理方式も全然違うんです。何が違うかって言うとMIMDっていう方式を採用してるんです。マルチプル・インストラクション・マルチプル・データっていうことで、詳細を説明させていただくと、まずここ大量に1M、1.5MBぐらいっていう風に言われてます。試算するとね、NVIDIA Rubinとの比で全体で数倍ぐらいのこのSRAMが載ってるってのはまずでかいですと。さらに上の方にRISC-V CPUっていうものが1、2、3、4、5個載ってるんですね。で、これ何かって言うと、メモリーをどう管理するかとか、次の計算準備をするとか、このメモリーが処理できるように事前のサポートをめちゃくちゃするわけですよ。ということでメモリーが大きく、CPUが演算処理に特化した制御を行うので、MIMDに対応したコア、プロセッサーコア、制御ユニット、演算器っていうことで、各コアが独立して異なるプログラムを実行できるっていうことで、連続した演算をしかも複雑に行えるっていう方式を取ってます。
一方でNVIDIAのアプローチっていうのはSIMDなんですよ。シングル・インストラクション・マルチプル・データっていうこと。これアプローチが全然違うんです。外部にメモリを持たなくてもTensixコアで圧倒的な処理が可能ですと。つまりどういったことかって言うと、NVIDIAのGPU、RubinにはSRAMがBlackholeと比較するとかなり少ないんで、外部のHBMと連携して情報をインアウト、インアウトしないといけないっていうのがでかいですよ。しかもSIMTっていう処理なんですけど、まあインアウトをこのBlackholeのMIMDと比較するとかなり何回もやらないといけないですね。このBlackholeの各コアは独立してこのAI半導体の中である程度処理をやっちゃうので、外部のメモリーは、ちょっと容量が足りなくなったら外のGDDRを使って演算をするってことなんですね。つまりNVIDIAと比較すると1/8程度しか外部メモリーを使わないので、価格も安いし、処理もAI演算用に最適化された半導体構成になってるんです。要するに今のAI構成専用になってると。
なぜじゃあNVIDIAはMIMDみたいな方式にしないんですかって思うじゃないですか。それはですね、過去このNVIDIAはGPU屋さんだったんで、この1個1個画像を処理する方式を取ってたんですね。要するに元々画像処理するGPUの方式を引き継いでいるため、現代のもうAIばっかで使われるGPUとしては最適化が実はされてないんですよ。だからGroqとかを買ってるんですよね。Groqっていうのは、このSRAMをめちゃくちゃ乗せてるような半導体企業を、まあ仲間に引き入れたって話です。
ということでTenstorrentの半導体はAIのために設計されました。プラスRISC-Vを採用するんです。RISC-Vって何かって言うと、もう非常にオープンな規格で、命令セットなんですよ。x86の話もしてましたけど、CPUとかってかなりレガシーな命令セットになってるんですね。元々数百とかあったわけですけども、これを40本程度に集約するんですよね。しかも超シンプルだから処理も速いと。回路が非常にシンプルである。チップ上で動くコードまでがオープン化されるため、実際に問題が起こった時にどこに問題があるか分かるんですね。これは自分のコードのバグなのか、コンパイラーの最適化のミスなのか、それともハードウェアの、要するに半導体の振る舞いなのか、階層を掘り下げて迅速に判断ができるんで、エンジニアからしたらめちゃくちゃ使いやすいです。だから最適化は市場がやってくれるっしょみたいな。で、さらにその最適化を、プロンプトを出せばチャッピーちゃんとかClaudeちゃんがやってくれるっしょみたいな。今の時代に合った半導体エコシステムを構築したって話なんですね。Who cares?
ということで、このBlackholeチップですよ。これすごくて、しかもGalaxyサーバーっていうのがあって、Blackholeを32個搭載したサーバーも販売します。さらにデータセンターっていうことで、これを16個積み重ねると、まあサーバーラックができますよね。どのくらいコストを安くできるかっつうと、今話題のK3、これを動かすためにはNVIDIAのGPUを使うと12億円ぐらい必要なんですけど、このTenstorrentのGalaxyサーバーであればこれ1つぐらいで動かせるんで、まあ3億円以下で動かせるでしょうみたいな。
日本人まだ捨てたもんじゃないっていうことで、Tenstorrentのサーバーをグローバルで1番買ってる国が実は日本なんですよ。だからこういう玄人エンジニアってまだまだ日本にたくさんいらっしゃるんですよね。プラスTenstorrentはサーバーだけじゃないっていうことで、このAIの基盤モデルっていうかアーキテクチャーっつうのは、自動運転にもエッジのロボットでもAIサーバーでも同じ半導体構成なんですね。だからエッジだからって別に最適化した半導体を作らなくても全部流用ができるっていうことなんですよ。ソフトウェアはCUDAじゃなくてもいいよ、FAも全部オッケーできるよ、いいやみたいな感じです。これが打倒NVIDIAっていうことなんですよね。すごくない?これがTenstorrent。これがジム・ケラーです。全てオープンで、全て最適な石で、メモリも必要なくて、メモリーのボトルネックもない。
日本人が在籍してて、これ要するにRapidusが作ってますよね。でも半導体を作れるだけじゃなくて、こういった産業化される半導体を設計できるようなエンジニアが日本にも必要なので、ADIPという、まあNEDOのプログラムでTenstorrentに派遣されて、そこで設計を学ぶことができるプログラムが今走ってるんですよ。で、実際にちょっと行ってきたんで、学生だったんですけどもインタビューしてきたんで見てほしいです。行ってらっしゃい。
名前は響です。大学は東京工業大学で、えっと今大学院修士2年です。専攻は化学物理工学っていうところで、大学で化学と物理のどっちも学ぶみたいな感じの学部なんですけど、研究では応用物理系の研究室で、あんまり半導体とは関係なく光エレクトロニクスみたいな。
光エレクトロニクス研究室の先輩方はどういった企業に就職されてるんですか?
半導体製造装置の企業に行かれる方が多くて。東京エレクトロンとか。そうですね。SCREENとか。ああ、ディスコとか、そういうところに行く方が多かったです。なるほど。
じゃあ今回Tenstorrentに来たきっかけだったり、いつから来てるかっていうのを教えて欲しいんですけども。
きっかけはなんかSNSでこのプロジェクトの募集をしているっていうのを見かけて。お、YouTubeとか?Xで。お、Xで。はい。半導体系の就職先を探してて、修士2年で就活をしていて、まあそういう関連のアカウントをフォローしていた時に、とあるアカウントで紹介されてるのを見て、面白そうだなと思って。
自分で応募したんですか?自分でもうすぐ応募しました。それを見た次に。お、素晴らしい。結構アクティブだと思うんですけど、それは先生に相談したりとかしなかったんですか?
はい。このプロジェクトの決まりで、学生の場合は指導教官とかに許可を取らなきゃいけないっていうので、もうそれを見てその日に指導教官の人に行っていいかってことを相談しまして、許可をもらって応募しました。
なるほど。素晴らしい。指導教官はどういう反応だったんですか?
研究の途中みたいな部分ではあったので、そこで人がいなくなるっていうのはあったんですけど、行きたいなら行ってみればっていう感じで、どっちかというとポジティブ寄りだとは思います。
なるほど。なるほど。いつからこっちに来られたんですか?2025年の10月からこっちに来ました。半年は経ったっていうところで、海外生活も初めて?初めてで、1人暮らしも初めてでしたね。ずっと実家の近くの大学に行っていたので。なるほど。じゃあ初めての1人暮らしとか海外経験ってことでどうでした?
僕の場合事情がちょっと特殊で、安藤さんと今一緒に住んでるんですけど、安藤さんがもう来ることが分かっていて一緒に住もうって言ってたので、あんまり長期のアパート契約ができなかったんですね。なので、ちょっと短期のところを2転3転して引っ越しが多くて、最初はちょっと大変でしたね。
なるほど。サンタクララって言うんですか、この辺の地域って気候はいいじゃないですか?そうですね。娯楽とかもあるんですか?日本の曲が入ってるカラオケとかあったり、そういうとこにはこの会社の人と行ったりはしましたね。なるほど。はい。
じゃあ今研修で来てると思うんですけど、研修の内容っていうか、実際に自分がやってる仕事ってどんなものがあるんですか?
僕がやってるのは、Tenstorrentが出そうとしている次世代のCPUの中の、まあいくつかのコンポーネントで、半導体の論理回路の設計を書くRTL設計っていう部分を主に担当してます。
なるほど。元々これは研究室でやってたこととは関係がない部分なんですか?うん。それは全く関係がなくて、ちょっと自分で興味があって、就職先は半導体設計にしようと思っていたので、個人的に勉強していたりした部分はあったんですけども、大学でやってることとはほとんど関係ない。
それなりに実務じゃないですか?そうですね。しかもお客様がいらっしゃるようなところの半導体の設計をやられてると思うんですけど、キャッチアップするのって結構難しかったりすると思うんですが、実際やってみてどうですか?
はい。本当に僕のスーパーバイザーの方はいきなりもう実戦投入っていう感じで、この会社の他の部門とか、あるいは他の半導体大企業でも、新人とかを設計に、つまりRTLっていうハードウェアを作る部分に回すのはちょっと危険があるというか、ハードウェアって1回作ったらもう変えられないので、そこに投入しないっていう方針が多いんですけど、僕のスーパーバイザーの方はそれをいきなり僕にできるだろうって言って任せていただけたので、それによってなんていうかもう無理やりステップアップさせられたっていう感じで、それでまあ今は大企業から来たエンジニアのすごい経験の方とも普通にディスカッションができるようなレベルには到達しているかなっていう感じですね。
なるほど。到達するまでどのくらいかかったんですか?うん。まあ半年ぐらいだと思います。なるほど。半年してコミュニケーションできるようになったし、向こうの指してる意図が分かるようになってきたっていう。そうですね。
なるほど。なるほど。で、実際慣れてきて業務もやる中でどう感じてますか?アメリカに来てどう変わったというか、変わってなければそれでもいいと思うんですけど。
来て思ったのは、もっといろんなことを今までやってこれればよかったなっていう風に思いましたね。なぜですか?あんまりその自分が経験ないことに、別の新たな領域に踏み込むってことがあんまりなかったんで。自分の研究はすごい色々やってましたけど、それ以外のとこに出ていくっていう経験が初めてだったんですけど、思ったよりもやってて楽しいですし、本当にいろんな新しい情報が入ってきて、それを自分に吸収して自分ができることが増えていくのがすごい楽しいので。
なるほど。戦闘能力上がってるみたいな。RPGで行くと。そうですね。なんかレベルアップしていって、いろんな新しい能力を獲得できてるなみたいな。
じゃあ、そういう新しい能力ってどういうスキルが身についたんですか?
そもそも僕がちゃんとした仕事をしたのが初めてだったってのもあるので、コミュニケーションのスキル、ディスカッションしたりとか、あとはスケジュールを考えたりとか、あとは他人と一緒に1つのものを作るってなった時に、ここは自分がやっとくからこれをやっといてほしいみたいな、そういう分担のやり方だったりとかっていうのはすごいスキルとしてついたと思います。もちろんハードウェアを作るための考え方っていうのはものすごいついたと思います。
なるほど。いきなり自分がやってないところでの実戦投入だったので最初はついてくの大変だったと思うんですが、1番難しかったのってどこですか?
今も難しいですけど、RTLっていうハードウェアを回路に書く時の、回路の規模感とか、どのぐらいのハードウェアリソースが必要になるのかみたいなのを全部自分で数えたりとか、書いてからそれがどうなるかみたいなのをコンパイルみたいにして分かることもあるんですけど、ある程度肌感でやっていかなきゃいけない部分もあって、そこの感覚っていうのがすごく難しい部分だと思います。
なるほど。じゃあ去年の10月の自分に声をかけるとしたら、来た方が良かったのか、来ない方が良かったのか、どうですか?
いや、もう絶対来た方がいいですね。それなんでですか?まずもう一生多分できないような経験をさせてもらってると思っていますし、しかもそれが経産省から補助が出て、日本と米国の共同プロジェクトとして恵まれた環境でこんな仕事に携われるっていうのが、本当にこんなラッキーなこと絶対他にないと思うんで、絶対来た方がいいと思います。
ありがとうございます。
費用の面でいくと経産省から助成が出てるっていうことだと思うんですけども。
はい。経産省から直接っていうわけではなくて、経産省がテンストレントにこのプロジェクトのための資金っていうのを出していて、ここから僕たちの給与だったり、
あ、給与ももらえる。
はい。しかもこのベイエリアの多分インターンの一般的な給料ぐらいっていう感じでもらえてるので、
じゃ、お金ももらえてノウハウもついて人脈もつくんですかね。
そうですね。仕事仲間と一緒に外に遊びに行ったりとか、そういうこともあります。
なるほど。これは将来役に立ちそうですね。
とんでもなく立つと思います。
なるほど。じゃあ来てよかったと。
じゃ、最後、設計人材としてくすぶってる人も日本にいると思うんです。学生でも実際企業勤めの人でもいると思うんですけども、その人たちに向けて何か一言いただけたら嬉しいですけど、いかがでしょう。
今すでにこのプロジェクトの2期、3期っていう方たちの中には企業から来られてる方、雇用されてる方もたくさんいらっしゃるんですけど、そういう方たち、本当にとんでもなく優秀な方たちいっぱいいるなって思っていて、全然こっちにいるエンジニアとそんなに変わらないと思っているので、単純に日本企業でそういう最先端のCPU設計とかする機会がないっていうだけで、能力がある方たちはたくさん本当にいらっしゃると思っているので、このプロジェクトに来て是非そういう最先端の設計に携わってステップアップして、それを日本企業に還元できたらいいんじゃないかなっていう風に思います。
ということで、渡辺さんへのインタビューでございました。どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
それでは2人目の安藤さんに来ていただいて、テンストレントでのインターンがどうなのかって聞いていきたいと思いますが、まずは安藤さんの自己紹介をお願いしてよろしいでしょうか。
はい。今は東大院を休学して、修士1年の3月にこっちに来ました。学部は理科大で、理科大の卒業研究ではRISC-Vの研究をしてて、RISC-V Dayっていうイベントが、ま、東大でやってるんですけど、そこでちょうどこのプログラムについて説明してたんですね。で、その時調べてADIP.jpに行って見てみたら、すごい面白そうだなって思ったんで、第2期で応募して参加したっていう形になりますね。
ありがとうございます。いつから開始されてるんですか?
第2期は募集が2025年の5月から始まって、10月からプリトレーニングが始まったんですよね。で、10、11、12ってプリトレーニングやったんですけど、一応予定上は1月からスタートだったんですけど、取得とかで遅れが出て、来たのが3月って形ですね。渡辺さんが行ったタイミングで自分たちがプリトレーニング始まった。
なるほど。じゃあまだ来られて3ヶ月ぐらい。
そうです。
では今どんなことやってるのか教えていただきたいんですけど。
はい。今すごい面白いことをやらせてもらってて、テンストレントってAIのアクセラレーターで有名だと思うんですけど、RISC-Vのちっちゃいコアをたくさん並べて、それ以外にも今RISC-VのサーバーのCPUを作ろうってのをやってて、実際Ascalonっていうのがもう CPUで出てて、それはすごい大々的に発表されてるんですけど、次世代のもちゃんと作ってるんですね。その次世代のCPUの設計、RTLを書くのに携わってますね。で、自分はミッドコアをやらせてもらってて、CPUのアウトオブオーダーのコアのRTLを書かせてもらってます。
なるほど。じゃあ分からない人も多いと思うので、RTLだったり、今のコアの役割っていうのを教えていただいてよろしいですか。中学生にも分かる、
中学生にも分かるってのは結構難しいんですけど、ま、CPUって一番細かい単位のプログラムに直すとアセンブラっていう命令があって、あるレジスターに入ってる値とかを処理してレジスターに入れたり、メモリに入れたり、メモリから持ってきたりっていうので、ま、レジスター間だけで演算するのを、ま、ロードストアアーキテクチャーとかって言ったりして、メモリからレジスターに入れてレジスターで演算して、またメモリーに戻したい時はレジスターからしかメモリに戻せないっていうこのアーキテクチャーが、CPUのまず一般的なアーキテクチャーですね。順番にCPUってのは命令を処理してくんですけど、この命令を連続的に同じオーダーで処理するのをインオーダーのCPUって言い方をしてて、大体パイプライン化されてるんですけど、ま、最初にこれをデコードしてレジスターを読みます。で、それを演算します。で、それをレジスターに戻しますっていう流れがパイプライン化されて同時に起こるんですよ。
これがインオーダーのCPUで、1990年代くらいまではこのインオーダーのCPUが割と主流で色々出てたんですけど、その後アウトオブオーダーってのができて。命令って依存してなければ同時に流せるじゃないですか。例えばx1=x2+x3って命令があったとしたら、次の命令にx4=x5+x1みたいになってたら、次の命令はその前の命令に依存してるわけですよね。てなったら前の命令が終わるまで、次のその結果を使う命令は実行できないわけだ。でも、もしそうじゃなければ前の命令が完了するのを待たずに次の命令を実行しちゃおうっていうのがアウトオブオーダーの考え方。
このアウトオブオーダーコアが今は一般的で、もうインオーダーのCPUより全然性能がいい。インオーダーはもうマイコンとか、電力消費を少なくゆっくり処理すればいいっていうくらいのCPUで、ほとんどもう今アウトオブオーダーのコアのCPUの方が一般的ですね。このアウトオブオーダーの完了をするのが、まさしく自分が今担当してるミッドコアの部分なんですよ。フロントエンドはまだインオーダーで命令が流れてくるんで、ミッドコアはそれをリオーダーバッファー、自分がリオーダーバッファー書いてるんですけど、そこにも入れるんですね。で、そっからレディになった命令をどんどんピックして、エクセキューションユニットに流して、さらにそれをライトバックしてROBにコンプリーションっていうビットを立てて、全部プログラムオーダー順でコンプリートしたらその命令をリタイアしていく処理を自分は書いてます。
このCPUの設計というものは何でしてるんですかっていう、要するにお客様からオーダーがあるのか、それともAIのためにこのCPUコアの設計をしてるのか、そもそも設計する理由を教えて欲しいんですけど、
自分は、ま、インターンの立場なんで明確な目的を自分からは言えないんですけど、一応RISC-Vでサーバークラスで、かつ世界トップのCPUを出して覇権を取ろうと、そういう意思のもとだと思いますね。で、実際強いCPUがあればAIアクセラレーターを動かすのにも使えますし、テンストレントでそういうものを持っておきたいっていうのが一応目的だと思っております。
なるほど。多分AIエージェント時代での処理を鑑みて、様々なオーダーが入ってくる中で早く各コアに命令できるようなアーキテクチャーを考えて、今それを走らせてるってことですね。
はい。ま、でも今やってるのはAIアクセラレーター向けというよりはもうサーバー向けで、単純にSPECとかっていうCPUの性能を測る指標が色々あるんですね。
はい。
CPUの性能を測る指標で業界でよく使われてるもので、世界トップを取ろうっていう目的でやってますね。
これ世界トップを取る理由ってどこにあるんですか?
サーバーを例えばAmazonとかが、CPU、Googleとかもそうですけど入れるじゃないですか。やっぱ世界一速いCPUが入ってた方がお客さんは使いたいですよね。あなたのこのWebサーバー、トランザクションは世界最速で処理できますってなったら。
それコストが安くなるわけですね。
お客様のコストが安くなるかって言われると微妙ですね。今使われてるIntelが作ったx86のアーキテクチャーとか、AMDもx86で作ってますけど、それは、ま、その2社しか作れないんで、ロイヤリティがあったりだとか色々アーキテクチャー縛りがあるんで。Armのアーキテクチャはまさしくアームがライセンスしてるんで、ライセンスフィーがかかるんですよね。でもRISC-Vはそういうのがないオープンなインストラクションセットアーキテクチャなんで、安くなる可能性はあります。あとx86とかArmとかの命令セットを見て失敗とかを学んだ上で、新しくカリフォルニア大学バークレー校で開発されたんですけど、一応アウトオブオーダーコアで実行しやすいような命令ができてます。
なるほどね。テンストレントとしてはもちろんそれを作って販売することも収益になるし、安藤さんが書いたものが売られることによってライセンスをもらえる可能性もあるっていうことですよね。
あ、テンストレントのビジネスモデルとしては、今例えばAscalonとかIPとして売ってるんですね。なんで現段階ではCPUのコアの設計書を売って。なるほど。早く処理できるコアの設計を今構築してる。その設計図を販売して利益を得られる。
そうです。そうです。
ということはテンストレントの中でもかなり重要な仕事をされてるっていうことですよね。
大変ありがたいことに今すごいRTLを書かせてもらってるんですけど、設計をしてるのはもっとシニアのエンジニアの人たちがアーキテクチャレベルの設計をしてくれてて、自分が考えてるのはマイクロアーキテクチャレベル。
各ビットごとでの処理を前提とした設計を描いてるってことですか。
そうですね。ある程度設計がもう決まってるんで、その上でそれをじゃ、一番速くできる、一番ハードウェアコストが小さくできる。なるほど。世界にないものを現時点での極値を求めて、最適化して設計してる形です。
なるほど。CPUの歴史結構長いと思うんですけど、まだブレイクできる余地があるっていうことですか?
あります。
ま、お顔見ても面白そうだなと思うわけですけど。
大変楽しくて。卒業研究ではRISC-VのCPUを実際自分で作ったんですよ。これはインオーダーのCPUでRISC-Vのベクトル命令を使ったので、ま、逆行列演算を速くするみたいな研究をしたんですけど、それ設計してる時に、じゃあ実際の製品の今最高のCPUとかってどうやって処理してるんだろうとか、どうやってキャッシュを作ってるんだろうとか、アウトオブオーダーってRTLレベルではどうやって書かれてるんだろうとか。実際の設計が見れるんで、ここに来て。テンストレントってスタートアップですけど、会社からシニアのエンジニアの人たちが入ってきてて、ノウハウを持ってるんで、リアルなCPUはこうやって設計されてるんだってのが間近で見れて、実際その仕様を見ながら自分がRTLを書けてるんで、すごい楽しい。
素晴らしい。ここは僕が分かってないんで質問しちゃうんですけど、半導体を描画して、その回路を設計したもので、その動作も考えて設計もしてるってことですか。
そのシミュレーションはしますし、論理合成とかって言ったりしてゲートレベルにして、このレジスタからこのレジスタまでどれだけロジックが入ってるかとか、実際配置配線も自分で回したりするんで、距離があるとロジックが少なくてもすごい時間かかっちゃうんで、どういう風に配置されるかを意識して書く必要があります。
なるほど。電気信号なのでそこも考えてやる。ま、ツールの手助けを得ながら書けるっていうことですね。ということで、ま、非常に面白そうだなと思ってるんですけど。実際どうです?大学と全然違う世界に来たわけじゃないですか?
はい。面白いです。
将来に向けての話もして欲しくて、ここで経験したから、行かなかった場合と比較してやっぱり違ってくるものですか?
全然変わると思います。ポジティブに変わると思います。
どの辺がポジティブになりますか?
やっぱCPUの最先端の設計を学べるってことで、そういう企業に就職しようっていう気持ちが湧いたりだとかして、ま、そういうスキルが得られるんで、変わるとは思いますね。
なるほど。かつシニアエンジニアがいらっしゃるんで、ノウハウもゲットできる。
はい。そうです。ノウハウもゲットできます。
人脈もついてくる。
人脈もついてきますね。
素晴らしい環境。最後、これは渡辺さんにも質問したんですけど、日本でもアメリカに来てノウハウを得たいっていう担当者の背中を押してほしいと思ってて、一言お声がけをいただきたいと思いますが、いかがですか。
少しでも、ま、CPUに興味ある人は、ま、このRISC-Vコースを応募してもらえればいいなと思いますし、AIコースもあるんで、それも面白いと思うんで、AIコースも応募してみればいいし、学生は本当ノーリスクでできます。お金出してもらえるんで、生活に困らないだけのお金は出してもらえるんで、ちゃんとご飯も食べれますし、ちゃんと住めますし、で、その上でこのプログラムだけに集中できる環境が整ってるんで、是非学生で興味ある人は申し込んでもらえればいいと思ってて、会社の人は色々縛りがあると思うんですけど、ま、上司とかに相談してみればいいんじゃないかなと思います。
大変だったことありますか?
大変だったこと?
あ、ない。そう。
インターンが始まってから4ヶ月近くなりますけど、ずっと楽しくやらせてもらってますね。実際これどう実装しようってすごい悩むし、土日も使ってRTL書いたりするんですけど、それも自分がやりたいことなんで、すごい楽しく書かせてもらってます。
大変なことあるとすれば、響さんとかと一緒にやったんですけど、住居のアパートの契約をしたりだとか、銀行口座作ったりだとか、ソーシャルセキュリティナンバーっていうものをアメリカで給料もらうためには取得する必要があるんですけど、その取得するために実際面接したりだとかっていうのが、ちょっと、もっと自分はこっちのRTL書くことをやりたいのに、そういう時間取られちゃうんで、それはちょっと大変でしたね。
分かりました。ということで僕からは以上です。ありがとうございました。
どうでしたか?彼、東大休学してこのADIPに参加できてます。本当に世界が変わって、もう顔が輝いてたじゃん。本当に楽しいって言ってました。
ということで、日本に半導体の設計者を育成するプログラムがこのADIPですよね。最先端デジタルSoC設計人材育成。上級コースはシングルなの半導体設計コースということで、シリコンバレーの最先端企業テンストレントで実践的な研修を行う人材育成プログラムになってるんですよね。もちろん面接は必要なので、ある程度半導体設計のノウハウを持ってないといけないです。
彼こう言ってましたね。なぜ日本のエンジニアがここに来ないのか分からない。最先端の半導体の設計ができて人脈もできるし、世界の優秀なエンジニアと議論できるし、本当に繋がりが見えますよと。彼の顔見ればもうそれが答えです。企業でこれ育成してあげてくださいというのも、Rapidusの回でも言ってたんです。産業を生まないと意味がないと、子供たちは貧する。要するに日本に産業を生まないと、ま、言い方良くないけど貧困になるわけですよね。サービス業しかなくなっちゃうから。観光業でみんな食ってくの、全部下請けでやるの。
日本のエンジニアは未来を見なくなったっていうことが、僕言えると思うんですよね。彼らが言ってたわけですよ、僕そう思ってるわけです。要するに日本の今のメーカーのエンジニアって、既存の製品を伸ばすことしか考えてないです。将来こういったAI環境になるからAI対応の半導体が必要で、ま、逆算したら設計者育成しないとねみたいな、逆算してどういう半導体が必要なのかを見ないようになっちゃったわけですね。今回はそれを0→1でやれって話じゃないですよ。支援があって渡米できるっていう話なんで。学生だけだよ。各メーカーのゴリゴリのエンジニアがここに応募しなくて、一端のエンジニアになれますか?
はい。みんなね、学生の頃は夢とか希望あったのに、大企業に行っちゃうと、ま、このくらいかってのらりくらりやっちゃうんですよね。で、今の大企業だって、日産とかホンダだって危なくなってるわけじゃないですか。20年、30年後も、あなたの20代頑張らなくて食えるんですか?どうですか?ここに賭けて欲しいんすよね、僕。ここまで国が支援してくれたっつうか。しかもテンストレント行けるって、天才の元で働けるってそうないすよ。
ということで、打倒NVIDIAのすごいやつ、スポンサー、ADIP、テンストレントでございました。皆さんいかがでしたでしょうか?このように今回半導体でしたけど、ま、全世界のAI、半導体とセミコンダクター、FA、工作機械、自動車、設計もありという、あらゆる製造に関連したトピックスを扱ってますので、このような興味があるお仕事の方はチャンネル登録いただきたいなと。
こういった、実際に僕の鞄持ちをしたい、一緒にPLMの案件やりたい、PMに将来なりたいっていう方も、フリーランスの方も募集してます。だってテンストレントから依頼来るんだよ。このものづくり太郎チャンネル。TSMCとか世界の半導体企業を総なめしてきたこのものづくり太郎に、企業を取材して動画化して欲しい方も待ってます。ということで、次回の前にスポンサー動画でございます。どうぞ。
皆様お疲れ様でございました。26年残り少しでございますが、ちょっと案件動画やりすぎてPR動画はけておりますので、PR動画募集させていただきたいと思います。皆さんですね、ホームページからでも結構です。Xはなかなか連絡がつかないからダメです。メール直接ご連絡いただいても結構です。この動画見ましたといった方はですね、なんと15%オフさせていただきます。出血大サービスでございます。
皆様、弊社のチャンネルですね、こうなっております。性別男性が95%、女性はほぼ0です。過去5%です。非常に男臭いです。さらに年齢層は45歳から55歳、ちょっと加齢臭がするあたり、いや違います。決裁権者の男性が素晴らしく見てるチャンネルということ、ご理解いただきたいと思います。
皆様、展示会いつものように出してるんじゃありませんか?もう古いです。展示会なんとなく出してるけど、名刺500枚集まりました。それどうなるんですか?マーケティングしてるんですか?してませんね。空中線で電話かけてますか?してませんね。そこから実際の引き合いになりますか?なりません。ほとんどなりません。なのに場所代だけで数百万。上物は数百万。さらに人20人いるとすれば、1人当たり1日チャージ5万円でございますから、1人当たり3日いると15万円、プラスですね、宿泊費合わせて20万円です。それが20人もいたら、それだけで400万円でございます。弊社のPR動画約400万円ぐらいになっておりますが、3日間とは違います。的にPRが可能でございます。
こちらプランでございまして、プレゼン形式は300万から500万円でございます。もちろんスーパーはもうちょっと高いんですけども、対談動画だと250から400万円ですね。ショート動画もこのような格安プランで承っております。
過去の実績でございますが、9割のお客様からは良かったねというポジティブな評価いただいておりまして、例えば大手電子部品メーカー、わずか1ヶ月で30リード獲得。恥ずかしい話ですが、ものづくり太郎のPRが一番効果があったとかですね。台湾協働ロボットメーカー、得られた総リード数は50件以上と、なんとこの動画きっかけで3社とコラボレーションしてですね、そこからの受注も20台以上ということで、この2、3年でですね、4億から5億売上と私は聞いております。大手CADベンダーですね。どこか分かりそうですね。クラウド型CADソリューションの訴求を行い、独自のプロモーションと比較し50倍から100倍の効果がありましたと。50倍から100倍ですよ。誰が展示会出すんですかと。総合電機メーカーからのご依頼でございますが、なんと5回もやりました。効果ありありでっていうことで、是非ご依頼お待ちしております。概要欄からチェックお願いします。
展示会に出すのであれば、ものづくり太郎チャンネルに出すのいいじゃないですか。失敗するか失敗しないか、皆様の熱量にかかっております。ということで是非よろしくお願いします。お待ちしてます。お願いします。案件ちょうだい。ちょうだい。
皆さんいいねマーク忘れちゃだめです。次回はインドのフィードバックとかね、中国のフィードバックになると思います。楽しみにお待ちください。今日もありがとうございました。じゃあね。バイバイ。
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