「買うならこっちがいい」ユニクロのワーストバイ8品と代替案

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概要

ファッションバイヤー・スタイリストのMBが、ユニクロの秋冬アイテムから「買ってはいけない」ワーストバイを挙げ、それぞれに代わるユニクロ・ユニクロU・GUの商品を紹介する回である。MBはまず、「買ってはいけない」は「絶対にダメ」「ダサい」という意味ではないと断っている。MBによれば、10年ほど前のユニクロには明らかに外れのアイテムがあった。例として、垢抜けないジャージや、スター・ウォーズとのコラボでモチーフが無数にプリントされたチェックシャツを挙げ、当時はウェブ記事でワーストバイを書いていたという。しかし今のユニクロは明らかな外れを作らなくなった。そのうえで、GUや無印良品、ユニクロC、ユニクロUなど選択肢が増えたなかで「これをあえて買う必要はないのでは」という比較の話だと位置づける。該当アイテムを持っている人も気にしないでほしい、という前置きが付いている。

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ダブルフェイステーラードジャケット:レディースをメンズ欄に並べることへの疑問

1つ目はダブルフェイステーラードジャケット(8,990円)である。MBは、女性が着るのは「全然あり」で、女性の体で着るとかなりかっこいいと認めている。問題にしているのは、この商品がメンズのカテゴリーにも表示されていることだ。

MBの見立ては次のとおりである。ユニクロUやユニクロCのようなデザイン性の高いメンズ商品は買う人が少なく、おそらく売れていないため、年々型数が減っている。それではデザインを求めるファンががっかりするので、男性でもぎりぎり着られるレディース商品をメンズのカテゴリーにも表示させている。商品ページにはウィメンズサイズの商品だとはっきり書かれているので、詐欺的に売っているわけではなく、理解したうえで買う人が多いだろうとも述べている。それでも最近は「男性の体にも一応入るから表示してしまえ」という扱いが多すぎるように感じ、この流れはあまり良くないと考えている。

このジャケットについて、MBは自分でXLサイズまで試したうえで、男性の体にはまったく合わないと話す。サイズを上げても肩まわり、袖の長さ、身頃のサイズ感が完全にレディースの服を着ている感じになり、モデルの着用画像を見てもサイズ感が中途半端だという。レディースとして開発され、メンズも着られる商品が存在することは認めている。ただしテーラードジャケットはメンズの中でも特にシビアな物作りが求められるアイテムだとMBは言う。肩や袖のライン、着丈がわずかに変わるだけで印象が変わるからだ。女性の体に合わせてパターンを引いたものを「男性も着られます」と売るのは乱暴すぎる、というのがMBの主張である。

MBは、客と売り手の立場をはっきり分けている。リテラシーのある客が「自分の体ならこのサイズ感で大丈夫」「このコーディネートにはこれが必要」と考えて能動的にレディースを選ぶのは客の権利で、まったく問題ない。一方、売り手が男性も着られると宣伝すれば、実質的に「ユニセックスです」と言っているのと同じになる。それを信じて買った人がおしゃれになるかといえば、このアイテムではならない。最初からユニセックスで設計されているなら構わないが、女性向けのパターンをたまたま男性も入るからとメンズに表示するのは、洋服屋として感心できないとMBは述べる。

代わりに勧めるのは、メンズのニットジャケット(7,990円)である。ウール混の縮絨素材で高級感がある。ニットジャケットには柔らかく頼りない印象があるが、これは縮絨で硬くしてあるため、ニットでありながらテーラードらしいしっかりした男性的な表情が出ているという。着心地が良くリラックス感もあり、ビジネスウェアには見えない。MBは「完璧な商品」と評している。

もう1点はユニクロUのジャージーテーラードジャケット(6,990円)である。流行のパワーショルダーを意識した形だが、実際にはパッドが入っておらず、パターンでパッド入りのように見せている。MBによれば、本物のパッドが入っていると着回しにくくなる。GUのオーバーサイズテーラードがまさにそうだという。このジャケットはゴージもボタン位置も低い80年代風のカチッとしたシルエットで、羽織るとかっこよく決まる。しかもジャージー素材なので、芯地の入った硬いウールのジャケットより着回しやすく、着心地もいい。これだけいいジャケットがあるのだから、男性がわざわざレディースのジャケットを着る必要はない、とMBはこの項を締めくくっている。

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スウェットワイドパンツ:悪くはないが、より新しい選択肢が出た

2つ目はユニクロCのスウェットワイドパンツ(3,990円)である。MBは5本ほど持っており、チャンネルでも何度も勧めてきた。悪いわけではなく、今期もっといいものが出てきた、というのが挙げた理由だ。

その代替がGUのスムーススウェット3Dバレルパンツ(2,990円)である。MBは「騙されたと思って買ってみて」と強く勧め、ユニクロCの方を持っている人にも形がまったく違うので買う価値があると言う。ユニクロCのパンツは上から下まで「ズドン」としたシルエットで、それはそれでかっこいい。これに対してバレルパンツは複雑な形で細い部分もあるため、ワイドなのに上品に見える。素材は光沢のあるプルッとしたポンチで、洗ってもシワがつきにくく耐久性も高いという。

MBは同じ素材のフルジップのスウェットパーカーと上下で合わせたり、単体でジャケットを羽織ったりして愛用している。初見でGUとは絶対に気づかれないと言い、形については「sacaiと言われたら信じてしまう」ほどだと評価する。ただしポンチ素材なので、高級なニットパンツと比べれば素材感は劣ると留保も付けている。そのうえで、日常着としてガンガン使える点では最高だとし、廃番にならないようGUに3シーズンは続けてほしい、売れなければ在庫を引き取ると冗談めかして語っている。

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ユニクロCのバレルジーンズ:「ほとんどストレート」

3つ目はユニクロCのバレルジーンズ(4,990円)である。MBは、この商品が人気だという話をあちこちで目にするが、その割に在庫が全部残っているのではないかと疑問を投げかける。MBの評価では、これはバレルらしさがほとんどなく、実質的にはやや太めのストレートに近い。先染めの素材で色合いはいいと認めつつ、素材感が特別いいわけでも、シルエットに特徴があるわけでもないという。

代わりに勧めるのは、先ほどのGUのバレルシリーズか、同じユニクロのEZYバレルジーンズ(4,990円)である。こちらはしっかりバレルの形になっていて新しい感覚で穿け、柔らかく着心地もいい。MBはパターンもEZYの方がきれいだと見る。一方で、ユニクロCの控えめなバレル感が合わせやすいと感じる人や、太めなのに上品に見える点を評価する人がいるのかもしれない、とも推測している。人気の理由は自分にはあまり分からない、と率直に述べたうえで、個人的にはもっとバレルらしさがあった方がいいと結論づけた。

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ユニクロCのデニムトラッカージャケット:ミニマルなら素材が必要

4つ目はユニクロCのデニムトラッカージャケット(5,990円)である。MBは、往年のヘルムート・ラングのようなイメージで作られたのだろうと見ている。色落ちがなく、ボタンやポケット、ステッチもできるだけミニマルにしたデザインだ。しかしミニマルにするなら本格的な素材を使わないと難しい、というのがMBの考えで、このジャケットはやや安っぽく感じるという。

MBは、ヴィンテージのデニムジャケットを小綺麗にしましたという意図が分かりやすく見えすぎると指摘する。それが、昔の丸井系ブランドがトレンドアイテムを安い素材で分かりやすく再現していた様子と重なるのだという。小綺麗なA.P.C.のようなイメージで選ぶ人もいるかもしれないが、それにしては素材が頼りなく、ディテールもわざとらしい。上下デニムで着れば統一感があり、トレンド的にも悪くはないと認めてはいる。

代替は、ユニクロの通常ラインのデニムトラッカージャケット(4,990円)である。軽くて着心地がいいのに、色合いはリアルなヴィンテージ風で、シルエットも今っぽい。MBは「文句なし」と評価し、本格的に作られたこちらと比べると、ユニクロC版にはどうしても偽物感があると述べている。

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MA-1ブルゾン:完成度は高いが、今あえて選ぶ理由が薄い

5つ目はMA-1ブルゾン(7,990円)である。ユニクロは長年MA-1を作り続け、いよいよ完成形に近づいているとMBは評価する。それでもMA-1自体がもう食傷気味で、多くのブランドが作り、安いものも大量に出回っているという。

MBの理屈は次のとおりである。MA-1はスタンダードなアイテムで何年も使える。どうせ長く着るなら、2万円台でも買えるアルファのMA-1を選んだ方がいい。7,990円でこの出来は素晴らしいと認めつつも、そう考えてしまうという。加えてトレンド面では、MA-1は人気が縮小しつつあると見ている。現在のミリタリーアウターでは、MA-1の後継にあたる襟付きのCWU(コールドウェザーユニット)の方が人気だという。MA-1のトレンドは一度下がってもまた戻るので、ずっと持っていてもいいアイテムではある、という留保も付けている。

代わりに挙げたのは、GUのフェイクレザーカバーオールジャケット(4,990円)である。カテゴリーは違うが、ミリタリー的な土臭く男性的な雰囲気で着るという点では近いとMBは見る。中綿がしっかり入ったボリュームのあるMA-1よりも、エレガントさを感じるフォルムの方が今は人気だという。バレルパンツと合わせれば今っぽく決まるが、MA-1はもっさりして、バレルレッグのトレンドの中ではうまくコーディネートしにくいというのがMBの見立てである。今回のGUのフェイクレザーはフェイクに見えないほどきれいな仕上がりで、シルエットとデザインもトレンドに沿っており、4,990円はお買い得だとする。色はブラウンより黒を勧めている。

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ブロードシャツ:「毒にも薬にもならない」定番

6つ目はブロードシャツ(ボタンダウン、3,990円)である。MBは、ユニクロが毎年着丈や袖幅、肩幅を少しずつ変えるマイナーチェンジを続けていることは分かるとしたうえで、「相変わらず」だと評する。素材感は悪くないが、毒にも薬にもならない個性のないシャツを作り続けている、と口が悪くなったことを詫びながら述べている。

定番として売れている商品なので、あえて大きく変えずに長く売るのは理解できるともMBは言う。それでも個性がなさすぎてつまらないシャツになっているという。比較対象として挙げたのが無印良品の洗いざらしのブロードシャツで、こちらは素材感をちょこちょこ変えて頑張っている印象がある。ユニクロのブロードシャツはここ数年あまり進化していないと感じているそうだ。

代替はユニクロCのイージーケアソフトシャツ(3,990円)である。コットンではなく、レーヨンとポリエステルの混紡で、ウールのように見える。ドレープと光沢のある質感をMBは「めちゃくちゃかっこいい」と評価し、形・素材・ディテールのいずれもこちらが段違いに上だという。素材の制約もあるのか白がない点は残念で、白が欲しい人には当てはまらないと断っている。それでも同じ値段なので、ブロードシャツを買った人が後からこれを見れば「こっちの方が良かった」と思うのではないか、というのがMBの見方である。

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イタリアンレザーロングベルト:トレンドの写しが分かりやすすぎる

7つ目はユニクロCのイタリアンレザーロングベルト(2,990円)である。OUR LEGACYあたりが火付け役となってメンズで人気になった、3点美錠のデザインだ。MBは、イタリアンレザーを使った本格的な作りでそれなりに頑張っていると認める。ただ、美錠のメタルパーツのデザインや光沢感が今ひとつ踏み込めておらず、特に剣先のデザインが安っぽいという。

もう一つの問題は革の硬さである。ユニクロのイタリアンレザーは硬すぎて、馴染むまで相当時間がかかるとMBは見ている。ロングベルトは先を垂らして使うものなので、しなっとしている方がかっこいい。硬い素材を無理に曲げて着けている姿は美しくない、とMBは考えている。

代替はGUのレザーナローベルト(1,990円)である。細幅でロングではなく、3点美錠でもない。剣先にメタルパーツがないことがかえって自然でいいとMBは言う。バックルのデザインもシックでモダンだという。ユニクロCのベルトは、OUR LEGACYをコピーしたうえにユニクロだと分かりやすいので、あまり着ける気がしないとMBは話す。それよりシンプルで素朴なGUの方が、ファストファッションだと見破られにくく、バランスがいいと評価している。

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コンビネーションスニーカー:履き心地は抜群、デザインが物足りない

8つ目はユニクロCのコンビネーションスニーカー(4,990円)である。MBは実際に買って履いており、履き心地は抜群にいいと言う。アウトソールもオリジナル開発で、実用品としては相当いいと評価している。ジャーマントレーナーは今後人気が戻りそうなので、方向性自体も悪くないという。

それでも、ユニクロCが展開するデザインアイテムとして適切かというと、「ユニクロっすよね」という感じでトレンドを半歩逃している、とMBは見る。4,990円はファストファッションのスニーカーとしては相当高い価格帯なのに、丸っこくやぼったいデザインで今ひとつパッとしない。女性が履くなら丸くて可愛く使い勝手がいいかもしれないが、男性には少し安っぽいとMBは感じている。

これに対し「さすがだ」と評したのがGUのフェイクレザースニーカー(2,990円)である。ドライビングシューズのようなペタンコのスニーカーで、マルジェラやドリスがやっているようなデザインだという。

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サングラス(メタルヘキサゴン):顔まわりに「安さが分かる」デザインは避ける

最後はサングラスのメタルヘキサゴン(990円)で、MBは「やっぱりダメだった」と言い、すでに値下げされている点に触れた。ヘキサゴンをはじめ、ユニクロがいろいろな形のアイウェアに挑戦していること自体は評価している。ただ、この価格でできることには限界があり、カチャカチャ鳴る「おもちゃ」のようだという。

MBは、こうした特徴的な形のサングラスに3万〜4万円を出してブランド品を買うのは、お金が無限にあるわけではない以上ためらう気持ちも分かると理解を示す。それでも顔まわりは最も目立つ部分であり、そこに安さが分かるデザインものを持ってくるのはいい買い物ではない、というのがMBの考えである。よく商品化を通したと挑戦を認めつつ、この値段でこれは作れないだろうと述べている。

代わりに勧めるのは、ボストンコンビ(2,490円)のようなベーシックでスタンダードな形である。こうしたものならユニクロで買うのはまったくありだという。デザイン性の強いものを、しかも最も目立つ顔まわりにユニクロで取り入れるのは勧められない、と語って動画は終わる。