斎藤佑樹が歩く栃木・鹿沼市 シウマイの町おこし、南摩ダムの吊り橋、移住者がつくる新しい商店街

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概要

群馬県出身の斎藤佑樹が北関東の町を訪れ、「感動ポイント」を探す『news every.』の企画。今回の舞台は栃木県鹿沼市である。番組は、宿場町として栄えた歴史を持つこの町が「おもてなし」を掲げ、観光客と移住者を迎え入れている姿を、グルメ、新しい観光スポット、商店街の若い店主たちを通して紹介した。

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森林が7割を占める宿場町と、増える訪問者

鹿沼市は栃木県の西部に位置し、市域のおよそ7割を森林が占める自然の豊かな町だとナレーションは紹介する。イチゴやニラなどが特産で、日光へ続く宿場町として栄え、商工業や林業も盛んな町だという。

番組によれば、鹿沼市には最近変化が起きている。観光客の宿泊数は4年でおよそ4倍に増え、新たに事業を始める人も2年で倍増した。番組はこの変化の背景に、訪れる人を温かく迎える町の姿勢があるとして、その象徴となる「日本一」を紹介していく。

ロケの冒頭では、最初に声をかけた市民の女性が「実は夫がすごく大ファン」で、試合を見に北海道まで行っていたと明かし、斎藤は思わぬ出会いに喜んだ。

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道の駅ではなく「まちの駅」 設置数は市町村単位で日本一

最初に訪れたのは「まちの駅」と呼ばれる場所だ。そこへ鹿沼市長が現れる。市長は「偶然です」と繰り返したが、実際はロケの噂を聞きつけて会いに来たのだという。

市長の説明によると、まちの駅とは、訪れた客にトイレを貸したり、「鹿沼で楽しんでいってください」と案内したりする観光PRの拠点で、市内各地にある。番組は道の駅との違いも補足した。道の駅は市町村などが設置し、国土交通省が登録する道路利用者向けの休憩施設である。一方のまちの駅は、商店や会社、個人でも参加でき、いわば町の人たち自身がつくる休憩施設だという。

市長は「おもてなしを鹿沼は売りにしている」と述べ、まちの駅の設置数が全国1位だと紹介した。番組によれば、栃木県にはまちの駅がおよそ160駅あり、そのうち102駅が鹿沼市にある。市町村単位では圧倒的な日本一だという。

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崎陽軒の初代社長の故郷が進める「シウマイの町おこし」

続いて鹿沼駅に向かうと、商工会議所の片柳さんが待っていた。案内されたのは、鹿沼のある名物グルメをモチーフにした石像である。その答えはシウマイだった。

シウマイ弁当で知られる崎陽軒の初代社長が鹿沼市の出身であり、その縁から鹿沼市はシウマイによる町おこしに取り組んでいる。石像は、シウマイを握るときの手の形を表現したものだという。市内には「鹿沼シウマイ」を食べられる店が数多くある。

駅前には早速、テイクアウト専門のシウマイ店があった。人気の定番は蒸しシウマイと揚げシウマイのセットだ。蒸しシウマイを何もつけずに食べた斎藤は、肉汁があふれ出し、味がしっかりついているので何もつけなくてもおいしいと評した。揚げシウマイには、店の勧めでケチャップとマスタードをつける。斎藤は、見た目はアメリカンドッグを食べているようだが、中はちゃんとシウマイだと笑いながら味わった。

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ラーメン店が考案した「チャーシウマイ」

鹿沼シウマイをアレンジしたグルメがあると聞いて訪れたのは、ラーメン店である。メニュー名は「チャーシウマイ」。ちょうど仕込み中だったため、特別に厨房を見せてもらった。

この店のこだわりは、4日間かけて作るほろほろのチャーシューだ。その切り落としを、ラーメンに合うようワンタンの皮で包んだものがチャーシウマイである。シウマイで町を盛り上げるために、試行錯誤の末にたどり着いたメニューだと番組は伝えた。

食べた斎藤は「めっちゃ美味しい」と声を上げ、シウマイだと思って食べたらしっかりチャーシューの味がし、チャーシューとシウマイにワンタンのような要素もある、と感想を述べた。

店を営む2人は生粋の鹿沼っ子で、中学生のころからの同級生だという。どこに惚れたのかと聞かれると「優しいところ」と答えていた。最近の町の変化について尋ねると、移住してきた若い人たちが頑張って、少し栄えてきたと感じているという。ただし、昔と比べればまだまだだとも付け加えた。

番組によれば、鹿沼シウマイを楽しめるスポットは市内に80か所以上ある。和食店ならではのシウマイや、スイーツ店が作るデザートシウマイなど、新しいご当地グルメを町ぐるみで盛り上げているという。

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南摩ダムの吊り橋とジップライン

次に向かったのは、2年前から貯水を始めた南摩ダムだ。斎藤は「綺麗なダム」「深呼吸したくなる」と話したが、番組が見どころとして紹介したのはダムだけではない。近くには、折れ曲がったように見える怪しげな吊り橋がかかっていた。

これは今年7月にオープンした「南摩アクティビティ」で、ダムと周囲の自然を生かし、スリルのある吊り橋とジップラインを楽しめる鹿沼の新しい観光スポットである。スタッフによれば、絶叫しながら吊り橋を渡り、帰りは絶叫しながらジップラインで戻ってくる仕組みだという。

高いところは得意だという斎藤は、安全器具を装着して初挑戦した。足場はポイントごとに形が変わり、回転するような箇所もある。最もリタイアが多いというポイントでは「やばい、やばい」と声を上げた。それでも橋を半分ほど渡ると景色を楽しむ余裕が生まれ、「ロケーションが最高」と話している。

苦戦しながら挑み続けること15分。斎藤は、アスリートの自分でもしがみつくような力が要るが、その達成感も楽しいと振り返った。帰りのジップラインについては、最初は怖さがあったが途中から気持ちよくなり、最後は最高の気分で、癖になりそうだと語った。番組によれば、来年春にはロングコースも開業する予定だ。

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時計が止まった銀座通りに、若者が戻り始めている

市街地に戻った斎藤を迎えたのは、市役所職員の山本さんと、地域おこし協力隊の有馬さんだった。有馬さんはもともと東京出身だが、訪れた人を受け入れる鹿沼市の温かさに惹かれ、今では町を盛り上げる一員として活動しているという。

案内されたのは銀座通りである。昔はとても賑わっていたそうだが、一見すると人通りは少なく、通りの時計も数年前から止まったままだ。それでも案内役は、見たことのない若者が少しずつ歩くようになり、街が変わり始めていると話す。

実際に歩くと、チーズケーキやスコーン、ベーグル、コーヒーを出すカフェが並んでいた。もとは呉服店だった建物を使ったカフェ、本やキャンドルを置いた落ち着いた空間、コーヒー店やおにぎり店もある。

これらは約4年前、当時有馬さんが勤めていたUR都市機構がつくった「鹿沼コモンズ」の店舗だ。案内役によれば、いきなり物件を借りて店を始めようとすると、免許の取得や設備の準備などハードルが高い。そこで、まず始められるように借りられる場所を用意したのだという。比較的安い賃料で飲食店などを開業できる場所で、番組は鹿沼の懐の深さを体現していると紹介した。

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祖父のこんにゃく事業を守るために移住したコーヒー店主

鹿沼コモンズで2年前にコーヒー店を開いたのが、熊本県出身の今村さんである。オーガニックの豆などにこだわった本格的なコーヒーを出す店だが、鹿沼の特産品を使ったスムージーという少し変わったメニューもある。

飲んだ斎藤は、おいしいが少し粘り気があると気づく。実はこんにゃくが入っているのだという。こんにゃくの原料を使った、カロリー控えめのスムージーで、店の自家製メニューにも使っている。

その理由について今村さんは、祖父がやっていた事業で、こんにゃく原料を扱う商社を自分も手がけているが、会社の数字はかなり厳しいと明かした。鹿沼市はこんにゃくの生産が盛んな町で、今村さんの祖父も鹿沼でこんにゃく芋の商社を営んでいた。その事業を守りたいという思いで移住し、始めたのがこのカフェだという。

こだわりのメニューは評判を呼び、市外からも客が訪れるようになった。この日来店していた若者たちは、この店がすごいと知って立ち寄り、そこで鹿沼の魅力を知ったと話していた。また、昔から銀座通りを知るという客は、地方から来て店を開いてくれるのはありがたいとし、もっとたくさんできればいいと期待を寄せていた。

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居酒屋とオペラの「二刀流」で町を盛り上げる店主

銀座通りの先で斎藤を待っていたのは、居酒屋の店主だった。この建物は有馬さんが仲間とリノベーションし、若者が開業できる場所として生まれ変わらせたものだという。

27歳の店主は、もともと東京で夢を追いながら居酒屋で働いていた。そんなとき有馬さんに誘われて鹿沼を訪れ、温かく迎えてくれる町の人々に惚れ込み、2年前に移住して店を開くことを決めた。

店のおすすめは名物の「鹿沼ニラ肉鍋」である。鹿沼産のニラに、和牛のブリスケ、豚バラ、牛ホルモンなどがたっぷり入ったボリュームのある鍋だ。斎藤はニラの甘さを評価し、店主も鹿沼のニラは新鮮で本当においしいと話した。

この店主には居酒屋とは別の顔がある。大学を卒業後、オペラ歌手として活動していたのだ。しかし2年前、居酒屋を真剣に営むため、いったん音楽活動に区切りをつけた。ところが、鹿沼が職人の町で、さまざまな人が創作活動をしている様子を見るうちに、自分の活動への意欲が再び湧いてきたという。店主は、鹿沼に来てからは焦ることなく自分のペースで音楽活動ができており満足していると語った。現在は鹿沼市でコンサートも開き、居酒屋とオペラの二刀流で町を盛り上げている。

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斎藤佑樹が感じた鹿沼の「循環」

ロケを終えた斎藤は、人の熱量や温かさがあり、町の人たちが受け入れ体制をしっかり持っていて、そういう循環ができていると感じたと振り返った。食、アクティビティ、人と、さまざまなものが詰まった素敵な場所だったと述べ、「鹿沼に沼ってます」と締めくくった。