30日間、見知らぬ人と鎖でつながれる:25万ドルを懸けて「誰を信じるか」を問う実験

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概要

この動画の挑戦者はアリソンである。以前の企画で25万ドルを獲得した経験を持つ。今回のルールは、見知らぬ他人と手錠でつながれたまま30日間過ごせば25万ドルを得られるというものだ。ただし、最後につながれている相手には賞金を奪うチャンスがある。相手を選ぶ手がかりは外見だけで、30日間を通じて問われ続けるのは、初対面の人間をどこまで信頼できるかである。企画はさらに途中で、同チャンネルの別の撮影と合流していく。

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最初の相手選びとルール

アリソンは目隠しを外すと、おばあさん、バイカー、筋肉質な男性の3人から1人を選ぶよう求められる。与えられた情報は見た目だけだ。アリソンは真ん中にいたバイカーを選んだ。名前はブライスで、緊張で手汗がひどいと話した。

2人が暮らすのはキッチンとリビングのある小さな家だ。ルールは、床に引かれた赤い線を越えないこと、手錠を外さないこと、互いを知るために会話することである。トイレでは、つながった相手を中に入れて鎖を床に置くという方法が示された。家中に隠しカメラがあり、バスルームだけが例外である。

ブライスは初日からカメラに向かって、賞金を奪うほうに「すごく、すごく」傾いていると語った。アリソンに向けても、「賞金を奪わない」と言い続けることはできるし、嘘だとしても相手は信じるしかない、と本音を漏らしている。一方のアリソンは、ブライスが奪うために自分を信頼できる人物に見せようとしている気がすると疑っていた。それでも2人は物を投げ合って笑うなど、関係は和やかに見えた。

アリソンが知らされていなかったのは、鎖でつながれる他人がブライスだけではないことだ。5日ごとに相手が替わり、その全員に25万ドルを奪うチャンスが与えられる。

5日目:チアリーダー、妊婦、弁護士

5日目、リムジンで新たな候補者が到着した。チアリーダー、妊婦、弁護士の3人だ。ジミー(MrBeast)はここで全体の仕組みを明かす。5日ごとに新しい他人と手錠をかけ直し、25日目に全員を呼び戻したうえで、賞金を奪いそうにない最も信頼できる1人を選ぶ。今回も会話は許されず、純粋に外見で選ばなければならない。

選ぶ前に、ブライスが助言した。弁護士はニヤニヤしていて信用できない。妊婦はとても素敵だが、賞金を奪う正当な理由がある。大学のチアリーダーはおそらく学生ローンを抱えている。アリソンは、弁護士は何百万ドルもの訴訟に勝ってお金に困っていないかもしれないとも考えた。最終的に選んだのはチアリーダーのスカイラーだった。2人は初対面である。

スカイラーとの5日間と「うっかり」

アリソンとスカイラーはすぐに打ち解けた。スカイラーがくれたアイパッチを着けて「レッツゴー、パイレーツ」とはしゃぐ様子は、スカイラー本人の言葉では「ただの女友達との時間」だった。賞金や信頼の話はあまりしていないという。アリソンは背中合わせで立ち、それぞれ全力で走るという方法でスカイラーを試してもいる。

スカイラーは賞金の使い道を聞かれ、父親に投資の方法を教わりたいと答えた。自分がまとまったお金を稼げるのがずっと先になれば、そのとき父親が生きているか分からないからだという。ミントチョコチップは緑でなければ嫌だという点でも2人の意見が合った。ところが打ち解けすぎたせいか、スカイラーは「25万ドルに近づいた!」と口を滑らせる。アリソンに聞き返され、「秘密をバラしちゃった」と慌てた。

10日目、スカイラーのチア仲間が家に来て応援を披露した。ジミーが「選ばれたら奪う?」と聞くと、スカイラーは「5日間お互いを知ったことだし、奪っちゃおうかな」と答えた。本気かどうか、ジミーにも判断がつかなかった。

10日目:スーパーマーケットの動画に合流

次の5日間は、この家ではなく別の場所で過ごすことになった。行き先は、4人が店内の食べ物をすべて食べきれば100万ドルという、同時進行中の別の動画の撮影現場であるスーパーマーケットだ。ジミーはこれを「チャンネル史上初」の2本の動画の合体と位置づけ、「ビースト・マルチバース」と名付けた。

アリソンはスーパーにいる4人から相手を選ぶ。4人とも賞金は奪わないと口をそろえ、12万5千ドルで十分だという声も出た。アリソンは口数の少ないフアンを選んだ。

フアンは現場仕事をしていたので朝5時には目が覚めると話し、アリソンは自分が建物を解体する重機オペレーターだと明かした。ジミーは「君は壊す、彼は建てる」とまとめている。スーパーの挑戦には、食べた分を消費するための運動も含まれていた。狭い家で10日間過ごしたアリソンは喜んで参加し、苦手な食材を食べる手伝いもした。家族みんなが好きだというカリフラワーだけのジュースを作ったが、フアンたちには「まずすぎ」と不評だった。

信頼の見極めについて、フアンは「奪ったことは一度もない。食べ物もお金も」と語った。子どもが6人いて、賞金は家族のために使うという。アリソンも、父親が最近認知症と診断されたこと、家族を支えてくれた父に恩返ししたいことを打ち明けた。フアンは父親に自分からのハグを届けてほしいと頼んだ。アリソンはフアンを心がきれいで優しい人だと評し、父を思い出すと語っている。ここまでの2人も信用できると感じていたが、「一番信頼できる人」を見つけなければならないとも言った。

このあいだ、ジミーの婚約者がトレーニングを見学に来る場面もあった。ジミー自身が「俺たちの動画、ちょっと変だな」と漏らしている。アリソンは小さな家には戻りたくないと言い、ジミーの「あの家を壊してほしいってこと?」という問いに「お願い」と答えた。

15日目:飛行機が落ちた家での生活

次の候補者はボクサー、カウボーイ、力士の3人だった。アリソンは話す時間を求めたが却下され、カウボーイを選んだ。フアンは「フアン大好き」という言葉で送り出された。

続いてジミーは、アリソンの「家を壊して」という発言を受けて、あの小さな家に飛行機を落としてみせた。次の5日間の住まいは、墜落した飛行機の中である。機体は大きく傾いていて、アリソンは「まともに眠れなさそう」とこぼした。カウボーイはこういう環境に慣れていると話す。周囲には新しい円が描かれ、2人はその中に閉じ込められた。欲しいものを聞かれて頼んだエアロバイクも後日届いた。

カウボーイは賞金の使い道として、子ども向けのカウボーイキャンプを挙げた。小さい子には羊を、13〜14歳くらいの子には若い雄牛を用意する計画だという。ジミーに賞金を分けるかと聞かれると、「今の時点ではそうする」と答えた。アリソンは、彼が「お金は奪わない」とはっきり言ってくれるのをずっと待っていると語る。それが言えないなら、これまで一緒に過ごした人たちより彼を優先することはできない、というのがアリソンの考えだった。

20日目:プロバスケットボール選手ブリー

20日目の候補者はロックスター、漁師、プロバスケットボール選手で、アリソンはバスケットボール選手のブリーを選んだ。カウボーイの名前はジェイソンで、ここで解放された。

アリソンはさらに別の動画にも参加する。チャンネルの人気動画の続編で、結婚式を控えたカップルが約70キロの減量に挑んでいる。アリソンとブリーはこのカップルと組み、建物内の設備を自由に使えることになった。シャワーも使えると聞いてアリソンは大喜びした。ブリーは女性のハーレム・グローブトロッターズの一員で、ボールさばきを教えたり、テニスを一緒にしたりして過ごした。

アリソンから見たブリーは、おしゃべり好きで運動もできる素敵な人だった。しかしブリーはカメラに向かって、アリソンは前に25万ドルを勝ち取っている「既に勝ち組」なので、納得できる理由がなければ全部もらうと語った。賞金の使い道はホームレス状態になっている叔母を救うことだという。ジミーは、アリソンがこれを見抜けるかどうかが問題だと指摘した。

アリソン自身も、ブリーがまだ「奪わない」と言っていないことを気にかけていた。ブリーはジミーに、アリソンに信頼してもらうにはどうすればいいかと相談する。ジミーの答えは「自分らしく、正直でいろ」だった。ジミーの説明によれば、この会話をきっかけにブリーはある計画を実行に移す。ブリーはこれまで見せていなかったタトゥーを見せた。そこには「約束」と彫られていた。ブリーは人を大切にし、約束は絶対に破らないと語り、賞金を奪わないと約束した。アリソンは、はっきり「奪わない」と約束してくれたのはブリーが初めてだと受け止めた。ブリーはカメラの前で、約束を破ればタトゥーを消さなければならないかもしれないと冗談めかしている。

決断前夜の迷い

決断の前日、アリソンの悩みは深まっていた。全員を心から信頼しているので1人しか選べないのは不公平に感じる、これは人の人生に関わることで、それぞれに理由があって迷う、と打ち明ける。ジミーは、どんな選択も正解で間違いはない、最後は誰を信じるかという直感だと答えた。アリソンは翌日は流れに身を任せるつもりだと話した。

25日目:全員集合と、早すぎたボタン

ジミーは「大事な日だ」と言ったあと、冗談だと打ち消し、決断まではまだ5日あると告げた。アリソンはリムジンで移動し、目隠しを外すと、これまでつながれた5人が並んでいた。スーパーの撮影中のフアンもその場にいる。事前のインタビューでは、自分は勝負師でここは現実ではなくチャレンジの場だと語る人、アリソンとは強いつながりを感じなかったと語る人、独り占めするつもりはないと語る人がいた。

アリソンの手元には脱落者を告げるボタンがあり、最大5日かけて相手をさらに知ることもできる。ところがアリソンは説明の途中でボタンを押してしまい、取り消しはできなかった。そこでジミーは残りの説明を伝えた。5人全員がすでに「分け合う」か「奪う」かを決めている。脱落者にも賞金があり、1人目は1万ドル、2人目は2万ドル、3人目は3万ドル、4人目は4万ドルで、順番が重要になる。鎖をペンチで切ると、その相手の選択が明らかになる。アリソンは全員が賞金を手にできると知って気が楽になったと話した。

アリソンは5人に1人ずつ「奪ったか」を尋ね、全員が否定した。疑われたカウボーイは、自分は嘘が下手で、そもそも嘘はつけないと答えた。ブリーは、みんな大事な人生を抱えていて、アリソンが誰と一番心を通わせたかだ、と述べた。アリソンは、信頼できない順に脱落させていく方針を示す。

1人目と2人目:カウボーイとブリー

最初に外されたのはカウボーイのジェイソンだった。アリソンの理由は、この中で「奪わない」とはっきり言わなかったのは彼だけだから、というものだ。ジェイソンは1万ドルを受け取り、「2位じゃなく1位になるために来た」と明かした。選択は「奪う」で、この状況なら当然だと語っている。ジミーによれば、彼が最後まで残っていれば25万ドルを独り占めし、アリソンには何も残らなかった。

2人目の2万ドルについて、アリソンは相手が「奪う」を選んだと考えていた。最後に残した人で赤いライトがつくのを避けたいので、確実に奪う人を先に外しておきたいのだという。30日間が無駄になるのは耐えがたいとも話した。選ばれたのはブリーだった。ブリーは約束したことは認めたうえで、破らなければならない約束もあると述べ、実際に「奪う」を選んでいた。タトゥーの本当の意味は、自分や家族との約束を守り抜くことだと説明している。アリソンは「予想どおり」と受け止めた。のちにアリソンは、ブリーは途中から明らかに様子が違い、別人のようだったと振り返っている。

3人目:フアンを外すという選択

残りはフアン、ブライス、スカイラーの3人である。ここでの結果によって、アリソンの取り分が3万ドル、12万5千ドル、25万ドルのどれになるかが決まる。

ブライスはアリソンに、約束や誓いは嘘がつけるから意味がない、だから信じてもらうためにできることは全部やった、結果がどうでも友達だと伝えた。選択は「分け合う」で、互いに信じ合った相手は裏切れない、カルマは10倍になって返ってくる、と理由を語った。アリソンは直感では奪っていないと感じつつも、不安が残ると話した。

そのうえでアリソンが外したのはフアンだった。ジミーが止めに入り、フアンが奪わないと思っているのになぜかと問いただす。アリソンの答えは、フアンと話し合って決めたというものだった。フアンはスーパーの挑戦に参加していて、どの金額でも構わない、それで幸せだと言っていた。アリソンによれば、それはフアンとほかの2人のことを考えた結果である。フアン自身も、自分より2人に勝つチャンスを与えたかったと認め、ジミーは「こんなふうに自分を犠牲にする人は今までいなかった」と驚いた。フアンのライトは緑だった。アリソンはその前に、みんなが賞金をもらえると知る前はフアンを選ぶつもりだったとも語っており、ジミーはフアンを「最高のビースト・ゲームをプレーした」と評した。

4人目:スカイラーかブライスか

最後の1人を外すまでに、アリソンは丸一日かけた。ほかの撮影も控えているとジミーは急かしたが、アリソンは一晩眠って考え、時間をかけてちゃんと決めたと思えたほうが楽だと答えた。どちらを選んでも賞金ゼロの可能性は残っている。1人は4万ドル、もう1人は12万5千ドルか25万ドルを手にする。アリソンは2人とも大丈夫だと思っているからこそ判断が難しいと語った。

映像はここで、スカイラーが「25万ドルに近づいた」と口を滑らせた場面を振り返る。それでもアリソンは「ごめんね、ブライス」と言ってスカイラーを残した。鎖を切る前、アリソンはブライスの選択を「分け合う」だと予想していた。「奪う」だと思っていたら、ブライスではなくフアンを残していたという。しかし点灯したのは赤いライトだった。ブライスは「奪う」を選んでいた。フアンに謝らなければというアリソンの言葉に、ブライスはそこは悪いと思っていると答え、4万ドルを受け取って去った。

幕が下りた先に

ジミーは、フアン以外の全員が「奪う」を選んでいた可能性もあると指摘する。5日ごとの相手選びから、誰をどの順番で帰すかまで、すべての決断はアリソンが下してきた。最後の幕が下りたときにスカイラーが賞金とともにいれば2人で分け合い、いなければ何もなしで、30日間はすべて無駄になる。アリソンは不安を認めながらも、スカイラーは分け合うつもりだと信じていると語った。

カウントダウンの末、スカイラーは「分け合う」を選んでいた。2人はそれぞれ12万5千ドルを持ち帰ることになった。動画は「見知らぬ人は、まだ出会っていない友人かもしれない」という言葉で締めくくられる。