30日間、見知らぬ人と鎖でつながれる:25万ドルを懸けて「誰を信じるか」を問う実験
MrBeast ミスタービーストこの動画の挑戦者はアリソンである。以前の企画で25万ドルを獲得した経験を持つ。今回のルールは、見知らぬ他人と手錠でつながれたまま30日間過ごせば25万ドルを得られるというものだ。ただし、最後につながれている相手には賞金を奪うチャンスがある。相手を選ぶ手がかりは外見だけで、30日間を通じて問われ続けるのは、初対面の人間をどこまで信頼できるかである。企画はさらに途中で、同チャンネルの別の撮影と合流していく。
最初の相手選びとルール
アリソンは目隠しを外すと、おばあさん、バイカー、筋肉質な男性の3人から1人を選ぶよう求められる。与えられた情報は見た目だけだ。アリソンは真ん中にいたバイカーを選んだ。名前はブライスで、緊張で手汗がひどいと話した。
2人が暮らすのはキッチンとリビングのある小さな家だ。ルールは、床に引かれた赤い線を越えないこと、手錠を外さないこと、互いを知るために会話することである。トイレでは、つながった相手を中に入れて鎖を床に置くという方法が示された。家中に隠しカメラがあり、バスルームだけが例外である。
ブライスは初日からカメラに向かって、賞金を奪うほうに「すごく、すごく」傾いていると語った。アリソンに向けても、「賞金を奪わない」と言い続けることはできるし、嘘だとしても相手は信じるしかない、と本音を漏らしている。一方のアリソンは、ブライスが奪うために自分を信頼できる人物に見せようとしている気がすると疑っていた。それでも2人は物を投げ合って笑うなど、関係は和やかに見えた。
アリソンが知らされていなかったのは、鎖でつながれる他人がブライスだけではないことだ。5日ごとに相手が替わり、その全員に25万ドルを奪うチャンスが与えられる。
5日目:チアリーダー、妊婦、弁護士
5日目、リムジンで新たな候補者が到着した。チアリーダー、妊婦、弁護士の3人だ。ジミー(MrBeast)はここで全体の仕組みを明かす。5日ごとに新しい他人と手錠をかけ直し、25日目に全員を呼び戻したうえで、賞金を奪いそうにない最も信頼できる1人を選ぶ。今回も会話は許されず、純粋に外見で選ばなければならない。
選ぶ前に、ブライスが助言した。弁護士はニヤニヤしていて信用できない。妊婦はとても素敵だが、賞金を奪う正当な理由がある。大学のチアリーダーはおそらく学生ローンを抱えている。アリソンは、弁護士は何百万ドルもの訴訟に勝ってお金に困っていないかもしれないとも考えた。最終的に選んだのはチアリーダーのスカイラーだった。2人は初対面である。
スカイラーとの5日間と「うっかり」
アリソンとスカイラーはすぐに打ち解けた。スカイラーがくれたアイパッチを着けて「レッツゴー、パイレーツ」とはしゃぐ様子は、スカイラー本人の言葉では「ただの女友達との時間」だった。賞金や信頼の話はあまりしていないという。アリソンは背中合わせで立ち、それぞれ全力で走るという方法でスカイラーを試してもいる。
スカイラーは賞金の使い道を聞かれ、父親に投資の方法を教わりたいと答えた。自分がまとまったお金を稼げるのがずっと先になれば、そのとき父親が生きているか分からないからだという。ミントチョコチップは緑でなければ嫌だという点でも2人の意見が合った。ところが打ち解けすぎたせいか、スカイラーは「25万ドルに近づいた!」と口を滑らせる。アリソンに聞き返され、「秘密をバラしちゃった」と慌てた。
10日目、スカイラーのチア仲間が家に来て応援を披露した。ジミーが「選ばれたら奪う?」と聞くと、スカイラーは「5日間お互いを知ったことだし、奪っちゃおうかな」と答えた。本気かどうか、ジミーにも判断がつかなかった。
10日目:スーパーマーケットの動画に合流
次の5日間は、この家ではなく別の場所で過ごすことになった。行き先は、4人が店内の食べ物をすべて食べきれば100万ドルという、同時進行中の別の動画の撮影現場であるスーパーマーケットだ。ジミーはこれを「チャンネル史上初」の2本の動画の合体と位置づけ、「ビースト・マルチバース」と名付けた。
アリソンはスーパーにいる4人から相手を選ぶ。4人とも賞金は奪わないと口をそろえ、12万5千ドルで十分だという声も出た。アリソンは口数の少ないフアンを選んだ。
フアンは現場仕事をしていたので朝5時には目が覚めると話し、アリソンは自分が建物を解体する重機オペレーターだと明かした。ジミーは「君は壊す、彼は建てる」とまとめている。スーパーの挑戦には、食べた分を消費するための運動も含まれていた。狭い家で10日間過ごしたアリソンは喜んで参加し、苦手な食材を食べる手伝いもした。家族みんなが好きだというカリフラワーだけのジュースを作ったが、フアンたちには「まずすぎ」と不評だった。
信頼の見極めについて、フアンは「奪ったことは一度もない。食べ物もお金も」と語った。子どもが6人いて、賞金は家族のために使うという。アリソンも、父親が最近認知症と診断されたこと、家族を支えてくれた父に恩返ししたいことを打ち明けた。フアンは父親に自分からのハグを届けてほしいと頼んだ。アリソンはフアンを心がきれいで優しい人だと評し、父を思い出すと語っている。ここまでの2人も信用できると感じていたが、「一番信頼できる人」を見つけなければならないとも言った。
このあいだ、ジミーの婚約者がトレーニングを見学に来る場面もあった。ジミー自身が「俺たちの動画、ちょっと変だな」と漏らしている。アリソンは小さな家には戻りたくないと言い、ジミーの「あの家を壊してほしいってこと?」という問いに「お願い」と答えた。
15日目:飛行機が落ちた家での生活
次の候補者はボクサー、カウボーイ、力士の3人だった。アリソンは話す時間を求めたが却下され、カウボーイを選んだ。フアンは「フアン大好き」という言葉で送り出された。
続いてジミーは、アリソンの「家を壊して」という発言を受けて、あの小さな家に飛行機を落としてみせた。次の5日間の住まいは、墜落した飛行機の中である。機体は大きく傾いていて、アリソンは「まともに眠れなさそう」とこぼした。カウボーイはこういう環境に慣れていると話す。周囲には新しい円が描かれ、2人はその中に閉じ込められた。欲しいものを聞かれて頼んだエアロバイクも後日届いた。
カウボーイは賞金の使い道として、子ども向けのカウボーイキャンプを挙げた。小さい子には羊を、13〜14歳くらいの子には若い雄牛を用意する計画だという。ジミーに賞金を分けるかと聞かれると、「今の時点ではそうする」と答えた。アリソンは、彼が「お金は奪わない」とはっきり言ってくれるのをずっと待っていると語る。それが言えないなら、これまで一緒に過ごした人たちより彼を優先することはできない、というのがアリソンの考えだった。
20日目:プロバスケットボール選手ブリー
20日目の候補者はロックスター、漁師、プロバスケットボール選手で、アリソンはバスケットボール選手のブリーを選んだ。カウボーイの名前はジェイソンで、ここで解放された。
アリソンはさらに別の動画にも参加する。チャンネルの人気動画の続編で、結婚式を控えたカップルが約70キロの減量に挑んでいる。アリソンとブリーはこのカップルと組み、建物内の設備を自由に使えることになった。シャワーも使えると聞いてアリソンは大喜びした。ブリーは女性のハーレム・グローブトロッターズの一員で、ボールさばきを教えたり、テニスを一緒にしたりして過ごした。
アリソンから見たブリーは、おしゃべり好きで運動もできる素敵な人だった。しかしブリーはカメラに向かって、アリソンは前に25万ドルを勝ち取っている「既に勝ち組」なので、納得できる理由がなければ全部もらうと語った。賞金の使い道はホームレス状態になっている叔母を救うことだという。ジミーは、アリソンがこれを見抜けるかどうかが問題だと指摘した。
アリソン自身も、ブリーがまだ「奪わない」と言っていないことを気にかけていた。ブリーはジミーに、アリソンに信頼してもらうにはどうすればいいかと相談する。ジミーの答えは「自分らしく、正直でいろ」だった。ジミーの説明によれば、この会話をきっかけにブリーはある計画を実行に移す。ブリーはこれまで見せていなかったタトゥーを見せた。そこには「約束」と彫られていた。ブリーは人を大切にし、約束は絶対に破らないと語り、賞金を奪わないと約束した。アリソンは、はっきり「奪わない」と約束してくれたのはブリーが初めてだと受け止めた。ブリーはカメラの前で、約束を破ればタトゥーを消さなければならないかもしれないと冗談めかしている。
決断前夜の迷い
決断の前日、アリソンの悩みは深まっていた。全員を心から信頼しているので1人しか選べないのは不公平に感じる、これは人の人生に関わることで、それぞれに理由があって迷う、と打ち明ける。ジミーは、どんな選択も正解で間違いはない、最後は誰を信じるかという直感だと答えた。アリソンは翌日は流れに身を任せるつもりだと話した。
25日目:全員集合と、早すぎたボタン
ジミーは「大事な日だ」と言ったあと、冗談だと打ち消し、決断まではまだ5日あると告げた。アリソンはリムジンで移動し、目隠しを外すと、これまでつながれた5人が並んでいた。スーパーの撮影中のフアンもその場にいる。事前のインタビューでは、自分は勝負師でここは現実ではなくチャレンジの場だと語る人、アリソンとは強いつながりを感じなかったと語る人、独り占めするつもりはないと語る人がいた。
アリソンの手元には脱落者を告げるボタンがあり、最大5日かけて相手をさらに知ることもできる。ところがアリソンは説明の途中でボタンを押してしまい、取り消しはできなかった。そこでジミーは残りの説明を伝えた。5人全員がすでに「分け合う」か「奪う」かを決めている。脱落者にも賞金があり、1人目は1万ドル、2人目は2万ドル、3人目は3万ドル、4人目は4万ドルで、順番が重要になる。鎖をペンチで切ると、その相手の選択が明らかになる。アリソンは全員が賞金を手にできると知って気が楽になったと話した。
アリソンは5人に1人ずつ「奪ったか」を尋ね、全員が否定した。疑われたカウボーイは、自分は嘘が下手で、そもそも嘘はつけないと答えた。ブリーは、みんな大事な人生を抱えていて、アリソンが誰と一番心を通わせたかだ、と述べた。アリソンは、信頼できない順に脱落させていく方針を示す。
1人目と2人目:カウボーイとブリー
最初に外されたのはカウボーイのジェイソンだった。アリソンの理由は、この中で「奪わない」とはっきり言わなかったのは彼だけだから、というものだ。ジェイソンは1万ドルを受け取り、「2位じゃなく1位になるために来た」と明かした。選択は「奪う」で、この状況なら当然だと語っている。ジミーによれば、彼が最後まで残っていれば25万ドルを独り占めし、アリソンには何も残らなかった。
2人目の2万ドルについて、アリソンは相手が「奪う」を選んだと考えていた。最後に残した人で赤いライトがつくのを避けたいので、確実に奪う人を先に外しておきたいのだという。30日間が無駄になるのは耐えがたいとも話した。選ばれたのはブリーだった。ブリーは約束したことは認めたうえで、破らなければならない約束もあると述べ、実際に「奪う」を選んでいた。タトゥーの本当の意味は、自分や家族との約束を守り抜くことだと説明している。アリソンは「予想どおり」と受け止めた。のちにアリソンは、ブリーは途中から明らかに様子が違い、別人のようだったと振り返っている。
3人目:フアンを外すという選択
残りはフアン、ブライス、スカイラーの3人である。ここでの結果によって、アリソンの取り分が3万ドル、12万5千ドル、25万ドルのどれになるかが決まる。
ブライスはアリソンに、約束や誓いは嘘がつけるから意味がない、だから信じてもらうためにできることは全部やった、結果がどうでも友達だと伝えた。選択は「分け合う」で、互いに信じ合った相手は裏切れない、カルマは10倍になって返ってくる、と理由を語った。アリソンは直感では奪っていないと感じつつも、不安が残ると話した。
そのうえでアリソンが外したのはフアンだった。ジミーが止めに入り、フアンが奪わないと思っているのになぜかと問いただす。アリソンの答えは、フアンと話し合って決めたというものだった。フアンはスーパーの挑戦に参加していて、どの金額でも構わない、それで幸せだと言っていた。アリソンによれば、それはフアンとほかの2人のことを考えた結果である。フアン自身も、自分より2人に勝つチャンスを与えたかったと認め、ジミーは「こんなふうに自分を犠牲にする人は今までいなかった」と驚いた。フアンのライトは緑だった。アリソンはその前に、みんなが賞金をもらえると知る前はフアンを選ぶつもりだったとも語っており、ジミーはフアンを「最高のビースト・ゲームをプレーした」と評した。
4人目:スカイラーかブライスか
最後の1人を外すまでに、アリソンは丸一日かけた。ほかの撮影も控えているとジミーは急かしたが、アリソンは一晩眠って考え、時間をかけてちゃんと決めたと思えたほうが楽だと答えた。どちらを選んでも賞金ゼロの可能性は残っている。1人は4万ドル、もう1人は12万5千ドルか25万ドルを手にする。アリソンは2人とも大丈夫だと思っているからこそ判断が難しいと語った。
映像はここで、スカイラーが「25万ドルに近づいた」と口を滑らせた場面を振り返る。それでもアリソンは「ごめんね、ブライス」と言ってスカイラーを残した。鎖を切る前、アリソンはブライスの選択を「分け合う」だと予想していた。「奪う」だと思っていたら、ブライスではなくフアンを残していたという。しかし点灯したのは赤いライトだった。ブライスは「奪う」を選んでいた。フアンに謝らなければというアリソンの言葉に、ブライスはそこは悪いと思っていると答え、4万ドルを受け取って去った。
幕が下りた先に
ジミーは、フアン以外の全員が「奪う」を選んでいた可能性もあると指摘する。5日ごとの相手選びから、誰をどの順番で帰すかまで、すべての決断はアリソンが下してきた。最後の幕が下りたときにスカイラーが賞金とともにいれば2人で分け合い、いなければ何もなしで、30日間はすべて無駄になる。アリソンは不安を認めながらも、スカイラーは分け合うつもりだと信じていると語った。
カウントダウンの末、スカイラーは「分け合う」を選んでいた。2人はそれぞれ12万5千ドルを持ち帰ることになった。動画は「見知らぬ人は、まだ出会っていない友人かもしれない」という言葉で締めくくられる。
目隠しを外して。彼女はアリソン。30日間、他人と鎖でつながれて過ごせれば、25万ドルゲットだ。
マジで。
誰を選ぶかは見た目だけで決めなければならない。
私が選ぶの?
ああ、そうだ。おばあさん、バイカー、マッチョな彼。慎重にね。つながった人は最後に賞金を奪うチャンスがある。
難しい。情報がそれしかないなら、真ん中にいる…バイカーを選ぶ。名前も知らない。
知る時間ならたっぷりある。25万ドルの決断だ。うまくいくかな。
よし、始めよう。
やあ、よろしく。ブライスだ。緊張で手汗がひどい。
そうか。面白くなりそう。
ここで生活する。キッチンもあるぞ。
私、料理できないけど…。料理できる?
結構いけるよ。
こっちがリビングだ。
ステキ。
質問ある?
コレつけたままでトイレは?
中に入って、それを床に置いて…。これでよし!
それはヤバい!
ルールは簡単。赤い線を踏まない。手錠を外さない。お互いを知るために話して。
今さらおばあちゃんが良かったなんて言ったら嫌?
俺が裏切るかもしれないし。
家のあちこちに隠しカメラが仕掛けてある。バスルーム以外。アリソンはまだ知らない。鎖でつながれる他人は彼だけじゃない。彼ら全員に25万ドルを奪うチャンスがやってくる。かなり面白くなりそうだ。どうなるかな。
ベッドはどうする?
俺はこっちがいいな。
トイレの近くだからハズレじゃない。
さあな。
今ダイニングルーム。バイカーの名前は?
ブライス! ブライス! バイカーのブライスよ。料理ができる。
最後はちゃんと離れられればいい。分かる?
俺もそうだ。100パーね。
奪うか奪わないか。すごく、すごく奪うほうに傾いてる。
一方アリソンは全く動じていなかった。
不満なんて何もない。空にいた時は文句ばっかりだった気がする。
挑戦は2回目か?
彼女は前に25万ドル獲得してる。
俺も欲しい。
もしあなたが寝言でこう言ってたら? 「賞金を奪ってやる」。
信じないで。
ブライスは賞金を奪うために、自分のことをすごく信頼できる人に見せようとしてる気がするのよね。
気になったアリソンは試してみることに。
走れ。
走れ? いや。
見ず知らずの2人が鎖につながれて物を投げ合ってるってヤバそうだけど、笑ってるから大丈夫そうだね。
いや。ナイスキャッチ!
楽しんでるみたい。2日後にどう変わるか、すぐに分かる。
25万ドルは大金だけどさ…。俺には無理そう。
「賞金を奪ったりしない」と言い続けることはできる。ウソだとしても信じるしかない。
ここで全てを変えよう。
あれ何? リムジン? マジか。
開けるのは後で。
ジミー? 何その格好?
なんでリムジンだと思う?
大勢の人が乗れるから。たくさんいるとか?
説明する前に…。ノーランの歩き方、なんか変じゃない?
ほんと不自然。言ってくれてよかった。
前にもサプライズがあっただろ。こっちへ。
そうだった。
降ろしてくれ!
チアリーダーだ。
チアリーダー? すごい!
次は妊婦さんだ。
妊娠中のママさん!
そして弁護士。
弁護士?
5日ごとに手錠をかけ直すんだ。新たな他人と。
また選ぶの?
そして25日目に…全員を呼び戻して、賞金を奪いそうにない、一番信頼できる人を選ぶ。話すのはダメ。選ぶ時は…純粋に外見で。
ウソでしょ…こんなこと。
あの弁護士はマジで信用できない。ニヤニヤしてる。
妊婦さんについて話すよ。妊婦さんはすごくステキだけど、君から賞金を奪う正当な理由がある。
私もそう思った。
大学のチアリーダー。きっと学生ローンを抱えてる。ありがちだろ。
難しすぎる!
弁護士は金持ちかも。何百万ドルもの訴訟に勝って、お金に困ってないとか。
ケースには何入ってる? あれも持ってくるの?
さあどうかな。君が1ドルもゲットできずに帰ることもありえる。誰にする?
チアリーダーにする。
チアリーダー? チアリーダー、こっち来て!
ハーイ、はじめまして。アリソンよ。
スカイラーです。よろしく。
30日目にまた会おう。
じゃあね!
ちなみに前に会ったことは?
ない。
すぐに2人の間には仲間意識が生まれた。
どこ行くのも一緒。もうずーっと。めっちゃいい! スカイラーがこのアイパッチくれた。サイコー。
ここに来る人はみんな、賞金を奪わずに分けようって言い出しそうな気がする。
信用できないって思われてそう。合ってるけど…。
25万ドルが懸かっているので、アリソンは相手が本当に信用できるか知りたかった。
いい考えがある。ここに背中合わせで立って、できるだけ速く走るの。
なんで? 本気なの? 分かった。
楽しそうでいいけど、まだお金の話はしてないみたいだ。
信頼とかそんなことはあんまり話してない。ホントに、ただの女友達との時間って感じかな。
信頼してもらえるかがカギ。だから今までどおりやっていくつもり。
レッツゴー、パイレーツ。
少しずつ心を開き始めていた。
もし賞金を勝ち取ったら何に使うの?
パパに「投資する方法教えて」って相談するかな。例えば私がちゃんとお金を稼げるのが、結構年取ってからだったら…その時パパが生きてるか分かんない。あんまり遅いと…。
お父さんとの時間は貴重だね。
うん。
でもスカイラーは少し打ち解けすぎているようにも見えた。
ミントチョコチップは緑じゃないと嫌だ。
私も! 「いいとこリスト」入りね。ミントチョコは緑が好き。
そのせいで大きなミスを犯した。
25万ドルに近づいた!
え、25万ドル?
マジヤバい、事故だわ! 秘密バラしちゃった。秘密を、やっちゃった。
やらかしちゃったね。
膝の上に立って。
スカイラーはこれから奪う大金に埋もれてる。
不正解!
さあ家に着いた。10日目のサプライズだ。5日目よりもっとヤバい。どう思うかな。
やあ、元気?
あなたにサプライズがあるの。
マジで?
5、6、7、8。ミスタービースト、ファイト〜。サイコーに優しい人〜。ゲットだ、賞金。オー、ジミー!
どうもね。おお、すげえ。どうも! 鎖あるのに。かなり打ち解けたね。彼女は賞金を分けると思う?
それじゃあ。ノーラン、大声だ。続けて。ほらもっと。
選ばれたら奪う? 25万ドルだ。
そうね、5日間お互いを知ったことだし…。奪っちゃおうかな。
マジ?
ええ、ええ。
信じていいか分からない。アリソン、新たな他人に会う準備はいい?
ええ、いいわ。
運んで、ペンキを!
ペンキ?
赤い線はもういい。この後の5日間はこの家じゃなく、別の場所で過ごす。
マジで! 冗談でしょ! ちょっと怖いけど、ルールはルールよね。
ワクワクするよ。
どういう意味?
ノーラン。
フー。
新しい家でも空に戻るわけでもない。すぐに分かる。実はアリソンに別動画に出てもらう。
サイアク。冗談でしょ。スーパーが見える! 何が売ってるかも知ってる。
100万ドルのために、店内の食べ物を4人で全部食べきらなきゃいけないスーパーだ。
ええ…。
これから5日間、君も参加する。
まさか。
音がした。何かな?
鎖の音だ。
みんな元気? 友達を連れて来た。
やあ。
ハーイ。
まずはスカイ、手を出して。
ええ。
スーパーの動画と同時に、アリソンが5日ごとに他人と鎖でつながれるっていう動画も撮ってる。
じゃあ今から誰か来るの?
いや、俺たちの誰かだろ。エルディン!
よし、君は自由だ。スーパーから出ていいよ。それじゃあ、こっちへ来て、アリソン。
なんでも聞いて。
5日間、この4人のうちの誰かと手錠でつながれる。そう、彼女が食事の手伝いも…。どうぞ。
25万ドルのためにつながれるのは嫌だって人?
何時に起きる?
お金のことを言ってるの。起きる時間じゃない。
12万5千ドルでいい。
賞金を奪わない?
絶対ない。
ホントに?
俺らみんなそう。
おしゃべりな人はいる?
俺かな。
フアンはどう? 静かね。どう思ってる?
俺は…別にいいよ。
アリソン、そろそろ教えて。誰にする?
フアンにする。
マジか!
よし、フアンだ。
ごめんね、フアン。
かけるよ。チーム入りだ。
ありがと。
チャンネル史上初、2つの動画を合体させてみる。「ビースト・マルチバース」だ。
現場仕事だったから、5時には目が覚める。
共通点がある。建設関係だよね。
重機オペレーターなの。建物を解体するの。
君は壊す。彼は建てる。
そうなの? すごいじゃん。
おっはよ〜。チャレンジの一環として、みんなには食べた分を消費するために運動してもらう。
分かった。
狭い家で10日間過ごしたのもあって、アリソンは喜んで参加した。
最近動いてなかったの。
休憩する時は言って。
体力はあり余ってる。
俺もだよ。
まだまだ運動する。
アリソンは彼らが苦手な食材を食べられるよう手伝った。
カリフラワーをジュースにしてた。家族みんな好きなんだって。材料は1つだけ。
何なの?
カリフラワー。大丈夫、いけるよ、フアン。
これ、まずすぎ。
ひどいな。
アリソンには解決すべき問題が残ってる。初対面の相手を信頼できるか見極めないといけない。
12万5千ドルをもらうじゃない? でも、さらに奪えば25万ドルになるけど…。
正直に言う。奪ったことは一度もない。
したことないのね。
もちろんない。食べ物もそうだし、お金も。
お子さんは何人?
子供は6人いるよ。
家族のために使うってことね。
家族のためだ。
私もよ。最近、父が認知症だと診断されたの。
つらいね。
父は家族を支えた。だから恩返ししたいの。私よりも助けを必要としてるから。
お父さんは立派だ。すばらしい。
父に伝えておく。
お父さんにハグを贈りたい。ハグしてあげて。俺から贈り物だって。
分かった。
ああ。
フアンは本当に心がきれいで優しい人。みんなのことを愛してる。それに父を思い出すの。
この後もまた違う人とつながれる。
これまでの2人は?
信用はできる。奪ったりしなさそう。でも一番信頼できる人を見つけなきゃ。フアンならありのままでいられる。いいチームね。
ああ、組めてうれしい。
ねえ〜! 誰でしょう?
俺の婚約者だ。
ハイ、ジミー。
こういう時、俺たちの動画ちょっと変だなって思う。ってこれ、何なの? 鎖でつながれたアリソンのトレーニングを婚約者が見守ってる。ホントにどうなってんだ?
これからの5日間はどうなるかな?
ぶっちゃけ、小さい家には戻りたくない。
じゃあ、あの家を壊してほしいってこと?
ええ、そう。お願い。
鎖を置かせてもらうよ。ごめん。いい案を考える。「いい案」?
アリソン、次の相手に会う心の準備はできてる? ええ。中に入れて。あーあ。「あーあ」って? うわ! どうなってんだ? こういうことだよ。
次に来てもらったのは、ボクサー、カウボーイ、力士だ。誰にする? みんなと話す時間をもらっていい? ダメ。
フアンは解放だ。ありがとう、アリソン。じゃあね、フアン。アリソン、誰に手錠をかける? 私が選ぶのは……カウボーイ。カウボーイ? いいね。右手を出して。分かった。よし。手錠かけられて喜ぶ日が来るなんて。最後に何か言っとく? バーイ! フアン大好き。
アリソン、サプライズの時間だ。ヤバい、ヤバい、ヤバい。目隠しを外して、このゴーグルをつけるんだ。期待できそうだ。後ろ見てないのに?
ようこそ、「ビースト・マルチバース」の新しい章へ。これからあの家に飛行機を落とす。ウソでしょ! 言ってたよね。あの家を壊してほしいってこと? ええ、そう。飛行機を落として。ホントにやるの?
これはヤバい。すごい音がした。家は壊したけど、あれが君たちの家だ。何て言ったの? そんなの冗談よね? 落ちた飛行機で暮らしたことある? ない。新しい円を描くぞ。
うわ、靴に付いちゃった。思いっきり付いてる。さあ、これで5日間、円の中に閉じ込められた。欲しいものある? 彼、「いらない」って言いそう。じゃあエアロバイク? 分かった、持ってくる。じゃあまた。
準備は? ついてくぜ。気をつけて。すっごく傾いてる。こりゃひどい。まともに眠れなさそう。俺はこういうの慣れてるけど、ひどい夜になる。イーハー! 少し傾いてる。微妙に角度があるのよね。
1日経った。様子を見よう。コンコン。誰なの? ジミーだ……おっと。いらっしゃい。どうも。外からだと、こんなことになってるって分からなかった。
カウボーイの彼と25万ドル分ける? どうかな。もし選ばれたら賞金は分ける? 俺は……今の時点ではそうする。今はね。
昨日、欲しいものを聞いたの覚えてる? ああ。外に出て。本当に? 他に何か必要なものは? その場でパッと答えるの苦手。普段そんなこと考えないから。じゃあ大丈夫だね。また明日。バイバイ、アリソン。あー!
すごい。鎖が邪魔ね。しっかりこいで、もっとだ。
飛行機が申し訳なくなってきた。マジド、救援物資を届けて。お〜い! 腹減ってるんだって? この箱にフィースタブルズを詰めてきた。やったー! ありがとう。フィースタブルズでスモアは初めて。すごくおいしい。顔にチョコ付いてない?
賞金もらったら何するって言ったっけ? 子供向けのカウボーイキャンプだ。小さい子には羊を用意して、13~14ぐらいの子には若い雄牛でやってもらう。お金かかりそう。
彼がはっきり言ってくれるのをずっと待ってるんだよね。「お金は奪わない」って。それが言えないなら、これまで一緒にやってきた人たちよりも彼を優先することはできない。
金をもらえるチャンスがあったらどうする? 25万ドルとか12万5千ドルだぞ。どうなるかな。
ここで20日目を迎えて、アリソンが最後の相手を選ぶ時が来た。みんな、やあやあ。アリソンは20日目、ジェイソンは5日目。意味分かる? 新しい人を連れてきて。今回はロックスター。漁師もいる。最後はプロのバスケ選手。
いいわね、面白い。それじゃあ、誰にする? 私が選ぶのは……プロのバスケ選手。フ〜、やったー! 準備はできてる。よし、ジェイソン、君は自由だ。バーイ、ジェイソン。お寿司食べてきて。君ならいける。これでよし。
もう1つ、アリソン。もう少しスペースを広げることにした。ホント? 見事な腕だね。いいよ〜。変な感じ。違和感ある。
そしてこれから、アリソンにはもう一度、別の動画に出てもらう。俺たちのとある人気動画の続編だ。このカップルは結婚式を控えて、約70キロの減量を目指して頑張ってる。
ハーイ! こんにちは。今からこの人たちと組んでもらう。案内してあげて。ついてきて。新しい家だよ。アリソンとブリーは建物内のものを自由に使える。
ねえ、超ステキ〜! いい感じ。シャワーも使っていいの? もちろん、いいわよ。最高。スーパーがとっておきのサプライズと思った。なのに、また別の場所! 楽しい。最高よ。ラッキーだったね。
女性のハーレム・グローブトロッターズの入り方を教えるわ。あと数センチ背が伸びないと。私が3センチ勝ってるからね。こうして、こうして、こうして、こうして、はい。イェー、イェー、残念!
今のところブリーはステキな人みたい。おしゃべり好きで運動もできる。楽しく過ごせそう。ねえ見て、最高。いいよね、イェー。すごいわ。
彼女のことよく知らないけど、前に25万ドルを勝ち取ってるんだよね。既に勝ち組。納得できる理由がなきゃ全部もらう。わあ、早くも横取りを狙ってる。問題はアリソンがこれを見抜けるかだ。
今朝みんなで運動をしたんだけど、もう大変だったよ。マジ死ぬかと思った。賞金もらったらどうするの? 家族に使う。叔母がホームレス状態になってて、だからできる限りのことをして、その生活から救い出すの。自分じゃなくて家族のために。
やったー! 一発成功。自分らしくやれてると思う。ノリを大事にしてて、今はいい雰囲気。すごくいい。テニスにしても毎日うまくなってる。2人ともいいよ、任せた。
ここでの生活は楽しい。でもブリーが最後まで残るチャンスをつかみたいんだったら、もっと何かしてもいいんじゃないって思うの。私だったら本心と向き合ってみるかな。恥ずかしくて、つらくても。
聞きたいことがある。どうした? 秘密の話。そっち行く。アリソンに信用してもらうにはどうすればいいと思う? 自分らしくいればいいよ。正直でいろ。じゃあ賞金を山分けってこと? 2人でね、よく考えないとだけど。ええ、すごく分かる。あなたは? それは君次第。判断して。
決断の前に2人の気持ちを確認しておきたかった。ブリーは「賞金を奪わない」とは言ってないよね。ええ、まだそれを聞いてないから、少し疑っちゃうの。もっとアリソンに信頼してもらうにはどうする? 痛いとこ突くね。
時間が過ぎていく中、俺との会話がきっかけで、ブリーは計画を実行することに。とにかく……彼女に「私を信じて大丈夫」だって思わせる。うまくいくと願う。
私がちゃんとした人だってことは、十分分かってくれてると思う。人を大切にするし、約束は絶対に破らない。見せてなかったけど、実はここにタトゥーを入れてるの。「約束」って。すご〜い。つまりこういうこと。賞金を奪ったりはしないって約束する。あなたを選べば絶対失敗しないってことだよね? 約束する。
これまでで初めてちゃんと「賞金を奪わない」って約束してくれた。彼女を選べば絶対うまくいくって感じてるわ。約束を破るか守るか。それに……タトゥーを消さなきゃいけないかも。除去しないとかもね。
決断の日まであと1日になって、アリソンはますます悩み始めていた。不公平に感じる。1人しか選べないなんて本当に嫌なの。だって、みんなのこと心から信頼してる。
ねえ、何だかすごく不安。どうすればいい? 大丈夫、大丈夫、大丈夫。これは人の人生に関わることなの。みんなの話も聞いたけど、それぞれに理由があって迷っちゃう。だから、どうしようって。
どんな選択だって正解だ。間違いなんてない。だから心配しないで。結局は誰を信じるか、直感だよ。明日は流れに身を任せてみるつもり。びっくりする結果になりそうだけど。
さて、大事な日だ。ついにアリソンが決める。25万ドル懸けて誰を信じるか。冗談だ。決断までまだ5日ある。よかった。外に停めてるリムジンに乗れば分かるよ。ウソでしょ。
人生最大の決断をする準備はいい? 私の反応を見れば「まだ」って分かるでしょ。目隠しをどうぞ。分かった。これは君の。2人とも目隠しを着けてくれる? じゃあね! 決断を待とう。どうなってるの?
私は勝負師。ここは現実じゃない。チャレンジの場。彼女と約束した。どうなるかな。大金だし。
正しい選択はあると思う。公平で筋が通ってるものが。彼女とは強いつながりを感じなかった。全く違うタイプだと思う。会えてうれしかった。独り占めするつもりはない。分けるよ。なんか難しいよね。
それじゃあ目隠しを外して。みんな、どうも。やあ、アリソン。目の前にはこれまで手錠でつながれた相手がいる。フアンがいて不思議? 実は同時に2つの動画撮影に参加してるんだ。
こんなに早くその時が来るとは思ってなかった。あと5日……。あと5日あるよ。決断まではね。持ってきてくれたこのボタン、これを押して脱落者を告げる。あるいは最大5日かけて、相手をもっと知ることもできる。
もう1つ説明があったんだけど、押しちゃったし。今のなしにできる? いや、無理。じゃあ最後に1つ。5人全員が賞金を「分け合う」か「奪う」かを既に決めている。
最初の脱落者は1万ドル手にする。ノーラン、持ってきて。なるほど、いいね。ノーラン、それいい。ありがとう、ノーラン。2番目の脱落者は2万ドル。3番目は3万ドル、4番目は4万ドル。
順番が重要になるから、本当は5日あげるから、よく考えてボタンを押してって言うはずで……。もう取り消せないし。じゃあペンチを。どうも。どんどん進めてる。せっかちだな。鎖を切ると相手の決断が分かる。それは楽しみ。
正直、みんな賞金を手にできると分かって、気分が楽になったのよね。いただけでお金がもらえる。たった5日でね。5日間で1万ドルだって、かなりおいしいでしょ。12万5千だって。25万ドルかも。大金だからね。
左から始めよう。君はお金を奪う? いいや。彼女もこっちの立場になったら奪わないって約束した。分かった。あなたは奪ってない。信じてるわ。君は奪った? いいえ。フアンは? 奪った? いや、奪ってない。フアンは絶対ない。そっか。
カウボーイ、言いたいことは? やあ、アリソン。信じてくれて感謝してる。彼女、信じてなさそう。それは……。彼、奪ったと思う? 私、実はあなたのことを疑ってるの。
私、実はあなたのことを疑ってるの。正直言うとね。
傷つくな。
どう? 奪ったの?
いや、奪ってないよ。それに、俺はウソをつくのが下手だから、そもそも無理なんだ。彼女にウソをついていると思われたくなかったし……。
なら信じる。
じゃあ、ブリーは?
ここにいるみんなは本当にすばらしいと思う。これまでの話を聞いてそう思った。みんな大事な人生だって。
だから彼女が誰と一番心を通わせたかね。難しい決断だ。どう決める?
信頼できない順から信頼できる順に並べる感じかな。
なるほど。つまり1人目が一番信頼できない?
そうね。あなたを選ぶしかないの。だってこの中で、奪わないってはっきり言わなかったのはあなただけだから。
でもちゃんともらえるよ、1万ドル。雄牛、何頭買える?
忘れちゃいけない。アリソンは既に大金を手にしている。
俺は2位じゃなく1位になるために来た。
ジェイソンの決断は?
奪うほうを選んだの?
ああ、この状況なら当然だ。
そうなんだ……。
彼が最後だったら、賞金25万ドルを独り占めしていた。君には何も残らない。でも、それを見抜いた。
いろいろ思い出してみると……すごかったけど、私はその上をいった。
そうだな。他の4人と話していいよ。
みんなが賞金をもらえると知る前は、あなただった。だから、あなたの決断に任せるよ。みんなの助けになるようにお金を渡すとしたら、2万ドル、3万ドル、4万ドルで、どれにするかあなたが決めて。一番信頼してる。
さて、会いたかった? 違うの? あいさつもないって。
ハーイ、元気? 待ってたんだけど。
ああ、だよね。2万ドルを持ってきて。
やった! ありがと、ノーラン。
これから選ぶ相手は「奪う」を選んだと思う?
そっちを選んだと思う。
ブリーがってこと? どうかなあ。確かめる方法は1つ。なんでそう思うの?
残した人でレッドライトがつくのは避けたい。だから確実に奪う人をつぶしておきたいの。最後に信じた人でレッドライトがついたら超ショックだから。30日間もパーになるし。
ウソつき扱いだけど、何かある?
私がウソつき? そのうち分かるわ。確かに彼女と約束したけど、破らなきゃいけないこともあると思うから。よし、私は勝つ。
ブリーは奪うことに決めてたんだ。タトゥーの話は?
自分や家族との約束を守り抜くこと。それが本当の意味。でも面白おかしく話さなきゃでしょ。
予想どおりだ。
ホントね、予想どおり。
そう思ってた?
ええ。
じゃあ。
ありがたいわ。
ブリーにお別れを。
バイバイ、ブリー。
頑張って。楽しかった。
さて、残り3人。1人が分け合うか奪うか。
じゃあ……いい? ノーラン、賞金を。すごく大事な局面だね。だって、これで3万ドル、12万5千ドル、あるいは25万ドル、どれになるか決まる。君たちが望むのは?
25万じゃないといいけど!
アリソンに言いたいことは? 話せる最後のチャンスかも。
約束とか誓いは意味ない。ウソつくから。だから、信じてもらうためにできることは全てやった。でも結果がどうでも、あなたと友達だからね。
何選んだ?
「分け合う」を選んだ。もちろん、その理由だって言える。
聞かせて。
君を信じたし、信じてくれた。カルマは10倍になって返ってくるから、裏切れないと思ってる。
重みがあるね。これが本心なら、かなり誠実っぽい。
私の直感では奪ってない気がする。
重大な決断だよ。
本当に大きな決断よね。これまで見てきたことを考えると、まだ少し不安が残る。何が起こるか分からないし、何を考えているかも。
25万ドル。
と言っても自分ではある程度答えが出ているし、次にしようとしていることにも納得してる。正しいと願うし、正しいと思ってるわ。
何を……するつもりなんだ?
フアン。
いや、アリソン。やめろ、アリソン、ダメだ! フアンは金を奪わないと思ってるんだろ? それなのに?
ええ。フアンを脱落させる理由は、彼と話し合って決めたの。
大丈夫。君がどんな数字を提示しても、俺はそれでいいんだ。それで幸せだよ。
脱落でも大丈夫だって。
スーパーのものを食べ尽くせばね。
そうだけど、フアンなら全部食べちゃえるはず。フアンと2人のためにって考えた結果よ。
自分より彼らに勝つチャンスを与えたかった?
ああ、そうさ。
こんなふうに自分を犠牲にする人なんて、今までいなかったよ。
なんで〜。
スーパーの中で叫んでるよ。
ごめんね。
結果を発表しよう!
これで満足だよ。
グリーンのライトだ。ついたね。
ホント一瞬心配になった。
なんで喜んでるの? 12万5千ドルを失ったかも。
そうじゃないといい。本当にそうじゃないといい。これまでの判断は間違ってなかったと思うし、このあともグリーンライトがつくはず。ありがとう。
驚いたよ。フアンは正直だった。じゃあスーパーに戻って。
バイバイ、フアン。
正直、君は最高の「ビースト・ゲーム」をプレーした。
ナイス判断よ。ブリーは明らかに様子が違ってた。別人みたいに。なんでこんなに違うんだろうと思ったんだ。あなたはそうじゃない。
丸一日は経ったけど、アリソンはボタンを押さない。
そうね、一晩ゆっくり眠る時間があったから、もう少し考えようと思って。
他にも撮影があるのに、こんなにかかるなんて。
時間をしっかりかけて、ちゃんと決めたって思えたほうが気持ちが楽なの。
アリソンが次に誰を選ぶにせよ、賞金ゼロになる可能性だって残ってる。君たちのうち1人は4万ドルを、もう1人は12万5千ドル、もしくは25万ドルを手にする。スカイラー、君はどう思う?
かなり魅力的。
彼女は欲しくないって言ってるよ。
そんなこと言ってない。
じゃあ、これはもう必要ない。ペンチを。
ああ、またペンチだ〜。そっか……。
アリソン、ここで間違えたら全て失うかも。
この2人なら大丈夫って願ってる。
どうだろうね。
不正解なんてない。絶対ないから。
散々考えた。間違った選択をしたくなかったから、ここにもう1泊したわけだし。賢明な選択をしたかったの。それに正直なところ、この2人ならどちらも大丈夫だって思ってる。だからこそ判断が少し難しかったの。
両方信用できるなら……。
なるほど。
ノーラン、話の途中でしょ。
ごめん。
あそこの電球、替えてくれる?
そうね。お金を拾わないと。
いや、それはいい。もう十分。もう大丈夫、ありがとう。さよなら。そう、そこだよ。ここの裏でカーテンを探してて。
うんうん。
とにかく、すごく気になるよ。彼女が誰を選ぶのか知りたい。さあどうぞ、アリソン!
もっと探ってみる。
ちょっと。
思い出そうとしてる、ここにいる目的。信頼を試すゲームよ。
25万ドルに近づいた。
え、25万ドル?
ごめんね、ブライス。彼女を選ぶ。
マジか。
まずは結果を見てみる?
見る。
正直どっちだと思う?
「分け合う」よ。「奪う」だと思ってたら、ブライスじゃなくてフアンを残してた。
つまりライトは「レッド」にはならない?
ならない。
結果を発表しよう!
みんな、ありえないよね。まさかここでこんなことが起きるなんて。
ウソでしょ! 本当なの? グリーンライトつけてよ。
つかない。
フアンに謝らなきゃね。
ああ、そこは悪いと思ってるよ。
終わらせましょう。
もう帰ってほしい?
ええ。
これ、賞金4万ドル。ブライス、君は脱落だ。
ありがとう。
やった! ホントすごい、終わったね。
フアン以外は全員が「奪う」を選んでたって可能性もある。どうかな。
怖い。
あらゆる決断をアリソンが下した。5日ごとにペアを選び、誰をどの順番で帰すかまで。ずっと主導権を握っていたのはアリソンだった。そして全てはこの瞬間のため。
アリソン、あの幕が下りた時、スカイラーがいて賞金もあれば分け合う。
分かった。
でもスカイラーがいなくて賞金もなければ、何もなし。そうなったら、これまでの時間は全て無駄。フアン以外の全員が「奪う」を選んでると思う?
確かにすごく不安だけど、スカイラーは賞金を分け合うつもりだって思ってる。
もうすぐ分かる。
すごく怖い……。
それじゃ、3、2、1。
2人で賞金を山分けだ!
本当に怖かった。やったー!
2人とも賞金12万5千ドルを持って帰れるぞ。「見知らぬ人」は、まだ出会っていない「友人」かも。おめでとう。
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