サンディエゴのごみ収集車に乗る:ミシェル・カーレが学んだ、アメリカで最も危険な仕事のひとつ

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概要

ミシェル・カーレは、炎上するごみ収集車の映像からエピソードを始める。これは過去1年間にサンディエゴで火災を起こした3台の収集車のうちの1台で、3件の火災はいずれも、捨てられたリチウムイオン電池が収集車の圧縮機の中で発火したことが原因とみられている。カーレによれば、ごみ収集はアメリカで最も危険な仕事のひとつに数えられ、死亡者数は現役の警察官よりも多い。実際の仕事がどのようなものかを知るため、カーレはサンディエゴ市の清掃作業員たちに同行し、堆肥、リサイクル、ごみの収集を担当する8時間のシフトに参加する。このシフトは、市内でも最も過酷なごみ収集ルートでの最後のチャレンジに向けた準備となるはずだった。

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収集車での基本を学ぶ

この日のほとんどの時間、カーレの指導役を務めるのはホアキンとジャッキーという2人のドライバーだ。最初のレッスンは、ごみ容器の扱い方と、自動アームの周りで安全を保つ方法についてだった。容器はふたを開けたままでも閉じたままでも中身を空けられるが、ほとんどのドライバーは開けた状態を好む。「バスケットボールゾーン」とはアームの周囲にある、作業員が越えてはならない領域のことで、ひっくり返る容器が顔に当たる恐れがあるためだ。カーレは収集車の機械に圧倒されたと認める。手を置く位置を誤ると機器に挟まれかねず、ドライバーたちは手を間違った場所に置いたままにすると「噛まれるぞ」と警告する。また、心構えについても助言する。「怖がっちゃだめ」、なぜなら「容器を怖がっていると、向こうにはそれがわかる」からだという。

市の担当者が、この仕事が危険な理由を説明する。ドライバーは一度に約50ポンド(約23キロ)のごみを持ち上げ、ホッパーの後部へひっくり返して投入する。また、容器から物がはみ出していることもある。シフト中、作業員たちは住民の容器から棒が突き出しているのを見つける。カーレによれば、容器をひっくり返したときに誰かに突き刺さってもおかしくなかったという。

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子どもたち、地域社会、そしてこの仕事に就く女性であること

カーレは地域住民との間でもどかしい場面もあったと語るが、ルートではドライバーと住民とのつながりも見えてくる。子どもたちはごみ収集車が大好きで、作業員たちは「トラッシュ・バスター」のステッカーを配っている。市の担当者は、市民との絆を人々が警察官や消防士との間に持つ絆になぞらえ、「そこを目指しているところです」と付け加える。ジャッキーは子どもたちを未来だと考えている。彼らこそが「何をすべきで、何をすべきでないかを親に教える」存在だからだ。

ジャッキーはこの仕事を20年続けている。朝のミーティングにほかの女性がいなかったことに気づいたカーレは、疑いの目を向けられたことはあるかとジャッキーに尋ねる。ジャッキーによれば、女性は身長や体重、感情のせいで常に疑われるので、「私たちは彼らより懸命に働いて、見せつけるんです」という。ジャッキーは、サンディエゴ市ではなく別の会社に応募した際、収集車を運転したいと頼んだところ笑われ、事務仕事を勧められたことを振り返る。ジャッキーはそこには応募しないことにした。

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埋立地

収集車が満杯になると、作業員たちは最初の埋立地への運搬に向かう。重さ約2トンの機械がごみを圧縮する。カーレは、清掃ドライバーが毎日3回埋立地に通っていることをこれまで知らなかったと言い、それを人々が出すごみの量を示す尺度と受け止める。においは強烈だ。カーレにとってさらに衝撃的だったのは、リサイクルや緑ごみに回せたはずの品物が埋立地のいたるところに見えることだった。このことから、カーレは何がリサイクルでき、何ができないのかについて人々が広く混乱していると確信する。

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リサイクル工場の内部

その混乱をよりよく理解するため、カーレは地元のリサイクルセンター、アラン・カンパニーでシフトに入る。作業員たちは、運び込まれてくるもののリサイクルできない品物、たとえば発泡素材やビニール袋などを指し示す。カーレは、リサイクルできると思い込んでいたもののいくつかが、このシステムの中に「行き場がない」ことに驚く。

資源は一連のベルトコンベヤーを流れ、段ボール、紙、ガラス、プラスチックに分別される。各工程ではそれぞれ異なる方法が使われている。大型のドラム磁石が鉄系金属を取り出し、光学選別機は赤外線を使って樹脂の種類ごとにプラスチックを見分ける。カーレは、機械は効率的だが完璧ではないため、手作業の選別員が最後の砦になっていると指摘する。ライン上で、カーレはおむつを見つける。スタッフは、ほかにもリサイクルに紛れ込んできたものを挙げる。スカンク、轢かれた動物の死骸、そして大きなセメントの塊だ。セメントはどうやら誰かがパティオを撤去した際のもののようで、ベルトコンベヤー上で砕かなければならなかったという。

この工場は1日に最大600トンの資源を処理できる。スタッフは、ここに行き着く品物の中でも特に危険なもののひとつとしてリチウムイオン電池を挙げる。あるスタッフは、中に電池が紛れ込んでいたせいでアルミ製のトレーラーを1台失ったと語る。その火災はニュースになったが、けが人は出なかった。市の担当者はこの話を冒頭の映像に結びつける。リチウムイオン電池が普及するにつれて収集車の火災が増えているため、市は電池を適切に処分するよう呼びかけ続けているという。

スポンサーコーナーでは、カーレが撮影中ずっと恥ずかしい思いをしていたと打ち明ける。自分自身がごみを常に正しく分別してきたわけではなかったからだ。その結果を目の当たりにしたことで、もっときちんとやろうと改めて決意したくなったとカーレは語る。

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緑ごみのルート

次にカーレは、堆肥と庭ごみを回収する緑ごみのルートを担当する。このルートは、すべての容器を手で持ち上げなければならないため、はるかに過酷だ。この仕事では1日に2〜4トンの緑ごみを持ち上げるため、技術が重要になる。ホアキンはカーレに、容器を振り込むようにして入れる方法や、最も重いものは3つ数えて2人で持ち上げる方法を教え、手首に気をつけるよう注意する。

カーレはホアキンに、1から10までの段階で容赦なく正直な評価をしてほしいと頼む。ホアキンは4をつけ、「あと少し」だと言う。カーレは10点中4点では落第だと抗議し、一日の終わりまでに9に到達したいと語る。

緑ごみは、市内のすべての堆肥が集まるミラマー・グリーナリーへと運ばれる。そこで緑ごみはマルチ(根覆い材)に加工され、サンディエゴの住民はそれを購入できる。カーレは、人々が正しい容器に物を入れることにどれほど多くのことがかかっているかを目の当たりにして、強い印象を受ける。堆肥の中からプラスチックが出てくると、カーレはそれを入れた人に「ちゃんとして」と呼びかけ、それが青い容器に入れるべきものであることをホアキンに確認する。

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「大切なのは敬意」

カーレは、車で向かう途中にジャッキーが口にしたある言葉が心に残ったと言う。多くの人は自分が何に参加しているのかを理解しないまま容器に物を入れ、作業員はただ自分たちの散らかしたものを片付けるためにいるのだと思っている。カーレが得た教訓は、結局のところ、自分たちのために報われない仕事をしてくれる人々に敬意を払うことに尽きる、というものだった。

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最も過酷なルート

動画はそこで終わるはずだった。しかしジャッキーとホアキンは、市内でも最も過酷なごみ収集ルートのひとつでもう1日働くために戻ってきてほしいとカーレに頼んだ。過去のニュース映像は、収集が止まると何が起こるかを映し出す。通りは「まるで終末のように見えることもある」といい、映像では10万トンを超える未回収のごみに言及している。市の関係者の声がある比較をする。道路の穴の補修が1日遅れてもおそらく問題ないが、ごみ収集が数日遅れれば「それは問題だ」という。

このルートは雨の後でひどい状態にあり、ごみはより重く、水気を多く含んでいる。カーレは自ら恥ずかしいと言うミスをいくつも犯し、その中には「初めてのお客様対応」での失敗も含まれていて、何度も謝る。カーレは、正しいやり方を教えてくれたのはジャッキーとホアキンのおかげだとし、この仕事がどれほど多くの技術を要するかに驚かされる。作業員たちは、容器の底にたまる液体に「ブーティー・ウォーター」という名前をつけている。

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パンデミックとエッセンシャルワーク

作業員たちと市の担当者は、新型コロナウイルス感染症を「ごみは止められない」ことの証だと語る。誰もが自宅待機していたため、ごみ、リサイクル、緑ごみのすべてでトン数が増加した。緑ごみは「とんでもない量」で、量は今も落ち着きつつあるものの、パンデミック前の水準には戻っていない。作業員たちは自らを緊急対応要員になぞらえる。ある作業員は、雨でも雪でも外に出なければならないと語る。別の作業員は、多くのドライバーがユーモアで乗り切っているが、「その裏にはみじめさがあり、痛みがある」と言い、自分たちは「1セントのためにも働いている」と語る。市の担当者は、サンディエゴと全米の清掃ドライバーに感謝を述べ、この仕事は「誰にでもできるものではない」が、欠かせないものだと語る。

続いて過去の演説の映像が流れ、人類に奉仕するどんな仕事にも「尊厳があり、価値がある」と述べられる。カーレは、においがひどすぎてバスで帰れなかったと冗談を言う。

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作業員たちからの締めくくりの言葉

ドライバーたちは、自分たちの仕事を見て理解してもらえるよう、気軽に声をかけ、質問し、話しかけてほしいと人々に呼びかける。あるドライバーは感極まりながら、この仕事は「ただの仕事ではない」、自分の人生であり、家族であり、大切な人たちを養う手段なのだと説明する。作業員たちは、パンデミックの間も一度も止まることなく、毎日出勤し、自分の担当ルートかどうかにかかわらず必要とされる場所で手助けしてきたことを強調する。別の作業員はこの仕事を「最前線の守り」と呼び、自分のしていることを愛さなければならないと語る。動画は作業員たちの上に虹がかかる場面で終わり、作業員の1人はそれを幸運の兆しだと受け止める。